JP3434919B2 - 透明なポリラクトン系弾性体 - Google Patents
透明なポリラクトン系弾性体Info
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Description
性体に関する。更に詳しくは、耐摩耗性、引裂強さ、引
張強さ、耐候性、および耐油性に優れ、ロール、シー
ル、ガスケット、バンパーなどの工業用品、耐油性機械
部品、合成皮革、繊維、樹脂改質剤、各種バインダ、お
よび接着剤などの幅広い分野に好ましく使用され、かつ
透明であることが特徴であるポリラクトン系弾性体に関
する。 【0002】 【従来の技術】ポリラクトン系ポリオールを原料に用い
るポリラクトン系弾性体は、熱可塑性タイプと熱硬化性
タイプとに大別される。前者は主にウレタン系熱可塑性
エラストマーである。これはポリラクトン系ポリオール
と短鎖ポリオールの混合物にポリイソシアネートを付加
重合したものである。一方、後者は通常、ポリラクトン
系ポリオールにジイソシアネートを反応させた鎖状ポリ
ウレタンジイソシアネートに、架橋剤として多官能アミ
ンを用いて架橋された弾性体である。これらは、耐摩耗
性、引裂強さ、引張強さ、耐候性、および耐油性に優
れ、幅広い分野に使用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の弾性体は、ポリラクトン系ポリオール自体が通常結晶
性であるが故に、弾性体に占めるポリラクトン系ポリオ
ールの含有率が50重量%を上回る場合には不透明であ
る。一方、弾性体に占めるポリラクトン系ポリオールの
含有率が50重量%を上回るものは、引き裂き、伸び、
弾性回復性、耐低温性、柔軟性に特に優れている。弾性
体の用途の中には、光学的性質または作業上の理由にお
いて透明であることを必要とされることがあり、このよ
うな用途にはポリラクトン系ポリオールの含有率の高い
弾性体を用いることはできなかった。従ってかかる現状
から、耐摩耗性、引裂強さ、引張強さ、耐候性、および
耐油性に優れ、ロール、シール、ガスケット、バンパー
などの工業用品、耐油性機械部品、合成皮革、繊維、樹
脂改質剤、各種バインダ、および接着剤などの幅広い分
野に好ましく使用され得る透明なポリラクトン系弾性体
の開発が望まれている。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者は、本質的に透
明なポリラクトン系ポリオールを単独で結合剤と反応さ
せることにより、透明で引裂強さ、引張強さ、耐候性、
弾性回復性、耐低温性などに優れたポリラクトン系弾性
体が得られることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。 【0005】すなわち本発明は、(A)多価アルコール
(a1)を開始剤に用いて60〜85モル%のε−カプ
ロラクトン(a2)および15〜40モル%の4−メチ
ルカプロラクトン、δ−バレロラクトン、β−プロピオ
ラクトン、2,2−ジメチルトリメチレングリコールカ
ーボネート、およびトリメチレンカーボネートから選ば
れる少なくとも1種の環状単量体(a3)を共重合して
得られる数平均分子量が1,000〜100,000で
あるポリラクトン系ポリオール80〜99重量%と、
(B)結合剤1〜20重量%((A)と(B)の合計は
100重量%)とを反応してなり、かつ透明であること
を特徴とするポリラクトン系弾性体を提供するものであ
る。 【0006】本発明の透明なポリラクトン系弾性体は、
(A)ポリラクトン系ポリオールと(B)結合剤との反
応によって生成する。 【0007】本発明における(A)ポリラクトン系ポリ
オールは、多価アルコール(a1)を開始剤に用いて、
60〜85モル%のε−カプロラクトン(a2)および
15〜40モル%の環状単量体(a3)を共重合して得
られる。本発明における(A)ポリラクトン系ポリオー
ルは、本質的に非結晶性であり透明である。 【0008】多価アルコール(a1)は、通常2〜4価
のアルコールであり、具体的には、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサメチレンジオール、トリメチロールプロ
パン、およびペンタエリスリトール等が例示できる。環
状単量体(a3)はδ−バレロラクトン、β−プロピオ
ラクトン、2,2−ジメチルトリメチレングリコールカ
ーボネート、およびトリメチレンカーボネートから選ば
れる少なくとも1種を使用することが必須である。 【0009】ε−カプロラクトン(a2)と環状単量体
(a3)の割合としては、両者の合計に占めるε−カプ
ロラクトン(a2)のモル組成%が60〜85モル%、
好ましくは70〜80モル%の範囲である。上記組成が
60モル%未満では、本発明のポリラクトン系弾性体の
強靱性が低下し、逆に85モル%を上回る場合では、本
発明のポリラクトン系弾性体が不透明となることがあり
好ましくない。 【0010】本発明における(A)ポリラクトン系ポリ
オールの数平均分子量としては1,000〜100,0
00好ましくは3,000〜50,000、更に好まし
くは5,000〜30,000の範囲である。上記分子
量が1,000未満の場合は、本発明のポリラクトン系
弾性体の弾性が低下したり、不透明となることがあり、
逆に100,000を上回る場合には、本発明のポリラ
クトン系弾性体の耐摩耗性、耐油性および引裂強さ・引
張り強度などが低下するため好ましくない。 【0011】本発明における(A)ポリラクトン系ポリ
オールの製造方法としては特に限定されないが、開始剤
の多価アルコール(a1)1モルに対し6〜850モル
のε−カプロラクトン(a2)、1.5〜400モルの
環状単量体(a3)および通常10〜10,000pp
mの重合触媒を混合し、50〜250℃の温度で開環共
重合する方法が好ましく実施される。 【0012】上記重合触媒としては、スズ化合物、チタ
ン化合物および、アルミニウム化合物などが好ましく、
具体的には塩化第1スズ、オクチル酸第1スズ、モノブ
チルスズオキシド、モノブチルスズトリス(2−エチル
ヘキサネート)、ジブチルスズオキシド、テトラブチル
チタネート、およびアルキル−ジ(フェノキシ)アルミ
ニウムなどが挙げられる。 【0013】本発明における(B)結合剤としては、水
酸基と反応し得る官能基を2個以上有した化合物または
それらの混合物である。一般的には、多塩基酸、多塩基
酸誘導体、多官能イソシアネート、多官能エポキシ、多
官能オキサゾリン、およびメラニン等の化合物が挙げら
れるが、反応率、反応選択率、反応速度等に優れる多塩
基酸塩化物、ホスゲン、多官能イソシアネート、および
メラニンから選択される化合物、または混合物が好まし
く用いられる。中でも、取扱い易さから多官能イソシア
ネートである2価および3価のアルキレンイソシアネー
ト、アリーレンイソシアネート、およびイソシアヌレー
トが最も好ましく用いられる。 【0014】本発明の透明なポリラクトン系弾性体は、
(A)ポリラクトン系ポリオール80〜99重量%と
(B)結合剤1〜20重量%とを反応することにより得
られる。上記の(A)ポリラクトン系ポリオールの仕込
み組成は80〜99重量%であるが、好ましくは90〜
98重量%の範囲である。上記の仕込み組成が80重量
%未満の場合には、本発明のポリラクトン系弾性体の弾
性回復性、耐低温性、柔軟性等の物性が低下するため好
ましくなく、逆に99重量%を上回る場合は、(B)結
合剤の仕込み量を調整することが困難となり、両者の反
応率が大幅に低下し、弾性体の強靱性が損なわれるため
好ましくない。 【0015】(A)ポリラクトン系ポリオールと(B)
結合剤とを反応させる方法としては、特に制限を受けな
く、溶媒中もしくは溶媒を使用しないで、公知の混練機
を用いて混合する方法が挙げられる。特に、(B)結合
剤が多塩基酸塩化物またはホスゲンである場合には有機
溶媒を用いバッチ式または連続式の混合槽中で、(B)
結合剤が多官能イソシアネートまたはメラニンである場
合には、前記の有機溶媒を用いる方法もしくは押出機な
どの溶融混練機中で反応を実施する方法が好ましく用い
られる。これらの場合において(A)ポリラクトン系ポ
リオールに含有される水酸基モル数と、(B)結合剤に
含有される結合官能基モル数との比を1:0.8〜1:
1.3の範囲で、好ましくは1:1に近づけることが望
ましい。上記の範囲外である場合は、両者の反応率が大
幅に低下し、弾性体の強靱性が損なわれるため好ましく
ない。 【0016】本発明の透明なポリラクトン弾性体は、
(A)、(B)両者の反応後、公知の設備により、弾性
部品、シート、フィルム、繊維などの各種成形品とする
ことができる。 【0017】 【実施例】実施例によって本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。 【0018】[製造例1:ポリラクトン系ポリオールの
製造 その1]1リットルガラス製フラスコに、多価ア
ルコール(a1)としてエチレングリコール3.1g
(0.05mol)、ε−カプロラクトン(a2)22
8.3g(2mol)、環状単量体(a3)として、
2,2−ジメチルトリメチレングリコールカーボネート
130.1g(1mol)および重合触媒として塩化第
一スズ0.05gを仕込み、150℃で2時間攪拌し
た。この後、ε−カプロラクトン(a2)228.3g
(2mol)を追添し続けて150℃で5時間攪拌し
た。得られたものは、無色透明の高粘度流体であり、G
PC測定における標準ポリスチレン換算数平均分子量は
16,000であった。また、残存単量体の量を測定し
た結果、2,2−ジメチルトリメチレングリコールカー
ボネートが0.56%残存したものの、ε−カプロラク
トンは検出されなかった。 【0019】[製造例2:ポリラクトン系ポリオールの
製造 その2]1リットルガラス製フラスコに、多価ア
ルコール(a1)としてエチレングリコール6.2g
(0.1mol)、ε−カプロラクトン(a2)39
9.5g(3.5mol)、環状単量体(a3)として
4−メチルカプロラクトン195.2g(1.5mo
l)および重合触媒としてモノブチルスズトリス(2−
エチルヘキサネート)0.05gを仕込み、150℃で
5時間攪拌した。得られたものは無色透明の液体であ
り、GPC測定における標準ポリスチレン換算数平均分
子量は7,200であった。また、残存単量体の量を測
定した結果、ε−カプロラクトンが0.16%残存して
いたが、4−メチルカプロラクトンは検出されなかっ
た。 【0020】[製造例3:ポリカプロラクトンポリオー
ルの製造]1リットルガラス製フラスコに、多価アルコ
ール(a1)としてエチレングリコール6.2g(0.
1mol)、ε−カプロラクトン(a2)570.7g
(5mol)および重合触媒としてモノブチルスズトリ
ス(2−エチルヘキサネート)0.05gを仕込み、1
50℃で5時間攪拌した。得られたものは、結晶化する
ため白色の固体であった。GPC測定における標準ポリ
スチレン換算数平均分子量は6,900であった。ま
た、残存単量体の量としては、ε−カプロラクトンが
0.24%検出された。 【0021】[実施例1:熱可塑性ポリラクトン系弾性
体の製造 その1]1リットルガラス製フラスコに、製
造例1で得られた(A)ポリラクトン系ポリオール11
8gを入れ、トルエン600mlに溶解し、115℃で
還流し共沸脱水を行った。ドープを100℃まで冷却
し、(B)結合剤としてトリレンジイソシアネート(T
DI)1.74gを50mlのトルエンで希釈した溶液
を滴下ロートから1時間を費やして、ドープ中に滴下し
た。滴下後も100℃で1時間攪拌した。ドープを2リ
ットルのメタノール中に投入し、得られたポリマーを減
圧乾燥器の中でゆっくり乾燥した。このものは、無色透
明のアモルファスポリマーであり、GPC測定における
標準ポリスチレン換算数平均分子量は195,000で
あった。 【0022】[実施例2:熱可塑性ポリラクトン系弾性
体の製造 その2]1リットルガラス製フラスコに、製
造例2で得られた(A)ポリラクトン系ポリオール12
0gを入れ、トルエン600mlに溶解し、115℃で
還流し共沸脱水を行った。ドープを100℃まで冷却
し、(B)結合剤としてトリレンジイソシアネート(T
DI)3.48gを50mlのトルエンに希釈した溶液
を、滴下ロートから1時間を費やして、ドープ中に滴下
した。滴下後も100℃で1時間攪拌した。ドープを2
リットルのメタノールに投入し、得られたポリマーを減
圧乾燥器の中でゆっくり乾燥した。このものは、無色透
明のアモルファスポリマーであり、GPC測定における
標準ポリスチレン換算数平均分子量は153,000で
あった。 【0023】[実施例3:熱硬化型ポリラクトン系弾性
体の製造]100mlビーカーに、製造例2で得られ
た、(A)ポリラクトン系ポリオール60gを入れ、
(B)結合剤としてヘキサメチレンジイソシアネート型
イソシアヌレート3.3gを添加し、室温で金属製スパ
チラを用いて攪拌し、流動するうちにステンレス製板上
に薄くのばし、このまま、窒素パージしながら150℃
のオーブンの中で1時間かけて硬化した。このものは、
無色透明の弾性体であり、テトラヒドロフラン等の有機
溶媒に溶解しなかった。得られた厚さ0.3mmのシー
トから試験片を打ち抜き、引張試験を行った。結果を表
−1に記載した。また耐低温性を評価するために、ドラ
イアイスを入れた−78℃のテトラヒドロフラン浴に3
分間試験片を浸し、取り出し後直ちに引張試験を行い、
引張伸度を測定した。結果を併せて表−1に記載した。
更に、耐油性を評価するため、灯油中に1週間浸したも
のの外観を目視評価すると共に、引張伸度を測定した。 【0024】[比較例1]実施例3で得られた透明なポ
リラクトン系弾性体と比較するために、製造例3で得ら
れたポリカプロラクトンポリオール60gを100ml
ビーカーに入れ、80℃オーブン中で溶解させ、結合剤
のヘキサメチレンジイソシアネート型イソシアヌレート
3.2gを添加し、結晶化しないうちに金属製スパチラ
を用いて攪拌し、ステンレス製板状に薄くのばし、この
まま、窒素パージしながら150℃のオーブンの中で1
時間かけて硬化した。このものは白色の固体であり、弾
性回復性を示さなかった。このものを用い、実施例3と
同様な物性測定を行った。結果を表−1に併せて記載し
た。 【0025】[比較例2]実施例3で得られた透明なポ
リラクトン系弾性体と比較するため、通常のポリウレタ
ン系弾性体を製造した。製造例3で得られたポリカプロ
ラクトンポリオール30gを、100mlビーカーに入
れ、80℃オーブン中で溶解させ、1,4−ブタンジオ
ール2.4gおよび結合剤のヘキサメチレンジイソシア
ネート型イソシアヌレート10.6gを添加し、金属製
スパチラを用いて攪拌し、ステンレス製板状に薄くのば
し、このまま窒素パージしながら150℃のオーブンの
中で1時間かけて硬化した。このものは、白色の固体で
あり弾性回復性を示さなかった。このものは白色の弾性
体であった。このものを用い、実施例3と同様な物性測
定を行い、結果を表−1に併せて記載した。 【0026】 【表1】 【0027】 【発明の効果】本発明によれば、多価アルコール、ε−
カプロラクトン、特定の環状単量体との所定の配合によ
り、非結晶性のポリラクトン系ポリオールを得ることが
でき、このものは非結晶性であると共に透明である。か
かるポリラクトン系ポリオールと結合剤を所定量配合し
て得られた本発明によるポリラクトン系弾性体は、ポリ
ラクトン系ポリオールの特徴たる引き裂き、伸び、弾性
回復性、耐低温性、柔軟性に特に優れ、かつ本発明の特
有の効果である透明性を保持する。従って、弾性体が光
学的性質または作業上の理由において透明性を必要とさ
れる場合にも、利用可能となり、さらに耐摩耗性、引裂
強さ、引張強さ、耐候性、および耐油性に優れることか
ら、ロール、シール、ガスケット、バンパーなどの工業
用品、耐油性機械部品、合成皮革、繊維、樹脂改質剤、
各種バインダ、および接着剤などの幅広い分野に使用す
ることができる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)多価アルコール(a1)を開始剤
に用いて60〜85モル%のε−カプロラクトン
(a2)および15〜40モル%の4−メチルカプロラ
クトン、δ−バレロラクトン、β−プロピオラクトン、
2,2−ジメチルトリメチレングリコールカーボネー
ト、およびトリメチレンカーボネートから選ばれる少な
くとも1種の環状単量体(a3)を共重合して得られる
数平均分子量が1,000〜100,000であるポリ
ラクトン系ポリオール80〜99重量%と、(B)結合
剤1〜20重量%((A)と(B)の合計は100重量
%)とを反応してなり、かつ透明であることを特徴とす
るポリラクトン系弾性体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28730194A JP3434919B2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 透明なポリラクトン系弾性体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28730194A JP3434919B2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 透明なポリラクトン系弾性体 |
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JPH08127638A JPH08127638A (ja) | 1996-05-21 |
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ID=17715608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28730194A Expired - Fee Related JP3434919B2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 透明なポリラクトン系弾性体 |
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005113095A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Daicel Chem Ind Ltd | ポリウレタン塗料用硬化剤およびその製造方法 |
JP5820598B2 (ja) * | 2011-03-17 | 2015-11-24 | オカモト株式会社 | 合成樹脂レザー |
-
1994
- 1994-10-27 JP JP28730194A patent/JP3434919B2/ja not_active Expired - Fee Related
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