JP3446473B2 - 文字情報伝送システムおよび伝送方法、文字情報送信および受信装置、ならびに、記録媒体 - Google Patents

文字情報伝送システムおよび伝送方法、文字情報送信および受信装置、ならびに、記録媒体

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JP3446473B2 JP11534696A JP11534696A JP3446473B2 JP 3446473 B2 JP3446473 B2 JP 3446473B2 JP 11534696 A JP11534696 A JP 11534696A JP 11534696 A JP11534696 A JP 11534696A JP 3446473 B2 JP3446473 B2 JP 3446473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば日本語字
幕などの文字情報をビデオIDを用いて伝送または記録
するような、文字情報伝送システムおよび伝送方法、文
字情報送信および受信装置、ならびに、記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、例えば日本語字幕といった文字情
報を通常のテレビジョン信号に多重して伝送するための
手段として、ハイブリッド方式の文字多重放送が実用化
されている。この文字多重放送においては、ビデオ信号
の垂直ブランキング期間内のビデオ信号が存在しないH
(水平走査期間)内の4H(奇数フィールドにおける第
14,15,16,および第21番目のH、偶数フィー
ルドにおける第277,278,279,および第28
4H)に、文字放送のデータが多重される。文字放送の
データは、伝送速度が364fh (fh :水平走査周波
数、ここでは5.73MHz)の2値のNRZ信号であ
る。(最高周波数は、1/2の2.86MHz)
【0003】図22は、この文字放送多重放送における
データ構造を概略的に示す。このように、このデータ構
造は、複数の階層から成る階層構造とされている。伝送
路(階層1)では、5.73M(メガ)ビット/秒の伝
送速度のNRZ信号が1H内に296ビット挿入され
る。論理‘0’がペデスタルレベル、論理‘1’が白レ
ベルを100%としたときに、70%のレベルで伝送さ
れる。
【0004】階層2である文字信号(データライン)
は、同期部(24ビット)とデータパケット(272ビ
ット)から構成される。同期部は、受信側でビットクロ
ックを再生するためのクロックラインCR(16ビッ
ト)と、フレーム同期を確立するためのフレームコード
FC(8ビット)とを含む。データパケットは、190
ビットのデータとその誤り検出,訂正のためのチェック
コード(82ビット)から成る。誤り検出,訂正符号と
しては、1ビットの誤りを訂正でき、2ビットの誤りを
検出できるものが使用される。
【0005】データパケット(階層3)は、1Hを単位
として伝送されるディジタル信号の単位である。176
ビットのデータブロックに対して付加されているプレフ
ィックスPFXは、文字放送の方式,送出モード,パケ
ット制御の符号化から構成されている。時間的に断続伝
送されるデータパケットを統合するために、パケット制
御が使用される。
【0006】データグループ(階層4)は、1または複
数のデータブロックから成る情報データのグループであ
る、このデータグループの複数個により次の階層の番組
データが形成される。各データグループは、データグル
ープヘッダSOHと、データグループデータと、誤り検
出,訂正符号CRCとから構成される。
【0007】番組データ(階層5)は、文字放送番組の
データである。文字放送番組は、文字,図形,付加音を
含む1または複数のページで構成され、その全データが
番組データと称される。番組データは、番組管理データ
と、ページデータとによって構成され、それらのデータ
は、データヘッダとデータユニットとから構成される。
【0008】また、ここでは詳細の記述は行わないが、
データパケット以上の階層である、階層3,階層4,お
よび階層5においては、さらに細部の構造を多重的に有
する。このような、一見複雑な構成を持つことによっ
て、各番組をページで指定できるように住所および番地
がデータに付される。この文字多重放送においては、こ
うすることによって、番組形態の多様化や伝送データの
自由度がとられ、将来的な拡張性が確保される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような文字多重放
送を受信することはできても、VCR(ビデオカセット
レコーダ)によって記録することは、困難であった。そ
の理由は、文字放送のデータは、大振幅で、且つ高い周
波数であるために、VCRの記録/再生特性(振幅特
性,位相特性)の制約により、文字放送のデータを記録
/再生することが難しく、また、その周波数がクロマサ
ブキャリア周波数と重なり合い、Y/C分離の際にクロ
マ信号成分として抑圧されてしまうからであり、さら
に、VCRの再生信号の持つ時間軸変動分により、文字
放送のデータを正しく再生することが難しいからであ
る。
【0010】そのため、この文字多重放送によって文字
情報が多重された画面をVCRで録画する際に、文字情
報は、画像に依ってでしか記録することができないとい
う問題点があった。すなわち、後に文字情報を再生しよ
うとした場合には、記録時に文字多重機能により形成さ
れた文字を予め映像に対してスーパーインポーズし、常
に画面に表示させておかなければならず、さらに、再生
時には、一旦記録されてしまった文字情報を画面から取
り除くのは難しいため、文字のスーパーインポーズの有
無をユーザが選択できないという問題があった。
【0011】また、テレビジョン信号に画像情報以外の
情報を乗せて伝送する手段としては、例えば、ビデオI
Dがある。このビデオIDは、ビデオ信号の第20ライ
ン(第1フィールド)および第283ライン(第2フィ
ールド)の所定の領域に20ビットのデータ領域を設
け、画面のアスペクト情報や伝送方法に関する情報など
を伝送するようにされている。
【0012】図23は、このビデオIDの波形を示す。
上述のライン中の水平同期信号およびカラーバースト信
号の後の有効ビデオ信号領域に、2ビットのリファレン
スおよびビット1〜ビット20の20ビットから成るデ
ィジタル信号が挿入される。この20ビットのディジタ
ル信号は、アスペクト比の異なるビデオ信号の識別信号
や、伝送方法に関する情報などを含む。このディジタル
信号において、リファレンスのレベルが70IREと規
定され、ディジタル信号の2値レベルが0IREまたは
70IREと規定される。このディジタル信号がビデオ
IDとして符号化される。
【0013】リファレンスおよびディジタル信号のクロ
ック周波数fC は、色副搬送波周波数をfSCとすると、
C =fSC/8≒447KHzに選定される。このよう
に、このビデオIDは、上述の文字放送多重データに対
してデータレートが低く、且つ、周波数が低くされてい
るために、一般のVCRにおいて記録可能とされる。と
ころが、従来において、このビデオIDを文字情報の伝
送に用いた例は無かった。
【0014】したがって、この発明の目的は、テレビジ
ョン信号に多重された文字情報を記録でき、記録時およ
び再生時にユーザによってこの文字情報によるスーパー
インポーズを選択可能な文字情報伝送システムおよび伝
送方法、文字情報送信および受信装置、ならびに、記録
媒体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、テレビジョン信号に文字情報を多
重し伝送する文字情報伝送方法において、伝送される文
字情報は、第1および第2の文字符号とから成る文字デ
ータと、第1および第2の制御符号とから成る文字デー
タに対する表示制御情報とから成り、伝送は、識別符号
が格納される4ビットの第1のワードと、第1または第
2の文字符号、あるいは第1または第2の制御符号、あ
るいは伝送データのカテゴリ情報を表すカテゴリ符号が
格納される8ビットの第2のワードとから構成される伝
送データによってなされ、第1および第2の文字符号に
よって使用する全ての文字を定義すると共に、第1の文
字符号と第1の制御符号とが互いに重複しないようにさ
れ、伝送データをフィールド毎に伝送すると共に、カテ
ゴリ符号をフレームで伝送し、該フレームを構成する2
フィールドでは同一のカテゴリ符号を伝送することを特
徴とする文字情報伝送方法である。
【0016】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、テレビジョン信号に文字情報を多重し伝送す
るような文字情報送信装置において、文字列を伝送デー
タの形式に変換する文字−符号変換手段と、伝送データ
をテレビジョン信号の垂直ブランキング期間の所定の水
平区間に重畳するエンコード手段と、エンコード手段か
らの出力を変調する変調手段とを有し、伝送データは、
伝送される文字情報は、第1および第2の文字符号とか
ら成る文字データと、第1および第2の制御符号とから
成る文字データに対する表示制御情報とから成り、識別
符号が格納される4ビットの第1のワードと、第1また
は第2の文字符号、あるいは第1または第2の制御符
号、あるいは伝送データのカテゴリ情報を表すカテゴリ
符号が格納される8ビットの第2のワードとから構成さ
、第1および第2の文字符号によって使用する全ての
文字を定義すると共に、第1の文字符号と第1の制御符
号とが互いに重複しないようにされ、伝送データをフィ
ールド毎に伝送すると共に、カテゴリ符号をフレームで
伝送し、フレームを構成する2フィールドでは同一のカ
テゴリ符号を伝送することを特徴とする文字情報送信装
置である。
【0017】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、文字情報が多重され伝送されたテレビジョン
信号を受信するような文字情報受信装置において、テレ
ビジョン信号の垂直ブランキング期間の所定の水平区間
に重畳された伝送データを抽出する抽出手段と、抽出さ
れた伝送データを、該伝送データに含まれる識別情報お
よび文字情報に基づき解釈し、伝送データを伝送データ
の形式から文字データおよび表示制御情報に変換する符
号−文字変換手段と、文字および表示制御情報に基づき
文字画像を生成しビデオ信号と合成する文字画像生成手
段とを有し、伝送データは、文字情報は、第1および第
2の文字符号とから成る文字データと、第1および第2
の制御符号とから成る文字データに対する表示制御情報
とから成り、識別符号が格納される4ビットの第1のワ
ードと、第1または第2の文字符号、あるいは第1また
は第2の制御符号、あるいは伝送データのカテゴリ情報
を表すカテゴリ符号が格納される8ビットの第2のワー
ドとから構成され、第1および第2の文字符号によって
使用する全ての文字を定義すると共に、第1の文字符号
と第1の制御符号とが互いに重複しないようにされ、伝
送データがフィールド毎に伝送されると共に、カテゴリ
符号がフレームで伝送され、フレームを構成する2フィ
ールドでは同一のカテゴリ符号が伝送されることを特徴
とする文字情報受信装置である。
【0018】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、テレビジョン信号に文字情報を多重し伝送す
るような文字情報伝送システムにおいて、伝送される文
字情報は、第1および第2の文字符号とから成る文字デ
ータと、第1および第2の制御符号とから成る文字デー
タに対する表示制御情報とから成り、識別符号が格納さ
れる4ビットの第1のワードと、第1または第2の文字
符号、あるいは第1または第2の制御符号、あるいは伝
送データのカテゴリ情報を表すカテゴリ符号が格納され
る8ビットの第2のワードとから伝送データが構成さ
れ、伝送データを送信する送信手段は、文字列を伝送デ
ータの形式に変換する文字−符号変換手段と、伝送デー
タをテレビジョン信号の垂直ブランキング期間の所定の
水平区間に重畳するエンコード手段と、エンコード手段
からの出力を変調する変調手段とから成り、第1および
第2の文字符号によって使用する全ての文字を定義する
と共に、第1の文字符号と第1の制御符号とが互いに重
複しないようにされ、伝送データをフィールド毎に伝送
すると共に、カテゴリ符号をフレームで伝送し、フレー
ムを構成する2フィールドでは同一のカテゴリ符号を伝
送するようにされ、伝送データを受信する受信手段は、
送信信号から重畳された伝送データを抽出する抽出手段
と、抽出された伝送データを識別情報および文字情報に
基づき解釈し、抽出された伝送データを伝送データの形
式からカテゴリ情報および文字データおよび表示制御情
報に変換する符号−文字変換手段と、文字データおよび
表示制御情報に基づき文字画像を生成し、ビデオ信号と
合成する文字画像生成手段とから成ることを特徴とする
文字情報伝送システムである。また、この発明は、上述
した課題を解決するために、テレビジョン信号に文字情
報が多重されて記録される記録媒体において、記録され
る文字情報は、第1および第2の文字符号とから成る文
字データと、第1および第2の制御符号とから成る文字
データに対する表示制御情報とから成り、記録は、識別
符号が格納される4ビットの第1のワードと、第1また
は第2の文字符号、あるいは第1または第2の制御符
号、あるいは記録データのカテゴリ情報を表すカテゴリ
符号が格納される8ビットの第2のワードとから構成さ
れる記録データによってなされ、第1および第2の文字
符号によって使用する全ての文字を定義すると共に、第
1の 文字符号と第1の制御符号とが互いに重複しないよ
うにされ、記録データをフィールド毎に記録すると共
に、カテゴリ符号をフレームに記録し、フレームを構成
する2フィールドには同一のカテゴリ符号を記録するこ
とを特徴とする記録媒体である。また、この発明は、上
述した課題を解決するために、テレビジョン信号に文字
情報を多重し伝送する文字情報伝送方法において、伝送
される文字情報は、第1および第2の文字符号とから成
る文字データと、第1および第2の制御符号とから成る
文字データに対する表示制御情報とから成り、伝送は、
識別符号が格納される4ビットの第1のワードと、第1
または第2の文字符号、あるいは第1または第2の制御
符号、あるいは伝送データのカテゴリ情報を表すカテゴ
リ符号が格納される8ビットの第2のワードとから構成
される伝送データによってなされ、第1および第2の文
字符号によって使用する全ての文字を定義すると共に、
第1の文字符号と第1の制御符号とが互いに重複しない
ようにされ、伝送データをフィールド毎に伝送すると共
に、カテゴリ符号をフレームで伝送し、フレームを構成
する2フィールドでは同一のカテゴリ符号を伝送し、第
1および第2の制御符号を連続する2フレームで繰り返
し伝送するようにしたことを特徴とする文字情報伝送方
法である。
【0019】上述したように、この発明は、文字データ
を表す文字符号と文字データに対する表示制御を指示す
る制御符号とが8ビットのワード2に格納され、ワード
2に対する識別符号が4ビットのワード1に格納され伝
送される。そのため、受信側では、この伝送された伝送
データに基づき文字列が画面に表示される。また、デー
タレートが低いため、この伝送データは、一般的なVC
Rによって記録することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。この発明においては、文字情報の伝送に、上
述したビデオIDを用いる。先ず、この発明の理解を容
易とするために、この発明による文字情報の表示形式に
ついて説明する。図1は、この、モニタ画面に対する文
字情報の表示形式の一例を示す。1画面の横方向が31
列に、また、縦方向が17行にそれぞれ分割される。1
文字の表示には2列2行が用いられ、全角文字だけが用
いられる。また、文字表示の際の背景は、半輝度の白と
される。
【0021】この実施の一形態においては、この表示形
式において、テキスト・モードあるいはキャプション・
モードの何れかの画面形式で、文字情報がモニタに表示
される。これらのうち、テキスト・モードは、表示区画
の全域に下から上へ行単位に移動する文字を表示するモ
ードである。
【0022】キャプション・モードは、標準テレビジョ
ン信号の映像の一部に重ねて文字を表示するモードであ
る。このキャプション・モードは、ポップオン・キャプ
ション、ペイントオン・キャプション、ロールアップ・
キャプションの3種類の表示形式を有する。これらのう
ち、ポップオン・キャプションとは、標準テレビジョン
信号に同期して、制御信号によって蓄積しておいた文字
を瞬時に切り替えて表示する形式であり、ペイントオン
・キャプションとは、伝送した文字符号に対応した文字
を逐次表示する形式である。また、ロールアップ・キャ
プションとは、指定した表示領域を下から上へ行単位に
スクロールさせて表示する形式である。表示領域の指定
は、行数(連続した2、3、または4行)と最下行の位
置で行う。
【0023】キャプション・モードにおいて、表示領域
は、次のように定められる。ポップオン・キャプション
の表示領域は、文字提示領域内に、最大4行までの任意
の行位置で指定される。ペイントオン・キャプションの
表示領域は、文字提示領域内に、最大4行までの任意の
行位置で指定される。また、ロールアップ・キャプショ
ンの表示領域は、文字提示領域内に、2から4行までの
任意の行位置で指定される。
【0024】また、文字表示において、表示書式は、漢
字,平仮名,片仮名,英字,および数字記号により横書
き表示とされる。これらは全て全角文字で扱われ、半角
文字は扱わない。文字書体としては、標準体およびイタ
リック体の2種類が用いられる。文字色は、白色,緑
色,青色,シアン色,赤色,黄色,およびマゼンタ色の
7色が指定される。文字属性としては、下線とフラッシ
ングが可能とされる。
【0025】上述したように、この発明においては、ビ
デオIDの20ビットを利用して、このような表示を行
うためのデータが伝送される。図2は、このビデオID
のデータ構成を示す。図に示されるように、このビデオ
IDは、ビット1,2の2ビットから成るワード0、ビ
ット3〜6の4ビットから成るワード1、ビット7〜1
4の8ビットから成るワード2、および残りの6ビット
から成るCRCから構成される。これらのうち、ワード
0は、伝送されるビデオ信号がワイドテレビジョンによ
るものかどうかの識別データであり、CRCは、誤り検
出,訂正のためのデータである。したがって、実際に1
フィールドで伝送されるデータは、図3に示されるよう
な、全体で12ビットのデータとされる。
【0026】このデータは、チャンネル0あるいはチャ
ンネル1の2つのチャンネルのうちの何れかによって伝
送される。一つの伝送路に対し複数の情報の伝送を可能
とするために、このように複数のチャンネルが設けられ
る。
【0027】図3に示されるデータのうち、ビット3〜
ビット6の4ビット、すなわちワード1で表されるデー
タを、モード符号と称する。そして、続くビット7〜ビ
ット14の8ビット、すなわちワード2で表されるデー
タを、データ符号と称する。このデータ符号のうち最後
の1ビットは、奇数パリティによる誤り検出ビットとさ
れる。
【0028】この実施の一形態においては、ビデオID
によって伝送された文字情報は、これらモード符号およ
びデータ符号の組み合わせによって表される。すなわ
ち、モード符号は、付随するデータ符号の内容が何を表
すものであるかを示す。以下に、これらモード符号およ
びデータ符号の詳細な内容を記し、この発明による伝送
データのフォーマットを示す。
【0029】1フィールドで伝送するデータを、伝送デ
ータと称する。この伝送データは、上述のモード符号と
データ符号とから成る。データ符号には、カテゴリ符
号,文字符号,および制御符号の3種類がある。また、
ワード2で示されるデータ符号には、1バイトで構成さ
れるものと、連続する2フレームで伝送される2バイト
で構成されるものとがある。2バイトで構成されるデー
タ符号の場合、その第1バイトをデータ符号#1、第2
バイトをデータ符号#2とする。
【0030】モード符号には、それに付随するデータ符
号に伴い、ヘッダ,データ#1,データ#2の3種類が
用意される。図4は、このモード符号のビットパターン
を示す。この発明においては、このように、モード符号
を僅か3種類のビットパターンによって表現している。
これにより、ビデオIDを使用して、さらにデータ伝送
システムを構成することが可能とされる。
【0031】データ符号には、カテゴリ符号,文字符
号,および制御符号の3種類がある。図5は、カテゴリ
符号について示す。カテゴリ符号は、伝送する文字情報
のカテゴリおよび伝送チャンネルを指定する符号であ
る。このカテゴリー符号は、7ビット符号および1ビッ
トの誤り検出用のパリティから成る1バイトで構成され
る。図5Aは、このカテゴリ符号の伝送時の伝送データ
の符号構成を示す。カテゴリー符号の伝送に際して、モ
ード符号として、‘1000’で表されるヘッダが組み
合わされる。また、このカテゴリ符号は、2度連続して
伝送される。図5Bは、このカテゴリ符号のビットパタ
ーンおよびそのビットパターンで表す内容について示
す。最上位ビットである第7ビットは、情報が伝送され
るチャンネルを示し、第8〜第13ビットは、カテゴリ
内容を表す。このカテゴリは、この図に示されるよう
に、伝送データの情報の種類を表すものである。
【0032】文字符号は、表示すべき文字を指定する符
号である。この文字符号は、連続する2フレームで伝送
される7ビット符号2バイトで構成される。その第1バ
イトを文字符号#1、第2バイトを文字符号#2とす
る。図6は、この文字符号の伝送時の伝送データの符号
構成を示す。この文字符号の伝送に際して、文字符号#
1,文字符号#2に対して、モード符号として‘100
1’および‘1010’がそれぞれ組み合わされる。ま
た、この文字符号は、1文字に付き1度だけ伝送され
る。
【0033】図7は、この文字符号が示す文字コードの
一部を示す。このように、行方向における文字符号#1
および列方向における文字符号#2が組み合わされて、
1文字が形成される。例えば、「あ」という文字は、行
方向の文字符号#1の‘0100100’と列方向の文
字符号#2の‘0100010’とが組み合わされて表
される。
【0034】この文字符号は、文字多重放送において用
いられている漢字体系から、半角文字が除かれたものが
用いられる。これは、この発明においては、上述したよ
うに、僅か3種類のモード符号によってデータが区別さ
れる。この区別のために行った制御符号#1の割り付け
のために、半角文字を使用すると、後述する制御符号#
1とこの文字符号とが重複してしまうためである。これ
については、後述する。
【0035】制御符号は、文字の表示方法を指定する符
号である。この発明においては、この制御符号に、既に
米国において実用化されている、クローズド・キャプシ
ョンの制御符号と互換性を持たせたものが使用される。
この制御符号は、連続する2フレームで伝送される7ビ
ット符号2バイトで構成される。その第1バイトを制御
符号#1、第2バイトを制御符号#2とする。制御符号
には、表示制御符号,文字属性符号,および位置指定符
号の3種類がある。図8は、この制御符号の伝送時の伝
送データの符号構成を示す。制御符号の伝送に際して、
制御符号#1,制御符号#2に対して、モード符号とし
て‘1001’および‘1010’がそれぞれ組み合わ
される。また、この制御符号は、2度連続して伝送され
る。
【0036】この制御符号には、表示制御符号,文字属
性符号,および位置指定符号の3種類がある。表示制御
符号は、表示モードや表示形式などの制御を行う符号で
あり、文字属性符号および位置指定符号以外の制御が行
われる。この制御符号には、14h(数字の後の〔h〕
は、この数字が16進表記であることを示す。以下同
じ。)あるいは17hが制御符号#1として用いられ
る。また、制御符号#2としては、制御符号#1に対し
ては20h〜2Fhが、制御符号#2に対しては21h
〜23hが用いられる。図9は、この表示制御符号によ
って表される制御内容を示す。
【0037】キャプション・モード時には、下記の15
種類の表示制御を用いることができる。 1.ポップオン・キャプション開始 ポップオン・キャプションの始まりを指定し、非表示メ
モリに文字を送出する。 2.バックスペース 動作位置の列の移動を行いその位置にある文字および文
字属性符号を消去する。現行の表示列を下位方向に1列
移動する。 3.行末削除 動作位置にある行のみにおいて、現行の動作から列末ま
での文字および文字属性符号を消去する。 4.ロール・アップ2行 ロール・アップ・キャプションの始まりを指定し、ロー
ル・アップを行うための動作領域の行数を2行に指定す
る。 5.ロール・アップ3行 ロール・アップ・キャプションの始まりを指定し、ロー
ル・アップを行うための動作領域の行数を3行に指定す
る。 6.ロール・アップ4行 ロール・アップ・キャプションの始まりを指定し、ロー
ル・アップを行うための動作領域の行数を4行に指定す
る。 7.フラッシュ・オン フラッシュのオンを指定する。この符号以降の文字を点
滅させる。点滅する文字列の終端は、位置指定符号、文
字属性符号または行の最後になる。 8.ペイントオン・キャプション開始 ペイントオン・キャプションの表示の開始を指定する。
この指定以降は、文字は随時表示される。 9.表示メモリ消去 現行の表示メモリにある文字を全て消去させるために指
定する。 10.非表示メモリ消去 現行の表示メモリとは別の非表示メモリにある文字を全
て消去させるために指定する。 11.改行 ロール・アップ・キャプションにおいて、位置の行の移
動を指定する。現行の表示行を上位方向へ1行移動し、
動作表示開始の列を1列に置く。 12.表示メモリ切替 表示メモリを非表示メモリの切り換えに指定し、以降は
ポップオン・キャプションとなる。 13.タブ・オフセット 1列 動作位置の列の移動を指定する。現行の表示列を上位方
向へ1列移動させるために指定する。(タブ・オフセッ
ト命令は、移動範囲内にある途中の文字には影響を与え
ない。) 14.タブ・オフセット 2列 動作位置の列の移動を指定する。現行の表示列を上位方
向へ2列移動させるために指定する。 15.タブ・オフセット 3列 動作位置の列の移動を指定する。現行の表示列を上位方
向へ3列移動させるために指定する。
【0038】テキスト・モード時には、下記の9種類の
表示制御を用いることができる。 1.テキスト開始 テキスト・モードの始まりを指定する。この命令によ
り、表示メモリを全て消去し、表示位置を1行1列に指
定する。 2.テキスト表示復帰 表示画面の消去および表示位置の移動は行わず、この符
号に続く文字がテキスト・モードであることのみを指定
する。 3.バックスペース 動作位置の列の移動を行いその位置にある文字および文
字属性符号を消去する。現行の表示列を下位方向に1列
移動する。 4.行末削除 動作位置にある行のみにおいて、現行の動作から列末ま
での文字および文字属性符号を消去する。 5.フラッシュ・オン フラッシュのオンを指定する。この符号以降の文字を点
滅させる。点滅する文字列の終端は、位置指定符号、文
字促成符号または行の最後になる。 6.改行 動作位置の行の移動を指定する。現行の表示行を上位方
向へ1行移動し、動作表示開始の列を1列に置く。 7.タブ・オフセット 1列 動作位置の列の移動を指定する。現行の表示列を上位方
向へ1列移動させるために指定する。(タブ・オフセッ
ト命令は、移動範囲内にある途中の文字には影響を与え
ない。) 8.タブ・オフセット 2列 動作位置の列の移動を指定する。現行の表示列を上位方
向へ2列移動させるために指定する。 9.タブ・オフセット 3列 動作位置の列の移動を指定する。現行の表示列を上位方
向へ3列移動させるために指定する。
【0039】この例では、このように、キャプション・
モードおよびテキスト・モードとにおいて、それぞれの
モードの開始/終了を表す制御以外の制御符号が共通し
て用いられる。
【0040】位置指定符号は、文字が表示される行,下
線の有/無,文字色および文字書体の中から複数を同時
に指定する符号である。図10は、この位置制御符号と
制御対象行の関係を示す。この位置指定符号には、制御
符号#1に対しては10h〜17hが、制御符号#2に
対しては40h〜7Fhが用いられる。図11A,図1
1B,図12A,および図12Bは、位置制御符号が示
す制御内容を示す。このように、この位置制御符号によ
って、行毎に下線の有/無や,文字色,イタリック体で
あるかどうか(字体),インデントの有無が同時に指定
される。
【0041】文字属性符号は、文字色および文字書体
(標準体、イタリック体0、下線の有・無)を指定する
符号である。文字書体には、標準体,イタリック体,お
よび下線の有/無がある。この文字属性符号には、制御
符号#1に対しては11hが、制御符号#2に対しては
20h〜2Fが用いられる。図13は、この文字属性符
号が表す制御内容を示す。
【0042】この文字属性符号においては、最も高い優
先順位を持つものは、文字色指定である。イタリック体
の文字書体指定は、次に高い優先度を持つ。文字色とイ
タリック体の指定を同時に行う場合は、文字色の指定の
後にイタリック体の指定を行う。イタリック体から標準
体への変更は、文字色の変更が含まれる文字属性符号に
より指定する。また、下線の指定において、上述の位置
指定符号、あるいは文字色およびイタリック体指定の文
字属性符号の最下位ビットが‘1’のときに下線が指定
され、‘0’が指定されれば下線の解除が指定される。
【0043】上述したように、フラッシュ・オンは、表
示制御指定符号で制御されるが、このフラッシュ・オン
の制御符号は、文字色,イタリック体,および下線の文
字属性の状態を変えることなく制御する。フラッシュ・
オンの制御は、文字属性符号または位置指定符号の後に
フラッシュ・オンの制御符号を送出する。
【0044】図14は、上述した制御符号および文字符
号に用いられるコードをまとめて示す。このように、制
御符号と文字符号とは、共にモード符号の‘1001’
および‘1010’を用いて伝送されるが、これら制御
符号と文字符号とのデータ符号#1は、重なることがな
い。したがって、モード符号におけるデータ#1のコー
ド内容により、文字符号であるか制御符号であるかを判
別することが可能である。
【0045】上述の、文字符号の説明においても記述し
たように、この発明においては、文字コードとして、文
字多重放送において用いられる漢字体系のうち、7ビッ
トを満遍なく使用する半角文字を使用せずに、2バイト
文字である全角文字のみを用いた。これにより、文字符
号#1において、文字コードのうち10h〜17hを使
用することが避けられ、これらを制御符号#1に割り当
てることで、このように、少ないモード符号で多彩な表
現をすることが可能とされた。
【0046】次に、このフォーマットを以て文字情報の
伝送を行うための伝送システムについて説明する。例え
ば放送局などによる送信側において、テレビジョン信号
に多重して伝送する文字情報が上述のフォーマットに則
り変換される。そして、変換された文字情報がビデオ信
号に多重されることによりエンコードされ、変調され、
テレビジョン信号とされ伝送される。図15は、この送
信側の構成の一例を概略的に示す。入力端1からビデオ
信号がビデオIDエンコーダ2のビデオ信号入力端に対
して供給される。文字情報は、図示しないが、例えばキ
ーボードから入力され文字データとして記憶装置にバッ
ファリングされる。この文字データには、例えば色指定
や改行指定といったような、文字に対する制御コードも
含まれる。
【0047】この文字データは、入力端1から供給され
るビデオ信号に同期して記憶装置から読み出され、入力
端3を介して文字−符号変換部4に対して供給される。
この変換部4において、供給された文字データが上述し
たフォーマットにおける諸符号へと変換され、データ符
号が形成される。
【0048】こうして符号変換された文字データは、符
号−ビデオID変換部5に供給される。符号−ビデオI
D変換部5において、符号変換された文字データに対し
てモード符号が付され、伝送データとされる。また、こ
の符号−ビデオID変換部5において、必要に応じてカ
テゴリ符号を含む伝送データが生成される。この伝送デ
ータは、ビデオIDエンコーダ2の伝送データ入力端に
対して供給される。
【0049】ビデオIDエンコーダ2において、ビデオ
信号入力端に供給されるビデオ信号の所定のライン、す
なわち、第1フィールドにおいては第20ライン、第2
フィールドにおいては第283ラインの所定の位置に、
エンコーダ2の伝送データ入力端に供給されている伝送
データが多重される。これは、例えば、ビデオIDエン
コーダ2において、伝送データに基づき所定の信号レベ
ルが生成され、ビデオ信号の所定の位置に重畳されるこ
とによってなされる。この伝送データが多重されたビデ
オ信号は、変調部6において変調され電力増幅され、ア
ンテナ7を介して送出される。
【0050】図16は、この文字情報が多重されたビデ
オ信号の伝送の際のプロトコルを概略的に示す。図は、
縦方向に時間の経過を示す。上述したように、データ符
号には、1バイトで構成されるもの(カテゴリ符号)
と、2バイトで構成されるもの(制御符号,文字符号)
とがあるが、2バイトで構成されるデータ符号の場合、
それらは連続する2フィールドが用いられて伝送され
る。
【0051】最初に、カテゴリ符号が伝送される。この
カテゴリ符号には、ヘッダがモード符号として組み合わ
される。以下、このヘッダとカテゴリ符号とが組み合わ
された伝送データを、ヘッダと略称する。このヘッダに
示されるカテゴリ内容によって、以降のデータが何のた
めの伝送データであるかが示される。上述したように、
カテゴリ符号は1バイトから成るため、ヘッダは1つで
完結する。このヘッダは、連続するフィールドを用いて
2度伝送される。
【0052】なお、このヘッダによって示される内容
は、次にこのヘッダが伝送されるまで有効とされる。伝
送チャンネルや伝送カテゴリは、このヘッダによって伝
送されるが、一度指定された伝送チャンネルや伝送カテ
ゴリは、このヘッダによる再指定があるまでは変更でき
ない。したがって、異なるチャンネルやカテゴリを、こ
の再指定無しに混在させることはできない。
【0053】また、このヘッダは、同カテゴリの伝送の
開始時に一度だけ送られれば事足りる。しかしながら、
実際には、受信機が常時作動しているわけではないた
め、このヘッダは、所定の時間間隔を以て繰り返し伝送
される。
【0054】ヘッダが伝送されると、このヘッダのカテ
ゴリに示された内容に基づくデータ符号#1が伝送され
る。データ符号#1が伝送されると、このデータ符号#
1に対応するデータ符号#2が続けて伝送される。な
お、このデータ符号#1およびデータ符号#2の内容が
制御符号であるか文字符号であるかは問われない。若
し、2バイトで構成される、制御符号であったなら、同
じデータ符号#1およびデータ符号#2の組が連続して
2度伝送される。一方、これらデータ符号#1およびデ
ータ符号#2が文字符号であったならば、同じ組は1度
だけしか送られない。
【0055】この伝送データの伝送の際に、誤り検出が
行われる。この誤り検出は、データ符号単位、すなわち
ワード2毎に、奇数パリティ方式によって行われる。こ
の奇数パリティ方式は、7ビットの論理値の合計が奇数
の場合、誤り訂正ビットを0とし、合計の値が偶数の場
合の誤り訂正ビットを1とするものである。また、この
実施の一形態においては、誤り訂正は行われない。これ
は、20ビットと限られたビデオIDのデータに対して
より多くの情報を乗せるためである。誤り訂正が行われ
ないため、誤りが検出されたデータは、無視される。し
たがって、文字符号に誤りが検出された場合、その文字
は、画面に表示されない。同様に、制御符号に誤りが検
出された場合には、その制御が行われない。
【0056】図17および図18は、このプロトコルで
以て伝送されるデータの一例をより具体的に示す。な
お、これらの図において、フィールドの項に示されてい
る番号は、フィールド間の相対的な時間関係を示すもの
であって、絶対的な値ではない。また、ワード1および
ワード2の値を‘’で囲んで2進表記で示す。
【0057】最初のフィールド(第1フィールドとす
る)において、モード符号であるワード1が‘100
0’とされ、伝送データがヘッダであって、このワード
1に付随するデータ符号であるワード2がカテゴリ符号
であることが示される。また、ワード2が‘00000
000’とされ、チャンネル0でテロップの伝送が開始
されることが示される。このヘッダは、次の第2フィー
ルドにおいて繰り返して伝送される。
【0058】第3フィールドの伝送データは、ワード1
が‘1001’とされ、付随するワード2がデータ符号
#1であることが示される。そして、上述したように、
このワード1と、付随する‘00010010’(16
進表記では、「12」)を示すワード2とが組み合わさ
れ、この伝送データが制御符号#1であることが示され
る。上述したように、制御符号は、この制御符号#1
と、次の第4フィールドに伝送されるデータ符号#2に
付随する制御符号#2とで意味を成す。ここでは、制御
符号#2として‘01010010’が伝送されている
ため、この制御符号#1および制御符号#2は、図12
Aから、テロップを画面上の第3行第4列から表示させ
るものであることがわかる。
【0059】この制御符号#1を含むデータ符号#1
は、第5フィールドにおいて再度伝送され、同様に、制
御符号#2を含むデータ符号#2は、第6フィールドに
おいて再度伝送される。このようにして、制御符号#
1,#2を含むデータ符号#1,#2は、2度連続して
伝送される。
【0060】なお、ここでは、この制御符号を8ビット
のデータとして記述しているが、実際の伝送データにお
いては1ビットの奇数パリティを含むために、所定の方
法で以て7ビットのデータとされ、この7ビットのデー
タに対してパリティが付加される。これは、例えば、制
御符号#1が10h〜17hおよび制御符号#2が20
h〜7Fhの範囲で定義され、最上位ビットのデータが
常に‘0’とされるため、この最上位ビットのデータを
無視してデータを1ビット左にシフトさせ、最下位ビッ
トにパリティを付加することによってなされる。
【0061】次の第7フィールドにおいて、ワード1が
‘1001’とされ、付随するワード2がデータ符号#
1であることが示される。このワード1に付随するワー
ド2が‘01001001’であり、最下位ビットのパ
リティを除きワード1と組み合わせることで、このデー
タ符号#1が文字符号#1であることが示される。この
文字符号#1も、次の第8フィールドに伝送されるデー
タ符号#2に付随する文字符号#2と組み合わされるこ
とによって意味を成す。ここでは、第8フィールドに伝
送された文字符号#2が‘01100111’(最下位
ビットは、パリティ)であるため、上述の図7に示され
るような対応表に基づき、これら文字符号#1および#
2との組み合わせによって、「こ」という文字を表すこ
とがわかる。この文字符号#1および#2を含むデータ
符号#1および#2の伝送は、1文字に付き1度だけ行
われる。
【0062】このようにして、伝送データによる文字情
報の伝送が行われる。この例では、図17および図18
に示される順序に従い、第1フィールドから第32フィ
ールドにわたって、「これが字幕です」という文字列が
文字表示の際の制御符号と共に伝送される。
【0063】図19は、このようにして伝送データが多
重され伝送されたビデオ信号を受信する、受信機の構成
の一例を示す。アンテナ10によって受信された信号
は、チューナ11によってビデオ信号に復調される。こ
のビデオ信号は、キャラクタジェネレータ12のビデオ
信号入力端に供給されると共に、ビデオIDデコーダ1
3にも供給される。ビデオIDデコーダ13において、
供給された復調ビデオ信号から第1フィールドの場合第
20ライン、第2フィールドの場合第283ラインに多
重されたビデオIDが抜き出され、スライサなどによっ
てディジタルデータに変換され、伝送データに戻され
る。
【0064】この伝送データは、ビデオID−符号変換
部14に供給される。このビデオID−符号変換部14
において、伝送データが所定の手順に従って解釈され、
文字符号および制御符号から成る文字情報に戻される。
この解釈に基づき、伝送データの内容に誤りがある場合
には、その伝送データは、無視される。図20は、こ
の、ビデオID−符号変換部14における解釈の手順を
示すフローチャートである。なお、この図において、上
から下への流れを表す線に付されたAおよびBの記号
は、それぞれ図の最下部において同一の記号を付された
処理にそれぞれ移行することを意味する。
【0065】最初のステップS100において、伝送デ
ータのワード1に基づき、モード符号がヘッダを表す
‘1000’であるかどうかが判断される。若し、モー
ド符号がヘッダを表しているとされれば、次のステップ
S101で、この伝送データのワード2のデータ符号が
カテゴリ符号であるとされ、処理はステップS102に
移行する。このステップS102において、このデータ
符号に基づいたデータ処理が行われる。そして、処理は
再びステップS100に戻り、次に伝送される伝送デー
タの判断が行われる。
【0066】一方、ステップS100においてモード符
号がヘッダを表す‘1000’ではないとされれば、処
理はステップS103に移行する。このステップS10
3では、この伝送データのモード符号がデータ符号#1
を表す‘1001’であるかどうかが判断される。若
し、モード符号がデータ符号#1であると判断されれ
ば、処理はステップS104に移行する。
【0067】ステップS104では、このモード符号に
付随するデータ符号が10h〜17hの範囲にあるかど
うかが判断される。若し、このデータ符号が10h〜1
7hの範囲内にあれば、このデータ符号は、制御符号#
1であるとされ(ステップS105)、処理はステップ
S102に移行し、このデータ符号に基づいた処理が行
われる。そして、処理は再びステップS100に戻る。
【0068】一方、ステップS104において、データ
符号が10h〜17hの範囲外であるとされれば、処理
はステップS106に移行する。そして、このデータ符
号が20h〜7Fhの範囲内にあるかどうかが判断され
る。若し、この範囲内にあれば、このデータ符号は、文
字符号#1であるとされ(ステップS107)、処理は
ステップS102に移行し、このデータ符号に基づいた
処理が行われる。そして、処理は再びステップS100
に戻る。
【0069】また若し、ステップS106においてデー
タ符号が20h〜7Fhの範囲外であるとされれば、処
理はステップS107に移行する。このステップS10
7においては、伝送データは、該当する符号タイプが無
く、文字情報の伝送に用いられるものでは無いか、ある
いはエラーデータであるとされ、処理はステップS10
7に移行し、この伝送データは無視される。そして、処
理は再びステップS100に戻る。
【0070】上述のステップS103において、伝送デ
ータのモード符号がデータ符号#1を表す‘1001’
では無いと判断されれば、処理はステップS109に移
行する。このステップS109においては、この伝送デ
ータのモード符号がデータ符号#2を表す‘1010’
であるかどうかが判断される。若し、このモード符号が
データ符号#2でないと判断されれば、この伝送データ
は、該当する符号タイプが無く、文字情報の伝送に用い
られるものでは無いか、あるいはエラーデータであると
され、処理はステップS107に移行し、この伝送デー
タは無視される。そして、処理は再びステップS100
に戻る。
【0071】一方、ステップS109において、モード
符号がデータ符号#2であると判断されれば、処理はス
テップS110に移行する。ステップS110では、こ
のデータ符号#2であるとされた伝送データの直前に受
信された伝送データについての判断が行われる。そし
て、この直前に受信された伝送データが制御符号#1を
含むデータであるかどうかが判断される。若し、制御符
号#1を含むとされれば、この伝送データにおけるデー
タ符号#2が制御符号#2であるとされ(ステップS1
11)、処理はステップS102に移行し、このデータ
符号に基づいた処理が行われる。そして、処理は再びス
テップS100に戻る。
【0072】ステップS110において、直前に受信さ
れたデータが制御符号#1を含むデータでは無いと判断
されれば、処理はステップS112に移行する。このス
テップS112では、この伝送データの直前に受信され
た伝送データが文字符号#1を含むデータであるかどう
かが判断される。若し、直前に文字符号#1を含むデー
タを受信していたと判断されれば、受信された伝送デー
タにおけるデータ符号#2が文字符号#2であるとされ
(ステップS113)、処理はステップS102に移行
し、このデータ符号に基づいた処理が行われる。そし
て、処理は再びステップS100に戻る。
【0073】一方、ステップS112において、直前に
文字符号#1を含むデータを受信していないと判断され
れば、この伝送データは、該当する符号タイプが無く、
文字情報の伝送に用いられるものでは無いか、あるいは
エラーデータであるとされ、処理はステップS107に
移行し、この伝送データは無視される。そして、処理は
再びステップS100に戻る。
【0074】このようにして、ビデオID−符号変換部
14において、伝送データの解釈が行われ、伝送データ
の文字符号および制御符号から成り文字情報を表すデー
タ符号への変換が行われる。変換されたこのデータ符号
は、符号−制御符号変換部15に供給される。この構成
においては、このデータ符号によってモニタ16に対し
て表示される文字画像は、キャラクタジェネレータ12
によって生成されるが、この変換部15では、キャラク
タジェネレータ12に対して、供給されたデータ符号に
基づき表示を行うよう指示する制御信号が生成される。
この生成された制御信号がスイッチ17を介して、キャ
ラクタジェネレータ12の制御信号入力端に供給され
る。
【0075】キャラクタジェネレータ12において、こ
の制御信号に基づき文字画像が生成され、ビデオ信号入
力端に供給されたビデオ信号と合成される。生成された
文字画像と合成されたビデオ信号は、モニタ16に供給
され映出される。
【0076】図21は、上述の図17および図18で例
示した伝送データに基づきモニタ16に対して映出され
た例を示す。第1,第2フィールドで伝送されたカテゴ
リ符号によって、以下テロップ表示が開始されることが
指示される。第3〜第6フィールドで伝送された制御符
号に基づいて指定された表示開始位置から、第7〜第1
2フィールドで伝送された文字符号に基づいた文字が順
次表示される。第13〜第20フィールドで伝送された
制御符号によって表示開始位置が再び指定され、文字色
の指定(この例では「赤」)がなされる。第21〜第2
4フィールドで伝送された文字符号に基づき文字が赤色
で順次表示され、第25〜第28フィールドで伝送され
た制御符号によって文字色が白に指定される。そして、
第29〜第32フィールドで伝送された文字符号に基づ
き文字が白色で順次表示される。
【0077】モニタ16にビデオ信号を映出する際に、
ユーザによってON/OFFの切替可能なスイッチ17
を開放状態(OFF)とすることで、キャラクタジェネ
レータ12に対する制御信号を遮断することができる。
これにより、モニタ16に対する、伝送データに基づく
文字画像を映出を行わないように選択することができ
る。
【0078】チューナ11からのビデオ信号出力に対し
て、図19に点線で示されるような経路で以てVCR1
8を接続することによって、VCR18によってビデオ
信号の記録を行うことができる。このビデオ信号には、
第20ラインおよび第283ラインに対してビデオID
による伝送データが多重されている。この伝送データ
は、上述の従来技術で説明したように、データレートが
小さくされ周波数が低いため、VCR18において記録
することができる。
【0079】なお、この場合、VCR18の接続箇所
は、チューナ11からキャラクタジェネレータ12まで
の間の何処でもよいが、実際の装置においては、再生時
との関係で、チューナ11の直後、すなわち、ビデオ信
号がビデオIDデコーダ13およびキャラクタジェネレ
ータ12とに分離する前が好適である。
【0080】このVCR18において記録された、伝送
データを含むビデオ信号を再生する際には、VCR18
から出力された信号がチューナ11直後からこの受信機
に対して供給される。以後の処理は、上述のテレビジョ
ン信号受信の際と同様である。すなわち、ビデオIDデ
コーダ13においてビデオ信号から伝送データが抜き出
され、ビデオID−符号変換部14において伝送データ
がデータ符号に変換される。このデータ符号が符号−制
御符号変換部15に対して供給され、キャラクタジェネ
レータ12の制御符号に変換され、キャラクタジェネレ
ータ12に供給される。キャラクタジェネレータ12に
おいて、この制御信号に基づいて文字画像の生成が行わ
れる。
【0081】一方、VCR18から出力されたビデオ信
号は、キャラクタジェネレータ12に対しても供給され
る。そして、キャラクタジェネレータ12において、こ
のビデオ信号は、伝送データに基づき生成された文字画
像と合成され、モニタ16に対して映出される。この場
合にも、上述のテレビジョン信号の受信の場合と同様
に、この伝送データに基づく文字画像を映出させるかど
うかを、ユーザがスイッチ17のON/OFFを行うこ
とによって選択することができる。
【0082】なお、上述では、伝送データがフィールド
毎に伝送されるとしたが、これはこの例に限定されるも
のではない。例えば、この伝送データを、フレーム毎に
伝送することもできる。この場合には、1フレームを構
成する2フィールドに対して同一の伝送データが伝送さ
れる。このように、伝送データをフレーム単位で伝送す
ることによって、データの取り扱いが容易になるという
利点がある。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、字幕表示などを行うための文字情報を、ビデオID
を用いて伝達することができる効果がある。また、文字
情報がビデオIDを用いて伝送されるため、この文字情
報を含んだビデオ信号を一般的なVCRにおいて記録す
ることが可能とされ、記録されたこの信号の再生時に、
この文字情報を画面に対して表示させるかどうかを選択
できるという効果がある。
【0084】また、この発明によれば、制御符号がクロ
ーズドキャプションの符号体系と互換性を持たされ、文
字符号が文字多重放送の符号体系に互換性を持たされて
いる。したがって、既に存在する、文字多重放送の信号
処理が可能で、且つ、クローズドキャプションの表示機
能も有するデバイスを用いて、容易にビデオIDによる
文字情報の伝送を実現することが可能とされる効果があ
る。
【0085】また、この発明によれば、例えば簡単な字
幕を映出させるといったような、文字情報の伝達だけを
目的とするシステムにおいて、符号を冗長に用いずに文
字情報を伝達できるという効果がある。
【0086】すなわち、上述の従来技術で概略的に記述
したように、現行の文字多重放送においては、非常に多
岐にわたる利用方法が想定されているために、制御符号
体系が非常に複雑なものとされている。そのため、単に
文字だけを伝送するような場合でもこの複雑な制御符号
体系を構成する必要があり、伝送される符号が冗長なも
のとなり、また、制御が煩雑になる。この発明を用いる
ことによって、伝送される符号が簡潔なものとされ、制
御が単純化される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による文字情報の表示形式の一例を示
す略線図である。
【図2】ビデオIDのデータ構成を示す略線図である。
【図3】ビデオIDのデータ構成を示す略線図である。
【図4】モード符号のビットパターンを示す略線図であ
る。
【図5】カテゴリ符号を説明するための略線図である。
【図6】文字符号の伝送時の伝送データの符号構成を示
す略線図である。
【図7】文字符号が示す文字コードの一部を示す略線図
である。
【図8】制御符号の伝送時の伝送データの符号構成を示
す略線図である。
【図9】表示制御符号によって表される制御内容を説明
するための略線図である。
【図10】位置制御符号と制御対象行の関係を示す略線
図である。
【図11】位置制御符号が示す制御内容を示す略線図で
ある。
【図12】位置制御符号が示す制御内容を示す略線図で
ある。
【図13】文字属性符号が表す制御内容を示す略線図で
ある。
【図14】制御符号および文字符号に用いられるコード
の関係を説明するための略線図である。
【図15】この発明による伝送データを送信するための
構成の一例を示すブロック図である。
【図16】この発明による伝送プロトコルを概念的に説
明するための略線図である。
【図17】データ伝送の一例をより具体的に示す略線図
である。
【図18】データ伝送の一例をより具体的に示す略線図
である。
【図19】この発明による伝送データを受信し再生する
ための構成の一例を示すブロック図である。
【図20】伝送データの解釈の手順を示すフローチャー
トである。
【図21】文字情報のモニタに対する表示の一例を示す
略線図である。
【図22】文字放送多重放送におけるデータ構造を概略
的に示す略線図である。
【図23】ビデオIDの波形を示す略線図である。
【符号の説明】
2・・・ビデオIDエンコーダ、4・・・文字−符号変
換部、5・・・符号−ビデオID変換部、12・・・キ
ャラクタジェネレータ、13・・・ビデオIDエンコー
ダ、14・・・ビデオID−符号変換部、15・・・符
号−制御符号変換部、16・・・モニタ、17・・・ス
イッチ

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン信号に文字情報を多重し伝
    送する文字情報伝送方法において、 伝送される文字情報は、 第1および第2の文字符号とから成る文字データと、 第1および第2の制御符号とから成る上記文字データに
    対する表示制御情報とから成り、 上記伝送は、 識別符号が格納される4ビットの第1のワードと、 上記第1または第2の文字符号、あるいは上記第1また
    は第2の制御符号、あるいは上記伝送データのカテゴリ
    情報を表すカテゴリ符号が格納される8ビットの第2の
    ワードとから構成される伝送データによってなされ 上記第1および第2の文字符号によって使用する全ての
    文字を定義すると共に、上記第1の文字符号と上記第1
    の制御符号とが互いに重複しないようにされ、上記伝送
    データをフィールド毎に伝送すると共に、上記カテゴリ
    符号をフレームで伝送し、該フレームを構成する2フィ
    ールドでは同一の上記カテゴリ符号を伝送す ることを特
    徴とする文字情報伝送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の文字情報伝送方法にお
    いて、 上記伝送データは、上記第1および第2の制御符号を連
    続する2フレームで繰り返し伝送するようにしたことを
    特徴とする文字情報伝送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の文字情報伝送方法にお
    いて、 さらに、画像のアスペクト比を指示するための2ビット
    の第3のワードが上記第1のワードの前に位置すること
    を特徴とする文字情報伝送方法。
  4. 【請求項4】 テレビジョン信号に文字情報を多重し伝
    送するような文字情報送信装置において、 文字列を伝送データの形式に変換する文字−符号変換手
    段と、 上記伝送データをテレビジョン信号の垂直ブランキング
    期間の所定の水平区間に重畳するエンコード手段と、 上記エンコード手段からの出力を変調する変調手段とを
    有し、 上記伝送データは、 伝送される文字情報は、 第1および第2の文字符号とから成る文字データと、 第1および第2の制御符号とから成る上記文字データに
    対する表示制御情報とから成り、 識別符号が格納される4ビットの第1のワードと、 上記第1または第2の文字符号、あるいは上記第1また
    は第2の制御符号、あるいは上記伝送データのカテゴリ
    情報を表すカテゴリ符号が格納される8ビットの第2の
    ワードとから構成され、 上記第1および第2の文字符号によって使用する全ての
    文字を定義すると共に、上記第1の文字符号と上記第1
    の制御符号とが互いに重複しないようにされ、上記伝送
    データをフィールド毎に伝送すると共に、上記カテゴリ
    符号をフレームで伝送し、該フレームを構成する2フィ
    ールドでは同一の上記カテゴリ符号を伝送することを特
    徴とする文字情報送信装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の文字情報送信装置にお
    いて、 上記伝送データは、上記第1および第2の制御符号を連
    続する2フレームで繰り返し伝送するようにしたことを
    特徴とする文字情報送信装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の文字情報送信装置にお
    いて、 さらに、画像のアスペクト比を指示するための2ビット
    の第3のワードが上記第1のワードの前に位置すること
    を特徴とする文字情報送信装置。
  7. 【請求項7】 文字情報が多重され伝送されたテレビジ
    ョン信号を受信するような文字情報受信装置において、 テレビジョン信号の垂直ブランキング期間の所定の水平
    区間に重畳された伝送データを抽出する抽出手段と、 上記抽出された伝送データを、該伝送データに含まれる
    識別情報および文字情報に基づき解釈し、上記伝送デー
    タを伝送データの形式から文字データおよび表示制御情
    報に変換する符号−文字変換手段と、 上記文字および上記表示制御情報に基づき文字画像を生
    成しビデオ信号と合成する文字画像生成手段とを有し、 上記伝送データは、 上記文字情報は、 第1および第2の文字符号とから成る上記文字データ
    と、 第1および第2の制御符号とから成る上記文字データに
    対する上記表示制御情報とから成り、 上記識別符号が格納される4ビットの第1のワードと、 上記第1または第2の文字符号、あるいは上記第1また
    は第2の制御符号、あるいは上記伝送データのカテゴリ
    情報を表すカテゴリ符号が格納される8ビットの第2の
    ワードとから構成され、 上記第1および第2の文字符号によって使用する全ての
    文字を定義すると共に、上記第1の文字符号と上記第1
    の制御符号とが互いに重複しないようにされ、上記伝送
    データがフィールド毎に伝送されると共に、上記カテゴ
    リ符号がフレームで伝送され、該フレームを構成する2
    フィールドでは同一の上記カテゴリ符号が伝送されるこ
    とを特徴とする文字情報受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の文字情報受信装置にお
    いて、 上記伝送データは、上記第1および第2の制御符号が連
    続する2フレームで繰り返し伝送されるようにしたこと
    を特徴とする文字情報受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の文字情報受信装置にお
    いて、 さらに、画像のアスペクト比を指示するための2ビット
    の第3のワードが上記第1のワードの前に位置すること
    を特徴とする文字情報受信装置。
  10. 【請求項10】 テレビジョン信号に文字情報を多重し
    伝送するような文字情報伝送システムにおいて、 伝送される文字情報は、 第1および第2の文字符号とから成る文字データと、 第1および第2の制御符号とから成る上記文字データに
    対する表示制御情報と から成り、 識別符号が格納される4ビットの第1のワードと、 上記第1または第2の文字符号、あるいは上記第1また
    は第2の制御符号、あるいは上記伝送データのカテゴリ
    情報を表すカテゴリ符号が格納される8ビットの第2の
    ワードとから上記伝送データが構成され、 上記伝送データを送信する送信手段は、 文字列を上記伝送データの形式に変換する文字−符号変
    換手段と、 上記伝送データをテレビジョン信号の垂直ブランキング
    期間の所定の水平区間に重畳するエンコード手段と、 上記エンコード手段からの出力を変調する変調手段とか
    ら成り、 上記第1および第2の文字符号によって使用する全ての
    文字を定義すると共に、上記第1の文字符号と上記第1
    の制御符号とが互いに重複しないようにされ、上記伝送
    データをフィールド毎に伝送すると共に、上記カテゴリ
    符号をフレームで伝送し、該フレームを構成する2フィ
    ールドでは同一の上記カテゴリ符号を伝送するようにさ
    れ、 上記伝送データを受信する受信手段は、 上記送信信号から上記重畳された伝送データを抽出する
    抽出手段と、 上記抽出された伝送データを上記識別情報および上記文
    字情報に基づき解釈し、上記抽出された伝送データを上
    記伝送データの形式から上記カテゴリ情報および上記文
    字データおよび上記表示制御情報に変換する符号−文字
    変換手段と、 上記文字データおよび上記表示制御情報に基づき文字画
    像を生成し、ビデオ信号と合成する文字画像生成手段と
    から成ることを特徴とする文字情報伝送システム。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の文字情報伝送シス
    テムにおいて、 上記伝送データは、上記第1および第2の制御符号を連
    続する2フレームで繰り返し伝送するようにしたことを
    特徴とする文字情報伝送システム。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の文字情報伝送シス
    テムにおいて、 さらに、画像のアスペクト比を指示するための2ビット
    の第3のワードが上記 第1のワードの前に位置すること
    を特徴とする文字情報伝送システム。
  13. 【請求項13】 テレビジョン信号に文字情報が多重さ
    れて記録される記録媒体において、 記録される文字情報は、 第1および第2の文字符号とから成る文字データと、 第1および第2の制御符号とから成る上記文字データに
    対する表示制御情報とから成り、 上記記録は、 識別符号が格納される4ビットの第1のワードと、 上記第1または第2の文字符号、あるいは上記第1また
    は第2の制御符号、あるいは上記記録データのカテゴリ
    情報を表すカテゴリ符号が格納される8ビットの第2の
    ワードとから構成される記録データによってなされ、 上記第1および第2の文字符号によって使用する全ての
    文字を定義すると共に、上記第1の文字符号と上記第1
    の制御符号とが互いに重複しないようにされ、上記記録
    データをフィールド毎に記録すると共に、上記カテゴリ
    符号をフレームに記録し、該フレームを構成する2フィ
    ールドには同一の上記カテゴリ符号を記録することを特
    徴とする記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の記録媒体におい
    て、 上記記録データは、上記第1および第2の制御符号を連
    続する2フレームで繰り返し記録するようにしたことを
    特徴とする記録媒体。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の記録媒体におい
    て、 さらに、画像のアスペクト比を指示するための2ビット
    の第3のワードが上記第1のワードの前に位置すること
    を特徴とする記録媒体。
  16. 【請求項16】 テレビジョン信号に文字情報を多重し
    伝送する文字情報伝送方法において、 伝送される文字情報は、 第1および第2の文字符号とから成る文字データと、 第1および第2の制御符号とから成る上記文字データに
    対する表示制御情報と から成り、 上記伝送は、 識別符号が格納される4ビットの第1のワードと、 上記第1または第2の文字符号、あるいは上記第1また
    は第2の制御符号、あるいは上記伝送データのカテゴリ
    情報を表すカテゴリ符号が格納される8ビットの第2の
    ワードとから構成される伝送データによってなされ、 上記第1および第2の文字符号によって使用する全ての
    文字を定義すると共に、上記第1の文字符号と上記第1
    の制御符号とが互いに重複しないようにされ、上記伝送
    データをフィールド毎に伝送すると共に、上記カテゴリ
    符号をフレームで伝送し、該フレームを構成する2フィ
    ールドでは同一の上記カテゴリ符号を伝送し、上記第1
    および第2の制御符号を連続する2フレームで繰り返し
    伝送するようにしたことを特徴とする文字情報伝送方
    法。
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