JP3431022B1 - 3次元寸法計測装置及び3次元寸法計測方法 - Google Patents

3次元寸法計測装置及び3次元寸法計測方法

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Abstract

【要約】 【課題】本発明の目的は、外部から直接計測できない内
部構造を有する計測対象物の3次元寸法を、X線CT撮
像装置を利用してボクセル幅以下の分解能で高速に計測
できる3次元寸法計測装置及び3次元寸法計測方法を提
供することにある。 【解決手段】本発明による3次元寸法計測装置は、計測
対象物の3次元ビットマップデータを取得するX線CT
撮像装置と、前記3次元ビットマップデータに対応する
画像を表示する表示装置と、前記画像に計測プローブの
走査経路を定義する計測条件定義手段と、前記3次元ビ
ットマップデータ上で前記走査経路に対応する経路に沿
って計測プローブを走査して前記計測対象物の寸法を計
測する計測手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線CT(Compute
d Tomography)撮像装置を利用した3次元寸法計測装置
及び3次元寸法計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の3次元寸法計測装置としては、計
測対象物表面に機械的なプローブを当て、プローブの位
置から寸法を計測するもの、計測対象物表面における光
(レーザー光など)の反射から寸法を計測するもの等が
ある。機械的なプローブを用いる場合、高精度な計測を
行うことができるが、形状が複雑な計測対象物に対して
プローブパス(プローブを当てるための経路)を定義す
ることが困難である。光の反射を用いる場合、プローブ
パスを定義する必要がないため簡便であり、計測精度も
高い。しかし、光の反射を利用できない計測対象物の内
側表面は、計測不可能である。
【0003】また、2次元画像処理を利用した3次元寸
法計測技術としては、CCDカメラで計測対象物を撮影
し、画像メモリを用いて計測点間のピクセル数を計数す
ることにより、寸法を計測する方法がある。ピクセルと
は、2次元のビットマップ画像を構成する単位画素のこ
とである。この方法では、CCDカメラで撮影した計測
対象物の画像を、1ピクセルの大きさが所定のスケール
となるように拡大又は縮小して画像メモリに記憶し、画
面に表示する。画像メモリとしては、500×500ピ
クセル程度の2値画像を用いる場合が一般的である。こ
の場合、計測分解能(寸法計測の分解能)は画像の1/
500となる。例えば、外形φ250mmの計測対象物の
場合、計測分解能は0.5mm となる。この計測分解能
は、ノギスなどを用いて機械的に計測した場合の計測分
解能(50μm以下)に比べて、十分でなかった。
【0004】これに対して、CCDカメラで計測対象物
の濃淡画像を撮影し、計測分解能をピクセル幅以下にす
る方法が、特開平9−61121号公報に記載されてい
る。しかし、この方法は、2次微分法(濃淡の変化の最
大位置を境界位置とする方法)で求めた計測対象物の両
境界位置から中央位置(例えば、線状の計測対象物の中
心線)を求める方法であり、計測対象物が剪断補強筋な
どの特定形状のものに特化されている。即ち、適用でき
る形状及び寸法計測位置が、非常に限定的であった。
【0005】一方、X線CT撮像画像を利用して2次元
断面で寸法を計測する技術は、上記の2次元画像処理技
術を応用して医療分野などで進んでいる。しかし、医療
分野の場合、産業用の高密度で大きな構造物を計測対象
物にしていないため、ビームハードニング現象による画
像のカッピングに対する対策などは考慮されていない。
ビームハードニング現象とは、CTに用いられるX線が
スペクトル分布を持つX線であるために、計測対象物を
透過するに伴ってX線の低エネルギー部分の減衰が大き
くなり、X線スペクトルの平均値が高エネルギー側にシ
フトする現象である。カッピングとは、ビームハードニ
ング現象による非線形効果の影響で、画像の中央部のC
T値(密度を示す)が実際の密度を示す値よりも小さく
なる現象である。また、X線CT撮像画像を3次元寸法
計測に用いることも、これまで考慮されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、利用
者が指定する測定対象物や測定点に対して、任意形状の
部位の寸法を十分な計測分解能で計測することはできな
い。接触式及び光学式の3次元寸法計測の場合、表面形
状しか計測することができず、粗い表面では精度が低下
する。従来のX線CT撮像断層像を利用する場合、3次
元形状を計測できず、計測分解能も低い。特開平9−6
1121号公報の場合、例えばリングの幅を計測するこ
とはできない。
【0007】本発明の目的は、外部から直接計測できな
い内部構造を有する計測対象物の3次元寸法を、X線C
T撮像装置を利用してボクセル幅以下の高分解能で高速
に計測できる3次元寸法計測装置及び3次元寸法計測方
法を提供することにある。ボクセル幅とは、3次元ビッ
トマップデータの単位画素の一辺の長さ(幅)である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による3次元寸法
計測装置は、計測対象物の3次元ビットマップデータを
取得するX線CT撮像装置と、前記3次元ビットマップ
データに対応する画像を表示する表示装置と、前記3次
元ビットマップデータが存在する仮想空間に定義された
有限の体積を持つ検査領域である仮想プローブを定義す
る仮想プローブ定義手段と、前記画像に前記仮想プロー
の走査経路を定義する計測条件定義手段と、前記3次
元ビットマップデータ上で前記走査経路に対応する経路
に沿って前記仮想プローブを走査して、前記仮想プロー
ブ内部に含まれる複数のボクセルのCT値の変化を求め
て、前記計測対象物の寸法を計測する計測手段とを備え
る。
【0009】本発明による3次元寸法計測方法では、X
線CT撮像装置を用いて計測対象物の3次元ビットマッ
プデータを取得し、前記3次元ビットマップデータに対
応する画像を表示する工程を含み、前記画像に対して定
義され、前記3次元ビットマップデータが存在する仮想
空間に定義された有限の体積を持つ検査領域である仮想
プローブの走査経路に沿って前記仮想プローブを走査し
て、前記仮想プローブ内部に含まれる複数のボクセルの
CT値の変化を求めて、前記計測対象物の寸法を計測す
る。
【0010】3次元ビットマップデータとは、立方体又
は直方体の画素(ボクセル)で構成された3次元形状物
を表すソリッドデータである。各ボクセルは、それぞれ
のボクセルに対応するCT値(ボクセル値)を有する。
計測プローブは、ビットマップ画像上で定義される仮想
的なプローブ(以下、仮想プローブという)で、3次元
ビットマップデータの存在する仮想空間に定義された有
限の体積を持つ検査領域である。この場合、探針式の3
次元計測器で用いられる機械式のプローブのように、仮
想プローブを仮想空間(ビットマップデータ)内で走査
して、仮想プローブ内部に含まれる複数のボクセルの平
均CT値を求める。これにより、任意形状の計測対象物
に対して、その内部や、粗さのある表面位置を、ボクセ
ル幅以下の高精度で高速に計測することができる(詳細
は後述)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明による
実施例を説明する。図1は、本発明の一実施例である3
次元寸法計測装置の概略構成図である。本3次元寸法計
測装置は、計測対象物1の3次元ビットマップデータ1
01を取得するX線CT撮像装置2,3次元ビットマッ
プデータ101から計測対象物1の寸法を計測する寸法
計測装置4,寸法計測装置4で計測した寸法計測データ
(寸法計測結果)102を出力する出力装置5などから
構成される。
【0012】寸法計測装置4は、3次元ビットマップデ
ータ101をレンダリング表示する表示装置4b,3次
元ビットマップデータ101から計測対象物1の表面位
置を計測し、その寸法を求める演算装置4a,ユーザー
からの入力を受け付ける入力手段4cなどを備える。レ
ンダリング表示とは、3次元的な可視化のために、3次
元ビットマップデータ101を、明暗を用いて2次元表
示したものである。入力手段4cとしては、キーボー
ド,マウスなどを用いる。ユーザーは、表示装置4bに
表示されたレンダリング画像(3次元ビットマップデー
タ101に対応する画像,3次元ビットマップデータを
レンダリング処理した2次元画像)に対して、入力手段
4cを用いて仮想プローブの走査経路等を定義する。演
算装置4aは、3次元ビットマップデータ上で、ユーザ
ーが定義した走査経路に対応する経路に沿って仮想プロ
ーブを走査して、計測対象物1の表面位置を計測し、そ
の寸法を求める。
【0013】図2は、本発明の一実施例である3次元寸
法計測方法の概略フローチャートである。本方法は、X
線CT撮像工程A1,計測条件定義工程A2,計測工程
A3,出力工程A4を備える。以下、図1の装置と対応
させて各工程を説明する。
【0014】X線CT撮像工程A1では、計測対象物1
がX線CT撮像装置2で撮像される。具体的には、計測
対象物1は回転台2b上に固定され、電子加速器2aで
発生させたシート状のX線2fが、計測対象物1を透過
してアレイ検出器(X線検出器)2dで検出される。回
転台2bを図1のθ方向(回転台の周方向)に所定の角
度ずつ回転させながら同様のX線検出(信号検出)を繰
り返し、一回転分の検出信号を信号処理装置2eで処理
して一つの断面画像を再構成する。次に、昇降器2cを
図1のz方向(上下方向)に所定の距離だけ上げて(又
は下げて)、異なる断面の画像を同様にして再構成す
る。信号処理装置2eは、上記電子加速器2aによるX
線の発生,回転台2bの回転移動,昇降器2cの上下移
動などの制御装置も備えている。
【0015】信号処理装置2eは、以上の工程を計測対
象物1の上端から下端まで行い、得られた複数の異なる
断面画像を合成して、3次元ビットマップデータ101
を作成する。このとき、途中で得られる断面画像は2次
元のビットマップデータであり、画像を構成する単位画
素(ピクセル)の一辺の長さ(ピクセル幅)は、X線C
T撮像装置2の分解能に応じて決まる。各ピクセルは、
計測対象物1の対応する位置の密度の関数であるCT値
(2次元画像では、ピクセル値という)を持つ。3次元
ビットマップデータ101では、単位画素は立方体とな
り、ボクセルと呼ばれる。各ボクセルの一辺の長さ(ボ
クセル幅)及びCT値(3次元画像では、ボクセル値と
いう)は、合成に用いた断面画像のピクセルの値(ピク
セル幅及びピクセル値)をもとに、必要に応じて変更を
加えて作成される。
【0016】次に、計測条件定義工程A2において、ユ
ーザーは、表示装置4bに表示されたレンダリング画像
の計測対象部位に対して、入力手段4cを用いて仮想プ
ローブ(計測プローブ)による計測条件を定義する。計
測条件は、仮想プローブのプロパティ(仕様)及び仮想
プローブを走査する走査経路(プローブパス)を含む。
仮想プローブのプロパティは、仮想プローブの形状,大
きさ,動作,入出力方法等を含む。計測対象物1に応じ
て、最適のプロパティが選択される。仮想プローブの動
作とは、仮想プローブに特有の計測方法を指す(詳細は
後述)。仮想プローブの入出力方法には、仮想プローブ
の定義ファイルを用いた入出力,マウスやキーボードを
用いた視覚的入力,数値の直接入力などが含まれる。
尚、仮想プローブのプロパティは標準的な固定条件にし
て、計測条件定義工程A2でプローブパスのみを定義す
るようにしても良い。
【0017】次に、計測工程A3において、演算装置4
aは、3次元ビットマップデータ上で、ユーザーが定義
した走査経路に対応する経路に沿って仮想プローブを走
査して、計測対象物1の表面位置及び寸法を計測する。
計測工程A3では、計測条件定義工程A2で定義された
複数の計測点をまとめて計測することができる。
【0018】最後に、出力工程A4において、上記計測
結果である寸法計測データ102が出力装置5によって
出力される。出力工程A4では、入力手段4cによるユ
ーザーの選択に応じて、寸法計測データ102をテキス
トデータ,色付き画像データなど任意の形態に変換(デ
ータ変換)し、画面表示,ファイル出力などを行う。
【0019】ここで、仮想プローブを用いて計測対象物
の表面位置を計測する方法の一例を、図3により説明す
る。図3は、3次元ビットマップデータ10上におい
て、球形の仮想プローブ12を計測対象物の表面14
(破線)に対してほぼ垂直に走査する例を示す。図3に
示すように、計測対象物の表面14が直線(平面)で
も、計測対象物の表面部位(計測部位)を示す3次元ビ
ットマップデータ10は、ノイズを含むために凹凸を有
する。このような3次元ビットマップデータ10に対し
て、有限の体積を持つ球形の仮想プローブ12をプロー
ブパス13に沿って走査し、仮想プローブ12の体積の
半分を計測対象物が占める仮想プローブ位置(仮想プロ
ーブ12の中心位置12a)を境界位置として検出す
る。
【0020】仮想プローブ12の直径がボクセル幅Lよ
りも大きければ、ノイズに起因する3次元ビットマップ
データ10の凹凸の影響が平均化されるので、検出した
境界位置は計測対象物の表面14とほぼ等しい位置にな
る。このようにボクセル幅Lよりも大きな仮想プローブ
12を用いることによって、計測部位の周りを多点計測
した場合と同様に、X線CT撮像画像に含まれるノイズ
の影響が小さく、高精度な計測を行うことができる。
【0021】さらに、本実施例のX線CT撮像装置2で
は、3次元ビットマップデータを生成する際に、画像を
ぼかす方法を用いる。ここで、画像をぼかすことによる
作用を説明する。図4は、X線CT撮像装置2で得た3
次元ビットマップデータの一例を示す図で、(a)は画
像をぼかさない場合を示し、(b)は画像をぼかした場
合を示している。プローブパス13に沿って走査される
仮想プローブ12は、仮想プローブ内に含まれるボクセ
ルの情報を集めて計測対象物の境界位置を判定する。こ
のため、境界位置の計測精度はボクセルの大きさ(ボク
セル幅L)とボクセルの持つ情報量に依存する。
【0022】画像をぼかさない3次元ビットマップデー
タ11aの場合、ボクセルの持つ情報量は「1」又は
「0」であるため、仮想プローブ12はボクセルの大き
さのみに依存する境界位置(12aに対応)を検出す
る。このため、仮想プローブ12で検出した境界位置と
計測対象物の表面14(破線)との間にずれが生じる。
【0023】一方、画像をぼかした3次元ビットマップ
データ11bの場合、11aと比較して、1つのボクセ
ルの持つ情報量は著しく多い(256色ビットマップ
で、200倍以上)。このため、仮想プローブ12は計
測対象物の表面14とほとんど等しい境界位置(12a
に対応)を検出できる。図4では、直径がボクセル幅L
よりも大きな球形の仮想プローブ12を用い、計測対象
物の表面14に対して鋭角をなすプローブパス13を指
定した例を示している。12aは、仮想プローブ12の
中心位置を示す。
【0024】画像をぼかす方法としては、例えば、信号
処理装置2eがアレイ検出器2dによる検出信号から断
面画像を再構成する際又は再構成した後に、各検出信号
の値を画像領域における所定の幅を持つ範囲(所定の数
のボクセル)に反映させる方法を用いることができる。
これにより、複数の検出信号の重ね合わせが行われ、設
定した幅でボケのある画像が生成される。
【0025】次に、計測条件定義工程A2における仮想
プローブのプロパティ及び走査経路の定義について、図
5を用いて説明する。図5は、表示装置4bに表示され
た計測条件設定画面53の一例を示す。計測条件設定画
面53は、3次元ビットマップデータ101のレンダリ
ング画像を表示する画像表示窓54,プローブ設定ダイ
アログ55,プローブ描画ツール56を含む。本例の場
合、プローブ描画ツール56は、仮想プローブの形状と
して球と立方体を備え、プローブ走査方法として一方向
走査と往復走査を備える。
【0026】プローブ設定ダイアログ55は、計測画像
選択ボタン57a,プローブパス設定ボタン57b,計
測方法設定リストボックス57c,プローブ形状選択リ
ストボックス57d,プローブサイズ設定窓57e,設
定情報表示窓57f,登録ボタン57g,実行ボタン5
7h,キャンセルボタン57iを含む。計測画像選択ボ
タン57aは、3次元ビットマップデータ101の中か
ら計測対象となる画像を選択するためのボタンである。
57aで選択された計測対象となる画像が、画像表示窓
54に表示される。
【0027】計測方法設定リストボックス57cは、プ
ローブ走査方法として一方向走査又は往復走査を設定
(選択)するためのボタンである。ユーザーは、プロー
ブパス設定ボタン57bを押し、計測方法設定リストボ
ックス57cでプローブ走査方法を設定すれば、画像表
示窓54に表示されたレンダリング画像上でプローブパ
スを任意に設定できる。プローブパスの設定は、例え
ば、マウスを用いて画像表示窓54に表示された矢印カ
ーソル(図示せず)を始点に移動させ、始点でマウスを
クリックして終点までドラッグすることにより行うこと
ができる。
【0028】プローブ形状選択リストボックス57d
は、仮想プローブの形状を選択するためのものである。
プローブ形状としては、例えば球や立方体などがある。
プローブサイズ設定窓57eは、球の直径,立方体の一
辺の長さ(立方体の幅)などのプローブサイズを設定す
るためのものである。プローブサイズ(球の直径又は立
方体の幅)は、レンダリング画像又は3次元ビットマッ
プデータの単位画素の幅の5倍程度が高精度計測に適当
であり、これをデフォルトとしても良い。設定情報表示
窓57fは、プローブ設定ダイアログ55で設定された
情報を表示するためのものである。
【0029】ここで、計測対象部位に適した仮想プロー
ブ形状の選択方法を、図6により説明する。図6は、図
5の画像表示窓54に表示されたレンダリング画像のA
部に対して仮想プローブを選択する例である。A部のレ
ンダリング画像は、様々な形状を含む。図6において、
黒色のハッチング部分が計測対象物のレンダリング画像
15aに対応し、白色のハッチング部分が計測対象物の
外側空間(外側領域)のレンダリング画像15bに対応
する。即ち、レンダリング画像15は、レンダリング画
像15a及び15bからなる。
【0030】図6に示すように、プローブパス51aが
頂点を含む計測対象部位を通る場合には、径の小さい球
形の仮想プローブ52aを選択し、プローブパス51b
が平面上にある計測対象部位を通る場合には、計測対象
部位の平面との接触面積が大きい直方体の仮想プローブ
52bを選択する。このようにして、計測対象部位の形
状に応じて仮想プローブ形状を選択することにより、計
測対象部位の表面位置及び寸法を短時間且つ高精度で計
測できる。この方法は、単純形状の計測対象物を高精度
で計測したい場合、複雑形状の計測対象物を低い精度で
も計測したい場合など、様々なユーザーの要求に対して
柔軟に対応できる。
【0031】ユーザーは、設定情報表示窓57fに表示
された設定情報を確認後、登録ボタン57gを押すこと
により、続けて次の計測箇所を設定できる。全ての計測
箇所に対するプローブ設定が終了した後、実行ボタン5
7hが押されると、演算装置4aは、プローブ設定ダイ
アログ55で設定された計測条件に従って計測を実行す
る。上記計測条件の設定中にキャンセルボタン57iが
押されれば、設定はリセットされる。
【0032】以上のようにして、ユーザーは、計測対象
物の構造によらず、計測条件設定画面53上において任
意の計測部位(計測位置)を短時間で容易に指定でき、
計測結果を短時間で得ることができる。
【0033】尚、上記した計測条件設定画面53上にお
けるボタンを押す行為,選択する行為等は、例えば、マ
ウスによりクリックすれば良い。また、プローブ描画ツ
ール56からプローブ形状,プローブ走査方法を選択し
て、レンダリング画像上で計測条件を設定することもで
きる。
【0034】次に、計測条件定義工程A2における計測
条件の設定例,計測工程A3における計測対象物1の表
面位置の計測例について、図7及び図8を用いて説明す
る。図7は、X線CT撮像装置2により撮像された3次
元ビットマップデータの一例を示し、図5のA部の拡大
図に相当する。図7の3次元ビットマップデータ16
は、計測対象物の3次元ビットマップデータ16a(黒
色のハッチング部分)と、計測対象物の外側空間の3次
元ビットマップデータ16b(白色のハッチング部分)
とからなる。
【0035】ユーザーは、図5に示した計測条件設定画
面53において、図7に示すような大きさの球形の仮想
プローブ12を選択し、プローブパス13を定義する。
プローブパス13は、例えば、マウスを用いて画面上の
矢印カーソル(図示せず)を始点Sに対応する点に移動
させ、この点においてマウスをクリックして図7の矢印
先端位置(終点)に対応する点までドラッグすることに
より、定義する。演算装置4aは、3次元ビットマップ
データ16上で仮想プローブ12をプローブパス13に
沿って走査することにより、プローブパス13方向にお
ける仮想プローブ12の中心位置(仮想プローブ位置)
と、仮想プローブ12内に含まれるCT値(ボクセル
値)との関係を求める。演算装置4aは、こうして取得
したCT値を分析して、計測対象物1の表面位置を検出
(計測)する。
【0036】演算装置4aで求めた仮想プローブ位置と
仮想プローブ12内に含まれるCT値との関係の一例を
図8に示す。図8で、CT値=1は仮想プローブ12内
が全て3次元ビットマップデータ16aで満たされた状
態に対応し、CT値=0は仮想プローブ12内が全て3
次元ビットマップデータ16bで満たされた状態に対応
する。CT値=0.5 は仮想プローブ12内の体積の半
分が3次元ビットマップデータ16aで満たされた状態
に対応する。この場合、縦軸のCT値は横軸の仮想プロ
ーブ位置に対してガウス積分関数20にほぼ従う関係と
なる。従って、仮想プローブ12によるCT値の計測点
が図8に■印で示すような離散的であっても、この計測
値に対してガウス積分関数20を適用する(仮定する)
ことにより、正確な表面位置(境界位置)21を求める
ことができる。図8では、CT値=0.5 となる仮想プ
ローブ位置が計測対象物1の表面位置21に対応してい
る。この場合、表面位置の計測分解能は、ボクセル幅よ
りも小さくなる。
【0037】このようにして、図7に示す3次元ビット
マップデータ16から所望のプローブパス13方向にお
ける計測対象物1の表面位置21を求めることにより、
計測対象物1の表面位置及び寸法を、ノイズに影響され
ずに、ボクセル幅以下の高分解能で計測できる。図8に
示すようなガウス積分関数に従うCT値を得るために
は、例えば、線形性を保存するX線CT撮像装置を用い
れば良い。線形性を保存するX線CT撮像装置とは、実
際の密度とCT値との関係が線形で変換できるように構
成された装置である。この場合、X線CT撮像装置によ
り再構成された画像のボケがガウス積分関数に従う。
【0038】次に、計測対象部位の特徴に応じて計測方
法を選択する一例を、図9を用いて説明する。図9は、
3種類の物質からなる計測対象物をX線CT撮像装置で
撮像した3次元ビットマップデータの一例である。本3
次元ビットマップデータ28は、密度が異なる2種類の
物質の境界を含む計測対象部位29a,1種類の物質
(黒のハッチングで示す)の両側に密度が異なる他の物
質(白のハッチングで示す)が存在する計測対象部位2
9b,密度が異なる3種類の物質の境界を含む計測対象
部位29cを有する。
【0039】計測対象部位29aの場合、図9に太線で
示すプローブパスに対するCT値の変化は、ガウス積分
関数に従う。計測対象部位29bの場合も、図9に太線
で示すプローブパスに対するCT値の変化は、ガウス積
分関数に従う。但し、黒のハッチングで示す物質の厚さ
が小さい場合には、その両側に存在する境界に対応する
ガウス積分関数が重なる。計測対象部位29cの場合
も、図9に太線で示すプローブパスに対するCT値の変
化は、ガウス積分関数に従う。但し、3種類の物質間に
存在する2つの境界に対応する形状が異なる2つのガウ
ス積分関数が重なる。従って、計測対象部位29a,2
9b,29cにおける表面位置の計測方法は、別々の方
法を採用する。
【0040】図10は、図9の計測対象部位29aにお
ける表面位置の計測方法を示す図であり、(a)は3次
元ビットマップデータにおける仮想プローブの走査要領
を示し、(b)は仮想プローブ位置とCT値との関係を
示す。ユーザーは、表示装置4bに表示された29aの
レンダリング画像に対して、図10(a)に示す球形の
仮想プローブ12及びプローブパス13を定義する。演
算装置4aは、3次元ビットマップデータ上で仮想プロ
ーブ12をプローブパス13に沿って走査し、仮想プロ
ーブ12内に含まれるCT値(ボクセル値)を求める。
この際、CT値が変化する領域(境界付近の領域)で
は、CT値を求める仮想プローブ位置の間隔を小さくし
て多くのデータをとる。図10(a)において、点線で
示した円が、CT値を求めた仮想プローブ12の位置を
表している。図10(a)から、境界付近の領域におい
て、多くの仮想プローブ位置でCT値を求めていること
が解る。このとき、仮想プローブを往復走査してデータ
の精度を上げても良い。
【0041】このようにして、演算装置4aは、図10
(b)に示す仮想プローブ位置と仮想プローブ12内に
含まれるCT値との関係を計測する。図10(b)で、
実線34aは仮想プローブ位置に対して計測したCT値
であり、破線35aは実際の計測対象物の表面である。
演算装置4aは、以下の手順で計測対象物の表面位置を
求める。図10(b)において、初めに、高密度物質の密
度を示すCT値36H及び低密度物質の密度を示すCT
値36Lを求める。次に、36Hと36Lの中央値(平
均値)36A(=(36H+36L)/2)を求める。次
に、実線34aが中央値36Aとなる点37を、計測対
象物の表面位置として求める。この場合、34aは35
aがガウス積分関数に従ってぼけたものであるため、点
37は実際の表面位置をボクセル幅以下の高分解能で正
しく示している。従って、計測対象物の表面位置及び寸
法を、ノイズに影響されずに、ボクセル幅以下の高分解
能で計測できる。
【0042】図11は、図9の計測対象部位29bにお
ける厚さの計測方法を示す図であり、(a)は3次元ビ
ットマップデータにおける仮想プローブの走査要領を示
し、(b)は仮想プローブ位置とCT値との関係を示
す。ユーザーは、表示装置4bに表示された29bのレ
ンダリング画像に対して、図11(a)に示す球形の仮
想プローブ12及びプローブパス13を定義する。演算
装置4aは、3次元ビットマップデータ上で仮想プロー
ブ12をプローブパス13に沿って走査し、仮想プロー
ブ12内に含まれるCT値(ボクセル値)を求める。図
11(a)において、点線で示した円が、CT値を求め
た仮想プローブ12の位置を表している。このとき、仮
想プローブを往復走査してデータの精度を上げても良
い。
【0043】このようにして、演算装置4aは、図11
(b)に示す仮想プローブ位置と仮想プローブ12内に
含まれるCT値との関係を計測する。図11(b)で、
実線34bは仮想プローブ位置に対して計測したCT値
であり、2つの太い破線35bは実際の計測対象物の表面
である。図11(b)は、仮想プローブ位置における左
側から高密度物質,低密度物質,高密度物質の順に計測
対象領域が構成されている例を示している。
【0044】演算装置4aは、以下の手順で計測対象物
(低密度物質)の厚さを求める。図11(b)におい
て、初めに、高密度物質の密度を示すCT値36H及び
低密度物質の密度を示すCT値36Lを求める。36L
は、例えば、計測対象物の低密度物質と同じ材質が数十
ボクセル以上の広い領域を占める部分に対するCT値を
取得して、その平均値として求める。次に、CT値=3
6Hを示す細い破線32bと実線34bとで囲まれる領域
38bの面積を求める。この場合、34bは35bがガウ
ス積分関数に従ってぼけたものであるから、CT値=3
6Hを示す太い破線33H、CT値=36Lを示す太い
破線33L、及び2つの太い破線35bで囲まれる領域
39bの面積と、領域38bの面積とが等しい。この関
係を利用して、計測対象物(低密度物質)の厚さ40
を、(領域38bの面積)/(36H−36L)から求
める。
【0045】このようにして、計測対象物が密度の異な
る物質で挟まれた薄い構造物を含む場合でも、この薄い
構造物の境界位置及び厚さをボクセル幅以下の高分解能
(高精度)で計測できる。
【0046】図12は、図9の計測対象部位29cにお
ける厚さの計測方法を示す図であり、(a)は3次元ビ
ットマップデータにおける仮想プローブの走査要領を示
し、(b)は仮想プローブ位置とCT値との関係を示
す。ユーザーは、表示装置4bに表示された29cのレ
ンダリング画像に対して、図12(a)に示す球形の仮
想プローブ12及びプローブパス13を定義する。演算
装置4aは、3次元ビットマップデータ上で仮想プロー
ブ12をプローブパス13に沿って走査し、仮想プロー
ブ12内に含まれるCT値(ボクセル値)を求める。図
12(a)において、点線で示した円が、CT値を求め
た仮想プローブ12の位置を表している。このとき、仮
想プローブを往復走査してデータの精度を上げても良
い。
【0047】このようにして、演算装置4aは、図12
(b)に示す仮想プローブ位置と仮想プローブ12内に
含まれるCT値との関係を計測する。図12(b)で、
太い実線34cは仮想プローブ位置に対して計測したC
T値であり、2つの太い破線35cは実際の計測対象物
の表面である。図12(b)は、仮想プローブ位置にお
ける左側から高密度物質,低密度物質,中密度物質の順
に計測対象領域が構成されている例を示している。
【0048】演算装置4aは、以下の手順で計測対象物
(低密度物質)の厚さを求める。図12(b)において、
初めに、高密度物質の密度を示すCT値36H、中密度
物質の密度を示すCT値36M及び低密度物質の密度を
示すCT値36Lを求める。36Lは、例えば、計測対
象物の低密度物質と同じ材質が数十ボクセル以上の広い
領域を占める部分に対するCT値を取得して、その平均
値として求める。次に、CT値=36Hを示す細い破線
32c,太い実線34c及びプローブパスの終端を示す
細い実線41で囲まれる領域38cの面積を求める。こ
の場合、34cは35cがガウス積分関数に従ってぼけ
たものであるから、CT値=36Hを示す太い破線33
H,CT値=36Lを示す太い破線33L,CT値=3
6Mを示す太い破線33M,実線41、及び2つの太い
破線35cで囲まれる領域39cの面積は、領域38c
の面積と等しい。
【0049】次に、これを拘束条件として、高密度物質
と低密度物質の境界位置42を中心とするガウス積分関
数43(太い点線で示す)と、低密度物質と中密度物質
の境界位置44を中心とするガウス積分関数45(太い
点線で示す)とを定義し、2つのガウス積分関数43と
45の和を34cにフィッティングさせる。このフィッ
ティングに関する収束計算により、境界位置42及び4
4を求める。こうして求めた境界位置42と44との間
の距離40が、計測対象物(低密度物質)の厚さとして
求められる。
【0050】このようにして、計測対象物が密度の異な
る2つの物質で挟まれた薄い構造物を含む場合でも、こ
の薄い構造物の境界位置及び厚さをボクセル幅以下の高
分解能(高精度)で計測できる。
【0051】次に、計測対象物表面の曲率による影響を
補正する方法の一例を、図13を用いて説明する。図1
3は、本補正方法の説明図で、(a)は3次元ビットマ
ップデータを示し、(b)は3次元CADデータの画像
を示す。この場合、計測対象物の3次元ビットマップデ
ータを計測すると共に、計測対象物の3次元CADデー
タも求める。3次元CADデータは、例えば、3次元C
AD専用ソフトウェアを用いて計測位置の曲面(曲率)
を求め、この曲面で区切られる仮想プローブの体積を計
算する機能を追加して求めれば良い。曲率を持つ計測対
象物表面の3次元ビットマップデータ58a及びCAD
データ画像58bは、それぞれ図13の(a)及び
(b)における黒のハッチング部分のように表示され
る。
【0052】図13(a)で有限の体積を持つ球形の仮
想プローブ60aをプローブパス61aに沿って走査す
ると、仮想プローブ位置が62aにおいて仮想プローブ
60aの体積の半分を計測対象物が占める。この場合、
仮想プローブ位置62aは、計測対象物の表面位置63
(破線)とずれる。一方、図13(b)で同様な球形の
仮想プローブ60bをプローブパス61bに沿って走査
しても、仮想プローブ位置が62bにおいて仮想プロー
ブ60bの体積の半分を計測対象物が占めることにな
る。
【0053】即ち、3次元CADデータの画像における
仮想プローブ位置62bと計測対象物の表面位置63と
のずれは、3次元ビットマップデータと同じになる。従
って、3次元CADデータの画像において、予め仮想プ
ローブ位置62bと計測対象物の表面位置63とのずれ
(計測誤差)を求め、3次元ビットマップデータで求め
た仮想プローブ位置62aにこの計測誤差を補正するこ
とにより、実際の計測対象物の表面位置63を求めるこ
とができる。このようにして、仮想プローブが有限な体
積を有することに起因する計測誤差を補正(キャンセ
ル)して、正確な表面位置を計測することができる。こ
の処理は、CADデータがなくても、計測部位の特徴
(エッジの角度,曲率半径など)を入力する手段を設け
ることでも実行できる。
【0054】次に、本発明による3次元寸法計測方法の
他の実施例を、図14を用いて説明する。図14は、図
1の寸法計測装置4による他の寸法計測方法を示す概略
フローチャートである。演算装置4aは、ステップB1
でユーザーからのロードコマンドを受け付けると、ステ
ップB2でX線CT撮像装置2から3次元ビットマップ
データ101を読み込む(入力する)。ステップB1
は、例えば、ユーザーが表示装置4bに表示された3次
元ビットマップデータのロードボタンを押すことにより
実行される。
【0055】次に、演算装置4aは、ステップB3でユ
ーザーからのプローブ計測条件定義(設定)コマンドを
受け付けると、ステップB4でユーザーが定義(設定)
したプローブパス情報を表示装置4bに表示する。この
プローブパス情報とは、例えば、レンダリング画像上に
表示されたプローブパス画像である。ステップB3及び
B4は、例えば、図5で説明した方法を用いる。
【0056】次に、演算装置4aは、ステップB5で、
ユーザーからのプローブパス決定入力を受け付けると次
の処理に進み、ユーザーからのプローブパス再設定(又
はキャンセス)入力を受け付けるとステップB3に戻
る。プローブパス決定入力又はプローブパス再設定入力
は、例えば、図5で説明した方法を用いる。ステップB
5でプローブパスが決定されると、演算装置4aは、ス
テップB6で、プローブパスの計測位置に適した複数の
計測方法の候補を表示装置4bに表示する。計測方法の
候補には、計測対象物の境界位置を計測する方法,薄肉
部の幅(厚さ,隙間)を計測する方法,薄肉部の幅計測
のうち薄肉部を挟む両側の物質の材質が異なる場合の計
測方法などがある。これらの候補が、例えば、「境界位
置計測」,「幅計測(2材質)」,「幅計測(3材
質)」のように表示される。
【0057】次に、演算装置4aは、ステップB7でユ
ーザーにより計測方法が選択されると、ステップB8で
選択された計測方法により3次元ビットマップデータ上
でプローブパスに沿って仮想プローブを走査して計測を
行う。計測方法の選択は、例えば、ユーザーが表示装置
4bに表示された複数の計測方法の中から所望の計測方
法を選択することにより実行される。
【0058】最後に、演算装置4aは、ステップB9で
ユーザーにより計測結果の出力方法が選択されると、ス
テップB10でユーザーにより選択された出力方法に従
って、出力装置5及び/又は表示装置4bに計測結果を
出力する。計測結果の出力方法には、例えば、計測値を
表示装置4bに表示する方法、計測値に応じて着色した
ビットマップ画像を表示装置4bに表示する方法、計測
値などをテキストファイルに出力する方法、計測値に応
じて着色した3次元ビットマップデータやSTLデータを
出力する方法などがある。STLデータとは、物体表面
が三角形パッチ(ファセット)による多角形として表さ
れた形状データである。
【0059】尚、以上の実施例では、3次元ビットマッ
プデータに対応する画像としてレンダリング画像を用い
た例を説明したが、これに限定されるものではない。
【0060】次に、本発明による3次元寸法計測方法の
他の実施例を説明する。本実施例は、上記した実施例の
ようにユーザーがレンダリング画像上でプローブパスを
設定するのではなく、プローブパスは自動で設定され
る。この場合、計測対象物の寸法計測が自動で行われ、
その後、ユーザーは計測位置を指定する。この計測位置
の指定は、例えば、計測結果データをレンダリング表示
した画面(レンダリング画面)上で、結果を知りたい位
置をマウスでクリックするなどして行う。計測結果デー
タとは、寸法の計測値に応じて着色した3次元ビットマ
ップデータやSTLデータなどである。
【0061】以下、3次元CADデータを利用してプロ
ーブパスを自動で設定し、計測対象物の寸法を自動で計
測する方法の一例を説明する。始めに、X線CT撮像装
置で計測対象物を撮像した3次元ビットマップデータ
と、計測対象物の3次元CADデータとを用意する。3
次元CADデータは、例えば計測対象物の設計図などで
ある。次に、3次元CADデータをSTLデータに変換
する。CADデータをSTLデータに変換するには、例
えば既存のCADソフトウェアなどを用いればよい。
【0062】次に、STLデータと3次元ビットマップ
データとの位置合わせを行う。位置合わせの方法は、例
えば、予め複数の部位を計測して、この計測値をもとに
基準(基準となる点,線,面,座標など)を求め、ST
Lデータと3次元ビットマップデータの基準が合うよう
に、これらのデータの一方又は両方を座標変換する。こ
のとき、求める基準として原点と座標系を設定すると、
座標変換が容易になる。上記位置合わせにより、3次元
ビットマップデータとSTLデータは等しい座標で表さ
れる。
【0063】次に、STLデータ上でプローブパスを自
動設定する。STLデータはファセット(三角形パッ
チ)が集合したデータであるため、例えば、各ファセッ
トの重心位置からファセット面の法線方向にプローブパ
スを自動設定する。これにより、計測対象物の表面全体
(又はユーザーの指定領域)で、ファセット数に対応す
る複数のプローブパスを自動設定することができる。
【0064】次に、3次元ビットマップデータ上で、上
記のようにして設定された全プローブパスに対応する経
路に沿って仮想プローブを走査して、計測対象物の寸法
を自動計測する。この場合、3次元ビットマップデータ
とSTLデータは、上記位置合わせにより座標が等しく
設定されているため、計測対象物の表面位置を正確に計
測することができる。この結果、各ファセット位置にお
ける計測対象物の表面位置及び寸法、並びに、各ファセ
ット位置における計測対象物とSTLデータとの表面位
置の差などを求めることができる。この表面位置の差
は、例えばSTLデータが計測対象物の設計図を表す場
合、実際の製品(計測対象物)が設計図どおりに製作さ
れているか否かを示す指標となる。
【0065】上記したようにして自動計測した結果は、
例えば新しいSTLデータ(計測結果STLデータ)と
して保存される。この計測結果STLデータは、例えば
ファセット毎の色情報として計測結果が保存される。ユ
ーザーは、計測結果STLデータのレンダリング画像上
で任意(所望)の計測対象位置(部位)を指定すること
により、計測結果STLデータから計測結果を取得する
ことができる。
【0066】例えば、ユーザーが、計測結果STLデー
タのレンダリング画像上で、所望のファセットをマウス
のクリックにより指定すると、ソフトウェアがファセッ
トの持つ計測結果情報を画面上に表示する。計測結果情
報は、例えば、3次元ビットマップデータのSTLデー
タに対する表面位置の差が、x方向で+0.1mm 、y方
向で−0.2mm 、z方向で−0.1mm などと表したもの
である。計測結果情報としては、計測対象物の表面位
置,厚さなどの値を表してもよい。このようにして、ユ
ーザーは、計測結果STLデータのレンダリング画像上
で任意の計測位置を指定するだけで、即座に、計測結果
STLデータから計測結果を取得することができる。
【0067】以上の実施例で例示された本発明では、物
体内部の非破壊検査に使われるX線CTを利用するた
め、物体の内部形状を計測することができる。このた
め、組み立てた機械部品とそのケーシングとの間の距離
など、外部から直接計測することのできない内部構造を
有する物体(3次元構造物,計測対象物)の寸法計測に
適している。
【0068】また、一度3次元ビットマップデータを作
成すれば、物体そのものがなくても任意の表面位置又は
寸法を計測することができる。従って、例えば、壊して
しまう試作品,使用している過程で変形する製品などに
対して、始めに3次元ビットマップデータを作成してお
き、後にその寸法等を使用製品と比較する場合に適す
る。このような本発明の寸法計測方法は、自動車関連機
器,産業機械関連機器,考古学関連物品,芸術関連物品
などへの適用が特に効果的である。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、外部から直接計測でき
ない内部構造を有する計測対象物の3次元寸法を、X線
CT撮像装置を利用してボクセル幅以下の高分解能で高
速に計測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である3次元寸法計測装置の
概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例である3次元寸法計測方法の
概略フローチャートである。
【図3】仮想プローブを用いて計測対象物の表面位置を
計測する方法の一例を示す図である。
【図4】X線CT撮像装置で得た3次元ビットマップデ
ータの一例を示す図で、(a)は画像をぼかさない場合
を、(b)は画像をぼかした場合を、それぞれ示す。
【図5】表示装置に表示された計測条件設定画面の一例
を示す図である。
【図6】図5のレンダリング画像のA部に対して仮想プ
ローブを選択する例を示す図である。
【図7】X線CT撮像装置により撮像された3次元ビッ
トマップデータの一例を示す図である。
【図8】仮想プローブ位置と仮想プローブ内に含まれる
CT値との関係の一例を示す図である。
【図9】3種類の物質からなる計測対象物をX線CT撮
像装置で撮像した3次元ビットマップデータの一例を示
す図である。
【図10】図9の計測対象部位29aにおける表面位置
の計測方法を示す図で、(a)は3次元ビットマップデ
ータにおける仮想プローブの走査要領を、(b)は仮想
プローブ位置とCT値との関係を、それぞれ示す。
【図11】図9の計測対象部位29bにおける厚さの計
測方法を示す図で、(a)は3次元ビットマップデータ
における仮想プローブの走査要領を、(b)は仮想プロ
ーブ位置とCT値との関係を、それぞれ示す。
【図12】図9の計測対象部位29cにおける厚さの計
測方法を示す図で、(a)は3次元ビットマップデータ
における仮想プローブの走査要領を、(b)は仮想プロ
ーブ位置とCT値との関係を、それぞれ示す。
【図13】計測対象物表面の曲率による影響を補正する
方法の一例を説明する図で、(a)は3次元ビットマップ
データを、(b)は3次元CADデータの画像を、それ
ぞれ示す。
【図14】本発明による3次元寸法計測方法の他の実施
例を示す概略フローチャートである。
【符号の説明】
1…計測対象物、2…X線CT撮像装置、2a…電子加
速器、2b…回転台、2c…昇降器、2d…アレイ検出
器、2e…信号処理装置、2f…X線、3…プローブ計
測条件定義手段、4…寸法計測装置、4a…演算装置、
4b…表示装置、4c…入力手段、5…出力装置、1
0,11,11a,11b,16,16a,16b,2
8,58a…3次元ビットマップデータ、12,52
a,52b,60a,60b…仮想プローブ、12a,
62a,62b…仮想プローブ位置、13,13a,1
3b,13c,51a,51b,61a,61b…プロ
ーブパス、15,15a,15b…レンダリング画像、
21…表面位置、35a,35b,35c…計測対象物
の表面、58b…CADデータ画像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−243833(JP,A) 特開2000−156780(JP,A) 特開2001−52160(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 15/00 - 15/08 G01B 11/00 - 11/30 102 G01B 21/00 - 21/32 G06T 1/00 - 9/40 A61B 6/00 - 6/14 313 G01N 23/00 - 23/227

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計測対象物の3次元ビットマップデータを
    取得するX線CT撮像装置と、前記3次元ビットマップ
    データに対応する画像を表示する表示装置と、前記3次
    元ビットマップデータが存在する仮想空間に定義された
    有限の体積を持つ検査領域である仮想プローブを定義す
    る仮想プローブ定義手段と、前記画像に前記仮想プロー
    の走査経路を定義する計測条件定義手段と、前記3次
    元ビットマップデータ上で前記走査経路に対応する経路
    に沿って前記仮想プローブを走査して、前記仮想プロー
    ブ内部に含まれる複数のボクセルのCT値の変化を求め
    て、前記計測対象物の寸法を計測する計測手段と、を備
    えることを特徴とする3次元寸法計測装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記計測条件定義手段
    は、前記仮想プローブの仕様も定義することを特徴とす
    る3次元寸法計測装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記計測手段
    は、前記仮想プローブ位置と前記仮想プローブ内に含ま
    れるCT値との関係からCT値の変化を求めて前記計測
    対象物の寸法を求めることを特徴とする3次元寸法計測
    装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記計測手段は、前記
    仮想プローブ位置と前記仮想プローブ内に含まれるCT
    値との関係をガウス積分関数でフィッティングさせ、
    T値の変化を求めることにより、前記計測対象物の寸法
    を求めることを特徴とする3次元寸法計測装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4において、前記計測手段
    は、前記計測対象物の表面位置である境界の内側物質及
    び外側物質それぞれの密度に対応するCT値も用いて前
    記計測対象物の寸法を求めることを特徴とする3次元寸
    法計測装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れかにおいて、前記仮
    想プローブの大きさが前記画像を構成する単位画素の幅
    よりも大きいことを特徴とする3次元寸法計測装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6の何れかにおいて、前記X
    線CT撮像装置は、前記計測対象物を透過したX線の検
    出信号から断面画像を再構成する際又は再構成した後
    に、画像をぼかす処理を施すことを特徴とする3次元寸
    法計測装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の何れかにおいて、前記計
    測手段は、前記計測対象物の3次元CADデータ上にお
    ける前記仮想プローブ位置と前記計測対象物の表面位置
    との関係に基づいて、前記画像上で求めた前記計測対象
    物の寸法の計測誤差を補正することを特徴とする3次元
    寸法計測装置。
  9. 【請求項9】計測対象物の3次元ビットマップデータを
    取得するX線CT撮像装置と、前記3次元ビットマップ
    データに対応する画像を表示する表示装置と、前記3次
    元ビットマップデータが存在する仮想空間に定義された
    有限の体積を持つ検査領域である仮想プローブを定義す
    る仮想プローブ定義手段と、前記画像に前記仮想プロー
    の仕様及び走査経路を定義するための入力手段と、前
    記3次元ビットマップデータ上で前記走査経路に対応す
    る経路に沿って前記仮想プローブを走査し、前記仮想プ
    ローブ位置と前記仮想プローブ内に含まれるCT値との
    関係から前記計測対象物の寸法を計測する計測手段と、
    を備えることを特徴とする3次元寸法計測装置。
  10. 【請求項10】計測対象物の3次元ビットマップデータ
    を取得するX線CT撮像装置と、前記3次元ビットマッ
    プデータのレンダリング画像を表示する表示装置と、
    記3次元ビットマップデータが存在する仮想空間に定義
    された有限の体積を持つ検査領域である仮想プローブを
    定義する仮想プローブ定義手段と、前記レンダリング画
    像上で前記仮想プローブの仕様及び走査経路を定義する
    ための入力手段と、前記3次元ビットマップデータ上で
    前記走査経路に対応する経路に沿って前記仮想プローブ
    を走査し、前記仮想プローブ位置と前記仮想プローブ
    に含まれるCT値との関係から前記計測対象物の寸法を
    計測する計測手段と、を備えることを特徴とする3次元
    寸法計測装置。
  11. 【請求項11】請求項9又は10において、前記仮想プ
    ローブの大きさが前記3次元ビットマップデータに対応
    する画像又は前記レンダリング画像を構成する単位画素
    の幅よりも大きいことを特徴とする3次元寸法計測装
    置。
  12. 【請求項12】X線CT撮像装置を用いて計測対象物の
    3次元ビットマップデータを取得し、前記3次元ビット
    マップデータに対応する画像を表示する工程を含み、前
    記画像に対して定義され、前記3次元ビットマップデー
    タが存在する仮想空間に定義された有限の体積を持つ検
    査領域である仮想プローブの走査経路に沿って前記仮想
    プローブを走査して、前記仮想プローブ内部に含まれる
    複数のボクセルのCT値の変化を求めて、前記計測対象
    物の寸法を計測することを特徴とする3次元寸法計測方
    法。
  13. 【請求項13】請求項12において、前記仮想プローブ
    位置と前記仮想プローブ内に含まれるCT値との関係か
    CT値の変化を求めて前記計測対象物の寸法を求める
    ことを特徴とする3次元寸法計測方法。
  14. 【請求項14】請求項13において、前記仮想プローブ
    位置と前記仮想プローブ内に含まれるCT値との関係を
    ガウス積分関数でフィッティングさせ、CT値の変化を
    求めることにより、前記計測対象物の寸法を求めること
    を特徴とする3次元寸法計測方法。
  15. 【請求項15】請求項13又は14において、前記計測
    対象物の表面位置である境界の内側物質及び外側物質そ
    れぞれの密度に対応するCT値も用いて前記計測対象物
    の寸法を求めることを特徴とする3次元寸法計測方法。
  16. 【請求項16】請求項12乃至15の何れかにおいて、
    前記仮想プローブの大きさが前記画像を構成する単位画
    素の幅よりも大きく設定されていることを特徴とする3
    次元寸法計測方法。
  17. 【請求項17】請求項12乃至16の何れかにおいて、
    前記計測対象物を透過したX線の検出信号から断面画像
    を再構成する際又は再構成した後に、画像をぼかすこと
    を特徴とする3次元寸法計測方法。
  18. 【請求項18】請求項12乃至17の何れかにおいて、
    前記計測対象物の3次元CADデータ上における前記仮
    想プローブ位置と前記計測対象物の表面位置との関係に
    基づいて、前記画像上で求めた前記計測対象物の寸法の
    計測誤差を補正することを特徴とする3次元寸法計測方
    法。
  19. 【請求項19】X線CT撮像装置を用いて計測対象物の
    3次元ビットマップデータを取得し、 前記計測対象物の3次元CADデータを変換して求めた
    物体表面が三角形パッチによる多角形として表された形
    状データと前記3次元ビットマップデータとの位置合わ
    せを行い、前記物体表面が三角形パッチによる多角形と
    して表された形状データ上で前記3次元ビットマップデ
    ータが存在する仮想空間に定義された有限の体積を持つ
    検査領域である仮想プローブの走査経路を自動設定し、 前記3次元ビットマップデータ上で前記走査経路に対応
    する経路に沿って前記仮想プローブを走査して、前記仮
    想プローブ内部に含まれる複数のボクセルのCT値の変
    化を求めて、前記計測対象物の寸法を計測することを特
    徴とする3次元寸法計測方法。
  20. 【請求項20】請求項19において、前記計測対象物の
    寸法を計測した計測結果が保存された計測結果物体表面
    が三角形パッチによる多角形として表された形状データ
    のレンダリング画像を表示装置に表示し、該レンダリン
    グ画像上で指定された計測対象位置に対応する計測結果
    を表示装置に表示することを特徴とする3次元寸法計測
    方法。
  21. 【請求項21】計測対象物の3次元ビットマップデータ
    を取得するX線CT撮像装置と、前記 計測対象物の3次
    元CADデータを変換して求めた物体表面が三角形パッ
    チによる多角形として表された形状データと前記3次元
    ビットマップデータとの位置合わせを行う手段と、前記
    3次元ビットマップデータが存在する仮想空間に定義さ
    れた有限の体積を持つ検査領域である仮想プローブを定
    義する仮想プローブ定義手段と、前記物体表面が三角形
    パッチによる多角形として表された形状データ上で前記
    仮想プローブの走査経路を自動設定する手段と、前記3
    次元ビットマップデータ上で前記走査経路に対応する経
    路に沿って前記仮想プローブを走査して、前記仮想プロ
    ーブ内部に含まれる複数のボクセルのCT値の変化を求
    めて、前記計測対象物の寸法を計測する計測手段と、を
    備えることを特徴とする3次元寸法計測装置。
  22. 【請求項22】請求項21において、前記計測手段によ
    る計測結果が保存された計測結果物体表面が三角形パッ
    チによる多角形として表された形状データのレンダリン
    グ画像を表示すると共に、該レンダリング画像上で指定
    された計測対象位置に対応する計測結果を表示する表示
    装置を備えることを特徴とする3次元寸法計測装置。
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