JP3436204B2 - 光波長多重伝送方法並びに伝送装置 - Google Patents
光波長多重伝送方法並びに伝送装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は光波長多重伝送方法
並びに伝送装置に関し、とくに受信端において光波長を
切り替える際に同期信号から生成した信号を挿入するた
め、出力信号が無信号とならないことを特徴とする光波
長多重伝送方法並びに伝送装置に関する。
並びに伝送装置に関し、とくに受信端において光波長を
切り替える際に同期信号から生成した信号を挿入するた
め、出力信号が無信号とならないことを特徴とする光波
長多重伝送方法並びに伝送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】放送局等の映像信号を処理するシステム
では、システムの高性能化の実現の為に光技術を導入す
ることが有効である。現在すでに放送局内の信号伝送に
光伝送が用いられつつあり、更に信号の多重化や分配や
切替えにも光技術を利用して行うことが進められてい
る。
では、システムの高性能化の実現の為に光技術を導入す
ることが有効である。現在すでに放送局内の信号伝送に
光伝送が用いられつつあり、更に信号の多重化や分配や
切替えにも光技術を利用して行うことが進められてい
る。
【０００３】波長多重化された光信号を伝送し切替える
方式としては、受信側で波長多重された光信号を、受動
的な分光手段によって波長毎に空間的な出力位置を異な
らせ、各々の出力を複数の光電気変換器を用いてＯ／Ｅ
変換し、その電気出力を電気的スイッチによって選択す
る方法がよく採られるが、安価で信頼性に富みしかも安
定な分光手段が得にくいこと、広帯域の多数の高価な光
電気変換器を必要とする等の難点がある。
方式としては、受信側で波長多重された光信号を、受動
的な分光手段によって波長毎に空間的な出力位置を異な
らせ、各々の出力を複数の光電気変換器を用いてＯ／Ｅ
変換し、その電気出力を電気的スイッチによって選択す
る方法がよく採られるが、安価で信頼性に富みしかも安
定な分光手段が得にくいこと、広帯域の多数の高価な光
電気変換器を必要とする等の難点がある。
【０００４】多数の光電気変換器を用いずに可変光フィ
ルタによって信号を切り換えて受光する方式としては、
複数の波長の異なる高速時分割多重された光信号を更に
波長多重して、信号を多数の受信側に同報分配し、受信
側で所望の信号を選択分離する方式において、高速の可
変波長光フィルタを用いて光信号の１ビット毎に透過波
長を切換えてＯ／Ｅ変換する方法が提案されているが
（例えば、特開平２−１９８２３９号公報「波長多重分
離装置」や、特開平３−８５８３３号公報「光信号分配
装置」などがある）、光挿入損失が小さく高速動作の可
変波長光フィルタはまだ開発途上でありまだ実用的では
なくしかも高価であること、また、公衆利用の高密度デ
ータ通信網ならばともかく、放送局内等の特定利用のし
かもデータとは信号の特性が異なる映像信号の伝送に
は、システムの経済性の観点から、上記の方式は利用で
きない。
ルタによって信号を切り換えて受光する方式としては、
複数の波長の異なる高速時分割多重された光信号を更に
波長多重して、信号を多数の受信側に同報分配し、受信
側で所望の信号を選択分離する方式において、高速の可
変波長光フィルタを用いて光信号の１ビット毎に透過波
長を切換えてＯ／Ｅ変換する方法が提案されているが
（例えば、特開平２−１９８２３９号公報「波長多重分
離装置」や、特開平３−８５８３３号公報「光信号分配
装置」などがある）、光挿入損失が小さく高速動作の可
変波長光フィルタはまだ開発途上でありまだ実用的では
なくしかも高価であること、また、公衆利用の高密度デ
ータ通信網ならばともかく、放送局内等の特定利用のし
かもデータとは信号の特性が異なる映像信号の伝送に
は、システムの経済性の観点から、上記の方式は利用で
きない。
【０００５】また、このようなシステムで用いることの
できる可変波長光フィルタの方式は、すでに実用性が確
立している機械的可動機構を伴った同調フィルタであっ
て、例えば誘電体多層膜光フィルタを回転または並進さ
せて透過波長の同調を取ったり、誘電体多層膜を対向さ
せて構成した光共振器の共振器長を機械的手段に世って
変化させて透過波長の同調を取るエタロン方式などであ
る。これらの素子は、低光挿入損失や偏光無依存などの
特徴を持つ反面、可動機構によって作動するため、波長
切替速度が数十ｍｓと遅い。
できる可変波長光フィルタの方式は、すでに実用性が確
立している機械的可動機構を伴った同調フィルタであっ
て、例えば誘電体多層膜光フィルタを回転または並進さ
せて透過波長の同調を取ったり、誘電体多層膜を対向さ
せて構成した光共振器の共振器長を機械的手段に世って
変化させて透過波長の同調を取るエタロン方式などであ
る。これらの素子は、低光挿入損失や偏光無依存などの
特徴を持つ反面、可動機構によって作動するため、波長
切替速度が数十ｍｓと遅い。
【０００６】このような低速動作の可変波長光フィルタ
を用いた放送局内の映像信号の光多重伝送装置の従来例
として知られている技術としては、図３に示すような方
式がある。送信側の光送信装置３０１と受信側の光受信
装置３０２から構成され、光送信装置３０１では、複数
のアナログまたはディジタルの映像入力信号を電気光変
換器３０４（Ｅ／Ｏ）によって異なる波長の光信号に変
換し、それらを光合波器３０３によって波長多重して光
伝送路に送出する。受信側では光伝送路からの波長多重
信号から特定の波長の光信号を、可変波長光フィルタに
よって切替え透過させ、単一の光電気変換器３０７（Ｏ
／Ｅ）によって電気信号に復調して、モニタ装置等の所
望の出力へ送出している。受信装置３０２で出力する映
像信号の切替えは、信号切替制御回路３０９からの切替
制御信号に基づいて可変波長光フィルタ３０６によって
行っている。部品数の少ない簡便な構成である。
を用いた放送局内の映像信号の光多重伝送装置の従来例
として知られている技術としては、図３に示すような方
式がある。送信側の光送信装置３０１と受信側の光受信
装置３０２から構成され、光送信装置３０１では、複数
のアナログまたはディジタルの映像入力信号を電気光変
換器３０４（Ｅ／Ｏ）によって異なる波長の光信号に変
換し、それらを光合波器３０３によって波長多重して光
伝送路に送出する。受信側では光伝送路からの波長多重
信号から特定の波長の光信号を、可変波長光フィルタに
よって切替え透過させ、単一の光電気変換器３０７（Ｏ
／Ｅ）によって電気信号に復調して、モニタ装置等の所
望の出力へ送出している。受信装置３０２で出力する映
像信号の切替えは、信号切替制御回路３０９からの切替
制御信号に基づいて可変波長光フィルタ３０６によって
行っている。部品数の少ない簡便な構成である。
【０００７】しかしながら従来のこの方式では、光受信
装置３０２のＯ／Ｅ変換器３０７の出力をそのまま装置
の送出する出力信号としていたために、信号切替制御回
路３０９で可変波長光フィルタ３０６を切り替えた際、
上述の如く可変波長光フィルタの動作速度は数十ｍｓと
遅いため、切替動作が完了するまでの間、出力信号は無
信号となっていた。特に映像信号の場合、光波長を切り
替えるたびに、無信号となるため、モニター画面では切
替わる画面の間にノイズの画面が挟まることが視覚上に
も認められ、不具合となっていた。
装置３０２のＯ／Ｅ変換器３０７の出力をそのまま装置
の送出する出力信号としていたために、信号切替制御回
路３０９で可変波長光フィルタ３０６を切り替えた際、
上述の如く可変波長光フィルタの動作速度は数十ｍｓと
遅いため、切替動作が完了するまでの間、出力信号は無
信号となっていた。特に映像信号の場合、光波長を切り
替えるたびに、無信号となるため、モニター画面では切
替わる画面の間にノイズの画面が挟まることが視覚上に
も認められ、不具合となっていた。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題に
鑑み、比較的低速の切替速度を有する可変波長光フィル
タを、受信信号切替えて出力する手段に用いた光波長多
重伝送装置において、切替動作が完了するまでの間に出
力信号が無信号とならない方式を提供するものである。
鑑み、比較的低速の切替速度を有する可変波長光フィル
タを、受信信号切替えて出力する手段に用いた光波長多
重伝送装置において、切替動作が完了するまでの間に出
力信号が無信号とならない方式を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係わ
る発明の光波長多重伝送方法は、複数の波長の光信号を
出力する光送信装置と、前記複数の波長の光信号を合波
して送出する光合波器と、前記光合波器から送出された
前記複数の波長の光信号から任意の波長を選択でき、波
長切替動作中に出力に無信号状態が生ずる可変波長光フ
ィルタと前記可変波長フィルタの出力を光電変換する光
電変換手段を含む光受信装置から構成される光波長多重
伝送装置において、前記可変波長光フィルタの前記波長
切替動作中に、前記光電変換手段の出力信号から、前記
光信号とは別に供給を受けている同期信号から生成した
挿入信号へ切換えて出力することを特徴とする。また、
請求項２に係わる発明の光波長多重伝送方法は、各々が
時分割多重されている複数の波長の光信号を出力する光
送信装置と前記時分割多重されている複数の波長の光信
号を合波して送出する光合波器と、前記光合波器から送
出された前記複数の波長の光信号から任意の波長を選択
でき、波長切替動作中に出力に無信号状態が生ずる可変
波長光フィルタと前記可変波長フィルタの出力を光電変
換する光電変換手段と光電変換した信号を時分割多重分
離する手段を含む光受信装置から構成される光波長多重
伝送装置において、前記可変波長光フィルタの前記波長
切替動作中に、前記光電変換手段の出力信号から、前記
光信号とは別に供給を受けている同期信号から生成した
挿入信号へ切換えて出力することを特徴とする。また、
本発明の請求項３に係わる発明の光波長多重伝送装置
は、複数の波長の光信号を出力する光送信装置と、前記
複数の波長の光信号を合波して送出する光合波器と、前
記光合波器から送出された前記複数の波長の光信号から
任意の波長を選択でき、波長切替動作中に出力に無信号
状態が生ずる可変波長光フィルタと前記可変波長光フィ
ルタの出力を光電変換する光電変換手段と前記光信号と
は別に供給を受けている同期信号から挿入信号を生成す
る挿入信号生成手段と前記光電変換手段の出力信号と前
記挿入信号生成手段の出力信号とを切換えて出力する信
号選択手段と前記可変波長光フィルタと前記信号選択手
段のそれぞれの切替タイミングの制御を行う信号切替制
御手段を含む光受信装置とを備えることを特徴とする。
また、請求項４に係わる発明の光波長多重伝送装置は、
各々が時分割多重されている複数の波長の光信号を出力
する光送信装置と、前記時分割多重されている複数の波
長の光信号を合波して送出する光合波器と、前記光合波
器から送出された前記複数の波長の光信号から任意の波
長を選択でき、波長切替動作中に出力に無信号状態が生
ずる可変波長光フィルタと前記可変波長フィルタの出力
を光電変換する光電変換手段と光電変換した信号を時分
割多重分離する手段と前記光信号とは別に供給を受けて
いる同期信号から挿入信号を生成する挿入信号生成手段
と前記時分割多重分離手段の出力信号と前記挿入信号生
成手段の出力信号とを切換えて出力する信号選択手段と
前記可変波長光フィルタと前記信号選択手段のそれぞれ
の切替タイミングの制御を行う信号切替制御手段を含む
光受信装置とを備えることを特徴とする。また、請求項
５に係わる発明の光波長多重伝送方法並びに伝送装置
は、前記可変波長光フィルタの波長切替動作時間が数１
０ｍｓ以上であることを特徴とする。また、請求項６に
係わる発明の光波長多重伝送方法並びに伝送装置は、前
記可変波長光フィルタが機械的可動機構によって波長切
替動作が駆動されることを特徴とする。
る発明の光波長多重伝送方法は、複数の波長の光信号を
出力する光送信装置と、前記複数の波長の光信号を合波
して送出する光合波器と、前記光合波器から送出された
前記複数の波長の光信号から任意の波長を選択でき、波
長切替動作中に出力に無信号状態が生ずる可変波長光フ
ィルタと前記可変波長フィルタの出力を光電変換する光
電変換手段を含む光受信装置から構成される光波長多重
伝送装置において、前記可変波長光フィルタの前記波長
切替動作中に、前記光電変換手段の出力信号から、前記
光信号とは別に供給を受けている同期信号から生成した
挿入信号へ切換えて出力することを特徴とする。また、
請求項２に係わる発明の光波長多重伝送方法は、各々が
時分割多重されている複数の波長の光信号を出力する光
送信装置と前記時分割多重されている複数の波長の光信
号を合波して送出する光合波器と、前記光合波器から送
出された前記複数の波長の光信号から任意の波長を選択
でき、波長切替動作中に出力に無信号状態が生ずる可変
波長光フィルタと前記可変波長フィルタの出力を光電変
換する光電変換手段と光電変換した信号を時分割多重分
離する手段を含む光受信装置から構成される光波長多重
伝送装置において、前記可変波長光フィルタの前記波長
切替動作中に、前記光電変換手段の出力信号から、前記
光信号とは別に供給を受けている同期信号から生成した
挿入信号へ切換えて出力することを特徴とする。また、
本発明の請求項３に係わる発明の光波長多重伝送装置
は、複数の波長の光信号を出力する光送信装置と、前記
複数の波長の光信号を合波して送出する光合波器と、前
記光合波器から送出された前記複数の波長の光信号から
任意の波長を選択でき、波長切替動作中に出力に無信号
状態が生ずる可変波長光フィルタと前記可変波長光フィ
ルタの出力を光電変換する光電変換手段と前記光信号と
は別に供給を受けている同期信号から挿入信号を生成す
る挿入信号生成手段と前記光電変換手段の出力信号と前
記挿入信号生成手段の出力信号とを切換えて出力する信
号選択手段と前記可変波長光フィルタと前記信号選択手
段のそれぞれの切替タイミングの制御を行う信号切替制
御手段を含む光受信装置とを備えることを特徴とする。
また、請求項４に係わる発明の光波長多重伝送装置は、
各々が時分割多重されている複数の波長の光信号を出力
する光送信装置と、前記時分割多重されている複数の波
長の光信号を合波して送出する光合波器と、前記光合波
器から送出された前記複数の波長の光信号から任意の波
長を選択でき、波長切替動作中に出力に無信号状態が生
ずる可変波長光フィルタと前記可変波長フィルタの出力
を光電変換する光電変換手段と光電変換した信号を時分
割多重分離する手段と前記光信号とは別に供給を受けて
いる同期信号から挿入信号を生成する挿入信号生成手段
と前記時分割多重分離手段の出力信号と前記挿入信号生
成手段の出力信号とを切換えて出力する信号選択手段と
前記可変波長光フィルタと前記信号選択手段のそれぞれ
の切替タイミングの制御を行う信号切替制御手段を含む
光受信装置とを備えることを特徴とする。また、請求項
５に係わる発明の光波長多重伝送方法並びに伝送装置
は、前記可変波長光フィルタの波長切替動作時間が数１
０ｍｓ以上であることを特徴とする。また、請求項６に
係わる発明の光波長多重伝送方法並びに伝送装置は、前
記可変波長光フィルタが機械的可動機構によって波長切
替動作が駆動されることを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１は本発明の光波長多重
伝送装置の第一の実施例の構成を示し、送信側の光送信
装置１０１と受信側の光受信装置１０２からなり、光送
信装置１０１は、複数のアナログまたはディジタルの映
像入力信号を光信号に変換する電気光変換器１０４（Ｅ
／Ｏ）を有す。光合波器１０３は光送信装置１０１の複
数の光出力を波長多重して光伝送路に送出する。受信側
の光受信装置１０２は光伝送路からの波長多重信号から
特定の波長の光信号を切替え透過させる可変波長光フィ
ルタ１０６と、可変波長光フィルタ１０６の光出力を電
気的な映像信号に復調し出力する単一の光電気変換器１
０７（Ｏ／Ｅ）と、光伝送系とは別に供給されている局
内の同期信号から特定の画信号を生成する挿入信号生成
回路１１０と、光電気変換器１０７によって復調された
伝送映像信号と挿入信号生成回路１１０の生成した画信
号とを切換える信号選択器１０８と、可変波長光フィル
タ１０６と信号選択器１０８とに信号切替制御を行う信
号切替制御回路１０９とを有す、信号選択器１０８の出
力はモニタ装置等の所望の出力へ出力信号として送出さ
れる。
て図面を参照して説明する。図１は本発明の光波長多重
伝送装置の第一の実施例の構成を示し、送信側の光送信
装置１０１と受信側の光受信装置１０２からなり、光送
信装置１０１は、複数のアナログまたはディジタルの映
像入力信号を光信号に変換する電気光変換器１０４（Ｅ
／Ｏ）を有す。光合波器１０３は光送信装置１０１の複
数の光出力を波長多重して光伝送路に送出する。受信側
の光受信装置１０２は光伝送路からの波長多重信号から
特定の波長の光信号を切替え透過させる可変波長光フィ
ルタ１０６と、可変波長光フィルタ１０６の光出力を電
気的な映像信号に復調し出力する単一の光電気変換器１
０７（Ｏ／Ｅ）と、光伝送系とは別に供給されている局
内の同期信号から特定の画信号を生成する挿入信号生成
回路１１０と、光電気変換器１０７によって復調された
伝送映像信号と挿入信号生成回路１１０の生成した画信
号とを切換える信号選択器１０８と、可変波長光フィル
タ１０６と信号選択器１０８とに信号切替制御を行う信
号切替制御回路１０９とを有す、信号選択器１０８の出
力はモニタ装置等の所望の出力へ出力信号として送出さ
れる。
【００１１】入力信号１、２は複数の電気光変換器１０
４（Ｅ／Ｏ）により異なる波長の光に変換され光送信装
置１０１の出力光信号となり、光合波器１０３により波
長多重され送出される。伝送されてきた波長多重光信号
は光受信装置１０２の可変波長光フィルタ１０６に入力
され、信号切替制御回路１０９で選択された光波長のみ
が通過し、光電気変換器１０７（Ｏ／Ｅ）で電気信号に
変換される。この信号が信号選択器１０８（セレクタ）
で選択され、出力信号となる。
４（Ｅ／Ｏ）により異なる波長の光に変換され光送信装
置１０１の出力光信号となり、光合波器１０３により波
長多重され送出される。伝送されてきた波長多重光信号
は光受信装置１０２の可変波長光フィルタ１０６に入力
され、信号切替制御回路１０９で選択された光波長のみ
が通過し、光電気変換器１０７（Ｏ／Ｅ）で電気信号に
変換される。この信号が信号選択器１０８（セレクタ）
で選択され、出力信号となる。
【００１２】次に、光受信装置１０２における伝送され
てきた複数の波長の信号の切替のシーケンスを説明す
る。光受信装置１０２では入力された波長多重光信号か
ら任意の波長、この場合は、光送信装置１０１における
入力信号１が変調されている光波長を選択し出力信号と
して送出しているとする。入力信号１から入力信号２へ
切替えようとする場合、可変波長光フィルタ１０６は、
信号選択器１０８より切替時間が遅いため、信号切替制
御回路１０９では、まず、信号選択器１０８を挿入信号
生成回路１１０で同期信号から生成されている挿入信号
に切替える。次に、可変波長光フィルタ１０６で波長を
入力信号２が変調されている光波長に切替え、切替え動
作が完了する一定時間経過後に信号選択器１０８を、光
電気変換出力が入力信号２に切替わっているＯ／Ｅ１０
７の出力に切替える。これらの動作により出力信号は、
入力信号１（または２）から挿入信号に切替わり、挿入
信号から入力信号２（または１）へ切替わる。
てきた複数の波長の信号の切替のシーケンスを説明す
る。光受信装置１０２では入力された波長多重光信号か
ら任意の波長、この場合は、光送信装置１０１における
入力信号１が変調されている光波長を選択し出力信号と
して送出しているとする。入力信号１から入力信号２へ
切替えようとする場合、可変波長光フィルタ１０６は、
信号選択器１０８より切替時間が遅いため、信号切替制
御回路１０９では、まず、信号選択器１０８を挿入信号
生成回路１１０で同期信号から生成されている挿入信号
に切替える。次に、可変波長光フィルタ１０６で波長を
入力信号２が変調されている光波長に切替え、切替え動
作が完了する一定時間経過後に信号選択器１０８を、光
電気変換出力が入力信号２に切替わっているＯ／Ｅ１０
７の出力に切替える。これらの動作により出力信号は、
入力信号１（または２）から挿入信号に切替わり、挿入
信号から入力信号２（または１）へ切替わる。
【００１３】同期信号から生成される挿入信号として
は、例えば黒や青の画面全面が一色の画像信号が用いら
れる。これによって、入力信号１の映像信号から入力信
号２の別なる映像信号に切り替わる数十ｍｓの目には一
瞬、全面黒の画面が挿入されるため、映像信号が無信号
となって現れる不快なノイズ画面が視認されることはな
い。また、無信号による受信系の同期はずれを生ずるこ
ともない。
は、例えば黒や青の画面全面が一色の画像信号が用いら
れる。これによって、入力信号１の映像信号から入力信
号２の別なる映像信号に切り替わる数十ｍｓの目には一
瞬、全面黒の画面が挿入されるため、映像信号が無信号
となって現れる不快なノイズ画面が視認されることはな
い。また、無信号による受信系の同期はずれを生ずるこ
ともない。
【００１４】次に、本発明の第二の実施例の光多重伝送
装置について説明する。図２は本発明の第二の実施例の
光多重伝送装置の構成を示す図であって、ここでは、デ
ィジタル映像信号を時分割多重し、さらに波長多重して
伝送する伝送装置の例を示す。光送信装置２０１は、１
〜７の複数のディジタルの映像入力信号を時分割多重す
る時分割多重器２１１（ＭＵＸ）及び、８〜１４のディ
ジタルの映像入力信号を時分割多重する時分割多重器２
１２とを有し、それらを異なる波長の光信号に変換する
電気光変換器２０４（Ｅ／Ｏ）と電気光変換器２０５を
有す。光合波器２０３は光送信装置２０１の複数の光出
力を波長多重して光伝送路に送出する。受信側の光受信
装置２０２には、光伝送路からの波長多重信号から特定
の波長の光信号を切替え透過させる可変波長光フィルタ
２０６と、可変波長光フィルタ２０６の光出力を電気的
な信号に復調し出力する単一の光電気変換器２０７（Ｏ
／Ｅ）と、光電気変換器２０７の出力を光送信装置２０
１から伝送されてきた元のディジタル信号へ多重分離出
力する時分割多重分離器２１３（ＤＥＭＵＸ）と、光伝
送系とは別に供給されている局内の同期信号から特定の
挿入画信号を生成する挿入信号生成回路２１０と、時分
割多重分離器２１３を出力する７つのディジタル信号の
いずれかと挿入信号生成回路２１０の生成した挿入信号
とを切換えて出力する信号選択器２０８と、可変波長光
フィルタ２０６と信号選択器２０８とに信号切替制御を
行う信号切替制御回路２０９とを有す、信号選択器２０
８の出力はモニタ装置等の所望の出力へ出力信号として
送出される。光受信装置２０２では時分割多重分離器２
１３（ＤＥＭＵＸ）の出力を全て信号選択器２０８に入
力し、信号切替制御回路２０９への切替要求が入力信号
１〜７間（または８〜１４間）の切替であれば、可変波
長光フィルタ２０６を切り替えることなく信号選択器２
０８のみを切り替える。異なる波長の光信号に切り替え
る場合のみ、第一の実施例と同様、挿入信号生成回路２
１０出力の挿入信号へ切替えてから後、可変波長光フィ
ルタ２０６を異なる波長の光信号出力へ切替える。これ
によって、出力信号は無信号となることなく、入力信号
１〜１４を選択することができる。
装置について説明する。図２は本発明の第二の実施例の
光多重伝送装置の構成を示す図であって、ここでは、デ
ィジタル映像信号を時分割多重し、さらに波長多重して
伝送する伝送装置の例を示す。光送信装置２０１は、１
〜７の複数のディジタルの映像入力信号を時分割多重す
る時分割多重器２１１（ＭＵＸ）及び、８〜１４のディ
ジタルの映像入力信号を時分割多重する時分割多重器２
１２とを有し、それらを異なる波長の光信号に変換する
電気光変換器２０４（Ｅ／Ｏ）と電気光変換器２０５を
有す。光合波器２０３は光送信装置２０１の複数の光出
力を波長多重して光伝送路に送出する。受信側の光受信
装置２０２には、光伝送路からの波長多重信号から特定
の波長の光信号を切替え透過させる可変波長光フィルタ
２０６と、可変波長光フィルタ２０６の光出力を電気的
な信号に復調し出力する単一の光電気変換器２０７（Ｏ
／Ｅ）と、光電気変換器２０７の出力を光送信装置２０
１から伝送されてきた元のディジタル信号へ多重分離出
力する時分割多重分離器２１３（ＤＥＭＵＸ）と、光伝
送系とは別に供給されている局内の同期信号から特定の
挿入画信号を生成する挿入信号生成回路２１０と、時分
割多重分離器２１３を出力する７つのディジタル信号の
いずれかと挿入信号生成回路２１０の生成した挿入信号
とを切換えて出力する信号選択器２０８と、可変波長光
フィルタ２０６と信号選択器２０８とに信号切替制御を
行う信号切替制御回路２０９とを有す、信号選択器２０
８の出力はモニタ装置等の所望の出力へ出力信号として
送出される。光受信装置２０２では時分割多重分離器２
１３（ＤＥＭＵＸ）の出力を全て信号選択器２０８に入
力し、信号切替制御回路２０９への切替要求が入力信号
１〜７間（または８〜１４間）の切替であれば、可変波
長光フィルタ２０６を切り替えることなく信号選択器２
０８のみを切り替える。異なる波長の光信号に切り替え
る場合のみ、第一の実施例と同様、挿入信号生成回路２
１０出力の挿入信号へ切替えてから後、可変波長光フィ
ルタ２０６を異なる波長の光信号出力へ切替える。これ
によって、出力信号は無信号となることなく、入力信号
１〜１４を選択することができる。
【００１５】本発明の実施の形態の説明では、伝送する
信号が映像信号の場合について述べたが、これに限定さ
れることなく、音声信号や一般のデータ信号に適用でき
ることは云うまでもない。
信号が映像信号の場合について述べたが、これに限定さ
れることなく、音声信号や一般のデータ信号に適用でき
ることは云うまでもない。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の波長多重
伝送装置は、可変波長光フィルタで選択する光波長を切
り替えている間、出力信号が無信号となることがない。
特に映像信号を取り扱う場合、モニター画面内にノイズ
として現れることなく、選択する光波長を切り替えるこ
とができる。
伝送装置は、可変波長光フィルタで選択する光波長を切
り替えている間、出力信号が無信号となることがない。
特に映像信号を取り扱う場合、モニター画面内にノイズ
として現れることなく、選択する光波長を切り替えるこ
とができる。
【図１】本発明の第一の実施例の光多重伝送装置の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図２】本発明の第二の実施例の光多重伝送装置の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図３】従来の光多重伝送装置の構成を示す図である。
１０１ 光送信装置
１０２ 光受信装置
１０３ 光合波器
１０４ 電気光変換器
１０６ 可変波長光フィルタ
１０７ 光電気変換器
１０８ 信号選択器
１０９ 信号切替制御回路
２０１ 光送信装置
２１１ 時分割多重器
２１２ 時分割多重器
２０２ 光受信装置
２０３ 光合波器
２０４ 電気光変換器
２０５ 電気光変換器
２０６ 可変波長光フィルタ
２０７ 光電気変換器
２０８ 信号選択器
２０９ 信号切替制御回路
２１０ 挿入信号生成回路
２１３ 時分割多重分離器
３０１ 光送信装置
３０２ 光受信装置
３０３ 光合波器
３０４ 電気光変換器
３０６ 可変波長光フィルタ
３０７ 光電気変換器
３０９ 信号切替制御回路
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H04B 10/00 - 10/28
H04J 14/00 - 14/08
H04N 7/22
Claims (6)
- 【請求項１】 複数の波長の光信号を出力する光送信装
置と、前記複数の波長の光信号を合波して送出する光合
波器と、前記光合波器から送出された前記複数の波長の
光信号から任意の波長を選択でき、波長切替動作中に出
力に無信号状態が生ずる可変波長光フィルタと前記可変
波長フィルタの出力を光電変換する光電変換手段を含む
光受信装置から構成される光波長多重伝送装置におい
て、前記可変波長光フィルタの前記波長切替動作中に、
前記光電変換手段の出力信号から、前記光信号とは別に
供給を受けている同期信号から生成した挿入信号へ切換
えて出力することを特徴とする光波長多重伝送方法。 - 【請求項２】 各々が時分割多重されている複数の波長
の光信号を出力する光送信装置と前記時分割多重されて
いる複数の波長の光信号を合波して送出する光合波器
と、前記光合波器から送出された前記複数の波長の光信
号から任意の波長を選択でき、波長切替動作中に出力に
無信号状態が生ずる可変波長光フィルタと前記可変波長
フィルタの出力を光電変換する光電変換手段と光電変換
した信号を時分割多重分離する手段を含む光受信装置か
ら構成される光波長多重伝送装置において、前記可変波
長光フィルタの前記波長切替動作中に、前記光電変換手
段の出力信号から、前記光信号とは別に供給を受けてい
る同期信号から生成した挿入信号へ切換えて出力するこ
とを特徴とする光波長多重伝送方法。 - 【請求項３】 複数の波長の光信号を出力する光送信装
置と、前記複数の波長の光信号を合波して送出する光合
波器と、前記光合波器から送出された前記複数の波長の
光信号から任意の波長を選択でき、波長切替動作中に出
力に無信号状態が生ずる可変波長光フィルタと前記可変
波長光フィルタの出力を光電変換する光電変換手段と前
記光信号とは別に供給を受けている同期信号から挿入信
号を生成する挿入信号生成手段と前記光電変換手段の出
力信号と前記挿入信号生成手段の出力信号とを切換えて
出力する信号選択手段と前記可変波長光フィルタと前記
信号選択手段のそれぞれの切替タイミングの制御を行う
信号切替制御手段を含む光受信装置とを備えることを特
徴とする光波長多重伝送装置。 - 【請求項４】 各々が時分割多重されている複数の波長
の光信号を出力する光送信装置と、前記時分割多重され
ている複数の波長の光信号を合波して送出する光合波器
と、前記光合波器から送出された前記複数の波長の光信
号から任意の波長を選択でき、波長切替動作中に出力に
無信号状態が生ずる可変波長光フィルタと前記可変波長
フィルタの出力を光電変換する光電変換手段と光電変換
した信号を時分割多重分離する手段と前記光信号とは別
に供給を受けている同期信号から挿入信号を生成する挿
入信号生成手段と前記時分割多重分離手段の出力信号と
前記挿入信号生成手段の出力信号とを切換えて出力する
信号選択手段と前記可変波長光フィルタと前記信号選択
手段のそれぞれの切替タイミングの制御を行う信号切替
制御手段を含む光受信装置とを備えることを特徴とする
光波長多重伝送装置。 - 【請求項５】 前記可変波長光フィルタの波長切替動作
時間が数１０ｍｓ以上であることを特徴とする前記請求
項１乃至４記載の光波長多重伝送方法並びに伝送装置。 - 【請求項６】 前記可変波長光フィルタが機械的可動機
構によって波長切替動作が駆動されることを特徴とする
前記請求項３及び４記載の光波長多重伝送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28209499A JP3436204B2 (ja) | 1999-10-01 | 1999-10-01 | 光波長多重伝送方法並びに伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28209499A JP3436204B2 (ja) | 1999-10-01 | 1999-10-01 | 光波長多重伝送方法並びに伝送装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001111485A JP2001111485A (ja) | 2001-04-20 |
| JP3436204B2 true JP3436204B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=17648054
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28209499A Expired - Fee Related JP3436204B2 (ja) | 1999-10-01 | 1999-10-01 | 光波長多重伝送方法並びに伝送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3436204B2 (ja) |
-
1999
- 1999-10-01 JP JP28209499A patent/JP3436204B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001111485A (ja) | 2001-04-20 |
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