JP3449878B2 - 樹脂材料による摺動部材とこの摺動部材を使用した湯水混合栓 - Google Patents

樹脂材料による摺動部材とこの摺動部材を使用した湯水混合栓

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JP3449878B2 JP34300396A JP34300396A JP3449878B2 JP 3449878 B2 JP3449878 B2 JP 3449878B2 JP 34300396 A JP34300396 A JP 34300396A JP 34300396 A JP34300396 A JP 34300396A JP 3449878 B2 JP3449878 B2 JP 3449878B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂材料による摺動
部材と、この部材を使用した湯水混合栓に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、湯水混合栓において、部
材の軽量化、低廉化等から合成樹脂材からなる部材が多
用されており、その部材としてポリアセタール樹脂やポ
リフェニレン樹脂を使用したものが例えば特開平8−1
12870号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、湯水混合栓
においては、操作レバーの操作によって相対的に摺動す
る部材は、操作レバーによる湯水の混合操作の円滑性等
から潤滑性が要求されている。
【0004】しかし、従来のように、湯水混合栓におい
て、相対的に摺動する一方の部材をポリアセタール樹脂
とし、他方の部材をポリフェニレンエーテル樹脂とした
ものにおいては、これらの材料が潤滑性に乏しいため、
操作レバーによる円滑な作動が行えない場合や摩耗によ
る耐久性の低下を招く問題があった。
【0005】そこで本発明は、操作の円滑化、耐久性の
向上化を図ることができる樹脂材料による摺動部材とこ
れを使用した湯水混合栓を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、相対的に摺動する
一方の部材を、フッ素系樹脂からなる潤滑剤を混合した
ポリアセタール樹脂で形成し、他方の部材を潤滑剤を混
合しないポリアセタール樹脂で形成したことを特徴とす
る樹脂材料による摺動部材である。
【0007】本発明においては、潤滑剤を混合したポリ
アセタール樹脂からなる一方の部材の摺動面に潤滑剤が
露出するため、該摺動面に摺接する他方の部材とにおい
て、従来に比べて潤滑性が高くなる。そのため摺動操作
が軽く円滑に行える上に部材の摩耗も少なくなる。
【0008】更に、この発明においては、安価なポリア
セタール樹脂とフッ素系樹脂を使用して上記の作用を発
揮することができる。
【0009】請求項記載の第の発明は、湯水混合栓
における操作レバーにより摺動する部材と、該部材に接
する部材において、その一方の部材をフッ素系樹脂から
なる潤滑剤を混合したポリアセタール樹脂で形成し、他
方の部材を潤滑剤を混合しないポリアセタール樹脂で形
成したことを特徴とする湯水混合栓である。
【0010】本発明によれば、操作レバーの操作により
摺動する部材と、これに接する部材とが、上記請求項1
記載の第1の発明と同様に円滑に摺接し、操作レバーに
よる操作を軽くすることができ、かつその部材の摩耗も
少なくなる。
【0011】更に、本発明によれば、安価なポリアセタ
ール樹脂とフッ素系樹脂を使用して、操作が軽く、かつ
耐久性が良く、更に安価な湯水混合栓を製造することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の好ましい実施の形態
を図の実施例に基づいて説明する。先ず、本発明を適用
する1例としての湯水混合栓について図1により説明す
る。
【0013】この湯水混合栓は、ケーシング1内にカバ
ー2が固設され、該カバー2の下部には接続座3が固着
されている。該接続座3は弁座4に水密的に接続され、
かつ接続座3の内底部には固定弁体5が固設されてい
る。
【0014】そして、上記接続座3、弁座4及び固定弁
体5には、流路3a,4a,5aが連通形成され、流入
室6内の流体が上記流路4a,3aを通じて固定弁体5
の流路5aから流出するようになっている。このような
流入室6及び流路3a,4a,5aは図1の紙面の表裏
方向に独立して2系統形成され、その一方の系統を熱湯
路とし、他方の系統を冷水路としている。
【0015】また、上記カバー2の上部には球体部7に
より回転可能に連結されたシャフト8が立設されてお
り、該シャフト8の上端部に操作レバー9が備えられて
いる。カバー2内にはガイド環10がカバー2に摺接し
て水平面内において回転可能に備えられており、更に該
ガイド環10にはピストン11が水平方向に固設されて
いる。ガイド環10内にはシリンダ12が、これを上記
ピストン11に摺動可能に嵌合して該ピストン11の軸
方向に摺動可能に備えられているとともに上記シャフト
8の下端と係合している。更に該シリンダ12の下部に
は可動弁体13が保持されているとともに該可動弁体1
3の下面が上記固定弁体5の上面に摺動可能に接してい
る。
【0016】そして、操作レバー9が図1の起立状態で
は、可動弁体13が固定弁体5の熱湯路と冷水路を部分
開口し、操作レバー9を図1の状態から下方へ押し下げ
ると、シャフト8が球体部7を中心として図1の時計方
向に回転し、シリンダ12が図1の左方へ移動され、こ
れに伴って可動弁体13も固定弁体5上を摺接して左方
へ移動して熱湯路と冷水路が閉塞され、湯水が閉止され
る。
【0017】また、操作レバー9を水平面内において左
右方向へ回動すると、シリンダ12とともに可動弁体1
3が固定弁体5上を摺接して水平面内において左右方向
に回転し、熱湯路と冷水路との開口比が変化して湯水の
調合(温度調節)が行われる。
【0018】上記の構造において、上記カバー2とガイ
ド環10、ガイド環10とシリンダ12、シリンダ12
とピストン11は、夫々相対的に摺動する面を有する部
材である。
【0019】このような相対的に摺動する部材の一方が
潤滑剤を混合したポリアセタール樹脂で形成され、他方
が潤滑剤を混合しない一般グレードのポリアセタール樹
脂で形成されている。
【0020】実施例においては、上記ガイド環10及び
ピストン11が潤滑剤を混合したポリアセタール樹脂で
形成され、上記カバー2及びシリンダ12が潤滑剤を混
合しない一般グレードのポリアセタール樹脂で形成され
ている。
【0021】尚、ガイド環10及びピストン11を上記
一般グレードのポリアセタール樹脂で形成し、上記カバ
ー2及びシリンダ12を潤滑剤を混合したポリアセター
ル樹脂で形成してもよい。
【0022】上記潤滑剤としてはフッ素系樹脂を使用す
るもので、部材成形前に、該フッ素系樹脂とポリアセタ
ール樹脂とを、部材の使用に適した所望の割合で混合し
て後、所定の部材形状に成形する。
【0023】上記のように一方の部材に潤滑剤を混合し
たポリアセタール樹脂を使用することにより、該部材の
摺接面に潤滑剤が露出し、該摺接面に接する他のポリア
セタール樹脂からなる部材との摺動が円滑になる。した
がって、上記のような湯水混合栓における相対的に摺動
する部材間に上記のような部材を適用すると、操作レバ
ー9の操作が円滑になる。
【0024】尚、本発明は、上記の湯水混合栓の部材に
限るものではなく、その他、水、油、空気中で使用され
る水栓、単栓、流量調整弁等の摺動部材に適用できるも
のである。
【0025】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1記載の
発明によれば、部材の潤滑性が従来のものよりも高くな
り、長期間に渡って円滑な摺動操作を維持できる。
【0026】更に、安価な材料により上記の効果を発揮
できる。請求項記載の発明によれば、湯水混合栓にお
ける操作レバーの操作を長期間に渡って円滑に維持する
ことができる。
【0027】更に、上記の効果を発揮できる湯水混合栓
を安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する1例である湯水混合栓の縦断
面図。
【符号の説明】
2…カバー 10…ガイド環 11…ピストン 12…シリンダ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に摺動する一方の部材を、フッ素
    系樹脂からなる潤滑剤を混合したポリアセタール樹脂で
    形成し、他方の部材を潤滑剤を混合しないポリアセター
    ル樹脂で形成したことを特徴とする樹脂材料による摺動
    部材。
  2. 【請求項2】 湯水混合栓における操作レバーにより摺
    動する部材と、該部材に接する部材において、その一方
    の部材をフッ素系樹脂からなる潤滑剤を混合したポリア
    セタール樹脂で形成し、他方の部材を潤滑剤を混合しな
    いポリアセタール樹脂で形成したことを特徴とする湯水
    混合栓。
JP34300396A 1996-12-24 1996-12-24 樹脂材料による摺動部材とこの摺動部材を使用した湯水混合栓 Expired - Fee Related JP3449878B2 (ja)

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