JP3437330B2 - 水性インキ組成物 - Google Patents

水性インキ組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、筆記具用、スタンプ
用、記録計用、プリンター用、印刷用等として利用可能
な耐乾燥性に優れた水性インキ組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】これまでの水性インキを使用した筆記具
は、キャップを筆記具本体から外して、ペン先を大気中
に長期間露出すると、インキが乾燥した固形物がインキ
流路を詰まらせ、筆記不能となる場合があった。 【0003】そこで、従来より耐乾燥性に優れた水性イ
ンキを得るために、その組成中にエチレングリコールな
どの水溶性有機溶剤や尿素などを添加してなるインキが
知られている。 【0004】しかしながら、耐乾燥性に優れた水性イン
キとするために、その組成中にエチレングリコールなど
の水溶性有機溶剤や尿素などを使用する場合には、かな
り多量にインキ中に添加しなければ満足できる性能の向
上は認められないものであった。このような場合には、
インキの粘度上昇における流出困難、描線のかすれ、イ
ンキが乾燥しにくいことによる筆記後の非吸収面におけ
る描線固着性の著しい低下などの現象が顕著となるなど
の問題がある。 【0005】また、エチレングリコールなどの水溶性有
機溶剤を使用した場合には、インキの表面張力が低下
し、描線がにじみやすくなり、はっきりした描線が得ら
れないという問題もある。さらに、尿素を添加した場合
にはインキを高温に保存したときに尿素の分解が起こ
り、その安定性に問題がある。さらにまた、耐乾燥性を
向上させるために、インキ組成中に上記のような添加剤
を加えた場合、インキ性能を低下させる挙動を示すこと
があり、未だインキ性能等を低下させることなく、耐乾
燥性に優れた水性インキ組成物が得られていないのが現
状である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
水性インキの課題に鑑み、これを解消しようとするもの
であり、このようなインキ性能の低下または変化を抑
え、耐乾燥性に優れた水性インキを提供することを目的
とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題を解決するために鋭意検討した結果、水性インキにパ
ラキシレングリコールを配合した場合、耐乾燥性が良好
でペン体に充填して筆記したときの描線のにじみ、かす
れ等の欠点のないことを見い出し、本発明を完成するに
至ったのである。すなわち、本発明の水性インキ組成物
は、着色材と水とパラキシレングリコールとを含有して
なることを特徴とする。 【0008】 【作用】本発明の水性インキ組成物が耐乾燥性に優れて
いる理由としては以下のように推察される。パラキシレ
ングリコール〔別名:テレフタリルアルコール、C64
(CH2OH)2〕は、分子中に二つの水酸基を有してお
り、水分子との水素結合の力は強く、この水素結合の力
により、ペン先での水性インキからの水の蒸発、乾燥を
抑制するものと考えられる。 【0009】以下、本発明の内容を詳しく説明する。本
発明の要旨であるパラキシレングリコール〔C64(C
2OH)2〕は、耐乾燥剤として用いるものであり、水
性インキ組成中に配合してもインキ性能の低下等を招く
ことがないものである。使用量は、インキ全量に対し
0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.5重量%
〜5.0重量%である。使用量が0.01重量%未満で
は、目的とする良好な耐乾燥性が得られず、10重量%
を越えるとパラキシレングリコールの溶解度を極端に越
えるため、沈降、目詰まり等によりインキの安定性が悪
くなり、好ましくない。 【0010】着色材としては、従来から水性インキに用
いられている染顔料がともに制限なく何でも使用するこ
とができる。染料としては、例えば、アイゼンブリムラ
レッド4BH、アイゼンブリムラエローGCLH(以
上、(株)アイゼン製)などの直接染料、アイゼンボン
ソーRH、アイゼンオパールピンクBH、アイゼンオパ
ールブラックWHエクストラコンク(以上、(株)アイ
ゼン製)、オリエントソルブルブルーOBX、オリエン
トソルブルブルーOBB(以上、オリエント化学(株)
製)などの酸性染料、タートラジン、アシッドレッド、
フロキシン(以上、(株)アイゼン製)などの食料染料
などが挙げられる。顔料としては、例えば、カーボンブ
ラック、酸化チタン、酸化鉄などの無機顔料、フタロシ
アニン系顔料、アゾ系顔料等の有機顔料、および硫化カ
ルシウム等の無機蛍光顔料、その他の有機蛍光顔料等が
挙げられる。これらの染料、顔料の着色材は、単独ある
いは2種以上組み合わせて使用することができ、インキ
全量に対し、0.1重量%〜40.0重量%であること
が好ましい。 【0011】また、上記顔料を着色材として用いる場
合、分散剤を同時に使用することが望ましい。分散剤と
しては、例えば、一般に水性インキ用いられている、ジ
ョンクリルJ−62、ジョンクリルJ−450(ジョン
ソン社製)、ジョリマーAT−210、ジョリマーSE
K−101(日本純薬工業(株)製)等の水溶性樹脂、
ノニオン活性剤などが制限なく使用できる。 【0012】以上の主要な成分の他に安息香酸ナトリウ
ム、バイオデン−18、アモルデン−HS、アモルデン
BT−50、アモルデンFS−14D(以上、大和化学
工業(株)製)、プロキセルBDN、プロキセルGX
L、プロキセルTN(以上、ゼネカ(株)製)などの防
菌剤を少量加えることができる。また、pH調整剤とし
て、例えば、アミノメチルプロパノール、トリエタノー
ルアミンを添加することができる。さらに、ボールペン
先端のチップのために防蝕剤、潤滑剤などが制限なく使
用できる。 【0013】本発明の水性インキ組成物は、以下の方法
により製造することができる。染料インキの場合は、上
記成分を撹拌混合して溶解させる。また、顔料インキの
場合又は顔料と染料を併用するインキの場合には、上記
成分を分散機、例えば、ボールミル、ロールミル、サン
ドミル、フローミル、ダイノーミル、アトライタ等で混
合粉砕する。上記撹拌混合又は混合粉砕して得られた中
間物を、必要に応じて、濾過、遠心沈降等の方法で粗大
粒子やゴミを除去することで容易に目的の水性インキ組
成物が得られる。 【0014】 【実施例】次に、実施例により更に本発明の内容を更に
詳細に説明する。 【0015】実施例1 水 72.70重量部 カ−ボンブラックMA-100(三菱化学(株)製) 15.00 ジョンクリル62(分散剤、ジョンソン社製) 10.00 アミノメチルプロパノ−ル 0.10 バイオデン−18(防菌剤、大和化学工業(株)製) 0.20 パラキシレングリコ−ル 2.00 上記各成分を混合粉砕した後、濾過することにより黒色
インキを調製した。 【0016】実施例2 水 68.51重量部 Emacol.Blue.FB(顔料、三洋色素(株)製) 18.00 ジョンクリルJ450(分散剤、ジョンソン社製) 11.13 トリエタノ−ルアミン 0.13 プロキセルBDN(防菌剤、ゼネカ(株)製) 0.23 パラキシレングリコ−ル 2.00 上記各成分を混合粉砕した後、濾過することにより青色
インキを調製した。 【0017】実施例3 水 57.67重量部 Fuji.SP.Red.5111(顔料、富士色素(株)製) 18.00 ジョリマ−AT210(分散剤、日本純薬(株)製) 12.00 プロピレングリコ−ル 10.00 アミノメチルプロパノ−ル 0.13 アモルデン−HS(防菌剤、大和化学工業(株)製) 0.20 パラキシレングリコ−ル 2.00 上記各成分を混合粉砕した後、濾過することにより赤色
インキを調製した。 【0018】実施例4 水 62.77重量部 アイゼンブリムラレッド4BH(染料) 3.77 アイゼンブルムラエロ−GCLH(染料) 0.23 プロピレングリコ−ル 30.00 トリエタノ−ルアミン 0.01 安息香酸ナトリウム 1.22 パラキシレングリコ−ル 2.00 上記各成分を混合撹拌した後、濾過することにより赤色
インキを調製した。 【0019】比較例1〜4 上記実施例1〜4のパラキシレングリコ−ルの代わりに
水を使用した以外は実施例1〜4と同様にしてそれぞれ
のインキを調製した。 【0020】試験例 上記実施例1〜4及び比較例1〜4で得られた各インキ
組成物を市販の細書用水性ペン(三菱PIN−103:
三菱鉛筆(株)製)に充填し、キャップを外して大気中
に放置し、一定時間ごとに手書きにて筆記し、かすれて
描けなくなるまでの時間を測定した。その結果、いずれ
の比較例1〜4においても筆記可能な放置時間が5分以
下であったのに対し、いずれの実施例1〜4においても
筆記可能な放置時間が60分以上に延長された。また、
実施例1〜4のパラキシレングリコ−ルを配合した水性
インキ組成物は、インキ性能の低下または変化はないこ
とが判った。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、筆記具のペン先におけ
る耐乾燥性に優れ、良好な筆記品質を有する水性インキ
組成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−331272(JP,A) 特開 平5−239395(JP,A) 特開 平3−252471(JP,A) 特開 平3−41171(JP,A) 特開 平4−117468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20 CA(STN)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 着色材と水とパラキシレングリコールと
    を含有してなる水性インキ組成物。
JP16093295A 1995-06-27 1995-06-27 水性インキ組成物 Expired - Fee Related JP3437330B2 (ja)

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