JP3445323B2 - 質量スペクトル測定用手段を含む装置 - Google Patents

質量スペクトル測定用手段を含む装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明はタイム・オブ・フライト
(TOF)質量分析器を用いて、空気伝達粒子を分析す
る手段に係る。
【0002】
【従来の技術】集積回路は清浄雰囲気を有する環境中
で、作製する必要がある。集積回路中の著しい故障率
は、デバイス線幅の10分の1以上の粒子が存在する時
生じる。デバイス線幅が小さくなるとともに、許容され
る粒子寸法も減少する。現在0.7ミクロンの線幅が一
般的である。将来、線幅は0.1ミクロン又はそれ以下
に縮まることが、予想される。そのような粒子を除去す
ることは、粒子の寸法が小さくなればなるほど、典型的
に存在する粒子の数が増すため、費用とともに、きわめ
て難しくなる。有毒粉塵、危険材料の片をモニターした
り、自動車の排気や煙からの排出物をモニターすること
を含む雰囲気中の粒子の分析が有用である、他の多くの
状況がある。従って、粒子源の制御は、一度それらが空
気伝達されてしまうと、粒子を除くことより、通常費用
がかかる。そのため、可能性のある粒子源を同定する手
段が、非常に望ましくなるであろう。
【0003】清浄室内での粒子の検出及び分析、ガス分
析システムは、典型的な場合、実時間が行われ、空気伝
達粒子のオンライン計数として知られる。
【0004】オンライン粒子分析については、“レーザ
ー脱着質量分析によるオンライン単一粒子分析”、アナ
リティカル・ケミストリ(Analytical Chemistry) 、第
63巻、第18号、1991年9月15日、2069−
2073頁に報告されている。しかし、報告された装置
は空気伝達粒子を検出及び分析することに伴う問題を有
する。加えて、計数及び粒子のサイズ識別能力は存在し
ていなかったため、粒子の源は、決定できなかった。空
気伝達粒子を分析し、制御するための手段の重要さをみ
ると、従来技術の装置の欠点をもたない(あるいは少く
とも少い)装置を入手しうることが望ましい。本明細書
はそのような装置を明らかにする。
【0005】
【本発明の要約】本発明は、特許請求の範囲で規定され
るとうりである。具体的な態様において、それは空気又
は他の気体中に浮いた粒子を検出し、計数し、寸法を識
別し、化学組成を分析することに役立つ可動粒子分析器
を含む。
【0006】態様は排気可能な容器、粒子を含んだ気体
の試料を容器中に入れるための手段、レーザー及び検出
手段を含む。レーザーは気体試料中の少くともある程度
の粒子を分裂させ、断片の少くともある程度はイオン化
させることのできるレーザービームを生成するのに適
し、ビームは気体が容器に入った後移動する経路上に向
けられる。検出手段は、イオン化した断片の数、イオン
化した断片の質量及びイオン化した断片が運ぶ電荷を検
出できるよう選択される。態様は更に、粒子の濃度、粒
子の寸法、及びイオン化した断片の数から、粒子の化学
組成を、またイオン化した断片により、イオン化した断
片の質量及び電荷を決る手段を含む。
【0007】好ましい態様において、粒子を含む気体試
料は、入力デバイスを通して、装置内に入る。粒子ビー
ムは約10の圧力差を有する容器内に入る。少くとも
1.5×10W/cmのパワー密度を有するパルスレ
ーザーの焦点を、入力デバイスのアウトレット付近にあ
わせ、約10−100Hzの速さで、連続的に点火させ
る。粒子がレーザービームを貫いて通る時、粒子は断片
にされ、原子化され、イオン化される。タイム・オブ・
フライト質量分析器は、入射する各断片を検出及び計数
し、質量を測定し、イオンを生じる。入力デバイスを通
る空気の流れに沿って入射する各断面の計数率が、空気
中又はプロセス気体中の粒子の濃度を決る。イオン質量
が粒子中に含まれる種の化学的性質を評価し、イオン生
成率は分析中の粒子中の種の濃度に関係する。全イオン
の組合せた生成率は、粒子寸法の一つの尺度である。こ
の情報はたとえば、ディジタル・オシロスコープで記録
される。ディジタル化された信号は分析され、たとえば
計算機で表示される。この分析器は実時間で同時に、現
在大気中又はプロセスガス中に存在する粒子を計数し、
寸法を識別し、化学分析することができる。一度粒子の
濃度及び組成が、寸法の関数として決ると、粒子の源は
決められ、雰囲気又はプロセスから、除くことができ
る。
【0008】
【好ましい態様の詳細な記述】図面は発明の概念を説明
するためのものであり、スケールを示すものではない。
図1を参照すると、空気中又はプロセスガス中に浮遊す
る粒子を実時間で、検出し、計数し、寸法を識別し、化
学組成を分析する可動粒子分析器2が示されている。装
置2は入力デバイス3を含み、それを通して粒子が通過
し、差動排気された容器6中に入る。パルスレーザー1
0の焦点が、容器6中の開口にあわされる。容器6中の
開口は、粒子が移動する経路の線内にあるか、粒子が移
動する経路に垂直にすることができる。粒子が毛細管4
に入ると、パルスレーザー10を連続的に点火させる。
タイム・オブ・フライト質量スペクトル分析器(TOF
/MS)12は、粒子がレーザービームに接触した時生
じる質量スペクトルを得る。ディジタル・オシロスコー
プ16のような過渡記録器が、質量スペクトルを記録
し、計算機22がオシロスコープ16から受けた情報を
分析し、表示する。
【0009】気体の試料は、入力デバイス3を通って、
装置2中に入る。入力デバイス3は毛細管4でよく、毛
細管4は図2に示されるように、毛細管の端部に配置さ
れた1ないし複数の排気されたスキマー24又は排気さ
れた噴射分離器毛細管5を有する。スキマー24又は噴
射分離器毛細管5の圧力は、機械ポンプ28により、約
0.01−1torrに保たれる。スキマー24又は噴射分
離器毛細管5を用いるのは、気体試料の焦点を、容器6
中に合わせる補助とするためである。入力デバイス3は
溶融シリカのような平滑で平らな内径を生じる任意の材
料で、作られる。入力デバイス3の径及び長さは、入力
デバイス3のアウトレット端に配置された差動排気され
た容器6中の圧力を含む多くの要因に依存して変る、典
型的な場合、0.01ないし1ミクロンの範囲の粒子寸
法及び約10-4torrの容器6内の圧力に対し、入力デバ
イス3の直径は0.25−0.53mmで、長さは50cm
である。
【0010】容器6は当業者には周知の形の拡散ポンプ
7及び機械ポンプ8により、約10-4torrの圧力に保た
れている。入力デバイス3の径を小さくするか、毛細管
4の端部に1ないし複数のスキマー24を置くか、ある
いは噴射分離器毛細管5を用いることが、差動排気され
る容器6中の圧力を下るすべての方法である。容器6中
の圧力は、動作させるため、粒子ビームが入力デバイス
3を通し容器6及びTOF/MS12中に移動できるよ
う、低く保たれる必要がある。
【0011】ビームが入力デバイス3を離れた後、パル
スイオン化レーザー10の焦点を、粒子ビーム上にあわ
せる。最適イオン化レーザー10は短いパルス幅、高い
ピークパワー、適度なスポットサイズ及び高いくり返し
速度をもつ。しかし、これらの要因は相互に関連しあ
い、従って他の要因に対し、対応する効果をもつ。
【0012】レーザーパルス幅は質量分解能及び信号強
度に影響を及ぼす。約10nsの短いレーザーパルス幅
は、イオン生成パルスを狭くし、それによって質量分解
能を改善し、信号強度を強くする。信号強度が増すと、
より小さな粒子の検出が可能になる。1.5×108
/cm2 以上のパワー密度を有する約0.5mJ又はそれ以
上のレーザーパワーが、粒子の剥離及びイオン化を開始
させるために、必要である。1.5×108 W/cm2
り小さい密度までレーザーパワーを下ると、典型的な場
合、粒子からの信号は通常小さくなる。1.5×108
W/cm2 又はそれ以上において、1ないし3ボルトのイ
オン信号が、典型的な場合、約1ミクロンの寸法の粒子
により生じる。加えて、レーザーパワーを下ると、粒子
検出率も下る。160mJにおいて、毎秒1−2粒子の検
出率が、吸引された10mM CsNO3溶液に対して、観察
された。同じ試料の場合、30mJのレーザーパワーにお
いて、検出率は60秒当り1又はそれ以下であった。レ
ーザーパワーが低くなると、同じレーザースポットサイ
ズに対し、相対的に低いパワー密度が生じる。
【0013】レーザーの焦点スポットの寸法が小さくな
ると、より大きなピークパワー密度は生じるが、イオン
化体積は減少し、従って粒子の検出効率は下る。他方、
スポットの寸法がより大きくなると、閾値イオン化パワ
ー密度を得るのに、より高いエネルギーのレーザーが必
要になる。たとえば、ランブダ・フィジーク・エキシマ
レーザーのような約30Hzのパルス周波数を有するレー
ザー10は、約2mm2の焦点スポットサイズをもつ。T
FRスペクトラ・フィジックスレーザーのように、約
2,000Hzといったパルス周波数を有するレーザー1
0は、約0.1mm2 の焦点スポットサイズを有する。約
0.2ないし2mm2 のスポットサイズが最適である。
【0014】高くり返し速度により、高粒子計数がで
き、速いデータ収集が可能になる。不幸にも、高いくり
返しは、レーザーパワーを下げ、それは検出速度を下
る。1−10kHz の周波数を有するレーザーが好ましい
が、10ないし100Hzの周波数も許容される。
【0015】短パルス幅、高ピークパワー密度、適度な
スポットサイズ及び適度のくり返し速度という特性をも
つレーザーには、エキシマレーザーが含まれる。そのよ
うなレーザーの一例は、ランブダ・フィジーク・モデル
EMG202エキシマレーザで、40nsのパルス幅、2
×108 W/cm2 のピークパワー、2mm×0.5mmのス
ポットサイズ及び1−5Hzのくり返し速度をもつ。エネ
ルギー、周波数及びパルスサイズに関して、レーザー技
術が進歩すれば、この方法の改善にも反映するであろ
う。
【0016】ジョルダン・アソシエーツ・デュアルTO
F/MSのような二重の正及び負のタイム・オブ・フラ
イト質量分析器(TOF/MS)12が、レーザー10
の焦点と同一線上に置かれる。分析器12は各断片の入
射を計数し、粒子がレーザービームと接触した時、生成
する正及び負の両方のイオンの質量及び生成率を測定す
る。粒子の質量は粒子断片がTOF/MSと接触するま
でに要する時間に、依存する。イオンの生成率は、断片
粒子により与えられる電荷に依存する。イオン化した粒
子の信号強度及び質量分解能は、分析器12中に反射器
(図示されていない)を用いることにより、改善され
る。反射器(図示されていない)をつけ加えることによ
り、ピークが狭くなり、質量の測定は良好になり、ピー
ク強度は増加し、検出限界が改善される。
【0017】分析器12からの出力信号は、テクトロニ
スク2440又はテクトロニクスDSA602のような
ディジタル・オシロスコープ16で記録される。ディジ
タル化された信号はパーソナルコンピュータ又はマッキ
ントッシュのような計算機22で分析され、表示され
る。計算機は新しいデータをとり入れ、粒子中の物質の
化学的性質及び濃度、粒子の化学的性質及び濃度、粒子
の寸法に関する使用可能なデータに変換する。次にこの
情報は、各種の方式で表示される。
【0018】分析器2の動作は、粒子を含む気体試料が
入力デバイス3を通り、差動排気された容器6に入ると
ともに始る。容器6中の圧力レベルは容器6中に入る粒
子の速度、粒子ビームが入力デバイス3を離れた時起る
粒子分散の大きさ及びレーザー10の焦点を入力デバイ
ス3の端部にどれほど近づけるかといったことを含む多
くの要因に、影響を与える。
【0019】入力デバイス3を通って容器6に入るガス
流は、容器中に輸送される粒子の割合を決め、粒子検出
率に影響を与える要因である。入力デバイス3を通るガ
ス流は、粒子が容器6中に入るのに十分でなければなら
ない。粒子はもしガス流が低すぎると、輸送されず、検
出されない。入力デバイス3を通る試料のガス流は、毛
細管4の直径と長さ及び容器6中の圧力に基く。0.5
3mmIDの径、50cmの長さ及び容器6中に750以上
の圧力差を有する入力デバイス3は、約8.1cm3 /秒
の空気流をもつ。従って、106 粒子/ft3 (1ft3
2.8×104cm3 )の粒子密度を有する試料は、1
5,000粒子/分に等しい。試料の導入速度は150
粒子/分と見積られる。図3は試料中の1立方フィート
当りの粒子数と比較した、計数された粒子の直線的な性
質を示す。
【0020】入力デバイス3を離れ、容器6に入った
後、粒子ビームは急速に広がり、毛細管の出力からの距
離とともに、粒子密度及び粒子への感度を、急激に下
る。図4は粒子サイズ及び入力デバイス3から4.5cm
の距離における毛細管中心からの半径方向の距離の関数
として、相対的な粒子密度を示す。この図は明らかに、
粒子が小さいほど、拡散する気体により、より大きな半
径まで容易に運ばれ、それらはビームの縁(≧1.9m
m)で支配的であることを、示している。他方、1ミク
ロン以上の大きな粒子は、粒子ビームの中心(≦1.9
mm)に集まる。
【0021】分散のこのパターンの結果、検出される粒
子の寸法は、あらかじめ決められ、選択される。レーザ
ー10の焦点を、粒子ビームの中心にあわせることによ
り、基本的に大きな粒子が検出され、一方レーザー10
の焦点をビームの縁(≧1.9mm)に合わせると、より
小さい粒子が検出される。最適な粒子検出は、粒子ビー
ムの分散の効果を最小にするため、レーザー10の焦点
し、入力デバイス3の出力端のすぐ近く又は近くに合わ
せることが必要である。あるいは、粒子の全スペクトル
を得るため、レーザー10を粒子ビームの分散範囲で走
査させる。レーザーの焦点を入力デバイス3の端部の間
の距離が、毛細管4及び排気されたスキマー24に比べ
噴射分離器5の場合小さいという事実のため、噴射分離
器5の場合、より小さい粒子の検出は、毛細管4及び排
気されたスキマー24より大きくなる傾向がある。
【0022】試料が入力デバイス3中に導入されると、
レーザー10はターンオンされ、連続的に点火する。レ
ーザーのパワー密度は1.5×108 W/cm2 より大き
い。レーザー10が連続的に点火されるため、粒子ビー
ムを検出し、レーザーを点火するための第2のレーザー
は必要はない。レーザー10は粒子ビームが入力デバイ
ス3を離れる点に、焦点をあわせる。粒子ビームが入力
デバイス3を離れる時、それはレーザービームを通過
し、レーザービームは粒子を切断し、原子化し、イオン
化する。
【0023】イオン信号又は質量スペクトルは、粒子ビ
ームがレーザービームと接触した時生じる。イオン信号
は分析器12により検出され、読まれる。入射する断片
の頻度が、気体試料中の粒子の濃度を決る。イオンの質
量は、粒子中に含まれる物質の化学的性質を、特徴づけ
る。イオン生成率はイオン化された粒子中の物質の濃度
に関係する。すべてのイオンの組合された生成率が、粒
子のサイズを決る。
【0024】粒子により生じたイオン信号は、レーザー
パワー密度と閾値依存性を有する粒子サイズの関数であ
る。レーザーパワー密度は、イオン化を起すためには、
1.5×108 W/cm2 又はそれ以上にすべきである。
粒子により生じるイオン信号は、粒子の体積に対し、直
線的である。図4は0.01−0.025ミクロンの粒
子に対する直線的な信号を示す。0.2ないし10mM
CsNO3 溶液を原子化することにより生じた粒子は、1.
5ないし3ボルトの強度のCs+ 信号を生成した。0.0
04mM CsNO3 溶液から生じた粒子は、0.04ないし
0.4ボルトのより弱い強度のCs+ 信号を与えた。この
ようにし、もしレーザーパワー密度が十分でないと、全
粒子ではなく、粒子の表面のみがイオン化する。
【0025】たとえば、66%滑石(4SiO2−3MgO −
H2O)、29%(NH4)2SO4、3%(NH4)HSO4、1%KCl 及
び1% NaHCO3 の組成を有する合成塵試料を、レーザー
ビームに通した。この試料により生じた質量スペクトル
が、図6ないし8に示されている。各スペクトルは、4
つのレーザーパルスの結果生じた。質量スペクトル中に
観測されたイオンは、試料中の粒子は均一ではない固体
混合物であることを示している。粒子の同定は、粒子が
イオン化した時得られた質量スペクトルに基いた。図6
は滑石中にマグネシウムがないときのシリカを示す。図
7は純粋な硫酸アンモニウムで、主要な成分である滑石
は観測されない。図8はシリカと塩化カリウムの混合物
を示す。図8は1つのレーザーパルス内の2つの粒子の
検出か、時間で平均した4つのレーザーパルス中の平均
化した2つの異なるパルスから生じた。毎秒1−2粒子
の計数率であった。従って、組成濃度は図3から、1立
方フィート当り3−4×1010粒子であった。独立の測
定からは、粒子の濃度は1立方フィート当り約5×10
10粒子であった。組成中の粒子の大きさは、粒子がイオ
ン化した時生じた信号強度の結果、決められた。図6−
8を参照すると、全イオン生成率は約7Vであった。図
5中のデータを外挿することにより、粒子は約0.03
ミクロンの直径をもつと決められた。
【0026】上述の可動粒子分析器は、本発明の原理の
適用を示す多くの具体的な実施例のほんのわずかを示し
たものであることを、理解すべきである。オシロスコー
プをゲート積分器あるいは時間ゲートイオンカウンタで
置きかえたり、又は空気粒子の代りにプロセスガスを分
析するといった多くのかつ各種の他の構成が、本発明の
精神力及び視点を離れることなく、当業者にはこれらの
原理に従い、容易に考察できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う毛細管及び排気されたスキマー入
力を有する粒子分析器の断面図である。
【図2】本発明に従う噴射分離器毛細管入力を有する粒
子分析器の断面図である。
【図3】1立方フィート当りの粒子数に対する粒子計数
率を示す図である。
【図4】粒子ビームの中心からの距離に対し、粒子寸法
を比較する粒子分散を示す図である。
【図5】粒子体積と比較したイオン信号を示す図であ
る。
【図6】SiO2から成る粒子の質量スペクトルを示す図で
ある。
【図7】(NH4)2SO4から成る粒子の質量スペクトルを示
す図である。
【図8】KCl 及びSiO2から成る粒子の質量スペクトルを
示す図である。
【符号の説明】
2 可動粒子分析器、装置、分析器 3 入力デバイス 4 毛細管 5 噴射分離器毛細管 6 容器 7 拡散ポンプ 8 機械ポンプ 10 パルスレーザー 12 質量スペクトル分析器、TOF/MS、分析器 13 拡散ポンプ(本文中では使われていない) 14 機械ポンプ(本文中では使われていない) 16 ディジタル・オシロスコープ 22 計算機 24 スキマー 28 機械ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アドリアン ブルース エマーソン アメリカ合衆国 08854 ニュージャー シィ,ピスカッタウェイ,ジョンソン アヴェニュー 214 (72)発明者 アンソニー マイケル ムジス アメリカ合衆国 07922 ニュージャー シィ,バークレイ ハイツ,シェアブル ック ドライヴ 88 (72)発明者 アミー ジーン ムラー アメリカ合衆国 07059 ニュージャー シィ,ウォーレン,ヴァレー ヴュー ロード 23 (72)発明者 ウィリアム ディヴィッド リーンツ ジュニヤ アメリカ合衆国 08846 ニュージャー シィ,ミドルセックス,グレン ガリー ロード 18 (72)発明者 ジェームス ダグラス シンクライア アメリカ合衆国 07901 ニュージャー シィ,サミット,マウント ヴァーノン アヴェニュー 11 (72)発明者 アルカ スワンソン アメリカ合衆国 07974 ニュージャー シィ,ニュープロヴィデンス,オスボー ン アヴェニュー 18 (56)参考文献 特開 平3−105841(JP,A) 米国特許4383171(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/62 - 27/70 H01J 49/00 - 49/48 G01N 15/00 - 15/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体流のなかの少なくとも0.01−
    1.0μmのサイズ範囲に及ぶ粒子の、サイズ、濃度お
    よび組成を同時に決定するための装置において、 a)排気可能な容器と、 b)前記容器に粒子を含む気体を導入するための手段
    と、 c)前記気体中の粒子の少なくともいくつかを断片化
    し、その断片の少なくともいくつかをイオン化するため
    の単一レーザ手段とを含む装置であって、 d)前記レーザ手段が、50nsより小さい幅の一連の
    パルスを含むレーザビームを供給し、前記装置がさら
    に、 e)i)それによって前記粒子サイズの決定をするため
    の、イオン化断片の数と、 ii)それによって前記粒子の組成の決定をするため
    の、イオン化断片の質量および電荷と、 iii)それによって前記気体流の中の前記粒子の濃度
    の決定をするための、断片入射(fragmentation inciden
    ts)の頻度(frequency)と、を検出するための検出手段
    と、 f)前記粒子の通る経路に沿い、前記気体を導入するた
    めの手段のアウトレットに近接した点に前記ビームのフ
    ォーカスを移動可能にするための手段とを含む装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、さら
    に、 a)各粒子由来のイオン化断片の収集に帰着するパルス
    の頻度とレーザパルス周波数との間の関係によって決定
    される前記気体流の中の前記粒子の濃度と、各粒子由来
    のイオン化断片の数によって決定される前記粒子サイズ
    と、各粒子由来の断片の電荷および質量によって決定さ
    れる粒子の組成と、を決定するための手段と、 b)各粒子由来の前記イオン化断片の質量と、前記イオ
    ン化断片の電荷および数と、を記録するための手段と、 c)各粒子由来のイオン化断片の収集に帰着するパルス
    の頻度とレーザパルスの周波数との間の関係によって決
    定される、前記気体流中の粒子濃度を計算するための手
    段とを含む装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の粒子を分析するための
    装置において、さらに、前記濃度、組成、質量およびイ
    オン化断片によって運ばれたイオン電荷情報を表示する
    ための手段を含む装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の粒子を分析するための
    装置において、前記粒子を含む気体を前記容器に導入す
    るための手段が、毛細管を含む装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の粒子を分析するための
    装置において、前記毛細管のアウトレットと連続した配
    置のオリフィスをさらに含む装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の粒子を分析するための
    装置において、前記毛細管の長さ軸に沿って配置される
    オリフィスをさらに含む装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の粒子を分析するための
    装置において、前記レーザ手段が約1.5x10W/
    cmあるいはそれ以上のパワー密度を有する装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の粒子を分析するための
    装置において、前記検出手段がタイム・オブ・フライト
    分析器である装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の粒子を分析するための
    装置において、前記e)の検出手段がコンピューターを
    含む装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の粒子を分析するため
    の装置において、前記レーザビームは前記粒子の分散範
    囲で走査させる装置。
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