JP3443570B2 - 連続シートロール巻取物 - Google Patents
連続シートロール巻取物Info
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- JP3443570B2 JP3443570B2 JP2001070157A JP2001070157A JP3443570B2 JP 3443570 B2 JP3443570 B2 JP 3443570B2 JP 2001070157 A JP2001070157 A JP 2001070157A JP 2001070157 A JP2001070157 A JP 2001070157A JP 3443570 B2 JP3443570 B2 JP 3443570B2
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- sheet
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は食品用のラップフ
ィルムやアルミフォイルやキッチンペーパなどの連続シ
ートの巻取物及びその形成方法に関するものである。
ィルムやアルミフォイルやキッチンペーパなどの連続シ
ートの巻取物及びその形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品の包装に使用するポリエチレンやポ
リ塩化ビニリデンなどのラップフィルムは通常は紙管に
ロール状に巻回され、ラップフィルムのロールはやや厚
みのある紙製のケースに収容された状態で製品として市
場に供給される。ケースには切断刃が設けられると共に
切断刃を設けたケースの部分は開閉可能に形成され、ロ
ールから引出されたラップフィルムを切断刃により押付
けつつラップフィルムを引っ張ることによりラップフィ
ルムは引き裂かれ、小出しにされる。ラップフィルムの
ケースは使い捨てが通常の使用態様でありロールが尽き
た場合は紙管と一緒に廃棄されていた。アルミフォイル
やキッチンペーパについても紙管に巻かれたロールの状
態でケースに収容され、ケースから引き出すことにより
小出しにして使用しており、ロールが尽きた場合はケー
スと紙管を廃棄していたことは同様であった。
リ塩化ビニリデンなどのラップフィルムは通常は紙管に
ロール状に巻回され、ラップフィルムのロールはやや厚
みのある紙製のケースに収容された状態で製品として市
場に供給される。ケースには切断刃が設けられると共に
切断刃を設けたケースの部分は開閉可能に形成され、ロ
ールから引出されたラップフィルムを切断刃により押付
けつつラップフィルムを引っ張ることによりラップフィ
ルムは引き裂かれ、小出しにされる。ラップフィルムの
ケースは使い捨てが通常の使用態様でありロールが尽き
た場合は紙管と一緒に廃棄されていた。アルミフォイル
やキッチンペーパについても紙管に巻かれたロールの状
態でケースに収容され、ケースから引き出すことにより
小出しにして使用しており、ロールが尽きた場合はケー
スと紙管を廃棄していたことは同様であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のラップフィルム
などの連続シートロールのケースは紙で作られ、ケース
としての最低限の剛性を確保しうるよう紙は適当な厚み
を有してはいるが、耐久性に欠けており繰り返し的な使
用は前提としておらずラップフィルムロールが尽きた場
合紙管と共に廃棄されるため廃棄物の処理上の制約があ
った。また、ケースを合成樹脂で形成することにより剛
性を高め、再使用を図る提案もされていた。しかしなが
ら、この場合も紙管は使用し、紙管にラップフィルムを
ロール状に巻回したものが交換用として提供される形態
であった。紙管を使用しているため、廃棄物は依然とし
て発生することは回避できなかった。
などの連続シートロールのケースは紙で作られ、ケース
としての最低限の剛性を確保しうるよう紙は適当な厚み
を有してはいるが、耐久性に欠けており繰り返し的な使
用は前提としておらずラップフィルムロールが尽きた場
合紙管と共に廃棄されるため廃棄物の処理上の制約があ
った。また、ケースを合成樹脂で形成することにより剛
性を高め、再使用を図る提案もされていた。しかしなが
ら、この場合も紙管は使用し、紙管にラップフィルムを
ロール状に巻回したものが交換用として提供される形態
であった。紙管を使用しているため、廃棄物は依然とし
て発生することは回避できなかった。
【0004】この問題点を解決するためラップフィルム
のロールを無芯に構成し、他方ラップロールケースとし
てはプラスチックなどにより比較的耐久性の高いものと
し、ロールに別体の軸を挿入してケースに装着し、ロー
ルが尽きた場合にケース及び軸はそのままにロールのみ
交換するようにすることが考えられる。
のロールを無芯に構成し、他方ラップロールケースとし
てはプラスチックなどにより比較的耐久性の高いものと
し、ロールに別体の軸を挿入してケースに装着し、ロー
ルが尽きた場合にケース及び軸はそのままにロールのみ
交換するようにすることが考えられる。
【0005】無芯のラップフィルム中空ロール構成する
ため伸縮型の巻取軸を使用する。巻取軸は組み合わさる
ことにより一つの円を構成するリーフを使用し、リーフ
を半径方向に伸縮させている。即ち、リーフを半径外方
に突出させた状態における拡径状態においてラップフィ
ルムの巻取りを行うことによりロールを形成し、リーフ
を半径内方に収縮させた縮径状態においてロールを抜去
し、ロールを中空無芯としている。
ため伸縮型の巻取軸を使用する。巻取軸は組み合わさる
ことにより一つの円を構成するリーフを使用し、リーフ
を半径方向に伸縮させている。即ち、リーフを半径外方
に突出させた状態における拡径状態においてラップフィ
ルムの巻取りを行うことによりロールを形成し、リーフ
を半径内方に収縮させた縮径状態においてロールを抜去
し、ロールを中空無芯としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ラップフィルムを中空
無芯ロール状に巻き取るため半径方向伸縮型の巻取軸を
使用した場合、最内周付近のラップフィルムの解除性が
悪くなっていた。即ち、ラップフィルムは数ミクロンと
し厚みが極めて薄いものであり、他方巻取軸は拡径状態
においてはリーフは半径外方に突出しているが、半径内
方への移動による縮径を可能とするため、拡径状態にお
いてはリーフ間に幾分の隙間が形成され、このような隙
間は巻取軸の軸線方向の全長にわたって延びていると共
に、円周方向にリーフの数(4個など)だけ離間して分
布している。そして、リーフ間にこのような隙間を残し
た状態でラップフィルムの巻取りは行われる。リーフ間
の隙間の存在のため巻き始めにおいてはラップフィルム
は隙間の部位で皺が入り、このような皺はラップフィル
ムが薄いため相当な巻数に達するまで消えない。そし
て、皺の部位ではラップフィルムは薄いため相互に巻層
間での膠着が起こり、このようなラップフィルム巻層間
でのラップフィルムの膠着はロールからのラップフィル
ムの解除性を著しく悪化させる。そのため、ロールを最
内層まで使用したときの引き出しがし難く、結局捨てら
れてしまう部分が多くラップフィルムの無駄が出易い問
題点があった。
無芯ロール状に巻き取るため半径方向伸縮型の巻取軸を
使用した場合、最内周付近のラップフィルムの解除性が
悪くなっていた。即ち、ラップフィルムは数ミクロンと
し厚みが極めて薄いものであり、他方巻取軸は拡径状態
においてはリーフは半径外方に突出しているが、半径内
方への移動による縮径を可能とするため、拡径状態にお
いてはリーフ間に幾分の隙間が形成され、このような隙
間は巻取軸の軸線方向の全長にわたって延びていると共
に、円周方向にリーフの数(4個など)だけ離間して分
布している。そして、リーフ間にこのような隙間を残し
た状態でラップフィルムの巻取りは行われる。リーフ間
の隙間の存在のため巻き始めにおいてはラップフィルム
は隙間の部位で皺が入り、このような皺はラップフィル
ムが薄いため相当な巻数に達するまで消えない。そし
て、皺の部位ではラップフィルムは薄いため相互に巻層
間での膠着が起こり、このようなラップフィルム巻層間
でのラップフィルムの膠着はロールからのラップフィル
ムの解除性を著しく悪化させる。そのため、ロールを最
内層まで使用したときの引き出しがし難く、結局捨てら
れてしまう部分が多くラップフィルムの無駄が出易い問
題点があった。
【0007】以上の状況はラップフィルム以外のアルミ
フォイルやキッチンペーパロールでも同様であり、無芯
ロールとしたとしても最後まで使用し尽くすことは困難
であった。
フォイルやキッチンペーパロールでも同様であり、無芯
ロールとしたとしても最後まで使用し尽くすことは困難
であった。
【0008】この発明は以上の従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、ロール最内層まで使い尽くすこ
とができるようにすることを目的とする。
てなされたものであり、ロール最内層まで使い尽くすこ
とができるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、連続シートの中空ロール状の巻取物において、
中空部となるロール最内周において連続シートより厚い
別体のシート片が巻込まれていることを特徴とする連続
シートロール巻取物が提供される。
よれば、連続シートの中空ロール状の巻取物において、
中空部となるロール最内周において連続シートより厚い
別体のシート片が巻込まれていることを特徴とする連続
シートロール巻取物が提供される。
【0010】請求項1の発明の作用効果を説明すると、
連続シートロールは中空部内周に連続シートより厚みが
大きい別体のシート片が連続シート層に巻込まれてい
る。シート片は連続シートより厚みが大きいため、シー
ト片が連続シートと共巻きされており、シート片は包装
紙などにより構成され、厚みが30ミクロン程度であ
り、連続シートより2倍程度の厚みを持っており、巻取
軸のリーフ間の隙間の影響を緩和し、巻き始めにおける
連続シートの皺の発生を抑制することができ、巻き始め
の部位における連続シートの膠着が起こらず、連続シー
トの分離性が良く、連続シートを最後まで引き出し使用
し尽くすことができる。
連続シートロールは中空部内周に連続シートより厚みが
大きい別体のシート片が連続シート層に巻込まれてい
る。シート片は連続シートより厚みが大きいため、シー
ト片が連続シートと共巻きされており、シート片は包装
紙などにより構成され、厚みが30ミクロン程度であ
り、連続シートより2倍程度の厚みを持っており、巻取
軸のリーフ間の隙間の影響を緩和し、巻き始めにおける
連続シートの皺の発生を抑制することができ、巻き始め
の部位における連続シートの膠着が起こらず、連続シー
トの分離性が良く、連続シートを最後まで引き出し使用
し尽くすことができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、連続シー
トの中空ロール状の巻取物において、中空部となるロー
ル内周において連続シートより厚い別体のシート片が巻
込まれ、前記芯体を構成するシート片は一端側のタッキ
ングが対向面に接着されることによりロールの最内周に
おける軟弱芯体を構成していることを特徴とする連続シ
ートロール巻取物が提供される。
トの中空ロール状の巻取物において、中空部となるロー
ル内周において連続シートより厚い別体のシート片が巻
込まれ、前記芯体を構成するシート片は一端側のタッキ
ングが対向面に接着されることによりロールの最内周に
おける軟弱芯体を構成していることを特徴とする連続シ
ートロール巻取物が提供される。
【0012】請求項2の発明の作用・効果を説明する
と、ロールの最内周では連続シートにシート片が巻き込
まれているため、巻き始めにおける連続シートの皺の発
生を抑制し連続シート間の分離性が良いため連続シート
を最後まで引き出して使用し尽くすことができるという
請求項1の発明と同様の作用効果を奏することができ
る。また、シート片は一端のタッキングを対向面に接着
することにより軟弱であるが芯体を形成しており、商品
としての見栄えがよくなり、また、ロールの保護機能も
果たし、衛生上の観点からも好ましい。
と、ロールの最内周では連続シートにシート片が巻き込
まれているため、巻き始めにおける連続シートの皺の発
生を抑制し連続シート間の分離性が良いため連続シート
を最後まで引き出して使用し尽くすことができるという
請求項1の発明と同様の作用効果を奏することができ
る。また、シート片は一端のタッキングを対向面に接着
することにより軟弱であるが芯体を形成しており、商品
としての見栄えがよくなり、また、ロールの保護機能も
果たし、衛生上の観点からも好ましい。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、連続シー
トの中空ロール状の巻取物において、ロール外周に連続
シートより厚い第1のシート片、ロール内周に同じく連
続シートより厚い第2のシート片が設けられ、外周にお
ける第1のシート片の長さ方向の一端はロールに巻き込
まれており、第1のシート片の長さ方向の他端はロール
の外周に巻回されていると共に対抗面に接着され、第2
のシート片は一端側のタッキングが対向面に接着される
ことによりロールの最内周における軟弱芯体を構成して
いると共に他端側が連続シートに巻き込まれていること
を特徴とする連続シートロール巻取物が提供される。
トの中空ロール状の巻取物において、ロール外周に連続
シートより厚い第1のシート片、ロール内周に同じく連
続シートより厚い第2のシート片が設けられ、外周にお
ける第1のシート片の長さ方向の一端はロールに巻き込
まれており、第1のシート片の長さ方向の他端はロール
の外周に巻回されていると共に対抗面に接着され、第2
のシート片は一端側のタッキングが対向面に接着される
ことによりロールの最内周における軟弱芯体を構成して
いると共に他端側が連続シートに巻き込まれていること
を特徴とする連続シートロール巻取物が提供される。
【0014】請求項3の発明の作用・効果を説明する
と、ロールは外周側では第1のシート片により巻き込ま
れており、交換用のロールにおける連続シートは被覆さ
れ、包装として機能させることができ、また、交換時に
第1のシート片を引き出すだけで、ロールにおける連続
シートの巻き始めを容易に引き出すことができ、ケース
への装着が容易となる。他方、ロールの内周において連
続シートを第2のシート片に巻き込むことによりロール
最内層における皺の発生を緩和し、連続シートの分離性
が良くなり、請求項2の発明と同様に連続シートを最後
まで引き出し使用し尽くすことができる効果も奏する。
と、ロールは外周側では第1のシート片により巻き込ま
れており、交換用のロールにおける連続シートは被覆さ
れ、包装として機能させることができ、また、交換時に
第1のシート片を引き出すだけで、ロールにおける連続
シートの巻き始めを容易に引き出すことができ、ケース
への装着が容易となる。他方、ロールの内周において連
続シートを第2のシート片に巻き込むことによりロール
最内層における皺の発生を緩和し、連続シートの分離性
が良くなり、請求項2の発明と同様に連続シートを最後
まで引き出し使用し尽くすことができる効果も奏する。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の発明において、内周におけ
る別体のシート片は1周以上巻きつけられていることを
特徴とする連続シートロール巻取物が提供される。
〜3のいずれか1項に記載の発明において、内周におけ
る別体のシート片は1周以上巻きつけられていることを
特徴とする連続シートロール巻取物が提供される。
【0016】請求項4の発明によれば、内周における別
体のシート片は1周以上巻き付けられているため別体の
シート片によりロール中空面に確実に軟弱芯(擬似芯)
を形成することができる。
体のシート片は1周以上巻き付けられているため別体の
シート片によりロール中空面に確実に軟弱芯(擬似芯)
を形成することができる。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、中空無芯
ロール状に巻き取られた連続シートロールの内周に軟弱
な芯体を形成する方法において、連続シートの巻き始め
において連続シートと連続シートより厚いシート片を重
合させつつシート片を内に伸縮型巻取軸に係合させ、重
合された連続シートとシート片の先端をタッキングし、
タッキングされたシート片の対向面の接着を行うことに
より軟弱芯体となし、以後巻取軸による連続シートロー
ル巻回を行い、所定巻径に到達後に巻取を停止し、巻取
軸を収縮抜去することよりなる内周に軟弱芯体を有する
連続シートロール状物の形成方法が提供される。
ロール状に巻き取られた連続シートロールの内周に軟弱
な芯体を形成する方法において、連続シートの巻き始め
において連続シートと連続シートより厚いシート片を重
合させつつシート片を内に伸縮型巻取軸に係合させ、重
合された連続シートとシート片の先端をタッキングし、
タッキングされたシート片の対向面の接着を行うことに
より軟弱芯体となし、以後巻取軸による連続シートロー
ル巻回を行い、所定巻径に到達後に巻取を停止し、巻取
軸を収縮抜去することよりなる内周に軟弱芯体を有する
連続シートロール状物の形成方法が提供される。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、中空無芯
ロール状に巻き取られた連続シートロールの包装物の形
成方法において、連続シートの巻き始めにおいて連続シ
ートと連続シートより厚い第1のシート片を重合させつ
つ第1のシート片を内に伸縮型巻取軸に係合させ、重合
された連続シートとシート片の先端をタッキングし、タ
ッキングされた所定長に切断された第1のシート片の対
向面の接着を行うことによりロール最内周における軟弱
芯体となし、以後伸縮巻取軸による連続シートロール巻
回を行い、所定巻径に到達時、連続シートに同じく連続
シートより厚い第2のシート片の一端を係合させること
により第2のシート片をロール外周に巻き込ませ、所定
長に切断された第2のシート片の他端に糊剤を付与する
とともに、糊剤を付与した第2のシート片の他端を第2
のシート片の対向面に接着して包装帯となし、その後前
記軟弱芯体を残して巻取軸を収縮抜去することを特徴と
する連続シートロール状物の形成方法が提供される。
ロール状に巻き取られた連続シートロールの包装物の形
成方法において、連続シートの巻き始めにおいて連続シ
ートと連続シートより厚い第1のシート片を重合させつ
つ第1のシート片を内に伸縮型巻取軸に係合させ、重合
された連続シートとシート片の先端をタッキングし、タ
ッキングされた所定長に切断された第1のシート片の対
向面の接着を行うことによりロール最内周における軟弱
芯体となし、以後伸縮巻取軸による連続シートロール巻
回を行い、所定巻径に到達時、連続シートに同じく連続
シートより厚い第2のシート片の一端を係合させること
により第2のシート片をロール外周に巻き込ませ、所定
長に切断された第2のシート片の他端に糊剤を付与する
とともに、糊剤を付与した第2のシート片の他端を第2
のシート片の対向面に接着して包装帯となし、その後前
記軟弱芯体を残して巻取軸を収縮抜去することを特徴と
する連続シートロール状物の形成方法が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下この発明をラップフィルムに
応用した場合について説明するが、この発明はラップフ
ィルム以外のアルミフォイルやキッチンロールなどのケ
ースにロールを収容し小出しにして使用される連続シー
トに広く適用することができる。ここに連続シートとは
小出しを容易にするため長手方向に間隔をおいて幅方向
にミシン目を形成したものも含む。
応用した場合について説明するが、この発明はラップフ
ィルム以外のアルミフォイルやキッチンロールなどのケ
ースにロールを収容し小出しにして使用される連続シー
トに広く適用することができる。ここに連続シートとは
小出しを容易にするため長手方向に間隔をおいて幅方向
にミシン目を形成したものも含む。
【0020】この発明において、ラップフィルムのロー
ルは無芯に構成される。無芯のラップフィルムのロール
の形成方法の一例について図1〜図4において説明する
と、符合1は巻取軸を示し、この巻取軸1は円筒状の軸
体2内に空気の注入によって膨張され空気の抜き取りに
よって収縮されるゴム製の弾性チューブからなる膨張体
3を配設し、軸体2に形成されたラグ孔4に遊嵌され、
膨張体3の膨張又は収縮作用によってラグ板5を介して
軸体2の半径方向に向けて進退移動される数列のラグ6
を設け、ラグ6に断面形状が円弧状で軸方向に延びる複
数(4個)のリーフ7を前記各列のラグ6に個別に固定
して構成されている。空気の注入によって膨張体3が膨
張され、この膨張によって半径外方向に向けてラグ6が
進出移動され、その結果リーフ7は半径外方に拡径され
る。この拡径状態を図1で示し、このとき各リーフ7は
完全円の円周上に位置しており、この状態においてラッ
プフィルムのロール状巻取りが実施される。拡径状態で
はリーフ7は円周上に位置しているが、円周方向に隣接
したリーフ7間の縁部は隙間Lを持って対向している。
円周方向には隙間Lは等間隔(90度毎)に配置され
る。
ルは無芯に構成される。無芯のラップフィルムのロール
の形成方法の一例について図1〜図4において説明する
と、符合1は巻取軸を示し、この巻取軸1は円筒状の軸
体2内に空気の注入によって膨張され空気の抜き取りに
よって収縮されるゴム製の弾性チューブからなる膨張体
3を配設し、軸体2に形成されたラグ孔4に遊嵌され、
膨張体3の膨張又は収縮作用によってラグ板5を介して
軸体2の半径方向に向けて進退移動される数列のラグ6
を設け、ラグ6に断面形状が円弧状で軸方向に延びる複
数(4個)のリーフ7を前記各列のラグ6に個別に固定
して構成されている。空気の注入によって膨張体3が膨
張され、この膨張によって半径外方向に向けてラグ6が
進出移動され、その結果リーフ7は半径外方に拡径され
る。この拡径状態を図1で示し、このとき各リーフ7は
完全円の円周上に位置しており、この状態においてラッ
プフィルムのロール状巻取りが実施される。拡径状態で
はリーフ7は円周上に位置しているが、円周方向に隣接
したリーフ7間の縁部は隙間Lを持って対向している。
円周方向には隙間Lは等間隔(90度毎)に配置され
る。
【0021】膨張体3からの空気の排出によってラグ6
を介して複数の膨張体3が収縮され、この収縮によって
進出位置から後退移動されたラグ6を介してリーフ7が
図2の実線位置まで縮径される。図1の拡径状態(図2
では拡径状態の巻取軸1の外周を一点鎖線Cにて表す)
と図2の縮径状態との径差を利用してロールを抜き取る
ことができる。膨張体3への空気の注入及び排出は巻取
軸1の一端側に設けられた図示しない吸排口を介して行
なわれる。このようにリーフタイプの巻取軸は、リーフ
7が拡張される巻取時には、隣接される各リーフ7の側
縁部の間隙溝(L)が拡大されるように構成されてい
る。巻取軸1の軸体2、ラグ板5を含むラグ6、及びリ
ーフ7は金属製である。リーフ7は適宜の手段によりラ
グ6に固定される。
を介して複数の膨張体3が収縮され、この収縮によって
進出位置から後退移動されたラグ6を介してリーフ7が
図2の実線位置まで縮径される。図1の拡径状態(図2
では拡径状態の巻取軸1の外周を一点鎖線Cにて表す)
と図2の縮径状態との径差を利用してロールを抜き取る
ことができる。膨張体3への空気の注入及び排出は巻取
軸1の一端側に設けられた図示しない吸排口を介して行
なわれる。このようにリーフタイプの巻取軸は、リーフ
7が拡張される巻取時には、隣接される各リーフ7の側
縁部の間隙溝(L)が拡大されるように構成されてい
る。巻取軸1の軸体2、ラグ板5を含むラグ6、及びリ
ーフ7は金属製である。リーフ7は適宜の手段によりラ
グ6に固定される。
【0022】図3は巻取軸1の全体斜視図を下側に示
し、その上側にそのうちの1枚のリーフ7を斜視図にて
示している。各リーフ7の軸方向に沿う両側縁部を軸方
向に均等に区分けされた複数の突出縁部8と後退縁部9
とに交互に形成し、突出縁部8には軸方向に延びる突辺
8Aと該突辺8Aに交わる両突出側辺8Bを有し、後退
縁部8には軸方向に延びる底辺9Aと該底辺9Aと交わ
る両後退側辺9Bを有する。即ち、各リーフ7の軸線方
向の縁部は巻取軸1の長手方向軸線に沿って円周方向に
交互にシフトしている。そして、円周方向に隣接するリ
ーフ7間の対向縁部は相補的な関係にあり、図1〜図3
に示す第1の実施形態においては隣接される前記両側各
リーフ7の突出縁部8と後退縁部9とは互いに差込まれ
る関係にある。従って、巻取軸1の拡径時に隣接するリ
ーフ7間に形成される隙間Lは図3に示すように巻取軸
1の軸線方向に沿って交互に反対方向にシフトしてい
る。
し、その上側にそのうちの1枚のリーフ7を斜視図にて
示している。各リーフ7の軸方向に沿う両側縁部を軸方
向に均等に区分けされた複数の突出縁部8と後退縁部9
とに交互に形成し、突出縁部8には軸方向に延びる突辺
8Aと該突辺8Aに交わる両突出側辺8Bを有し、後退
縁部8には軸方向に延びる底辺9Aと該底辺9Aと交わ
る両後退側辺9Bを有する。即ち、各リーフ7の軸線方
向の縁部は巻取軸1の長手方向軸線に沿って円周方向に
交互にシフトしている。そして、円周方向に隣接するリ
ーフ7間の対向縁部は相補的な関係にあり、図1〜図3
に示す第1の実施形態においては隣接される前記両側各
リーフ7の突出縁部8と後退縁部9とは互いに差込まれ
る関係にある。従って、巻取軸1の拡径時に隣接するリ
ーフ7間に形成される隙間Lは図3に示すように巻取軸
1の軸線方向に沿って交互に反対方向にシフトしてい
る。
【0023】また、図3に示したリーフの実施形態にお
いては、突出縁部8の両側突出側辺8Bと後退縁部9の
両後退側辺9Bはリーフ7の円周方向に沿って延設して
いる。すなわち、突出縁部8の両側突出側辺8Bを軸方
向に延ばされた軸方向に延ばされた前記突辺8Aと直交
させ、後退縁部9の両後退側辺9Bを軸方向に延ばされ
た前記底辺9Aと直交させ形成してある。突出縁部8と
後退縁部9の各側辺8B、9Bをこのように形成したこ
とにより、リーフ7の拡張時であっても前記各側辺8
B、9Bの間に間隙溝が拡大形成されないようになって
いる。即ち、円周方向に隣接したリーフ間において側辺
8Bと9Bとは巻取軸の拡縮に関わらずいつも近接(又
は接触)した関係を維持するためこの部分において実質
的に隙間が形成されることがない。
いては、突出縁部8の両側突出側辺8Bと後退縁部9の
両後退側辺9Bはリーフ7の円周方向に沿って延設して
いる。すなわち、突出縁部8の両側突出側辺8Bを軸方
向に延ばされた軸方向に延ばされた前記突辺8Aと直交
させ、後退縁部9の両後退側辺9Bを軸方向に延ばされ
た前記底辺9Aと直交させ形成してある。突出縁部8と
後退縁部9の各側辺8B、9Bをこのように形成したこ
とにより、リーフ7の拡張時であっても前記各側辺8
B、9Bの間に間隙溝が拡大形成されないようになって
いる。即ち、円周方向に隣接したリーフ間において側辺
8Bと9Bとは巻取軸の拡縮に関わらずいつも近接(又
は接触)した関係を維持するためこの部分において実質
的に隙間が形成されることがない。
【0024】巻取時に回転駆動される巻取軸1の回転駆
動は適宜手段により行われるが、その一例を図4に示
す。図4に示す巻取装置は1本の巻取軸1によって2本
のロールの同時巻取を実施する。巻取軸1の外周面は巻
取ローラ10に押付けられ、原反ロールは11A, 11Bのよ
うに2本設けられ、各原反ロール11A, 11Bからのラップ
フィルム12A, 12Bは共通のガイドローラ13を経て、巻
取軸1により巻取ローラ10に押付けられ、巻取ローラ
10の回転によって巻取軸1に別個に巻き取られる。各
原反ロール11A, 11Bは専用の駆動ローラ15A, 15Bに接触
するようも設けられ、原反ロール11A, 11Bと駆動ローラ
15A, 15Bは緩衝しないように上下に段差をもって設置し
てある。そして、駆動ローラ15A, 15Bは独自の駆動モー
タ(図示しない)により個別的な回転制御が可能となっ
ている。即ち、原反ロール11A, 11Bからのラップフィル
ムの厚みはバラツキを持っているため、駆動ローラを共
通化するとするいずれかの原反ロール11A, 11Bが対応の
駆動ローラ15A, 15Bと理想的な接触状態をとることがで
きず、ラップフィルムの12A, 12Bの繰出しを円滑になし
えない恐れがあるが、駆動ローラ15A, 15Bを独立制御可
能とすることにより原反間でのラップフィルムの品質変
動(厚みの相違)に係わらず所期のラップフィルムの繰
り出し作動を実現することができる。巻取軸1は図1か
ら図3に説明したように膨張体を内部に備え、ロール巻
時は膨張体への空気導入により拡径させた状態でラップ
フィルムのロール13A, 13Bの形成を行う。所定巻径に到
達後に巻取ローラ10を停止し、膨張体の空気を排出す
ることにより巻取軸1は縮径され、巻取軸1上の2本の
ロール13A, 13Bが抜去される。
動は適宜手段により行われるが、その一例を図4に示
す。図4に示す巻取装置は1本の巻取軸1によって2本
のロールの同時巻取を実施する。巻取軸1の外周面は巻
取ローラ10に押付けられ、原反ロールは11A, 11Bのよ
うに2本設けられ、各原反ロール11A, 11Bからのラップ
フィルム12A, 12Bは共通のガイドローラ13を経て、巻
取軸1により巻取ローラ10に押付けられ、巻取ローラ
10の回転によって巻取軸1に別個に巻き取られる。各
原反ロール11A, 11Bは専用の駆動ローラ15A, 15Bに接触
するようも設けられ、原反ロール11A, 11Bと駆動ローラ
15A, 15Bは緩衝しないように上下に段差をもって設置し
てある。そして、駆動ローラ15A, 15Bは独自の駆動モー
タ(図示しない)により個別的な回転制御が可能となっ
ている。即ち、原反ロール11A, 11Bからのラップフィル
ムの厚みはバラツキを持っているため、駆動ローラを共
通化するとするいずれかの原反ロール11A, 11Bが対応の
駆動ローラ15A, 15Bと理想的な接触状態をとることがで
きず、ラップフィルムの12A, 12Bの繰出しを円滑になし
えない恐れがあるが、駆動ローラ15A, 15Bを独立制御可
能とすることにより原反間でのラップフィルムの品質変
動(厚みの相違)に係わらず所期のラップフィルムの繰
り出し作動を実現することができる。巻取軸1は図1か
ら図3に説明したように膨張体を内部に備え、ロール巻
時は膨張体への空気導入により拡径させた状態でラップ
フィルムのロール13A, 13Bの形成を行う。所定巻径に到
達後に巻取ローラ10を停止し、膨張体の空気を排出す
ることにより巻取軸1は縮径され、巻取軸1上の2本の
ロール13A, 13Bが抜去される。
【0025】次ぎに、巻取軸1に形成されたラップフィ
ルムのロール巻を形成する際の包装紙による内層の軟弱
芯の形成及び外層の包装について図5を参照して説明す
る。巻取ローラ10は図4についてすでに説明したもの
であり、巻取軸1を巻取ローラ10に圧接しつつ巻取軸
1によるりラップフィルム12の巻取をおこなうことに
よりロール13に形成する。巻取ローラ10に近接して
その下流側に案内シュート14が幾分下向きに傾斜して
設けられる。案内シュート14の上方にラップフィルム
カッタ16が配置される。
ルムのロール巻を形成する際の包装紙による内層の軟弱
芯の形成及び外層の包装について図5を参照して説明す
る。巻取ローラ10は図4についてすでに説明したもの
であり、巻取軸1を巻取ローラ10に圧接しつつ巻取軸
1によるりラップフィルム12の巻取をおこなうことに
よりロール13に形成する。巻取ローラ10に近接して
その下流側に案内シュート14が幾分下向きに傾斜して
設けられる。案内シュート14の上方にラップフィルム
カッタ16が配置される。
【0026】案内シュート14の下流端に近接して一対
の支持ローラ20が設けられる。支持ローラ20の垂直
上方に加圧ローラ22が昇降自在に配置され、その手前
において垂直方向に延びるように包装紙ガイド24が配
置される。包装紙ガイド24の上方に糊剤ノズル26及
び包装紙カッタ28が配置される。その上方に外周包装
紙のP1の繰出ローラ30及びその上流側に包装紙P1
の原反32が配置される。原反32からの包装紙はラッ
プフィルムロール13の外周包装用であり、この発明の
第1のシート片となる。
の支持ローラ20が設けられる。支持ローラ20の垂直
上方に加圧ローラ22が昇降自在に配置され、その手前
において垂直方向に延びるように包装紙ガイド24が配
置される。包装紙ガイド24の上方に糊剤ノズル26及
び包装紙カッタ28が配置される。その上方に外周包装
紙のP1の繰出ローラ30及びその上流側に包装紙P1
の原反32が配置される。原反32からの包装紙はラッ
プフィルムロール13の外周包装用であり、この発明の
第1のシート片となる。
【0027】巻取ローラ10の上方にロール内周におけ
る軟弱芯(擬似芯)となる包装紙P2の案内用のベルト
機構34が設けられ、この機構34は一対のベルト−ロ
ーラ組立体36, 38からなる。 ベルト機構34の上方に
は包装紙カッタ40が設けられ、その上方にはロール内
周軟弱芯となる包装紙のP2の繰出ローラ42及びその
上流側に包装紙P2の原反44が配置される。原反44
からの第2の包装紙P2はロールの内周軟弱芯形成用で
あり、この発明の第2のシート片となる。また、巻取ロ
ーラ10上のラップフィルムに対するベルト機構34か
らの第2の包装紙P2の係合部の下流において加圧ロー
ラ46が設けられ、シュート14の上方に接着剤ノズル
48が設けられ、ノズル48からの接着剤によりロール
最内周における第2の包装紙P2の対向面が接着され、
ロール内周における軟弱芯を形成する。擬似芯を形成す
る第2の包装紙P2としてはラップフィルムより厚く多
少反発性のある紙、樹脂シート、不織布などを採用する
ことができる。
る軟弱芯(擬似芯)となる包装紙P2の案内用のベルト
機構34が設けられ、この機構34は一対のベルト−ロ
ーラ組立体36, 38からなる。 ベルト機構34の上方に
は包装紙カッタ40が設けられ、その上方にはロール内
周軟弱芯となる包装紙のP2の繰出ローラ42及びその
上流側に包装紙P2の原反44が配置される。原反44
からの第2の包装紙P2はロールの内周軟弱芯形成用で
あり、この発明の第2のシート片となる。また、巻取ロ
ーラ10上のラップフィルムに対するベルト機構34か
らの第2の包装紙P2の係合部の下流において加圧ロー
ラ46が設けられ、シュート14の上方に接着剤ノズル
48が設けられ、ノズル48からの接着剤によりロール
最内周における第2の包装紙P2の対向面が接着され、
ロール内周における軟弱芯を形成する。擬似芯を形成す
る第2の包装紙P2としてはラップフィルムより厚く多
少反発性のある紙、樹脂シート、不織布などを採用する
ことができる。
【0028】50はタッキング機構で、巻取軸1へのラ
ップフィルム12の巻き始めにおいてラップフィルム1
2及びこれに重ねられた内周包装紙P2のタッキングを
行わせ、巻取軸1によるラップフィルムの円滑な巻取に
移行せしめる機能を達成する。タッキング機構50は巻
き始めにおけるタッキング動作必要時以外は図5に示す
ような位置に退避している。
ップフィルム12の巻き始めにおいてラップフィルム1
2及びこれに重ねられた内周包装紙P2のタッキングを
行わせ、巻取軸1によるラップフィルムの円滑な巻取に
移行せしめる機能を達成する。タッキング機構50は巻
き始めにおけるタッキング動作必要時以外は図5に示す
ような位置に退避している。
【0029】次ぎに、ロール形成時における内周側の軟
弱芯の形成、外周側における包装について段階を追って
説明する。図5に示す段階(イ)は巻取軸1へのラップ
フィルム12の巻取の最終段階を示しており、巻取軸1
上のロール13は所定径に到達している。巻取ローラ1
0の回転による巻取軸1へのラップフィルム12の巻取
り(矢印a)の速度は低速に切替られている。それま
で、停止していた繰出ローラ42は回転(矢印b)を開
始し、ベルト機構34を介し、回転巻取り巻取ローラ1
0上のラップフィルム12に向けてベルト機構34から
第2の包装紙P2が送られ、包装紙P2の先端が巻取ロ
ーラ10上を送られるラップフィルム12に係合すると
包装紙P2は巻取ローラ10により移動しているラップ
フィルム12に連込まれる。
弱芯の形成、外周側における包装について段階を追って
説明する。図5に示す段階(イ)は巻取軸1へのラップ
フィルム12の巻取の最終段階を示しており、巻取軸1
上のロール13は所定径に到達している。巻取ローラ1
0の回転による巻取軸1へのラップフィルム12の巻取
り(矢印a)の速度は低速に切替られている。それま
で、停止していた繰出ローラ42は回転(矢印b)を開
始し、ベルト機構34を介し、回転巻取り巻取ローラ1
0上のラップフィルム12に向けてベルト機構34から
第2の包装紙P2が送られ、包装紙P2の先端が巻取ロ
ーラ10上を送られるラップフィルム12に係合すると
包装紙P2は巻取ローラ10により移動しているラップ
フィルム12に連込まれる。
【0030】図6は段階(ロ)を示し、ロール13の内
周の軟弱芯を形成する包装紙P2の所定長の連込みが行
われ、後述のようにロール13の巻き始めにおける1巻
以上(必要あれば数巻)に対応する長さの包装紙P2の
供給が行われるとカッタ40の動作によって包装紙P2
が切断され、同時に繰出ローラ42は停止される。そし
て、ロール13外周への所定長さのラップフィルム12
の連込みが完了した段階で巻取ローラ10は停止され
る。
周の軟弱芯を形成する包装紙P2の所定長の連込みが行
われ、後述のようにロール13の巻き始めにおける1巻
以上(必要あれば数巻)に対応する長さの包装紙P2の
供給が行われるとカッタ40の動作によって包装紙P2
が切断され、同時に繰出ローラ42は停止される。そし
て、ロール13外周への所定長さのラップフィルム12
の連込みが完了した段階で巻取ローラ10は停止され
る。
【0031】図7は段階(ハ)を示し、図示しない機枠
に対する巻取軸1の両端の保持が解除され、ロール13
はその中心の巻取軸1と共にシュート14上を転動し、
最終的には一対の支持ローラ20に載置された図示状態
に至る。そして、加圧ローラ22が下降され(図6の矢
印c)、ラップフィルムロール13は支持ローラ20と
加圧ローラ22との間に保持される。
に対する巻取軸1の両端の保持が解除され、ロール13
はその中心の巻取軸1と共にシュート14上を転動し、
最終的には一対の支持ローラ20に載置された図示状態
に至る。そして、加圧ローラ22が下降され(図6の矢
印c)、ラップフィルムロール13は支持ローラ20と
加圧ローラ22との間に保持される。
【0032】図8は段階(ニ)を示し、カッタ16は矢
印d1のように下降され、第2の包装紙P2との重複部の
先端縁の僅か下流の部位においてラップフィルム12は
カッタ16により切断される。12´はロール13から
延出しているラップフィルム12の延長部分である。切
断後カッタ16は矢印d2のように上昇する。ラップフィ
ルム12の切断ラインはラップフィルム12に重ねられ
る包装紙P2の前端がカッタ16による切断ラインの相
当手前に留まるようにされる。カッタ16によるラップ
フィルム12の切断に前後して、繰出ローラ30が矢印
eのように回転され、原反ロール32からの包装紙P1
は繰出され、ガイド24を経由して包装紙P1の先端は
ロール13から延出しているラップフィルム延長部分1
2´に交叉方向において係合される。そして、ノズル2
6から糊剤が噴射され、包装紙P1の片面に糊剤が塗布
される。糊剤の塗布領域は包装紙P1の幅方向(紙面と
の直交方向)に間隔をおいて2〜3箇所であり、(ホ)
においてNは付着された糊剤を示している。
印d1のように下降され、第2の包装紙P2との重複部の
先端縁の僅か下流の部位においてラップフィルム12は
カッタ16により切断される。12´はロール13から
延出しているラップフィルム12の延長部分である。切
断後カッタ16は矢印d2のように上昇する。ラップフィ
ルム12の切断ラインはラップフィルム12に重ねられ
る包装紙P2の前端がカッタ16による切断ラインの相
当手前に留まるようにされる。カッタ16によるラップ
フィルム12の切断に前後して、繰出ローラ30が矢印
eのように回転され、原反ロール32からの包装紙P1
は繰出され、ガイド24を経由して包装紙P1の先端は
ロール13から延出しているラップフィルム延長部分1
2´に交叉方向において係合される。そして、ノズル2
6から糊剤が噴射され、包装紙P1の片面に糊剤が塗布
される。糊剤の塗布領域は包装紙P1の幅方向(紙面と
の直交方向)に間隔をおいて2〜3箇所であり、(ホ)
においてNは付着された糊剤を示している。
【0033】次ぎの図9の(ホ)の段階では包装紙カッ
タ28が前進され、包装紙P1に切断線が形成される。
この実施形態では切断線はミシン目状であり、包装紙P
1は完全には分離していなが、軽く引っ張るだけで包装
紙P1はミシン目に沿って切断・分離されるようになっ
ている。カッタ28によるミシン目の形成に前後し、加
圧ローラ22は矢印f方向の回転を開始する。そのた
め、包装紙P1は上端ではカッタ28により形成された
ミシン目の部分がちぎられ分離され、他方下端はラップ
フィルム延出部分12´に係合しているため、包装紙P
1はロール13に連込まれロール13に巻き込まれる。
タ28が前進され、包装紙P1に切断線が形成される。
この実施形態では切断線はミシン目状であり、包装紙P
1は完全には分離していなが、軽く引っ張るだけで包装
紙P1はミシン目に沿って切断・分離されるようになっ
ている。カッタ28によるミシン目の形成に前後し、加
圧ローラ22は矢印f方向の回転を開始する。そのた
め、包装紙P1は上端ではカッタ28により形成された
ミシン目の部分がちぎられ分離され、他方下端はラップ
フィルム延出部分12´に係合しているため、包装紙P
1はロール13に連込まれロール13に巻き込まれる。
【0034】次ぎの図10の段階(ヘ)では包装紙P1
が一回りすると糊剤Nの付着部分が包装紙P1に対向す
るためそこで包装紙P1同士が接着され、ロール13は
周面においては包装紙P1によって完全に包囲され、こ
れによりラップフィルムロールの包装物が完成する。
が一回りすると糊剤Nの付着部分が包装紙P1に対向す
るためそこで包装紙P1同士が接着され、ロール13は
周面においては包装紙P1によって完全に包囲され、こ
れによりラップフィルムロールの包装物が完成する。
【0035】他方、図9においてシュート14の上方に
待機していたノズル48は矢印e1の方向に下降し、包
装紙P2の下流側端部に近接した上面に糊剤を散開的に
付与する。図10のMはこのように包装紙P2に散開的
付与された糊剤を示している。糊剤の付与後ノズル48
は矢印e2のように待機位置まで上昇する。
待機していたノズル48は矢印e1の方向に下降し、包
装紙P2の下流側端部に近接した上面に糊剤を散開的に
付与する。図10のMはこのように包装紙P2に散開的
付与された糊剤を示している。糊剤の付与後ノズル48
は矢印e2のように待機位置まで上昇する。
【0036】図10において新規な巻取軸1が機枠の所
定位置に装着され、いままで退避位置にあったタッキン
グ機構50は上昇し、上面に包装紙P2が重ねられたラ
ップフィルム12を持ち上げる。その結果、包装紙P2
を内側にしてラップフィルム12は巻取軸1に巻きつけ
られる。
定位置に装着され、いままで退避位置にあったタッキン
グ機構50は上昇し、上面に包装紙P2が重ねられたラ
ップフィルム12を持ち上げる。その結果、包装紙P2
を内側にしてラップフィルム12は巻取軸1に巻きつけ
られる。
【0037】図11は最終段階(ト)を示し、タッキン
グ機構50の回動アーム50-1が回動支点50-2 の回りを
回動せしめられ、回動アーム50-1に設けられる矢50-3の
先端はラップフィルム12と包装紙P2を巻取軸1と巻
取ローラ10との間のくさび状の窪み部分に向けて押し
込むことによりタッキングが行われる。タッキングされ
た包装紙P2の端部を52にて表す。タッキング時の折
り返し部分の包装紙P2の周長としては巻取軸1に対し
て最低でも5度の角度が得られるようにすることが、確
実なタッキング作動を得るため必要である。この状態に
おいて、巻取ローラ10の矢印a方向の回転を開始する
ことにより巻取軸1へのラップフィルム12はタッキン
グ部分52と共に巻き込まれ、そのとき糊剤Mによって
包装紙P2は対向面にて相互に接着され軟弱芯を提供
し、包装紙P2は1巻以上(必要あれば数巻)の長さで
あり、その後はラップフィルム12のみによるロール巻
が開始される。
グ機構50の回動アーム50-1が回動支点50-2 の回りを
回動せしめられ、回動アーム50-1に設けられる矢50-3の
先端はラップフィルム12と包装紙P2を巻取軸1と巻
取ローラ10との間のくさび状の窪み部分に向けて押し
込むことによりタッキングが行われる。タッキングされ
た包装紙P2の端部を52にて表す。タッキング時の折
り返し部分の包装紙P2の周長としては巻取軸1に対し
て最低でも5度の角度が得られるようにすることが、確
実なタッキング作動を得るため必要である。この状態に
おいて、巻取ローラ10の矢印a方向の回転を開始する
ことにより巻取軸1へのラップフィルム12はタッキン
グ部分52と共に巻き込まれ、そのとき糊剤Mによって
包装紙P2は対向面にて相互に接着され軟弱芯を提供
し、包装紙P2は1巻以上(必要あれば数巻)の長さで
あり、その後はラップフィルム12のみによるロール巻
が開始される。
【0038】包装紙P2のカット長さ(カッタ40の動
作時(図6の段階(ロ))における包装紙P2のカット
長)は1巻強であり、接着材Mにより対向層の接着によ
り軟弱芯を形成するが、必要あればそれ以上の巻数とす
ることも任意である。
作時(図6の段階(ロ))における包装紙P2のカット
長)は1巻強であり、接着材Mにより対向層の接着によ
り軟弱芯を形成するが、必要あればそれ以上の巻数とす
ることも任意である。
【0039】所定径までのロール巻が得られ、ロール巻
が完了した状態は最初に説明した段階(イ)である。以
後、同一工程(ロ)〜(ト)が繰り返される。
が完了した状態は最初に説明した段階(イ)である。以
後、同一工程(ロ)〜(ト)が繰り返される。
【0040】他方、支持ローラ20上のラップフィルム
ロールについては、巻取軸1の伸縮機構から空気圧を抜
くことによりその外径を図2のように収縮させ、巻取軸
1を紙面に直交する方向に引き抜くことにより無芯のラ
ップフィルムロール包装物として取り出すことができ
る。
ロールについては、巻取軸1の伸縮機構から空気圧を抜
くことによりその外径を図2のように収縮させ、巻取軸
1を紙面に直交する方向に引き抜くことにより無芯のラ
ップフィルムロール包装物として取り出すことができ
る。
【0041】図12は完成したラップフィルム12のロ
ール13の包装物を模式的に示しており、ロール13の
外周は包装紙P1が巻き込まれることによって包囲され
ており、包装紙P1が最外層となっておりその端部は内
面側が散開的に接着剤Nによって隣接した包装紙対向面
に接着され、ロール13外周は包装紙P1によって完全
に被覆・包装されている。他方、ロール13の内周は包
装紙P2が巻き込まれており、包装紙P2が最内層とな
っており、包装紙P2のタッキング部分52が包装紙P
2の対抗面に接着剤Mにて接着され、ロール13の中空
部における軟弱芯を構成している。
ール13の包装物を模式的に示しており、ロール13の
外周は包装紙P1が巻き込まれることによって包囲され
ており、包装紙P1が最外層となっておりその端部は内
面側が散開的に接着剤Nによって隣接した包装紙対向面
に接着され、ロール13外周は包装紙P1によって完全
に被覆・包装されている。他方、ロール13の内周は包
装紙P2が巻き込まれており、包装紙P2が最内層とな
っており、包装紙P2のタッキング部分52が包装紙P
2の対抗面に接着剤Mにて接着され、ロール13の中空
部における軟弱芯を構成している。
【0042】本発明より構成したラップフィルム無芯ロ
ールを収容するラップフィルムケースの一構成例を図1
3及び図14にて示す。ラップフィルムケースは通常の
紙のラップフィルムケースより剛性を持たせ、耐久性を
高め繰り返し使用を可能とするためプラスチック成形品
として構成される。ラップフィルムケースはケース本体
60と、ケース本体60に対して一体蝶番62によって
回動可能な蓋本体64と、蓋本体64に対して一体蝶番
66によって回動可能な蓋68と、ケース本体60の前
面に固定された鋸刃状切断刃70(図13の紙面直交方
向にケース本体60の実質的全幅に延びる)と、別体の
ロール支持軸72とにより構成される。ケース本体60
はその幅方向対向壁60-1の内面にロール支持軸保持溝7
4を備え、このロール支持軸保持溝74は、蓋本体64
によって開閉されるケース本体60の背面に開口してい
る。そのため、ロール13の中空部13´に挿入される
ロール支持軸72の両端をロール支持軸保持溝74に挿
入することによりロール13をラップフィルムケースに
保持し、ロール13からのラップフィルム12の引き出
しが可能となる。
ールを収容するラップフィルムケースの一構成例を図1
3及び図14にて示す。ラップフィルムケースは通常の
紙のラップフィルムケースより剛性を持たせ、耐久性を
高め繰り返し使用を可能とするためプラスチック成形品
として構成される。ラップフィルムケースはケース本体
60と、ケース本体60に対して一体蝶番62によって
回動可能な蓋本体64と、蓋本体64に対して一体蝶番
66によって回動可能な蓋68と、ケース本体60の前
面に固定された鋸刃状切断刃70(図13の紙面直交方
向にケース本体60の実質的全幅に延びる)と、別体の
ロール支持軸72とにより構成される。ケース本体60
はその幅方向対向壁60-1の内面にロール支持軸保持溝7
4を備え、このロール支持軸保持溝74は、蓋本体64
によって開閉されるケース本体60の背面に開口してい
る。そのため、ロール13の中空部13´に挿入される
ロール支持軸72の両端をロール支持軸保持溝74に挿
入することによりロール13をラップフィルムケースに
保持し、ロール13からのラップフィルム12の引き出
しが可能となる。
【0043】ロール支持軸72は十字断面の長手方向翼
部76と、支持軸72の長手方向に間隔をおいて複数設
けた円形リブ78とから構成している。十字断面の翼部
76と円形リブ78とからなる構成によりロール支持軸
72は余計な肉がなく軽量であるが、ロール13の保持
に必要な剛性を持たせることができる。
部76と、支持軸72の長手方向に間隔をおいて複数設
けた円形リブ78とから構成している。十字断面の翼部
76と円形リブ78とからなる構成によりロール支持軸
72は余計な肉がなく軽量であるが、ロール13の保持
に必要な剛性を持たせることができる。
【0044】図12で示すこの発明のラップフィルムロ
ール包装体の、図13及び図14のラップフィルムケー
スに対する使用方法を説明すると、外周の包装紙P1は
接着剤Nによる接着が散開的であるため容易に引き剥が
すことができ、この引き剥がしによってラップフィルム
12も繰出すことができる。そして、別体で取り出され
ている図13及び図14に示される支持軸72がロール
13の中空部13´に挿入され、このとき支持軸72は
最内周の包装紙P2によりなる軟弱芯に係合せしめられ
る。そして、蓋本体64を蝶番62の周りで図13の反
時計方向に回動させた状態でロール13より突出する支
持軸72の両端をロール支持軸保持溝74に挿入する。
そして、蓋本体64は今度は蝶番62の周りで図13の
時計方向に回動させ図示の状態に至らせる。この状態に
おいて、蓋本体64をケース本体60に合体保持する突
起及び溝よりなる図示しない周知の係止手段がケース本
体60と蓋本体64との間に設けられる。そして、ラッ
プフィルム12を矢印hの方向に所望長さ繰出した状態
で蓋68を一体蝶番66により2点鎖線の状態から実線
のように回動させ、蓋68と切断刃70の鋸刃状刃先と
の間でラップフィルム12を挟着する。そして、ラップ
フィルムを幅方向に引き裂くように引っ張ることにより
ラップフィルム12を切り取ることができる。
ール包装体の、図13及び図14のラップフィルムケー
スに対する使用方法を説明すると、外周の包装紙P1は
接着剤Nによる接着が散開的であるため容易に引き剥が
すことができ、この引き剥がしによってラップフィルム
12も繰出すことができる。そして、別体で取り出され
ている図13及び図14に示される支持軸72がロール
13の中空部13´に挿入され、このとき支持軸72は
最内周の包装紙P2によりなる軟弱芯に係合せしめられ
る。そして、蓋本体64を蝶番62の周りで図13の反
時計方向に回動させた状態でロール13より突出する支
持軸72の両端をロール支持軸保持溝74に挿入する。
そして、蓋本体64は今度は蝶番62の周りで図13の
時計方向に回動させ図示の状態に至らせる。この状態に
おいて、蓋本体64をケース本体60に合体保持する突
起及び溝よりなる図示しない周知の係止手段がケース本
体60と蓋本体64との間に設けられる。そして、ラッ
プフィルム12を矢印hの方向に所望長さ繰出した状態
で蓋68を一体蝶番66により2点鎖線の状態から実線
のように回動させ、蓋68と切断刃70の鋸刃状刃先と
の間でラップフィルム12を挟着する。そして、ラップ
フィルムを幅方向に引き裂くように引っ張ることにより
ラップフィルム12を切り取ることができる。
【0045】ラップフィルムの使用によってロール13
の巻量は減ってゆくが、無芯ロール13に支持軸72を
挿入しているため、ロール13の径が小さくなって極内
周近くになってもラップフィルム12を円滑に引き出す
ことができる。
の巻量は減ってゆくが、無芯ロール13に支持軸72を
挿入しているため、ロール13の径が小さくなって極内
周近くになってもラップフィルム12を円滑に引き出す
ことができる。
【0046】最内周においては図12のように包装紙P
2が巻き込まれており、巻数としては1巻以上は必要で
あり、必要あれば数巻とすることができる。包装紙P2
は一般的な紙の厚みである30ミクロン程度の肉厚であ
る。他方、ラップフィルムの肉厚は15〜17ミクロン
である。図1〜図3に示したように中空ロール13の巻
取はリーフ7を半径方向拡開させて行い、リーフ7間の
隙間Lが存在し、この隙間Lの存在はこの発明のように
軟弱芯となる包装紙P2を使用しないとすると巻き始め
におけるラップフィルムの皺によるラップフィルム巻層
間の膠着及びそれに伴うラップフィルムの解除性不良の
原因となり、ラップフィルムが引き出しにくくなり、最
後まで使い尽くすことができず無駄となっていた。然る
に、この発明では図1〜4の巻取軸1による巻取時にリ
ーフ7の当接面となるロール13の最内周は包装紙P2
による軟弱芯があり、リーフ7間の隙間Lがあっても隙
間Lに直接接触するのは包装紙P2が最初であり、包装
紙P2はその肉厚がラップフィルムより大きく剛性が高
いためリーフ7間に隙間があっても皺が出難く、ラップ
フィルムの一枚一枚の分離性が良くなり、ラップフィル
ム12を無理無く繰出すことができ、ラップフィルム1
2を最後まで隈なく使用可能となる。
2が巻き込まれており、巻数としては1巻以上は必要で
あり、必要あれば数巻とすることができる。包装紙P2
は一般的な紙の厚みである30ミクロン程度の肉厚であ
る。他方、ラップフィルムの肉厚は15〜17ミクロン
である。図1〜図3に示したように中空ロール13の巻
取はリーフ7を半径方向拡開させて行い、リーフ7間の
隙間Lが存在し、この隙間Lの存在はこの発明のように
軟弱芯となる包装紙P2を使用しないとすると巻き始め
におけるラップフィルムの皺によるラップフィルム巻層
間の膠着及びそれに伴うラップフィルムの解除性不良の
原因となり、ラップフィルムが引き出しにくくなり、最
後まで使い尽くすことができず無駄となっていた。然る
に、この発明では図1〜4の巻取軸1による巻取時にリ
ーフ7の当接面となるロール13の最内周は包装紙P2
による軟弱芯があり、リーフ7間の隙間Lがあっても隙
間Lに直接接触するのは包装紙P2が最初であり、包装
紙P2はその肉厚がラップフィルムより大きく剛性が高
いためリーフ7間に隙間があっても皺が出難く、ラップ
フィルムの一枚一枚の分離性が良くなり、ラップフィル
ム12を無理無く繰出すことができ、ラップフィルム1
2を最後まで隈なく使用可能となる。
【0047】以上はラップフィルムについてもこの発明
の応用を説明したが、この発明はラップフィルム以外の
アルミフォイルやキッチンロールなどの連続シートのよ
うにケース中にロール状で収納しロールから引き出して
小出しで使用する場合に広く採用することができる。即
ち、アルミフォイルやキッチンロールなどの連続シート
は無芯に巻き取られ、外周は包装紙P1で包囲され内周
中空部に包装紙P2の1巻以上による軟弱芯(擬似芯)
が形成される。そして、使用時は内周の軟弱芯に支持軸
72を挿入した状態でケースの保持溝74に装着し、蓋
体をケース本体に係止し、この状態でロールから連続シ
ートを引き出し、切断刃で切断することにより小出しに
して使用する。ロールが尽きた場合は新規のロールに交
換する。
の応用を説明したが、この発明はラップフィルム以外の
アルミフォイルやキッチンロールなどの連続シートのよ
うにケース中にロール状で収納しロールから引き出して
小出しで使用する場合に広く採用することができる。即
ち、アルミフォイルやキッチンロールなどの連続シート
は無芯に巻き取られ、外周は包装紙P1で包囲され内周
中空部に包装紙P2の1巻以上による軟弱芯(擬似芯)
が形成される。そして、使用時は内周の軟弱芯に支持軸
72を挿入した状態でケースの保持溝74に装着し、蓋
体をケース本体に係止し、この状態でロールから連続シ
ートを引き出し、切断刃で切断することにより小出しに
して使用する。ロールが尽きた場合は新規のロールに交
換する。
【図1】図1はこの発明におけるラップフィルムロール
を形成する巻取軸の巻取時(拡径時)の断面図である。
を形成する巻取軸の巻取時(拡径時)の断面図である。
【図2】図2は図1の巻取軸の縮径時の断面図である。
【図3】図1及び図2の巻取軸及び巻取軸を構成する一
枚のリーフの斜視図である。
枚のリーフの斜視図である。
【図4】図4は図1〜図3の巻取軸によるラップフィル
ムロール巻取装置の斜視図である。
ムロール巻取装置の斜視図である。
【図5】図5は図4の巻取装置を使用してロールの外周
及び内周に包装紙を巻込む方法における段階(イ)を説
明する概略図である。
及び内周に包装紙を巻込む方法における段階(イ)を説
明する概略図である。
【図6】図6は図5に後続する段階(ロ)を説明する概
略図である。
略図である。
【図7】図7は図6に後続する段階(ハ)を説明する概
略図である。
略図である。
【図8】図8は図7に後続する段階(ニ)を説明する概
略図である。
略図である。
【図9】図9は図8に後続する段階(ホ)を説明する概
略図である。
略図である。
【図10】図10は図9に後続する段階(ヘ)を説明す
る概略図である。
る概略図である。
【図11】図11は図10に後続する段階(ト)を説明
する概略図である。
する概略図である。
【図12】図12は図5〜図11により得られるこの発
明のラップフィルム包装物の斜視図である。
明のラップフィルム包装物の斜視図である。
【図13】図13はこの発明のラップフィルム包装物を
装着して使用するラップフィルムケースの横断面図(図
14のXIII−XIII線に沿って表される矢視断面図)であ
る。
装着して使用するラップフィルムケースの横断面図(図
14のXIII−XIII線に沿って表される矢視断面図)であ
る。
【図14】図14は図13のラップフィルムケースの縦
断面図(図13のXIV−XIV線に沿って表される矢視断面
図)である。
断面図(図13のXIV−XIV線に沿って表される矢視断面
図)である。
1…巻取軸
3…膨張体
7…リーフ
10…巻取ローラ
11A, 11B…原反ロール
12…ラップフィルム
13(13A, 13B)…ロール
13´…ロール中空部
15A, 15B…駆動ローラ
20…支持ローラ
22…加圧ローラ
24…包装紙ガイド
26…糊剤ノズル
28…包装紙カッタ
34…ベルト機構
40…装紙カッタ
44…包装紙P2の原反
48…糊剤ノズル
50…タッキング機構
60…ケース本体
62…一体蝶番
64…蓋本体
66…一体蝶番
68…蓋
70…鋸刃状切断刃
72…ロール支持軸
74…ロール支持軸保持溝
76…長手方向翼部
78…円形リブ78
L…ロール間隙間
P1…外周包装紙
P2…内周包装紙(擬似芯)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B65H 18/04
B65D 25/52
Claims (6)
- 【請求項1】 連続シートの中空ロール状の巻取物にお
いて、中空部となるロール最内周において連続シートよ
り厚い別体のシート片が巻込まれていることを特徴とす
る連続シートロール巻取物。 - 【請求項2】 連続シートの中空ロール状の巻取物にお
いて、中空部となるロール内周において連続シートより
厚い別体のシート片が巻込まれ、前記芯体を構成するシ
ート片は一端側のタッキングが対向面に接着されること
によりロールの最内周における軟弱芯体を構成している
ことを特徴とする連続シートロール巻取物。 - 【請求項3】 連続シートの中空ロール状の巻取物にお
いて、ロール外周に連続シートより厚い第1のシート
片、ロール内周に同じく連続シートより厚い第2のシー
ト片が設けられ、外周における第1のシート片の長さ方
向の一端はロールに巻き込まれており、第1のシート片
の長さ方向の他端はロールの外周に巻回されていると共
に対抗面に接着され、第2のシート片は一端側のタッキ
ングが対向面に接着されることによりロールの最内周に
おける軟弱芯体を構成していると共に他端側が連続シー
トに巻き込まれていることを特徴とする連続シートロー
ル巻取物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の発
明において、内周における別体のシート片は1周以上巻
きつけられていることを特徴とする連続シートロール巻
取物。 - 【請求項5】 中空無芯ロール状に巻き取られた連続シ
ートロールの内周に軟弱な芯体を形成する方法におい
て、連続シートの巻き始めにおいて連続シートと連続シ
ートより厚いシート片を重合させつつシート片を内に伸
縮型巻取軸に係合させ、重合された連続シートとシート
片の先端をタッキングし、タッキングされたシート片の
対向面の接着を行うことにより軟弱芯体となし、以後巻
取軸による連続シートロール巻回を行い、所定巻径に到
達後に巻取を停止し、巻取軸を収縮抜去することよりな
る内周に軟弱芯体を有する連続シートロール状物の形成
方法。 - 【請求項6】 中空無芯ロール状に巻き取られた連続シ
ートロールの包装物の形成方法において、連続シートの
巻き始めにおいて連続シートと連続シートより厚い第1
のシート片を重合させつつ第1のシート片を内に伸縮型
巻取軸に係合させ、重合された連続シートとシート片の
先端をタッキングし、タッキングされた所定長に切断さ
れた第1のシート片の対向面の接着を行うことによりロ
ール最内周における軟弱芯体となし、以後伸縮巻取軸に
よる連続シートロール巻回を行い、所定巻径に到達時、
連続シートに同じく連続シートより厚い第2のシート片
の一端を係合させることにより第2のシート片をロール
外周に巻き込ませ、所定長に切断された第2のシート片
の他端に糊剤を付与するとともに、糊剤を付与した第2
のシート片の他端を第2のシート片の対向面に接着して
包装帯となし、その後前記軟弱芯体を残して巻取軸を収
縮抜去することを特徴とする連続シートロール状物の形
成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001070157A JP3443570B2 (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 連続シートロール巻取物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001070157A JP3443570B2 (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 連続シートロール巻取物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002265102A JP2002265102A (ja) | 2002-09-18 |
JP3443570B2 true JP3443570B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=18928075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001070157A Expired - Fee Related JP3443570B2 (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 連続シートロール巻取物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3443570B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4625209B2 (ja) * | 2001-08-08 | 2011-02-02 | ニューマチック工業株式会社 | テープ巻取シャフト |
DK2266904T3 (da) | 2009-06-24 | 2013-11-25 | Elsner Eng Works Inc | Folierulle med viklet afstivningskerne, apparat til vikling af rullen og fremgangsmåde |
ITMI20101899A1 (it) * | 2010-10-18 | 2012-04-19 | Guzzetti Spa | Albero avvolgitore espandibile per film plastico e non plastico avvolto su anima sottile o senz'anima di supporto |
US10046943B2 (en) | 2014-06-30 | 2018-08-14 | Fb Balzanelli S.R.L. | Method and apparatus for winding a continuous flexible elongated element |
-
2001
- 2001-03-13 JP JP2001070157A patent/JP3443570B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2002265102A (ja) | 2002-09-18 |
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