JP3441660B2 - ブロー成型金型 - Google Patents
ブロー成型金型Info
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- JP3441660B2 JP3441660B2 JP35141498A JP35141498A JP3441660B2 JP 3441660 B2 JP3441660 B2 JP 3441660B2 JP 35141498 A JP35141498 A JP 35141498A JP 35141498 A JP35141498 A JP 35141498A JP 3441660 B2 JP3441660 B2 JP 3441660B2
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- Japan
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- air vent
- mold
- vent hole
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造で形成され、
かつキャビティにエア抜き孔が開口したブロー成型金型
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】ブロー成型に於いては、パリソンとキャ
ビティとの間に空気が閉じこめられるとディンプル状の
表面欠陥が製品に生じるので、キャビティの適所にエア
抜き孔を設けることにより、キャビティとパリソンとの
間に気泡が生じないようにしている。 【０００３】従来、このエア抜き孔は、金型を鋳造形成
した後にドリルで穿孔するなどして形成されていたが、
孔径が大きすぎると、ブロー成型時の内圧で孔内に押し
出された部分が表面欠陥になってしまうので、製品表面
に影響を及ぼさない程度の小径孔を多数設けた多孔部材
をドリル孔の開口に嵌着することにより、欠陥の発生防
止と通気性の確保とを両立するようにしていた。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、この従来構
成によると、曲面部あるいは隅部などの如き機械加工が
困難な部位にはエア抜き孔を設けることができなかっ
た。このことは、本来エア抜きが最も必要となる内面輪
郭が複雑な部位にエア抜き孔を設けることができないこ
とを意味している。また、エア抜き孔を設けること自体
が、機械加工を要するために金型の製造工程を煩雑化
し、金型の製作コストを増大させる一因にもなってい
た。 【０００５】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
エア抜き孔を所望の部位に比較的簡単に設けることがで
きるように構成されたブロー成型金型を提供することに
ある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明に於いては、鋳造で形成されたブロー成
型金型１のキャビティ２に開口するエア抜き孔３を、開
口５の内周輪郭がスリット状をなすように少なくともそ
の端部を扁平に潰したパイプ４を鋳込むことで形成する
ものとした。これによれば、所謂インサート成型によっ
て後加工を要さずに任意の位置にエア抜き孔を配設する
ことができる。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。 【０００８】図１は、本発明に基づき構成されたブロー
成型金型の一例を一部破断して示す概念的な斜視図であ
る。この金型１は、例えば２つ割に形成された分割型か
らなり（図にはこれらのうちの一方のみを示す）、両者
を接合して両者間に挟み込んだパリソンをエア圧で膨ら
ませることにより、両者間に画定されたキャビティ２の
内面輪郭に倣わせた中空体を形成するためのものであ
り、アルミニウム合金の鋳造によってその全体が形成さ
れている。なお、ブロー成型自体は周知の技術なので、
その説明は省略する。 【０００９】キャビティ２のコーナー部には、キャビテ
ィ内を金型１の外側に連通させるためのエア抜き孔３が
設けられている。このエア抜き孔３は、適宜な内径の例
えばステンレスパイプをインサートすることによって形
成されている。 【００１０】エア抜き孔用のパイプ４は、図２に示した
ように、その端部を扁平に潰すことにより、幅寸方ｗが
０．５ミリメートルのスリット状をなす開口５が形成さ
れている。この開口寸法ｗは、過小であると通気性が不
十分となり、過大であると製品表面に影響を及ぼすが、
製品表面に影響を及ぼさずに十分な通気性を得る上に
は、０．５ミリメートル程度が最適であった。 【００１１】パイプ４の金型外面に対する開口は、エア
抜きの機能上は個々に開放するだけでも十分であるが、
塵埃などの侵入を防止する必要がある。そのためには、
各パイプを個々に開放させるよりも、例えばエアフィル
タを設けた１つのチャンバから複数のパイプ４を分岐さ
せるような構成を採ることが好ましい。このチャンバ
は、金型１の肉厚内に鋳込んでも良いが、その金型が冷
却水管路を備えるものである場合は、その管路との干渉
を避けて配置しなければならない。 【００１２】 【発明の効果】このように本発明によれば、キャビティ
の内面形状に殆ど影響されることなくエア抜き孔を所望
の位置に簡単に設けることができるので、金型の製作コ
ストを低減する上に大きな効果を奏することができる。
かつキャビティにエア抜き孔が開口したブロー成型金型
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】ブロー成型に於いては、パリソンとキャ
ビティとの間に空気が閉じこめられるとディンプル状の
表面欠陥が製品に生じるので、キャビティの適所にエア
抜き孔を設けることにより、キャビティとパリソンとの
間に気泡が生じないようにしている。 【０００３】従来、このエア抜き孔は、金型を鋳造形成
した後にドリルで穿孔するなどして形成されていたが、
孔径が大きすぎると、ブロー成型時の内圧で孔内に押し
出された部分が表面欠陥になってしまうので、製品表面
に影響を及ぼさない程度の小径孔を多数設けた多孔部材
をドリル孔の開口に嵌着することにより、欠陥の発生防
止と通気性の確保とを両立するようにしていた。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、この従来構
成によると、曲面部あるいは隅部などの如き機械加工が
困難な部位にはエア抜き孔を設けることができなかっ
た。このことは、本来エア抜きが最も必要となる内面輪
郭が複雑な部位にエア抜き孔を設けることができないこ
とを意味している。また、エア抜き孔を設けること自体
が、機械加工を要するために金型の製造工程を煩雑化
し、金型の製作コストを増大させる一因にもなってい
た。 【０００５】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
エア抜き孔を所望の部位に比較的簡単に設けることがで
きるように構成されたブロー成型金型を提供することに
ある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明に於いては、鋳造で形成されたブロー成
型金型１のキャビティ２に開口するエア抜き孔３を、開
口５の内周輪郭がスリット状をなすように少なくともそ
の端部を扁平に潰したパイプ４を鋳込むことで形成する
ものとした。これによれば、所謂インサート成型によっ
て後加工を要さずに任意の位置にエア抜き孔を配設する
ことができる。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。 【０００８】図１は、本発明に基づき構成されたブロー
成型金型の一例を一部破断して示す概念的な斜視図であ
る。この金型１は、例えば２つ割に形成された分割型か
らなり（図にはこれらのうちの一方のみを示す）、両者
を接合して両者間に挟み込んだパリソンをエア圧で膨ら
ませることにより、両者間に画定されたキャビティ２の
内面輪郭に倣わせた中空体を形成するためのものであ
り、アルミニウム合金の鋳造によってその全体が形成さ
れている。なお、ブロー成型自体は周知の技術なので、
その説明は省略する。 【０００９】キャビティ２のコーナー部には、キャビテ
ィ内を金型１の外側に連通させるためのエア抜き孔３が
設けられている。このエア抜き孔３は、適宜な内径の例
えばステンレスパイプをインサートすることによって形
成されている。 【００１０】エア抜き孔用のパイプ４は、図２に示した
ように、その端部を扁平に潰すことにより、幅寸方ｗが
０．５ミリメートルのスリット状をなす開口５が形成さ
れている。この開口寸法ｗは、過小であると通気性が不
十分となり、過大であると製品表面に影響を及ぼすが、
製品表面に影響を及ぼさずに十分な通気性を得る上に
は、０．５ミリメートル程度が最適であった。 【００１１】パイプ４の金型外面に対する開口は、エア
抜きの機能上は個々に開放するだけでも十分であるが、
塵埃などの侵入を防止する必要がある。そのためには、
各パイプを個々に開放させるよりも、例えばエアフィル
タを設けた１つのチャンバから複数のパイプ４を分岐さ
せるような構成を採ることが好ましい。このチャンバ
は、金型１の肉厚内に鋳込んでも良いが、その金型が冷
却水管路を備えるものである場合は、その管路との干渉
を避けて配置しなければならない。 【００１２】 【発明の効果】このように本発明によれば、キャビティ
の内面形状に殆ど影響されることなくエア抜き孔を所望
の位置に簡単に設けることができるので、金型の製作コ
ストを低減する上に大きな効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるブロー成型金型の一部破断して示
す概念的な斜視図 【図２】エア抜き用パイプの要部斜視図 【符号の説明】 １ 金型 ２ キャビティ ３ エア抜き孔 ４ パイプ ５ 開口
す概念的な斜視図 【図２】エア抜き用パイプの要部斜視図 【符号の説明】 １ 金型 ２ キャビティ ３ エア抜き孔 ４ パイプ ５ 開口
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フロントページの続き
(72)発明者 森田 広伸
埼玉県狭山市柏原笹久保393−２ 八千
代工業株式会社内
(56)参考文献 特開 昭62−41726（ＪＰ，Ａ)
特開 昭60−52313（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B29C 49/48 - 49/62
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 鋳造で形成され、かつキャビティに開口
するエア抜き孔を備えたブロー成型金型であって、 前記エア抜き孔は、開口の内周輪郭がスリット状をなす
ように、少なくともその端部を扁平に潰したパイプを鋳
込むことで形成されたものであることを特徴とするブロ
ー成型金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35141498A JP3441660B2 (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | ブロー成型金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35141498A JP3441660B2 (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | ブロー成型金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000167918A JP2000167918A (ja) | 2000-06-20 |
| JP3441660B2 true JP3441660B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=18417128
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35141498A Expired - Fee Related JP3441660B2 (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | ブロー成型金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3441660B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN201140525Y (zh) * | 2007-12-18 | 2008-10-29 | 刘景挥 | 一种服装道具专用吹塑模具 |
| DE102013109716A1 (de) | 2013-09-05 | 2015-03-05 | Krones Ag | Blasform, Blasformmaschine und Verfahren zur Umformung von Kunststoffvorformlingen zu Kunststoffbehältnissen mit Luftabführung |
| FR3015344B1 (fr) | 2013-12-19 | 2016-05-27 | Sidel Participations | Element de moule pour le formage de recipient, pourvu d'events de decompression sous forme de fentes |
-
1998
- 1998-12-10 JP JP35141498A patent/JP3441660B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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| JP2000167918A (ja) | 2000-06-20 |
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