JP3444364B2 - 射出成形法 - Google Patents
射出成形法Info
- Publication number
- JP3444364B2 JP3444364B2 JP24266793A JP24266793A JP3444364B2 JP 3444364 B2 JP3444364 B2 JP 3444364B2 JP 24266793 A JP24266793 A JP 24266793A JP 24266793 A JP24266793 A JP 24266793A JP 3444364 B2 JP3444364 B2 JP 3444364B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- foaming agent
- resin
- injection molding
- intersection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
器、パーツボックス、流通用プラスチックパレット等の
強度上有効な太いリブ構造を有し、リブ交点等の厚肉部
に内部応力が発生する熱可塑性プラスチック成形品の射
出成形法或いはデザイン上製品に厚肉部がある熱可塑性
プラスチック成形品の射出成形法に関するものである。
で何段も積み上げて保管したり、搬送を行なうため、大
きな強度が得られる形状を必要とする。故に、容器外周
に強度付与としてのリブ構造があり、リブ同士の交点等
に部分的に肉厚の大きい厚肉部が形成される。このよう
な厚肉部は、他の部分に比べ冷却に長い時間を要すた
め、金型から取り出した後、成形品厚肉部に内部応力が
発生し、それが経時的に応力解放する過程において該成
形品厚肉部にクラックが発生し、その結果製品強度が低
下するという欠点があった。
ある成形品を射出成形する際に、厚肉部にクラックが発
生して製品強度が低下することを防止することを目的と
して研究を進めた結果、本発明に到達した。
形品に於いて、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ハイインパクトポリスチレン樹脂のいずれかから選
択される熱可塑性樹脂に対して0.05重量%〜0.0
01重量%の無機系発泡剤を添加し、成形品厚肉部を低
発泡させることを特徴とする射出成形法に関する。
運搬用容器、パーツボックス、流通用プラスチックパレ
ット等の強度上有効な太いリブ構造を有し、リブの交点
の厚肉部に内部応力によりクラックが発生する熱可塑性
プラスチック成形品及びデザイン上の厚肉部がある熱可
塑性プラスチック成形品に適用することができる。
に少量の発泡剤を添加し、成形品厚肉部を低発泡させる
ことにより、発泡による製品表面スワールマークの発生
等の外観、及び物性を損なう事無く、内部応力を緩和
し、クラックの発生を抑止することができる。
ポリプロピレン樹脂、ハイインパクトポリスチレン樹脂
のいずれかから選択される。また発泡剤の種類としては
重炭酸ソーダ等があり、射出成形時に分解してガスを発
生する無機質で有れば良く、発泡剤の種類や形態(粉
末、マスターバッチコンパウンド等)は問わない。また
添加量は、発泡成分や主剤である熱可塑性樹脂の種類に
よって変動し、成形温度等成形条件にも左右されるもの
であるが、発泡成分の総量は主剤である熱可塑性樹脂に
対して0.05重量%〜0.001重量%であり、成形
温度も発泡剤の分解温度の上限を超えなければ、外観上
発泡成形の特徴である製品表面スワールマーク、シルバ
ー等が発生しない。
説明する。図1は実施例に於ける食品運搬用容器を示す
平面図、図2は図1の容器の要部(図1の○印箇所)の
部分断面図、図3は同側面図及び図4は図3の容器の要
部(図2の○印箇所)の部分断面図である。尚、図中の
底面リブ1と側面リブ2の平均的な肉厚は約4mmで、
高さが9mm、リブ1、2の交点部3、4の肉厚は約8
mm〜9mm程度で、高さが同じく9mmである。した
がって、リブ1、2の縦断面積は36mm2 、リブの交
点部3、4の縦断面積は81mm2 、となっている。食
品運搬用容器の外径寸法は全高300mm、長手側45
0mm、短手側360mmである。この食品運搬用容器
では、底面リブ1の交点部3と側面リブ2の交点部4等
が厚肉部に該当する。
レンで流動特性のメルトフローレートが3.0g/10
分である樹脂を用い、発泡剤としては、重炭酸ソーダを
樹脂に対して0.01重量%添加し、樹脂温度を230
℃として図1〜図4に示すような、底面リブ1の交点部
3と側面リブ2の交点部4等の厚肉部を有する食品運搬
用容器を成形した。成形時における発泡剤の影響と思わ
れる成形性の悪化(流動特性の低下等)は認められなか
った。成形した容器は表面に発泡剤混入時独特の模様
(スワールマーク、シルバー)が認められず、発泡剤を
添加せずに成形した容器と同等の外観であった。
形品の厚肉部の内部のみが発泡した状態であり、厚肉部
以外の部位である容器外板など2mm〜4mm程度の肉
厚部はソリッドな状態であった。この容器を成形48時
間後に80℃のギヤーオーブン内に投入し16時間経過
させ熱応力下によるクラック発生の促進試験をおこなっ
たところ、側面リブ2の交点部4及び底面リブ1の交点
部3にクラックは発生していなかった。
レンで流動特性のメルトフローレートが3.0g/10
分である樹脂を用い、発泡剤としては、重炭酸ソーダを
樹脂に対して0.01重量%添加し、樹脂温度を200
℃として図1〜図4に示すような、底面リブ1の交点部
3と側面リブ2の交点部4等の厚肉部を有する食品運搬
用容器を成形した。成形時における発泡剤の影響と思わ
れる成形性の悪化(流動特性の低下等)は認められなか
った。成形した容器は表面に発泡剤混入時独特の模様
(スワールマーク、シルバー)が認められず、発泡剤を
添加せずに成形した容器と同等の外観であった。
形品の厚肉部の内部のみが発泡した状態であり、厚肉部
以外の部位である容器外板など2mm〜4mm程度の肉
厚部はソリッドな状態であった。この容器を成形48時
間後に80℃のギヤーオーブン内に投入し16時間経過
させ熱応力下によるクラック発生の促進試験をおこなっ
たところ、側面リブ2の交点部4及び底面リブ1の交点
部3にクラックは発生していなかった。
リスチレンで流動特性のメルトフローレートが3.0g
/10分である樹脂を用い、発泡剤としては、重炭酸ソ
ーダを樹脂に対して0.01重量%添加し、樹脂温度を
200℃として図1〜図4に示すような、底面リブ1の
交点部3と側面リブ2の交点部4等の厚肉部を有する食
品運搬用容器を成形した。成形時における発泡剤の影響
と思われる成形性の悪化(流動特性の低下等)は認めら
れなかった。成形した容器は表面に発泡剤混入時独特の
模様(スワールマーク、シルバー)は認められなかっ
た。
形品の厚肉部の内部のみが発泡した状態であり、厚肉部
以外の部位である容器外板など2mm〜4mm程度の肉
厚部はソリッドな状態であった。この容器を成形48時
間後に80℃のギヤーオーブン内に投入し16時間経過
させ熱応力下によるクラック発生の促進試験をおこなっ
たところ、側面リブ2の交点部4及び底面リブ1の交点
部3にクラックは発生していなかった。
流動特性のメルトフローレートが3.0g/10分であ
る樹脂を用い、発泡剤としては、重炭酸ソーダを樹脂に
対して0.01重量%添加し、樹脂温度を200℃とし
て図1〜図4に示すような、底面リブ1の交点部3と側
面リブ2の交点部4等の厚肉部を有するする食品運搬用
容器を成形した。成形時における発泡剤の影響と思われ
る成形性の悪化(流動特性の低下等)は認められなかっ
た。成形した容器は表面に発泡剤混入時独特の模様(ス
ワールマーク、シルバー)は認められなかった。
形品の厚肉部の内部のみが発泡した状態であり、厚肉部
以外の部位である容器外板など2mm〜4mm程度の肉
厚部はソリッドな状態であった。この容器を成形48時
間後に80℃のギヤーオーブン内に投入し16時間経過
させ熱応力下によるクラック発生の促進試験をおこなっ
たところ、側面リブ2の交点部4及び底面リブ1の交点
部3にクラックは発生していなかった。
搬用容器を成形したが、側面及び底面リブの交点部の内
部は大小のボイドが発生している部位、あるいは発生し
ていないソリッドな部位が混在している状態であり、こ
の容器を成形48時間後に80℃のギヤーオーブン内に
投入し16時間経過させ熱応力下によるクラック発生の
促進試験をおこなったところ、すべての試験サンプルの
側面及び底面リブの交点部において1サンプルに付き1
〜10箇所程度のクラックが発生した。
レンで流動特性のメルトフローレートが3.0g/10
分である樹脂を用い、発泡剤としては、重炭酸ソーダを
樹脂に対して0.1重量%添加し、樹脂温度を200℃
として図1〜図4に示すような、底面リブ1の交点部3
と側面リブ2の交点部4等の厚肉部を有する食品運搬用
容器を成形した。成形時における発泡剤の影響と思われ
る成形性の悪化(流動特性の低下等)は認められなかっ
た。成形した容器は表面に発泡剤混入時独特の模様(ス
ワールマーク、シルバー)が認められた。
形品の厚肉部の内部のみが発泡した状態であり、厚肉部
以外の部位である容器外板など2mm〜4mm程度の肉
厚部はソリッドな状態であった。この容器を成形48時
間後に80℃のギヤーオーブン内に投入し16時間経過
させ熱応力下によるクラック発生の促進試験をおこなっ
たところ、側面リブ2の交点部4及び底面リブ1の交点
部3にクラックは発生していなかった。
プラスチックに無機系発泡剤を少量添加する事により通
常射出成形品と同等の外観を保ち、且つ熱可塑性プラス
チック成形品の射出成形時におこる部分的な厚肉部の内
部応力によって発生するクラックを抑止し、成形品の強
度低下を防止する事を特殊な設備、特殊な成形条件等を
必要とせず、通常の射出成形法で行う事ができる。
平面図である。
分)の部分断面図である。
分)の部分断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】偏肉のある成形品の射出成形法に於いて、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ハイインパク
トポリスチレン樹脂のいずれかから選択される熱可塑性
樹脂に対して0.05重量%〜0.001重量%の無機
系発泡剤を添加し、該無機系発泡剤の分解温度の上限を
超えない範囲で成形品厚肉部を低発泡させることを特徴
とする射出成形法。 - 【請求項2】無機系発泡剤が重炭酸ソーダである請求項
1記載の射出成形法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24266793A JP3444364B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 射出成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24266793A JP3444364B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 射出成形法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0796535A JPH0796535A (ja) | 1995-04-11 |
JP3444364B2 true JP3444364B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=17092454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24266793A Expired - Lifetime JP3444364B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 射出成形法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3444364B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-29 JP JP24266793A patent/JP3444364B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0796535A (ja) | 1995-04-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3505137A (en) | Process for producing hollow bodies reinforced with a foamed structure | |
ES8600348A1 (es) | Un procedimiento para preparar particulas pre-expandidas de poliolefina | |
JP3444364B2 (ja) | 射出成形法 | |
US3511738A (en) | Hollow structural members and method of treating an interior surface thereof | |
JPH0559139B2 (ja) | ||
EP0151741A3 (en) | Injection stretch-blow molded container and resin composition therefor | |
US3627869A (en) | Method of producing a laminated polyethylene-polypropylene article | |
US6576693B2 (en) | Pre-expanded particles of polypropylene resin and inmolded foamed article using the same | |
US3233016A (en) | Process for preparing dimensionally stable styrene polymer foam | |
JPS5913344B2 (ja) | 合成樹脂製パレツト | |
JPH074826B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂型内薄肉成形体 | |
JPH02115241A (ja) | 膨張性の及び膨張したアルケニル芳香族ポリマー粒子 | |
US20230173718A1 (en) | Method and formulation for rotomoulding recycled polymer and products thereof | |
JP3114288B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP4316205B2 (ja) | 運搬用スペーサー | |
EP4359193A1 (en) | Injection moulding process for the preparation of a foamed article with improved surface quality | |
JP3211288B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP2995981B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JPS57126843A (en) | Resin composition | |
JP2995980B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JPS59174326A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡成型体の製造方法 | |
JPS6020943A (ja) | 無架橋のポリエチレン樹脂発泡粒子 | |
JPS61199545A (ja) | 鋳造用消失模型材料 | |
JPH0456699B2 (ja) | ||
Hwo et al. | But-1-ene Molding Resin Blends |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627 Year of fee payment: 8 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627 Year of fee payment: 8 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |