JP3442626B2 - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置

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JP3442626B2
JP3442626B2 JP28700597A JP28700597A JP3442626B2 JP 3442626 B2 JP3442626 B2 JP 3442626B2 JP 28700597 A JP28700597 A JP 28700597A JP 28700597 A JP28700597 A JP 28700597A JP 3442626 B2 JP3442626 B2 JP 3442626B2
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    • F02D41/008Controlling each cylinder individually

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の燃料
噴射制御装置に関し、特に実際の吸入空気量に応じた燃
料噴射を行うことにより排ガスを改善した内燃機関の燃
料噴射制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の内燃機関の燃料噴射制御装
置を示す構成図であり、アクセルと機械的に連動してス
ロットルを駆動制御する場合を示している。図7におい
て、内燃機関の本体となるエンジン101は、たとえば
6気筒により構成されている。エアクリーナ102は、
吸気通路103の吸気口に設けられており、エンジン1
01に供給される吸入空気を浄化する。
【0003】運転者により操作されるアクセルペダル1
04は、アクセルリンク105に掛けられたワイヤを介
して、吸気通路103内のスロットルバルブ106に機
械的に接続されている。これにより、アクセルペダル1
04の動作に応じて、スロットルバルブ106が連動
し、エンジン101への吸入空気量が調整される。スロ
ットル開度センサ107は、スロットルバルブ106の
位置すなわちスロットル開度θを検出する。
【0004】吸気マニホールド108は、エンジン10
1の吸気側に設けられており、各気筒への吸入空気量を
均一化する。吸入空気量センサ109は、吸気通路10
3内を通過する吸入空気量Qを検出する。
【0005】クランク角センサ110は、エンジン10
1のクランク軸に設けられており、各気筒(#1〜#
6)毎のクランク角基準位置に対応したクランク角信号
SGTを生成する。気筒識別センサ111は、エンジン
101のカム軸に設けられており、特定気筒(たとえ
ば、#1気筒)に対応した気筒識別信号SGCを生成す
る。
【0006】燃料噴射用のインジェクタ112は、エン
ジン101の各気筒に設けられている。イグナイタ11
3、点火コイル114、配電器115および点火プラグ
116は、エンジン101の点火装置を構成している。
【0007】イグナイタ113は、点火コイル114を
励磁するためのパワートランジスタにより構成されてい
る。点火コイル114は、トランス構成からなり、一次
コイルの通電遮断により二次コイルから高電圧信号を出
力する。配電器115は、点火コイル114からの高電
圧信号を各点火プラグ116に分配する。
【0008】点火プラグ116は、各気筒の燃焼室内に
設けられており、配電器115を介して印加される高電
圧信号により放電火花を発生し、各気筒内の混合気を燃
焼させてエンジン101を駆動する。
【0009】排気通路117は、エンジン101で燃焼
後の排気ガスを大気中に導出する。触媒コンバータ11
8は、排気通路117の排出口に設けられており、排気
ガスを浄化する。
【0010】スロットル開度センサ107、吸入空気量
センサ109、クランク角センサ110および気筒識別
センサ111は、エンジン101の運転状態を検出する
各種センサを構成している。
【0011】また、他の各種センサとして、クランク角
信号SGTに基づいてエンジン回転数を検出する回転数
センサ(後述する)、エンジン101の冷却水温を検出
する水温センサ、および、アクセル踏み込み量をアクセ
ル開度として検出するアクセル開度センサ(図示せず)
などが、必要に応じて設けられる。
【0012】マイクロコンピュータからなる制御ユニッ
ト120は、燃料噴射(インジェクタ)制御装置および
点火制御装置を含み、各種センサからの検出情報(運転
状態)に基づいて、エンジン101に対する適切な燃料
噴射量および点火時期などを演算し、各種パラメータの
制御量に応じた制御信号を出力する。
【0013】制御ユニット120内のインジェクタ制御
装置は、吸入空気量センサ109からの吸入空気量Q
と、クランク角センサ110からのクランク角信号SG
T(エンジン回転数)とに基づいて、適切な燃料噴射量
を演算する。そして、気筒識別センサ111からの気筒
識別信号SGCに基づいて燃料噴射対象気筒を判定し、
当該気筒のインジェクタ112に噴射信号Jを出力して
燃料を噴射する。
【0014】また、制御ユニット120内の点火制御装
置は、イグナイタ113に点火信号Pを出力して点火コ
イル114を励磁し、配電器115を介して点火プラグ
116を点火させ、エンジン101を駆動させる。
【0015】図8は図7内の制御ユニット120の機能
構成を示すブロック図であり、インジェクタ制御装置の
基本構成を示している。図8において、吸入空気量検出
手段1は、吸入空気量センサ109からの吸入空気量Q
に関する入力I/Fとして機能し、吸入空気量Qを示す
信号から実際の吸入空気量の値を演算する。
【0016】クランク角検出手段2は、クランク角セン
サ110からのクランク角信号SGTに関する入力I/
Fとして機能し、クランク角信号SGTに基づいて各気
筒毎のクランク角基準位置を検出する。エンジン回転数
検出手段3は、回転数センサに関する入力I/Fとして
機能し、クランク角信号SGT(クランク角基準位置の
周期)に基づいてエンジン回転数Neを演算する。
【0017】基本燃料噴射量演算手段4は、吸入空気量
検出手段1を介した吸入空気量Qと、エンジン回転数検
出手段3で演算されたエンジン回転数Neとに基づい
て、燃焼に必要な基本燃料噴射量Foを演算する。
【0018】燃料噴射量補正手段5は、吸入空気量Qを
含むエンジン101の運転状態(冷却水温およびエンジ
ン負荷など)を示すセンサ情報に基づいて、エンジン1
01の加減速運転状態などを検出し、基本燃料噴射量F
oを補正した補正燃料噴射量Faを演算する。
【0019】燃料噴射量補正手段5は、たとえば、吸入
空気量Qの変化量ΔQに基づいて加速運転状態が判定さ
れた場合には、加速時の燃料不足を補うために、基本燃
料噴射量Foを増量補正して補正燃料噴射量Faとす
る。これにより、加減速などの過渡時においても、良好
な燃料噴射制御が可能となる。
【0020】スロットル開度検出手段6は、スロットル
開度センサ107からのスロットル開度θを示す信号に
基づいて、実際のスロットル開度の値を演算する。非同
期燃料噴射量演算手段7は、スロットル開度検出手段6
で求められたスロットル開度θの変化量Δθに基づい
て、急加速運転状態を判定し、非同期に噴射する非同期
燃料噴射量Fbを演算する。燃料噴射制御手段8は、補
正燃料噴射量Faおよび非同期燃料噴射量Fbに応じ
て、最終的な燃料噴射量に相当した噴射信号Jを生成す
る。
【0021】次に、図9〜図14のタイミングチャート
を参照しながら、図7および図8に示した従来の内燃機
関の燃料噴射制御装置の動作について説明する。図9は
定常運転時における各気筒のインジェクタ112の動作
を示しており、エンジン101の各気筒(#1〜#6)
の行程(圧縮、燃焼、排気および吸気の4サイクル)
と、各気筒(#1〜#6)に対する噴射信号J1〜J6
の動作タイミングとの関係を示している。
【0022】図9において、気筒識別信号SGCは、#
1気筒を判定するために、#1気筒のみに対応したパル
スを有する。クランク角信号SGTは、各気筒のクラン
ク角基準位置に対応したエッジを有する複数のパルスか
らなる。
【0023】この場合、気筒識別信号SGCがH(ハ
イ)レベルのときのクランク角信号SGTの立下がりエ
ッジから立上がりエッジまでの区間のクランク角位置
が、#1気筒の点火タイミングであることを示してい
る。#1気筒〜#6気筒の各行程は、クランク角信号S
GTの各エッジに同期している。
【0024】図10および図11は燃料噴射量補正手段
5の動作を示し、加速時における燃料噴射量の増量補正
動作を示している。この場合、スロットルバルブ106
は、アクセルペダル104の踏み込み操作とほぼ同期し
て連動するが、実際の吸入空気量Qは、スロットルバル
ブ106の動作よりも遅れるので、アクセル開度αの変
化よりも遅れて変化する。
【0025】燃料噴射量補正手段5は、吸入空気量Qの
変化に基づいて加速運転状態と判定した場合に、たとえ
ば、#6気筒に対する噴射信号J6の駆動時間を延長し
て燃料噴射量を増量補正することにより、燃焼に必要な
燃料噴射量の供給をほぼ可能にする。
【0026】図12〜図14は非同期燃料噴射量演算手
段7の動作を示し、急加速時における非同期燃料噴射量
Fbの噴射タイミングを示している。図12および図1
4において、非同期燃料噴射量演算手段7は、急加速運
転状態と判定した場合に、たとえば、#4気筒〜#6気
筒に対して、通常の噴射信号J4〜J6の駆動時間t4
〜t6とは別に、一定量のパルス幅tの噴射信号(斜線
部参照)を生成する。
【0027】また、図13において、非同期燃料噴射量
演算手段7は、急加速運転状態と判定した場合に、たと
えば、#4気筒および#6気筒に対して、パルス幅tの
噴射信号(斜線部参照)を生成する。これにより、所定
のパルス幅tに相当する燃料量を非同期燃料噴射量Fb
として供給可能にしている。
【0028】まず、吸入空気量検出手段1は、クランク
角信号SGTの立下がり時刻tnにおいて、クランク角
信号SGTの立下がり間の吸入空気量Q(n)を検出
し、エンジン回転数検出手段3は、クランク角信号SG
Tの立下がり間の計測周期T(n)からエンジン回転数
N(n)を検出する。
【0029】基本吸入空気量演算手段4は、吸入空気量
Q(n)およびエンジン回転数N(n)に基づいて基本
燃料噴射量Foを演算する。また、燃料噴射制御手段8
は、運転状態に応じて補正された燃料噴射量を、各気筒
のインジェクタ112に対する噴射信号J1〜J6とし
て、図9のように順次出力する。
【0030】噴射信号J1〜J6は、各気筒の排気行程
中のクランク角信号SGTの立下がりに同期して、燃料
噴射を開始するように生成される。このとき、燃料噴射
量は、燃料噴射される対応気筒の吸気行程以前の時点に
おける吸入空気量およびエンジン回転数に基づいて演算
されるが、定常運転時には吸入空気量Qおよびエンジン
回転数Neに大きな変化はないので、特に支障は生じな
い。
【0031】しかし、加減速などの過渡運転時において
は、吸入空気量Qおよびエンジン回転数Neは、燃料噴
射される対応気筒の吸気行程前と吸気行程中とによって
異なる。すなわち、吸気行程以前の吸入空気量Qおよび
エンジン回転数Neに基づいて演算された燃料噴射量
は、加速時には燃料不足となり、減速時には燃料過多と
なる。
【0032】したがって、燃料噴射量補正手段5は、ク
ランク角信号SGTの立下がり時点において、吸入空気
量Qの変化量ΔQから過渡運転状態を判定し、過渡時の
燃料噴射量を補正する。たとえば、加速運転状態を判定
すれば、燃料噴射量を増量補正して燃料不足を補い、減
速運転状態を判定すれば、燃料噴射量を減量補正して燃
料過多を回避するように、噴射信号Jを制御する。
【0033】たとえば図10において、アクセル開度α
は、#4気筒の吸気行程の開始直前の位置から増加し、
この加速運転に応答して、吸入空気量Qは、#4気筒の
吸気行程の開始から約1/3の位置で増加している。
【0034】一方、図11においては、アクセルペダル
104の踏み込みタイミングが図10の場合よりも少し
遅く、アクセル開度αは、#4気筒の吸気行程の開始直
後の位置から増加し、吸入空気量Qは、#4気筒の吸気
行程の開始から約2/3の位置で増加している。
【0035】図10、図11において、たとえば#6気
筒に対する燃料噴射開始タイミングであるSGTの立下
がりでは吸入空気量の変化から加速と判定しているた
め、#6気筒のインジェクタ112に対する噴射信号J
6を延長して燃料噴射量を増量補正している。
【0036】しかし、この補正量は所定条件下でのマッ
チングによって決定しているため、アクセルの踏み込み
タイミングや踏み込み量によっては空燃比がばらつき、
排気ガスが悪化するおそれがある。また、#5気筒の燃
料噴射開始タイミングであるSGTの立下がりでは吸入
空気量Qの変化がなく加速運転状態が判定される前でな
ので、燃料量は補正されない。
【0037】図10および図11において#5気筒の燃
料噴射量はほぼ同量であり、また排気行程の後半で燃料
噴射しているので、#5気筒の空燃比は#5気筒の実際
の充填空気量によって決定する。
【0038】しかし、図10の場合と図11の場合とで
は、アクセルの踏み込みタイミングが異なるので、吸入
空気量Qの変化タイミングも異なり、それぞれ、#5気
筒の充填空気量が異なるので空燃比も異なってくる。
【0039】このように、従来装置においては、スロッ
トル開度θがアクセル操作に依存しており、エンジン1
01の充填空気量がアクセル操作毎に変化するので、空
燃比および排気ガスがばらつき、排気ガスの悪化を招く
ことになる。
【0040】また、急加速時においては、通常の加速時
の増量補正しても、燃焼に必要な燃料(気筒内の実際の
充填空気量に見合う燃料)の供給が間に合わず、燃料の
過不足が生じるので、これを防止するための臨時的処置
として、非同期燃料噴射が行われる。
【0041】すなわち、非同期燃料噴射量演算手段7
は、スロットル開度θなどから急加速運転状態を判定す
れば、各気筒毎の燃料噴射タイミングとは無関係に、非
同期燃料噴射量Fbに相当する噴射信号(図12内の斜
線パルス参照)を生成する。
【0042】非同期燃料噴射量演算手段7は、吸入空気
量Qの増加が見込まれる気筒に対しては、クランク角信
号SGTの立下がりタイミングとは非同期に燃料噴射を
行うことにより、燃料過不足を補う。たとえば、所定時
間におけるスロットル開度θの変化量Δθが所定値以上
の場合には急加速と判定し、急加速判定時に排気行程ま
たは吸気行程にある気筒に対して非同期の燃料噴射を行
う。
【0043】したがって、非同期燃料噴射は、急加速判
定のタイミングによって様々な場合が考えられる。たと
えば、図12は、区間T1のほぼ中間点の位置で急加速
を判定して、非同期燃料噴射を実行した場合を示してい
る。
【0044】ここで、通常の燃料噴射(同期噴射)によ
る噴射燃料量と、急加速判定時の非同期噴射による噴射
燃料量とを加算すると、#4気筒〜#6気筒に対して
は、各噴射信号J4〜J6によるインジェクタ駆動時間
t4+t、t5+t、t6+tに相当する燃料量が充填
される。
【0045】また、図13は、区間T1の前半の位置で
急加速を判定して、非同期燃料噴射を実行した場合を示
している。この場合、非同期噴射を開始しようとする時
点で、#5気筒は通常の燃料噴射(同期噴射)を実行し
ているので、非同期噴射は行われない。したがって、#
4気筒〜#6気筒には、各噴射信号J4〜J6によるイ
ンジェクタ駆動時間t4+t、t5、t6+tに相当す
る燃料が充填され、図12の場合よりも、#5気筒の燃
料噴射量が少なくなる。
【0046】また、図14は、区間T1の後半の位置で
急加速を判定して、非同期燃料噴射を実行した場合を示
している。この場合、区間T1の中間点で急加速判定し
た図12の場合と同様に、#4気筒〜#6気筒に対して
非同期噴射が行われるので、#4気筒〜#6気筒には、
各噴射信号J4〜J6によるインジェクタ駆動時間t4
+t、t5+t、t6+tに相当する燃料量が充填され
る。
【0047】しかし、図14における非同期燃料噴射タ
イミングは、#4気筒の吸気行程の終了過程にあるの
で、燃料の搬送遅れも影響することから、非同期噴射し
た全燃料をこのサイクル中に#4気筒に充填することは
できない。したがって、#4気筒に充填されなかった燃
料は、次回の#4気筒の吸気行程で充填されることにな
る。
【0048】このように、1つの燃料噴射区間に注目し
ても、急加速判定を行うタイミングによって気筒の充填
燃料量が異なるので、燃料が過多となって空燃比がリッ
チ側に偏ったり、逆に燃料が過少となってリーン側に偏
ることもある。
【0049】また、急加速時の非同期噴射制御は、所定
時間のスロットル開度の変化量Δθが所定値以上の場合
に実行されるので、アクセルペダル104の踏み込み速
度や踏み込み量(アクセル開度α)によっても空燃比に
違いが生じてくる。
【0050】また、アクセルの踏み込み状態が同一であ
っても、アクセル踏み込みを行う区間が異なれば、吸気
マニホールド108を含むエンジン101の吸入部の構
造上、各気筒の吸入空気量Qも異なるので、やはり、同
様に燃料の過不足が生じることになる。
【0051】また、急加速時の非同期噴射は、急加速判
定時点で特定の気筒に対して一定の燃料を噴射するとい
う、見込み燃料噴射でしかない。また、加速時の燃料増
量補正や急加速時の非同期燃料噴射による燃料量は、マ
ッチングによって決定されるが、全ての走行条件におい
て最適値を設定することは困難である。したがって、ア
クセルペダル104の踏み込みタイミングや踏み込み量
によって空燃比がばらつき、排気ガスが悪化するおそれ
がある。
【0052】そこで、アクセル踏み込みタイミングに応
じて燃料噴射割合を変更したり、アクセル踏み込み速度
に応じて燃料噴射量を変更する制御方法も考えられる
が、全てのアクセル踏み込みタイミングやアクセル踏み
込み量に対して最適な燃料量を決定するためには、マッ
チングデータ数が膨大となり、プログラム制御ロジック
も複雑化するので非現実的である。
【0053】なお、ここでは、加速時を例にとって説明
したが、減速時においても、スロットルバルブ106の
閉成タイミングによって、加速時と同様に吸入空気量Q
のバラツキが発生することになる。
【0054】一方、ここでは図示しないが、スロットル
開度θの調整に機械的な伝達機構を用いずに、モータを
有するスロットルアクチュエータを用いて、アクセル開
度αに応じてスロットルバルブ106を電子的に駆動制
御するスロットル制御装置も開発されている。
【0055】この場合、スロットルバルブ106は、ア
クセルペダル104の操作タイミングから所定時間(遅
れ時間)だけ経過した後に、目標スロットル開度に応じ
て実際にスロットル開度θが制御され、スロットルバル
ブ106の追従速度は、モータの最大駆動速度によって
制限される。
【0056】また、燃料噴射タイミングにおいて、噴射
後の燃料が実際にエンジン101に吸入されるタイミン
グと所定の遅れ時間経過後のスロットル開度を考慮し
て、現時点での燃料噴射量を制御することも考えられる
が、エンジン101への燃料吸入時での吸入空気量に応
じた燃料噴射量を高い信頼性で供給することは提案され
ていない。
【0057】したがって、アクセルペダル104の操作
に応答して、所定時間経過後のスロットルバルブ106
の駆動による吸入空気量に応じた噴射信号Jを高精度に
演算することはできず、特に過渡時における燃料噴射量
を最適に制御することは極めて困難である。
【0058】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関の燃料
噴射制御装置は以上のように、過渡時における実際の吸
入空気量に応じた最適な燃料噴射量を演算することがで
きないので、空燃比がばらついて排気ガスが悪化すると
いう問題点があった。
【0059】また、アクセルペダル104の踏み込みタ
イミングや踏み込み速度に応じて燃料噴射量を可変制御
しようとしても、膨大なマッチングデータを必要とする
ので、プログラム制御ロジックが複雑化してしまうとい
う問題点があった。
【0060】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、過渡時におけるアクセル操作の
違いによらず、常に実際の吸入空気量に応じた最適な燃
料噴射量を演算することにより、空燃比のばらつきを抑
制して排気ガスを改善した内燃機関の燃料噴射制御装置
を得ることを目的とする。
【0061】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
の燃料噴射制御装置は、内燃機関への吸入空気量を調整
するためのスロットルバルブを含むスロットルアクチュ
エータと、内燃機関への燃料噴射量を調整するためのイ
ンジェクタと、内燃機関の運転状態を検出する各種セン
サと、運転状態に応じてスロットルアクチュエータおよ
びインジェクタの制御量を演算する制御ユニットとを備
え、各種センサは、スロットルバルブの駆動量をスロッ
トル開度として検出するスロットル開度センサと、アク
セルの踏み込み量をアクセル開度として検出するアクセ
ル開度センサと、各気筒毎のクランク角基準位置を示す
クランク角信号を検出するクランク角センサとを含み、
制御ユニットは、アクセル開度に基づいて、スロットル
アクチュエータの制御量に相当する目標スロットル開度
を演算し、スロットルバルブの開度を目標スロットル開
度に制御するスロットル制御装置と、クランク角信号に
基づいてエンジン回転数を演算するエンジン回転数検出
手段と、エンジン回転数およびスロットル開度に基づい
て、インジェクタの制御量に相当する目標燃料噴射量を
演算し、インジェクタの燃料噴射量を目標燃料噴射量に
制御するインジェクタ制御装置とを含み、インジェクタ
制御装置は、エンジン回転数に基づいて、所定区間にお
ける予測エンジン回転数を演算する予測エンジン回転数
演算手段と、スロットル開度に基づいて、所定区間にお
ける予測スロットル開度を演算する予測スロットル開度
演算手段と、予測エンジン回転数および予測スロットル
開度に基づいて、所定区間における予測吸入空気量を演
算する予測吸入空気量演算手段と、予測吸入空気量に基
づいて目標燃料噴射量を演算する目標燃料噴射量演算手
段とを含み、予測スロットル開度演算手段は、各気筒の
吸気行程の中間点での予測スロットル開度を演算する
のである。
【0062】
【0063】
【0064】また、この発明に係る内燃機関の燃料噴射
制御装置は、内燃機関への吸入空気量を調整するための
スロットルバルブを含むスロットルアクチュエータと、
内燃機関への燃料噴射量を調整するためのインジェクタ
と、内燃機関の運転状態を検出する各種センサと、運転
状態に応じてスロットルアクチュエータおよびインジェ
クタの制御量を演算する制御ユニットとを備え、各種セ
ンサは、スロットルバルブの駆動量をスロットル開度と
して検出するスロットル開度センサと、アクセルの踏み
込み量をアクセル開度として検出するアクセル開度セン
サと、各気筒毎のクランク角基準位置を示すクランク角
信号を検出するクランク角センサとを含み、制御ユニッ
トは、アクセル開度に基づいて、スロットルアクチュエ
ータの制御量に相当する目標スロットル開度を演算し、
スロットルバルブの開度を目標スロットル開度に制御す
るスロットル制御装置と、クランク角信号に基づいてエ
ンジン回転数を演算するエンジン回転数検出手段と、エ
ンジン回転数およびスロットル開度に基づいて、インジ
ェクタの制御量に相当する目標燃料噴射量を演算し、イ
ンジェクタの燃料噴射量を目標燃料噴射量に制御するイ
ンジェクタ制御装置とを含み、インジェクタ制御装置
は、エンジン回転数に基づいて、所定区間における予測
エンジン回転数を演算する予測エンジン回転数演算手段
と、スロットル開度に基づいて、所定区間における予測
スロットル開度を演算する予測スロットル開度演算手段
と、予測エンジン回転数および予測スロットル開度に基
づいて、所定区間における予測吸入空気量を演算する予
測吸入空気量演算手段と、予測吸入空気量に基づいて目
標燃料噴射量を演算する目標燃料噴射量演算手段とを含
み、予測スロットル開度演算手段は、各気筒の吸気行程
の開始点および終了点での予測スロットル開度の平均値
を演算するものである。
【0065】また、この発明に係る内燃機関の燃料噴射
制御装置による各種センサは、吸入空気量を検出する吸
入空気量センサを含み、インジェクタ制御装置は、吸入
空気量に基づいて予測吸入空気量を補正する予測吸入空
気量補正手段を含み、目標燃料噴射量演算手段は、予測
吸入空気量補正手段により補正された予測吸入空気量に
基づいて目標燃料噴射量を演算し、予測吸入空気量補正
手段は、吸入空気量に予測吸入空気量の変化量を加算し
た値を補正後の予測吸入空気量として出力するものであ
る。
【0066】
【0067】また、この発明に係る内燃機関の燃料噴射
制御装置による各種センサは、吸入空気量を検出する吸
入空気量センサを含み、インジェクタ制御装置は、吸入
空気量に基づいて予測吸入空気量を補正する予測吸入空
気量補正手段を含み、目標燃料噴射量演算手段は、予測
吸入空気量補正手段により補正された予測吸入空気量に
基づいて目標燃料噴射量を演算し、予測吸入空気量補正
手段は、吸入空気量に予測吸入空気量の変化割合を乗算
した値を補正後の予測吸入空気量として出力するもので
ある。
【0068】また、この発明に係る内燃機関の燃料噴射
制御装置による目標スロットル開度演算手段は、アクセ
ル開度の検出タイミングから所定の遅れ時間の経過後に
目標スロットル開度を出力し、遅れ時間は、所定のクラ
ンク角に相当し、少なくとも、クランク角信号に同期し
た燃料噴射開始タイミングから、次の吸気行程の中間点
までの期間に相当する長さ以上に設定されたものであ
る。
【0069】
【0070】
【0071】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図であり、前述(図7参照)と同様の構成要素につい
ては、同一符号を付してその詳述を省略する。
【0072】図1において、アクセル開度センサ119
は、アクセルペダル104の操作位置(踏み込み量)を
アクセル開度αとして検出する。スロットル制御装置1
20Bは、制御ユニット120Aと同様にマイクロコン
ピュータからなり、モータ121に対する駆動信号DM
を生成し、モータ121を介してスロットルバルブ10
6を駆動制御する。
【0073】モータ121は、スロットルバルブ106
とともにスロットルアクチュエータを構成しており、ス
ロットル開度θを電子的に調整している。スロットル制
御装置120Bは、制御ユニット120Aの機能の一部
として含まれてもよく、アクセル開度センサ119から
のアクセル開度αに応じて目標スロットル開度θmを演
算し、目標スロットル開度θmと一致するようにスロッ
トル開度θをフィードバック制御する。
【0074】図2はこの発明の実施の形態1による制御
ユニット120Aおよびスロットル制御装置120Bの
基本的な機能構成を示すブロック図であり、前述(図8
参照)と同様の構成要素については、同一符号を付して
その詳述を省略する。
【0075】図2において、制御ユニット120A内の
インジェクタ制御装置は、予測エンジン回転数Nfを演
算する予測エンジン回転数演算手段9と、予測スロット
ル開度θfを演算する予測スロットル開度演算手段10
と、予測吸入空気量Qfを演算する予測吸入空気量演算
手段11と、目標燃料噴射量Fmを演算する目標燃料噴
射量演算手段12とを備えている。
【0076】予測エンジン回転数演算手段9は、エンジ
ン回転数Neに基づいて、所定区間(たとえば、後述す
るように吸気行程)における予測エンジン回転数Nfを
推定演算する。
【0077】予測スロットル開度演算手段10は、スロ
ットル開度θおよび目標スロットル開度θmに基づい
て、各気筒の吸気行程における予測スロットル開度θf
を推定演算する。
【0078】予測吸入空気量演算手段11は、予測エン
ジン回転数Nfおよび予測スロットル開度θfに基づい
て、各気筒の吸気行程における予測吸入空気量Qfを推
定演算する。目標燃料噴射量演算手段12は、予測吸入
空気量Qfに基づいて、インジェクタ112の制御量に
相当する目標燃料噴射量Fmを演算する。
【0079】燃料噴射制御手段8は、インジェクタ11
2に対して、目標燃料噴射量Fmに相当する噴射信号J
を生成する。これにより、インジェクタ112は、燃料
噴射量が目標燃料噴射量Fmとなるように制御される。
【0080】また、制御ユニット120Aに含まれ得る
スロットル制御装置120Bは、アクセル開度αを検出
値として取り込むアクセル開度検出手段13と、アクセ
ル開度αに基づいて目標スロットル開度θmを演算する
目標スロットル開度演算手段14と、目標スロットル開
度θmに基づいて駆動信号DMを生成するスロットルバ
ルブ制御手段15とを備えている。
【0081】アクセル開度検出手段13は、アクセル開
度センサ119からのアクセル開度αに関する入力I/
Fとして機能し、アクセル開度αを示す信号から実際の
アクセル開度の値を演算する。
【0082】目標スロットル開度演算手段14は、アク
セル開度検出手段13を介したアクセル開度αに基づい
て、所定の遅れ時間Tdの経過後におけるスロットルア
クチュエータの制御量すなわちスロットルバルブ106
の目標スロットル開度θmを演算する。なお、遅れ時間
Tdは、前述のように、アクセルペダル104が操作さ
れてから実際にスロットルバルブ106が制御されるま
での時間である。
【0083】スロットルバルブ制御手段15は、目標ス
ロットル開度θmに相当するモータ121の駆動信号D
Mを生成する。これにより、スロットルバルブ106
は、スロットル開度θが目標スロットル開度θmとなる
ように制御される。
【0084】次に、図3および図4のタイミングチャー
トを参照しながら、図1および図2に示したこの発明の
実施の形態1の動作について説明する。図3はこの発明
の実施の形態1による加速時における各気筒(#1〜#
6)の行程と各パラメータの変化との関係を示してお
り、前述と同様の波形には同一符号を付してその詳述を
省略する。
【0085】また、図4はこの発明の実施の形態1によ
る予測スロットル開度演算手段10の動作を示してお
り、目標スロットル開度θmおよび予測スロットル開度
θfとの関係を示している。
【0086】スロットルバルブ106の制御量となる目
標スロットル開度θmは、アクセル開度αに対して直ち
に演算されるが、演算に要する電子的な遅れ時間および
モータ121の駆動に要する機械的な追従遅れ時間を考
慮して、所定の遅れ時間Tdだけ経過後に生成される。
【0087】スロットルバルブ106は、アクセルペダ
ル104の操作から遅れ時間Tdだけ経過した後に制御
され、スロットル開度θは、スロットル制御装置120
Bから生成される駆動信号DMにより、目標スロットル
開度θmに設定される。
【0088】インジェクタ制御装置内の予測エンジン回
転数演算手段9は、図3のように、燃料噴射の対応気筒
の吸気行程中での予測エンジン回転数Nfを、吸気行程
よりも前のタイミング(時刻tj)で推定演算する。
【0089】図3において、たとえば、#6気筒に注目
した場合、まず、クランク角信号SGTの立下がり時刻
tj(#6気筒の燃料噴射開始タイミング)において、
クランク角信号SGTの立下がりエッジ間の今回の計測
周期T(n)と前回の計測周期T(n−1)とに基づい
て、次回の予測周期Tf(n+1)を演算する。
【0090】続いて、今回の計測周期T(n)と次回の
予測周期Tf(n+1)とに基づいて、#6気筒の吸気
行程中に対応した次々回での予測周期Tf(n+2)を
演算し、予測周期Tf(n+2)をエンジン回転数に換
算して、#6気筒の吸気行程中での予測エンジン回転数
Nf(n+2)を演算する。
【0091】同様に、インジェクタ制御装置内の予測ス
ロットル開度演算手段10は、時刻tjにおいて、燃料
噴射の対応気筒の吸気行程中での予測スロットル開度θ
fを推定演算する。
【0092】すなわち、図4において、現時点(時刻t
j)で検出された最新のスロットル開度θ(k)と、所
定時間ts(10msec程度の演算周期)毎の目標ス
ロットル開度θm(k+s)(s=0、1、2、…)と
に基づいて、#6気筒の吸気行程の中間点での予測スロ
ットル開度θf(n)を演算する。
【0093】ここで、目標スロットル開度θm(k+
s)は、遅れ時間Td(図3参照)だけ前に検出された
アクセル開度αに基づいて既に演算決定されている。し
たがって、予測スロットル開度演算手段10は、現在検
出されているスロットル開度θと、現在検出されている
アクセル開度αに応じた将来の目標スロットル開度θm
とに基づいて、予測スロットル開度θfを推定演算す
る。
【0094】一方、スロットル制御装置内の目標スロッ
トル開度演算手段14から出力される目標スロットル開
度θmと、スロットルバルブ制御手段15による制御後
に検出されるスロットル開度θとの間には、たとえば所
定の機械的な遅れ時間taが存在する。
【0095】ここでは、遅れ時間taが、ta=ts
(10msec程度)を満たすものとして説明する。予
測スロットル開度演算手段10は、演算対象となる時刻
n(中間点)での予測スロットル開度θf(n)を演算
するために、まず、或る時刻kを基準としたときの所定
時間ts毎の予測スロットル開度θf(k+s)を演算
する。
【0096】すなわち、所定時間ts毎(時刻(k+
s)毎)の目標スロットル開度θm(k+s)と、時刻
kで実際に検出されたスロットル開度θ(k)との関係
が、θm(k+s)>θ(k)を満たす場合、時刻kで
の予測スロットル開度θf(k)および所定時間ts毎
の予測スロットル開度θf(k+s)は、以下の(1)
式により演算される。
【0097】 θf(k)=θ(k) θf(k+s)=min{θm(k+s−1),θf(k+s−1)十Δθm ax} …(1)
【0098】ただし、(1)式において、Δθmax
は、スロットルアクチュエータ制御時のスロットル開度
θの最大変化量である。また、min{X,Y}は、X
およびYのうちの小さい方の値が選択されることを意味
する。
【0099】上記(1)式は、次回の目標スロットル開
度θm(k+s)が現在検出されるスロットル開度θ
(k)よりも大きい場合、すなわちスロットルバルブ1
06を開く場合に適用される。
【0100】一方、目標スロットル開度θm(k+s)
と実際のスロットル開度θ(k)との関係が、θm(k
+s)≦θ(k)を満たす場合には、時刻kでの予測ス
ロットル開度θf(k)および所定時間ts毎の予測ス
ロットル開度θf(k+s)は、以下の(2)式により
演算される。
【0101】 θf(k)=θ(k) θf(k+s)=max{θm(k+s−1),θf(k+s−1)一Δθm ax} …(2)
【0102】ただし、(2)式において、man{X,
Y}は、XおよびYのうちの大きい方の値が選択される
ことを意味する。上記(2)式は、次回の目標スロット
ル開度θm(k+s)が現在検出されるスロットル開度
θ(k)以下の場合、すなわちスロットルバルブ106
を閉じるか変更しない場合に適用される。
【0103】(1)式および(2)式のいずれの場合に
おいても、予測スロットル開度θmの変化量は、実際の
スロットルバルブ106の最大開度変化量Δθmaxに
より制限される。
【0104】続いて、予測スロットル開度演算手段10
は、クランク角信号SGTの立下がり時刻tjにおい
て、予測周期Tf(n+1)およびTf(n+2)と所
定時間ts毎の予測スロットル開度θf(k+s)とに
基づいて、#6気筒の吸気行程の中間点での予測スロッ
トル開度θf(n)を演算する。
【0105】ここでは、便宜上、#6気筒に注目し、#
6気筒の吸気行程の中間点(燃料噴射が実際に反映され
る時期)を、次々回の予測周期Tf(n+2)の区間の
中間点とする。
【0106】たとえば、予測スロットル開度θf(k+
s)を10ms毎に演算する場合、時刻nでの予測スロ
ットル開度θf(n)は、時刻kからm番目の予測スロ
ットル開度θf(k+m)と、m+1番目の予測スロッ
トル開度θf(k+m+1)との補間計算により、以下
の(3)式のように求められる。
【0107】 θf(n)=θf(k+m)+{θf(k+m+1)−θf(k+m)}×{ (tk+Tf(n+1)+Tf(n+2)/2}−10・m}/10…(3)
【0108】ただし、(3)式において、tkはスロッ
トル開度θ(k)の検出時刻から時刻tjまでの経過時
間(図4参照)である。また、mは予測周期Tf(n+
1)およびTf(n+2)に基づく値であり、以下の
(4)式のように表わされる。
【0109】 m=(tk+Tf(n+1)+Tf(n+2)/2)/10 …(4)
【0110】次に、予測吸入空気量演算手段11は、ク
ランク角信号SGTの立下がり時刻tjにおいて、予測
スロットル開度θf(n)および予測エンジン回転数N
f(n+2)に基づいて、燃料噴射される対応気筒の予
測吸入空気量Qf(n)を演算する。
【0111】最後に、目標燃料噴射量演算手段12は、
予測吸入空気量Qf(n)に基づいて目標燃料噴射量F
m(n)を演算し、燃料噴射制御手段8は、目標燃料噴
射量Fm(n)に相当する燃料噴射信号Jを出力し、対
応気筒に対する燃料噴射制御を行う。
【0112】このように、燃料噴射対応気筒の予測スロ
ットル開度θfと、予測エンジン回転数Nfとに基づい
て、燃料噴射対応気筒の予測吸入空気量Qfを演算して
目標燃料噴射量Fmを決定する。
【0113】これにより、従来装置のような燃料補正や
非同期噴射などの信頼性の低い見込み制御を行う必要が
なく、過渡時においても空燃比のばらつきを抑制するこ
とができ、排気ガスを改善することができる。
【0114】なお、上記実施の形態1における目標スロ
ットル開度演算手段14は、アクセル開度αの検出時刻
から所定の遅れ時間Tdの経過後の目標スロットル開度
θmを演算出力したが、遅れ時間Tdがエンジン回転数
Neに関係することを考慮して、所定クランク角に相当
する追従遅れ時間経過後の目標スロットル開度θmを演
算出力してもよい。これにより、エンジン回転数Neの
違いによらず、最適な遅れ時間Tdを設定することがで
きる。
【0115】また、予測スロットル開度演算手段10
は、吸気行程の中間点での予測スロットル開度θfを演
算したが、吸気行程の開始点および終了点での予測スロ
ットル開度の平均値を予測スロットル開度θfとして演
算してもよい。
【0116】また、遅れ時間Tdは、少なくとも、燃料
噴射開始タイミングtjから次の吸気行程の中間点まで
の期間に相当する長さ以上に設定されている。これによ
り、アクセルペダル104の操作タイミングの違いによ
らず、アクセル開度αに応答して実際にスロットル開度
θが立ち上がる前に、確実に燃料噴射を開始させること
ができる。
【0117】また、予測吸入空気量Qf(n)の演算、
および、予測吸入空気量Qf(n)に基づく目標燃料噴
射量Fm(n)の演算は、エンジン行程の周期と比べて
極めて短時間に処理できるので、燃料噴射開始タイミン
グtjの時点で実行される。これにより、燃料噴射開始
時点tjにおけるエンジン回転数Neなどを反映させる
ことができ、高精度の燃料噴射制御を実現することがで
きる。
【0118】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、予測スロットル開度θfおよび予測エンジン回転数
Nfのみに基づいて予測吸入空気量Qfを演算したが、
予測吸入空気量Qfの変動状態と実際の吸入空気量Qの
検出値とに基づいて、補正された予測吸入空気量Qfa
を演算してもよい。
【0119】予測吸入空気量Qfの変動状態および実際
の吸入空気量Qは、検出時点での運転状態を反映してい
るので、予測吸入空気量Qfの変動状態および吸入空気
量Qに基づく予測吸入空気量Qfaを求めることによ
り、さらに高精度の目標燃料噴射量Fmを決定すること
ができる。
【0120】図5は吸入空気量Qに基づいて予測吸入空
気量Qfを補正したこの発明の実施の形態2の要部構成
を示すブロック図であり、前述(図1参照)と同様の構
成要素には同一符号を付して詳述を省略する。前述と同
様に、制御ユニット120Cは、スロットル制御装置1
20Bを含んでいてもよい。
【0121】図5において、予測吸入空気量補正手段1
6は、吸入空気量検出手段1を介した吸入空気量Qに基
づいて、予測吸入空気量演算手段11からの予測吸入空
気量Qfを補正し、補正後の予測吸入空気量Qfaを出
力する。目標燃料噴射量演算手段は、補正後の予測吸入
空気量Qfaに基づいて、目標燃料噴射量Fmを演算す
る。
【0122】次に、図6のタイミングチャートを参照し
ながら、この発明の実施の形態2の動作について説明す
る。図6はエンジン101の各気筒の行程と、各検出信
号α、θおよびQ、ならびに目標スロットル開度θmお
よび予測吸入空気量Qfとの関係を示しており、前述
(図3参照)と同様の波形については、同一符号を付し
て詳述を省略する。
【0123】この場合、目標燃料噴射量Fmの演算に用
いられる予測吸入空気量Qfaは、各演算手段9〜11
のみならず、予測吸入空気量補正手段16に基づいて、
以下のように設定される。
【0124】まず、#6気筒の燃料噴射開始タイミング
となるクランク角信号SGTの立下がり時刻tj(図6
参照)において、予測吸入空気量演算手段11は、前述
のように予測吸入空気量Qf(n)を演算する。
【0125】また、予測吸入空気量補正手段16は、時
刻tjにおいて検出された吸入空気量Q(n)から予測
吸入空気量Qf(n)を補正し、目標燃料噴射量Fmの
演算に用いられる予測吸入空気量Qfa(n)を補正演
算する。この場合、補正後の予測吸入空気量Qfa
(n)は、以下の(5)式のように表わされる。
【0126】 Qfa(n)=Q(n)+{Qf(n)−Qf(n−2)} …(5)
【0127】すなわち、予測吸入空気量Qfa(n)
は、検出された吸入空気量Q(n)に予測吸入空気量Q
fの変化量{Qf(n)−Qf(n−2)}を加算した
値となる。
【0128】以下、クランク角信号SGTの立下がり時
刻tjにおいて、目標燃料噴射量演算手段12は、補正
された予測吸入空気量Qfa(n)に基づく目標燃料噴
射量Fm(n)を演算し、燃料噴射制御手段8は、目標
燃料噴射量Fm(n)に応じて対象気筒の燃料噴射を行
う。
【0129】このように、燃料噴射対応気筒の予測スロ
ットル開度θfおよび予測エンジン回転数Nfから予測
吸入空気量Qfを演算し、予測吸入空気量Qfの偏差を
吸入空気量Qに加算して補正された予測吸入空気量Qf
aを演算し、予測吸入空気量Qfaから目標燃料噴射量
Fmを決定することにより、水温や吸気温などの変動要
素にも対応した燃料噴射制御が可能となる。
【0130】したがって、従来装置のような燃料補正や
非同期噴射を行う必要がなく、定常時および過渡時にお
いても空燃比のばらつきを抑制して精度のよい燃料制御
ができ、排気ガスを改善することができる。
【0131】なお、上記(5)式においては、検出され
た吸入空気量Qに、予測吸入空気量Qfの今回値Qf
(n)と前々回値Qf(n−2)との偏差を加算して補
正後の予測吸入空気量Qfaを演算したが、検出された
吸入空気量Q(n)に、予測吸入空気量Qfの前々回値
(n−2)に対する今回値Qf(n)の割合を乗算し、
以下の(6)式のように予測吸入空気量Qfa(n)を
求めてもよい。
【0132】 Qfa(n)=Q(n)×{Qf(n)/Qf(n−2)}…(6)
【0133】この場合、予測吸入空気量Qfa(n)
は、検出された吸入空気量Q(n)に予測吸入空気量Q
fの変化割合{Qf(n)/Qf(n−2)}を乗算し
た値となる。
【0134】このように、予測吸入空気量Qfの割合を
吸入空気量Qに乗算して補正された予測吸入空気量Qf
aを演算し、予測吸入空気量Qfaから目標燃料噴射量
Fmを決定することにより、水温や吸気温などの変動要
素にも対応した燃料制御が可能となる。
【0135】なお、予測吸入空気量補正手段16は、予
測吸入空気量演算手段11の機能に含まれてもよく、ま
たは、目標燃料噴射量演算手段12の機能に含まれても
よい。
【0136】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、内燃機関への吸入空気量を調整するためのスロット
ルバルブを含むスロットルアクチュエータと、内燃機関
への燃料噴射量を調整するためのインジェクタと、内燃
機関の運転状態を検出する各種センサと、運転状態に応
じてスロットルアクチュエータおよびインジェクタの制
御量を演算する制御ユニットとを備え、各種センサは、
スロットルバルブの駆動量をスロットル開度として検出
するスロットル開度センサと、アクセルの踏み込み量を
アクセル開度として検出するアクセル開度センサと、各
気筒毎のクランク角基準位置を示すクランク角信号を検
出するクランク角センサとを含み、制御ユニットは、ア
クセル開度に基づいて、スロットルアクチュエータの制
御量に相当する目標スロットル開度を演算し、スロット
ルバルブの開度を目標スロットル開度に制御するスロッ
トル制御装置と、クランク角信号に基づいてエンジン回
転数を演算するエンジン回転数検出手段と、エンジン回
転数およびスロットル開度に基づいて、インジェクタの
制御量に相当する目標燃料噴射量を演算し、インジェク
タの燃料噴射量を目標燃料噴射量に制御するインジェク
タ制御装置とを含み、インジェクタ制御装置は、エンジ
ン回転数に基づいて、所定区間における予測エンジン回
転数を演算する予測エンジン回転数演算手段と、スロッ
トル開度に基づいて、所定区間における予測スロットル
開度を演算する予測スロットル開度演算手段と、予測エ
ンジン回転数および予測スロットル開度に基づいて、所
定区間における予測吸入空気量を演算する予測吸入空気
量演算手段と、予測吸入空気量に基づいて目標燃料噴射
量を演算する目標燃料噴射量演算手段とを含み、予測ス
ロットル開度演算手段は、各気筒の吸気行程の中間点で
の予測スロットル開度を演算するようにしたので、過渡
時であっても、実際の燃料噴射量を高精度に制御して、
空燃比のばらつきを抑制して排気ガスを改善した内燃機
関の燃料噴射制御装置が得られる効果がある。
【0137】
【0138】
【0139】また、この発明の請求項2によれば、内燃
機関への吸入空気量を調整するためのスロットルバルブ
を含むスロットルアクチュエータと、内燃機関への燃料
噴射量を調整するためのインジェクタと、内燃機関の運
転状態を検出する各種センサと、運転状態に応じてスロ
ットルアクチュエータおよびインジェクタの制御量を演
算する制御ユニットとを備え、各種センサは、スロット
ルバルブの駆動量をスロットル開度として検出するスロ
ットル開度センサと、アクセルの踏み込み量をアクセル
開度として検出するアクセル開度センサと、各気筒毎の
クランク角基準位置を示すクランク角信号を検出するク
ランク角センサとを含み、制御ユニットは、アクセル開
度に基づいて、スロットルアクチュエータの制御量に相
当する目標スロットル開度を演算し、スロットルバルブ
の開度を目標スロットル開度に制御するスロットル制御
装置と、クランク角信号に基づいてエンジン回転数を演
算するエンジン回転数検出手段と、エンジン回転数およ
びスロットル開度に基づいて、インジェクタの制御量に
相当する目標燃料噴射量を演算し、インジェクタの燃料
噴射量を目標燃料噴射量に制御するインジェクタ制御装
置とを含み、インジェクタ制御装置は、エンジン回転数
に基づいて、所定区間における予測エンジン回転数を演
算する予測エンジン回転数演算手段と、スロットル開度
に基づいて、所定区間における予測スロットル開度を演
算する予測スロットル開度演算手段と、予測エンジン回
転数および予測スロットル開度に基づいて、所定区間に
おける予測吸入空気量を演算する予測吸入空気量演算手
段と、予測吸入空気量に基づいて目標燃料噴射量を演算
する目標燃料噴射量演算手段とを含み、予測スロットル
開度演算手段は、各気筒の吸気行程の開始点および終了
点での予測スロットル開度の平均値を演算するようにし
たので、過渡時であっても、実際の燃料噴射量を高精度
に制御して、空燃比のばらつきを抑制して排気ガスを改
善した内燃機関の燃料噴射制御装置が得られる効果があ
る。
【0140】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、各種センサは、吸入空気
量を検出する吸入空気量センサを含み、インジェクタ制
御装置は、吸入空気量に基づいて予測吸入空気量を補正
する予測吸入空気量補正手段を含み、目標燃料噴射量演
算手段は、予測吸入空気量補正手段により補正された予
測吸入空気量に基づいて目標燃料噴射量を演算し、予測
吸入空気量補正手段は、吸入空気量に予測吸入空気量の
変化量を加算した値を補正後の予測吸入空気量として出
力するようにしたので、高精度の燃料噴射により、水温
や吸気温などの変動要素にも対応した制御が可能とな
り、さらに空燃比のばらつきを抑制して排気ガスを改善
した内燃機関の燃料噴射制御装置が得られる効果があ
る。
【0141】
【0142】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1または請求項2において、各種センサは、吸入空気
量を検出する吸入空気量センサを含み、インジェクタ制
御装置は、吸入空気量に基づいて予測吸入空気量を補正
する予測吸入空気量補正手段を含み、目標燃料噴射量演
算手段は、予測吸入空気量補正手段により補正された予
測吸入空気量に基づいて目標燃料噴射量を演算し、予測
吸入空気量補正手段は、吸入空気量に予測吸入空気量の
変化割合を乗算した値を補正後の予測吸入空気量として
出力するようにしたので、高精度の燃料噴射を実現し
て、さらに空燃比のばらつきを抑制して排気ガスを改善
した内燃機関の燃料噴射制御装置が得られる効果があ
る。
【0143】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1から請求項4までのいずれか1項において、目標ス
ロットル開度演算手段は、アクセル開度の検出タイミン
グから所定の遅れ時間の経過後に目標スロットル開度を
出力し、遅れ時間は、所定のクランク角に相当し、少な
くとも、クランク角信号に同期した燃料噴射開始タイミ
ングから、次の吸気行程の中間点までの期間に相当する
長さ以上に設定されたので、エンジン回転数やアクセル
操作タイミングの違いによらず、スロットル開度の動作
前に確実に燃料噴射させることができ、常に空燃比のば
らつきを抑制して排気ガスを改善した内燃機関の燃料噴
射制御装置が得られる効果がある。
【0144】
【0145】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1の要部の機能構成を
示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1による動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態2による動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図7】 従来の内燃機関の燃料噴射制御装置を示す構
成図である。
【図8】 従来の内燃機関の燃料噴射制御装置の要部の
機能構成を示すブロック図である。
【図9】 従来の内燃機関の燃料噴射制御装置による定
常時の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図10】 従来の内燃機関の燃料噴射制御装置による
加速時の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図11】 従来の内燃機関の燃料噴射制御装置による
加速時の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図12】 従来の内燃機関の燃料噴射制御装置による
急加速時の非同期燃料噴射動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図13】 従来の内燃機関の燃料噴射制御装置による
急加速時の非同期燃料噴射動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図14】 従来の内燃機関の燃料噴射制御装置による
急加速時の非同期燃料噴射動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
3 エンジン回転数検出手段、9 予測エンジン回転数
演算手段、10 予測スロットル開度演算手段、11
予測吸入空気量演算手段、12 目標燃料噴射量演算手
段、16 予測吸入空気量補正手段、101 エンジ
ン、104 アクセルペダル、106 スロットルバル
ブ、107 スロットル開度センサ、109 吸入空気
量センサ、110 クランク角センサ、111 気筒識
別センサ、112 インジェクタ、119 アクセル開
度センサ、120A、120C 制御ユニット、120
B スロットル制御装置、121 モータ、Fm 目標
燃料噴射量、J 燃料噴射信号、Nf 予測エンジン回
転数、Ne エンジン回転数、Q 吸入空気量、Qf
予測吸入空気量、SGC 気筒識別信号、SGT クラ
ンク角信号、Td 遅れ時間、tj 燃料噴射開始タイ
ミング、α アクセル開度、θ スロットル開度、θf
予測スロットル開度、θm 目標スロットル開度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 45/00 F02D 45/00 362H 364 364G (72)発明者 大内 裕史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−286851(JP,A) 特開 昭60−198341(JP,A) 特開 平11−82101(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 9/02 F02D 41/02 - 45/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関への吸入空気量を調整するため
    のスロットルバルブを含むスロットルアクチュエータ
    と、 前記内燃機関への燃料噴射量を調整するためのインジェ
    クタと、 前記内燃機関の運転状態を検出する各種センサと、 前記運転状態に応じて前記スロットルアクチュエータお
    よび前記インジェクタの制御量を演算する制御ユニット
    とを備え、 前記各種センサは、 前記スロットルバルブの駆動量をスロットル開度として
    検出するスロットル開度センサと、 アクセルの踏み込み量をアクセル開度として検出するア
    クセル開度センサと、各気筒 毎のクランク角基準位置を示すクランク角信号を
    検出するクランク角センサとを含み、 前記制御ユニットは、 前記アクセル開度に基づいて、前記スロットルアクチュ
    エータの制御量に相当する目標スロットル開度を演算
    し、前記スロットルバルブの開度を前記目標スロットル
    開度に制御するスロットル制御装置と、 前記クランク角信号に基づいてエンジン回転数を演算す
    るエンジン回転数検出手段と、 前記エンジン回転数および前記スロットル開度に基づい
    て、前記インジェクタの制御量に相当する目標燃料噴射
    量を演算し、前記インジェクタの燃料噴射量を前記目標
    燃料噴射量に制御するインジェクタ制御装置とを含み、 前記インジェクタ制御装置は、 前記エンジン回転数に基づいて、所定区間における予測
    エンジン回転数を演算する予測エンジン回転数演算手段
    と、 前記スロットル開度に基づいて、前記所定区間における
    予測スロットル開度を演算する予測スロットル開度演算
    手段と、 前記予測エンジン回転数および前記予測スロットル開度
    に基づいて、前記所定区間における予測吸入空気量を演
    算する予測吸入空気量演算手段と、 前記予測吸入空気量に基づいて前記目標燃料噴射量を演
    算する目標燃料噴射量演算手段とを含み、 前記予測スロットル開度演算手段は、前記各気筒の吸気
    行程の中間点での予測スロットル開度を演算する ことを
    特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関への吸入空気量を調整するため
    のスロットルバルブを含むスロットルアクチュエータ
    と、 前記内燃機関への燃料噴射量を調整するためのインジェ
    クタと、 前記内燃機関の運転状態を検出する各種センサと、 前記運転状態に応じて前記スロットルアクチュエータお
    よび前記インジェクタの制御量を演算する制御ユニット
    とを備え、 前記各種センサは、 前記スロットルバルブの駆動量をスロットル開度として
    検出するスロットル開度センサと、 アクセルの踏み込み量をアクセル開度として検出するア
    クセル開度センサと、 各気筒毎のクランク角基準位置を示すクランク角信号を
    検出するクランク角センサとを含み、 前記制御ユニットは、 前記アクセル開度に基づいて、前記スロットルアクチュ
    エータの制御量に相当する目標スロットル開度を演算
    し、前記スロットルバルブの開度を前記目標スロットル
    開度に制御するスロットル制御装置と、 前記クランク角信号に基づいてエンジン回転数を演算す
    るエンジン回転数検出手段と、 前記エンジン回転数および前記スロットル開度に基づい
    て、前記インジェクタの制御量に相当する目標燃料噴射
    量を演算し、前記インジェクタの燃料噴射量を前記目標
    燃料噴射量に制御するインジェクタ制御装置とを含み、 前記インジェクタ制御装置は、 前記エンジン回転数に基づいて、所定区間における予測
    エンジン回転数を演算する予測エンジン回転数演算手段
    と、 前記スロットル開度に基づいて、前記所定区間における
    予測スロットル開度を 演算する予測スロットル開度演算
    手段と、 前記予測エンジン回転数および前記予測スロットル開度
    に基づいて、前記所定区間における予測吸入空気量を演
    算する予測吸入空気量演算手段と、 前記予測吸入空気量に基づいて前記目標燃料噴射量を演
    算する目標燃料噴射量演算手段とを含み、 前記予測スロットル開度演算手段は、前記各気筒の吸気
    行程の開始点および終了点での予測スロットル開度の平
    均値を演算する ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記各種センサは、前記吸入空気量を検
    出する吸入空気量センサを含み、 前記インジェクタ制御装置は、前記吸入空気量に基づい
    て前記予測吸入空気量を補正する予測吸入空気量補正手
    段を含み、 前記目標燃料噴射量演算手段は、前記予測吸入空気量補
    正手段により補正された予測吸入空気量に基づいて前記
    目標燃料噴射量を演算し、 前記予測吸入空気量補正手段は、前記吸入空気量に前記
    予測吸入空気量の変化量を加算した値を補正後の予測吸
    入空気量として出力する ことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 【請求項4】 前記各種センサは、前記吸入空気量を検
    出する吸入空気量センサを含み、 前記インジェクタ制御装置は、前記吸入空気量に基づい
    て前記予測吸入空気量を補正する予測吸入空気量補正手
    段を含み、 前記目標燃料噴射量演算手段は、前記予測吸入空気量補
    正手段により補正された予測吸入空気量に基づいて前記
    目標燃料噴射量を演算し、 前記予測吸入空気量補正手段は、前記吸入空気量に前記
    予測吸入空気量の変化割合を乗算した値を補正後の予測
    吸入空気量として出力する ことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 【請求項5】 前記目標スロットル開度演算手段は、前
    記アクセル開度の検出タイミングから所定の遅れ時間の
    経過後に前記目標スロットル開度を出力し、 前記遅れ時間は、所定のクランク角に相当し、少なくと
    も、前記クランク角信 号に同期した燃料噴射開始タイミ
    ングから、次の吸気行程の中間点までの期間に相当する
    長さ以上に設定された ことを特徴とする請求項1から請
    求項4までのいずれか1項に記載の内燃機関の燃料噴射
    制御装置。
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