JP3441903B2 - コンドーム用水溶性潤滑剤およびコンドーム用水溶性潤滑剤を塗布したコンドーム - Google Patents

コンドーム用水溶性潤滑剤およびコンドーム用水溶性潤滑剤を塗布したコンドーム

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JP3441903B2 JP34090996A JP34090996A JP3441903B2 JP 3441903 B2 JP3441903 B2 JP 3441903B2 JP 34090996 A JP34090996 A JP 34090996A JP 34090996 A JP34090996 A JP 34090996A JP 3441903 B2 JP3441903 B2 JP 3441903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンドームに用い
る水溶性潤滑剤、およびその水溶性潤滑剤を塗布したコ
ンドームに関するものである。コンドーム用潤滑剤に
は、巻き上げたコンドームに滴下したあとの巻き上げ部
への浸入性と、使用時のぬめり性の両方を満足するもの
が要求される。潤滑剤は、すべればすべるほどよい性状
を有するものをいうのに対して、ぬめり剤は、単なるす
べり性でなく、すべりだした後は、ある程度の抵抗感が
あるぬめり性を有するものをいう。
【0002】
【従来の技術】現在、コンドームの潤滑剤として用いら
れているものの主流はシリコーンオイルであり、これを
コンドームに塗布し付着させている。しかしながらシリ
コーンオイルは油性であるために、身体や衣類に付着し
た際にそれを洗い落とすのが容易でないという不都合を
有していた。
【0003】その解決方法として、水溶性潤滑剤が種々
提案されている。しかしながら、それらのほとんどはコ
ンドームに塗布した際に吸水によりコンドームが白化し
て外観が悪くなるのみか、物性が低下する等の不具合を
生じることが多かった。それを解決する方法として特開
平7−267849号公報記載のコンドーム用潤滑剤が
ある。該公報記載の発明は、潤滑剤にスクワランを配合
するというもので、スクワランは従来から使用されてい
るシリコーンオイルとは違ってヌルヌルしており、潤滑
性および保湿性に優れ、かつ水溶性のために手触りが非
常によく、しかもコンドームが白化することがなくコン
ドームに対する物性低下の影響も抑え得るというもので
ある。
【0004】しかしながら、このスクワラン配合のコン
ドーム用潤滑剤は、コンドームの巻き上げ部への浸入性
が悪いためにゴム膜同士が粘着し、使用時に巻き下ろせ
なくなるなどして、満足すべきものではなかった。
【0005】また、スクワラン配合のコンドーム用潤滑
剤は、粘度を高くしていくと溶液のぬめり性を増すこと
はできるけれども、それに伴って糸ひき現象が発生する
ため、外観上、ぬめり剤としての使用は不可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような現
状に鑑みてなされたもので、身体に付着しても簡単に水
で洗い落とすことができ、吸水によるコンドームの白化
を生じることなく、更に巻き上げ部への浸入性に優れた
コンドーム用水溶性潤滑剤、およびこのコンドーム用水
溶性潤滑剤を塗布したコンドームを提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は前記特許請
求の範囲に記載されたコンドーム用水溶性潤滑剤および
コンドーム用水溶性潤滑剤を塗布したコンドームによっ
て達成される。すなわち、
【0008】(1) 巻き上げた状態のコンドームの巻き上
げ部への浸入性に優れ、かつ、コンドームを白化させな
い水溶性巻き上げ部浸入剤と、コンドームにぬめり性を
付与する水溶性ぬめり剤とからなるコンドーム用水溶性
潤滑剤。
【0009】(2) 巻き上げた状態のコンドームの巻き上
げ部への浸入性に優れ、かつ、コンドームを白化させな
い水溶性巻き上げ部浸入剤が、乳酸ナトリウム、トリメ
チルグリシン、dl−リンゴ酸ナトリウム、単糖類、d
l−ピロリドンカルボン酸の塩類、糖アルコール類のう
ち、いずれか1種類または2種類以上の水溶液であり、
コンドームにぬめり性を付与する水溶性ぬめり剤がプル
ラン、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリメタクリル酸
アンモニウム、アラビアガム、デキストラン、タマリン
ドガム、ファーセレラン、デンプングリコール酸ナトリ
ウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリド
ンのうち、いずれか1種類または2種類以上からなる
(1) 記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
【0010】(3) 乳酸ナトリウム溶液に、ポリアクリル
酸アンモニウム、ポリメタクリル酸アンモニウム、アラ
ビアガム、ポリビニルピロリドン、デキストラン、プル
ランのうち、いずれか1種類または2種類以上を溶解し
たコンドーム用水溶性潤滑剤。
【0011】(4) 乳酸ナトリウム溶液の水分含有量が、
40〜80重量%の範囲内である(3)記載のコンドーム
用水溶性潤滑剤。
【0012】(5) トリメチルグリシン溶液に、アラビア
ガム、デキストラン、プルランのうち、いずれか1種類
または2種類以上を溶解した(2) 記載のコンドーム用水
溶性潤滑剤。
【0013】(6) トリメチルグリシン溶液の水分含有量
が、40〜80重量%の範囲内である(5) 記載のコンド
ーム用水溶性潤滑剤。
【0014】(7) 乳酸ナトリウム溶液に、ポリアクリル
酸アンモニウムが析出しない範囲で、トリメチルグリシ
ンを添加した(2) 記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
【0015】(8) 乳酸ナトリウム溶液に、ポリメタクリ
ル酸アンモニウムが析出しない範囲で、トリメチルグリ
シンを添加した(2) 記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
【0016】(9)乳酸ナトリウム溶液100重量部に対
して、同濃度のトリメチルグリシン溶液の混合量が、最
大10重量部である(7) 記載のコンドーム用水溶性潤滑
剤。
【0017】(10)乳酸ナトリウム溶液100重量部に対
して、同濃度のトリメチルグリシン溶液の混合量が、最
大10重量部である(8) 記載のコンドーム用水溶性潤滑
剤。
【0018】(11)dl−ピロリドンカルボン酸の塩類溶
液に、アラビアガム、デキストラン、プルラン、タマリ
ンドガムのうち、いずれか1種類または2種類以上を溶
解した(2) 記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
【0019】(12)dl−ピロリドンカルボン酸の塩類溶
液に、ファーセレラン、デンプングリコール酸ナトリウ
ムのうち、いずれか1種類または2種類を分散した(2)
記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
【0020】(13)単糖類溶液に、アラビアガム、ポリビ
ニルピロリドン、デキストラン、プルランのうち、いず
れか1種類または2種類以上を溶解した(2) 記載のコン
ドーム用水溶性潤滑剤。
【0021】(14)単糖類溶液のうち、水分含有量がそれ
ぞれ50〜70重量%の範囲内であるキシロース溶液、
グルコース溶液、フルクトース溶液のいずれか1種類ま
たは2種類以上を使用した(13)記載のコンドーム用水溶
性潤滑剤。
【0022】(15)dl−リンゴ酸ナトリウム溶液に、ポ
リアクリル酸アンモニウム、ポリメタクリル酸アンモニ
ウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アラビアガム、デキ
ストラン、プルランのうち、いずれか1種類または2種
類以上を溶解した(2) 記載のコンドーム用水溶性潤滑
剤。
【0023】(16)糖アルコール類溶液に、アラビアガ
ム、ポリビニルピロリドン、デキストラン、プルランの
うち、いずれか1種類または2種類以上を溶解した(2)
記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
【0024】(17)糖アルコール類溶液のうち、水分含有
量が45〜70重量%の範囲内であるキシリトール溶
液、30〜70重量%の範囲内であるソルビトール溶
液、35〜70重量%の範囲内であるマルチトール溶液
のいずれか1種類または2種類以上を使用した(16)記載
のコンドーム用水溶性潤滑剤。
【0025】(18)乳酸ナトリウム溶液、トリメチルグリ
シン溶液、dl−ピロリドンカルボン酸の塩類溶液、単
糖類溶液、dl−リンゴ酸ナトリウム溶液、糖アルコー
ル溶液のいずれか2種類以上の混合溶液に、アラビアガ
ム、デキストラン、プルランのうち、いずれか1種類ま
たは2種類以上を溶解した(2) 記載のコンドーム用水溶
性潤滑剤。
【0026】(19)乳酸ナトリウム溶液、dl−リンゴ酸
ナトリウム溶液の混合溶液に、ポリアクリル酸アンモニ
ウム、ポリメタクリル酸アンモニウムのうち、いずれか
1種類または2種類を溶解した(2) 記載のコンドーム用
水溶性潤滑剤。
【0027】(20)乳酸ナトリウム溶液、単糖類溶液、糖
アルコール溶液のいずれか2種類以上の混合溶液に、ポ
リビニルピロリドンを溶解した(2) 記載のコンドーム用
水溶性潤滑剤。
【0028】(21)水溶性巻き上げ部浸入剤または水溶性
ぬめり剤が、複数種類を混合して構成される場合のそれ
ぞれの混入量は、それぞれを単独で使用する場合の最大
溶解量よりも小さく、0(ゼロ)よりも大きいものであ
る(2),(3),(5),(11),(12),(15),(16),(18),(19),(20)の
いずれか1項に記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
【0029】(22)上記(1) 〜(21)のいずれか1項に記載
のコンドーム用水溶性潤滑剤を塗布したものであるコン
ドーム用水溶性潤滑剤を塗布したコンドームである。
【0030】
【発明の実施の形態】(1) 本発明者は数多くの知見に基
づいて実験を重ねた結果、巻き上げた状態のコンドーム
の巻き上げ部への浸入性に優れ、かつ、コンドームを白
化させない水溶性巻き上げ部浸入剤と、コンドームにぬ
めり性を付与する水溶性ぬめり剤とを以下に記載のよう
な条件のもとで、適宜混合して使用することにより、巻
き上げた状態のコンドームの巻き上げ部への浸入性およ
びぬめり性に優れた複数のコンドーム用水溶性潤滑剤が
得られることを確認した。
【0031】(2) 水溶性巻き上げ部浸入剤として、乳酸
ナトリウム、トリメチルグリシン、dl−リンゴ酸ナト
リウム、単糖類、dl−ピロリドンカルボン酸の塩類、
糖アルコール類のうち、いずれか1種類単独か、または
2種類以上を混合した水溶液を用い、水溶性ぬめり剤と
して、プルラン、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリメ
タクリル酸アンモニウム、アラビアガム、デキストラ
ン、タマリンドガム、ファーセレラン、デンプングリコ
ール酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビ
ニルピロリドンのうち、いずれか1種類単独か、または
2種類以上を混合した水溶液を用いる。
【0032】(3) 水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにポリアクリル酸アンモニウム、
ポリメタクリル酸アンモニウム、アラビアガム、ポリビ
ニルピロリドン、デキストラン、プルランのうち、いず
れか1種類または2種類以上を溶解することにより優れ
た潤滑性が得られることを確認した。
【0033】(4) 水溶性潤滑剤として、トリメチルグリ
シン溶液を主剤とし、これにアラビアガム、デキストラ
ン、プルランのうち、いずれか1種類または2種類以上
を溶解することにより優れた潤滑性が得られることを確
認した。
【0034】(5) 水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにポリアクリル酸アンモニウムが
析出しない範囲でトリメチルグリシンを添加することに
より、優れた潤滑性が得られることを確認した。
【0035】(6) 水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにポリメタクリル酸アンモニウム
が析出しない範囲でトリメチルグリシンを添加すること
により、優れた潤滑性が得られることを確認した。
【0036】(7) 水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにポリアクリル酸アンモニウム、
ポリメタクリル酸アンモニウム、アラビアガム、ポリビ
ニルピロリドン、デキストラン、プルランのうち、いず
れか1種類または2種類以上を溶解する際、乳酸ナトリ
ウム溶液の水分含有量が40〜80重量%の範囲内では
優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が40%未満ではコ
ンドーム巻き上げ部への十分な浸入性が得られず、80
%を越える領域ではコンドームの白化が生じた。
【0037】(8) 水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにポリアクリル酸アンモニウムを
単独で溶解する場合、その溶解量が乳酸ナトリウム溶液
の0.1〜3.0重量%の範囲内では優れた潤滑性を発
揮し、その溶解量が0.1重量%未満では十分な潤滑性
が得られず、3.0%を越える領域ではコンドームの巻
き上げ部への十分な浸入性が得られなかった。
【0038】(9) 水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにポリメタクリル酸アンモニウム
を単独で溶解する場合、その溶解量が乳酸ナトリウム溶
液の0.05〜2.0重量%の範囲内では優れた潤滑性
を発揮し、その溶解量が0.05重量%未満では十分な
潤滑性が得られず、2.0重量%を越える領域ではコン
ドームの巻き上げ部への十分な浸入性が得られなかっ
た。
【0039】(10)水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにアラビアガムを単独で溶解する
場合、その溶解量が乳酸ナトリウム溶液の0.5〜8.
0重量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、その溶解
量が0.5重量%未満では十分な潤滑性が得られず、
8.0重量%を越える領域ではコンドームの巻き上げ部
への十分な浸入性が得られなかった。
【0040】(11)水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにポリビニルピロリドンを単独で
溶解する場合、その溶解量が乳酸ナトリウム溶液の0.
5〜8.0重量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、
その溶解量が0.5重量%未満では十分な潤滑性が得ら
れず、8.0重量%を越える領域ではコンドームの巻き
上げ部への十分な浸入性が得られなかった。
【0041】(12)水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにデキストランを単独で溶解する
場合、その溶解量が乳酸ナトリウム溶液の0.5〜8.
0重量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、その溶解
量が0.5重量%未満では十分な潤滑性が得られず、
8.0重量%を越える領域ではコンドームの巻き上げ部
への十分な浸入性が得られなかった。
【0042】(13)水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにプルランを単独で溶解する場
合、その溶解量が乳酸ナトリウム溶液の0.05〜3.
0重量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、その溶解
量が0.05重量%未満では十分な潤滑性が得られず、
3.0重量%を越える領域ではコンドームの巻き上げ部
への十分な浸入性が得られなかった。
【0043】(14)水溶性潤滑剤として、トリメチルグリ
シン溶液を主剤とし、これにアラビアガム、デキストラ
ン、プルランのうち、いずれか1種類または2種類以上
を溶解する際、トリメチルグリシン溶液の水分含有量が
40〜80重量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、
水分含有量が40重量%未満ではトリメチルグリシンが
水に溶解せず、80%を越える領域ではコンドームの白
化が生じた。
【0044】(15)水溶性潤滑剤として、トリメチルグリ
シン溶液を主剤とし、これにアラビアガムを単独で溶解
する場合、その溶解量がトリメチルグリシン溶液の2.
0〜15.0%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、そ
の溶解量が2.0重量%未満では十分な潤滑性が得られ
ず、15.0重量%を越える領域ではコンドームの巻き
上げ部への十分な浸入性が得られなかった。
【0045】(16)水溶性潤滑剤として、トリメチルグリ
シン溶液を主剤とし、これにデキストランを単独で溶解
する場合、その溶解量がトリメチルグリシン溶液の2.
0〜15.0重量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮
し、その溶解量が2.0重量%未満では十分な潤滑性が
得られず、15.0重量%を越える領域ではコンドーム
の巻き上げ部への十分な浸入性が得られなかった。
【0046】(17)水溶性潤滑剤として、トリメチルグリ
シン溶液を主剤とし、これにプルランを単独で溶解する
場合、その溶解量がトリメチルグリシン溶液の0.1〜
5.0重量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、その
溶解量が0.1重量%未満では十分な潤滑性が得られ
ず、5.0重量%を越える領域ではコンドームの巻き上
げ部への十分な浸入性が得られなかった。
【0047】(18)水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにポリアクリル酸アンモニウムが
析出しない範囲でトリメチルグリシンを添加する際、乳
酸ナトリウム溶液100重量部に対して、同濃度のトリ
メチルグリシン溶液の混合量が、最大10重量部の範囲
内では優れた潤滑性を発揮した。トリメチルグリシン溶
液の混合量が、10重量部を越える領域では均質な溶液
が得られなかった。
【0048】(19)水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液を主剤とし、これにポリメタクリル酸アンモニウム
が析出しない範囲でトリメチルグリシンを添加する際、
乳酸ナトリウム溶液100重量部に対して、同濃度のト
リメチルグリシン溶液の混合量が、最大10重量部の範
囲内では優れた潤滑性を発揮した。トリメチルグリシン
溶液の混合量が、10重量部を越える領域では均質な溶
液が得られなかった。
【0049】(20)水溶性潤滑剤として、dl−ピロリド
ンカルボン酸の塩類溶液に、アラビアガム、デキストラ
ン、プルラン、タマリンドガムのうち、いずれか1種類
または2種類以上を溶解することによって優れた潤滑性
が得られることを確認した。
【0050】(21)水溶性潤滑剤として、dl−ピロリド
ンカルボン酸の塩類溶液に、ファーセレラン、デンプン
グリコール酸ナトリウムのうち、いずれか1種類または
2種類を分散して使用することによって優れた潤滑性が
得られることを確認した。
【0051】(22)水溶性潤滑剤として、dl−ピロリド
ンカルボン酸の塩類溶液に、アラビアガム、デキストラ
ン、プルラン、タマリンドガムのうち、いずれか1種類
または2種類以上を溶解する際、dl−ピロリドンカル
ボン酸の塩類溶液の水分含有量が40〜80重量%の範
囲内では優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が40重量
%未満ではコンドームの巻き上げ部への十分な浸入性が
得られず、80%を越える領域ではコンドームの白化が
生じた。
【0052】(23)水溶性潤滑剤として、dl−ピロリド
ンカルボン酸の塩類溶液に、ファーセレラン、デンプン
グリコール酸ナトリウムのうち、いずれか1種類または
2種類を分散して使用する際、dl−ピロリドンカルボ
ン酸の塩類溶液の水分含有量が40〜80%の範囲内で
は優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が40重量%未満
ではコンドームの巻き上げ部への十分な浸入性が得られ
ず、80%を越える領域ではコンドームの白化が生じ
た。
【0053】(24)水溶性潤滑剤として、dl−ピロリド
ンカルボン酸の塩類溶液に、アラビアガムを単独で溶解
する場合の溶解量が、dl−ピロリドンカルボン酸の塩
類溶液の0.5〜8.0重量%の範囲内では優れた潤滑
性を発揮し、水分含有量が0.5重量%未満では十分な
潤滑性が得られず、8.0重量%を越える領域ではコン
ドームの巻き上げ部への十分な浸入性が得られなかっ
た。
【0054】(25)水溶性潤滑剤として、dl−ピロリド
ンカルボン酸の塩類溶液に、デキストランを単独で溶解
する場合の溶解量が、dl−ピロリドンカルボン酸の塩
類溶液の0.5〜8.0重量%の範囲内では優れた潤滑
性を発揮し、水分含有量が0.5重量%未満では十分な
潤滑性が得られず、8.0重量%を越える領域ではコン
ドームの巻き上げ部への十分な浸入性が得られなかっ
た。
【0055】(26)水溶性潤滑剤として、dl−ピロリド
ンカルボン酸の塩類溶液に、プルランを単独で溶解する
場合の溶解量が、dl−ピロリドンカルボン酸の塩類溶
液の0.05〜3.0重量%の範囲内では優れた潤滑性
を発揮し、水分含有量が0.05重量%未満では十分な
潤滑性が得られず、3.0重量%を越える領域ではコン
ドームの巻き上げ部への十分な浸入性が得られなかっ
た。
【0056】(27)水溶性潤滑剤として、dl−ピロリド
ンカルボン酸の塩類溶液に、タマリンドガムを単独で溶
解する場合の溶解量が、dl−ピロリドンカルボン酸の
塩類溶液の0.02〜1.0重量%の範囲内では優れた
潤滑性を発揮し、水分含有量が0.02重量%未満では
十分な潤滑性が得られず、1.0重量%を越える領域で
はコンドームの巻き上げ部への十分な浸入性が得られな
かった。
【0057】(28)水溶性潤滑剤として、dl−ピロリド
ンカルボン酸の塩類溶液に、ファーセレランを単独で溶
解する場合の溶解量が、dl−ピロリドンカルボン酸の
塩類溶液の0.2〜6.0重量%の範囲内では優れた潤
滑性を発揮し、水分含有量が0.2重量%未満では十分
な潤滑性が得られず、6.0重量%を越える領域ではコ
ンドームの巻き上げ部への十分な浸入性が得られなかっ
た。
【0058】(29)水溶性潤滑剤として、dl−ピロリド
ンカルボン酸の塩類溶液に、デンプングリコール酸ナト
リウムを単独で溶解する場合の溶解量が、dl−ピロリ
ドンカルボン酸の塩類溶液の0.2〜6.0重量%の範
囲内では優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が0.2重
量%未満では十分な潤滑性が得られず、6.0重量%を
越える領域ではコンドームの巻き上げ部への十分な浸入
性が得られなかった。
【0059】(30)水溶性潤滑剤として、単糖類溶液を主
剤とし、これにアラビアガム、ポリビニルピロリドン、
デキストラン、プルランのうち、いずれか1種類または
2種類以上を溶解することによって優れた潤滑性が得ら
れることを確認した。
【0060】(31)水溶性潤滑剤として、単糖類溶液を主
剤とし、これにアラビアガム、ポリビニルピロリドン、
デキストラン、プルランのうち、いずれか1種類または
2種類以上を溶解する際、単糖類溶液のうち、キシロー
ス溶液、グルコース溶液、フルクトース溶液の水分含有
量が50〜70重量%の範囲内ではそれぞれ優れた潤滑
性を発揮し、水分含有量が50重量%未満ではそれぞれ
水に溶解せず、70重量%を越える領域ではコンドーム
の白化が生じた。
【0061】(32)水溶性潤滑剤として、単糖類溶液を主
剤とし、これにアラビアガムを単独で溶解する場合の溶
解量が、単糖類溶液の0.5〜8.0重量%の範囲内で
は優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が0.5重量%未
満では十分な潤滑性が得られず、8.0重量%を越える
領域ではコンドームの巻き上げ部への十分な浸入性が得
られなかった。
【0062】(33)水溶性潤滑剤として、単糖類溶液を主
剤とし、これにポリビニルピロリドンを単独で溶解する
場合の溶解量が、単糖類溶液の0.5〜8.0重量%の
範囲内では優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が0.5
重量%未満では十分な潤滑性が得られず、8.0重量%
を越える領域ではコンドームの巻き上げ部への十分な浸
入性が得られなかった。
【0063】(34)水溶性潤滑剤として、単糖類溶液を主
剤とし、これにデキストランを単独で溶解する場合の溶
解量が、単糖類溶液の0.5〜8.0重量%の範囲内で
は優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が0.5重量%未
満では十分な潤滑性が得られず、8.0重量%を越える
領域ではコンドームの巻き上げ部への十分な浸入性が得
られなかった。
【0064】(35)水溶性潤滑剤として、単糖類溶液を主
剤とし、これにプルランを単独で溶解する場合の溶解量
が、単糖類溶液の0.05〜3.0重量%の範囲内では
優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が0.05重量%未
満では十分な潤滑性が得られず、3.0重量%を越える
領域ではコンドームの巻き上げ部への十分な浸入性が得
られなかった。
【0065】(36)水溶性潤滑剤として、糖アルコール類
溶液を主剤とし、これにアラビアガム、ポリビニルピロ
リドン、デキストラン、プルランのうち、いずれか1種
類または2種類以上を溶解することによって優れた潤滑
性が得られることを確認した。
【0066】(37)水溶性潤滑剤として、糖アルコール類
溶液を主剤とし、これにアラビアガム、ポリビニルピロ
リドン、デキストラン、プルランのうち、いずれか1種
類または2種類以上を溶解する際、糖アルコール類溶液
のうち、キシリトール溶液は水分含有量が45〜70重
量%範囲内では、ソルビトール溶液は水分含有量が30
〜70重量%の範囲内では、マルチトール溶液は水分含
有量が35〜70重量%の範囲内ではそれぞれ優れた潤
滑性を発揮し、水分含有量がキシリトール溶液で45重
量%未満、ソルビトール溶液で30重量%未満、マルチ
トール溶液で35重量%未満ではコンドームの巻き上げ
部への十分な浸入性が得られず、いずれも70重量%を
越える領域ではそれぞれコンドームの白化が生じた。
【0067】(38)水溶性潤滑剤として、糖アルコール類
溶液を主剤とし、これにアラビアガムを単独で溶解する
場合の溶解量が、糖アルコール類溶液の0.5〜8.0
重量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、水分含有量
が0.5重量%未満では十分な潤滑性が得られず、8.
0重量%を越える領域ではコンドームの巻き上げ部への
十分な浸入性が得られなかった。
【0068】(39)水溶性潤滑剤として、糖アルコール類
溶液を主剤とし、これにポリビニルピロリドンを単独で
溶解する場合の溶解量が、糖アルコール類溶液の0.5
〜8.0重量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、水
分含有量が0.5重量%未満では十分な潤滑性が得られ
ず、8.0重量%を越える領域ではコンドームの巻き上
げ部への十分な浸入性が得られなかった。
【0069】(40)水溶性潤滑剤として、糖アルコール類
溶液を主剤とし、これにデキストランを単独で溶解する
場合の溶解量が、糖アルコール類溶液の0.5〜8.0
重量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、水分含有量
が0.5重量%未満では十分な潤滑性が得られず、8.
0重量%を越える領域ではコンドームの巻き上げ部への
十分な浸入性が得られなかった。
【0070】(41)水溶性潤滑剤として、糖アルコール類
溶液を主剤とし、これにプルランを単独で溶解する場合
の溶解量が、糖アルコール類溶液の0.05〜3.0重
量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が
0.05重量%未満では十分な潤滑性が得られず、3.
0重量%を越える領域ではコンドームの巻き上げ部への
十分な浸入性が得られなかった。
【0071】(42)水溶性潤滑剤として、dl−リンゴ酸
ナトリウム溶液を主剤とし、これにポリアクリル酸アン
モニウム、ポリメタクリル酸アンモニウム、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、アラビアガム、デキストラン、プルラ
ンのうち、いずれか1種類または2種類以上を溶解する
ことによって優れた潤滑性が得られることを確認した。
【0072】(43)水溶性潤滑剤として、dl−リンゴ酸
ナトリウム溶液を主剤とし、これにポリアクリル酸アン
モニウム、ポリメタクリル酸アンモニウム、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、アラビアガム、デキストラン、プルラ
ンのうち、いずれか1種類または2種類以上を溶解する
際、dl−リンゴ酸ナトリウム溶液の水分含有量が50
〜70重量%の範囲内では優れた潤滑性を発揮し、水分
含有量が50重量%未満ではdl−リンゴ酸ナトリウム
が水に溶解せず、70重量%を越える領域ではコンドー
ムの白化が生じた。
【0073】(44)水溶性潤滑剤として、dl−リンゴ酸
ナトリウム溶液を主剤とし、これにポリアクリル酸アン
モニウムを単独で溶解する場合の溶解量が、dl−リン
ゴ酸ナトリウム溶液の0.1〜3.0重量%の範囲内で
は優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が0.1重量%未
満では十分な潤滑性が得られず、3.0重量%を越える
領域ではコンドームの巻き上げ部への十分な浸入性が得
られなかった。
【0074】(45)水溶性潤滑剤として、dl−リンゴ酸
ナトリウム溶液を主剤とし、これにポリメタクリル酸ア
ンモニウムを単独で溶解する場合の溶解量が、dl−リ
ンゴ酸ナトリウム溶液の0.05〜2.0重量%の範囲
内では優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が0.05重
量%未満では十分な潤滑性が得られず、2.0重量%を
越える領域ではコンドームの巻き上げ部への十分な浸入
性が得られなかった。
【0075】(46)水溶性潤滑剤として、dl−リンゴ酸
ナトリウム溶液を主剤とし、これにポリアクリル酸ナト
リウム溶液を単独で溶解する場合の溶解量が、dl−リ
ンゴ酸ナトリウム溶液の0.1〜3.0重量%の範囲内
では優れた潤滑性を発揮し、水分含有量が0.1重量%
未満では十分な潤滑性が得られず、3.0重量%を越え
る領域ではコンドームの巻き上げ部への十分な浸入性が
得られなかった。
【0076】(47)水溶性潤滑剤として、dl−リンゴ酸
ナトリウム溶液を主剤とし、これにアラビアガムを単独
で溶解する場合の溶解量が、dl−リンゴ酸ナトリウム
溶液の0.5〜8.0重量%の範囲内では優れた潤滑性
を発揮し、水分含有量が0.5重量%未満では十分な潤
滑性が得られず、8.0重量%を越える領域ではコンド
ームの巻き上げ部への十分な浸入性が得られなかった。
【0077】(48)水溶性潤滑剤として、dl−リンゴ酸
ナトリウム溶液を主剤とし、これにデキストランを単独
で溶解する場合の溶解量が、dl−リンゴ酸ナトリウム
溶液の0.5〜8.0重量%の範囲内では優れた潤滑性
を発揮し、水分含有量が0.5重量%未満では十分な潤
滑性が得られず、8.0重量%を越える領域ではコンド
ームの巻き上げ部への十分な浸入性が得られなかった。
【0078】(49)水溶性潤滑剤として、dl−リンゴ酸
ナトリウム溶液を主剤とし、これにプルランを単独で溶
解する場合の溶解量が、dl−リンゴ酸ナトリウム溶液
の0.05〜3.0重量%の範囲内では優れた潤滑性を
発揮し、水分含有量が0.05重量%未満では十分な潤
滑性が得られず、3.0重量%を越える領域ではコンド
ームの巻き上げ部への十分な浸入性が得られなかった。
【0079】(50)水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液、トリメチルグリシン溶液、dl−ピロリドンカル
ボン酸の塩類溶液、単糖類溶液、dl−リンゴ酸ナトリ
ウム溶液、糖アルコール溶液のいずれか2種類以上の混
合溶液を主剤とし、これにアラビアガム、デキストラ
ン、プルランのうち、いずれか1種類または2種類以上
を溶解することによって優れた潤滑性が得られることを
確認した。
【0080】(51)水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液、dl−リンゴ酸ナトリウム溶液の混合溶液を主剤
とし、これにポリアクリル酸アンモニウム、ポリメタク
リル酸アンモニウムのうち、いずれか1種類または2種
類を溶解することによって優れた潤滑性が得られること
を確認した。
【0081】(52)水溶性潤滑剤として、乳酸ナトリウム
溶液、単糖類溶液、糖アルコール溶液のいずれか2種類
以上の混合溶液を主剤とし、これにポリビニルピロリド
ンを溶解することによって優れた潤滑性が得られること
を確認した。
【0082】(53)水溶性巻き上げ部浸入剤または水溶性
ぬめり剤が、複数種類を混合して構成される場合のそれ
ぞれの混入量は、それぞれを単独で使用する場合の最大
溶解量よりも小さく、0(ゼロ)よりも大きくすること
によって、優れた巻き上げ部浸入性およびぬめり性を有
することを確認した。
【0083】
【実施例】表1〜9は本発明者等が実施した本発明に基
づくコンドーム用水溶性潤滑剤のコンドーム巻き上げ部
への浸入性の確認実験の結果を示すもので、表1は実験
に使用した浸入剤とそれに混合したぬめり剤との組み合
わせを示している。
【0084】表2,3,4,5,6,7,8はそれぞれ
浸入剤として乳酸ナトリウム溶液(表2)、トリメチル
グリシン溶液(表3)、乳酸ナトリウム溶液とトリメチ
ルグリシン溶液の混合溶液(表4)、dl−ピロリドン
カルボン酸ナトリウム(表5)、キシロース溶液(表
6)、キシリトール溶液(表7)、dl−リンゴ酸ナト
リウム溶液(表8)を使用し、これにそれぞれぬめり剤
を適宜添加して得られた潤滑剤のコンドーム巻き上げ部
への浸入に要した日数を示している。
【0085】表9は比較のために行った、シリコーンオ
イルからなる潤滑剤を使用した際の潤滑剤のコンドーム
巻き上げ部への浸入に要した日数を示している。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】
【表5】
【0091】
【表6】
【0092】
【表7】
【0093】
【表8】
【0094】
【表9】
【0095】これらの実験結果は、本発明に基づくコン
ドーム用潤滑剤は、いずれも、従来のシリコーンオイル
等の油性の潤滑剤に較べて、巻き上げた状態のコンドー
ム巻き上げ部への浸入に要する日数を顕著に短縮し得る
ことを示している。
【0096】
【発明の効果】上記発明の詳細な説明において説明した
ように、巻き上げた状態のコンドームの巻き上げ部への
浸入性に優れた水溶性浸入剤と、使用時にぬめり感を付
与する水溶性ぬめり剤とを最適な条件で組み合わせるこ
とにより、身体に付着しても簡単に水で洗い落とすこと
ができ、吸水によるコンドームの白化を生じることな
く、巻き上げた状態のコンドームの巻き上げ部への浸入
性と、使用時のぬめり性の両方に優れたコンドーム用水
溶性潤滑剤およびコンドーム用水溶性潤滑剤を塗布した
コンドームを得ることが可能になるという効果を奏す
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−165796(JP,A) 特開 昭63−212355(JP,A) 特開 平7−67906(JP,A) 特開 昭48−31377(JP,A) 特開 平6−319414(JP,A) 特開 平6−293624(JP,A) 特開 平7−267849(JP,A) 特開 平8−20528(JP,A) 特公 平7−68118(JP,B2) 特公 平5−25497(JP,B2) 特公 平5−65(JP,B2) 特公 昭61−3500(JP,B2) 実公 昭60−7048(JP,Y2) 実公 昭57−40975(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 6/04

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き上げた状態のコンドームの巻き上げ
    部への浸入性に優れ、かつ、コンドームを白化させない
    水溶性巻き上げ部浸入剤と、コンドームにぬめり性を付
    与する水溶性ぬめり剤とからなることを特徴とするコン
    ドーム用水溶性潤滑剤。
  2. 【請求項2】 巻き上げた状態のコンドームの巻き上げ
    部への浸入性に優れ、かつ、コンドームを白化させない
    水溶性巻き上げ部浸入剤が、乳酸ナトリウム、トリメチ
    ルグリシン、dl−リンゴ酸ナトリウム、単糖類、dl
    −ピロリドンカルボン酸の塩類、糖アルコール類のう
    ち、いずれか1種類または2種類以上の水溶液であり、 コンドームにぬめり性を付与する水溶性ぬめり剤がプル
    ラン、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリメタクリル酸
    アンモニウム、アラビアガム、デキストラン、タマリン
    ドガム、ファーセレラン、デンプングリコール酸ナトリ
    ウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリド
    ンのうち、いずれか1種類または2種類以上からなる請
    求項1記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
  3. 【請求項3】 乳酸ナトリウム溶液に、ポリアクリル酸
    アンモニウム、ポリメタクリル酸アンモニウム、アラビ
    アガム、ポリビニルピロリドン、デキストラン、プルラ
    ンのうち、いずれか1種類または2種類以上を溶解した
    請求項2記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
  4. 【請求項4】 乳酸ナトリウム溶液の水分含有量が、4
    0〜80重量%の範囲内である請求項3記載のコンドー
    ム用水溶性潤滑剤。
  5. 【請求項5】 トリメチルグリシン溶液に、アラビアガ
    ム、デキストラン、プルランのうち、いずれか1種類ま
    たは2種類以上を溶解した請求項2記載のコンドーム用
    水溶性潤滑剤。
  6. 【請求項6】 トリメチルグリシン溶液の水分含有量
    が、40〜80重量%の範囲内である請求項5記載のコ
    ンドーム用水溶性潤滑剤。
  7. 【請求項7】 乳酸ナトリウム溶液に、ポリアクリル酸
    アンモニウムが析出しない範囲で、トリメチルグリシン
    を添加した請求項2記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
  8. 【請求項8】 乳酸ナトリウム溶液に、ポリメタクリル
    酸アンモニウムが析出しない範囲で、トリメチルグリシ
    ンを添加した請求項2記載のコンドーム用水溶性潤滑
    剤。
  9. 【請求項9】 乳酸ナトリウム溶液100重量部に対し
    て、同濃度のトリメチルグリシン溶液の混合量が、最大
    10重量部である請求項7記載のコンドーム用水溶性潤
    滑剤。
  10. 【請求項10】 乳酸ナトリウム溶液100重量部に対
    して、同濃度のトリメチルグリシン溶液の混合量が、最
    大10重量部である請求項8記載のコンドーム用水溶性
    潤滑剤。
  11. 【請求項11】 dl−ピロリドンカルボン酸の塩類溶
    液に、アラビアガム、デキストラン、プルラン、タマリ
    ンドガムのうち、いずれか1種類または2種類以上を溶
    解した請求項2記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
  12. 【請求項12】 dl−ピロリドンカルボン酸の塩類溶
    液に、ファーセレラン、デンプングリコール酸ナトリウ
    ムのうち、いずれか1種類または2種類を分散した請求
    項2記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
  13. 【請求項13】 単糖類溶液に、アラビアガム、ポリビ
    ニルピロリドン、デキストラン、プルランのうち、いず
    れか1種類または2種類以上を溶解した請求項2記載の
    コンドーム用水溶性潤滑剤。
  14. 【請求項14】 単糖類溶液のうち、水分含有量がそれ
    ぞれ50〜70重量%の範囲内であるキシロース溶液、
    グルコース溶液、フルクトース溶液のいずれか1種類ま
    たは2種類以上を使用した請求項13記載のコンドーム
    用水溶性潤滑剤。
  15. 【請求項15】 dl−リンゴ酸ナトリウム溶液に、ポ
    リアクリル酸アンモニウム、ポリメタクリル酸アンモニ
    ウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アラビアガム、デキ
    ストラン、プルランのうち、いずれか1種類または2種
    類以上を溶解 した請求項2記載のコンドーム用水溶性潤
    滑剤。
  16. 【請求項16】 糖アルコール類溶液に、アラビアガ
    ム、ポリビニルピロリドン、デキストラン、プルランの
    うち、いずれか1種類または2種類以上を溶解した請求
    項2記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
  17. 【請求項17】 糖アルコール類溶液のうち、水分含有
    量が45〜70重量%の範囲内であるキシリトール溶
    液、30〜70重量%の範囲内であるソルビトール溶
    液、35〜70重量%の範囲内であるマルチトール溶液
    のいずれか1種類または2種類以上を使用した請求項1
    6記載のコンドーム用水溶性潤滑剤。
  18. 【請求項18】 乳酸ナトリウム溶液、トリメチルグリ
    シン溶液、dl−ピロリドンカルボン酸の塩類溶液、単
    糖類溶液、dl−リンゴ酸ナトリウム溶液、糖アルコー
    ル溶液のいずれか2種類以上の混合溶液に、アラビアガ
    ム、デキストラン、プルランのうち、いずれか1種類ま
    たは2種類以上を溶解した請求項2記載のコンドーム用
    水溶性潤滑剤。
  19. 【請求項19】 乳酸ナトリウム溶液、dl−リンゴ酸
    ナトリウム溶液の混合溶液に、ポリアクリル酸アンモニ
    ウム、ポリメタクリル酸アンモニウムのうち、いずれか
    1種類または2種類を溶解した請求項2記載のコンドー
    ム用水溶性潤滑剤。
  20. 【請求項20】 乳酸ナトリウム溶液、単糖類溶液、糖
    アルコール溶液のいずれか2種類以上の混合溶液に、ポ
    リビニルピロリドンを溶解した請求項2記載のコンドー
    ム用水溶性潤滑剤。
  21. 【請求項21】 水溶性巻き上げ部浸入剤または水溶性
    ぬめり剤が、複数種類を混合して構成される場合のそれ
    ぞれの混入量は、それぞれを単独で使用する場合の最大
    溶解量よりも小さく、0(ゼロ)よりも大きいものであ
    る請求項2,3,5,11,12,15,16,18,
    19,20のいずれか1項に記載のコンドーム用水溶性
    潤滑剤。
  22. 【請求項22】 上記請求項1〜21のいずれか1項に
    記載のコンドーム用水溶性潤滑剤を塗布したものである
    ことを特徴とするコンドーム用水溶性潤滑剤を塗布した
    コンドーム。
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