JP3436917B2 - 袋詰め食品の製造方法 - Google Patents
袋詰め食品の製造方法Info
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- JP3436917B2 JP3436917B2 JP2000250425A JP2000250425A JP3436917B2 JP 3436917 B2 JP3436917 B2 JP 3436917B2 JP 2000250425 A JP2000250425 A JP 2000250425A JP 2000250425 A JP2000250425 A JP 2000250425A JP 3436917 B2 JP3436917 B2 JP 3436917B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋詰め食品の製造
方法の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、野菜や果物といった食材を袋に詰
めた袋詰め食品は、食材と共に保存料を添加した水溶液
を袋内に充填し、この水溶液に緩衝材としての役割と、
食品保存の役割を担わせていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、水溶液中への
保存料の添加は、人体への影響を考えて極力化学薬品の
食品への添加を嫌う昨今の事情からみて好ましくない。
また、水溶液中に食材から、ビタミン、ミネラル、水溶
性のでんぷんや蛋白質等の栄養分が溶出したり、食材が
水分を吸収して水っぽくなったりすることに起因し、栄
養価や風味が低下するという欠点もある。 【0004】本発明は、上記欠点を解消し、保存料を添
加せずに常温で長期間保存可能であり、また食材の栄養
価や風味の低下のない袋詰め食品を提供することを目的
とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、食材を適宜の大きさに切断する下処理工程
と、下処理工程後の食材を半調理する前処理工程と、前
処理工程後の食材を5〜15%液切り処理する液切り工
程と、液切り工程後の食材を保存袋に詰める袋詰め工程
と、袋詰め工程後の袋内に不活性ガスを充填して密封す
る不活性ガス充填工程と、不活性ガス充填工程後の袋に
密封した食材を高温殺菌する殺菌工程により袋詰め食品
を製造する。前記液切り処理は、水切り後除水する処理
と水切りせず除水する処理の両方を含む。 【0006】 【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について説
明する。袋詰め食品は、気体バリヤー性の優れた積層シ
ートからなる袋(レトルトパウチ)であり、中にジャガ
イモ、きのこ類といった食材を液切り処理して詰めると
共に、窒素ガスを充填して密封し、さらに高温殺菌した
ものである。 【0007】以下、前記袋詰め食品の製造方法を説明す
る。食材は、皮むきやカット、スライスなどの下処理
と、あく抜き、PH調整などの前処理をしたものであ
る。例えば、ジャガイモは、皮むきをした後、PH調整
剤を0.05%、旨味調味料を1%含有する水溶液中で
5分間煮た後、籠等に入れ水分をよく切り、滅菌化除水
機で5〜10%除水したものを使用する。 きのこ類は、
所定寸法にカットした後、洗浄する。その後、味付けし
た水溶液中で煮て旨味を付与した後、籠等に入れ水分を
よく切り、さらに滅菌化除水機で10〜15%除水した
ものを使用する。サツマイモは、スライスし、滅菌化除
水機で約10%除水したものを使用する。 前記各素材に
おいて、下処理後に水切り後除水する処理や水切りせず
除水する処理を行っているが、本発明ではこれらの処理
を液切り処理ということとする。 【0008】次に、各食材を袋に詰め、さらに窒素ガス
を充填し密封する。次に窒素ガスと食材を詰めた袋を高
圧釜に入れ所定の温度で殺菌する。この殺菌は、本発明
者の発明になる特許第3053529号「含気食品の殺
菌および加熱調理法」にて行うとよい。出来上ったもの
は、袋詰め食品として常温で流通させる。賞味期限は、
3〜4ヶ月と比較的長期間である。 【0009】 【発明の効果】以上を要するに本発明は、下処理及び前
処理を施した食材を液切り処理(特に5〜15%除水)
して袋に詰めるので、食材が水っぽくならない。また、
食材から、ビタミン、ミネラル、水溶性のでんぷんや蛋
白質等の栄養分が溶出しない。また、食材を詰めた袋内
に不活性ガスを充填し密封するので、不活性ガスが、食
材の酸化防止と緩衝材との役割を担い、食材の風味や形
状を長期間保持する。さらに、食材は高温殺菌するの
で、常温で長期間保存できるという効果を奏する。
方法の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、野菜や果物といった食材を袋に詰
めた袋詰め食品は、食材と共に保存料を添加した水溶液
を袋内に充填し、この水溶液に緩衝材としての役割と、
食品保存の役割を担わせていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、水溶液中への
保存料の添加は、人体への影響を考えて極力化学薬品の
食品への添加を嫌う昨今の事情からみて好ましくない。
また、水溶液中に食材から、ビタミン、ミネラル、水溶
性のでんぷんや蛋白質等の栄養分が溶出したり、食材が
水分を吸収して水っぽくなったりすることに起因し、栄
養価や風味が低下するという欠点もある。 【0004】本発明は、上記欠点を解消し、保存料を添
加せずに常温で長期間保存可能であり、また食材の栄養
価や風味の低下のない袋詰め食品を提供することを目的
とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、食材を適宜の大きさに切断する下処理工程
と、下処理工程後の食材を半調理する前処理工程と、前
処理工程後の食材を5〜15%液切り処理する液切り工
程と、液切り工程後の食材を保存袋に詰める袋詰め工程
と、袋詰め工程後の袋内に不活性ガスを充填して密封す
る不活性ガス充填工程と、不活性ガス充填工程後の袋に
密封した食材を高温殺菌する殺菌工程により袋詰め食品
を製造する。前記液切り処理は、水切り後除水する処理
と水切りせず除水する処理の両方を含む。 【0006】 【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について説
明する。袋詰め食品は、気体バリヤー性の優れた積層シ
ートからなる袋(レトルトパウチ)であり、中にジャガ
イモ、きのこ類といった食材を液切り処理して詰めると
共に、窒素ガスを充填して密封し、さらに高温殺菌した
ものである。 【0007】以下、前記袋詰め食品の製造方法を説明す
る。食材は、皮むきやカット、スライスなどの下処理
と、あく抜き、PH調整などの前処理をしたものであ
る。例えば、ジャガイモは、皮むきをした後、PH調整
剤を0.05%、旨味調味料を1%含有する水溶液中で
5分間煮た後、籠等に入れ水分をよく切り、滅菌化除水
機で5〜10%除水したものを使用する。 きのこ類は、
所定寸法にカットした後、洗浄する。その後、味付けし
た水溶液中で煮て旨味を付与した後、籠等に入れ水分を
よく切り、さらに滅菌化除水機で10〜15%除水した
ものを使用する。サツマイモは、スライスし、滅菌化除
水機で約10%除水したものを使用する。 前記各素材に
おいて、下処理後に水切り後除水する処理や水切りせず
除水する処理を行っているが、本発明ではこれらの処理
を液切り処理ということとする。 【0008】次に、各食材を袋に詰め、さらに窒素ガス
を充填し密封する。次に窒素ガスと食材を詰めた袋を高
圧釜に入れ所定の温度で殺菌する。この殺菌は、本発明
者の発明になる特許第3053529号「含気食品の殺
菌および加熱調理法」にて行うとよい。出来上ったもの
は、袋詰め食品として常温で流通させる。賞味期限は、
3〜4ヶ月と比較的長期間である。 【0009】 【発明の効果】以上を要するに本発明は、下処理及び前
処理を施した食材を液切り処理(特に5〜15%除水)
して袋に詰めるので、食材が水っぽくならない。また、
食材から、ビタミン、ミネラル、水溶性のでんぷんや蛋
白質等の栄養分が溶出しない。また、食材を詰めた袋内
に不活性ガスを充填し密封するので、不活性ガスが、食
材の酸化防止と緩衝材との役割を担い、食材の風味や形
状を長期間保持する。さらに、食材は高温殺菌するの
で、常温で長期間保存できるという効果を奏する。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 食材を適宜の大きさに切断する下処理工
程と、 下処理工程後の食材を半調理する前処理工程と、 前処理工程後の食材を5〜15%液切り処理する液切り
工程と、 液切り工程後の食材を保存袋に詰める袋詰め工程と、袋詰め工程後の 袋内に不活性ガスを充填して密封する不
活性ガス充填工程と、不活性ガス充填工程後の 袋に密封した食材を高温殺菌す
る殺菌工程とからなることを特徴とする袋詰め食品の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000250425A JP3436917B2 (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 袋詰め食品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000250425A JP3436917B2 (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 袋詰め食品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002058421A JP2002058421A (ja) | 2002-02-26 |
JP3436917B2 true JP3436917B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=18739995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000250425A Ceased JP3436917B2 (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 袋詰め食品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3436917B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5682746B2 (ja) * | 2010-06-22 | 2015-03-11 | 東洋製罐株式会社 | 包装体の殺菌方法 |
-
2000
- 2000-08-22 JP JP2000250425A patent/JP3436917B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002058421A (ja) | 2002-02-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030513 |
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RVOP | Cancellation by post-grant opposition |