JPH0456699B2 - - Google Patents

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JPH0456699B2
JPH0456699B2 JP60226553A JP22655385A JPH0456699B2 JP H0456699 B2 JPH0456699 B2 JP H0456699B2 JP 60226553 A JP60226553 A JP 60226553A JP 22655385 A JP22655385 A JP 22655385A JP H0456699 B2 JPH0456699 B2 JP H0456699B2
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JP
Japan
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particles
mold
polyethylene resin
casting
foam
Prior art date
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JP60226553A
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English (en)
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JPS6284853A (ja
Inventor
Hideki Kuwabara
Masato Naito
Tadatsugu Hamada
Teishiro Watanabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP22655385A priority Critical patent/JPS6284853A/ja
Publication of JPS6284853A publication Critical patent/JPS6284853A/ja
Publication of JPH0456699B2 publication Critical patent/JPH0456699B2/ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕 本発明は、架橋ポリエチレン系樹脂予備発泡粒
子の型内発泡成形体を主原料とした鋳造用原型材
料に関し、さらに詳しくは、微細な気泡系とすぐ
れた表面硬度を有する架橋ポリエチレン系樹脂予
備発泡粒子の型内発泡成形体を主原料とした鋳造
用原型材料に関するものである。 〔従来技術〕 従来から鋳造用原型材料としては木材が主原料
として使用され、現在でも慣習的に杉などの木材
が一般的に使われている。木材は表面硬度が大き
く、成型時の寸法安定性がすぐれる等の特性を備
えているが、その反面、価格が高いこと、乾燥が
必要なこと、節や木目があるため加工成形に非常
な熟練を要すること、木材では重量が大きいため
運搬に不便であること、保存時に変形が生じた場
合、使用の都度修正をほどこす必要があるなどの
欠点を有している。 鋳造用木材原型材料に見られる以上のような欠
点から、近年では、ポリスチレンの型内発泡成形
体を鋳造用原型材料に用いる試みがなされてい
る。しかし、ポリスチレン発泡成形体は前述した
木材の欠点は解決するものの、逆に、発泡ポリス
チレンの本来の性質上、脆いという欠点を有する
ことから、木工用工具による加工において、引つ
かきキズがつき易い等の加工上の問題点を有して
いる。 特公昭47−43404号公報には、前記木材に見ら
れる欠点を解消するものとして、特定の方法で加
橋発泡して得られたゲル分率30〜90%、カサ密度
0.5〜0.05g/cm3、平均気泡径が400μm以下の結
晶性ポリオレフイン樹脂架橋発泡体からなる鋳造
用原型材料が示されている。しかしながら、この
発泡体は、発泡剤として熱分解型のアミド類を使
用する為に、密度を小さくしようとすると発泡剤
を多く使用せねばならず精密な鋳造物の生産には
使用できなく、しかも、いまだに吸水率が多いと
いう欠点を有し、そのため砂との離型性が悪く実
際に使われていないのが現実である。 〔目的〕 本発明は、従来の鋳造用発泡体原型材料に見ら
れる前記欠点を克服し、寸法精度の良好な鋳造物
を与えると共に吸水率が小さく砂との離型性に優
れた鋳造用発泡体原型材料を提供することを目的
とする。 〔構成〕 本発明は、ゲル分率50%以下の架橋ポリエチレ
ン系樹脂予備発泡粒子を型内にて一体に発泡成形
した架橋ポリエチレン系樹脂型内発泡成形体から
なり、密度0.2〜0.022g/cm3、平均気泡径70〜
1000μmを有し、かつ前記架橋ポリエチレン系樹
脂予備発泡粒子は、高密度ポリエチレン樹脂粒子
に揮発性有機発泡剤又は無機系ガス発泡剤を含浸
し、発泡させることにより形成されていることを
特徴とする鋳造用原型材料を要旨とする。 本発明の鋳造用原型材料は、ゲル分率が50%以
下の架橋ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子を型内
において発泡成形させて形成した発泡体からなる
ものである。この場合、ゲル分率は、架橋予備発
泡粒子を沸騰キシレンに8時間浸漬した後に得ら
れる不溶分の割合を示すもので、次の式で表わさ
れる。 P(%)=M/L×100 P:ゲル分率(%) L:架橋予備発泡粒子の重量 M:不溶分の重量 前記ゲル分率が50%を超えるようになると、成
形体にボイド形成が多くなり、又吸水率が多くな
るので好ましくない。架橋樹脂予備発泡粒子のゲ
ル分率の下限値は特に限定されず、無架橋でなけ
ればよい。本発明ではゲル分率を好ましくは20〜
40%に規定するのがよい。 また、本発明の鋳造用原型材料として用いる前
記予備発泡粒子の型内発泡成形体において、その
密度(カサ密度)は0.2〜0.22g/cm3、好ましく
は0.14〜0.03g/cm3の範囲に規定され、またその
平均気泡径は70〜1000μm、好ましくは80〜900μ
mの範囲に規定される。発泡体の密度が前記範囲
より大きくなると、機械的強度が高く、寸法安定
性は増すものの、逆に加工性が悪化し、また重量
も重くなるので好ましくなく、一方、前記範囲よ
り小さくなると、軽量化の点ではすぐれるもの
の、発泡体が柔軟になり、寸法安定性に劣るよう
になるので好ましくない。本発明の場合、発泡体
の圧縮硬さ(JIS K−6767)は、一般的には、
0.7Kg/cm2以上に規定するのがよい。また、発泡
体の平均気泡径が前記範囲より小さくなると、発
泡体の切断加工が難かしくなると共に、切断品の
表面状態がセル膜の破れにより悪くなるので好ま
しくなく、一方、前記範囲より大きくなると、こ
の場合も切断面の表面状態に荒れが生じたり、ま
た吸水率が高くなる等の難点が生じるので好まし
くない。 本発明の鋳造用原型材料として用いる架橋ポリ
エチレン樹脂予備発泡粒子は高密度ポリエチレン
樹脂粒子に揮発性有機発泡剤又は無機系ガス発泡
剤を含浸させ、発泡させることにより形成された
ものである。 高密度ポリエチレン系樹脂としては、密度
0.945g/cm3以上、好ましくは密度0.950〜0.970
g/cm3の高密度ポリエチレン系樹脂を用いる。低
密度ポリエチレン系樹脂では、同じ強度の発泡体
を得ようとすると重量が重くなり、その結果、コ
ストも高くなるので好ましくない。 また、本発明では発泡剤としては揮発性有機発
泡剤又は無機系ガス発泡剤を使用する。 このような発泡剤を用いて形成した予備発泡粒
子から得られる発泡体は吸水率が低く、砂との離
型性に優れる上、生産コストが低廉であるといつ
た利点を有する。 発泡剤として、熱分解型発泡剤たとえばアミド
系化合物を用いて形成した予備発泡粒子からなる
鋳造用原型材料は、生産コストが高くつき、また
吸水率が高く、砂との離型性が悪いため実用に供
し得ない。 本発明で用いる揮発性有機発泡剤としては、た
とえば、プロパン、ブタン、ペンタン、トリクロ
ロフロロメタン、ジクロロジフロロメタン等が、
また無機系ガスとしては二酸化炭素、窒素、空気
等が挙げられる。 前記したように、本発明の鋳造用原型材料は、
高密なポリエチレン樹脂粒子を架橋し、得られた
架橋粒子を発泡させて形成した謂ゆる架橋予備発
泡粒子から形成した型内架橋発泡成形体からなる
ものである。この場合、架橋粒子は、オートクレ
ーブ中に、樹脂粒子、水、融着防止剤及び架橋剤
を配合し、攪拌下、樹脂の軟化温度に昇温し、架
橋剤を樹脂に含浸させ、その後、架橋温度に昇温
保持することにより得られる。前記架橋剤として
は、例えば、ジクミルパーオキサイド、1,1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、t−ブ
チルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等
の有機過酸化物が使用される。また、これらの架
橋剤には、架橋助剤としてジビニールベンゼンを
併用することもできる。前記架橋剤の使用量は、
樹脂100重量部に対し、0.05〜5重量部の割合で
あり、ジビニールベンゼンの使用量は、樹脂100
重量部に対し、0.05〜5重量部の割合である。ま
た、架橋粒子の予備発泡は、オートクレーブに架
橋粒子、水、融着防止剤、前記発泡剤を配合し、
加圧下、発泡温度まで昇温し、容器の一端を開放
して内容物を低圧帯域に放出させることによつて
行うことができる。この場合、融着防止剤として
は、例えば、酸化アルミニウム、酸化チタン、水
酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、塩
基性炭酸亜鉛、炭酸亜鉛等が挙げられる。 前記のようにして得られた予備発泡粒子は、こ
れを耐圧容器中で空気を加圧し、粒子内に0.5〜
3Kg/cm2程度の粒子内圧を持たせた後、成形成金
型内に入れ、加熱発泡により、一体に成形し、発
泡成形体となし、次いで冷却して金型から取出
す。このようにして得た架橋ポリエチレン系樹脂
型内発泡成形体を乾燥し、鋳造用原型材料として
使用する。 〔効果〕 本発明の鋳造用原型材料は、前記した特定の発
泡体からなるもので、使来の木材や、発泡体から
なるものと同様に使用されるが、本発明で用いる
発泡体は、切断加工性にすぐれるため、従来の木
材原型を製造する場合に用いた工具がそのまま使
用できる利点がある上、表面平滑でかつ高い圧縮
硬さを有し、さらに有利なことには、吸水率の著
しく小さなものであることから、寸法安定性にす
ぐれた鋳造用原型を与える。また、本発明の鋳造
用原型材料は、圧縮硬さが高くかつ吸水率の小さ
なものであることから、離型性に著しくすぐれた
ものである。 〔実施例〕 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。 〔評価基準〕 (1) 切断加工の難易度: ○…切断時に抵抗がなくスムーズに切断でき
る。 △…切断時に抵抗はあるが一応切断できる。 ×…切断時に抵抗が大きく振動を発生する。 (2) 切断品の表面状態: ○…表面が滑らか。 △…表面に若干荒れがある。 ×…表面に荒れかつもげる粒子がある。 (3) 圧縮カタサ(JIS−K−6767に準拠): ○…0.7Kg/cm2以上 ×…0.7g/cm2未満 (4) 吸水率(JIS−K−6767B法): ○…0.003g/cm2未満 △…0.03〜0.003g/cm2 ×…0.03g/cm2以上 実施例、比較例 オートクレーブに第1表に示す密度、MIの高
密度ポリエチレン粒子100重量部、水300重量部、
微粒状の酸化アルミニウム0.3重量部、架橋剤と
してジクミルパーオキサイドを第1表に示す量、
又、比較例1においては、ジビニールベンゼンを
0.4重量部追加配合し、攪拌しながら100℃に昇温
し、この温度で1時間保持した。その後150℃に
昇温して90分間保持した後、容器を冷却し架橋樹
脂粒子を取り出した。 次に再度オートクレーブに架橋樹脂粒子100重
量部、水300重量部、微粒状の酸化アルミニウム
0.3重量部、ジクロロジフロロメタンを第1表に
示す量配合し、攪拌しながら昇温し、第1表に示
す発泡温度に15分間保持した。その後容器内を空
気で40Kg/cm2Gに加圧しながら容器の一端を開放
し、架橋樹脂粒子と水を大気圧下に放出し発泡を
行い、予備発泡架橋粒子を得た。 次に得られた予備発泡粒子を耐圧容器に入れ、
空気にて加圧し、粒子に1.5Kg/cm2Gの粒子内圧
をもたせた。この粒子を成形成金型に入れ3.2
Kg/cm2Gの蒸気圧にて加熱し、発泡させた後、冷
却し、粒子が相互に融着した発泡成形体、即ち鋳
造用原型材料を得た。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ゲル分率50%以下の架橋ポリエチレン系樹脂
    予備発泡粒子を型内にて一体に発泡成形した架橋
    ポリエチレン系樹脂型内発泡成形体からなり、密
    度0.2〜0.022g/cm3、平均気泡径70〜1000μmを
    有し、かつ前記架橋ポリエチレン系樹脂予備発泡
    粒子は、高密度ポリエチレン樹脂粒子に揮発性有
    機発泡剤又は無機系ガス発泡剤を含浸し、発泡さ
    せることにより形成されていることを特徴とする
    鋳造用原型材料。
JP22655385A 1985-10-09 1985-10-09 鋳造用原型材料 Granted JPS6284853A (ja)

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JP22655385A JPS6284853A (ja) 1985-10-09 1985-10-09 鋳造用原型材料

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JPS6284853A JPS6284853A (ja) 1987-04-18
JPH0456699B2 true JPH0456699B2 (ja) 1992-09-09

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