JP3436860B2 - 差込プラグ装置 - Google Patents

差込プラグ装置

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JP3436860B2
JP3436860B2 JP08405897A JP8405897A JP3436860B2 JP 3436860 B2 JP3436860 B2 JP 3436860B2 JP 08405897 A JP08405897 A JP 08405897A JP 8405897 A JP8405897 A JP 8405897A JP 3436860 B2 JP3436860 B2 JP 3436860B2
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征郎 佐々木
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンセントに挿入
接続される差込プラグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の差込プラグ装置は、電気コードの
導線と直接結線されたプラグを、絶縁材料で成形された
2分割形の装置本体内に挟込むようにして固定するか、
または電気コードの樹脂被覆と同様の材料により成形し
た装置本体内に封じ込めるようにして固定している。
【0003】プラグは、コンセントの接触子間に挿入さ
れるが、接触子の挟圧抵抗力に抗して押込まれたプラグ
は、簡単に外れないように接触子間に確実に挟持され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の差込プラグ
装置において、コンセントに電気コードのプラグを挿入
した状態で電気コードに強い引張力が作用したときは、
プラグがコンセントから簡単に外れないため、電気コー
ドの導線がプラグとの結線部分において引きちぎられた
り、プラグから外れたりするおそれがある。
【0005】このため、電気コードを引張ることなく、
装置本体を把持して、プラグをコンセントの接触子間か
ら引抜くようにしているが、電気コードを長く引出して
作業を行っている者にとって、コンセント位置まで戻っ
てプラグを引抜くことは煩わしさを伴い、プラグ脱着を
頻繁に行う場合は、作業性にも影響がある。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、電気コードを引張った時に、プラグがコンセント
から簡単に外れるようにした差込プラグ装置を提供する
ことにより、従来の問題点を解決することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、装置本体内で電気コードと電気的に接続されるプ
ラグを、装置本体から突出させた差込プラグ装置におい
て、装置本体の内部からプラグ突出方向へ突出可能に設
けられた押圧体と、この押圧体をプラグ突出方向に付勢
するばね体と、このばね体に抗して装置本体内に押込め
られた押圧体を係止する係止体と、この係止体による押
圧体の係止状態を電気コードの引張動作と連動して解除
する解除体と、装置本体のプラグ引抜方向に移動自在に
嵌合され、電気コードの引張動作を解除体に係止体解除
動作として伝える伝動体とを具備した差込プラグ装置で
ある。
【0008】そして、ばね体に抗して装置本体内に押込
められた押圧体を係止体により係止するとともに、電気
コードが引張られると、その引張動作と連動する解除体
により、係止体による押圧体の係止状態を解除し、ばね
体の反発力を利用した押圧体の突出作用によりプラグを
コンセントから引抜く。その際、電気コードに引張力が
作用すると、伝動体が移動して、電気コードの引張動作
を係止体解除動作として解除体に確実に伝える。
【0009】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の差込プラグ装置において、解除体は、装置本体の外
側面にてプラグ引抜方向に移動自在に設けられた操作体
により手動操作されるものである。
【0010】そして、操作体により解除体を手動操作す
ることによっても、電気コードを引張ったときと同様
に、係止体による押圧体の係止状態を解除して、プラグ
をコンセントから外すことができる。
【0011】求項に記載された発明は、請求項1
たは2に記載の差込プラグ装置において、装置本体の内
部にて電気コードと同一方向に設けられた案内体と、こ
の案内体に沿って移動自在に設けられ電気コードの引張
動作を解除体に伝える伝動体と、この伝動体を電気コー
ドの引張方向と反対の方向へ弾力的に付勢する付勢手段
と、この付勢手段に対し伝動体の反対側に設けられ電気
コードに導通された可動接点と、この可動接点を当接す
る位置にて装置本体に設けられプラグに導通された固定
接点とを具備したものである。
【0012】そして、電気コードに引張力が作用する
と、先ず可動接点が付勢手段に抗して固定接点から離
れ、電気的な接続が直ちに断たれた後に、案内体に沿っ
て円滑に移動する伝動体が解除体を確実に作動して、係
止体による押圧体の係止状態を解除し、ばね体の反発力
を利用した押圧体により、プラグを非通電状態でコンセ
ントの接触子間から外す。
【0013】請求項に記載された発明は、請求項1
至3のいずれかに記載の差込プラグ装置における係止体
が、装置本体に基端を嵌着されたばね性を有する可撓部
と、解除体の運動方向に対し傾斜する角度にて解除体と
係合する斜辺部とが、押圧体と係合する尖端部を介し
て、鋭角に一体形成されたものである。
【0014】そして、この係止体は、ばね性を有する可
撓部により復元機能を有し、解除体と係合する斜辺部に
より解除体から作用する力の方向を変更する機能を有
し、押圧体と係合する尖端部により押圧体係止機能を有
する。
【0015】請求項に記載された発明は、請求項1乃
至4のいずれかに記載の差込プラグ装置において、押圧
体にてプラグ引抜方向と交差する方向に設けられ係止体
が摺動自在に嵌合された第1の嵌合穴と、装置本体にて
プラグ引抜方向と交差する方向に設けられ解除体が摺動
自在に嵌合された第2の嵌合穴と、これらの第1の嵌合
穴と第2の嵌合穴とが合致するまで押圧体が装置本体内
に押込められた状態にて係止体を第1の嵌合穴から第2
の嵌合穴にわたって突出させる弾力部材と、装置本体の
外側にてプラグ引抜方向に移動自在に嵌合された伝動体
の内側面に設けられ伝動体のプラグ引抜方向の運動を解
除体にて係止体を押圧体内に押戻す方向の運動に変換す
るカムとを具備したものである。
【0016】そして、電気コードを引張ると、伝動体の
カムは解除体を介し係止体を押圧体内に押戻し、押圧体
は、移動係止を解除されて、ばね体の反発力により装置
本体から突出し、プラグをコンセントから引抜く。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
および図2を参照しながら説明する。
【0018】図1において、紙面と平行の分割面(図示
されず)により装置本体11が2分割されている。これら
の装置本体11を図示されない結合ネジにより一体化する
に当って、次に示されるような種々の部品を組込むよう
にする。
【0019】2分割された装置本体11の対向面に設けら
れた二つのプラグ嵌着溝12,13に二つのプラグ14,15の
結線側を嵌着して固定するとともに、これらのプラグ1
4,15の先端側を装置本体11から突出させる。これらの
プラグ14,15の結線側には電線接続用のネジ16が螺合さ
れている。
【0020】2分割された各装置本体11のプラグ14,15
間にはピン嵌合溝21が設けられ、このピン嵌合溝21の内
側部には空洞部22が設けられている。そして、ピン嵌合
溝21に押圧体としてのプラグ開放ピン23が摺動自在に嵌
合され、空洞部22から二つのプラグ14,15の間に突出可
能に設けられている。
【0021】このプラグ開放ピン23に一体形成された内
端側の小径部24に嵌着されたばね体としての圧縮コイル
スプリング25が、小径部24と隣接する位置に一体形成さ
れたフランジ部26と、装置本体11の対向部27との間に伸
縮自在に装着されている。この圧縮コイルスプリング25
の復元力によりプラグ開放ピン23をプラグ突出方向に付
勢する。
【0022】この圧縮コイルスプリング25に抗して装置
本体11内に押込められたプラグ開放ピン23のフランジ部
26に対し係止体としての係止スプリング31を係脱自在に
設ける。
【0023】この係止スプリング31によるプラグ開放ピ
ン23の係止状態を、電気コードとしての交流電源コード
(以下、ACコード32という)の引張動作と連動して解
除する解除体としての係止解除ピン33を、2分割された
装置本体11に形成されたピン嵌合溝34の間に摺動自在に
嵌合する。係止解除ピン33の先端には係止解除部33aが
折曲形成されている。
【0024】前記係止スプリング31は、2分割された装
置本体11の対向する凸部35に形成された凹溝36にばね性
を有する可撓部37の基端が嵌着され、この可撓部37の先
端部にプラグ開放ピン23のフランジ部26と係合する尖端
部38が形成され、この尖端部38を介して、係止解除ピン
33と係合する斜辺部39が鋭角に一体形成された、ほぼレ
字形の板ばねである。
【0025】この係止スプリング31の取付は、上記のよ
うに2分割された装置本体11を一体化する際に、両方の
装置本体11の凸部35に対向して設けられた凹溝36間に、
可撓部37の基端を挟込むように嵌着して固定するが、場
合によっては、装置本体11に設けられたピン(図示せ
ず)によって係止スプリング31の基端を固定するように
してもよい。
【0026】係止スプリング31の斜辺部39は、その先端
が内巻に彎曲形成され、その彎曲形成部39a が係止解除
ピン33の係止解除部33a から外れないように係合され
る。
【0027】前記係止解除ピン33は、装置本体11の上側
面に形成された凹部40にてプラグ引抜方向に移動自在に
設けられた操作体としてのL形の手動解除スライダ41と
一体に形成されている。
【0028】この手動解除スライダ41の表面には滑止用
の多数の突起42が形成され、また裏面には凹部43が設け
られ、この凹部43の内部に、装置本体11と一体成形され
たストッパ44により係止される接触部45が設けられてい
る。
【0029】装置本体11の下側には開口部51が設けら
れ、この開口部51を介して装置本体11の左側のピン受部
52から右側のピン受部53にわたって、ACコード32と同
一方向に案内体としてのガイドピン54が一体的に嵌着さ
れ、このガイドピン54にACコード32の引張動作を係止
解除ピン33に伝える伝動体としてのコードクリップ55
が、そのピン貫通孔56にて摺動自在に嵌合されている。
【0030】このコードクリップ55は、装置本体11のコ
ード挿入溝57に摺動自在に挿嵌されたACコード32の内
端部を一体的に固着保持し、係止解除ピン33に一体的に
設けられた係合部58と係合する凸部59を内側に突出形成
したスライダである。
【0031】このコードクリップ55の左側面と装置本体
11の左側のピン受部52との間に、コードクリップ55をA
Cコード32の引張方向と反対の右方向へ弾力的に付勢す
る付勢手段しての圧縮コイルスプリング61が設けられて
いる。
【0032】一方、コードクリップ55の右側面には、A
Cコード32の複数の導線に導通された複数の可動接点62
がそれぞれ取付けられ、これらの可動接点62と対向する
右側のピン受部53の内面には複数の固定接点63が対向位
置にそれぞれ取付けられ、これらの固定接点63は、内部
結線64,65を介して各プラグ14,15にそれぞれ導通され
ている。
【0033】そして、前記圧縮コイルスプリング61によ
り、各可動接点62が対応する固定接点63に当接され、A
Cコード32の各導線がそれぞれ対応するプラグ14,15に
電気的に接続されている。なお、図面では、可動接点62
および固定接点63が一つずつ示されているが、これらは
分離された位置に二つずつ設けられている。
【0034】次に、この実施形態の作用を図1および図
2を参照しながら説明する。
【0035】圧縮コイルスプリング25によって右方向へ
押圧されて装置本体11から突出しているプラグ開放ピン
23は、プラグ14,15をコンセント71の接触子(図示せ
ず)の間に差込むときに、コンセント71の表面に当接し
た後、コンセント71からの反力により圧縮コイルスプリ
ング25に抗して装置本体11内に押込まれる。
【0036】そして、圧縮コイルスプリング25に十分な
復元反発力が蓄えられた状態で、図1に示されるように
係止スプリング31によってプラグ開放ピン23のフランジ
部26が係止される。
【0037】このとき、別の圧縮コイルスプリング61に
よってコードクリップ55が右方へ移動押圧され、可動接
点62と固定接点63とが接触されて、両接点62,63間で通
電可能となっている。
【0038】このような状態において、コードクリップ
55に一体化されているACコード32が引張られた場合、
このACコード32と一体化されたコードクリップ55は圧
縮コイルスプリング61に抗して左方へ移動し、このコー
ドクリップ55の凸部59に係合された係止解除ピン33も左
方へ移動する。
【0039】この係止解除ピン33の左方移動により、そ
の係止解除部33a は係止スプリング31の斜辺部39の内側
面で摺動しながら、その斜辺部39に対し押下力を作用す
るから、係止スプリング31は、凸部35の凹溝36に嵌着さ
れた可撓部37の基端を支点とする可撓部37の撓みにより
尖端部38が下方へ移動して、プラグ開放ピン23のフラン
ジ部26から外れる。
【0040】このため、図2に示されるように、プラグ
開放ピン23は圧縮コイルスプリング25の復元力により右
方へ突出しながらコンセント71の表面を押圧作用するの
で、その反作用によりプラグ14,15をコンセント71の接
触子間から引抜くことができ、または軽微な力で外れる
ように助力することができる。
【0041】このように、ACコード32に引張力が作用
した場合、先ず可動接点62が固定接点63から離れ、電気
的な接続が直ちに断たれた後に、ガイドピン54に沿って
円滑に移動するコードクリップ55が係止解除ピン33を確
実に作動して、係止スプリング31によるプラグ開放ピン
23の係止状態を解除し、圧縮コイルスプリング25の反発
力を利用したプラグ開放ピン23により、プラグ14,15を
非通電状態でコンセント71の接触子間から外すことがで
き、通電状態でプラグ14,15が接触子から離脱する際の
電撃損傷などを防止できる。
【0042】また、このACコード32の引張とは別に、
手動解除スライダ41を左方へ移動操作しながらプラグ1
4,15を引抜くこともできる。
【0043】すなわち、図2に示されるように、手動解
除スライダ41を左方へ移動操作することにより、一体の
係止解除ピン33も左方へ移動し、この係止解除ピン33の
係止解除部33a により係止スプリング31をプラグ開放ピ
ン23のフランジ部26から下方へ外して、圧縮コイルスプ
リング25の復元力によりプラグ開放ピン23の先端をコン
セント71の表面に押圧作用させて、その反作用によりプ
ラグ14,15をコンセント71の接触子間から容易に引抜く
こともできる。
【0044】この場合、通常は、手動解除スライダ41の
接触部45がストッパ44に当接するまでに係止スプリング
31はプラグ開放ピン23のフランジ部26から外れるが、係
止スプリング31がプラグ開放ピン23のフランジ部26との
接触圧により外れない場合は、例えば装置本体11のみを
コンセント71側に押付けるなどしてプラグ開放ピン23を
装置本体11内にやや押込むことにより、係止スプリング
31の尖端部38とフランジ部26との間に働いている接触圧
が解除されて、係止スプリング31はプラグ開放ピン23か
ら外れる。
【0045】次に、本発明の他の実施形態を図3および
図4を参照しながら説明する。
【0046】図3および図4に示されるように、装置本
体111 の外側に、操作体としての可動カバー112 および
この可動カバー112 と一体に形成された伝動体としての
カム形成部113 がプラグ引抜方向に移動自在に嵌合され
ている。
【0047】装置本体111 および可動カバー112 は、そ
れぞれ分割形成された複数部材を嵌着してネジ118 およ
びナット119 などにより一体化されている。
【0048】電気コードとしてのACコード32は、可動
カバー112 のコード引出口部114 に嵌着されたコード保
護部材115 に嵌合され、可動カバー112 の内部で分離さ
れ、その分離された各コード32a ,32b にそれぞれスト
ッパ116 が一体的に嵌着され、このストッパ116 が可動
カバー112 の内側に設けられたコード係止面117 により
係止されている。このため、ACコード32に引張力が作
用すると、その引張力はストッパ116 を介して可動カバ
ー112 およびカム形成部113 に伝えられる。
【0049】さらに、分離された各コード32a ,32b
は、装置本体111 内に形成されたコード弛み部分収納溝
121 を経て、装置本体111 内に嵌着された一対のプラグ
122 の内端部とネジ123 により電気的に接続されてい
る。各プラグ122 の先端側は装置本体111 の先端面から
突出され、コンセント71に挿入される。
【0050】前記コード弛み部分収納溝121 では、分離
された各コード32a ,32b が紙面に対し手前側または反
対側に迂回する弛緩状態で配線されており、このため、
ストッパ116 とネジ123 との間が伸縮されても、各コー
ド32a ,32b が断線するおそれがない。
【0051】装置本体111 の内側端部には、可動カバー
112 の内部に形成された凹部124 と嵌合されるとともに
係合されるスプリング収納部125 が一体形成され、この
スプリング収納部125 から反対側端面にわたって装置本
体111 の中心部にピン嵌合溝126 が形成され、このピン
嵌合溝126 に押圧体としてのプラグ開放ピン127 が摺動
自在に嵌合されている。
【0052】このプラグ開放ピン127 の内端部にはスプ
リング嵌着凹部128 が形成され、このスプリング嵌着凹
部128 と前記スプリング収納部125 との間に、プラグ開
放ピン127 をプラグ突出方向へ付勢するばね体としての
圧縮コイルスプリング129 が嵌着されている。
【0053】プラグ開放ピン127 には、このプラグ開放
ピン127 の移動範囲および回転を規制する長溝131 が軸
方向に設けられ、装置本体111 側に一体的に設けられた
凸部132 がこの長溝131 と嵌合され、装置本体111 から
突出するプラグ開放ピン127の長さが決められていると
ともに、プラグ開放ピン127 が回転することなく軸方向
のみに動くように規制されている。
【0054】プラグ開放ピン127 の中央部には直径方向
(プラグ引抜方向と交差する方向)に第1の嵌合穴133
が穿設され、この嵌合穴133 に係止体としての一対の係
止ピストン134 が摺動自在に嵌合され、これらの係止ピ
ストン134 の相互に対向する内端に形成された凹部135
間に弾力部材としての圧縮コイルスプリング136 が嵌着
されている。このため、係止ピストン134 は、常にプラ
グ開放ピン127 の外周面より突出しようとしている。
【0055】装置本体111 には直径方向(プラグ引抜方
向と交差する方向)に第2の嵌合穴137 が設けられ、こ
の嵌合穴137 に解除体としての係止解除ピン138 が摺動
自在に嵌合されている。
【0056】第1の嵌合穴133 と第2の嵌合穴137 とが
合致する軸方向位置までプラグ開放ピン127 が押込めら
れると、圧縮コイルスプリング136 の付勢力により、一
対の係止ピストン134 が対向する係止解除ピン138 を外
側へ押圧しながら、第2の嵌合穴137 内に突出し、図3
に示されるように第1の嵌合穴133 から第2の嵌合穴13
7 にわたって嵌合する。このとき、係止ピストン134 お
よび係止解除ピン138は、相互に対向する球面にて係合
する。
【0057】この図3に示された状態では、係止ピスト
ン134 の外周面が第1の嵌合穴133と第2の嵌合穴137
とに同時に嵌合し、プラグ開放ピン127 の軸方向移動が
係止されるので、プラグ開放ピン127 は圧縮コイルスプ
リング129 に抗して装置本体111 内に押込められている
が、その押込み状態が保たれてプラグ突出方向へ移動し
ない。
【0058】また、このプラグ開放ピン127 の押込み状
態では、係止解除ピン138 の外端側に形成された球面端
部139 は、装置本体111 の側面より外側に突出され、カ
ム形成部113 の内側面に当接されている。
【0059】このカム形成部113 の内側面には、装置本
体111 からの係止解除ピン138 の突出を可能とする凹溝
141 と、カム形成部113 のプラグ引抜方向の運動を係止
解除ピン138 の内方への運動に変換して係止ピストン13
4 をプラグ開放ピン127 内に押戻すカム142 とが設けら
れている。
【0060】カム形成部113 の先端には、内方に突出さ
れた係合凸部143 が設けられ、また、装置本体111 の外
側面には係合凸部144 が設けられ、これらの係合凸部14
3 ,144 の間にカム142 を作動させるためのスペース14
5 が確保されている。
【0061】これらの係合凸部143 ,144 が相互に係合
するまでは、定位置の係止解除ピン138 に対しカム142
が移動し、また、これらの係合凸部143 ,144 が相互に
係合した後は、可動カバー112 およびカム形成部113 の
プラグ引抜方向の運動が装置本体111 にそのまま伝わ
る。
【0062】次に、この図3および図4に示される実施
形態の作用を説明する。
【0063】図3に示されるように、プラグ122 をコン
セント71に差込むときに、プラグ開放ピン127 が圧縮コ
イルスプリング129 に抗して装置本体111 内に押込ま
れ、第1の嵌合穴133 が第2の嵌合穴137 と合致する軸
方向位置まで移動すると、係止ピストン134 は、内側の
圧縮コイルスプリング136 により嵌合穴133 から嵌合穴
137 にわたって嵌合する位置まで押出され、カム形成部
113 の凹溝141 により係止された係止解除ピン138 によ
り、その嵌合位置に保たれる。このため、この係止ピス
トン134 により図3に示されるプラグ開放ピン127 の押
込み状態が保たれる。
【0064】ACコード32が引張られるか、または可動
カバー112 がプラグ引抜方向へ手動操作されると、カム
形成部113 が左方へ移動して、その内面のカム142 が係
止解除ピン138 を内方へ押圧移動するため、この係止解
除ピン138 を介し係止ピストン134 がプラグ開放ピン12
7 内の第1の嵌合穴133 に押戻されて、係止ピストン13
4 と第2の嵌合穴137 との係合が解除される。
【0065】このため、図4に示されるように、プラグ
開放ピン127 は、圧縮コイルスプリング129 の反発力に
より装置本体111 から突出してコンセント71の対向面を
押圧し、相対的にプラグ122 をコンセント71から引抜く
ことができる。
【0066】このようにして、ACコード32の引張動作
を係止解除ピン138 に伝えることにより、係止ピストン
134 によるプラグ開放ピン127 の係止状態を解除し、圧
縮コイルスプリング129 の反発力を利用したプラグ開放
ピン127 の突出作用によりプラグ122 をコンセント71か
ら軽微な力でも引抜くことができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ばね体に
抗して装置本体内に押込められた押圧体を係止体により
係止するとともに、この係止体による押圧体の係止状態
を電気コードの引張動作と連動する解除体により解除す
るようにしたから、電気コードを軽く引張るだけで係止
状態が解除された押圧体により、ばね体の反発力を利用
してプラグをコンセントから簡単に外すことができる。
【0068】このため、電気コードの導線が引きちぎら
れたりプラグから外れたりするおそれを防止できるとと
もに、従来は禁じられていた電気コードを引張る動作を
積極的に利用してプラグをコンセントから簡単に外せる
ので、コンセント位置まで戻ってプラグを引抜く煩わし
さがなく、作業性の向上にも役立つ。その際、伝動体に
より電気コードの引張動作を解除体に係止体解除動作と
して円滑に伝え、解除体により係止体を確実に解除でき
る。
【0069】請求項2記載の発明によれば、装置本体の
外側面にてプラグ引抜方向に移動自在の操作体により解
除体が手動操作されるので、操作体により解除体を操作
した場合も、電気コードを引張ったときと同様に、係止
体による押圧体の係止状態を解除して、プラグをコンセ
ントから簡単に外すことができる。
【0070】求項記載の発明によれば、電気コード
に引張力が作用すると、先ず可動接点が付勢手段に抗し
て固定接点から離れ、電気的な接続が直ちに断たれた後
に、押圧体の係止状態が解除されて、ばね体の反発力を
利用した押圧体によりプラグをコンセントから外すの
で、プラグをコンセント側の接触子から引抜く際の摺動
を非通電状態で行うことができ、通電状態でプラグが接
触子から離脱する際の電撃損傷などを防止できる。
【0071】請求項記載の発明によれば、可撓部と斜
辺部とが尖端部を介して鋭角に一体形成された係止体
は、構造が簡単で製造も容易な部品であるが、ばね性を
有する可撓部により復元機能を有し、解除体と係合する
斜辺部により解除体から作用する力の方向を変更する機
能を有し、押圧体と係合する尖端部により押圧体係止機
能を有する多機能部品として優れたものである。
【0072】請求項記載の発明によれば、押圧体の押
込み時は押圧体の第1の嵌合穴から装置本体の2の嵌
合穴にわたる係止体の嵌合により押込み状態の押圧体を
係止するとともに、電線コード引張時は伝動体のカムに
より解除体を介して係止体を押圧体内に押戻して、押圧
体の押込み係止を解除するから、押圧体の係止および解
除に係る機構をコンパクトに形成できる。
【0073】また、装置本体の外側にてプラグ引抜方向
に移動自在に嵌合された伝動体の内側面に前記カムが設
けられたから、伝動体の外側面を把持して一連のプラグ
引抜き動作を円滑に行え、操作性を向上できるととも
に、伝動体が装置本体内に設けられた解除体などの機構
を保護する役目も果す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る差込プラグ装置の一実施形態を示
す断面図である。
【図2】同上装置のコンセントからの引抜時の作動状態
を示す断面図である。
【図3】本発明に係る差込プラグ装置の他の実施形態を
示す断面図である。
【図4】同上装置のコンセントからの引抜時の作動状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
11 装置本体 14,15 プラグ 23 押圧体としてのプラグ開放ピン 25 ばね体としての圧縮コイルスプリング 31 係止体としての係止スプリング 32 電気コードとしてのACコード 33 解除体としての係止解除ピン 37 可撓部 38 尖端部 39 斜辺部 41 操作体としての手動解除スライダ 54 案内体としてのガイドピン 55 伝動体としてのコードクリップ 61 付勢手段としての圧縮コイルスプリング 62 可動接点 63 固定接点 111 装置本体 112 操作体としての可動カバー 113 伝動体としてのカム形成部 122 プラグ 127 押圧体としてのプラグ開放ピン 129 ばね体としての圧縮コイルスプリング 133 第1の嵌合穴 134 係止体としての係止ピストン 136 弾力部材としての圧縮コイルスプリング 137 第2の嵌合穴 138 解除体としての係止解除ピン 142 カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/635 H01R 13/502 H01R 13/46 301

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内で電気コードと電気的に接続
    されるプラグを、装置本体から突出させた差込プラグ装
    置において、 装置本体の内部からプラグ突出方向へ突出可能に設けら
    れた押圧体と、 この押圧体をプラグ突出方向に付勢するばね体と、 このばね体に抗して装置本体内に押込められた押圧体を
    係止する係止体と、 この係止体による押圧体の係止状態を電気コードの引張
    動作と連動して解除する解除体と 装置本体のプラグ引抜方向に移動自在に嵌合され、電気
    コードの引張動作を解除体に係止体解除動作として伝え
    る伝動体と を具備したことを特徴とする差込プラグ装
    置。
  2. 【請求項2】 解除体は、装置本体の外側面にてプラグ
    引抜方向に移動自在に設けられた操作体により手動操作
    されることを特徴とする請求項1記載の差込プラグ装
    置。
  3. 【請求項3】 装置本体の内部にて電気コードと同一方
    向に設けられた案内体と、この案内体に沿って移動自在
    に設けられ電気コードの引張動作を解除体に伝える伝動
    体と、この伝動体を電気コードの引張方向と反対の方向
    へ弾力的に付勢する付勢手段と、この付勢手段に対し伝
    動体の反対側に設けられ電気コードに導通された可動接
    点と、この可動接点を当接する位置にて装置本体に設け
    られプラグに導通された固定接点とを具備したことを特
    徴とする請求項1または2に記載の差込プラグ装置。
  4. 【請求項4】 係止体は、装置本体に基端を嵌着された
    ばね性を有する可撓部と、解除体の運動方向に対し傾斜
    する角度にて解除体と係合する斜辺部とが、押圧体と係
    合する尖端部を介して、鋭角に一体形成されたことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の差込プラグ
    装置。
  5. 【請求項5】 押圧体にてプラグ引抜方向と交差する方
    向に設けられ係止体が摺動自在に嵌合された第1の嵌合
    穴と、 装置本体にてプラグ引抜方向と交差する方向に設けられ
    解除体が摺動自在に嵌合された第2の嵌合穴と、 これらの第1の嵌合穴と第2の嵌合穴とが合致するまで
    押圧体が装置本体内に押込められた状態にて係止体を第
    1の嵌合穴から第2の嵌合穴にわたって突出させる弾力
    部材と、 装置本体の外側にてプラグ引抜方向に移動自在に嵌合さ
    れた伝動体の内側面に設けられ伝動体のプラグ引抜方向
    の運動を解除体にて係止体を押圧体内に押戻す方向の運
    動に変換するカムとを具備したことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の差込プラグ装置。
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