JP3440631B2 - 表示装置の輝度重心位置測定装置 - Google Patents

表示装置の輝度重心位置測定装置

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JP3440631B2
JP3440631B2 JP12242495A JP12242495A JP3440631B2 JP 3440631 B2 JP3440631 B2 JP 3440631B2 JP 12242495 A JP12242495 A JP 12242495A JP 12242495 A JP12242495 A JP 12242495A JP 3440631 B2 JP3440631 B2 JP 3440631B2
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謙治 蛤
晋二 清水
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/42Measurement or testing during manufacture
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N17/00Diagnosis, testing or measuring for television systems or their details
    • H04N17/04Diagnosis, testing or measuring for television systems or their details for receivers

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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CRT(Cathode Ray
Tube)等の表示装置に表示された測定パターンを撮像
し、この撮像信号から表示画面の複数の測定ポイントに
おける発光像の輝度重心位置を算出する表示装置の輝度
重心位置測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CRTのコンバーゼンス測定装置
においては、CRT上における各色の発光蛍光体の位置
ずれをミスコンバーゼンス量として測定するようになさ
れ、かかる測定を行うため、CRTに表示された測定パ
ターンをCCD(Charge Coupled Device)を用いたビ
デオカメラで撮像し、この撮像データから上記CRTの
R(赤),G(緑),B(青)の各蛍光体の輝度重心位
置が演算されるようになっている。
【0003】例えば、特開平2−174492号公報に
は、CCDエリアセンサからなるビデオカメラにズーム
機構を設け、β・PP=n・PC(但し、PP;蛍光体ピ
ッチ,PC;画素ピッチ,n;整数)を満足する撮像倍
率βでCRTに表示された測定パターンを拡大し、この
測定パターンの光像を撮像して得られる画像データを用
いてCRT上の測定ポイントにおける各蛍光体の輝度重
心位置を算出する方法が示されている。
【0004】上記公報に示されるコンバーゼンス測定装
置は、CCDエリアセンサの撮像面にCRTに表示され
た測定パターンの光像を結像させ(すなわち、ビデオカ
メラのピントを測定パターンに合わせ)、各蛍光体の発
光像をCCDエリアセンサの複数の画素で受光し、これ
ら複数画素の受光データから蛍光体の輝度重心位置を算
出するもので、ズーム機構により測定パターンを拡大し
てCRTの蛍光体ピッチに対するCCDエリアセンサの
画素ピッチを十分に小さくして輝度重心位置の算出精度
を高めるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】CRTのコンバーゼン
ス測定においては、CRTの表示面の形状やサイズによ
り表示面の位置によってミスコンバーゼンス量が異なる
ことから、一般に表示面内に複数の測定ポイントを設
け、各測定ポイント毎にミスコンバーゼンス量の測定が
行われることが多い。
【0006】かかるユーザーニーズに対して、上記従来
のコンバーゼンス測定装置は、CRT上の各測定ポイン
トに焦点を合わせて測定パターンを撮像するようにして
いるので、同時にCRT上の複数の測定ポイントについ
て輝度重心位置及びミスコンバーゼンス量の測定を行う
ことが困難となっている。
【0007】例えば水平方向に画素ピッチ10μmで5
00個の画素が配列されているCCDエリアセンサの撮
像面に、蛍光体ピッチが40μmの測定パターンの像が
結像される場合、水平方向に略125(=500×10
/40)個の蛍光体が撮像できるが、CRTの表示画面
上の蛍光体ピッチが0.3mmとすると、CRTの表示
画面では37.5(=125×0.3)mmの範囲しか
撮像できない。このため、例えばCRTの表示画面上に
25個の測定ポイント(水平5点×垂直5点)を設けた
場合、複数の測定ポイントを含む測定パターンの像をC
CDエリアセンサの撮像面に結像させることはできず、
複数の測定ポイントについてコンバーゼンス測定を行お
うとすると、ビデオカメラを順次、測定ポイントに移動
させて測定するか、或いは複数のビデオカメラを各測定
ポイントに配置して同時測定しなければならない。
【0008】ビデオカメラを順次、測定ポイントに移動
させる方法では、作業効率が悪く、しかも各測定毎の焦
点調節や測定処理に時間を要し、迅速測定が困難であ
る。一方、測定ポイント毎にビデオカメラを配置する方
法は、各ビデオカメラによる測定の制御が複雑になると
ともに装置が大型化かつ高価になり、格別の測定精度向
上が期待できる場合は別として、そうでなければ現実的
でない。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、測定精度を低下させることなく同時に複数の測
定ポイントの輝度重心位置の測定が可能な表示装置の輝
度重心位置測定装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の光電変
換素子を2次元配列してなる撮像手段と、表示装置に表
示された測定パターンの像を上記撮像手段の撮像面に
像として投影する光学系とを備え、上記撮像手段で得ら
れた画像データから上記測定パターンの像の上記表示装
置の表示画面上における輝度重心位置を算出する表示装
置の輝度重心位置測定装置において、上記光学系によ
り、上記撮像面に投影された光像の最大空間周波数が上
記光電変換素子の配列ピッチの逆数より小さくされた
態で上記測定パターンの像を撮像して得られる画像デー
タに、所定の演算を施して上記輝度重心位置を演算する
演算手段とを備えたものである(請求項1)。
【0011】なお、上記光学系は、その透過光の主光線
が当該光学系の光軸に略平行となるようにするのが良い
(請求項2)。
【0012】また、本発明は、上記表示装置の輝度重心
位置測定装置において、予め測定された上記光学系の点
広がり関数h(x)のデータが記憶された記憶手段と、
上記演算手段で演算された輝度重心位置を上記点広がり
関数h(x)のデータに基づいて補正する補正手段とを
備えたものである(請求項3)。
【0013】また、本発明は、上記表示装置の輝度重心
位置測定装置において、上記撮像手段は複数種類の分光
感度を有するカラーフィルタを有し、撮像信号を各色成
分に分離して出力するカラー撮像手段からなり、上記撮
像手段から出力される各色成分に所定のマトリックス係
数を乗じて上記発光像の各色成分の相対的な発光強度を
演算する発光強度演算手段を備え、上記演算手段は、上
記発光強度演算手段で演算された各色成分の発光強度の
データに所定の演算を施して各色成分毎の輝度重心位置
を演算するものである(請求項4)。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、表示装置に表示
された発光像が光学系を介して撮像手段の撮像面に投影
される。このとき、撮像面に投影された光像の最大空間
周波数が上記撮像手段の光電変換素子の配列ピッチの逆
数より小さくなるように光学系が制御される。そして、
この最大空間周波数が制限された投影像を撮像して得ら
れる画像データに所定の演算を施して上記発光像の表示
装置の表示画面上における輝度重心位置が算出される。
【0015】ここで、本発明に係る輝度重心位置の測定
方法について説明する。なお、説明を簡単にするため、
ここでは1次元の場合について説明する。
【0016】収差の無い理想的な光学系を通して得られ
る画像をf(x)、実際の光学系を通して得られる画像
をg(x)、実際の光学系の点広がり関数をh(x)と
すると、画像g(x)は下記(1)式で表される。
【0017】
【数1】
【0018】また、上記画像f(x),g(x)及び点
広がり関数h(x)のフーリエ変換をそれぞれF
(ω),G(ω),H(ω)とすると、上記(1)式は
下記(2)式となる。
【0019】
【数2】
【0020】また、画像f(x)の輝度重心位置x
Gは、下記(4)式で表される。
【0021】
【数3】
【0022】ところで、x・f(x)のフーリエ変換
は、下記(5)式となるから、この(5)式及び上記フ
ーリエ変換F(ω)でω=0とすると、上記(4)式の
分子、分母は下記式(6)式及び(7)式となる。
【0023】
【数4】
【0024】
【数5】
【0025】従って、上記(6)式及び(7)式を上記
(4)式に代入すると、輝度重心位置xGは、下記
(8)式となる。
【0026】
【数6】
【0027】画像g(x)の輝度重心位置xG′につい
ても画像f(x)の輝度重心位置xGと同様の方法で算
出され、下記(9)式で表される。
【0028】
【数7】
【0029】そして、上記(2),(3)式より、G
(0)=F(0)・H(0)、G′(0)=F′(0)・H(0)+
F(0)・H′(0)であるから、これらの式を上記
(9)式に代入すると、輝度重心位置xG′は下記のよ
うになり、輝度重心位置xGはこの輝度重心位置xG′を
用いて下記(10)式で表される。
【0030】
【数8】
【0031】上記(10)式より、理想的な光学系を通
して得られる画像f(x)の輝度重心位置xGは、実際
の光学系を通して得られる画像g(x)の輝度重心位置
G′を−jH′(0)/H(0)で補正することにより
求めることができる。なお、補正項−jH′(0)/H
(0)は、光学系の点広がり関数h(x)を測定し、こ
の測定結果から算出することができるから、H′(0)
/H(0)のデータを輝度重心測定装置に予め記憶して
おけば、輝度重心位置xG′の測定結果を−jH′(0)
/H(0)で補正することにより正確な輝度重心位置を
求めることができる。
【0032】また、H′(0)=0であれば、xG′=x
Gであるから、H′(0)=0を満足するように光学系を
構成しておけば、輝度重心位置xG′の測定結果を補正
すること無くそのまま用いることができる。例えば透過
光の主光線が光学系の光軸に平行となる(主光線が撮像
面に垂直に入射する)ように光学系を構成すれば、光学
系の点広がり関数h(x)は偶関数となるから、H′
(0)=0となる。
【0033】次に、画像g(x)をCCDセンサからな
る撮像手段で撮像する場合の上述の輝度重心測定方法の
適用について説明する。なお、この場合も説明を簡単に
するため、1次元のCCDセンサの場合について説明す
る。
【0034】CCDセンサの撮像面に結像された画像g
(x)の最大空間周波数(すなわち、フーリエ変換G
(ω)の最大空間周波数)をωMAX、CCDの画素ピッ
チをPCとすると、ωMAX<π/PCが成立するとき、画
像g(x)は、CCDで撮像された画像データ(各画素
の受光データ群で構成されるデータ)で再現され、下記
(11)式が成立する。
【0035】
【数9】
【0036】CCDセンサのr番目の画素のデータ(以
下、画素データという)をOrとすると、画素データOr
は下記(12)式で表される。
【0037】
【数10】
【0038】一方、画像g(x)は下記(13)式で表
されるから、この(13)式を上記(12)式に代入す
ると、画素データOrは下記(14)式となる。
【0039】
【数11】
【0040】上記(14)式において、係数βrkを下記
(15)式のように定義すると、上記(14)式は下記
(16)式となり、この(16)式より各画素データO
1,O2,…Onは下記(17)で表される。
【0041】
【数12】
【0042】
【数13】
【0043】
【数14】
【0044】上記(17)式を行列で表すと、下記(1
8)式のようになるから、画素データOr(r=1,
2,…n)、係数βrk(r=k=1,2…n)及び画像
g(rPC)(r=1,2,…n)の行列を下記(1
9)〜(21)式のように定義すると、上記(18)式
は下記(22)式となる。そして、行列[β(n,n)]
の逆行列を[β(n,n)]~1で表すと、下記(22)式
は下記(23)式となるから、画像g(rPC)は、下
記(23)式より求められる。
【0045】
【数15】
【0046】
【数16】
【0047】
【数17】
【0048】従って、上記(23)式で算出された画像
g(nPC)を上記(11)式に代入して輝度重心位置
G′が算出される。
【0049】なお、画像データOrは画像g(rPC)で
近似でき、その場合は、係数行列[β(n,n)]は対
角要素βrr(r=1,2,…n)が全て1で他の要素は
全て0となり、g(n)=On(n=1,2,…)で求
めることができる。また、x=rPCの近傍でテーラー
級数展開したg(x)を{(n−1)PC−α/2}か
ら{(n−1)PC+α/2}まで積分したもので画像
データOrを近似した場合、画像データOrは下記(2
4)式で表される。
【0050】
【数18】
【0051】上記(24)式において、g(i-1)(x)
はg(x)の(i−1)次導関数で、下記(25)式で
表されることから、上記(24)式は、下記(26)式
及び(27)式のように変形され、上記(22)式及び
(23)式と同様の形に変形される。
【0052】
【数19】
【0053】
【数20】
【0054】従って、この場合も(23)式の場合と同
様に上記(27)式で算出されたg(rPC)(r=
1,2,…n)を上記(11)式に代入して輝度重心位
置xG′が算出される。
【0055】以上より、請求項1記載の発明によれば、
撮像手段の撮像面には、ωMAX<π/PCとなるように測
定パターンの像が結像され、この測定パターン像を撮像
して得られる画像データ[O(n)]に上記(23)式
に示す演算を施して画像g(x)のデータ[g(n)]
が算出されるとともに、このデータ[g(n)]からフ
ーリエ変換値G(0)及びこのフーリエ変換の微分値
G′(0)が算出される。そして、上記(9),(1
0)式により輝度重心位置xGが演算される。
【0056】また、請求項2記載の発明によれば、光学
系は透過光の主光線が当該光学系の光軸と略平行になっ
ているため、この光学系の点広がり関数h(x)は偶関
数となる。これにより点広がり関数h(x)のフーリエ
変換H(ω)の微分値H′(0)は0となり、輝度重心
位置xGはデータ[g(n)]に基づき上記(9)式よ
り直接算出される。
【0057】なお、ωMAXをあまり小さくすると、像が
大きくぼけてCCDの1画素当たりの出力が低下し、S
/N比が悪くなってしまう。ωMAX≦2π/PCの場合、
近似的に輝度重心位置xGが下記(28)式で算出され
ることを以下に示す。
【0058】
【数21】
【0059】g(x)をサンプリング間隔PCでサンプ
リングした信号列gs(x)のフーリエ変換GS(ω)
は、下記(29)式で表される。
【0060】
【数22】
【0061】上記(29)式を微分すると、下記(3
0)式となり、G(ω)、G′(ω)は|ω|>2π/
Cでは0であるから、上記(29)式及び下記(3
0)式より、G(0)、G′(0)はそれぞれ下記(3
1)式及び(32)式となる。
【0062】
【数23】
【0063】
【数24】
【0064】従って、上記(31)式及び(32)式を
上記(9)式に代入すると、XG=jG′(0)/G
(0)=jGS′(0)/GS(0)となる。
【0065】GS(ω)は周期2π/PCの周期関数であ
るから、下記(33)式に示すフーリエ級数に展開で
き、そのフーリエ係数Anは下記(34)式で表され
る。
【0066】
【数25】
【0067】そして、GS(ω)は|ω|>2π/PC
0であるから、上記フーリエ係数Anは、下記数26に
示すように展開されて下記(35)式のようになる。
【0068】
【数26】
【0069】Gs′(ω)もGs(ω)と同様にして下記
(36)式で表され、フーリエ係数Bnは、Bn=nPC
・g(nPC)となる。
【0070】
【数27】
【0071】従って、上記(33)式及び(36)式で
ω=0とすれば、Gs(0),Gs′(0)は下記(3
7)式及び(38)式となるから、これら(37),
(38)式を上記(9)式に代入すれば、輝度重心位置
Gは下記(39)式より求めることができる。
【0072】
【数28】
【0073】また、請求項3記載の発明によれば、記憶
手段に記憶された点広がり関数h(x)のデータから補
正値H′(0)/H(0)が演算され、輝度重心位置x
Gは、データ[g(n)]に基づき上記(9)式により
算出された輝度重心位置xG′と上記補正値H′(0)
/H(0)とから上記(9),(10)式により算出さ
れる。
【0074】また、請求項4記載の発明によれば、測定
パターンを撮像して得られる画像データは複数個の色成
分に分離されて出力され、これら色成分の出力データに
所定のマトリックス係数を乗じて各色成分の相対的な発
光強度が演算される。この発光強度は、各色成分の出力
データに含まれる他の色成分のデータを除去したもの
で、各色成分の純粋なデータとなるものである。
【0075】そして、この色成分の発光強度のデータに
所定の演算を施して各色成分毎の輝度重心位置が演算さ
れる。これにより表示装置がカラーCRTの場合、各色
の蛍光体毎に輝度重心位置が演算される。
【0076】
【実施例】本発明に係る輝度重心位置測定装置につい
て、この輝度重心位置測定装置が適用されるコンバーゼ
ンス測定装置を例に説明する。
【0077】図1は、本発明に係る輝度重心位置測定装
置が適用されたカラーCRTのコンバーゼンス測定装置
の概略構成図である。
【0078】同図において、1は被測定用のカラーディ
スプレイ、2は後述する所定の測定パターンを発生する
パターンジェネレータである。上記カラーディスプレイ
1は映像を表示するカラーCRT11とこのカラーCR
T11の駆動を制御する駆動制御回路12とから構成さ
れている。上記パターンジェネレータ2で発生された測
定パターンの映像信号は上記駆動制御回路12に入力さ
れる。駆動制御回路12は上記パターンジェネレータ2
から入力された測定パターンの映像信号より上記カラー
CRT11を駆動するドライブ信号を生成し、このドラ
イブ信号をカラーCRT11に入力する。カラーCRT
11は入力されたドライブ信号に基づいてR,G,Bの
3本の電子ビームをフェースプレート裏面に照射し、所
定の蛍光体を発光させて表示画面に測定パターンを表示
する。
【0079】また、3は上記カラーディスプレイ1のカ
ラーCRT11に表示された測定パターンを撮像する撮
像装置、4は上記撮像装置3で撮像された測定パターン
像の画像信号を用いてミスコンバーゼンス量を測定する
装置本体である。そして、上記撮像装置3及び装置本体
4によりカラーCRTのコンバーゼンス測定装置が構成
されている。
【0080】コンバーゼンス測定装置は、撮像装置3に
よりカラーCRT11に表示された測定パターン全体を
非合焦状態で撮像し、得られた画像データに所定の画像
処理を施してカラーCRTの表示画面上の複数の測定ポ
イントにおけるR,G,Bの各色の蛍光体の輝度重心位
置を算出する。そして、算出された輝度重心位置から各
測定ポイントにおけるミスコンバーゼンス量を算出す
る。
【0081】上記測定パターンとしては、種々の形状の
パターンが適用可能であるが、縦ラインと横ラインとを
クロスさせてなるクロスハッチパターンや点像からなる
ポルカドットパターンが好ましい。
【0082】撮像装置3は、画像を撮像するCCDエリ
アセンサからなる固体撮像素子31(以下、CCD31
という)、このCCD31の撮像面にカラーCRT11
に表示された測定パターンの光像を結像する撮像光学系
32、CCD31の撮像動作を制御する撮像制御回路3
3、装置本体4から送出されるフォーカス制御信号に基
づき上記撮像光学系32の焦点調節を制御するフォーカ
ス制御回路34及びCCD31から出力される画像信号
に所定に信号処理を施して装置本体4に出力する信号処
理回路35から構成されている。
【0083】上記CCD31は、複数の光電変換素子
(以下、画素という)を2次元配置するとともに、図2
に示すように各画素位置に重ねてR,G,Bの色フィル
タを設けてなる単板式のカラー撮像素子である。
【0084】撮像光学系32は、図3,図4に示すよう
に前群レンズ32Aと後群レンズ32Bとからなり、撮
像光学系32を透過した主光線L1,L2(後群レンズ3
2Bを透過した結像面側の主光線)が光軸Lと略平行に
なるように構成されている。このように撮像光学系32
を構成しているのは、上述した撮像光学系32の点広が
り関数h(x)のフーリエ変換H(x)が偶関数となる
ようにするためのもので、これにより上記(10)式に
おける補正項jH′(0)/H(0)が0となり、補正
処理がなくなる分、高精度で輝度重心位置の測定ができ
るようになっている。
【0085】なお、撮像光学系32として、図5に示す
ように結像面側の主光線L1,L2が光軸Lと平行になら
ないものを採用することも可能であるが、この場合は、
撮像光学系32の点広がり関数h(x)を予め測定し、
CCD31の撮像面の全ての画素位置について補正値
H′(0)/H(0)を算出しておかなければならず、
補正値H′(0)/H(0)を記憶するためのメモリ容
量の増加、補正処理による演算時間の増加及び精度の低
下等の不利な点があるので、好ましくは結像面側の主光
線L1,L2が光軸Lと略平行になる光学系を採用するこ
とが望ましい。
【0086】また、光学系によってはデフォーカスだけ
で像の空間周波数帯域を制限することが困難な場合があ
るが、このような場合は、光学系の射出瞳の透過率Tが
光軸からの距離xに応じて小さくなるようにするとよ
い。
【0087】図6は光学系の射出瞳の透過率特性を三角
パルス状にしたものであり、図7は正規分布関数にした
ものである。また、図8と図9とは、それぞれ図6と図
7との透過率Tの微係数T′(透過率Tの光軸からの距
離xに対する変化率)の特性である。
【0088】像の空間周波数帯域を制限するという点で
は上記透過率Tの微係数T′が連続である方が好ましい
から、光軸及び±a点で微係数T′の不連続を有する三
角パルス型特性(図8参照)より微係数T′が連続であ
る正規分布特性を採用する方が望ましい。
【0089】なお、図9に示すように周辺部では微係数
T′が極めて小さくなるから、この部分の微係数T′が
不連続となっても像の空間周波数帯域の制限特性に与え
る影響は小さい。従って、透過率特性を正規分布型の特
性にする場合、微係数T′が連続となるようにしてもよ
いが、完全な正規分布特性に代えて、図10に示すよう
に、光軸に対する周辺部で透過率Tが不連続に0となる
正規分布型の特性としてもよい。
【0090】また、微係数が連続となる透過率特性の他
の例として、sinc関数(sinθ/θ)を3乗した関数f
(θ)=(sinθ/θ)3のフーリエ逆変換関数に従う特
性としてもよい。
【0091】更に図11又は図12に示す透過率特性と
してもよく、これらの透過率特性は円形開口の回折パタ
ーンを写真フィルム又は写真看板に露光することにより
容易に得ることができるものである。
【0092】また、種々のサイズのカラーCRT11の
コンバーゼンス測定に対応するため、撮像光学系32の
前群32A又は後群32Bの焦点距離を可変にしてもよ
い。後述するように、本実施例ではコンバーゼンス測定
に際して測定パターンを所定の非合焦状態にして撮像す
るようにしている。撮像光学系32の前群32A又は後
群32Bの焦点距離を可変にした場合は、前群32A又
は後群32Bの焦点距離の変化に応じて所定のデフォー
カス量が得られるように前群32A又は後群32Bの移
動量を予めメモリしておき、設定された焦点距離に応じ
て前群32A又は後群32Bの移動量を変化させるよう
にする。
【0093】上記フォーカス制御回路34は、制御部4
3からの制御信号に基づいて撮像光学系32の前群32
Aを移動させて焦点を自動調節する。
【0094】装置本体4は、上記撮像装置3から入力さ
れた画像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換す
るA/D変換器41、このデジタル画像信号(以下、画
像データという)を記憶する画像メモリ42、コンバー
ゼンス測定動作を集中制御する制御部43、データ入力
装置44、データ出力装置45及び撮像装置3で撮影さ
れた映像をモニターするための表示装置46から構成さ
れている。
【0095】上記A/D変換器41は、R,G,Bの各
色成分の画像信号をそれぞれA/D変換して画像メモリ
42に出力する。また、画像メモリ42は、3フレーム
分のメモリ領域を有し、A/D変換器41から出力され
たR,G,Bの各色成分の画像データが各メモリ領域に
記憶される。
【0096】上記制御部43(図中、CPUで示す)は
マイクロコンピュータからなる集中演算制御回路で、内
部メモリ431に格納された演算制御プログラムに従っ
て撮像装置3のフォーカス制御を行うとともに、画像メ
モリ42に記憶された各色成分の画像データを用いて上
述の輝度重心位置及び後述するミスコンバーゼンス量の
演算を行う。この演算結果は上記内部メモリ431に記
憶されるとともに、データ出力装置45に出力される。
【0097】制御部43は、いわゆる山登り方式により
フォーカス制御を行う。すなわち、撮像した画像信号の
高周波成分を抽出し、この高周波成分が最大になるよう
にフォーカス制御の信号をフォーカス制御回路34に送
出し、このフォーカス制御信号を介して撮像光学系32
の前群32Aを合焦位置に移動させる。また、制御部4
3は、コンバーゼンス測定の際に撮像光学系32の前群
32Aを合焦位置から移動させて所定の非合焦状態に設
定する。
【0098】なお、本実施例では撮像画像を用いてフォ
ーカス制御をするようにしているが、例えば撮像装置3
に距離センサを設け、この距離センサで得られた撮像装
置3とカラーCRT11間の距離データを用いて撮像光
学系32の駆動を制御して上記フォーカス制御を行うよ
うにしてもよい。
【0099】データ入力装置44はコンバーゼンス測定
のための各種データを入力するものである。データ入力
装置44からは、例えばカラーCRT1の蛍光体の配列
ピッチPCRT、CCD31の画素の配列ピッチPCCD、コ
ンバーゼンス測定ポイントの位置等のデータが入力され
る。
【0100】次に、ミスコンバーゼンス量の測定につい
て、測定パターンとしてクロスハッチパターンを用いた
場合を例に説明する。
【0101】図13は、カラーCRTに表示されたクロ
スハッチパターンを示す図である。クロスハッチパター
ン5は、複数の縦ラインと横ラインとを交差させたパタ
ーンで、カラーCRT11の表示面11a内に複数の格
子点が含まれるように適宜のサイズで表示される。そし
て、少なくとも1個の格子点を含むように表示面11a
内の任意の位置にミスコンバーゼンス量の測定領域A
(1)1〜A(n)が設定される。
【0102】各測定領域A(r)(r=1,2,…n)
においては、測定領域A(r)に含まれる縦ラインの撮
像画像から横方向(XY座標のX方向)のミスコンバー
ゼンス量ΔDXが演算され、横ラインの撮像画像から縦
方向(XY座標のY方向)のミスコンバーゼンス量ΔD
Yが演算される。
【0103】図14は測定領域A(r)に含まれる縦ラ
インをR,G,Bの各色成分のラインに分離した図、図
15は測定領域A(r)に含まれる横ラインをR,G,
Bの各色成分のラインに分離した図である。
【0104】横方向のミスコンバーゼンス量ΔDXは、
カラーCRT11の表示面11aにおけるR,G,Bの
各色成分の縦ラインのX方向の輝度重心位置をXGR,X
GG,XGBとすると、これらの輝度重心位置XGR,XGG
GBのうち、いずれかの輝度重心位置、例えばRの色成
分の輝度重心位置XGRを基準とした輝度重心位置間のず
れ量ΔDGRX(=XGG−XGR)、ΔDBRX(=XGB
GR)として表される。
【0105】また、縦方向のミスコンバーゼンス量ΔD
Yは、カラーCRT11の表示面11aにおけるR,
G,Bの各色成分の横ラインのY方向の輝度重心位置を
GR,YGG,YGBとすると、これらの輝度重心位置
GR,YGG,YGBのうち、いずれかの輝度重心位置、例
えばRの色成分の輝度重心位置YGRを基準とした輝度重
心位置間のずれ量ΔDGRY(=YGG−YGR)、ΔD
BRY(=YGB−YGR)で表される。
【0106】ミスコンバーゼンス量ΔDX(ΔDGRX,Δ
BRX)は、以下の手順で算出される。すなわち、撮像
装置3で撮像されたクロスハッチパターン5の画像の中
から、上記測定領域A(r)内の縦ラインの画像データ
(各色成分に分離された画像データ)が抽出され、これ
らの画像データからR,G,Bの各色成分の縦ラインの
X方向の輝度重心位置XGr,XGg,XGbが算出され、更
に輝度重心位置間のずれ量ΔDgrx(=XGg−XGr)、
ΔDbrx(=XGb−XGr)が算出される。これらの輝度
重心位置間のずれ量ΔDgrx,ΔDbrxは、CCD31の
撮像面に投影されたクロスハッチパターン5の画像にお
けるミスコンバーゼンス量であるから、これらずれ量Δ
grx,ΔDbrxと撮像光学系32の撮像倍率β0とによ
り下記(40),(41)式でミスコンバーゼンス量Δ
X(ΔDGRX,ΔDBRX)が算出される。
【0107】
【数29】
【0108】ミスコンバーゼンス量ΔDY(ΔDGRY,Δ
BRY)についても同様の手順で算出されたCCD31
の撮像面に投影されたクロスハッチパターン5の画像に
おけるミスコンバーゼンス量ΔDgry,ΔDbryと撮像光
学系32の撮像倍率β0とにより下記(42),(4
3)式で算出される。
【0109】
【数30】
【0110】そして、上記撮像画像におけるR,G,B
の各色成分の横方向の輝度重心位置XGr,XGg,X
Gbは、以下の手順で算出される。
【0111】すなわち、クロスハッチパターン5が表示
されたカラーCRT11の表示面11aに対向させ、表
示面11aに表示されたクロスハッチパターン5全体が
撮像画面内に入るように、所定の距離を設けて撮像装置
3を配置する。そして、撮像光学系32の前群32Aの
繰出量を調節して、図3に示すように、一度カラーCR
T11に表示されたクロスハッチパターン5に合焦させ
る。続いて、この状態から上記撮像光学系32の前群3
2Aを移動させて、図4に示すように所定の非合焦状態
(ピンボケ状態)に設定し、この状態でクロスハッチパ
ターン5を撮像する。非合焦状態でクロスハッチパター
ン5を撮像するのは、CCD31の撮像面に投影された
像の最大空間周波数ωMAXがωMAX<2π/画素ピッチP
CCDとなるようにするためである。
【0112】CCD31で撮像されたクロスハッチパタ
ーン5の画像信号は、R,G,Bの各色成分の画像信号
に分離されて装置本体4に出力され、A/D変換器41
で画像データにA/D変換された後、画像メモリ42に
記憶される。
【0113】続いて、画像メモリ42に記憶された画像
データから測定領域A(r)内のR,G,Bの各色成分
の画像データが抽出され、これら各色成分の画像データ
に所定の演算を施してCCD31の各画素位置における
R,G,Bの各色成分の正確な発光強度が算出される。
この処理は、非合焦状態で撮像しているため、各色の画
素データがその画素位置における正確な各色の蛍光体の
発光強度を示していないので、これを補正するものであ
る。
【0114】すなわち、カラーCRT11の表示面にお
けるクロスハッチパターン5の輝度分布が、例えば図1
6に示すように分布しているとすると、非合焦状態での
上記クロスハッチパターン5のCCD31の撮像面にお
ける輝度分布は図17に示すようになり、例えばR色の
画素にはR色の蛍光体の発光光だけでなくG色及びB色
の蛍光体の発光光が入射している。このため、R色の画
素データは、R色、G色及びB色の蛍光体の発光光を受
光したものとなっているから、この画素位置におけるR
色の蛍光体の発光強度とすることはできない。そこで、
上記補正処理では各画素位置におけるR色、G色及びB
色の各画素データDr,Dg,Dbに基づきその画素位置
におけるR色、G色及びB色の各蛍光体の相対的な発光
強度DR,DG,DBを算出している。
【0115】CCD31の画素がn行×m列のマトリッ
クス状に2次元配列され、画素位置(i,j)(i=
1,2,…n、j=1,2,…m)におけるR,G,B
の各色の画素データをdR(i,j),dG(i,j),dB(i,j)と
し、画素位置(i,j)におけるR,G,Bの各色の蛍
光体の相対的な発光強度をDR(i,j),DG(i,j),DB(i,
j)とすると、画素データDr(i,j),Dg(i,j),Db(i,j)
は下記(44)式で表される。
【0116】
【数31】
【0117】なお、上記(44)式の係数Aの行列は画
素位置(i,j)におけるもので、この係数行列を[A
(i,j)]で表し、画素データdR(i,j),dG(i,j),d
(i,j)及び発光強度D(i,j),DG(i,j),D
B(i,j)の行列をそれぞれ[dRGB(i,j)]、[DRGB(i,
j)]で表すとすると、上記(44)式は、[dRGB(i,
j)]=[A(i,j)][DRGB(i,j)]となる。
【0118】係数行列[A(h,k)]は非合焦状態に関係
した係数で、R,G,Bの各色の蛍光体をそれぞれ単独
で発光させたときの画素位置(i,j)における画素デ
ータから算出されるものである。本実施例では、各画素
位置について予め係数行列[A(h,k)]を測定し、この
測定結果から算出された逆行列[A(h,k)]~1が制御部
43の内部メモリ431に記憶されている。そして、上
記画素データ[dRGB(i,j)]にこの逆行列[A(h,k)]~
1を乗じて各色の発光強度データ[DRGB(i,j)](=
[A(h,k)]~1[dRGB(i,j)])が算出される。
【0119】続いて、算出された各色の発光強度データ
から上記(11)式に相当する下記(45)式により
R,G,Bの各色成分の輝度重心位置XGr,XGg,XGb
が算出される。
【0120】
【数32】
【0121】なお、[ΣΣDRGB(i,j)]を、下記(4
6)式に示すようにΣΣDR(i,j)、ΣΣDG(i,j)及びΣ
ΣDB(i,j)からなる行列とし、[ΣΣdRGB(i,j)]を、
下記(47)式に示すようにΣΣdR(i,j)、ΣΣdG(i,
j)及びΣΣdB(i,j)からなる行列とすると、上記[ΣΣ
RGB(i,j)]は、下記(48)式により算出することが
できる。
【0122】
【数33】
【0123】また、[ΣΣjPCCD・DRGB(i,j)]を、
下記(49)式に示すようにΣΣjPCCD・DR(i,j)、
ΣΣjPCCD・DG(i,j)及びΣΣjPCCD・DB(i,j)から
なる行列とし、[ΣΣjPCCD・dRGB(i,j)]を、下記
(50)式に示すようにΣΣjPCCD・dR(i,j)、ΣΣ
jPCCD・dG(i,j)及びΣΣjPCCD・dB(i,j)からなる
行列とすると、上記[ΣΣjPCCD・DRGB(i,j)]は、
下記(51)式により算出することができる。
【0124】
【数34】
【0125】そして、上記(45)式より算出された
R,G,Bの各色成分の輝度重心位置XGr,XGg,XGb
を上記(40)式及び(41)式に代入して横方向のミ
スコンバーゼンス量ΔDX(ΔDGRX,ΔDBRX)が算出
される。
【0126】なお、上記撮像画像におけるR,G,Bの
各色成分の縦方向の輝度重心位置YGr,YGg,YGbも上
述と同様の手順で算出され、これら輝度重心位置YGr
Gg,YGbを上記(42)式及び(43)式に代入して
縦方向のミスコンバーゼンス量ΔDY(ΔDGRY,ΔD
BRY)が算出される。
【0127】上記のように、カラーCRT11に表示さ
れたクロスハッチパターン5の全体を所定の非合焦状態
で撮像し、この撮像した画像データに基づいて任意の測
定ポイントの輝度重心位置xGを算出するようにしてい
るので、簡単な構成で輝度重心位置xGの多点測定を簡
単かつ迅速に行うことができる。
【0128】特に光学系を透過した主光線が光軸と略平
行になるように撮像光学系32を構成しているので、上
記画像データから輝度重心位置xGを算出する演算式
(8)式が簡単になり、迅速かつ高精度に輝度重心位置
Gを算出することができる。
【0129】また、CCD31を単板式のカラー撮像素
子で構成しているので、R,G,Bの各色成分の画像デ
ータを同時に得られ、各色の蛍光体の輝度重心位置xG
を同時に測定することができる。
【0130】なお、上記実施例では、カラーCRTのコ
ンバーゼンス測定装置について説明したが、本発明に係
る輝度重心位置測定装置は、プロジェクションタイプの
カラーディスプレイ、カラーLCD(Liquid Crystal D
isplay)ディスプレイ、カラープラズマディスプレイ等
のカラー表示装置やモノクロ表示装置の輝度重心位置測
定に適用することができる。
【0131】また、上記実施例では原色系の色フィルタ
を備えた単板式CCDを用いた撮像装置の場合について
説明したが、撮像装置はこのタイプに限定されるもので
はなく、2板式、3板式の撮像素子(撮像管でも良い)
を用いたものでもよく、色フィルタも原色系又は補色系
のいずれを用いたものでもよい。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、複数の光電変換素子を2次元配列してなる
撮像手段と、被測定CRTの表示された発光像を上記撮
像手段の撮像面に投影する光学系とを備え、上記撮像手
段で得られた画像データから上記発光像の上記被測定C
RT上における輝度重心位置を算出するCRTの輝度重
心位置測定装置において、撮像手段の撮像面に投影され
た光像の最大空間周波数が光電変換素子の配列ピッチの
逆数より小さくなるように光学系を制御し、この状態で
撮像して得られる画像データに基づいて発光像の輝度重
心位置を算出するようにしたので、簡単な構成でCRT
の表示面における複数の測定ポイントの輝度重心位置を
迅速に測定することができる。
【0133】また、請求項2記載の発明によれば、透過
光の主光線が光学系の光軸に略平行となるように光学系
を構成したので、上記画像データから発光像の輝度重心
位置を算出する演算式か簡単になり、迅速かつ高精度で
輝度重心位置を算出することができる。
【0134】また、請求項3記載の発明によれば、光学
系の点広がり関数h(x)を予め測定しておき、算出さ
れた輝度重心位置をこの点広がり関数h(x)のデータ
に基づいて補正するようにしたので、光学系がどのよう
な構成であってもCRTの表示面における複数の測定ポ
イントの輝度重心位置を簡単かつ迅速に測定することが
できる。
【0135】また請求項4記載の発明によれば、上記撮
像手段をカラー撮像手段で構成し、このカラー撮像手段
から出力される各色成分に所定のマトリックス係数を乗
じて発光像の各色成分の相対的な発光強度を演算し、こ
の発光強度データに基づいて各色成分毎の輝度重心位置
を演算するようにしたので、一度に各色の発光像の輝度
重心位置が測定でき、カラー表示装置の複数測定ポイン
トにおける輝度重心位置の測定を迅速に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輝度重心位置測定装置が適用され
たカラーCRTのコンバーゼンス測定装置の概略構成図
である。
【図2】CCDの色フィルタの配列を示す図である。
【図3】撮像光学系の第1実施例の構成を示すもので、
合焦状態を示す図である。
【図4】撮像光学系の第1実施例の構成を示すもので、
非合焦状態を示す図である。
【図5】撮像光学系の第2実施例の構成を示すもので、
非合焦状態を示す図である。
【図6】光学系の射出瞳の透過率特性の第1実施例を示
す図である。
【図7】光学系の射出瞳の透過率特性の第2実施例を示
す図である。
【図8】第1実施例に係る透過率特性の微係数特性を示
す図である。
【図9】第2実施例に係る透過率特性の微係数特性を示
す図である。
【図10】光学系の射出瞳の透過率特性の第3実施例を
示す図である。
【図11】光学系の射出瞳の透過率特性の第4実施例を
示す図である。
【図12】光学系の射出瞳の透過率特性の第5実施例を
示す図である。
【図13】カラーCRTに表示されたクロスハッチパタ
ーンを示す図である。
【図14】測定領域に含まれる縦ラインをR,G,Bの
各色成分のラインに分離した図である。
【図15】測定領域に含まれる横ラインをR,G,Bの
各色成分のラインに分離した図である。
【図16】カラーCRTの表示面におけるクロスハッチ
パターンの輝度分布である。
【図17】非合焦状態でのクロスハッチパターンのCC
Dの撮像面における輝度分布である。
【符号の説明】
1 カラーディスプレイ 11 カラーCRT 12 駆動制御回路 2 パターンジェネレータ 3 撮像装置 31 CCD(撮像手段) 32 撮像光学系 33 撮像制御回路 34 フォーカス制御回路(光学系制御手段) 4 コンバーゼンス測定装置本体 41 A/D変換器 42 画像メモリ 43 制御部(演算手段,補正手段,発光強度演算手
段) 431 内部メモリ(記憶手段) 44 データ入力装置 45 データ出力装置 46 表示装置 5 クロスハッチパターン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−30447(JP,A) 特開 平2−174492(JP,A) 特開 平3−201790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 17/00 - 17/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光電変換素子を2次元配列してな
    る撮像手段と、表示装置に表示された測定パターンの
    を上記撮像手段の撮像面に光像として投影する光学系と
    を備え、上記撮像手段で得られた画像データから上記
    定パターンの像の上記表示装置の表示画面上における輝
    度重心位置を算出する表示装置の輝度重心位置測定装置
    において、上記光学系により、 上記撮像面に投影された光像の最大
    空間周波数が上記光電変換素子の配列ピッチの逆数より
    小さくされた状態で上記測定パターンの像を撮像して得
    られる画像データに、所定の演算を施して上記輝度重心
    位置を演算する演算手段を備えたこと を特徴とする表示装置の輝度重心位置測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表示装置の輝度重心位置
    測定装置において、上記光学系は、その透過光の主光線
    が当該光学系の光軸に略平行であることを特徴とする表
    示装置の輝度重心位置測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の表示装置の輝度重心位置
    測定装置において、予め測定された上記光学系の点広が
    り関数h(x)のデータが記憶された記憶手段と、上記
    演算手段で演算された輝度重心位置を上記点広がり関数
    h(x)のデータに基づいて補正する補正手段とを備え
    たことを特徴とする表示装置の輝度重心位置測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の表示装
    置の輝度重心位置測定装置において、上記撮像手段は複
    数種類の分光感度を有するカラーフィルタを有し、撮像
    信号を各色成分に分離して出力するカラー撮像手段から
    なり、上記撮像手段から出力される各色成分に所定のマ
    トリックス係数を乗じて上記発光像の各色成分の相対的
    な発光強度を演算する発光強度演算手段を備え、上記演
    算手段は、上記発光強度演算手段で演算された各色成分
    の発光強度のデータに所定の演算を施して各色成分毎の
    輝度重心位置を演算するものであることを特徴とする表
    示装置の輝度重心位置測定装置。
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