JP3443152B2 - 難燃性樹脂組成物及び難燃性積層体 - Google Patents

難燃性樹脂組成物及び難燃性積層体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出成型、射出成型等
の汎用の成型加工技術を用いて容易に成型でき、建造物
の内外装材、屋内の家具、建具等、難燃性が必要なあら
ゆる用途に好適に使用できる難燃性樹脂組成物及び難燃
性積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリオレフイン樹脂は炭素と水
素とを主成分とするため、極めて燃えやすい欠点を持っ
ている。従ってポリオレフイン樹脂を使用した建造物の
内外装材等は、火災に対する安全の必要性から難燃化処
理が必要である。従来、ポリオレフイン樹脂を難燃化す
る方法としては、ポリオレフイン樹脂に各種難燃化剤、
例えば水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の無
機難燃剤、ハロゲン化合物等の有機難燃剤、その他難燃
助剤等を配合する方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
きポリオレフイン樹脂の難燃化処理において、難燃化剤
としてハロゲン化合物を配合した場合は、その添加量が
少ないと難燃効果が発揮できないので、ハロゲン化合物
を多量に添加する必要があり、そのために燃焼時に多量
の有毒ガスが発生して危険であった。また難燃化剤とし
て無機難燃剤を配合した場合、難燃効果を発揮させよう
として無機難燃剤を多量に添加すると、内外装材等に加
工する際に成型性が著しく低下する問題点があった。
【0004】そこで本発明は、上記の如き問題を解決
し、難燃性及び成型性に優れた難燃性樹脂組成物及び難
燃性積層体を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわち本発
明に係る難燃性樹脂組成物は、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体を含むポリオレフイン樹脂に、水酸化ア
ルミニウム系無機難燃剤と、ハロゲン系難燃剤と、三酸
化アンチモンと、リン化合物とが配合され、前記エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体を含むポリオレフイン
樹脂は、エチレン−エチルアクリレート共重合体のみか
ら構成され、又はエチレン−エチルアクリレート共重合
体と他のポリオレフイン樹脂とから構成される場合は、
エチレン−エチルアクリレート共重合体の配合割合が5
0重量部以上から構成され、且つ前記エチレン−エチル
アクリレート共重合体を含むポリオレフイン樹脂100
重量部に対する配合割合が、水酸化アルミニウム系無機
難燃剤は100〜220重量部、ハロゲン系難燃剤は
0.5〜15重量部であることを特徴とするものであ
り、また本発明に係る難燃性積層体は、前記難燃性樹脂
組成物による樹脂層が形成され、該樹脂層の少なくとも
一表面に金属体が積層されてなることを特徴とするもの
である。
【0006】エチレンーエチルアクリレート共重合体を
含むポリオレフイン樹脂は、ポリオレフイン樹脂の一種
であるエチレンーエチルアクリレート共重合体のみで1
00重量部とされていてもよいし、エチレンーエチルア
クリレート共重合体と他のポリオレフイン樹脂、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン等のホモポリマー、ある
いはこれら樹脂からなるエチレン酢ビ共重合体等の如き
共重合体、あるいはこれらの樹脂の配合物等、とから構
成されていてもよい。なおエチレンーエチルアクリレー
ト共重合体と他のポリオレフイン樹脂とから構成する場
合は、エチレンーエチルアクリレート共重合体の配合割
合を50重量部以上、他のポリオレフイン樹脂を50重
量部以下にして全体で100重量部となるようにするの
が好ましい。
【0007】水酸化アルミニウム系無機難燃剤は、ステ
アリン酸処理品、カップリング剤処理品を用いるのが好
ましいが、無処理品であってもよく、また水酸化アルミ
ニウム系無機難燃剤と併用して水酸化マグネシウム系無
機難燃剤等、他の無機難燃剤及び無機充填剤が使用され
ていてもよい。なお該水酸化アルミニウム系無機難燃剤
は、一般に鉱物を粉砕した微粒子のものが使用される。
本発明において水酸化アルミニウム系無機難燃剤は、燃
焼時に水分を蒸発して酸素遮断と燃焼温度低下を促すも
のであり、前記エチレンーエチルアクリレート共重合体
を含むポリオレフイン樹脂100重量部に対して100
〜220重量部配合される。この配合割合にする理由
は、100重量部以下では難燃効果が低下し、220重
量部以上では成型性が低下するためである。
【0008】ハロゲン系難燃剤としては、デカブロムジ
フェニルエーテルが好ましいが、その他テトラブロモビ
スフェノールAの誘導体、オクタブロモジフェニルエー
テル誘導体、塩素化パラフイン、パークロロシクロペン
タデカン等であってもよい。該ハロゲン系難燃剤は、燃
焼時のグローイングを防止するものであって、配合割合
は0.5〜15重量部とされる。前記配合割合とする理
由は、0.5重量部以下ではグローイングが防止でき
ず、15重量部以上では発煙量が多くなるためである。
【0009】三酸化アンチモンは、ハロゲン系難燃剤の
難燃効果を助ける助剤であって、エチレンーエチルアク
リレート共重合体を含むポリオレフイン樹脂100重量
部に対する配合割合は特に限定されないが、好適には
0.1〜5重量部とされる。この理由は0.1重量部以
下では前記効果が低く、5重量部以上では効果が頭打ち
になるためである。
【0010】リン化合物としては、赤リンが好ましい
が、その他のリン化合物、例えばリン酸エステル系、含
リン酸エステル系、ポリリン酸系等であってもよい。該
リン化合物は酸素遮断効果とグローイング防止に効果が
あるものであって、エチレンーエチルアクリレート共重
合体を含むポリオレフイン樹脂100重量部に対する配
合割合は特に限定されないが、好適には0.1〜15重
量部とされる。この理由は、0.1重量部以下では前記
効果が低く、15重量部以上では効果が頭打ちになるた
めである。
【0011】なお本発明に係る難燃性樹脂組成物は、上
記以外に、成型用添加剤として、適宜、滑剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等が添加されていてもよい。
【0012】次に本発明に係る難燃性積層体に使用され
る金属体は、特に限定されるものではないが、熱伝導に
優れたものが好ましく、特にアルミニウムからなる箔や
板等が最適である。該金属体は、前記本発明に係る難燃
性樹脂組成物により形成された樹脂層の全面に積層され
ていてもよいし、一表面にのみ形成されていてもよい。
なお本発明に係る難燃性積層体の形状は、特に限定され
るものではないが、一般には図1の如く板状で形成さ
れ、該板状でそのまま使用されたり、適宜後加工で曲げ
加工されて使用される。また積層体の表面に塗装、印
刷、メッキ等を施してもよい。なお図1の如く積層体が
板状で形成される場合にあっては、一般に、樹脂層1の
表裏両面に接着剤2等を介してアルミニウムからなる箔
又は板状の金属体3が積層される。その場合の金属体3
の厚さは0.1〜0.3mm程度とされ、積層体全体の
厚みは2〜4mm程度とされる。
【0013】
【作用】本発明難燃性樹脂組成物及び難燃性積層体によ
れば、エチレンーエチルアクリレート共重合体を含むポ
リオレフイン樹脂に、水酸化アルミニウム系無機難燃
剤、ハロゲン系難燃剤、三酸化アンチモン、リン化合物
を配合して、発煙性を有するハロゲン系難燃剤と、成型
性を低下させる水酸化アルミニウム系無機難燃剤との配
合量を少なくすることにより、難燃性と成型性とを高め
ることができる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を比較例と比較して具
体的に説明する。
【0015】表1に示す如く、本発明実施例1〜4によ
る配合と、比較例1〜3による配合とから、成型性を調
べるフローテスター用のペレットを作成し、それぞれに
ついて溶融時の流動性を調べた。また上記実施例1〜4
と、比較例1〜3の配合により樹脂板を作成し、該樹脂
板の表裏両面に図1の如くアルミニウムを積層した。こ
の得られた積層体のそれぞれについて建設省告示第12
31号に基づく準不燃性試験を行った。
【0016】
【表1】
【0017】表1から、本発明に係る実施例1〜4によ
る配合は、比較例1〜3による配合と較べて成型性及び
難燃性が優れていることが確認される。特に該実施例1
〜4の配合による積層体については、建設省告示第12
31号に基づく準不燃性試験に合格する極めて優れた難
燃性を有するものである。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように本発明難燃性樹脂組
成物及び難燃性積層体は、難燃性及び成型性に優れ、従
って押出成型、射出成型等の汎用の成型加工技術を用い
て容易に成型でき、建造物の内外装材、屋内の家具、建
具等、難燃性が必要なあらゆる用途に好適に使用できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明難燃性積層体の一実施例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 樹脂層 2 接着剤 3 金属体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/08 C08L 33/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−エチルアクリレート共重合体
    を含むポリオレフイン樹脂に、水酸化アルミニウム系無
    機難燃剤と、ハロゲン系難燃剤と、三酸化アンチモン
    と、リン化合物とが配合され、前記エチレン−エチルア
    クリレート共重合体を含むポリオレフイン樹脂は、エチ
    レン−エチルアクリレート共重合体のみから構成され、
    又はエチレン−エチルアクリレート共重合体と他のポリ
    オレフイン樹脂とから構成される場合は、エチレン−エ
    チルアクリレート共重合体の配合割合が50重量部以上
    から構成され、且つ前記エチレン−エチルアクリレート
    共重合体を含むポリオレフイン樹脂100重量部に対す
    る配合割合が、水酸化アルミニウム系無機難燃剤は10
    0〜220重量部、ハロゲン系難燃剤は0.5〜15重
    量部である難燃性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の難燃性樹脂組成物による
    樹脂層が形成され、該樹脂層の少なくとも一表面に金属
    体が積層されてなる難燃性積層体。
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