JP3435025B2 - 脱穀装置の受網構造 - Google Patents

脱穀装置の受網構造

Info

Publication number
JP3435025B2
JP3435025B2 JP20905297A JP20905297A JP3435025B2 JP 3435025 B2 JP3435025 B2 JP 3435025B2 JP 20905297 A JP20905297 A JP 20905297A JP 20905297 A JP20905297 A JP 20905297A JP 3435025 B2 JP3435025 B2 JP 3435025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
handling
rod
shaped steel
grain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20905297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1146566A (ja
Inventor
真司 小谷
肇 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP20905297A priority Critical patent/JP3435025B2/ja
Publication of JPH1146566A publication Critical patent/JPH1146566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3435025B2 publication Critical patent/JP3435025B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Threshing Machine Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の扱歯が突設
された扱胴の回転によって、穀稈を脱粒するとともに穀
粒の単粒化を促し、かつ、その穀粒を下方の選別装置に
向けて漏下させる脱穀装置の受網構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、脱穀装置の受網には、径1.8〜
2.4mmの鋼線材を編み込んだ構造のクリンプ網、超
高分子量の樹脂材を用いた一体成形構造の樹脂網、ある
いは、複数の円弧状の板金製の桟部材と複数の棒状鋼材
とを格子状に連結した構造のコンケーブが採用されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クリン
プ網は、編み込みによる凹凸を有するとともに鋼線材を
使用していることから、穀粒の単粒化や耐久性の面にお
いて優れている反面、編み込んだ鋼線間に枝梗が刺さる
ことに起因した目詰まりが生じ易い、あるいは濡れに弱
いなどの欠点がある。樹脂網は、一体成形であることに
よってクリンプ網のような枝梗の刺さりに起因した目詰
まりがなく、又、素材そのものに撥水性があり濡れに強
いなどの利点を有する反面、網表面が平坦であることか
ら凹凸を有するクリンプ網に比較して穀粒の単粒化の面
において劣り、又、超高分子量の樹脂材を用いることに
よって高価になる割りにクリンプ網よりも耐久性が低い
などの欠点がある。コンケーブは、クリンプ網のような
枝梗の刺さりに起因した目詰まりがなく、又、穀粒の漏
下率や耐久性に優れているなどの利点を有する反面、ク
リンプ網に比較して単粒化の能力に劣るなどの欠点があ
る。
【0004】本発明の目的は、比較的に安価でありなが
ら、耐久性、及び穀粒の単粒化などの処理の面において
優れた受網構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、複数の扱
歯が周面に突設された回転駆動自在な扱胴を扱室に備
え、刈取穀稈の株元側を挟持搬送し、穂先側を扱室の前
記扱胴と受網の間に供給して脱穀処理する脱穀装置の受
網構造において、前記受網を、扱胴の回転軸芯に直交す
る複数の円弧状の板金製の桟部材と、前記回転軸芯に沿
う複数の棒状鋼材とを格子状に、かつ、桟部材が棒状鋼
材より扱胴側に突出する状態に連結したコンケーブ受網
形成するとともに、各棒状鋼材を、前記回転軸芯に対
して遠近方向に屈曲する波形に形成してある。
【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、クリンプ網のように鋼線材を編み込むものではない
ことから、編み込んだ鋼線間に枝梗が刺さることに起因
した目詰まりが生じることはない。又、板金製の桟部材
と棒状鋼材とから構成していることによって、径1.8
〜2.4mm程度の鋼線材からなるクリンプ網又は樹脂
網に比較して耐久性の面において優れたものとなる。更
に、鋼線材を編み込むクリンプ網よりも製造が容易であ
るとともに、超高分子量の樹脂材を用いる樹脂網よりも
安価にすることができるようになる。しかも、各棒状鋼
材を、扱胴の回転軸芯に対して遠近方向に屈曲する波形
に形成していることによって、受網の表面における扱胴
の回転軸芯方向に凹凸を有するようになり、この凹凸に
よって、扱胴と受網との間における扱胴の回転軸芯方向
での穀稈穂先側の移動及び処理物の流動に抵抗を与える
ことができ、これによって、扱胴の回転軸芯方向での穀
稈穂先側の移動速度及び処理物の流動速度を規制するこ
とができるので、脱粒性及び単粒化の向上、並びに受網
からの穀粒漏下の促進を図ることができるようになる。
【0007】〔効果〕従って、比較的安価で製造が容易
でありながら、耐久性、並びに穀粒の脱粒や単粒化及び
漏下などの処理性能に優れた受網構造を提供し得るに至
った。
【0008】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
上記請求項1記載の発明において、前記受網の周方向
に、屈曲パターンの異なる棒状鋼材を混在させた。
【0009】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、受網の表面における扱胴の回転軸芯方向に加えて、
扱胴の回転方向(回転軸芯と直交する方向)にも凹凸を
有するようになり、この凹凸によって、扱胴と受網との
間における扱胴回転方向での穀稈穂先側の移動及び処理
物の流動に抵抗を与えることができ、これによって、扱
胴回転方向での穀稈穂先側の移動速度及び処理物の流動
速度を規制することができるので、より一層の脱粒性及
び単粒化の向上、並びに受網からの穀粒漏下の促進を図
ることができるようになる。
【0010】〔効果〕従って、比較的安価で製造が容易
でありながら、穀粒の脱粒や単粒化及び漏下などの処理
性能においてより一層優れた受網構造を提供し得るに至
った。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、本発明の第1の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0015】図1には自脱型コンバインに装備される脱
穀装置の縦断側面が示されており、この脱穀装置は、脱
穀装置の左側部に配備されたフィードチェーン1、扱室
2に前後軸芯P周りに回転駆動可能に装備された扱胴
3、扱胴3をその左下部から右上部に亘って包囲する受
網4、受網4の下方に配備された揺動選別装置5、揺動
選別装置5の前部下方に配備された唐箕6、揺動選別装
置5の前後中間部下方に配備された一番物回収部7、揺
動選別装置5の後部下方に配備された二番物回収部8、
及び揺動選別装置5の後部上方に配備された排塵ファン
9、などによって構成されており、扱胴3の回転によ
り、扱胴3の周面に突設装備された複数の扱歯3Aが、
刈取穀稈の株元側を挾持して搬送するフィードチェーン
1により扱室2内に誘導された穀稈の穂先側に対して衝
撃を与えて穀稈の穂先側から穀粒を分離する脱粒処理を
施すとともに、受網4上において脱粒した穀粒から枝梗
を取り除くあるいは二股状に連なった穀粒を分離すると
いった単粒化処理を施した後、受網4から下方の揺動選
別装置5に向けて単粒化した穀粒などを漏下させるよう
になっている。
【0016】図2〜4に示すように、受網4は、扱胴3
の回転軸芯である前後軸芯Pに直交する複数の円弧状の
板金製の桟部材4Aと、前後軸芯Pに沿う複数の棒状鋼
材4Bとを格子状に連結することによって構成したいわ
ゆるコンケーブ受網である。各桟部材4Aは、扱胴3の
扱歯3A間に位置するように所定間隔L1を隔てて配設
されている。一方、各棒状鋼材4Bは、前後軸芯Pに対
して遠近方向に屈曲する波形に形成されるとともに、屈
曲パターンの異なる凹凸凹の順の屈曲パターンを有する
第一棒状鋼材4aと凸凹凸の順の屈曲パターンを有する
第二棒状鋼材4bとが、受網4の周方向に一つ置きに混
在するように配列設定されている。
【0017】以上の構成から、この受網4は、径1.8
〜2.4mm程度の鋼線材を編み込むことによって構成
されるクリンプ網のように、編み込んだ鋼線間に枝梗が
刺さることに起因した目詰まりが生じることを防止でき
るとともに、板金製の桟部材4Aと棒状鋼材4Bとから
構成していることによって、径1.8〜2.4mm程度
の鋼線材からなるクリンプ網又は樹脂網に比較して耐久
性の面において優れたものとなっている。更に、鋼線材
を編み込むクリンプ網よりも製造が容易であるととも
に、超高分子量の樹脂材を用いる樹脂網よりも安価に製
造することができるようになっている。しかも、各棒状
鋼材4Bを、扱胴3の回転軸芯(前後軸芯)Pに対して
遠近方向に屈曲する波形に形成していることによって、
受網4の表面における扱胴3の回転軸芯P方向に凹凸を
有するようになり、この凹凸によって、扱胴3と受網4
との間における扱胴3の回転軸芯P方向での穀稈穂先側
の移動及び処理物の流動に抵抗を与えることができ、こ
れによって、扱胴3の回転軸芯P方向での穀稈穂先側の
移動速度及び処理物の流動速度を規制することができる
ので、脱粒性及び単粒化の向上、並びに受網4からの穀
粒漏下の促進を図れるようになっている。その上、受網
4の周方向に屈曲パターンの異なる棒状鋼材4a,4b
を混在させていることによって、受網4の表面における
扱胴3の回転軸芯P方向に加えて、扱胴3の回転方向
(回転軸芯Pと直交する方向)にも凹凸を有するように
なり、この凹凸によって、扱胴3と受網4との間におけ
る扱胴3の回転方向での穀稈穂先側の移動及び処理物の
流動に抵抗を与えることができ、これによって、扱胴3
の回転方向での穀稈穂先側の移動速度及び処理物の流動
速度を規制することができるので、より一層の脱粒性及
び単粒化の向上、並びに受網4からの穀粒漏下の促進を
図れるようになっている。
【0018】つまり、上述のように受網4を構成するこ
とによって、比較的安価で製造が容易でありながら、耐
久性、並びに穀粒の脱粒や単粒化及び漏下などの処理性
能の向上を図れるようになっている。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】〔別実施形態〕 以下、本発明の別実施形態を列記する。 脱穀装置と
しては、全稈投入型コンバインやハーベスタに装備され
るものであってもよい。 第1実施形態において、桟
部材4Aの配設間隔である所定間隔L1は種々の変更が
可能なものであり、例えば、各桟部材4Aが扱胴3の扱
歯3A間に一つ置きに位置するように所定間隔L1を設
定変更してもよい。又、各桟部材4Aを不等間隔で配設
するようにしてもよい。 第1実施形態において、受
網4の棒状鋼材4Bとしては、その断面形状が円形とな
るもの、楕円形となるもの、あるいは多角形となるもの
を採用することができる。 第1実施形態において、
図5に示すように、受網4を、扱胴3の扱歯3Aに対し
て受網4の各桟部材4A又は一部の桟部材4Aが近接す
るように構成してもよい。この構成においては、扱歯3
Aと桟部材4Aとが近接することによって、より一層の
脱粒性の向上を図れるようになる。殊に、扱胴3の後部
側において扱歯3Aと桟部材4Aとを近接させるように
すれば、扱き残しの発生を防止することができるように
なる。 第1実施形態の受網4としては、同じ屈曲パ
ターンの棒状鋼材4Bを受網4の周方向に配列させた扱
胴3の回転方向(回転軸芯Pと直交する方向)に凹凸を
有していないものであってもよい。 第1実施形態に
おいては、各棒状鋼材4B又はいくつか置きの棒状鋼材
4Bの屈曲周期を異ならせることによって、受網4の周
方向に屈曲パターンの異なる棒状鋼材4Bを混在させた
状態にするようにしてもよい。 第1実施形態におい
ては、凹凸凹の順の屈曲パターンを有する第一棒状鋼材
4aと凸凹凸の順の屈曲パターンを有する第二棒状鋼材
4bとが、受網4の周方向に二つ置き以上で混在するよ
うに配列設定されたものであってもよく、又、第一棒状
鋼材4aと第二棒状鋼材4bとが不規則に配列設定され
たものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における脱穀装置の縦断側面図
【図2】第1実施形態における脱穀装置の縦断正面図
【図3】第1実施形態における受網の構成を示す斜視図
【図4】第1実施形態における扱胴の扱歯と受網の桟部
材との関係を示す要部の拡大縦断側面図
【図5】扱胴の扱歯に受網の桟部材を近接させた別実地
形態を示す要部の拡大縦断側面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−187151(JP,A) 実開 平2−96836(JP,U) 実開 昭56−41556(JP,U) 実公 昭49−6451(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 12/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の扱歯が周面に突設された回転駆動
    自在な扱胴を扱室に備え、刈取穀稈の株元側を挟持搬送
    し、穂先側を扱室の前記扱胴と受網の間に供給して脱穀
    処理する脱穀装置の受網構造であって、 前記受網を、扱胴の回転軸芯に直交する複数の円弧状の
    板金製の桟部材と、前記回転軸芯に沿う複数の棒状鋼材
    とを格子状に、かつ、桟部材が棒状鋼材より扱胴側に突
    出する状態に連結したコンケーブ受網に形成するととも
    に、各棒状鋼材を、前記回転軸芯に対して遠近方向に屈
    曲する波形に形成してある脱穀装置の受網構造。
  2. 【請求項2】 前記受網の周方向に、屈曲パターンの異
    なる棒状鋼材を混在させてある請求項1記載の脱穀装置
    の受網構造。
JP20905297A 1997-08-04 1997-08-04 脱穀装置の受網構造 Expired - Fee Related JP3435025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20905297A JP3435025B2 (ja) 1997-08-04 1997-08-04 脱穀装置の受網構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20905297A JP3435025B2 (ja) 1997-08-04 1997-08-04 脱穀装置の受網構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1146566A JPH1146566A (ja) 1999-02-23
JP3435025B2 true JP3435025B2 (ja) 2003-08-11

Family

ID=16566467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20905297A Expired - Fee Related JP3435025B2 (ja) 1997-08-04 1997-08-04 脱穀装置の受網構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3435025B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002058324A (ja) * 2000-08-18 2002-02-26 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバインにおける脱穀部の受網構造
CN101361254B (zh) 2005-11-24 2012-05-30 株式会社小松制作所 Ac连接双方向dc—dc转换器、使用了该转换器的混合电源系统及混合动力车辆
JP6626250B2 (ja) * 2014-12-24 2019-12-25 三菱マヒンドラ農機株式会社 脱穀装置の格子網

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1146566A (ja) 1999-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0061230B1 (en) Apparatus for and method of picking up and conveying cut crop
US2286095A (en) Pickup
JP2002535076A5 (ja)
US20210161074A1 (en) Threshing/Separating Device Having Tined Accelerator and/or Axial Rotor System
JP3435025B2 (ja) 脱穀装置の受網構造
US2912055A (en) Weeder
US9089093B2 (en) Spring tine with integrated relief section
JPS63126952A (ja) 噛み切り防止用シ−ト状物
KR102669372B1 (ko) 콤바인용 급치가변형 탈곡통
JPH06292445A (ja) 脱穀装置の扱胴構造
JP2008212115A (ja) 脱穀装置
KR20160067396A (ko) 콤바인의 릴
KR102543426B1 (ko) 형상 변경이 가능한 콩 콤바인 탈곡부
JP3408970B2 (ja) 自脱型コンバインの脱穀装置
JPH1146565A (ja) 自脱型コンバインの受網構造
JPH07184464A (ja) 脱穀装置の受網
US3401700A (en) Combine beater grate
JP2000333525A (ja) 脱穀装置
KR900003313Y1 (ko) 동력예취기의 절단물 보호망
RU5065U1 (ru) Устройство для выкапывания корнеклубнеплодов
JP3499437B2 (ja) 自脱型コンバインの脱穀装置
US5437225A (en) Device for removing pits from cherries cleanly with a single hole
JP6134620B2 (ja) 脱穀装置の受網構造
JP3060742U (ja) 高放逐性防鳥用線材及びこれを用いた防鳥施設
JPH0636671Y2 (ja) スクリュー形脱穀機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees