JP3445551B2 - 手摺りの自在接続具 - Google Patents

手摺りの自在接続具

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JP3445551B2 JP2000069951A JP2000069951A JP3445551B2 JP 3445551 B2 JP3445551 B2 JP 3445551B2 JP 2000069951 A JP2000069951 A JP 2000069951A JP 2000069951 A JP2000069951 A JP 2000069951A JP 3445551 B2 JP3445551 B2 JP 3445551B2
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▲ヨシ▼侑 南浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廊下や階段等の壁
面等に取り付けられる手摺りを角度自在に接続する手摺
りの自在接続具に関する。
【0002】
【従来の技術】廊下や階段等の壁面等に取り付けられる
手摺りは、通常、複数本の手摺りを接続することにより
1本の連続する長い手摺りが構成されている。このた
め、廊下や階段の曲がり角等においては、多様な廊下や
階段の曲がり角度に対応するように接続角度を自在に変
更しながら2本の手摺りを接続できる自在接続具が用い
られる場合が多い。従来、このような自在接続具として
は、例えば特開平11−6267号に示すものが知られ
ている。
【0003】この自在接続具90は、図10に示すよう
に、連結部材91の両側に設けられた半球面状の凹面部
92,92に、手摺りT,Tが接続される一対の可動部
材94,94の凸面部95,95を嵌め込まれた基本形
態をしており、連結部材91に設けられた軸孔93およ
び一対の可動部材94、94に設けられた案内溝96,
96を貫通する軸部材97が、その両端に取り付けられ
た押さえ部98,98によって両可動部材94,94を
連結部材91側に押さえることで、連結部材91の両側
に一対の可動部材94,94が結合されている。
【0004】そして、軸部材97を案内溝96,96に
沿って移動動作させることで、一対の可動部材94,9
4と連結部材91との折り曲げ動作を実現している。ま
た、軸部材97に対して連結部材91の軸孔93および
可動部材94,94の案内溝96,96をねじり回転さ
せることにより、連結部材91と両可動部材94,94
とのねじり回転動作を実現している。そして、これら折
り曲げ動作およびねじり回転動作を組み合わせること
で、両可動部材94,94にそれぞれ接続された手摺り
T、Tを、3次元的に多様な接続角度で接続することが
可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような自
在接続具90によると、廊下等に設置されれば連結部材
91は一本に連続した手摺りの一部分をなすが、この連
結部材91は、手摺りT、Tが接続される可動部材9
4,94に対してねじり回転動作が可能であるため、歩
行者等が、この連結部材91をつかもうとしてもねじり
回転動作してしまってつかみにくいという問題があっ
た。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、手摺りを3次元的に自在な角度で接続しながら
も、手摺りの一部としてつかみやすい自在接続具を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明にかかる手摺りの自在接続具は、両側に半球
面状の凹面部が設けられた連結部材と、一端に手摺りが
接続される接続手段が設けられ、他端に前記凹面部に嵌
まり込む半球面状の凸面部が設けられた一対の可動部材
とを備え、前記連結部材と前記一対の可動部材とは前記
凹面部および前記凸面部の球面形状に沿った相対的な折
り曲げ動作が許容され、一方の前記可動部材と前記連結
部材とは相対的なねじり回転動作が規制され、他方の前
記可動部材と前記連結部材とは相対的なねじり回転動作
が許容された状態で、前記連結部材の両側に前記一対の
可動部材が結合されたことを特徴とするものである。
【0008】このような手摺りの自在接続具によれば、
凹面部および凸面部の球面形状に沿った連結部材と一対
の可動部材との相対的な折り曲げ動作、および他方の可
動部材と連結部材との相対的なねじり回転動作を組み合
わせることにより、一対の可動部材にそれぞれ接続され
る手摺りを3次元的に自在な角度で接続することができ
る。
【0009】そして、一方の可動部材と連結部材との相
対的なねじり回転動作が規制されているため、廊下等に
設置されたとき、この一方の可動部材に接続される手摺
りがねじり回転動作しないように固定されることによ
り、この一方の可動部材を介して連結部材は手摺りに対
するねじり回転動作が規制されることから、この自在接
続具は、手摺りの一部としてつかみやすいものとなる。
【0010】このような手摺りの接続具において、上述
した動作を許容または規制しながら連結部材と一対の可
動部材とを結合させる構成としては、前記連結部材から
その両側に突出し、前記連結部材の両側においてそれぞ
れ前記可動部材を貫通し、その先端近傍において前記一
対の可動部材をそれぞれ前記連結部材側に押さえること
により、前記連結部材の両側に前記一対の可動部材を結
合させる軸部を備え、前記軸部と前記連結部材とは相対
的なねじり回転動作が規制され、前記軸部と前記一方の
可動部材とは相対的なねじり回転動作が規制され、前記
軸部と前記他方の可動部材とは相対的なねじり回転動作
が許容される構成を挙げることができる。
【0011】このようにすれば、連結部材と他方の可動
部材とは、この他方の可動部材に対する相対的なねじり
回転動作が許容された軸部を介して結合されているた
め、両者は相対的なねじり回転動作が許容される。ま
た、連結部材と一方の可動部材とは、連結部材および一
方の可動部材に対する相対的なねじり回転動作がともに
規制された軸部を介して結合されているため、両者は相
対的なねじり回転動作が規制される。
【0012】また、前記軸部によって連結部材と一対の
可動部材とを結合させる場合には、前記連結部材には、
その両側を貫通する軸孔が設けられ、前記軸部は、その
両端部が前記連結部材から突出し、前記軸孔内にねじり
回転不能に貫挿される一本の軸部材から構成されること
が望ましい。
【0013】このようにすれば、連結部材の両側に突出
すべき軸部が連結部材を貫通する1本の軸部材から構成
されるため、構造が簡素になる。
【0014】また、前記一本の軸部材によって連結部材
と一対の可動部材とを結合させる場合には、前記軸部材
には係合部が設けられ、前記軸孔には被係合部が設けら
れ、これら係合部および被係合部が互いに係合すること
により、前記軸孔に貫挿された前記軸部材のねじり回転
動作が規制されることが望ましい。
【0015】このようにすれば、係合部および被係合部
が互いに係合することにより、連結部材と軸部材との相
対的なねじり回転動作を容易に規制することができる。
【0016】さらに、具体的には、前記係合部は、前記
軸部材の径方向に突出する突起であることが望ましい。
【0017】このようにすれば、連結部材に対する軸部
材の相対的なねじり回転を規制する係合構造を容易に実
現することができる。
【0018】なお、突起として構成された前記係合部に
係合する被係合部は、前記軸部材が挿入される前に予め
軸孔内に形成しておいても、あるいは、軸孔に前記軸部
材を強制的に嵌入することにより、軸孔内を変形させる
ことにより形成するものとしてもよい。
【0019】また、前記軸部によって連結部材と一対の
可動部材とを結合させる場合には、前記一対の可動部材
には、それぞれ前記軸部が挿通される案内溝が形成さ
れ、前記一方の可動部材とその前記案内溝に挿通される
前記軸部とは、前記案内溝に沿った相対的な移動動作が
許容され、前記案内溝内での相対的なねじり回転動作が
規制されるように構成され、前記他方の可動部材とその
前記案内溝に挿通される前記軸部とは、前記案内溝に沿
った相対的な移動動作と、前記案内溝内での相対的なね
じり回転動作とが許容されるように構成されることが望
ましい。
【0020】このようにすれば、前記軸部を案内溝に沿
って該案内溝内を移動動作させることで、一対の可動部
材の前記連結部材に対する相対的な折り曲げ動作を円滑
に行うことができる。また、他方の可動部材の案内溝に
挿通される軸部が、該案内溝内で相対的なねじり回転動
作をすることにより、他方の可動部材と連結部材とは相
対的なねじり回転動作が許容される。さらに、一方の可
動部材の案内溝に挿通される軸部は、該案内溝内で相対
的なねじり回転動作が規制されているため、一方の可動
部材と連結部材とは相対的なねじり回転動作が規制され
る。
【0021】また、一対の可動部材に形成された案内溝
に挿通される軸部によって連結部材と一対の可動部材と
を結合させる場合には、前記一方の可動部材の前記案内
溝に挿通される前記軸部は非円形断面部を有し、該非円
形断面部が前記案内溝に挿通されることにより、前記軸
部は前記案内溝内での相対的なねじり回転動作が規制さ
れることが望ましい。
【0022】このようにすれば、一方の可動部材の案内
溝内で軸部の相対的なねじり回転動作を規制するのに、
軸部の案内溝内に挿通される部分を非円形断面部とする
だけの簡素な構成で実現することができる。
【0023】さらに、具体的には、前記非円形断面部
は、互いに平行な平面からなる一対の側面部を有し、前
記一対の側面部が前記案内溝の両側部に摺接することに
より、前記軸部は前記案内溝内での相対的なねじり回転
動作が規制されることが望ましい。
【0024】このようにすれば、軸部に有する互いに平
行な平面からなる一対の側面部を設ける簡素な構成によ
り、この側面部が案内溝の両側部に摺接することで確実
に軸部の案内溝内での相対的なねじり回転動作を規制す
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる手摺りの自
在接続具の一実施形態を、図1〜図8を参照しながら詳
細に説明する。なお、図1はこの手摺りの自在接続具の
全体断面図、図2は可動部材の斜視図、図3は軸部材の
斜視図、図4は全体組立説明図、図5〜図8はそれぞれ
図4のV−V線〜VIII−VIII線断面図である。
【0026】この手摺りの自在接続具は、図4に示すよ
うに、連結部材10と、この連結部材10の両側に取り
付けられる一対の可動部材20,20と、これら連結部
材10および一対の可動部材20,20を連結する軸部
材30と、この軸部材30の両端に取り付けられる一対
の押さえ部材41,42と、滑りワッシャー50,50
と、プッシュナット60とから構成されている。
【0027】連結部材10は、亜鉛合金をダイカスト加
工することにより、外形が樽状をなす略円柱形状に構成
されている。この連結部材10には、その両側に半球面
状の凹面部11,11が設けられ、略円柱形状の中心軸
位置に軸孔12が設けられている。また、後述するよう
にこの軸孔12内には係合溝(被係合部)13,13が
形成されている。
【0028】可動部材20,20は、亜鉛合金をダイカ
スト加工することにより、一端側が開口し他端側が球殻
状をなして閉じた略円筒形状に構成されている。この可
動部材20の開口した一端側には、その内面側に手摺り
Tが嵌め込まれる薄肉部(手摺り接続部)23と、該薄
肉部23に嵌め込まれた手摺りTを図示しないねじによ
って係止するためのねじ孔24とが設けられ、これらが
手摺りTの接続手段をなしている。また、閉じた他端側
は、その外面に半球面状の凸面部21が形成され、この
凸面部21は連結部材10の凹面部11に嵌まり込むよ
うになっている。さらに、この可動部材20には、図2
等に示すように、凸面部21の中心位置近傍から径方向
にかけて、長方形状の長孔からなる案内溝22が形成さ
れている。
【0029】軸部材30は、スチールの棒材から構成さ
れ、図3等に示すように、基端側に形成された大径の頭
部31と、末端側に延びる軸部32とを備えている。こ
の軸部32は、頭部31側の所定長さ部分に正方形断面
部34が形成されている。この正方形断面部34の一辺
長さは、前記可動部材20,20に形成された案内溝2
2,22の溝幅と合致している。また、この軸部材30
には、正方形断面部34から末端側にかけて正方形断面
部34の一辺長さを直径とする円形断面部33が形成さ
れている。さらに、この円形断面部33の所定位置に
は、前記正方形断面部34の頂点方向(円形断面部33
の径方向)に突出する一対の係合突起(係合部)35が
プレス加工により形成されている。
【0030】押さえ部材41,42は、ともに低摩擦係
数のポリエチレン樹脂によってリング状部材として構成
されている。この押さえ部材41,42は、ともに一面
側に前記可動部材20,20の凸面部21,21の内壁
面に沿った半球面状の凸面部43,44が形成されてい
る。そして、押さえ部材41には、前記軸部材30の正
方形断面部34の対角線長さを直径とする円形の軸孔4
5が形成され、押さえ部材42には、前記軸部材30の
円形断面部33が嵌り込む大きさの軸孔46が形成され
ている。
【0031】滑りワッシャー50,50は、低摩擦係数
のポリエチレン樹脂によってリング状部材として構成さ
れ、連結部材10と一対の可動部材20,20との間の
摩擦抵抗を軽減し、後述する折り曲げ動作およびねじり
回転動作を滑らかにするものである。
【0032】プッシュナット60は、スチール部材から
構成され、軸部材30の末端部に取り付けられ、この手
摺りの自在接続具全体を結合させるものである。
【0033】次に、この手摺りの自在接続具の組み立て
について説明する。
【0034】図4に示すように、この手摺りの自在接続
具の組み立ては、まず軸部材30を押さえ部材41の軸
孔45に挿通する。図4のV−V線断面図である図5に
示すように、押さえ部材41の軸孔45は、軸部材30
の正方形断面部34の対角線長さを直径としている。こ
のため、軸部材30は、その頭部31が押さえ部材41
に当接するまで挿通し、その正方形断面部34が押さえ
部材41の軸孔45に嵌まり込んだ状態となる(図1参
照)。
【0035】つづいて軸部材30を一方の可動部材20
の開口側からその案内溝22に挿通する。図4のVI−
VI線断面図である図6に示すように、可動部材20の
案内溝22は、軸部材30の正方形断面部34の一辺長
さを溝幅としている。このため、軸部材30の正方形断
面部34が、対向する2辺を可動部材20の案内溝22
の両側部に接触した状態で案内溝22内に挿通される。
こうして軸部材30は、この一方の可動部材20に対し
て、案内溝22に沿った相対的な移動動作が許容され、
かつ、その軸方向回りの相対的なねじり回転動作が規制
された状態となる。なお、図1に示すように、軸部材3
0の正方形断面部34は、頭部31からこの可動部材2
0の案内溝21内までの位置に形成されており、この可
動部材20から突出する部分は円形断面部33となって
いる。
【0036】つづいて軸部材30を滑りワッシャー50
を介して連結部材10の軸孔12に挿通する。図4のV
II−VII線断面図である図7に示すように、連結部
材10の軸孔12には、軸部材30の円形断面部33に
形成された一対の突起35,35に対応する係合溝1
3,13が軸方向に形成されている。これにより、軸部
材30の円形断面部33および係合突起35,35は、
連結部材10の軸孔12および係合溝13内に挿通され
る。こうして係合突起35,35および係合溝13,1
3が係合することによって、軸部材30は、連結部材1
0に対して、その軸方向回りの相対的なねじり回転不能
に貫挿された状態となる。なお、図1に示すように、軸
部材30の係合突起35,35は、連結部材10の軸孔
12内に相当する位置にのみ形成されている。
【0037】つづいて軸部材30を滑りワッシャー50
を介して他方の可動部材20の案内溝22に挿通する。
図4のVIII−VIII線断面図に示すように、可動
部材20の案内溝22は、軸部材30の円形断面部33
の直径を溝幅としている。このため、軸部材30の円形
断面部33が、この他方の可動部材20の案内溝22内
に挿通される。こうして軸部材30は、この他方の可動
部材20に対して、案内溝22に沿った相対的な移動動
作が許容され、同時に、その軸方向回りの相対的なねじ
り回転動作も許容された状態となる。
【0038】さらに軸部材30を押さえ部材42の軸孔
46に挿通した上で、その末端部にプッシュナット60
で止める。こうして、この軸部材30は、連結部材10
の両側からその両端が突出した軸部を構成する。そし
て、この連結部材10の両側に突出した軸部が、それぞ
れ押さえ部材41,42を介して、その先端近傍(軸部
材の両端近傍)で一対の可動部材20,20を連結部材
10の両側に結合させた状態となって組立が終了する。
【0039】以上のようにして組み立てられた手摺りの
自在接続具によれば、連結部材10の両側から突出した
軸部材30が可動部材20,20の案内溝22,22に
沿って相対的に移動動作することによって、連結部材1
0と可動部材20,20とは、それぞれに形成された凹
面部11,11および凸面部21,21の球面形状に沿
って相対的に折り曲げ動作が許容されている。
【0040】また、軸部材30末端側の円形断面部33
が、他方の可動部材20の案内溝22内に挿通されてい
るため、他方の可動部材20と軸部材30とは相対的に
ねじり回転動作をすることができる。これにより、他方
の可動部材20と連結部材10とは相対的にねじり回転
動作をすることができる。
【0041】したがって、連結部材10と両可動部材2
0,20との相対的な折り曲げ動作と、他方の可動部材
20と連結部材10との相対的なねじり回転動作とを組
み合わせることにより、一対の可動部材20,20にそ
れぞれ接続される手摺りT,Tを3次元的に自在な角度
で接続することができる。
【0042】さらに、軸部材30と連結部材10とは、
軸部材30の係合突起35,35と連結部材10の係合
溝13,13とがそれぞれ係合するため、軸部材30と
連結部材10とは、相対的なねじり回転動作が規制され
ている。
【0043】また、軸部材30基端側の正方形断面部3
4が、一方の可動部材20の案内溝22内に挿通されて
いるため、一方の可動部材20と軸部材30とは相対的
なねじり回転動作が規制されている。
【0044】これにより、一方の可動部材20と連結部
材10とは、軸部材30を介して相対的なねじり回転動
作が規制された状態となっている。このため、この一方
の可動部材20に接続される手摺りTが、他の手摺り取
り付け具等によって廊下の壁面等にねじり回転動作しな
いように固定されれば、この一方の可動部材20ととも
に、この一方の可動部材20を介して連結部材10も、
手摺りTに対してねじり回転動作が規制されることとな
る。
【0045】また同様に、他方の可動部材20に接続さ
れる手摺りTもねじり回転しないように固定されれば、
この他方の可動部材20もそのねじり回転動作が規制さ
れることとなる。
【0046】したがって、この手摺りの自在接続具は廊
下等に設置された状態において、歩行者等が、連結部材
10および一対の可動部材20,20のどの部分をつか
んでもねじり回転することがないため、非常につかみや
すく、歩行を補助することができる。
【0047】また、連結部材10の両側に一対の可動部
材20,20を結合させる部材として1本の軸部材30
を用いているため、連結部材10の両側にそれぞれ可動
部材20,20を結合させるための部材を用いる場合と
比較して、構造の簡素化を図ることができる。
【0048】また、連結部材10の軸孔12に係合溝1
3,13を形成し、軸部材30,30に係突起35,3
5を形成し、これらを係合させているため、連結部材1
0と軸部材30とのねじり回転動作を簡単な構造で確実
に規制することができる。
【0049】また、軸部材30の基端側に設けた正方形
断面部34を一方の可動部材20の案内溝22に挿通さ
せているため、一方の可動部材20と軸部材30とのね
じり回転動作を簡単な構造で確実に規制することができ
る。
【0050】以上、本発明を一実施形態に即して説明し
たが、本発明にかかる手摺りの自在接続具は、上記実施
形態に限定されるものではなく、以下のように構成して
もよい。
【0051】(1)上記実施形態においては、連結部材
10および可動部材20,20を亜鉛合金のダイカスト
加工で形成したが、手摺りの接続具として求められる強
度を有する材料であれば、例えば、合成樹脂、木、金属
など、求められる質感等により任意に選択することがで
きる。
【0052】(2)上記実施形態においては、連結部材
10を略軸対称な形状に構成したが、連結部材10は、
その両側に可動部材20を結合可能な形態であれば、種
々の形状を採用しうる。例えば、図9に示すように、連
結部材10は、その一面側(同図下側)が大きく、他面
側(同図上側)が小さくなるように構成し、連結部材1
0に対して可動部材20,20が折り曲げ動作したとき
に、可動部材20の凸面部21,21が露出しにくい形
態とすることもできる。なお、この図9に示す接続具
は、連結部材10の外形状と中実の木材で構成されてい
る点を除き、上述した実施形態と同様の構成であるの
で、重複説明を省略する。
【0053】(3)上記実施形態においては、連結部材
10の両側に突出する軸部を1本の軸部材30から構成
したが、連結部材10の両側にそれぞれ軸部を設けても
よい。この場合、両軸部は連結部材10に一体的に形成
しても、連結部材10に対して左右両側から取り付けて
もよい。
【0054】(4)上記実施形態では、軸部材30と押
さえ部材41,42とを別部材として構成したが、押さ
え部材41,42は、軸部材30に一体的に設けてもよ
い。
【0055】(5)上記実施形態においては、軸部材3
0に係合突起35,35を、連結部材10に係合溝1
3,13をそれぞれ形成し、これらを係合させることに
よって連結部材10と軸部材30との相対的なねじり回
転動作を規制したが、連結部材10と軸部材30との相
対的なねじり回転動作を規制しうる機構であれば、この
ような係合構造に限定されない。例えば軸部材30を連
結部材10の軸孔12よりやや大径に形成するなどによ
り、軸部材30を軸孔12内に強制嵌入することによっ
て、両者の摩擦力により相対的なねじり回転動作を規制
してもよい。あるいはまた、連結部材10が木材等であ
る場合には、予め係合溝13,13を形成することな
く、軸部材30を強制嵌入することにより、事後的に係
合溝13,13を形成し、相対的なねじり回転動作を規
制してもよい。あるいはまた、連結部材10の軸孔12
に軸部材30が挿通された状態で、連結部材10の外部
から軸部材30に向かってねじを打ち込むことで、軸部
材30と連結部材10との相対的なねじり回転動作を規
制してもよい。あるいはさらに、一方の可動部材20と
軸部材30との相対的なねじり回転動作を規制する構成
のように、軸部材30および軸孔12の断面形状を正方
形形状などの非円形形状としてもよい。
【0056】(6)上記実施形態においては、軸部材3
0に正方形断面部34を形成し、この正方形断面部34
の対向する2辺を一方の可動部材20の案内溝22の両
側部に接触させることにより、一方の可動部材20と軸
部材30との相対的なねじり回転動作を規制したが、一
方の可動部材20と軸部材30との相対的なねじり回転
動作を規制しうる機構であれば、このような接触構造に
限定されない。また、接触構造とする場合であっても、
軸部材30の断面形状は、案内溝22内でねじり回転不
能な断面形状であれば、正方形形状に限定されることは
なく、長方形形状など、種々の形状を採用しうる。
【0057】(7)上記実施形態においては、可動部材
20の案内溝22を凸面部21の略中心から一径方向に
設けたが、可動部材20の折り曲げ動作範囲を必要量確
保できればこのような形態に限定されず、たとえば十字
型とするなど、種々の形態を採用しうる。
【0058】(8)可動部材と手摺りとの接続手段は、
可動部材の内側に手摺りを挿入する形式に限定されるこ
とはなく、手摺りの内側に可動部材を挿入する形式等と
してもよい。
【0059】(9)上記実施形態においては、軸部材3
0の末端部に押さえ部材42を止める手段としてプッシ
ュナット60を用いたが、ねじ結合など、任意の公知の
結合手段を適宜用いることができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる手摺りの
自在接続具によれば、連結部材と一対の可動部材との相
対的な折り曲げ動作、および他方の可動部材と連結部材
との相対的なねじり回転動作とを組み合わせることによ
り、一対の可動部材にそれぞれ接続される手摺りを3次
元的に自在な角度で接続することができる。
【0061】また、一方の可動部材と連結部材との相対
的なねじり回転動作が規制されているため、廊下等に設
置されたとき、この一方の可動部材に接続される手摺り
がねじり回転動作しないように固定されることにより、
この一方の可動部材を介して連結部材はねじり回転動作
が規制されることから、この自在接続具を手摺りの一部
としてつかみやすいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる手摺りの自在接続具の一実施形
態を示す全体断面図である。
【図2】同実施形態の可動部材の斜視図である。
【図3】同実施形態の軸部材の斜視図である。
【図4】同実施形態の全体組立説明図である。
【図5】図4におけるV−V線断面図である。
【図6】図4におけるVI−VI線断面図である。
【図7】図4におけるVII−VII線断面図である。
【図8】図4におけるVIII−VIII線断面図であ
る。
【図9】他の実施形態を示す全体断面図である。
【図10】従来の手摺りの接続具の一例を示す全体断面
図である。
【符号の説明】
10 連結部材 11 凹面部 12 軸孔 13 係合溝(被係合部) 20 可動部材 21 凸面部 22 案内溝 23 薄肉部(手摺り接続部) 30 軸部材 33 円形断面部 34 正方形断面部(非円形断面部) 35 係合突起(係合部) T 手摺り

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側に半球面状の凹面部が設けられた連
    結部材と、 一端に手摺りが接続される接続手段が設けられ、他端に
    前記凹面部に嵌まり込む半球面状の凸面部が設けられた
    一対の可動部材とを備え、 前記連結部材と前記一対の可動部材とは前記凹面部およ
    び前記凸面部の球面形状に沿った相対的な折り曲げ動作
    が許容され、一方の前記可動部材と前記連結部材とは相
    対的なねじり回転動作が規制され、他方の前記可動部材
    と前記連結部材とは相対的なねじり回転動作が許容され
    た状態で、前記連結部材の両側に前記一対の可動部材が
    結合されたことを特徴とする手摺りの自在接続具。
  2. 【請求項2】 前記連結部材からその両側に突出し、前
    記連結部材の両側においてそれぞれ前記可動部材を貫通
    し、その先端近傍において前記一対の可動部材をそれぞ
    れ前記連結部材側に押さえることにより、前記連結部材
    の両側に前記一対の可動部材を結合させる軸部を備え、 前記軸部と前記連結部材とは相対的なねじり回転動作が
    規制され、前記軸部と前記一方の可動部材とは相対的な
    ねじり回転動作が規制され、前記軸部と前記他方の可動
    部材とは相対的なねじり回転動作が許容されるように構
    成されたことを特徴とする請求項1記載の手摺りの自在
    接続具。
  3. 【請求項3】 前記連結部材には、その両側を貫通する
    軸孔が設けられ、 前記軸部は、その両端部が前記連結部材から突出し、前
    記軸孔内にねじり回転不能に貫挿される一本の軸部材か
    ら構成されたことを特徴とする請求項2記載の手摺りの
    自在接続具。
  4. 【請求項4】 前記軸部材には係合部が設けられ、前記
    軸孔には被係合部が設けられ、これら係合部および被係
    合部が互いに係合することにより、前記軸孔に貫挿され
    た前記軸部材のねじり回転動作が規制された請求項3記
    載の手摺りの自在接続具。
  5. 【請求項5】 前記係合部は、前記軸部材の径方向に突
    出する突起である請求項4記載の手摺りの自在接続具。
  6. 【請求項6】 前記一対の可動部材には、それぞれ前記
    軸部が挿通される案内溝が形成され、 前記一方の可動部材とその前記案内溝に挿通される前記
    軸部とは、前記案内溝に沿った相対的な移動動作が許容
    され、前記案内溝内での相対的なねじり回転動作が規制
    されるように構成され、 前記他方の可動部材とその前記案内溝に挿通される前記
    軸部とは、前記案内溝に沿った相対的な移動動作と、前
    記案内溝内での相対的なねじり回転動作とが許容される
    ように構成された請求項2〜5のいずれかに記載の手摺
    りの自在接続具。
  7. 【請求項7】 前記一方の可動部材の前記案内溝に挿通
    される前記軸部は非円形断面部を有し、該非円形断面部
    が前記案内溝に挿通されることにより、前記軸部は前記
    案内溝内での相対的なねじり回転動作が規制された請求
    項6記載の手摺りの自在接続具。
  8. 【請求項8】 前記非円形断面部は、互いに平行な平面
    からなる一対の側面部を有し、前記一対の側面部が前記
    案内溝の両側部に摺接することにより、前記軸部は前記
    案内溝内での相対的なねじり回転動作が規制された請求
    項7記載の手摺りの自在接続具。
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