JP3448593B2 - 土木構造物の傷検出方法 - Google Patents
土木構造物の傷検出方法Info
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- JP3448593B2 JP3448593B2 JP2000009706A JP2000009706A JP3448593B2 JP 3448593 B2 JP3448593 B2 JP 3448593B2 JP 2000009706 A JP2000009706 A JP 2000009706A JP 2000009706 A JP2000009706 A JP 2000009706A JP 3448593 B2 JP3448593 B2 JP 3448593B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル、橋梁、
高速道路等の土木構造物に生じたひび割れ、コールドジ
ョイント(接合不良)、空洞等の傷の検出方法に関す
る。
高速道路等の土木構造物に生じたひび割れ、コールドジ
ョイント(接合不良)、空洞等の傷の検出方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、トンネルや高速道路等の土木構造
物において、コンクリート片の落下事故が頻発してい
る。そのため列車が脱線したり、列車の屋根が破壊され
る等の重大な事態を引き起こし、社会的に大きな問題と
なっている。このようなコンクリート片の落下は、コン
クリート壁に生じたひび割れ、空洞、あるいはコールド
ジョイント(CJ)等の傷が原因となって起こる。コー
ルドジョイントとは、コンクリートを施工する際、一度
に流し込まずに時間差を生じたため冷えた部分と後から
施工した部分との間に継ぎ目ができる現象であり、一般
に不良工事とされている。このような土木構造物に生じ
た各種の傷を正確かつ効率的に検出する技術の開発が望
まれていた。
物において、コンクリート片の落下事故が頻発してい
る。そのため列車が脱線したり、列車の屋根が破壊され
る等の重大な事態を引き起こし、社会的に大きな問題と
なっている。このようなコンクリート片の落下は、コン
クリート壁に生じたひび割れ、空洞、あるいはコールド
ジョイント(CJ)等の傷が原因となって起こる。コー
ルドジョイントとは、コンクリートを施工する際、一度
に流し込まずに時間差を生じたため冷えた部分と後から
施工した部分との間に継ぎ目ができる現象であり、一般
に不良工事とされている。このような土木構造物に生じ
た各種の傷を正確かつ効率的に検出する技術の開発が望
まれていた。
【0003】従来の傷検出方法は、例えばトンネルの場
合、人間が目視により壁面の傷を判断したり、あるいは
ハンマーでトンネル壁の各所を叩いて回り、その音で内
部の異常を検知するという原初的な方法が採られてい
る。この方法は、検査する人間の目と耳の経験則に頼っ
たものであり、十分に正確であるとは言い難かった。ま
た、検査の際には、列車等の運行を止めねばならないと
いう欠点もあった。さらに最大の問題点として、上記の
方法は、常時継続的に傷を検出するものではないので、
検査で一旦正常と判断された箇所に後から傷を生じたよ
うな場合を見過ごしてしまう恐れがあった。
合、人間が目視により壁面の傷を判断したり、あるいは
ハンマーでトンネル壁の各所を叩いて回り、その音で内
部の異常を検知するという原初的な方法が採られてい
る。この方法は、検査する人間の目と耳の経験則に頼っ
たものであり、十分に正確であるとは言い難かった。ま
た、検査の際には、列車等の運行を止めねばならないと
いう欠点もあった。さらに最大の問題点として、上記の
方法は、常時継続的に傷を検出するものではないので、
検査で一旦正常と判断された箇所に後から傷を生じたよ
うな場合を見過ごしてしまう恐れがあった。
【0004】また、別の検出方法として、超音波、レー
ザ、電磁波等を土木構造物に入射し、その反射を捉えて
画像処理等を行うことにより内部の傷を検出する方法が
知られている。例えば、特開昭63−247608号
は、測定対象のコンクリートに超音波の送波器と受波器
を設置し、コンクリートを共振状態とする周波数の超音
波を送波して、コンクリートの厚さ及び内在するひび割
れの位置を測定するものである。これらは、上述の方法
と同様に、測定対象である土木構造物の各所において逐
次測定する必要があるため手間がかかり、また常時継続
的に傷を検出するものでもない。仮に、各所の検査を一
度に、かつ常時行おうとすれば、土木構造物に多数の送
波器と受波器を設置しなければならず、莫大な設備費が
必要となるので実現不可能であった。
ザ、電磁波等を土木構造物に入射し、その反射を捉えて
画像処理等を行うことにより内部の傷を検出する方法が
知られている。例えば、特開昭63−247608号
は、測定対象のコンクリートに超音波の送波器と受波器
を設置し、コンクリートを共振状態とする周波数の超音
波を送波して、コンクリートの厚さ及び内在するひび割
れの位置を測定するものである。これらは、上述の方法
と同様に、測定対象である土木構造物の各所において逐
次測定する必要があるため手間がかかり、また常時継続
的に傷を検出するものでもない。仮に、各所の検査を一
度に、かつ常時行おうとすれば、土木構造物に多数の送
波器と受波器を設置しなければならず、莫大な設備費が
必要となるので実現不可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の状況に鑑
み、本発明は、土木構造物を常時継続的にモニタリング
でき、したがって、列車等の運行に支障を来すことな
く、傷の発生を速やかに検出することができ、また検出
精度に優れて、安価に実施可能な土木構造物の傷検出方
法を提供するものである。
み、本発明は、土木構造物を常時継続的にモニタリング
でき、したがって、列車等の運行に支障を来すことな
く、傷の発生を速やかに検出することができ、また検出
精度に優れて、安価に実施可能な土木構造物の傷検出方
法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の土木構造物の傷検出方法は、第一に、土木
構造物に所定の間隔をおいて複数の音響センサを備え、
前記複数の音響センサにより前記土木構造物を減衰しつ
つ伝搬する弾性波の強度を測定して前記弾性波の発生源
から進行方向へ向かう理想的な減衰曲線を取得し、前記
複数の音響センサの内のある特定の音響センサの測定値
が前記理想的な減衰曲線から予測される値に比較して小
さいときに、前記特定の音響センサから前記弾性波の発
生源寄りの位置に傷の存在を認識することを特徴とす
る。
め、本発明の土木構造物の傷検出方法は、第一に、土木
構造物に所定の間隔をおいて複数の音響センサを備え、
前記複数の音響センサにより前記土木構造物を減衰しつ
つ伝搬する弾性波の強度を測定して前記弾性波の発生源
から進行方向へ向かう理想的な減衰曲線を取得し、前記
複数の音響センサの内のある特定の音響センサの測定値
が前記理想的な減衰曲線から予測される値に比較して小
さいときに、前記特定の音響センサから前記弾性波の発
生源寄りの位置に傷の存在を認識することを特徴とす
る。
【0007】これによれば、複数の音響センサにより、
土木構造物を減衰しつつ伝搬する弾性波の強度が測定さ
れる。そして土木構造物のある箇所に傷が存在すると、
弾性波はその傷の位置で反射するため、傷を越えて伝搬
し難く、それ以降の強度が傷を境に不連続的に減少する
ため、その減少する位置を捉えることにより傷の存在が
認識される。なお、上記弾性波は、列車等の車両が土木
構造物に接触し又は圧力を与えるときに土木構造物に誘
起する弾性波を利用すると都合がよい。
土木構造物を減衰しつつ伝搬する弾性波の強度が測定さ
れる。そして土木構造物のある箇所に傷が存在すると、
弾性波はその傷の位置で反射するため、傷を越えて伝搬
し難く、それ以降の強度が傷を境に不連続的に減少する
ため、その減少する位置を捉えることにより傷の存在が
認識される。なお、上記弾性波は、列車等の車両が土木
構造物に接触し又は圧力を与えるときに土木構造物に誘
起する弾性波を利用すると都合がよい。
【0008】また、土木構造物を伝搬する弾性波は、傷
の位置で反射されるため、その反射波を捉えることによ
っても傷を検出できることを見出した。すなわち本発明
は、土木構造物に、所定の間隔をおいて複数の音響セン
サを備え、前記複数の音響センサにより前記土木構造物
を伝搬する弾性波を捉え、前記複数の音響センサの内の
ある特定の音響センサが、弾性波の伝搬速度から予測さ
れる時刻に前記弾性波を捉え、かつ前記予測される時刻
よりも遅い時刻に前記弾性波の反射波を捉えたときに、
前記特定の音響センサから前記弾性波の進行方向寄りの
位置に傷の存在を認識するものである。
の位置で反射されるため、その反射波を捉えることによ
っても傷を検出できることを見出した。すなわち本発明
は、土木構造物に、所定の間隔をおいて複数の音響セン
サを備え、前記複数の音響センサにより前記土木構造物
を伝搬する弾性波を捉え、前記複数の音響センサの内の
ある特定の音響センサが、弾性波の伝搬速度から予測さ
れる時刻に前記弾性波を捉え、かつ前記予測される時刻
よりも遅い時刻に前記弾性波の反射波を捉えたときに、
前記特定の音響センサから前記弾性波の進行方向寄りの
位置に傷の存在を認識するものである。
【0009】また本発明の第二の傷検出方法は、トンネ
ルに、所定の間隔をおいて複数の音響センサを備え、前
記トンネル内を列車が通過中に、前記列車がトンネル壁
に空気圧の変動を与えることによって前記トンネル壁に
振動が加わったときに、前記トンネルの傷から発生して
周囲に伝搬する弾性波を前記複数の音響センサにより測
定して前記弾性波の強度分布を取得し、前記強度分布に
おける最大強度の位置に傷の存在を認識することを特徴
とする。
ルに、所定の間隔をおいて複数の音響センサを備え、前
記トンネル内を列車が通過中に、前記列車がトンネル壁
に空気圧の変動を与えることによって前記トンネル壁に
振動が加わったときに、前記トンネルの傷から発生して
周囲に伝搬する弾性波を前記複数の音響センサにより測
定して前記弾性波の強度分布を取得し、前記強度分布に
おける最大強度の位置に傷の存在を認識することを特徴
とする。
【0010】これによれば、トンネルが振動する際、傷
が存在すると、その傷が擦れ合う等して弾性波を発生
し、周囲へ向かって減衰しつつ伝搬するため、その弾性
波を複数の音響センサにより捉えて最大強度となる位置
を求めることにより傷の存在が認識される。なお、上記
振動としては、トンネル内を通過する列車がトンネル壁
に空気圧の変動を与えることによって加える振動を利用
すると都合がよい。
が存在すると、その傷が擦れ合う等して弾性波を発生
し、周囲へ向かって減衰しつつ伝搬するため、その弾性
波を複数の音響センサにより捉えて最大強度となる位置
を求めることにより傷の存在が認識される。なお、上記
振動としては、トンネル内を通過する列車がトンネル壁
に空気圧の変動を与えることによって加える振動を利用
すると都合がよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態により本発明を
詳細に説明する。図1は、本発明の第一の傷検出方法の
原理を説明する図である。図1において、測定対象とす
る土木構造物1は、コンクリート、鉄骨等から構成され
る構造物であり、具体例として、トンネル、橋梁、高速
道路等が挙げられる。
詳細に説明する。図1は、本発明の第一の傷検出方法の
原理を説明する図である。図1において、測定対象とす
る土木構造物1は、コンクリート、鉄骨等から構成され
る構造物であり、具体例として、トンネル、橋梁、高速
道路等が挙げられる。
【0012】土木構造物1には、所定の間隔をおいて複
数の音響センサ2が備えられる。そして、後述するよう
な列車の通過等を原因として土木構造物1に弾性波3が
誘起され、例えば図1のA地点からB地点へ向かって弾
性波3が伝搬する。弾性波3は、土木構造物1中を減衰
しつつ伝搬するが、その伝搬する過程において、複数の
音響センサ2により弾性波3の強度が測定される。音響
センサ2は、その設置した位置での弾性波3の強度に依
存した信号を発生するので、弾性波3の強度を測定する
ことができる。これにより、A地点からB地点へ向かう
弾性波3の減衰曲線4が得られる。ここで、土木構造物
1にひび割れ、コールドジョイント、空洞等の傷5が存
在すると、弾性波3は、傷5を越えて伝搬し難く、A地
点から傷5の位置まで伝搬して消滅するか、あるいは図
1に示すように、傷5を境に不連続的に強度が減少して
しまう。したがって、ある特定の音響センサ2Aの測定
値aが、傷5がなかったときの理想的な減衰曲線(点線
部分)から予測される値bと比較して小さいときに、特
定の音響センサ2Aより弾性波3の発生源(A地点)寄
りの位置に傷5の存在が認識される。なお、特定の音響
センサ2Aの測定値が小さいことのみをもって傷5の存
在を判断しても良いが、傷5から弾性波3の進行方向
(B地点)寄りに設けられた特定の音響センサ2A以外
の他の音響センサ2の測定値が、特定の音響センサ2A
と同様に小さい値を示すことを確認した方が、より検出
精度に優れるため好ましい。特定の音響センサ2Aのみ
が小さい測定値を示すときは測定誤差による場合がある
ためである。
数の音響センサ2が備えられる。そして、後述するよう
な列車の通過等を原因として土木構造物1に弾性波3が
誘起され、例えば図1のA地点からB地点へ向かって弾
性波3が伝搬する。弾性波3は、土木構造物1中を減衰
しつつ伝搬するが、その伝搬する過程において、複数の
音響センサ2により弾性波3の強度が測定される。音響
センサ2は、その設置した位置での弾性波3の強度に依
存した信号を発生するので、弾性波3の強度を測定する
ことができる。これにより、A地点からB地点へ向かう
弾性波3の減衰曲線4が得られる。ここで、土木構造物
1にひび割れ、コールドジョイント、空洞等の傷5が存
在すると、弾性波3は、傷5を越えて伝搬し難く、A地
点から傷5の位置まで伝搬して消滅するか、あるいは図
1に示すように、傷5を境に不連続的に強度が減少して
しまう。したがって、ある特定の音響センサ2Aの測定
値aが、傷5がなかったときの理想的な減衰曲線(点線
部分)から予測される値bと比較して小さいときに、特
定の音響センサ2Aより弾性波3の発生源(A地点)寄
りの位置に傷5の存在が認識される。なお、特定の音響
センサ2Aの測定値が小さいことのみをもって傷5の存
在を判断しても良いが、傷5から弾性波3の進行方向
(B地点)寄りに設けられた特定の音響センサ2A以外
の他の音響センサ2の測定値が、特定の音響センサ2A
と同様に小さい値を示すことを確認した方が、より検出
精度に優れるため好ましい。特定の音響センサ2Aのみ
が小さい測定値を示すときは測定誤差による場合がある
ためである。
【0013】また、図1に示すように、土木構造物1中
を伝搬する弾性波3は、傷5の境界面で反射され、反射
波31となる。したがって、この反射波31を捉えるこ
とによっても傷5を検出することができる。すなわち、
傷5が存在すると、ある特定の音響センサ2Bによっ
て、まずA地点からB地点へ伝搬する弾性波3が時刻t
1 に捉えられ、その後、傷5により反射された反射波3
1が時刻t1 +t2 に再び捉えられる。ここで、t1 は
弾性波3の伝搬速度から予測することができる。またt
2 は、弾性波3が、特定の音響センサ2Bの位置を通過
してから傷5の位置で反射され再び戻るまでの遅れ時間
である。このような遅れ時間t2 が観測されたとき、特
定の音響センサ2Bから弾性波3の進行方向(B地点)
寄りの位置に傷5の存在が認識される。さらに、遅れ時
間t2 の長さ、及び弾性波3(反射波31)の伝搬速度
から、特定の音響センサ2Bから傷5までの距離xを求
めることができる。その場合、特定の音響センサ2Bの
遅れ時間t2 のみから距離xを求めても良いし、あるい
は傷5より弾性波3の発生源(A地点)寄りの位置に設
けられた複数の音響センサ2によって測定されたそれぞ
れの遅れ時間を統計的に処理することにより、傷5の位
置をより精度良く検出することもできる。
を伝搬する弾性波3は、傷5の境界面で反射され、反射
波31となる。したがって、この反射波31を捉えるこ
とによっても傷5を検出することができる。すなわち、
傷5が存在すると、ある特定の音響センサ2Bによっ
て、まずA地点からB地点へ伝搬する弾性波3が時刻t
1 に捉えられ、その後、傷5により反射された反射波3
1が時刻t1 +t2 に再び捉えられる。ここで、t1 は
弾性波3の伝搬速度から予測することができる。またt
2 は、弾性波3が、特定の音響センサ2Bの位置を通過
してから傷5の位置で反射され再び戻るまでの遅れ時間
である。このような遅れ時間t2 が観測されたとき、特
定の音響センサ2Bから弾性波3の進行方向(B地点)
寄りの位置に傷5の存在が認識される。さらに、遅れ時
間t2 の長さ、及び弾性波3(反射波31)の伝搬速度
から、特定の音響センサ2Bから傷5までの距離xを求
めることができる。その場合、特定の音響センサ2Bの
遅れ時間t2 のみから距離xを求めても良いし、あるい
は傷5より弾性波3の発生源(A地点)寄りの位置に設
けられた複数の音響センサ2によって測定されたそれぞ
れの遅れ時間を統計的に処理することにより、傷5の位
置をより精度良く検出することもできる。
【0014】上述の、弾性波3の強度を測定する方法
と、傷5からの反射波31を捉える方法は、どちらか一
方を採用して傷を検出しても良いし、あるいは併用して
も良い。併用した場合、傷5の検出をより精度良く行う
ことができるため好ましい。
と、傷5からの反射波31を捉える方法は、どちらか一
方を採用して傷を検出しても良いし、あるいは併用して
も良い。併用した場合、傷5の検出をより精度良く行う
ことができるため好ましい。
【0015】複数の音響センサ2を設置する間隔dは、
伝搬する弾性波3の強度や、土木構造物1中での弾性波
3の減衰率等により適宜設定することができるが、弾性
波3の発生源(A地点)から、傷5がなかった場合の弾
性波3の測定可能な限界までの距離Dより短く設定する
ことが好ましい。間隔dが距離Dより長いと、特定の音
響センサ2Aで測定された値が小さいときに、傷5の存
在によるものか、あるいは傷5は存在せずに自然に減衰
したものかを判別しにくい場合があるためである。ま
た、間隔dは全ての音響センサ2について一定、すなわ
ち等間隔とすることもできるし、あるいは異なるように
することもできるが、それぞれの間隔dを予め把握して
おくことは無論である。
伝搬する弾性波3の強度や、土木構造物1中での弾性波
3の減衰率等により適宜設定することができるが、弾性
波3の発生源(A地点)から、傷5がなかった場合の弾
性波3の測定可能な限界までの距離Dより短く設定する
ことが好ましい。間隔dが距離Dより長いと、特定の音
響センサ2Aで測定された値が小さいときに、傷5の存
在によるものか、あるいは傷5は存在せずに自然に減衰
したものかを判別しにくい場合があるためである。ま
た、間隔dは全ての音響センサ2について一定、すなわ
ち等間隔とすることもできるし、あるいは異なるように
することもできるが、それぞれの間隔dを予め把握して
おくことは無論である。
【0016】音響センサ2としては、土木構造物1を伝
搬する弾性波3を検出してその強度に依存した信号を発
生できるものであれば用いることができ、検出感度や伝
搬する弾性波3の周波数等を考慮して適宜選択される。
具体的には、動電型(可動コイル型、ダイナミック型)
マイクロホン、コンデンサ型(静電型)マイクロホン、
あるいは圧電型マイクロホン等が挙げられる。圧電型マ
イクロホンとしては、セラミック系、高分子系、及びセ
ラミックス−高分子複合系のいずれも使用可能である
が、後述するような、本発明の第二の傷検出方法におけ
る音響センサとして兼用する場合は、高分子系、及びセ
ラミックス−高分子複合系の圧電型マイクロホンが、よ
り広帯域に検出可能であるので好適に用いられる。ま
た、検出する弾性波3の周波数によって、超音波セン
サ、振動センサ等とよばれるものも本発明でいう音響セ
ンサに含まれる。
搬する弾性波3を検出してその強度に依存した信号を発
生できるものであれば用いることができ、検出感度や伝
搬する弾性波3の周波数等を考慮して適宜選択される。
具体的には、動電型(可動コイル型、ダイナミック型)
マイクロホン、コンデンサ型(静電型)マイクロホン、
あるいは圧電型マイクロホン等が挙げられる。圧電型マ
イクロホンとしては、セラミック系、高分子系、及びセ
ラミックス−高分子複合系のいずれも使用可能である
が、後述するような、本発明の第二の傷検出方法におけ
る音響センサとして兼用する場合は、高分子系、及びセ
ラミックス−高分子複合系の圧電型マイクロホンが、よ
り広帯域に検出可能であるので好適に用いられる。ま
た、検出する弾性波3の周波数によって、超音波セン
サ、振動センサ等とよばれるものも本発明でいう音響セ
ンサに含まれる。
【0017】音響センサ2を土木構造物1に設置する手
段としては、土木構造物1を伝搬する弾性波3を捉える
ことができれば特に限定されずに種々の手段を採用する
ことができる。具体的には、土木構造物1の壁面に音響
センサ2を貼り付けたり、ねじ止め等により取り付けた
り、あるいは土木構造物1中に音響センサ2を埋め込む
等の手段を挙げることができる。音響センサ2を貼り付
ける場合は、種々の接着剤、粘着剤等を介して行うこと
ができる。
段としては、土木構造物1を伝搬する弾性波3を捉える
ことができれば特に限定されずに種々の手段を採用する
ことができる。具体的には、土木構造物1の壁面に音響
センサ2を貼り付けたり、ねじ止め等により取り付けた
り、あるいは土木構造物1中に音響センサ2を埋め込む
等の手段を挙げることができる。音響センサ2を貼り付
ける場合は、種々の接着剤、粘着剤等を介して行うこと
ができる。
【0018】土木構造物1を伝搬する弾性波3は、種々
の手段により発生させることができる。その一例を図2
に基づいて説明する。図2は、土木構造物であるトンネ
ル11に対して新幹線等の列車6が進入したときの様子
を示している。列車6がトンネル11に進入すると、列
車6の周囲の圧力が急激に上昇し、圧力波7が発生す
る。発生した圧力波7はトンネル壁11a及びトンネル
出口に向かって音速で進行する。なお、圧力波7はトン
ネル微気圧波ともよばれ、列車6がトンネル11に進入
したときトンネル出口において発破音を生じる原因とし
て従来知られているものである。そして、トンネル壁1
1aに対して圧力波7が作用する(衝撃を与える)と、
トンネル11にはその固有振動数で決まる周波数の弾性
波3が誘起され、トンネル11を伝搬して上述の方法に
より測定される。この弾性波3は、トンネル11の材質
・密度によっても異なるが、例えばコンクリートの場
合、約3000m/sの速度でトンネル11中を伝搬す
るので、列車6や空気中を進む圧力波7よりも約10〜
50倍程度速い。したがって、弾性波3は、列車6や圧
力波7に起因する雑音に影響されることなく測定するこ
とができる。このように、弾性波3を発生させるために
土木構造物1に接触し又は圧力を与えつつ移動する車両
を利用する点は、本発明の重要な特徴の一つである。
の手段により発生させることができる。その一例を図2
に基づいて説明する。図2は、土木構造物であるトンネ
ル11に対して新幹線等の列車6が進入したときの様子
を示している。列車6がトンネル11に進入すると、列
車6の周囲の圧力が急激に上昇し、圧力波7が発生す
る。発生した圧力波7はトンネル壁11a及びトンネル
出口に向かって音速で進行する。なお、圧力波7はトン
ネル微気圧波ともよばれ、列車6がトンネル11に進入
したときトンネル出口において発破音を生じる原因とし
て従来知られているものである。そして、トンネル壁1
1aに対して圧力波7が作用する(衝撃を与える)と、
トンネル11にはその固有振動数で決まる周波数の弾性
波3が誘起され、トンネル11を伝搬して上述の方法に
より測定される。この弾性波3は、トンネル11の材質
・密度によっても異なるが、例えばコンクリートの場
合、約3000m/sの速度でトンネル11中を伝搬す
るので、列車6や空気中を進む圧力波7よりも約10〜
50倍程度速い。したがって、弾性波3は、列車6や圧
力波7に起因する雑音に影響されることなく測定するこ
とができる。このように、弾性波3を発生させるために
土木構造物1に接触し又は圧力を与えつつ移動する車両
を利用する点は、本発明の重要な特徴の一つである。
【0019】トンネル11に設置する複数の音響センサ
2は、所定の間隔をおくことを条件として種々のパター
ンで設置することができる。その中でも、好ましく用い
られる設置パターンの例を図3〜5に示す。図3は、ト
ンネル壁11aの左右の壁に、トンネル11の進行方向
に沿って複数の音響センサ2を設置した例である。ここ
で音響センサ2を設置する高さは、特に限定されるもの
ではないが、傷の発生やコンクリート片等の落下がより
危ぶまれる位置、例えば列車が通過する線路の上方に位
置するトンネル壁等に設置することが好ましい。また図
4は、トンネル壁11aの左右の壁に加えて、天井部
分、及び天井部分と左右の壁の間に、トンネル11の進
行方向に沿って複数の音響センサ2を設置した例であ
る。図3のような設置パターンであっても、トンネル1
1の全体をモニタリングすることは可能であるが、図4
のように、より多くの音響センサ2を設置することによ
って傷の検出精度を向上させることができ好ましい。図
3及び図4の他にも、音響センサ2がジグザグを描くよ
うなパターン等を採用することができる。さらに図5
は、高分子系あるいはセラミックス−高分子複合系の圧
電体等からなるフィルム状の音響センサ2をトンネル1
1内周の周方向に帯状に備え、その複数をトンネル11
の進行方向に沿って、所定の間隔をおいて設置した例で
ある。
2は、所定の間隔をおくことを条件として種々のパター
ンで設置することができる。その中でも、好ましく用い
られる設置パターンの例を図3〜5に示す。図3は、ト
ンネル壁11aの左右の壁に、トンネル11の進行方向
に沿って複数の音響センサ2を設置した例である。ここ
で音響センサ2を設置する高さは、特に限定されるもの
ではないが、傷の発生やコンクリート片等の落下がより
危ぶまれる位置、例えば列車が通過する線路の上方に位
置するトンネル壁等に設置することが好ましい。また図
4は、トンネル壁11aの左右の壁に加えて、天井部
分、及び天井部分と左右の壁の間に、トンネル11の進
行方向に沿って複数の音響センサ2を設置した例であ
る。図3のような設置パターンであっても、トンネル1
1の全体をモニタリングすることは可能であるが、図4
のように、より多くの音響センサ2を設置することによ
って傷の検出精度を向上させることができ好ましい。図
3及び図4の他にも、音響センサ2がジグザグを描くよ
うなパターン等を採用することができる。さらに図5
は、高分子系あるいはセラミックス−高分子複合系の圧
電体等からなるフィルム状の音響センサ2をトンネル1
1内周の周方向に帯状に備え、その複数をトンネル11
の進行方向に沿って、所定の間隔をおいて設置した例で
ある。
【0020】図2では、トンネル11に列車6が進入し
て弾性波3を誘起し、その弾性波3を測定対象として利
用する例について述べたが、これに限らず、車両が土木
構造物1に対して接触し又は圧力を与えつつ移動するこ
とにより土木構造物1に弾性波3を誘起し、その弾性波
3をそのまま測定対象として利用することは好適に行わ
れる。具体例として、高速道路上を自動車が走行しつつ
道路面に衝撃を与え、その衝撃により道路内部に誘起す
る弾性波を利用する場合、あるいは鉄橋等の橋梁上を自
動車や列車が走行して橋梁に衝撃を与え、その衝撃によ
って橋梁内に誘起する弾性波を利用する場合等が挙げら
れる。また、車両が土木構造物に対して直接的に作用す
る場合に限らず、例えば、高速道路や橋梁上を自動車等
が走行し、ある地点で、その自動車等がきっかけとなっ
てスイッチが作動し、適宜設けられた発振器から高速道
路や橋梁内に対して特定の周波数の弾性波が入射される
場合等、移動する車両を間接的なきっかけとして弾性波
を発生させ土木構造物に伝搬させることもできる。な
お、上記スイッチの具体例としては、走行する自動車等
に踏まれるように設けられたスイッチや、赤外線等によ
り自動車等の通過を感知して作動するスイッチ等が挙げ
られる。
て弾性波3を誘起し、その弾性波3を測定対象として利
用する例について述べたが、これに限らず、車両が土木
構造物1に対して接触し又は圧力を与えつつ移動するこ
とにより土木構造物1に弾性波3を誘起し、その弾性波
3をそのまま測定対象として利用することは好適に行わ
れる。具体例として、高速道路上を自動車が走行しつつ
道路面に衝撃を与え、その衝撃により道路内部に誘起す
る弾性波を利用する場合、あるいは鉄橋等の橋梁上を自
動車や列車が走行して橋梁に衝撃を与え、その衝撃によ
って橋梁内に誘起する弾性波を利用する場合等が挙げら
れる。また、車両が土木構造物に対して直接的に作用す
る場合に限らず、例えば、高速道路や橋梁上を自動車等
が走行し、ある地点で、その自動車等がきっかけとなっ
てスイッチが作動し、適宜設けられた発振器から高速道
路や橋梁内に対して特定の周波数の弾性波が入射される
場合等、移動する車両を間接的なきっかけとして弾性波
を発生させ土木構造物に伝搬させることもできる。な
お、上記スイッチの具体例としては、走行する自動車等
に踏まれるように設けられたスイッチや、赤外線等によ
り自動車等の通過を感知して作動するスイッチ等が挙げ
られる。
【0021】それぞれの音響センサから発生した信号
は、集中させてデータ解析を行い、傷が存在する場合に
はその位置が認識される。データ処理の一例を図6に示
す。図6では、複数の音響センサ21 〜2n からの信号
が、まずデータ中継部8に送られ、その後、無線9等の
手段によりデータ解析部10に伝送される。信号は、音
響センサ21 〜2n 又はデータ中継部8において適宜増
幅される。データ中継部8は、例えばトンネルの外部に
設置され、データ解析部10は、例えば遠隔地に設けら
れた中央情報処理室に設置される。また、図6では無線
9により伝送しているが、これに代わりケーブル、光フ
ァイバ等により伝送させることもできる。また、音響セ
ンサ21 〜2n からの信号には、例えば列車が通過する
際の線路から発せられる音等の種々の雑音が含まれる場
合があるので、これらの雑音はデータ中継部8又はデー
タ解析部10において統計的処理を行いバックグラウン
ドとして除くことにより、傷の検出精度を向上させるこ
とができる。
は、集中させてデータ解析を行い、傷が存在する場合に
はその位置が認識される。データ処理の一例を図6に示
す。図6では、複数の音響センサ21 〜2n からの信号
が、まずデータ中継部8に送られ、その後、無線9等の
手段によりデータ解析部10に伝送される。信号は、音
響センサ21 〜2n 又はデータ中継部8において適宜増
幅される。データ中継部8は、例えばトンネルの外部に
設置され、データ解析部10は、例えば遠隔地に設けら
れた中央情報処理室に設置される。また、図6では無線
9により伝送しているが、これに代わりケーブル、光フ
ァイバ等により伝送させることもできる。また、音響セ
ンサ21 〜2n からの信号には、例えば列車が通過する
際の線路から発せられる音等の種々の雑音が含まれる場
合があるので、これらの雑音はデータ中継部8又はデー
タ解析部10において統計的処理を行いバックグラウン
ドとして除くことにより、傷の検出精度を向上させるこ
とができる。
【0022】次に、本発明の第二の傷検出方法について
説明する。図7は検出方法の原理を説明する図である。
図7に示すように、土木構造物1には、所定の間隔をお
いて複数の音響センサ2が備えられる。そして、後述す
るような列車の通過に起因して、土木構造物1に対し振
動が加えられる。この振動は、土木構造物1に外力が作
用して起こる強制振動である。すると、傷5が互いに擦
れ合い、あるいはぶつかり合う等して、傷5を発生源と
して弾性波32が発生し、傷5の周囲へ対数的に減衰し
つつ伝搬する。そして、複数の音響センサ2により、そ
れぞれの位置における弾性波32の強度が測定される。
これにより、傷5の位置を最高強度として周囲へ減少す
る強度分布12が得られるので、その強度分布12にお
ける最大強度位置13に、傷5が存在することが認識さ
れる。
説明する。図7は検出方法の原理を説明する図である。
図7に示すように、土木構造物1には、所定の間隔をお
いて複数の音響センサ2が備えられる。そして、後述す
るような列車の通過に起因して、土木構造物1に対し振
動が加えられる。この振動は、土木構造物1に外力が作
用して起こる強制振動である。すると、傷5が互いに擦
れ合い、あるいはぶつかり合う等して、傷5を発生源と
して弾性波32が発生し、傷5の周囲へ対数的に減衰し
つつ伝搬する。そして、複数の音響センサ2により、そ
れぞれの位置における弾性波32の強度が測定される。
これにより、傷5の位置を最高強度として周囲へ減少す
る強度分布12が得られるので、その強度分布12にお
ける最大強度位置13に、傷5が存在することが認識さ
れる。
【0023】複数の音響センサ2を設置する間隔sは、
適宜設定することができるが、弾性波32が測定可能な
限界点を結ぶ距離Sの内に、少なくとも3個の音響セン
サ2が設置されるような間隔sとすることが好ましい。
3個以下であると、最大強度位置13を求めることがで
きない場合があるためである。
適宜設定することができるが、弾性波32が測定可能な
限界点を結ぶ距離Sの内に、少なくとも3個の音響セン
サ2が設置されるような間隔sとすることが好ましい。
3個以下であると、最大強度位置13を求めることがで
きない場合があるためである。
【0024】土木構造物1に対して振動を加えるための
手段を図8に示す。図8は、土木構造物であるトンネル
11の中を、新幹線等の列車6が通過する様子を示して
いる。列車6がトンネル11を通過中には、列車6の周
囲の空気圧14が変動するため、その空気圧14により
トンネル11に対して振動を加えることができる。
手段を図8に示す。図8は、土木構造物であるトンネル
11の中を、新幹線等の列車6が通過する様子を示して
いる。列車6がトンネル11を通過中には、列車6の周
囲の空気圧14が変動するため、その空気圧14により
トンネル11に対して振動を加えることができる。
【0025】音響センサ2は、上述の、第一の傷検出方
法の説明で挙げた音響センサと同様のものを用いること
ができる。また、第一の傷検出方法と第二の傷検出方法
は別個に実施することもできるが、併用して実施するこ
ともできる。併用した場合、それぞれの方法で得られた
データを統合することによって、より高精度に傷を検出
することが可能となる。その際、第一の方法における土
木構造物1を伝搬する弾性波3と、第二の方法における
傷5から発生する弾性波32とを測定するため、それぞ
れに適した2種類の音響センサを選択して用いることも
できるし、あるいは広帯域な周波数特性を有する1種類
の音響センサを選択して、第一及び第二の傷検出方法に
おける音響センサを兼用することができる。広帯域な周
波数特性を有する音響センサとしては、高分子系の圧電
型マイクロホンやコンデンサ型マイクロホン等が好適に
用いられる。
法の説明で挙げた音響センサと同様のものを用いること
ができる。また、第一の傷検出方法と第二の傷検出方法
は別個に実施することもできるが、併用して実施するこ
ともできる。併用した場合、それぞれの方法で得られた
データを統合することによって、より高精度に傷を検出
することが可能となる。その際、第一の方法における土
木構造物1を伝搬する弾性波3と、第二の方法における
傷5から発生する弾性波32とを測定するため、それぞ
れに適した2種類の音響センサを選択して用いることも
できるし、あるいは広帯域な周波数特性を有する1種類
の音響センサを選択して、第一及び第二の傷検出方法に
おける音響センサを兼用することができる。広帯域な周
波数特性を有する音響センサとしては、高分子系の圧電
型マイクロホンやコンデンサ型マイクロホン等が好適に
用いられる。
【0026】第二の傷検出方法における、音響センサ2
を土木構造物1に設置する手段、土木構造物1に音響セ
ンサ2を設置するパターン、及び音響センサ2で検出し
た信号の処理方法等は、上述の第一の傷検出方法に準ず
る。
を土木構造物1に設置する手段、土木構造物1に音響セ
ンサ2を設置するパターン、及び音響センサ2で検出し
た信号の処理方法等は、上述の第一の傷検出方法に準ず
る。
【0027】さらに本発明は、土木構造物に対して車両
等が作用していない状態であっても、土木構造物に設置
した複数の音響センサにより、傷が発生したり成長した
りする瞬間に放出されるいわゆるアコースティックエミ
ッションを検出することができる。例えば、夜間の列車
を運行していない時間帯に、傷に溜まっていた水が凍っ
て膨張し、その膨張力で傷が成長する瞬間等を捉えるこ
とができる。また、トンネル等でコンクリート片が落下
する等した場合も、その落下音を捉えることができ、さ
らにそれぞれの音響センサの測定値を比較することによ
りコンクリート片の落下地点をも特定することができ
る。
等が作用していない状態であっても、土木構造物に設置
した複数の音響センサにより、傷が発生したり成長した
りする瞬間に放出されるいわゆるアコースティックエミ
ッションを検出することができる。例えば、夜間の列車
を運行していない時間帯に、傷に溜まっていた水が凍っ
て膨張し、その膨張力で傷が成長する瞬間等を捉えるこ
とができる。また、トンネル等でコンクリート片が落下
する等した場合も、その落下音を捉えることができ、さ
らにそれぞれの音響センサの測定値を比較することによ
りコンクリート片の落下地点をも特定することができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上、本発明の傷検出方法は、土木構造
物を常時継続的にモニタリングできる。例えば、トンネ
ル等を通過する列車を利用して測定を行うので、列車が
通過するごとにデータを得ることができ、傷の発生を速
やかに、かつ高精度に検出することができる。また本発
明は、複数の音響センサを土木構造物に設置するだけで
済み、超音波発振器等を必要としないので、極めて安価
に実施することができる。
物を常時継続的にモニタリングできる。例えば、トンネ
ル等を通過する列車を利用して測定を行うので、列車が
通過するごとにデータを得ることができ、傷の発生を速
やかに、かつ高精度に検出することができる。また本発
明は、複数の音響センサを土木構造物に設置するだけで
済み、超音波発振器等を必要としないので、極めて安価
に実施することができる。
【図1】 本発明の第一の傷検出方法を説明する概念図
である。
である。
【図2】 本発明の第一の傷検出方法における弾性波を
誘起するための手段を説明する概念図である。
誘起するための手段を説明する概念図である。
【図3】 本発明の第一の傷検出方法における音響セン
サの設置パターンを示す図である。
サの設置パターンを示す図である。
【図4】 本発明の第一の傷検出方法における音響セン
サの設置パターンを示す図である。
サの設置パターンを示す図である。
【図5】 本発明の第一の傷検出方法における音響セン
サの設置パターンを示す図である。
サの設置パターンを示す図である。
【図6】 本発明の第一の傷検出方法における測定デー
タの処理方法を示す概念図である。
タの処理方法を示す概念図である。
【図7】 本発明の第二の傷検出方法を説明する概念図
である。
である。
【図8】 本発明の第二の傷検出方法における振動を加
えるための手段を説明する概念図である。
えるための手段を説明する概念図である。
1 土木構造物
2 音響センサ
2A 特定の音響センサ
2B 特定の音響センサ
21 〜2n 音響センサ
3 弾性波
31 反射波
32 弾性波
4 減衰曲線
5 傷
6 列車
7 圧力波
8 データ中継部
9 無線
10 データ解析部
11 トンネル
11a トンネル壁
12 強度分布
13 最大強度位置
14 空気圧
Claims (7)
- 【請求項1】 土木構造物に、所定の間隔をおいて複数
の音響センサを備え、前記複数の音響センサにより前記
土木構造物を減衰しつつ伝搬する弾性波の強度を測定し
て前記弾性波の発生源から進行方向へ向かう理想的な減
衰曲線を取得し、前記複数の音響センサの内のある特定
の音響センサの測定値が前記理想的な減衰曲線から予測
される値に比較して小さいときに、前記特定の音響セン
サから前記弾性波の発生源寄りの位置に傷の存在を認識
する土木構造物の傷検出方法。 - 【請求項2】 土木構造物に、所定の間隔をおいて複数
の音響センサを備え、前記複数の音響センサにより前記
土木構造物を伝搬する弾性波を捉え、前記複数の音響セ
ンサの内のある特定の音響センサが、前記弾性波の伝搬
速度から予測される時刻に前記弾性波を捉え、かつ前記
予測される時間よりも遅い時刻に前記弾性波の反射波を
捉えたときに、前記特定の音響センサから前記弾性波の
進行方向寄りの位置に傷の存在を認識する土木構造物の
傷検出方法。 - 【請求項3】 前記複数の音響センサの間隔が、前記弾
性波の発生源から前記弾性波の測定可能な限界までの距
離より短く設定されてなる請求項1又は2記載の土木構
造物の傷検出方法。 - 【請求項4】 前記弾性波が、前記土木構造物に接触し
又は圧力を与えつつ移動する車両により誘起される請求
項1〜3のいずれか記載の土木構造物の傷検出方法。 - 【請求項5】 前記土木構造物がトンネルであり、前記
車両が列車であり、列車がトンネルに進入する際に列車
の周囲に発生する圧力波がトンネル壁に作用してトンネ
ル壁に誘起する弾性波を測定対象とする請求項4記載の
土木構造物の傷検出方法。 - 【請求項6】 前記トンネルの進行方向に沿って、複数
の音響センサが所定の間隔をおいてトンネル壁に備えら
れてなる請求項5記載の土木構造物の傷検出方法。 - 【請求項7】 トンネルに、所定の間隔をおいて複数の
音響センサを備え、前記トンネル内を列車が通過中に、
前記列車がトンネル壁に空気圧の変動を与えることによ
って前記トンネル壁に振動が加わったときに、前記トン
ネルの傷から発生して周囲に伝搬する弾性波を前記複数
の音響センサにより測定して前記弾性波の強度分布を取
得し、前記強度分布における最大強度の位置に傷の存在
を認識するトンネルの傷検出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000009706A JP3448593B2 (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 土木構造物の傷検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000009706A JP3448593B2 (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 土木構造物の傷検出方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001201492A JP2001201492A (ja) | 2001-07-27 |
| JP3448593B2 true JP3448593B2 (ja) | 2003-09-22 |
Family
ID=18537817
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000009706A Expired - Fee Related JP3448593B2 (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 土木構造物の傷検出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3448593B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3834660B2 (ja) * | 2004-02-18 | 2006-10-18 | 国立大学法人鳥取大学 | 構造物のひび割れ検知装置 |
| JP5636672B2 (ja) * | 2009-12-25 | 2014-12-10 | 東電設計株式会社 | トンネル覆工の変状監視方法 |
| JP6334991B2 (ja) * | 2014-03-31 | 2018-05-30 | 株式会社日立製作所 | 構造物の表面検査システムおよび表面検査方法 |
| JP6587874B2 (ja) * | 2015-09-10 | 2019-10-09 | 株式会社東芝 | 検知システム、信号処理装置及び検知方法 |
| JP6368040B2 (ja) * | 2016-05-17 | 2018-08-01 | 株式会社東芝 | 構造物評価システム、構造物評価装置及び構造物評価方法 |
| JP7021019B2 (ja) * | 2018-07-13 | 2022-02-16 | 株式会社東芝 | 検出システム、検出装置、および検出方法 |
| CN115752981B (zh) * | 2022-11-28 | 2025-10-21 | 西南交通大学 | 一种隧道结构及围岩的动力响应测试系统 |
| CN120703226B (zh) * | 2025-08-21 | 2026-01-06 | 浙江省工程物探勘察设计院有限公司 | 一种古建筑木结构内部无损检测方法及系统 |
-
2000
- 2000-01-19 JP JP2000009706A patent/JP3448593B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2001201492A (ja) | 2001-07-27 |
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