JP3440343B2 - 電動弁駆動機のトルク較正装置 - Google Patents
電動弁駆動機のトルク較正装置Info
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Description
において使用される電動弁駆動機において、予め設定し
たトルクを較正するようにした電動弁駆動機のトルク較
正装置に関する。
ルブ装置が使用されており、それらを駆動するために、
例えば図3に示すような電動弁駆動機(以下、単に弁駆
動機という。)(A)が用いられている。
ジング(B)のほぼ中央部に、前後方向(便宜上図3にお
ける右側を前方、左側を後方とする)を向くウォーム軸
(1)が枢支されている。
等からなる減速歯車機構(4)と、クラッチ機構(5)とを
介して、ハウジング(B)の後部に設けられたモータ(電
動機)(6)に連係され、モータ(6)の作動により、正逆
回転(以下、便宜上後述するバルブ装置における弁体を
閉じる方向の回転を正転、同じく開く方向の回転を逆転
という)させられるとともに、1対の平歯車(7)(8)を
介して、手動操作用のハンドル(9)が設けられたハンド
ル軸(10)にも連係され、クラッチ機構(5)を切った状態
で、ハンドル(9)を回転させることによっても正逆回転
させられるようになっている。
プライン結合により、軸線方向に相対移動可能かつ相対
回転不能として外嵌されている。ウォーム軸(1)の前端
部には、スリーブ(12)が、ウォーム(11)に対して軸線方
向に相対移動不能、かつウォーム軸(1)とウォーム(11)
とに対して相対回転可能として設けられ、このスリーブ
(12)には、ウォーム(11)を軸線方向に付勢する複数の皿
ばねよりなるトルクバランスばね(13)が外嵌されてい
る。
(14)は、上下方向を向く筒状のステムナット(15)の外周
に一体的に形成されており、ステムナット(15)の内面に
刻設された雌ねじ(15a)には、上下方向を向く弁軸(16)
の上部に形成された雄ねじ(16a)が螺合している。弁軸
(16)の下端には、バルブ装置(図示略)における弁体(17)
が連結され、弁軸(16)は、昇降のみ可能で、軸線まわり
の回転はできないように拘束されている。したがって、
ウォーム(11)が軸線方向に移動することなく回転する
と、ウォームホイール(14)とステムナット(15)とが一体
となって正逆回転させられ、そのときの雌ねじ(15a)と
雄ねじ(16a)との螺合により、弁軸(16)と弁体(17)とが
一体となって下降及び上昇させられて、バルブ装置が閉
弁及び開弁させられるようになっている。
小ウォーム(1a)には、ウォームホイール(18)が噛合し、
ウォームホイール(18)の軸である回転数検出軸(18a)
は、弁軸(16)の上限及び下限を自由に設定するための弁
開度制御装置(19)に連係されている。
たラック(12a)には、ピニオン(20)が噛合し、そのピニ
オン(20)の軸であるトルク検知軸(20a)は、弁体(17)を
開閉させるトルクが予め定めた設定値に達すると、より
正確には、ウォーム(11)の軸線方向の移動量が予め定め
た設定値に達すると、モータ(6)の作動を停止させるよ
うにしたロータリー式のトルクリミットスイッチ(21)を
備えるトルク制御装置(22)に連係されている。
は、モータ(6)によりウォーム軸(1)が正転させられる
と、それに伴ってウォーム(11)は同方向に回転させら
れ、最初は、弁軸(16)側の摩擦抵抗等により、ウォーム
ホイール(14)が停止した状態で、ウォーム(11)とスリー
ブ(12)とが軸線方向に移動させられ、トルクバランスば
ね(13)が圧縮される。このトルクバランスばね(13)の圧
縮によるウォーム(11)の軸線方向の付勢力が、弁軸(16)
側の摩擦抵抗等より大となると、ウォーム(11)とスリー
ブ(12)との軸線方向の移動は停止し、ウォーム(11)の回
転力はすべてウォームホイール(14)に伝達され、ウォー
ムホイール(14)とステムナット(15)とは一体となって正
転させられ、弁軸(16)と弁体(17)とは一体となって下降
し、バルブ装置は閉弁される。
うな場合には、弁軸(16)の下降抵抗が増大して、ウォー
ムホイール(14)の正転が停止させられ、その間に、ウォ
ーム(11)とスリーブ(12)とが軸線方向に移動させられ、
トルクバランスばね(13)は上記の状態よりさらに圧縮さ
れる。このトルクバランスばね(13)の圧縮量、すなわち
スリーブ(12)の軸線方向の移動量が、予め定めた設定値
(設定トルク)に達すると、トルクリミットスイッチ(21)
が作動して、モータ(6)の正転が停止させられ、モータ
(6)の焼き付きが防止される。
弁駆動機(A)においては、トルクバランスばね(13)を構
成する皿ばねの変位を、ラック(12a)とピニオン(20)と
を用いて回転角度に変換し、ロータリー式のトルクリミ
ットスイッチ(21)により過負荷を検出するようにしてい
るので、長期間の使用により、トルクバランスばね(13)
を構成する皿ばねに「へたり」が生じたり、構成部材の
摺動部分に減耗が生じたりすると、トルクリミットスイ
ッチ(21)により予め定めたトルク設定値と、実際にトル
クリミットスイッチ(21)が作動するときのトルクとの間
に狂いが生じる。そのため、トルクリミットスイッチ(2
1)の設定値を定期的に較正する必要がある。その際、従
来は実際にモータ(6)を作動させ、弁体(17)に過負荷を
掛けて較正作業を行っていたので、作業が煩雑で、手間
がかかるという問題点があった。また、プラントにおけ
るバルブ装置の使用状況によっては、点検のためのバル
ブの開閉ができず、定期的な較正作業ができないものも
あった。
な問題点に鑑み、実際にモータを駆動させたり、弁体に
過負荷を与えたりすることなく、設定トルクの較正を簡
単に行なうことができるようにした、電動弁駆動機のト
ルク較正装置を提供することを目的としている。
め、請求項1記載の発明は、電動機により正逆回転させ
られるようにしてハウジング内に枢支されたウォーム軸
に、ウォームを、軸線方向に相対移動可能かつ相対回転
不能として外嵌するとともに、ウォームとハウジングと
の間に、ウォームを軸線方向に付勢するトルクバランス
ばねを設け、かつウォームと噛合するウォームホイール
と弁軸とを、ウォームホイールの正逆回転により、弁を
開閉するように連係し、さらに前記ウォームの軸線方向
の移動量が予め定めた設定値に達すると、電動機の作動
を停止させるようにしたトルクリミットスイッチを設け
た電動弁駆動機において、前記ウォームに対して軸線方
向に相対移動不能として連係されたスリーブに、複数の
皿ばねよりなる前記トルクバランスばねと、該ばねを挾
む1対のばね受けとを外嵌し、前記スリーブに対する両
ばね受けの移動範囲を、スリーブに設けた肩部とスリー
ブの先端部に螺合するナットとの間に制限するととも
に、ハウジングに対する両ばね受けの移動範囲を、ハウ
ジングに設けた肩部と支持体に設けた荷重計との間に制
限するようにし、さらに、前記ウォームの軸線方向に位
置調節可能として前記ハウジングに設けた支持体に、前
記トルクバランスばねによるウォームの軸線方向の付勢
力を検出する荷重計を設けたことを特徴としている。
らに支持体に、スリーブの先端に当接することにより、
スリーブを介してウォームを軸線方向に押動しうる押動
体を、ウォームの軸線方向に位置調節可能として設けた
ことを特徴としている。
置において、押動体の外周に雄ねじを刻設し、該雄ねじ
を、支持体に穿設したウォームの軸線方向を向くねじ孔
に螺合することにより、押動体を支持体に対してウォー
ムの軸線方向に位置調節可能とするとともに、押動体に
非円形孔を穿設し、該非円形孔に、ハウジング及び支持
体を貫通して挿入した工具の先端部に形成した非円形軸
部を係合して、該工具により押動体を回転させうるよう
にしたことを特徴としている。
ずれかに記載の装置において、スリーブの先端部に雌ね
じを刻設し、該雌ねじに螺合するとともに、支持体及び
ハウジングを貫通して、ウォームの軸線方向を向くボル
トと、該ボルトに螺合し、かつハウジングの外面に当接
するナットとにより、ウォームを荷重計に向かって引き
寄せる引き寄せ手段を形成したことを特徴としている。
ずれかに記載の装置において、ハウジングに、ウォーム
の軸線方向の変位量を計測する変位計を設けたことを特
徴とすることを特徴としている。
置において、変位計を、スリーブの先端部に螺合するナ
ットに当接する方のばね受けに当接して、そのばね受け
のウォームの軸線方向の変位量を計測することにより、
ウォームの軸線方向の変位量を計測するようにしたこと
を特徴としている。
向に位置調節して、支持体に支持された荷重計により、
トルクバランスばねによるウォームの軸線方向の付勢力
を検出することにより、トルクリミットスイッチの作動
時の実際のトルクバランスばねの付勢力、すなわち実際
に作動するトルクを直接計測することができる。この値
が設定トルクと相違する場合には、それらが一致するよ
うに、トルクリミットスイッチの設定をし直す、すなわ
ち較正する。
参照して説明する。図1は、閉方向のトルクを較正する
ときの状態を示すものであり、図2は、開方向のトルク
を較正するときの状態を示すものである。なお、図1及
び図2に示す部分以外の構成は、図3に示す従来のもの
と同一であるので、それらについての図示及び説明は省
略し、従来のものと同一の部材については、同一の符号
を付して説明する。
すシリンダ部(31)内には、縮径部(32a)の前端部外周に
雄ねじ部(32b)を備えるとともに、縮径部(32a)の後端に
肩部(32c)を介して拡径部(32d)が連設されたスリーブ(3
2)が、ウォーム軸(1)と同一軸線上に、ハウジング(B)
及びウォーム軸(1)に対して前後方向に移動自在として
配設されている。
す開方向のトルクを較正するときに用いる雌ねじ(32e)
が穿設されている。スリーブ(32)の後部には、ウォーム
軸(1)の前端部が遊嵌されるとともに、ウォーム軸(1)
に、平軸受(33)を介して軸線方向に移動自在かつ回転自
在に外嵌されたウォーム(11)の前端部が、玉軸受(34)を
介して、拡径部(32d)の内面に支持され、スリーブ(32)
は、ウォーム(11)とともに軸線方向に移動しうるように
なっている。
は、上述のピニオン(20)に噛合するラック(35)が形成さ
れ、ピニオン(20)の軸であるトルク検知軸(20a)の回転
角度により、スリーブ(32)及びウォーム(11)の軸線方向
の移動量が検出され、最終的に弁体(17)の駆動トルクが
検出されるようになっている。
皿ばね(36)よりなるトルクバランスばね(13)と、該ばね
を前後より挾む1対のばね受け(37)(38)とが、軸線方向
に摺動自在に外嵌されている。スリーブ(32)に対する両
ばね受け(37)(38)の軸線方向の移動範囲は、スリーブ(3
2)に設けた肩部(32c)と、スリーブ(32)の雄ねじ部(32b)
に螺合したナット(39)とにより制限されている。また、
ハウジング(B)に対する両ばね受け(37)(38)の軸線方向
の移動範囲は、シリンダ部(31)の内面に設けた肩部(40)
と、シリンダ部(31)内に配設されたリング状の荷重計(4
1)とにより制限されている。このような構成としたこと
により、トルクバランスばね(13)の付勢力は、ウォーム
(11)が、図1に示す状態から、後方である閉弁方向に移
動するときと、同じく前方である開弁方向に移動すると
きとの両方向に作用することができる。
よるウォーム(11)の軸線方向の付勢力を検出するための
もので、例えば歪ゲージ(図示略)等を用いた公知のもの
でよく、ハウジング(B)のシリンダ部(31)内に前後方向
に摺動自在に配設されたピストン状の支持体(42)により
支持されている。
摺動自在に貫通する3本又はその他適数本のガイドロッ
ド(43)と、シリンダ部(31)の前端面中央に穿設したねじ
孔(44)に螺合し、後端が支持体(42)の前面に当接して、
支持体(42)を後方に押動しうる押しボルト(45)と、シリ
ンダ部(31)の前端面の偏心部適所に穿設された小径のね
じ孔(46)に螺合し、後端部が支持体(42)の前面に当接す
るようにした複数本の停止ボルト(47)とからなる位置調
節手段(48)により、ウォーム(11)の軸線方向に位置調節
しうるようになっている。
孔(49a)が形成された貫通孔(49)が穿設されており、ね
じ孔(49a)には、スリーブ(32)の前端に当接することに
より、スリーブ(32)を介してウォーム(11)を後方に押動
しうるウォーム移動手段のひとつである押動体(50)の外
周に形成した雄ねじ(50a)が螺合している。押動体(50)
の中央には、正方形又はその他の非円形孔(51)が穿設さ
れ、この非円形孔(51)に、押しボルト(45)を抜き取った
後のねじ孔(44)及び貫通孔(49)を貫通して、シリンダ部
(31)内に挿入した工具の先端部に形成された非円形軸部
(図示略)を係合して、該工具により押動体(50)を回転さ
せ、支持体(42)に対する押動体(50)の後方への突出量を
調節しうるようになっている。
ねじとし、本体(52a)の先端(後端)から触針(52b)が出没
するようにした変位計で、その本体(52a)の前部を、シ
リンダ部(31)の前端面の偏心部適所に穿設した小径のね
じ孔(53)に螺合して、ロックナット(54)により固定する
とともに、支持体(42)の偏心部に穿設した貫通孔(55)を
遊嵌して、スリーブ(32)の軸線と平行に支持し、かつ本
体(52a)の後端から突出する触針(52b)を前方のばね受け
(37)の前面に当接して、そのばね受け(37)の前後方向の
移動量を計測することにより、ウォーム(11)の軸線方向
の変位量を間接的に計測しうるようにしたものである。
を較正するときに、図1に示す押しボルト(45)に代え
て、シリンダ部(31)に装着されるウォーム移動手段のひ
とつである引き寄せ手段で、スリーブ(32)の前端部に刻
設した雌ねじ(32e)に後端部が螺合され、かつ支持体(4
2)の貫通孔(49)及びシリンダ部(31)のねじ孔(44)を貫通
して、ウォーム(11)の軸線方向を向くボルト(57)と、該
ボルト(57)に螺合され、かつシリンダ部(31)の前端面に
当接するナット(58)とにより構成され、ウォーム(11)
を、スリーブ(32)を介してを荷重計(41)に向かって前方
に引き寄せる作用をする。
較正する要領について説明する。まず、押しボルト(45)
を抜き取った状態で、図示しない工具により押動体(50)
を回転させ、図1に示すように、荷重計(41)が前方のば
ね受け(37)に当接した状態で、押動体(50)の後端とスリ
ーブ(32)の前端との間に微小な間隙が形成されるよう
に、支持体(42)に対する押動体(50)の後方への突出量を
調節する。
込み、その後端で支持体(42)を後方へ押して、押動体(5
0)の後端をスリーブ(32)の前端に当接させ、かつ前方の
ばね受け(37)が、荷重計(41)により押されてナット(39)
からわずかに離れた時点で、変位計(52)をゼロ点にリセ
ットする。
ことにより、押動体(50)でスリーブ(32)を、また荷重計
(41)で前方のばね受け(37)を、それぞれ同時に後方へ押
す。このときのスリーブ(32)の後方への移動により、ピ
ニオン(20)及びその軸であるトルク検知軸(20a)が回転
する。この回転により、トルクリミットスイッチ(21)
(図3参照)が作動させられると、その時点で押しボルト
(45)のねじ込みを停止し、そのときの荷重計(41)及び変
位計(52)の計測値を読む。
ルクと相違するときは、荷重計(41)の計測値が設定トル
クと一致するまで、押しボルト(45)をさらにねじ込む
か、又は逆にねじ戻し、そのときのスリーブ(32)の位置
でトルクリミットスイッチ(21)が作動するように、トル
ク制御装置(22)側を調整し直す。すなわち較正する。
時の変位計(52)の計測値と、較正後の変位計(52)の計測
値とを比較することにより、トルクバランスばね(13)の
へたり量を知ることができるとともに、これらの計測値
を常に記録しておくことにより、経時的なトルクバラン
スばね(13)のへたり等を知ることができる。
(52)を用いているが、これらを用いないでも較正するこ
とができる。例えば、押動体(50)を用いる代りに、図3
に示す弁軸(16)の昇降をロックした状態で、ハンドル
(9)を手動で回転させることにより、ウォーム軸(1)を
正転させ、このときのウォーム(11)の軸線方向の移動に
よりスリーブ(32)を軸線方向に移動させ、トルクリミッ
トスイッチ(21)が作動した時点で、ハンドル(9)の回転
を停止し、その後に押しボルト(45)をねじ込んで、前方
のばね受け(37)がナット(39)からわずかに離れるまで、
荷重計(41)を前方のばね受け(37)に押圧し、そのときの
荷重計(41)の計測値を読み、それ以後は上記と同様にし
て較正すればよい。
(13)の変位量を正確に知り、高精度の較正を行なう上で
有用であるが、高精度を要求されない場合は、これを省
略して実施することもできる。
較正する要領について説明する。この場合は、図1の押
しボルト(45)を抜き取るとともに、押動体(50)を、図示
しない工具により回転させて、図2に示すように、支持
体(42)内に没入させる。
の位置を調節して、荷重計(41)を前方のばね受け(37)に
当接させ、かつ前方のばね受け(37)をナット(39)からわ
ずかに離す。
を、ねじ孔(44)、貫通孔(49)及び非円形孔(51)に順次挿
入し、ボルト(57)の先端部を、スリーブ(32)の先端部の
雌ねじ(32e)に螺合するとともに、ボルト(57)に螺合し
たナット(58)を、シリンダ部(31)の前端面に当接させ
る。
く、ナット(58)のみを回転させることにより、スリーブ
(32)を前方に引き寄せる。すると、ウォーム(11)及び後
方のばね受け(38)も、スリーブ(32)とともに前方に移動
し、トルクバランスばね(13)は圧縮される。
クリミットスイッチ(21)が作動させられると、その時点
でナット(58)の回転を停止させ、そのときの荷重計(41)
の計測値を読む。
ルクと相違するときは、荷重計(41)の計測値が設定トル
クと一致するまで、ボルト(57)が進退するようにナット
(58)を回転し、そのときのスリーブ(32)の位置でトルク
リミットスイッチ(21)が作動するように、トルク制御装
置(22)側を調整し直す。すなわち較正する。
クバランスばね(13)により、ウォーム(11)の双方向に付
勢力を付与できるような構成としてあるが、単一のトル
クバランスばねにより、ウォームを一方向だけに付勢す
るようにしたもの、又はそのようなトルクバランスばね
をウォームの両側に対称に配設したもの等においては、
図1か図2のいずれかに示す手段のみで設定トルクの較
正を行なうことができる。
8)や、引き寄せ手段(56)は、ボルトのねじ込みを用いた
ものとしてあるが、例えば油圧ジャッキやその他の手段
用いたものとしてもよい。
ることができる。 (a) 実際に電動機を駆動させたり、弁体に過負荷を与
えたりすることなく、荷重計の計測値を見ながら、設定
トルクの較正を簡単かつ正確に行なうことができる(請
求項1記載の発明)。
動弁駆動機を分解する必要がないので、較正作業が簡単
であり、随時又は頻繁に設定トルクの較正を行なうこと
ができる(請求項1記載の発明)。
として用いれば、実際の開弁又は閉弁作動時に作用する
トルクを監視することができる(請求項1記載の発明)。
の位置調節手段によってウォームを移動させることがで
き、設定トルクの較正時にウォームを別の手段で移動さ
せる必要がなく、作業性が向上する(請求項2及び3記
載の発明)。
に工具の先端部に形成した非円形軸部を挿入して押動体
の位置調節を行なえるようにすると便利である(請求項
3記載の発明)。
重計に向かって引き寄せるようにすれば、トルクバラン
スばねの圧縮方向と荷重計の配置とが勝手違いとなるよ
うな場合にも本発明を適用することができ、汎用性が増
す(請求項4記載の発明)。
により構成すれば、構造が簡単であり、コストを低減で
きる(請求項4記載の発明)。
する変位計を設ければ、トルクバランスばねのへたり量
等を正確に知ることができ、高精度の較正を行なうこと
ができる(請求項5及び6記載の発明)。
ト(45)や停止ボルト(47)等をもって構成すれば、構造が
簡単で便利である(実施例)。
向のトルクを較正するときの状態を示す要部の縦断側面
図である。
示す要部の縦断側面図である。
体斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 電動機により正逆回転させられるように
してハウジング内に枢支されたウォーム軸に、ウォーム
を、軸線方向に相対移動可能かつ相対回転不能として外
嵌するとともに、ウォームとハウジングとの間に、ウォ
ームを軸線方向に付勢するトルクバランスばねを設け、
かつウォームと噛合するウォームホイールと弁軸とを、
ウォームホイールの正逆回転により、弁を開閉するよう
に連係し、さらに前記ウォームの軸線方向の移動量が予
め定めた設定値に達すると、電動機の作動を停止させる
ようにしたトルクリミットスイッチを設けた電動弁駆動
機において、前記ウォームに対して軸線方向に相対移動不能として連
係されたスリーブに、複数の皿ばねよりなる前記トルク
バランスばねと、該ばねを挾む1対のばね受けとを外嵌
し、前記スリーブに対する両ばね受けの移動範囲を、ス
リーブに設けた肩部とスリーブの先端部に螺合するナッ
トとの間に制限するとともに、ハウジングに対する両ば
ね受けの移動範囲を、ハウジングに設けた肩部と支持体
に設けた荷重計との間に制限するようにし、さらに、 前
記ウォームの軸線方向に位置調節可能として前記ハウジ
ングに設けた支持体に、前記トルクバランスばねによる
ウォームの軸線方向の付勢力を検出する荷重計を設けた
ことを特徴とする電動弁駆動機のトルク較正装置。 - 【請求項2】 支持体に、スリーブの先端に当接するこ
とにより、スリーブを介してウォームを軸線方向に押動
しうる押動体を、ウォームの軸線方向に位置調節可能と
して設けたことを特徴とする請求項1記載の電動弁駆動
機のトルク較正装置。 - 【請求項3】 押動体の外周に雄ねじを刻設し、該雄ね
じを、支持体に穿設したウォームの軸線方向を向くねじ
孔に螺合することにより、押動体を支持体に対してウォ
ームの軸線方向に位置調節可能とするとともに、押動体
に非円形孔を穿設し、該非円形孔に、ハウジング及び支
持体を貫通して挿入した工具の先端部に形成した非円形
軸部を係合して、該工具により押動体を回転させうるよ
うにし たことを特徴とする請求項2記載の電動弁駆動機
のトルク較正装置。 - 【請求項4】 スリーブの先端部に雌ねじを刻設し、該
雌ねじに螺合するとともに、支持体及びハウジングを貫
通して、ウォームの軸線方向を向くボルトと、該ボルト
に螺合し、かつハウジングの外面に当接するナットとに
より、ウォームを荷重計に向かって引き寄せる引き寄せ
手段を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載の電動弁駆動機のトルク較正装置。 - 【請求項5】 ハウジングに、ウォームの軸線方向の変
位量を計測する変位計を設けたことを特徴とする請求項
1〜4のいずれかに記載の電動弁駆動機のトルク較正装
置。 - 【請求項6】 変位計を、スリーブの先端部に螺合する
ナットに当接する方のばね受けに当接して、そのばね受
けのウォームの軸線方向の変位量を計測することによ
り、ウォームの軸線方向の変位量を計測するようにした
請求項5記載の電動弁駆動機のトルク較正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09983194A JP3440343B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 電動弁駆動機のトルク較正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09983194A JP3440343B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 電動弁駆動機のトルク較正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07310845A JPH07310845A (ja) | 1995-11-28 |
JP3440343B2 true JP3440343B2 (ja) | 2003-08-25 |
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