JP3444014B2 - コンパレータ回路 - Google Patents

コンパレータ回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの入力信号を比較
して、その結果に基づいた信号を出力するコンパレータ
回路に係り、特に回路保護の目的で使用されるもので、
入力信号の変化により出力信号が反転した場合に、その
状態を保持するするような回路に関する。
【0002】このようなコンパレータ回路においても、
ICパッケージの小型大容量化の要求に伴って、回路構
成の簡単化が望まれている。
【0003】
【従来の技術】図6は、従来のコンパレータ回路を説明
するための図である。従来のコンパレータ回路は、図6
に示すように2つの信号を比較するコンパレータ部11
と一端反転した信号を保持状態にするためのラッチ部1
2とから構成されている。
【0004】コンパレータ部11は、まず、比較される
一方の信号が入力される端子A’がPNP型バイポーラ
トランジスタQ21のベースに接続され、他方の信号が
入力される端子B’がPNP型バイポーラトランジスタ
Q28のベースに接続されている。これらトランジスタ
Q21,Q28のコレクタは、接地線GNDに接続され
ると共に、トランジスタQ21のエミッタは、PNP型
バイポーラトランジスタQ22のベース及びコレクタ
と、PNP型バイポーラトランジスタQ23のベースに
接続され、トランジスタQ28のエミッタは、PNP型
バイポーラトランジスタQ25のベース及びコレクタ
と、PNP型バイポーラトランジスタQ24のベースに
接続されている。
【0005】尚、トランジスタQ22〜Q25のコレク
タはそれぞれ接続され、抵抗R11を介して電源線Vi
nに接続されている。更に、トランジスタQ23,Q2
4のコレクタは、NPN型バイポーラトランジスタQ2
6,Q27のコレクタにそれぞれ接続され、これらのト
ランジスタQ26,Q27のエミッタは、接地線GND
に接続され、ベース同士は互いに接続していると共に、
トランジスタQ26のコレクタに接続されている。
【0006】また、トランジスタQ27のコレクタは、
NPN型バイポーラトランジスタQ29のベースに接続
され、このトランジスタQ29のコレクタは抵抗R12
を介して電源線Vinに、エミッタは接地線GNDに接
続されている。一方、ラッチ部12は、詳細は後述する
がコンパレータ部11の出力信号C’を受け、一端反転
した信号を保持状態にするためのものであり、保持状態
を解除するためのリセット信号RSが入力されるよう構
成されている。
【0007】コンパレータ回路は、例えば温度保護回路
として用いられるものであり、通常時と異常時とで、コ
ンパレータ部11に入力される信号(端子A’)と信号
(端子B’)のレベルが逆点するように設定されてお
り、これによってコンパレータ部11の出力信号C’が
反転するようになっている。例えば、通常時、即ち常温
の時に、信号A’のレベルが低く、信号B’のレベルが
高くなるように、また、異常時、即ち回路の加熱によっ
て高温になった時には、これらの信号A’,B’のレベ
ルが逆転するように設定してある場合、図6に示す回路
において、各トランジスタの動作によってコンパレータ
部11の出力信号C’は、通常時に“H”(ハイ)レベ
ル、異常時に“L”(ロー)レベルとなる。
【0008】図7は、図6に示す従来のコンパレータ回
路におけるラッチ部12の構成及びコンパレータ回路の
動作を説明するための図である。図7(a)は、ラッチ
部12を論理的に示したものであり、2つのNOT回路
13,14と、2つのNOR回路15,16とから構成
されている。また、図7(b)は、コンパレータ回路の
ラッチ部12における各信号C’,RS,D’の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【0009】コンパレータ回路を動作させる場合には、
まず電源Vinの供給を開始すると共に、ラッチ部12
にリセット信号RSを入力する。リセット信号RSが入
力されるまでは、ラッチ部12の出力信号D’は不特定
状態である。(T1) そして、ラッチ部12にリセット信号RSが入力される
と、コンパレータ部11の出力信号C’は通常“H”レ
ベルであるため、ラッチ部12の出力信号D’は“L”
レベルとなる。(T2) その後、温度変化が生じて、入力信号A’,B’のレベ
ルが逆転すると、コンパレータ部11の出力信号C’が
“L”レベルとなり、ラッチ部12の出力信号D’も反
転して“H”レベルとなる。この“H”レベルによっ
て、後段の回路動作を停止させて回路破壊等を防止す
る。
【0010】ラッチ部12は、その出力信号D’が、
“L”レベルから“H”レベルになると、図7(a)に
示す回路構成になっていることから、その後出力信号
C’が変化したとしても、その状態を保持することにな
る。(T3) この保護状態は、ラッチ部12にリセット信号RSが入
力されることにより、出力信号D’が“L”レベルに戻
って、解除される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のコ
ンパレータ回路においては、一旦異常な状態になって、
それに対応する出力信号によって回路を保護する状態に
なった場合、その後の入力信号の変化に影響されること
なく、保護状態を継続するために、ラッチ部12が必要
であると共に、保護状態を解除するためのリセット信号
RSをラッチ部12に入力しなければならない。
【0012】ラッチ部12は、図7(a)に示すよう
に、複数の回路によって構成されており、またリセット
信号RSを作成するにも、複数のトランジスタ等からな
る回路が必要である。従って、従来のコンパレータ回路
においては、ラッチ動作のための回路構成が複雑とな
り、パッケージの大型化を招いている。
【0013】本発明は上記課題を解決して、回路構成を
簡単にすることのできるコンパレータ回路を提供するこ
とを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、電圧の異なる2本の電源線Vin,GND
の間に接続され、電圧レベルが変化する2つの入力信号
A,Bによって制御される一対のトランジスタQ6,Q
7からなるカレントミラー回路1と、前記電圧の異なる
2本の電源線Vin,GNDの間に接続され、前記カレ
ントミラー回路1によって制御される電圧レベルが入力
されるトランジスタQ9とを有するコンパレータ回路で
あり、前記トランジスタQ9と電源線Vinの間の電圧
レベルCを入力信号とする一対のMOSトランジスタM
1,M2からなるC−MOSインバータ2と、前記カレ
ントミラー回路1を構成する一対のトランジスタQ6,
Q7の入力部同士を接続する点と一方の電源線GNDと
の間に接続され、前記C−MOSインバータの出力信号
Dによって制御されるトランジスタM3とを備えている
ことを特徴としている。
【0015】
【作用】上記本発明のコンパレータ回路は、C−MOS
インバータ2の出力信号Dを入力してカレントミラー回
路1を制御するトランジスタM3を有しているため、C
−MOSインバータ2の出力信号、即ちコンパレータ回
路の出力信号Dが“L”レベルから“H”レベルに変化
した場合、トランジスタM3はオン状態になり、カレン
トミラー回路1をオフ状態に固定する。従って、出力信
号Dは、“H”レベルに保持される。
【0016】以上のように本発明によれば、簡単な回路
構成によりラッチ動作を行うことができるコンパレータ
回路を実現することができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明のコンパレータ回路の基本構
成を示す回路図であり、図2は、図1におけるコンパレ
ータ回路の動作説明を行うためのタイミングチャートで
ある。本発明のコンパレータ回路は、図6に示す従来の
コンパレータ回路のコンパレータ部の出力部分にC−M
OSインバータを付加すると共に、このC−MOSイン
バータの出力信号がゲートに入力されるMOSトランジ
スタを設けることにより、ラッチ動作を可能として、従
来の如く複数の回路から構成されるラッチ部を削減して
いる。
【0018】本発明のコンパレータ回路は、比較される
2つの入力信号A,Bがそれぞれベースに入力されるP
NP型バイポーラトランジスタQ1,Q8を有し、これ
らトランジスタQ1,Q8のコレクタは、接地線GND
に接続されると共に、トランジスタQ1のエミッタは、
PNP型バイポーラトランジスタQ2のベース及びコレ
クタと、PNP型バイポーラトランジスタQ3のベース
に接続され、トランジスタQ8のエミッタは、PNP型
バイポーラトランジスタQ5のベース及びコレクタと、
PNP型バイポーラトランジスタQ4のベースに接続さ
れている。
【0019】尚、トランジスタQ2〜Q5のコレクタは
それぞれ接続され、抵抗R1を介して電源線Vinに接
続されている。更に、トランジスタQ3,Q4のコレク
タは、カレントミラー回路1を構成するNPN型バイポ
ーラトランジスタQ6,Q7のコレクタにそれぞれ接続
され、これらのトランジスタQ6,Q7のエミッタは、
接地線GNDに接続され、ベース同士は互いに接続して
いると共に、トランジスタQ6のコレクタに接続され、
更に本発明の特徴部分であるNMOSトランジスタM3
のドレインに接続されている。そしてNMOSトランジ
スタM3のソースは接地線GNDに接続されている。
【0020】また、トランジスタQ7のコレクタは、N
PN型バイポーラトランジスタQ9のベースに接続さ
れ、このトランジスタQ9のコレクタは抵抗R2を介し
て電源線Vinに、エミッタは接地線GNDに接続され
ている。これらトランジスタQ9と抵抗R2の中間点か
ら出力される信号Cは、C−MOSインバータ2を構成
するPMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタ
M2のゲートに入力され、このC−MOSインバータ2
の出力が本発明のコンパレータ回路の出力信号Dとなっ
ている。
【0021】そして、出力信号Dは、前述したNMOS
トランジスタM3のゲートに入力されている。本発明の
コンパレータ回路は、例えば温度保護回路として用いら
れるものであり、通常時と異常時とで、回路に入力され
る2つの信号A,Bのレベルが逆点するように設定され
ている。
【0022】本発明のコンパレータ回路の動作を、図2
に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。入
力信号A,Bは、図示せぬ前段の回路によって通常時に
おいて信号Aが低く信号Bが高いレベルとなるように設
定してある。トランジスタQ1とトランジスタQ8とで
は、そのゲート部のレベルの低い方に電流が流れるた
め、信号Aのレベルが信号Bのレベルより低い場合、ト
ランジスタQ1及びトランジスタQ2,Q3がオンす
る。
【0023】トランジスタQ3がオンすると、トランジ
スタQ6,Q7のゲートが“H”(ハイ)レベルとなる
ため、これらのトランジスタQ6,Q7がオンして、ト
ランジスタQ7とトランジスタQ4との間の点は“L”
(ロー)レベルとなる。従って、トランジスタQ9はオ
フして、出力点Cは“H”レベル、トランジスタM1,
M2から構成されるC−MOSインバータを介した出力
信号Dは“L”レベルとなる。(T1) 尚、出力信号Dが“L”レベルの場合、MOSトランジ
スタM3はオフ状態となり、カレントミラー回路1を構
成するトランジスタQ6,Q7に何ら影響を及ぼさな
い。
【0024】その後、何らかの要因で回路内の温度が上
昇して、入力信号A,Bが逆転して信号Bのレベルが信
号Aのレベルより低くなった場合、トランジスタQ8及
びトランジスタQ4,Q5がオンする。この場合トラン
ジスタQ3はオフ状態であるため、トランジスタQ6,
Q7はオフ状態である。従って、トランジスタQ4とト
ランジスタQ7との間の点は“H”レベルとなり、トラ
ンジスタQ9はオンして、出力点Cは“L”レベル、C
−MOSインバータを介した出力信号Dは“H”レベル
となる。
【0025】この出力信号Dが、ゲートに入力されるM
OSトランジスタM3は、オンして、この状態を保持す
る。(T2) 図2に示すとおり、この保持状態(T2)においては、
温度変化により信号A,Bが変化しても、MOSトラン
ジスタM3の作用によってカレントミラーを構成するト
ランジスタQ6,Q7のゲート部を“L”レベルに固定
しているため、出力信号C,Dは変化しない。
【0026】尚、図2に示す信号A,Bのレベルは相対
的に表したものであり、僅かでも高いレベルとなった方
を“H”レベルとしている。この保持状態は、電源Vi
nの供給を停止することによって解除される。即ち、電
源Vinの供給を停止することによって、MOSトラン
ジスタM3がオフになるため、保持状態が解除される。
(T3) その後、温度変化によって、信号Aが信号Bより高いレ
ベルになると、信号Cは“L”レベル、出力信号Dは
“H”レベルとなり、この“H”レベルによりMOSト
ランジスタM3がオンになり、再度保持状態になる。
(T4) 以上のように、本発明によれば、カレントミラー回路1
を構成するトランジスタQ6及びQ7のゲートのレベル
を制御するMOSトランジスタM3を設け、このMOS
トランジスタM3のゲートにC−MOSインバータの出
力信号Dを入力するよう構成しているため、簡単な構成
にも関わらず、異常温度になった後の出力状態を保持す
ることが可能となっている。
【0027】図3は、本発明の第1実施例を説明するた
めの回路図であり、異常温度になった場合に後段の回路
を保護するための温度保護回路を示している。本実施例
は、2つの入力信号を比較して、その結果に応じた信号
を出力するコンパレータ回路3と、コンパレータ回路3
に入力される2つの信号を出力する温度検出回路4とか
らなっており、以下に詳細を説明する。
【0028】コンパレータ回路3は、図1において説明
したものとほぼ同じ構成であるが、図1の回路における
抵抗R1,R2に代えてPMOSトランジスタM4,M
5を備えている。尚、図1と同一部分には、同一符号を
付している。また、温度検出回路4は、抵抗R3〜R
7、NPN型バイポーラトランジスタQ10〜Q14及
びPMOSトランジスタM6とから構成されている。
【0029】温度検出回路4において、トランジスタQ
14と抵抗R4,R5,R7は温度を設定するための素
子であり、これらトランジスタQ14及び抵抗R4,R
5,R7に電源線Vinから電流が流れることによっ
て、コンパレータ回路3のトランジスタQ1,Q8にそ
の時の温度に応じたレベルの信号A,Bが入力される。
これら温度を設定するためのトランジスタQ14と抵抗
R4,R5,R7は、通常の温度の場合に、信号Aが低
く、信号Bが高いレベルになるようにそれぞれ選定され
ている。また、抵抗R4と抵抗R5の合計の抵抗値は、
抵抗R7より極めて高い値にしてある。
【0030】通常状態、即ち温度が常温付近の場合、信
号Aのレベルは信号Bのレベルよりも低いため、コンパ
レータ回路3のトランジスタQ1及びトランジスタQ
2,Q3がオンする。図1,図2でも説明したとおり、
トランジスタQ3がオンすると、カレントミラー回路1
を構成するトランジスタQ6,Q7のゲートが“H”レ
ベルとなるため、これらのトランジスタQ6,Q7がオ
ンして、トランジスタQ7とトランジスタQ4との間の
点は“L”レベルとなる。
【0031】従って、トランジスタQ9はオフして、出
力点Cは“H”レベル、トランジスタM1,M2から構
成されるC−MOSインバータ2を介した出力信号Dは
“L”レベルとなる。その後、回路内の温度が上昇する
と、温度検出回路4の各抵抗の抵抗値が上がっていき、
所定の温度(異常温度)になったところで、信号Aのレ
ベルが信号Bのレベルよりも高くなる。
【0032】このレベルの逆転は、抵抗R4と抵抗R5
の合計の抵抗値を、抵抗R7より極めて高い値にしてあ
るために生じるものである。このように、信号A,Bが
逆転して信号Aのレベルが信号Bのレベルより高くなっ
た場合、トランジスタQ8及びトランジスタQ4,Q5
がオンする。この場合、トランジスタQ3はオフ状態で
あるため、カレントミラー回路1を構成するトランジス
タQ6,Q7はオフ状態である。
【0033】従って、トランジスタQ4とトランジスタ
Q7との間の点は“H”レベルとなり、トランジスタQ
9はオンして、出力点Cは“L”レベル、C−MOSイ
ンバータを介した出力信号Dは“H”レベルとなって、
図示せぬ後段の回路の破壊等を防止する。この出力信号
Dがゲートに入力されるMOSトランジスタM3は、オ
ンして、この状態を保持する。即ち、この後、温度変化
により信号A,Bが変化しても、MOSトランジスタM
3がカレントミラー回路1を構成するトランジスタQ
6,Q7のゲート部を“L”レベルに固定しているた
め、出力信号C,Dは変化しない。
【0034】この保持状態は、電源Vinの供給を停止
することによって解除される。即ち、電源Vinの供給
を停止することによって、MOSトランジスタM3がオ
フになるため、保持状態が解除される。以上、本実施例
によれば、簡単な回路構成でありながら、回路の加熱に
よって温度が上昇した場合に、後段の回路の破壊を防止
するための信号を出力し、その状態を保持することがで
きる。
【0035】図4は、本発明の第2実施例を説明するた
めの回路図である。第2実施例は、出力部に2段のC−
MOSインバータを備えるものであり、一方のC−MO
Sインバータにリセット信号を入力することにより、保
持状態を解除する構成になっている。即ち、本実施例の
コンパレータ回路の出力部には、一対のMOSトランジ
スタM1,M2から成るC−MOSインバータ2に加
え、それぞれのゲートにインバータ6に介してリセット
信号RSが入力されるPMOSトランジスタ6とNMO
SトランジスタM7とからなるC−MOSトランジスタ
5が設けられている。
【0036】図5は、第2実施例の回路における動作説
明を行うためのタイミングチャートであるが、第1実施
例と同様に、コンパレータ回路に対して入力信号Aのレ
ベルが低く、信号Bのレベルが高い状態から、これらの
レベルが逆転すると、信号Cが“L”レベル、出力信号
Dが“H”レベルとなって、この状態を保持する。この
場合、リセット信号RSはオフ状態としており、インバ
ータ6を介してC−MOSインバータ5のそれぞれのト
ランジスタM6,M7のゲートには、“H”レベルが入
力されている。
【0037】この保持状態より、リセット信号RSをオ
ン状態にすると、インバータ6を介してC−MOSイン
バータ5のそれぞれのトランジスタM6,M7のゲート
には、“L”レベルが入力される。従って、C−MOS
インバータ5がオフ状態となり、出力信号Dが“L”レ
ベルになるため、MOSトランジスタM3がオフとな
り、保持状態が解除される。
【0038】第1実施例では、電源Vinの供給を停止
することによって、保持状態を解除していたが、他の回
路への影響等を配慮する必要があるような場合には、本
実施例のようにリセット信号RSを入力することで解除
するものが有効となる。なお、図4においては、温度検
出回路は省略してあるが、図3に示す温度検出回路4と
全く同様なものでよい。
【0039】以上説明した第1,第2の実施例では、そ
の回路構成として、主にバイポーラトランジスタを使用
したが、MOSトランジスタでも実現できることは言う
までもない。
【0040】
【効果】以上説明した本発明によるコンパレータ回路に
よれば、ラッチ回路及びリセット信号を作成するための
回路を特に備えることなく、出力信号反転後のラッチ動
作を行うことができるため、回路構成が極めて簡単なも
のになり、本回路を搭載するパッケージの小型化も実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンパレータ回路の基本構成図であ
る。
【図2】本発明のコンパレータ回路(図1)の動作説明
を行うためのタンミングチャートである。
【図3】本発明の第1実施例を説明するための回路図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例を説明するための回路図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例における動作説明を行うた
めのタイミングチャートである。従来のコンパレータ回
路を説明するための回路図である。
【図6】従来のコンパレータ回路を説明するための回路
図である。
【図7】従来技術におけるラッチ回路を説明するための
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 5/08 H03K 19/007

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧の異なる2本の電源線(Vin,G
    ND)の間に接続され、電圧レベルが変化する2つの入
    力信号(A,B)によって制御される一対の差動対と、 前記差動対に共通接続され、ベースどうしが接続された
    一対のトランジスタ(Q6,Q7)からなるカレントミ
    ラー回路(1)と、 前記電圧の異なる2本の電源線(Vin,GND)の間
    に接続され、前記カレントミラー回路(1)によって制
    御される電圧レベルが入力されるトランジスタ(Q9)
    とを有するコンパレータ回路であり、 前記トランジスタ(Q9)と一方の電源線(Vin)の
    間の電圧レベルを入力信号(C)とする一対のMOSト
    ランジスタ(M1,M2)からなるC−MOSインバー
    タ(2)と、 前記カレントミラー回路(1)を構成する一対のトラン
    ジスタ(Q6,Q7)のベースと前記他方の電源線(G
    ND)との間に接続され、前記C−MOSインバータ
    (2)の出力信号(D)によって制御されるトランジス
    タ(M3)とを備えていることを特徴とするコンパレー
    タ回路。
  2. 【請求項2】 前記出力信号(D)によって制御される
    トランジスタ(M3)は、NMOSトランジスタであ
    り、該NMOSトランジスタをオン動作させることで、
    カレントミラー回路(1)の状態を固定することを特徴
    とする請求項1記載のコンパレータ回路。
  3. 【請求項3】 前記2つの入力信号(A,B)は、前段
    に設けられる温度検出回路(4)により出力されるもの
    であり、温度変化に応じて異なるレベルになる信号であ
    ることを特徴とする請求項1記載のコンパレータ回路。
  4. 【請求項4】 前記C−MOSインバータ(2)を構成
    するNMOSトランジスタ(M2)のドレインと前記電
    源線(Vin)との間に接続されるPMOSトランジス
    タ(M6)とNMOSトランジスタ(M7)とからなる
    C−MOSインバータ(5)を備えており、該C−MO
    Sトランジスタ(5)に対して前記C−MOSインバー
    タ(2)を構成するPMOSトランジスタ(M1)のソ
    ースが中間点に接続されて、この点を出力信号Dとする
    と共に、一対のMOSトランジスタ(M6,M7)のゲ
    ートにはリセット信号(RS)が入力されていることを
    特徴とする請求項1記載のコンパレータ回路。
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