JP3432494B2 - 光ファイバーケーブル通線装置 - Google Patents

光ファイバーケーブル通線装置

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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G1/00Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines
    • H02G1/06Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for laying cables, e.g. laying apparatus on vehicle
    • H02G1/08Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for laying cables, e.g. laying apparatus on vehicle through tubing or conduit, e.g. rod or draw wire for pushing or pulling

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パイプ内へ光フ
ァイバーケーブルを送り込む光ファイバーケーブル通線
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光ファイバーケーブルを
送る通線装置として、パイプ内へ光ファイバーケーブル
を挟持しつつ押し込む一対のローラーと、光ファイバー
ケーブルを空気圧送によりパイプ内へ送り込む送り出し
装置を備え、その挟持ローラーの挟圧力を調整するため
に弾発部材と弾発力を調整する調整部材とを備えた押圧
力付与機構を付設したものがある(実開平4−1168
06号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記通線装置
では、挟持ローラーを常時挟圧状として光ファイバーケ
ーブルを送り出すので、光ファイバーケーブルに負担
(荷重)がかかり、パイプ内で光ファイバーケーブルが
詰まった場合、ケーブルを送り込めないにかかわらずロ
ーラーの回転で光ファイバーケーブルを送り出すために
ケーブルが彎曲して撚れたり、折れたりするので不都合
である。光ファイバーケーブルを挟持ローラーに先ず差
し込むとき、ローラーに付与された弾発力に抗して差込
み、ローラーを回転させなければ、パイプへ送り込むこ
とができないので不便であり、また、光ファイバーケー
ブルが詰まったとき、ローラーでケーブルを挟持して送
るので、ローラーを逆転させなければ光ファイバーケー
ブルを引き抜くことができない。さらには、ローラーを
回転させて通線する場合、ローラーボックスの入口と出
口との距離が長いため、光ファイバーケーブルはローラ
ー面を左右に振りながら進んで行く。従って、ケーブル
に彎曲部が生じてケーブルが撚れてパイプ内へスムーズ
に送ることができず、ケーブルが詰まる原因となるなど
の問題があった。
【0004】この発明は上記した従来技術の問題点を解
決するもので、挟持ローラーの外周面の荷重を加える部
分と、荷重を加えない部分とにより光ファイバーケーブ
ルを間歇的に送ってケーブルにかかる負担の軽減、パイ
プにケーブルを強引に送り込むことをなくしてケーブル
の彎曲をなくし、撚れたり、折れたりするのを防ぎ、荷
重を加えない部分を利用してケーブルを簡単に挿入又は
引き抜きできるようにした光ファイバーケーブル通線装
置を提供することを目的とする。
【0005】荷重を加える部分をローラーの外周面と
し、前記した荷重を加えない部分を切り欠き溝として、
光ファイバーケーブルを間歇的に送ることができ、この
切り欠き溝をケーブルを最初に通す誘導口とし、ケーブ
ルが左右に振れるのを防止でき、またパイプ内で光ファ
イバーケーブルが詰まった場合に切り欠き溝の作用でケ
ーブルを無理に送り込むことを防止でき、また切り欠き
溝を利用してローラ間にケーブルを簡単に挿入、又は逆
に引き抜きできる光ファイバーケーブル通線装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】この発明の請求項1の光ファイ
バーケーブル通線装置は、パイプB内へ光ファイバーケ
ーブルAを挟持して送る一対の挟持ローラー10、1
0’を備え、該挟持ローラーを付勢手段17により付勢
して挟圧状に備えた光ファイバーケーブル通線装置にお
いて、前記挟持ローラーのいずれか一方の外周面に光フ
ァイバーケーブルAへ荷重を加える部分20と、その外
周面の少なくとも1又は複数個所に光ファイバーケーブ
ルへ荷重を加えない部分21とを形成し、該挟持ローラ
ーの回動により光ファイバーケーブルAを間歇的に挟持
して送り出しうることを要旨とする。
【0007】請求項2の光ファイバーケーブル通線装置
は、パイプB内へ光ファイバーケーブルAを挟持して送
る一対の挟持ローラー10、10’を複数組併設し、該
挟持ローラーのうち複数の駆動ローラー10を伝達機構
30を介して同方向へ同期して回転駆動可能とするとと
もに各被動ローラー10’をそれぞれ駆動ローラーへ付
勢手段17により付勢して挟圧状に備え、併設した駆動
ローラーの外周面にそれぞれ光ファイバーケーブルへ荷
重を加える部分20と、その外周面の少なくとも1又は
複数個所に光ファイバーケーブルへ荷重を加えない部分
21とを形成し、併設した挟持ローラーの回動時に各駆
動ローラーの荷重を加える部分20同士と荷重を加えな
い部分21同士それぞれ同期させ、光ファイバーケー
ブルAを間歇的に挟持して送り出しうるようにしたこと
を要旨とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
した光ファイバーケーブル通線装置における 荷重を加
える部分20をローラー外周面とし、荷重を加えない部
分21として、ローラーの外周面にケーブルをほぼ真っ
直ぐに通線しうるように深さを少なくとも光ファイバー
ケーブルの径より大きくした直線状切り欠き溝22を設
けたことを要旨とする。
【0009】前記したこの発明の請求項1記載の光ファ
イバーケーブル通線装置の構成によれば、一対の挟持ロ
ーラーを付勢手段により付勢して挟圧状に備え、該ロー
ラーのいずれか一方の外周面に光ファイバーケーブルへ
荷重を加える部分と、その外周面の1又は複数個所に荷
重を加えない部分とを設けて、荷重を加える部分で光フ
ァイバーケーブルに負荷をかけて送り、荷重を加えない
部分で光ファイバーケーブルに負荷をかけないで送らな
いようにする。すなわち、光ファイバーケーブルは挟持
ローラーの回転時荷重を加える部分で挟持して送り出さ
れ、ケーブルが荷重を加えない部分に入ると挟持されな
いで送り出されず、これを交互に繰り返す間歇運動でパ
イプ内に送る光ファイバーケーブルに加わる負担(荷
重)を絶えず抜くことができ、いわゆる手の指で直接光
ファイバーケーブルを少しづつ送る働きをさせ、光ファ
イバーケーブルを強引に送り込むことなく、光ファイバ
ーケーブルが撚れたり、折れたりするのを防止できる。
また、パイプ内に送り込む光ファイバーケーブルがパイ
プ内で詰まった場合、手で送るケーブルが止まること、
ケーブルの送りが止まることによりいずれか一方のロー
ラーが止まることで作業者は詰まったことがわかり、駆
動ローラーの回動を直ちに停止できる。かつまた、一方
のローラーの切り欠き溝を挟持面に位置させることによ
りケーブルを切り欠き溝を通じてローラー間に挿入で
き、或いはローラー間より引き抜くことができる。
【0010】前記したこの発明の請求項2記載の発明の
構成によれば、駆動ローラーと被動ローラーを複数併設
し、複数の駆動ローラーを伝達機構を介して同方向へ同
期して回転可能とするとともに被動ローラーを駆動ロー
ラーへ付勢手段により付勢して挟圧状に備えたので、光
ファイバーケーブルを少ない把持圧で送り出すことがで
き、かつ、その併設した駆動ローラーの外周面に光ファ
イバーケーブルへ荷重を加える部分と、その外周面の1
又は複数個所に荷重を加えない部分とを設けて、荷重を
加える部分で光ファイバーケーブルに負荷をかけて送
り、荷重を加えない部分で光ファイバーケーブルに負荷
をかけないで送らないようにする。すなわち、光ファイ
バーケーブルは挟持ローラーの回転時荷重を加える部分
で挟持して送り出され、ケーブルが駆動ローラーの荷重
を加えない部分に入ると挟持されないで送り出されず、
これを交互に繰り返す間歇運動でパイプ内に送る光ファ
イバーケーブルに加わる負担(荷重)を絶えず抜くこと
ができ、いわゆる手の指で直接光ファイバーケーブルを
少しづつ送る働きをさせ、光ファイバーケーブルを強引
に送り込むことなくし、光ファイバーケーブルが撚れた
り、折れたりするのを防止できる。また、パイプ内に送
り込む光ファイバーケーブルがパイプ内で詰まった場
合、手で送るケーブルが止まること、ケーブルの送りが
止まることにより上部の被動ローラーが止まることで作
業者は詰まったことがわかり、駆動ローラーの回動を直
ちに停止できる。かつまた、併設した駆動ローラーの切
り欠き溝を挟持面で一直線に合わせることにより前記と
同様にケーブルを挿入でき、或いは引き抜くことができ
る。
【0011】前記したこの発明の請求項3記載の発明の
構成によれば、荷重を加える部分をローラーの外周面と
し、荷重を加えない部分として、ローラー周面にケーブ
ルをほぼ直線状に通線するように深さを少なくとも光フ
ァイバーケーブルの径より大きくした直線状切り欠き溝
を設けたので、挟持ローラーの回転時に挟持面で光ファ
イバーケーブルがこの切り欠き溝に入ると挟持ローラー
でケーブルを挟持できず、従って、ローラーの外周面と
切り欠き溝との作用でケーブルを間歇的に送ることがで
きる。通線装置にケーブルを挿入設定するとき、先ずロ
ーラーの挟持面に切り欠き溝を合わせ、該切り欠き溝を
最初に通す誘導口としてケーブルを通し、この切り欠き
溝に通線することでケーブルが左右に振れるのを防止で
きる。また、パイプ内で光ファイバーケーブルが詰まっ
た場合、ケーブルは止まり、被動ローラーが止まること
で詰まったことがわかり、ローラーの回動を停止する。
ケーブルはローラーの切り欠き溝に入るとローラーで挟
持されず、フリーの状態にあるので、その位置でケーブ
ルを抵抗なく差し込んだり、引き抜いたりすることがで
きる。
【0012】この発明の光ファイバーケーブル通線装置
は筺体内に駆動ローラーの外周面を荷重を加える凸面と
し、その外周面に荷重の加わらない凹面として直線状切
り欠き溝を形成した一対の挟持ローラーを複数組併設し
て備え、該駆動ローラーを伝達機構を介して同方向へ同
期して回転駆動可能とするとともに各被動ローラーをそ
れぞれ駆動ローラーに付勢手段により付勢して挟圧状に
備え、該挟持ローラーの前方に光ファイバーケーブルを
挿入するケーブル挿入口を有する透明な側面板を備え、
該挟持ローラーの後方にパイプを把持しうるパイプ把持
装置を備え、かつ、前記駆動ローラーの軸に筺体外部に
おいて操作ハンドルを備え、挟持ローラーの挟持面に切
り欠き溝を合わせ、ケーブルをケーブル挿入口より挟持
ローラーの切り欠き溝に通線し、出口においてパイプに
挿入し、そのパイプを把持装置に把持して、操作ハンド
ルの回動により挟持ローラーを回転してケーブルをロー
ラーの凹凸面の作用で間歇的に送り出すことができる。
【0013】また、挟持ローラーを備える筺体のケーブ
ル挿入側のケーブル挿入口と、挟持ローラー間と、筺体
のケーブル送出側の送出口とにガイド手段を設けて、光
ファイバーケーブルの保護と、通線を容易とできる。ま
た、側面板、上面板を透明として内部を透視できるよう
にし、被動ローラーの回転、停止、ケーブルの送り、停
止を見ることができる。さらには、筺体を電柱の腕金、
工事車輌のバケットに取付けうる取付け台上に回動可能
に備え、任意の位置で固定できる。
【0014】挟持ローラーを挟圧状態とする手段とし
て、前記光ファイバーケーブル通線装置における筺体に
軸支した駆動ローラーに対して被動ローラーを筺体に設
けた長孔に摺動自由に軸支し、被動ローラーと駆動ロー
ラーの支軸を付勢手段により常時接近する方向に付勢せ
しめ、被動ローラーを駆動ローラーに接離可能とし、光
ファイバーケーブルを適切な挟圧力で挟持でき、またケ
ーブルの径の大きさが変わっても対応しうるようにす
る。
【0015】
【発明の実施形態】この発明の実施形態を図面に基づい
て説明する。図1はこの発明の光ファイバーケーブル通
線装置で、ケーブルが凹溝に入った状態を示す正面図、
図2は同背面図、図3は同左側面図、図4は同右側面
図、図5は同平面図、図6はケーブルを挟持して送り出
す状態の正面図、図7は側面板を外して示す筺体の左側
面図、図8は同一部切欠背面図、図9は図7のA−A縦
断面図、図10は図8のB−B断面図、図11は図8の
C−C断面図、図12は図8のD−D断面図、図13は
駆動ローラーの一部切欠正面図、および図14は同側面
図である。
【0016】図1乃至図12において、この発明の光フ
ァイバーケーブル通線装置を示す。Aは光ファイバーケ
ーブル、Bはケーブルを通線する光ファイバーケーブル
用パイプで、各家庭、商店、工場等需要者へ施設されて
いる電気配線等に沿って設けられる。この発明の通線装
置は、一対の挟持ローラー10、10’を備え、該挟持
ローラーを付勢手段17により付勢して挟圧状に備えた
ものにおいて、挟持ローラーのいずれか一方の外周面に
光ファイバーケーブルAへ荷重を加える部分20と、そ
の外周面の少なくとも1又は複数個所に光ファイバーケ
ーブルへ荷重を加えない部分21とを形成する。他方の
ローラーは加重を加える役目をさせる。また、別の実施
形態として、この発明の通線装置は、一対の挟持ローラ
ー10、10’を複数組併設し、複数の駆動ローラー1
0を伝達機構30を介して同方向へ同期して回転駆動可
能とするとともに挟持ローラー付勢手段17により付勢
して挟圧状に備える。そして、駆動ローラーの外周面に
荷重を加える部分20と、その外周面の少なくとも1又
は複数個所に光ファイバーケーブルへ荷重を加えない部
分21とを形成する。併設した挟持ローラーの回動時に
各駆動ローラーの荷重を加える部分20同士と荷重を加
えない部分21同士それぞれ同期させる。被動ローラ
ーは加重を加える役目をさせる。この発明のケーブル通
線装置はこのパイプBに光ファイバーケーブルAを送り
込むために電柱の腕金、工事車両の昇降アームの作業用
バケット等に装着して使用するものである。
【0017】1は光ファイバーケーブル通線装置の合成
樹脂製等筺体で、前面板1a、後面板1b、両側面板1
c、1d、上面板1e、底面板1fで構成され、この筺
体1が取付け台2上に設けられている。側面板1cと1
dには挟持ローラーの挟持面の線上に貫通孔が形成さ
れ、その貫通孔に入口として挟持ローラーへ光ファイバ
ーケーブルAを導入するための挿入口3が設けられ、か
つケーブルを送出する出口として送出口4が設けられて
いる。前面板1a、後面板1bには、後述の挟持ローラ
ー10、10’の軸11、11’の軸受け孔5、6が上
下に所定間隔をおいて設けられている。下部の軸受け孔
5は駆動ローラーの軸11を軸支する円形孔で、上部の
軸受け孔6は被動ローラーの軸11’を昇降自由に軸支
する所定ストロークの長孔で、駆動ローラーに対して被
動ローラーが上下摺動可能備えられる。また、後面板1
bには軸受け孔5と6の中間位置に中間歯車33の軸3
2を取付ける取付け孔7が設けられ、軸32に中間歯車
が軸支される。前記筺体1はケーブル挿入側の側面板と
上面板を透明として内部を透視できるようにして、ケー
ブルの送り、停止、ローラーの回動、停止等を作業者が
外部から見ることができるようにする。筺体1はケーブ
ル挿入側の側面板と上面板を透明としたが、これに限ら
れるものではなく所望の面を透明とできる。例えば周囲
と上面を透明とすることは自由にできる。また、前記取
付け台2は、電柱の腕金、工事用車輌の作業用バケット
等に取付けできるようにコ字型として、該取付け台2上
に筺体1を回動自由に軸支し、任意の位置で締付け具に
より固定し、また、取付け台2には上部に腕金に締付け
る締め具とバケット周壁に締付ける締め具とが備えら
れ、腕金、バケット等に締め具で装着できるようにす
る。
【0018】図において、前記筺体1内には前面板1a
と後面板1bとの間に駆動ローラーと被動ローラーとか
らなる一対の挟持ローラー10、10’が2組隣接して
軸支される。図13および図14において、この挟持ロ
ーラー10、10’は円形で、金属製、合成樹脂製等軸
11、11’に金属製、合成樹脂製等内輪12が一体又
は接着材等で一体的に設けられ、その内輪12の外周に
摩擦抵抗を有するウレタンゴム等弾性材その他の摩擦抵
抗を有する材料からなる外輪13が接着されて一体に設
けられている。実施例では外輪13は内輪12より半径
方向の幅を広くしてある。この挟持ローラー10、1
0’はケーブルを挟んだり、直接ローラーを接触させる
変化に対応し、又ケーブルの径の大小に対応するため、
一方のローラーは筺体に回動自由に軸支され、他方のロ
ーラーは回動自由とするとともにそれに対して上下方向
に摺動可能に備えられる。すなわち、筺体1の前面板1
aと後面板1bには下部に駆動ローラー10の軸11を
軸支する円孔の軸受け孔5が所定間隔をおいて設けら
れ、各軸受け孔5の直上に被動ローラー10’の軸1
1’を軸支する長孔の軸受け孔6が設けられ、一対の挟
持ローラー10、10’の軸11、11’が軸受け孔
5、6に回動自由に軸支され、下部を駆動ローラー1
0、上部を被動ローラー10’として、駆動ローラーに
対して被動ローラーが摺動可能備えられている。長孔6
の縦方向の長さはローラー間にケーブルを挟持するよう
に少なくともケーブルの径より長く設け、この長孔の範
囲で軸が上下摺動して軸が下端でローラー同志が接し、
軸が上昇してローラー間にケーブルを挟持できるように
セットする。
【0019】実施形態では、挟持ローラーの両側面に
は、ばねとの間に四角形状の区分板14が備えられ、該
区分板14の下部両側に駆動ローラー10の軸11を軸
支する一対の円孔の軸受け孔15と、上部両側に被動ロ
ーラー10’の軸11’を軸支する一対の長孔の軸受け
孔16が形成され、駆動ローラーと被動ローラーが前記
軸受け孔5、6と軸受け孔15、16に軸支される。こ
の長孔16も前記長孔6と同様とする。区分板14はロ
ーラーとばね17が接しないように区分するものであ
る。このように一対の挟持ローラーを併設することによ
り、把持力を大きくしてケーブルを的確に送り出すこと
ができる。1組の挟持ローラーによる送りの場合には、
把持力が若干少ないので、ケーブルの送りが弱い。
【0020】一方の駆動ローラーを筺体に軸支し、他方
の被動ローラーをそれに対して摺動可能に備え、該ロー
ラー10、10’に挟圧力を付与する手段として、挟持
ローラーの軸間に相互に接離させる付勢手段が備えられ
る。すなわち、下方の駆動ローラー10は前面板と後面
板の軸受け孔5と区分板14の軸受け孔15に回動自由
に軸支され、被動ローラー10’は、前面板1aと後面
板1bの長孔6と区分板14の軸受け孔16とに回動自
由でかつ所定ストローク上下に摺動可能に軸支され、駆
動ローラーの軸11と被動ローラーの軸11’とに付勢
手段17として、ばねが掛け渡され、被動ローラーを駆
動ローラーに常時接近させるように挟圧状とされる。従
って、駆動ローラー10の駆動により被動ローラー1
0’が挟圧状態のもと従動され、最適の押し込み力で光
ファイバーケーブルをパイプへ送り込むことができる。
軸11、11’にはブッシュ18を備えて、ブッシュに
ばね17の上下の輪部が掛けられ、常時両軸を接近させ
る方向に張設されている。従って、被動ローラーは駆動
ローラーに対してばね17の作用で付勢され、長孔6、
16のストロークの範囲で接離可能に備えられる。この
駆動ローラーの駆動で、駆動ローラーと被動ローラーの
挟持圧とローラーの摩擦抵抗とによりケーブルが送られ
る。
【0021】図9乃至図11において、前記駆動ローラ
ー10の外周面に光ファイバーケーブルAへ荷重を加え
る部分20と、その外周面の1個所に荷重を加えない部
分21とが設けられる。荷重を加える部分20とは、円
形の挟持ローラーの外周面をいう。また、荷重を加えな
い部分21は、ローラー周面に形成する切り欠き溝で、
ケーブルをほぼ真っ直ぐに通線しうるように深さが少な
くとも光ファイバーケーブルの径より大きく形成されて
いる。切り欠き溝21は摩擦抵抗を有する外輪に形成さ
れる。この切り欠き溝21はローラーの中心に設けら
れ、絶えずケーブルをローラーの中央に位置づける役割
をもち、かつケーブルを挿入、又は引き抜きする役割を
もつ。実施形態では、図13および図14に示すように
切り欠き溝21として、ウレタンゴムの外輪13の外周
面の中心にその深さを光ファイバーケーブルの径より大
きくし、かつその底面を直線状としかつ幅をケーブルの
径より若干広く形成した凹溝22が形成される。凹溝2
2は例えばウレタンゴムの円の中心角θの線と円の外径
線との交点を結ぶ線が底となり、円の外径との間がケー
ブルの径より若干深くなるように設定する。この凹溝の
断面形状は四角形に限らず、半円形状、U字形状等でも
良い。駆動ローラー10を併設する場合、併設する駆動
ローラー10、10の凹溝22が挟持面で一直線状に位
置するように設定して後述の伝達機構で同方向に同期回
転しうるように設け、挟持ローラーの回転時に凹溝が挟
持ローラーの挟持面に来たとき、挟持面に挟持されたケ
ーブルが凹溝に入るようにする。従って、ケーブルAが
この凹溝22に入ると上部の挟持ローラー10’が光フ
ァイバーケーブルを挟持できず、一時的にケーブルがフ
リーとなり、これを繰り返して間歇的に送り出すように
する。パイプ内で光ファイバーケーブルAがパイプが屈
曲していることなどが原因で詰まったとき、光ファイバ
ーケーブルAが凹溝22に入るとフリーとなり、ケーブ
ルが送られないのでケーブルが彎曲して撚れたり、折れ
たりすることを防止することができる。また、パイプ内
に光ファイバーケーブルを通線した後、ケーブルを抜く
場合は、ハンドルでローラーを逆回転させて戻す方法も
あるが、併設した駆動ローラーの凹溝22を一直線に合
わせると、ケーブルは凹溝内でフリーとなるので、ハン
ドルを逆回転させなくとも、ケーブル自体を手で抵抗な
く引き抜くことができる。なお、この実施形態では、駆
動ローラーの荷重を加えない部分をローラーの一個所に
設けた場合を説明したが、ローラーの外周面の複数個所
に設けることもできる。例えば、180度変位した位置
に切り欠き溝、凹溝を設けることもできる。実施形態で
は2組の挟持ローラーを備えた場合で説明したが、これ
に限られるものではなく、1組或いは2組以上併設する
こともできる。1組の挟持ローラーで光ファイバーケー
ブルを送り出すときは、荷重を加えない部分は駆動側、
被動側のローラーのいずれに設けても良い。
【0022】前記挿入口3と、送出口4と、および挟持
ローラーの中間にケーブルを保護と通線を容易とするた
めにガイド手段25が設けられる。すなわち、側面板1
cの挿入口3は鍔付き円筒で、側面板の貫通孔に挿入し
てネジ止めされ、かつ挟持ローラーの中間に筒状ガイド
26が備えられ、また、送出口4は円筒として側面板1
dに備えた後述のパイプ把持装置50の一端に備えられ
ている。筒状ガイド26はローラーの両側の前記区分板
14に設けられる。このガイド手段は、ケーブルの保護
等の他、ケーブルがローラー面から外れるのを防ぐ役割
がある。
【0023】前記2組の挟持ローラー10、10’のう
ち併設した駆動のローラー10、10を同方向へ同期し
て回動する構造は、前記駆動ローラー10、10を歯車
機構等の伝達機構30を介して連動させて同方向へ同期
して回動可能に設けられる。歯車伝達機構30は隣接し
て併設した2組の駆動ローラー10の軸11に歯車31
を備え、かつ後面板1bに前記歯車31、31の中間位
置に軸32を設け、該軸に前記両方の歯車31に噛合し
うる中間歯車33が軸支されている。軸32は先端をT
型として歯車止め部32aが設けられ、基端部のネジ部
32bが後面板1bの取付け孔7に挿通されて座金を介
してナット34で固定され、その軸部に中間歯車33が
回転自由に軸支されている。駆動ローラー10、10の
凹溝22が挟持面で一直線になるように歯車機構等伝達
機構を噛み合わせる。而して、下部の一方の駆動ローラ
ー10の回転を中間歯車33を介して隣接の駆動ローラ
ー10に伝達し、同方向へ同期的に回転させ、かつ被動
ローラーはその駆動ローラーにばねで付勢されているの
で、駆動ローラーと接して又はケーブルを介して従動さ
れる。又、併設した駆動ローラーの凹溝が挟持面で一直
線上となりうるように設けられる。
【0024】駆動ローラー10の操作手段35として、
一方の駆動ローラー10の軸11を筺体1の軸受け孔5
を通じて外部に突出させ、その軸端にハンドル36の基
端部を固定して、ハンドル36のつまみの回動操作によ
り駆動ローラー10を回動する。実施形態では、併設し
た駆動ローラーの凹溝を挟持面に一直線に合わせる時、
ハンドルが下向きとなるよう設定して取付け、ハンドル
が下向きの時一直線の凹溝を通じてケーブルの挿入、又
は引き抜きができるようにしてある。また、該駆動軸1
1にはハンドルの回転数を記録するカウンター37が備
えられ、ハンドルの回転数を窓孔38に表示するように
してある。その回転数によりケーブルを送り出した距離
がわかるようにしてある。パイプBに光ファイバーケー
ブルAを送り込む作業開始時には、ハンドルを逆回転し
てカウンターの表示を「0000」に戻しておく。な
お、駆動手段は手動ハンドルに限られるものではなく、
ハンドルの代わりに電動ドリル等の工具を関連して備え
れば、自動的に駆動ローラーを制御できる。
【0025】取付け台(サポート台)2は、電柱の腕
金、工事用車輌の昇降アームの作業用バケット等に取付
けできるよう上部と側部をボルトで固定してコ字型に組
立て、該取付け台2に筺体1を回動自由に備えて、任意
の位置で止める構造として、この取付け台2の中央上に
支軸部40をボルトで締付け固定し、該支軸部40に前
記筺体1の底面板1fの中央の貫通孔を回動自由に嵌合
する。そして、筺体1の側面板1cより底面板1fを通
じて前記支軸部40へ締付け具として締付けボルト41
が螺挿され、筺体1を取付け台2の支軸部40を中心と
して回してケーブルを送り込むパイプBの方向へ合わ
せ、任意の位置で締付けボルト41で固定する。このボ
ルトとして、螺杆の一端に摘みを設けたものが使用され
ている。実施形態では、支軸部40を中空体として上方
よりボルト42を挿入して取付け台2にねじ込み固定す
る。この支軸部40には周面に環状のガイド凹孔43を
設け、筺体1の前面板1aと後面板1bよりボルト44
を底面板1fを通じて螺挿し、先端をガイド凹孔43に
臨ませてこの凹孔43にボルトを係合させ、筺体1の抜
け止めと筺体の回転のガイドの役目をさせ、かつ筺体の
側面より底面板1fを通じて螺挿した締付けボルト41
を締付けることによりボルト41の先端を凹孔43に締
付けて固定し、該ボルトを緩めることにより筺体を支軸
部に対して自由として任意の角度に回転させてしかる後
締付け固定する。なお、両側のボルト44も締付ければ
凹孔に固定して回り止めとすることもできる。筺体を回
わすときはボルトを緩める必要がある。
【0026】また、取付け台2を腕金C、或いはバケッ
トのいずれにも取付けできる構造として、コ字型部の上
部には片側に腕金Cを締付け固定する締付けボルト45
が備えられ、かつ下部の両側にバケットの周壁に締付け
る締付けボルト46、47が備えられ、各締付けボルト
45、46、47の先端には円形の押さえ部材45a、
46a、47aがネジで固定されている。これらのボル
トとして、螺杆の一端に摘みが設けられ、他端には押さ
え部材がネジで固定されている。該取付け台2の両側部
には締付けボルトを螺挿する複数の螺孔48が設けら
れ、かつ両側部の内面には各螺孔に押さえ部材を収容し
うる円形の凹孔48aが設けられ、腕金、バケットには
めるとき、押さえ部材が邪魔とならないように凹孔に引
っ込められる。この発明の光ファイバーケーブル通線装
置を電柱の腕金に取付ける場合には、取付け台2を腕金
Cに上部のボルト45を締付け固定する。また、作業用
バケットに取付ける場合は、取付け台をバケットの周壁
に被せ、取付け台の下部のボルト46、47を両側より
締付け固定する。なお、実施形態では腕金とバケットの
両方に装着可能としてあるが、これに限られるものでは
なく、例えば腕金だけ、バケットだけに装着できるよう
にもでき、また前記取付け台2はコ字型に限るものでは
なく、適宜の形状とできる。
【0027】光ファイバーケーブルAを送り込むパイプ
Bを把持する把持手段として、実施形態のパイプ把持装
置50は筺体1の側面板1dに設置される。図9、図1
2において、パイプ把持装置50は、合成樹脂製等器体
51のケーブルの軸線方向とは直交する方向に開口した
空間52が形成され、かつ軸線方向には筺体側にケーブ
ルを通す挿通孔53、外側にパイプBを通す挿通孔54
が形成され、該空間52内に一対の合成樹脂製等パイプ
把持体55を挿入し、両側の把持体55の上部を器体5
1より上部に突出させて、把持体の上部に締付けボルト
56が螺挿して備えられ、上部の締付けボルト56を回
すことにより両側の把持体55を接離させてパイプの端
部を把持し又は把持を解除できるようにする。把持体5
5には対向面にパイプBを挟持する断面三角形の凹部が
形成され、両凹部を突き合わせると菱形の把持部55a
が構成される。この把持装置50の一側よりケーブルを
通して、パイプBにケーブルを入れてからパイプBを挿
通孔を54を通じて把持体55間の把持部55aに挿入
し締付けボルト56を回して締付け、このパイプにケー
ブルAを送り込むようにする。締付けボルト56のねじ
はつまみがある側が左ねじ56a、逆側が右ねじ56b
が切ってあり、つまみを右回転(正回転)させると把持
体55が左右から合わされ、菱形の把持部55aにおい
て、パイプを把持するしくみで、左回転(逆回転)させ
ると、把持体55は互いに離反してパイプの把持を解除
する。57はボルト56の止めねじで、左右の振れ止め
の役目をする。なお、実施形態ではパイプにケーブルを
挿入してからパイプを把持装置に把持するが、これに限
られるものではなく、先にパイプを把持装置に把持して
ケーブルを送り込むこともできる。
【0028】次に、この発明の光ファイバーケーブル通
線装置の使用方法について説明する。 光ファイバーケ
ーブルを各家屋、商店、工場等各建物に配線する場合、
建物へ配電線に沿って予め施設されたパイプ内に光ファ
イバーケーブルを送り込む時に使用する場合を説明す
る。建物近くの電柱の腕金Cにこの発明の光ファイバー
ケーブル通線装置を備え、先ずハンドルを廻して2組の
挟持ローラー10、10’の挟持面に凹溝22を位置さ
せ、筺体の透明な側面板1cの挿入口3より光ファイバ
ーケーブルAを挿入し、挟持ローラーの挟持面の凹溝2
2に通して筒状ガイド26、送出口4、パイプ把持装置
50を通じて出たことを確認して、そのケーブルをパイ
プBに挿入し、このパイプBをパイプ把持装置50の把
持体55の菱形把持部55aで把持させ、パイプが確実
に固定されたことを確認し、しかる後、駆動ローラーの
操作ハンドル36を手動で回動することにより駆動ロー
ラー10と被動ローラー10’を回動する。駆動ローラ
ー10には光ファイバーケーブルAに荷重を加える外周
面と、荷重を加えない直線状凹溝22を設けたので、挟
持ローラーの回動時外周面同志でケーブルを挟持して送
り、挟持面に凹溝22が来る度にケーブルが凹溝22に
入って、ローラー間で挟持できず、ケーブルはフリーと
なり、挟持ローラーが回動されてローラー間で再びケー
ブルが挟持されて把持圧と摩擦抵抗で送り出され、ケー
ブルが間歇的に送り出される。ケーブルAは駆動ローラ
ー10の凹溝22に入ると被動ローラー10’で挟むこ
とはできず、ケーブルはフリーとなり送り出されない。
このとき駆動ローラーに被動ローラーが接し、被動ロー
ラーはその凹溝22の範囲で空回り状態となる。ケーブ
ルは曲がったり、折れたりしないように注意して少しづ
つ送る。このケーブルの送り込み作業中は、パイプ内で
ケーブルが詰まって手で送るケーブルが止まること、透
明な上面板を通じてケーブルが止まることにより被動ロ
ーラーが止まることを見ているので、止まったときには
速やかにハンドル操作を止めるので、ケーブルは送られ
ることがなく、ケーブルが撚れたり、折れたりすること
を防止できる。また、光ファイバーケーブルは凹溝に入
るとフリーの状態にあるので、ケーブルを手で簡単に挿
入したり、或いは引出したりすることができる。
【0029】図1において、この発明の光ファイバーケ
ーブル通線装置を電柱の腕金、工事車両の昇降アームの
バケットに装着する方法について説明する。この装置の
取付け台2の各締付けボルトを戻しておいて、取付け台
2を腕金Cに装着し、上側のボルト45の押さえ部材4
5aを締め込み腕金Cに圧接固定する。バケットの場合
は、取付け台2の下部の両側のボルト46、47の押さ
え部材46a、47aを両側から締付けて圧接して挟持
する。光ファイバーケーブルを送る向き、または、パイ
プの取り廻しの方向にこの装置の首、すなわち、筺体1
を振り(360度対応)、位置が決まったところで、締
付けボルト41を締め込み固定する。(ここではパイプ
をまだ把持していない。) 次に手動ハンドルを下向きとして、駆動ローラー10の
凹溝22を挟持面に廻し、カウンター38の表示をスタ
ートの「0000」であることを確認し、リール等に巻
いた光ファイバーケーブルAを透明な側面板1cの挿入
口より駆動ローラー10の凹溝22に通す。挟持ローラ
ーの凹溝22を通したケーブルが筺体出口の把持装置5
0から出たことを確認し、パイプBに通す。そして、こ
のパイプBをパイプ把持装置50の把持体55間の菱形
凹部55aに差込み、締付けボルト56を回して締付け
固定する。パイプが確実に固定されていることを確認し
て、ハンドルを回して光ファイバーケーブルを間歇的に
通線する。ローラーの直径φを64mmとし、1回転で
ケーブルが送れる距離を0.2mとした場合のカウンタ
ーの表示(ハンドル回転数)と、ケーブルの送り出し量
(送り出し距離)(m)の目安を、表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】光ファイバーケーブルがパイプ内で何らか
の障害により、詰まって送りができなくなった場合は、
挟持ローラーの上部の被動ローラーの赤印が止まる仕組
みとすれば、赤印が止まるのを作業者が注意して見てい
ることによりケーブルの詰まりを見つけることができ
る。光ファイバーケーブルを引き抜く際は、ローラーを
逆回転させて戻す方法もあるが、実施形態ではハンドル
を下向きとしてローラーの挟持面で凹溝を合わせ、ケー
ブルをフリーとしてケーブル自体を引き抜くことができ
る。
【0032】以上の実施形態を示したが、この発明はこ
の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲で、様々な形態を実施しうるものである。
例えば、ガイド手段、出口のパイプの把持手段は前記の
ものに限るものではない。又、筺体を取付け台に回動自
由で任意の角度で止める構造も前記のものに限られるも
のではない。さらに取付け台の締付け構造も前記のもの
に限られるものではない。また、上記では光ファイバー
ケーブルを通線する場合を説明したが、これに限られる
ものではなく、その他の各種ケーブル、各種の線等をパ
イプなどに通線する場合も含む。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、光ファイバーケーブ
ル通線装置の挟持ローラーのいずれか一方の外周面に光
ファイバーケーブルへ荷重を加える部分と、その外周面
の1又は複数個所に荷重を加えない部分とを設けたの
で、挟持ローラーの回転時荷重を加える部分と、荷重を
加えない部分との作用でケーブルを間歇的に送り出すこ
とができ、いわゆる手の指で直接光ファイバーケーブル
を少しづつ送る働きをさせ、光ファイバーケーブルにか
かる負担を軽減させる。ケーブルを少しづつ送るので、
ケーブルがパイプ内で詰まった場合にケーブルが止ま
り、また被動ローラーの回転がとまることで、ケーブル
を強引に送り込むことなく、光ファイバーケーブルが撚
れたり、折れたりするのを防止できる。一方のローラー
の荷重を加えない部分がローラーの挟持面に位置すると
き、ケーブルを荷重を加えない部分を通じて抵抗なく挿
入でき、かつパイプ内に通線したケーブルを引き抜くこ
とができて便利である。
【0034】前記したこの発明によれば、駆動ローラー
と被動ローラーを複数併設し、複数の駆動ローラーを伝
達機構を介して同方向へ同期して回転可能とするととも
に被動ローラーを駆動ローラーへ付勢手段により付勢し
て挟圧状に備えたので、光ファイバーケーブルを少ない
把持圧で送り出すことができ、かつ、その併設した駆動
ローラーの外周面に光ファイバーケーブルへ荷重を加え
る部分と、その外周面の1又は複数個所に荷重を加えな
い部分とを設け、光ファイバーケーブルは挟持ローラー
の回転時荷重を加える部分で挟持して送り出し、荷重を
加えない部分の作用でケーブルは送り出さず、挟持ロー
ラーの回転でケーブルを間歇的に送り出すことができ、
いわゆる手の指で直接光ファイバーケーブルを少しづつ
送る働きをさせ、光ファイバーケーブルにかかる負担を
軽減させる。ケーブルを少しづつ送るので、ケーブルが
パイプ内で詰まった場合にケーブルが止まり、また被動
ローラーの回転がとまることで、ケーブルを強引に送り
込むことなく、光ファイバーケーブルが撚れたり、折れ
たりするのを防止できる。併設した駆動ローラーの荷重
を加えない部分がローラーの挟持面に位置するとき、ケ
ーブルを荷重を加えない部分を通じて抵抗なく挿入で
き、かつパイプ内に通線したケーブルを引き抜くことが
できて便利である。
【0035】前記したこの発明によれば、荷重を加える
部分をローラーの外周面とし、荷重を加えない部分とし
て、ローラー周面の周方向に深さを少なくとも光ファイ
バーケーブルの径より大きくした直線状切り欠き溝を設
けたので、挟持ローラーの回転時にケーブルが切り欠き
溝に入ると挟持ローラーでケーブルを挟持できず、ケー
ブルを間歇的に送ることができる。この切り欠き溝を挟
持面で合わせ、ケーブルを最初に通す誘導口として挿入
でき、またパイプに通線後ケーブルを引き抜くことがで
き、しかも左右に振れるのを防止できる。また、パイプ
内で光ファイバーケーブルが詰まった場合にはケーブル
の送りが止まり、被動ローラーの停止状態を視認して直
ぐに駆動ローラーの回動を停止し、ケーブルを無理に送
り込むことを阻止し、撚れたり、折れたりするのを防止
できる。また、詰まったケーブルを簡単に抜くことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ファイバーケーブル通線装置で、
ケーブルが凹溝に入った状態を示す一部破断正面図であ
る。
【図2】同一部破断背面図である。
【図3】同左側面図である。
【図4】同右側面図である。
【図5】同上面板を外して示す平面図である。
【図6】ケーブルを挟持して送り出す状態の一部破断正
面図である。
【図7】側面板を外して示す筺体の左側面図である。
【図8】同一部切欠背面図である。
【図9】図7のA−A縦断面図である。
【図10】図8のB−B断面図である。
【図11】図8のC−C断面図である。
【図12】図8のD−D断面図である。
【図13】駆動ローラーの一部切欠正面図である。
【図14】同側面図である。
【符号の説明】
1 筺体 1a 側面板 1b 後面板 1c 側面板 1d 側面板 1e 上面板 1f 底面板 2 取付け台 3 挿入口 4 送出口 5 軸受け孔(円孔) 6 軸受け孔(長孔) 10 駆動ローラー 10’ 被動ローラー 11 軸 11’ 軸 14 区分板 15 軸受け孔(円孔) 16 軸受け孔(長孔) 17 ばね 20 荷重を加える部分 21 荷重を加えない部分 22 切り欠き溝(凹溝) 25 ガイド手段 30 歯車伝達機構 31 歯車 32 軸 33 中間歯車 35 操作手段 36 ハンドル 40 支軸部 41 締付けボルト 45 締付けボルト 46 締付けボルト 47 締付けボルト 50 パイプ把持装置 55 把持体 56 締付けボルト A 光ファイバーケーブル B パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // H01B 11/00 G02B 6/00 351 (72)発明者 社本 渡 愛知県春日井市松河戸町108番地 株式 会社古川電機製作所内 (56)参考文献 特開 平6−258530(JP,A) 実開 平4−116806(JP,U) 特表 平9−509751(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 G02B 6/24 G02B 6/36 - 6/40 H02G 9/00 - 9/12 B65H 51/00 - 51/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ内へ光ファイバーケーブルを挟持
    して送る一対の挟持ローラーを備え、該挟持ローラーを
    付勢手段により付勢して挟圧状に備えた光ファイバーケ
    ーブル通線装置において、 前記挟持ローラーのいずれか一方の外周面に光ファイバ
    ーケーブルへ荷重を加える部分と、その外周面の少なく
    とも1又は複数個所に光ファイバーケーブルへ荷重を加
    えない部分とを形成し、 該挟持ローラーの回動により光ファイバーケーブルを間
    歇的に挟持して送り出しうることを特徴とする光ファイ
    バーケーブル通線装置。
  2. 【請求項2】 パイプ内へ光ファイバーケーブルを挟持
    して送る一対の挟持ローラーを複数組併設し、該挟持ロ
    ーラーのうち複数の駆動ローラーを伝達機構を介して同
    方向へ同期して回転駆動可能とするとともに各被動ロー
    ラーをそれぞれ駆動ローラーへ付勢手段により付勢して
    挟圧状に備え、 併設した駆動ローラーの外周面にそれぞれ光ファイバー
    ケーブルへ荷重を加える部分と、その外周面の少なくと
    も1又は複数個所に光ファイバーケーブルへ荷重を加え
    ない部分とを形成し、 併設した挟持ローラーの回動時に各駆動ローラーの荷重
    を加える部分同士と荷重を加えない部分同士それぞれ
    同期させ、光ファイバーケーブルを間歇的に挟持して送
    り出しうるようにしたことを特徴とする光ファイバーケ
    ーブル通線装置。
  3. 【請求項3】 荷重を加える部分をローラー外周面と
    し、荷重を加えない部分として、ローラーの外周面にケ
    ーブルをほぼ真っ直ぐに通線しうるように深さを少なく
    とも光ファイバーケーブルの径より大きくした直線状切
    り欠き溝を設けた請求項1又は2記載の光ファイバーケ
    ーブル通線装置。
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