JP3435985B2 - 電気湯沸かし器 - Google Patents

電気湯沸かし器

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JP3435985B2 JP12673496A JP12673496A JP3435985B2 JP 3435985 B2 JP3435985 B2 JP 3435985B2 JP 12673496 A JP12673496 A JP 12673496A JP 12673496 A JP12673496 A JP 12673496A JP 3435985 B2 JP3435985 B2 JP 3435985B2
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昇 松田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭や事務所などで
飲料用の湯を供給する電気湯沸かし器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の水道水は塩素消毒がされているた
めに、多くの遊離塩素が含まれており、カルキ臭(塩素
臭)の多いものとなっている。塩素が多いため浄水過程
において有機物と塩素が反応しトリハロメタンが生成し
ている。このトリハロメタンはWHOが発ガン性がある
と指摘しているものでたいへん危険のものである。これ
ら汚染物質は人体に悪い影響を及ぼすと考えられ、水道
水中有に含まれていることは社会問題ともなっている。
さらに水源の汚染が原因によるいわゆるかび臭といった
臭いも水道水からすることがある。
【0003】そこで従来の電気湯沸かし器では、数分間
沸騰を維持させたり、沸騰した後ヒーターへ間欠的に通
電させたり、また電気湯沸かし器に活性炭を設けたりし
て、水中の遊離塩素、トリハロメタン、かび臭を分解、
吸着、あるいは大気中に放出し、水中から除去してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、沸騰を持続さ
せることによる浄水方法で遊離塩素、トリハロメタン、
かび臭を十分減少させるには長時間の沸騰の維持が必要
であり、大量の蒸気が発生してしまい、さらに沸騰を維
持するために多くのエネルギーが必要である。また、ト
リハロメタンは遊離塩素がわずかでも残っていると、こ
の遊離塩素と水中に含まれる有機物が反応し生成するた
め、沸騰のみでは十分にに除去する事は困難である。
【0005】また、沸騰した後ヒーターへ間欠的に通電
させるものでは、不良な成分を十分除去するためには間
欠的に沸騰させている時間を長くする必要があり、蒸気
の総発生量および電力消費量は沸騰を維持させるものに
比べてほとんど減少させることはできない。この方式で
もトリハロメタンの生成を抑制することはできない。
【0006】活性炭を設けたものは残留塩素は活性炭の
触媒反応作用により沸騰開始前でも十分に除去する事が
できる。この方式では遊離塩素を十分に除去することが
できるため、トリハロメタンの生成を抑制することがで
きる。しかし、活性炭の吸着作用は高温では効果的でな
いため、トリハロメタンやかび臭を活性炭のみでは十分
除去することができない。そのため、活性炭を用いたも
のでもトリハロメタンやかび臭を除去させるためには沸
騰を継続させる必要があり、蒸気を大量に発生させる問
題がある。蒸気が大量に発生すると、湿度が上昇し周り
のものを湿らせてしまう問題がある。
【0007】また、水中の揮発成分を気中に追い出す手
段として曝気が知られている。曝気とは水中に気体を吹
き込むことにより、水と気体を接触させ揮発成分を水中
から気中に拡散させることである。通常、曝気は曝気容
器の外の空気を曝気容器に吹き込み、吹き込まれた空気
は揮発成分と共に曝気容器外に排出される。電気湯沸か
し器の貯水用容器に湯沸かし器の外の空気を吹き込む
と、貯水用容器中の揮発成分は吹き込まれた空気に溶け
込み、空気と共に電気湯沸かし器外に排出されるため、
貯水用容器内の水からは揮発成分が除去される。しか
し、このとき同時に外気中のにおい成分やごみ等が逆に
水にとけ込み、水を汚してしまう問題がある。さらに電
気湯沸かし器に外気を吹き込むと蒸気が沸騰前でも蒸気
が発生するという問題もある。
【0008】通常、電気湯沸かし器内の貯水用容器内の
水は利用するため、加熱され外気温よりも高温になって
いる。ここに外気を吹き込むと、吹き込まれた空気は貯
水用容器内で高温の水と接触することにより、高温とな
り空気中の飽和水蒸気量が増加するため絶対湿度も上昇
する。この後、空気が電気湯沸かし器外に排出されると
外気の温度まで冷える。空気の温度が冷えると飽和水蒸
気量が減少するため、高温の空気に溶け込んでいた水分
と冷えた飽和水蒸気量との差の分は必ず蒸気となる。こ
のため貯水用容器内部の水が沸騰していなくとも蒸気が
発生してしまい、やはり周りの湿度を上昇させてしま
う。
【0009】本発明は、このような課題を解決しようと
するものであり、貯水用容器内の空気を貯水用容器内の
水の中に曝気する事により、外気のにおい成分やごみを
混入させることなく、かつわずかな蒸気の発生で貯水用
容器内の水を浄化することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は貯水用容器と、この貯水用容器内の水を加熱
するヒータと、前記容器内の水を循環させる循環経路
と、外部に水を出水する出湯経路と、循環経路に水を流
す循環ポンプと、前記循環経路中に空気を流入させる混
入器とを設け、前記混入器は前記貯水用容器内の空気を
導くことにより、外気のにおい成分やごみを混入させる
ことなく、わずかな蒸気の発生で水中のトリハロメタン
などを揮発させ浄化する電気湯沸かし器とすることがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するために請求
項1記載の発明は、貯水用容器と、この貯水用容器内の
水を加熱するヒータと、前記容器内の水を循環させる循
環経路と、外部に水を出水する出湯経路と、循環経路に
水を流す循環ポンプと、前記循環経路中に空気を流入さ
せる混入器とを設け、前記混入器は前記貯水用容器内の
空気を導き、上記の循環経路は水と空気の接触機会を多
くするために経路を曲げ長くしたものである。
【0012】また、請求項2記載の発明は、上記混入器
に空気を導く吸気管は一端が混入器に接続しており、も
う一端は貯水用容器に接続させた構成とされる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、循環経路中
に活性炭を設けたものである。
【0014】また、請求項4記載の発明は、上記吸気管
は貯水用容器の満水水位位置よりも上方で貯水用容器に
接続されたものである。
【0015】また、請求項5記載の発明は、上記混入器
は貯水用容器の高さの2分の1以下の位置に配置された
ものである。
【0016】以下に本発明による作用について説明す
る。水には不良成分として遊離塩素、トリハロメタン、
かび臭などが混入している。トリハロメタンやかび臭は
沸点は異なるがいずれも揮発性があり、気体と水が接触
することにより気体へ移動する。遊離塩素は水中では
(化1)のような反応の平衡を形成しており、pHが7
付近では次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンの状態で存在し
ている。
【0017】
【化1】
【0018】塩素分子は揮発性が高いが、次亜塩素酸や
次亜塩素酸イオンは揮発性が無いまたは非常に小さいた
め、気体と接触しただけではほとんど気散しない。しか
し、遊離塩素は非常に反応性が高いため水中の有機物等
と反応する。たとえばフミン質と言われる有機物と遊離
塩素が反応して遊離塩素は消滅しトリハロメタンが生成
する。この反応により遊離塩素は消費され減少する。
【0019】一般に、水を加熱または沸騰させると水中
に含まれる遊離塩素が減少することが知られているが、
これは遊離塩素が反応により消費され、減少するためで
ある。また、この反応物の一つであるトリハロメタンは
揮発性があるために気体と水との接触させることにより
気体に移動し、水中からは除かれる。これらの作用によ
り遊離塩素、トリハロメタン、かび臭が除去されるので
ある。
【0020】本発明のように循環経路中に容器内の空気
を混入させる混入器を配置することにより循環する水は
空気と接触する。ここで、揮発成分は水中より空気中に
移動し、水は浄化される。これにより外気のにおい成分
やごみを混入させることなく、わずかな蒸気の発生で水
中のトリハロメタンなどを揮発させ浄化する電気湯沸か
し器とすることができる。
【0021】また、活性炭を循環経路中に配置すること
により水は循環によって活性炭と接触する。これにより
活性炭の触媒作用により遊離塩素は除去される。遊離塩
素が除去されることによりトリハロメタンを生成するこ
とが無くなる。これにより除去すべきトリハロメタンは
本電気湯沸かし器に入れられた水に入っていただけの量
であり、生成増加が加わる場合に比べて少なく、より効
率的に遊離塩素、トリハロメタンを除去できるのであ
る。
【0022】また、吸気管を貯水用の容器の満水水位位
置よりも上方で接続することにより貯水用容器内の水量
に関わらず浄水することができる。
【0023】また、混入器を貯水用容器の高さの2分の
1以下の位置に配置することにより、混入した空気と水
が接触し、流れる距離を確保することができる。これに
より効果的に浄水することができる。
【0024】また、循環経路を曲げ長くしたものは、水
と空気の接触する時間が長くなる。これにより多くの揮
発成分が空気に移動するためにさらに効果的に浄水がで
きる。以下、本発明の実施例について図面を参照して説
明する。
【0025】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の第一の実施例を図に基づいて説明する。
図1において、1は電気湯沸かし器の本体(以下単に本
体と称する)で、内部に湯を貯湯する内径150mm、
深さ250mmの貯水用容器2(以下単に容器2と称す
る)を有している。3は容器2の口部を封じるように装
着した中栓である。また、4は本体1の上部を開閉可能
に覆った上蓋である。5は上蓋に設けられた蒸気通路で
あり、一端は中栓3を貫通して容器2内と連通してお
り、他端は大気と連通している。6は水漏れ防止弁であ
り、蒸気通路5内に配置されており、転倒時等には蒸気
通路5を遮断するようになっている。
【0026】ここで、蒸気通路5は複雑に曲げられてお
り、容易には外気と容器2内の水面と上蓋4の間の空気
(以下内気と称する)が混合しない構成となっている。
また、容器2に水が入っていると内気は水の蒸気圧があ
るので、外気よりも圧力が高くなっている。これによ
り、容器2に水がある時は内気中の成分は蒸気通路5よ
り、外部に移動するが、外気が内気部に入り込むことは
ない。
【0027】7は本体1と容器2との間の底部に設けた
循環モータ、8は循環モータ7により駆動される循環ポ
ンプで、その吸い込み口9は容器2の底部と連通してい
る。10はポンプ8の吐出口で、循環経路の一部を構成
する11の循環管Aに連通している。12は混入器であ
り、吸気管15と接続されている。16は吸気口であ
り、ここで吸気管15と容器2が連通している。13は
循環管Bであり、混入器12と一端が連通しており、他
端は循環口14で容器2と連通している。ここで容器2
内の水の循環経路は容器2と循環ポンプ8と、循環管A
11と、混入器12と循環管B13より形成されてい
る。
【0028】17は本体1と容器2との間の底部に設け
た出湯モータ、18は出湯モータ17により駆動される
出湯ポンプで、その吸い込み口19は容器2の底部と連
通している。20は出湯ポンプ18の吐出口で、21の
出湯管に連通している。22は出湯口であり、ここより
電気湯沸かし器外に出湯する。出湯経路は容器2と出湯
ポンプ18と、出湯管21と、出湯口22より形成され
ている。また、水はその水位が満水水位よりも下になる
ようにする。
【0029】本実施例では吸気口16は容器2の満水水
位よりも上に取り付けている。これにより容器2内の水
量に関わらず混入器によって水内に内気を巻き込むこと
ができるのである。さらに、混入器12は容器2の高さ
の2分の1以下の高さに配置されている。これにより循
環管Bの長さが確保される。混入器12により空気を巻
き込んだ水は13の循環管Bを通った後、循環口14を
介して容器2に戻る。13の循環管Bの長さが確保され
ると、水と空気の接触時間も確保されるために浄水効果
も確保されるのである。
【0030】23は加熱用のヒーターであり、ドーナツ
状に中央部が抜けており容器2の下部に装着されてい
る。24は温度検知器であり容器2の下部、ヒーター2
3の中心部に装着されている。25は出湯モータ17を
駆動する起動スイッチであり、可変抵抗体を有してお
り、押しボタン26の押し動作によりロッド27を介し
て動作する。28は圧縮形のスプリングで、このスプリ
ング28は、常時ロッド27を上方に押し上げるように
付勢している。29は制御装置であり、24の温度検知
器からの信号を取り込み、ヒーター23や循環モーター
7の通電等を制御する。また、16の吸気口で吸気管1
5と容器2が連通している。これにより内気を確実に利
用できるだけでなく、転倒時等吸気管に水が逆流した場
合でも電気湯沸かし器外に水がこぼれ出さない構成とで
きる。
【0031】以下、本実施例の動作を説明する。容器2
に水を入れた後通電すると、容器2内の水温は温度検知
器24により計測されその信号が制御装置29に送ら
れ、制御装置はヒーター23の通電を開始し始める。ま
た、制御装置29は所定の温度になると循環モーター7
を動作させる。循環モーター7が動作すると循環ポンプ
8が動作し、容器2の水を循環管A11を介して混入器
12に水を流す。混入器12は水の流れにより吸気管1
5より空気を吸引する構成となっている。吸気口16よ
り内気が引かれ吸気管15を介して混入器12で水と空
気が混合される。空気が混入した水は13の循環管Bお
よび循環口14を介して容器2に戻る。水が空気を混入
することにより有効に水と空気が接触する。この際水中
のトリハロメタンやかび臭などの揮発成分が空気中に移
動し、水の中から除かれ浄水されるのである。よって沸
騰を継続させることなく浄水できる。
【0032】ここで、容器2の水が所定の温度に達した
後ポンプを動作している。これは容器2の内部の圧力を
最初あった大気の圧力に加え、水又はお湯の蒸気圧があ
るために外気よりも必ず十分高い圧力にしている。この
ため外気が容器2内に混入することを完全に防いでおり
外気の汚れを水にとけ込ませることはない。また容器2
内の水が所定の温度に達すると循環モーター7の動作を
停止する。
【0033】なお、本実施例においては、水温30℃で
循環モータ7を動作させ、水温95℃で停止させた。
【0034】この後、容器2内の水が沸騰し、ヒーター
7への通電が終了する。また、図示されていないスイッ
チを動作させることにより、沸騰後わずかにヒーター2
0への通電を維持することができる。出湯する際は押し
ボタン26を押す。これにより出湯モーター17が動作
する。これにより浄水された容器2内の水は出湯ポンプ
18により、21の出湯管を通り出湯口22より電気湯
沸かし器外に排出され利用される。これにより外気のに
おい成分やごみを混入させることなく、わずかな蒸気の
発生で水中のトリハロメタンなどを揮発させ浄化する電
気湯沸かし器とすることができる。
【0035】(実施例2) 図2は電気湯沸かし器の循環経路中に活性炭を配置した
ものである。1〜29は実施例1と同じである。30は
活性炭ケースであり、内部に活性炭32が配置されてい
る。また、活性炭ケースの少なくとも一部は活性炭がこ
ぼれ落ちない程度の穴があいており水が活性炭ケース3
0の内部を通過できるようになっている。31はカバー
であり活性炭ケース27を循環口14付近に固定する。
活性炭32は満水水位よりも高い位置に配置されてい
る。
【0036】以下、本実施例の動作を説明する。容器2
に水を入れた後通電すると、容器2内の水温は温度検知
器24により計測され、その信号が制御装置29に送ら
れ、制御装置はヒーター23の通電を開始し始める。ま
た、制御装置29は所定の温度になると循環モーター7
を動作させる。循環モーター7が動作すると循環ポンプ
8が動作し、容器2の水を循環管A11を介して混入器
12に水を流す。混入器12は水の流れにより吸気管1
5より空気を吸引する構成となっている。吸気口16よ
り内気が引かれ吸気管15を介して混入器12で水と空
気が混合される。空気が混入した水は13の循環管Bお
よび循環口14を介して活性炭ケース30に注がれる。
活性炭ケース30に注がれた水は内部の活性炭中を通過
し容器2に戻る。この活性炭を通過する際に活性炭の作
用により浄化される。ここで、活性炭は吸着材としてだ
けでなく、(化2)に示すような反応をおこす触媒とし
て作用する。
【0037】
【化2】
【0038】これにより遊離塩素が除去されるだけでな
く、トリハロメタンの生成を抑えることができる。ま
た、活性炭の吸着作用は低温では有効に働く。このよう
に水を一定時間空気と接触させた場合、活性炭を組み合
わせることによりトリハロメタンが増加しないために除
去すべきトリハロメタン量が少なく、さらに吸着効果も
期待できるため浄水効果が高くなる。
【0039】容器2内の水が所定の温度に達すると循環
モーター7の動作を停止する。活性炭32は容器2の満
水水位よりも高い位置に配置されている。これにより循
環モーター7が停止すると水は活性炭32と接触しなく
なる。活性炭は高温になると吸着した成分を溶出する。
高温では水と活性炭が接触しないため活性炭からの溶出
で水を汚すことはない。
【0040】この後、容器2内の水が沸騰し、ヒーター
23への通電が終了する。よって沸騰を継続させること
なく浄水できる。また、湯が沸いた後水は所定の温度で
保温される。ここで、容器2の内部は最初あった大気の
圧力に加え、水又はお湯の蒸気圧があるために外気より
も必ず高い圧力になっている。さらに蒸気通路5は複雑
に曲げられており、外気が容器2内に混入することはな
い。
【0041】また、図示されていないスイッチを動作さ
せることにより、沸騰後わずかにヒーター23への通電
を維持することができる。出湯する際は押しボタン26
を押す。これにより出湯モーター17が動作する。これ
により浄水された容器2内の水は出湯ポンプ18によ
り、21の出湯管と出湯口22より電気湯沸かし器外に
排出され利用される。また、保温中は活性炭は容器2内
にあるので、水温とほぼ同じ温度に保たれる。この時、
活性炭から揮発成分が溶出するのであるが、容器2内は
温度が高く外気より圧力が高いため外部に排出される。
保温により活性炭が再生できるのである。これらにより
外気のにおい成分やごみを混入させることなく、わずか
な蒸気の発生で水中の遊離塩素やトリハロメタンなどの
揮発成分をより有効に除去し、浄化する電気湯沸かし器
とすることができる。
【0042】(実施例3) 図3は電気湯沸かし器の循環経路を長くしたものであ
る。1〜32および動作は実施例2と同じである。ここ
で13の循環管Bは容器2の周りを巻き付くように螺旋
状の形状をしている。これにより13の循環間Bに送ら
れた空気と水の混合物は非常に長い時間接触する。これ
によりさらに有効に揮発成分を除去することができるの
である。なお、本実施例では13の循環管Bを螺旋状に
したが、クランク状などその他の形状でも本実施例の主
旨が変わることはない。よって、沸騰を継続させること
なく浄水できる。
【0043】ここで、容器2の水が所定の温度に達した
後ポンプを動作している。これは容器2の内部の圧力を
最初あった大気の圧力に加え、水又はお湯の蒸気圧があ
るために外気よりも必ず十分高い圧力にしている。この
ため外気が容器2内に混入することを完全に防いでおり
外気の汚れを水にとけ込ませることはない。また容器2
内の水が所定の温度に達すると循環モーター7の動作を
停止する。これにより外気のにおい成分やごみを混入さ
せることなく、わずかな蒸気の発生で水中の遊離塩素や
トリハロメタンなどの揮発成分を有効に除去し、浄化す
る電気湯沸かし器とすることができる。
【0044】
【発明の効果】上記から明らかなように、請求項1記載
の発明によれば、貯水用容器と、この貯水用容器内の水
を加熱するヒータと、前記容器内の水を循環させる循環
経路と、外部に水を出水する出湯経路と、循環経路に水
を流す循環ポンプと、前記循環経路中に空気を流入させ
る混入器とを設けたもので、前記混入器により前記貯水
用容器内の空気を導き循環経路内で空気と水を接触させ
るものである。これにより水中の揮発成分が空気中に移
動し、水中の揮発成分が減少する。したがって、外気の
におい成分やごみを混入させることなく、わずかな蒸気
の発生で水中の遊離塩素やトリハロメタンなどの揮発成
分を有効に除去し、浄化する電気湯沸かし器とすること
ができる。また、経路を曲げ長くした循環経路を有する
ことにより水と空気の接触機会を多くことができる。し
たがって、より有効に浄水できる電気湯沸かし器とする
ことができるまた、請求項2記載の発明のように混入器
には混入器に空気を導く吸気管の一端が接続されてお
り、前記吸気管のもう一端が貯水用容器に接続されるこ
とにより、内気を確実に利用できる。したがって、より
有効に浄水できる電気湯沸かし器とすることができる。
【0045】また、請求項3記載の発明のように循環経
路中に活性炭を配置することにより遊離塩素等の比較的
揮発しにくい成分も浄化することができる。したがっ
て、より有効に浄水できる電気湯沸かし器とすることが
できる。
【0046】また、請求項4記載の発明のように貯水用
容器の満水水位位置よりも上方に吸気管が接続すること
により貯水用の容器内の水量に係わらず混入器は空気を
引き込むことができる。したがって水量に係わらず確実
に浄水できる電気湯沸かし器とすることができる。
【0047】また、請求項5記載の発明のように混入器
は貯水用容器の高さの2分の1以下の位置に配置するこ
とにより、空気と水の接触時間を確保することができ
る。したがってより有効に浄水できる電気湯沸かし器と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電気湯沸かし器の縦断
面図
【図2】本発明の他の実施例における電気湯沸かし器の
縦断面図
【図3】本発明のさらに他の実施例における電気湯沸か
し器の縦断面図
【符号の説明】
2 貯水用容器 8 ポンプ 12 混入器 15 吸気管 23 ヒーター 32 活性炭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 国広 幸利 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 宇治野 芳行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 松田 昇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 横野 政廣 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小畑 哲生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 森本 泰史 大阪府門真市殿島町7番6号 株式会社 エクセルテクノ内 (56)参考文献 特開 平6−254539(JP,A) 特開 平7−163466(JP,A) 特開 平6−154087(JP,A) 実開 平6−11629(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21 101 C02F 1/20 C02F 1/28 C02F 1/74

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水用容器と、この貯水用容器内の水を
    加熱するヒータと、前記容器内の水を循環させる循環経
    路と、外部に水を出水する出湯経路と、循環経路に水を
    流す循環ポンプと、前記循環経路中に空気を流入させる
    混入器とを設け、前記混入器は前記貯水用容器内の空気
    を導き、前記循環経路は水と空気の接触機会を多くする
    ために経路を曲げ長くした電気湯沸かし器。
  2. 【請求項2】 混入器には混入器に空気を導く吸気管の
    一端が接続されており、前記吸気管のもう一端が貯水用
    容器に接続された請求項1記載の電気湯沸かし器。
  3. 【請求項3】 循環経路中に活性炭を配置した請求項1
    または2記載の電気湯沸かし器。
  4. 【請求項4】 貯水用容器の満水水位位置よりも上方に
    吸気管が接続された請求項1〜3いずれか1項記載の電
    気湯沸かし器。
  5. 【請求項5】 混入器は貯水用容器の高さの2分の1以
    下の位置に配置された請求項1〜4いずれか1項記載の
    電気湯沸かし器。
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