JP3430838B2 - 多段積みストレ−ジ装置 - Google Patents

多段積みストレ−ジ装置

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JP3430838B2
JP3430838B2 JP04690197A JP4690197A JP3430838B2 JP 3430838 B2 JP3430838 B2 JP 3430838B2 JP 04690197 A JP04690197 A JP 04690197A JP 4690197 A JP4690197 A JP 4690197A JP 3430838 B2 JP3430838 B2 JP 3430838B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、多段積みの商品
を保管し切り出しを行うストレ−ジ装置、特に保管効率
と搬送能力の向上に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、倉庫面積を最大限に活用して段積
みされた商品を効率良く保管するとともに、入庫作業と
出庫作業を完全に分離して、商品の先入れ先出しを確実
に行うため、エア−シリンダにより間欠的に前後動する
駆動レ−ルと、駆動レ−ルに沿って設けたブレ−キ装置
を有するストレ−ジ装置が使用されている。そしてパレ
ット上に段積みされた商品をフォ−クリフトを使用して
ストレ−ジ装置の駆動レ−ル上に移載し、駆動レ−ルを
前進させて段積み商品を移動する。駆動レ−ルを後退す
るときは、前進させた段積み商品をブレ−キ装置でその
位置に停止させる。この駆動レ−ルの前後動を繰り返し
てパレット上に段積みされた商品を間欠的に前進させ
る。このようにしてパレット上に段積みされた商品を水
平に搬送し、荷崩れや荷いたみを防止し、重量の異なる
商品でも同一レ−ンで移動できるようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のストレ−ジ
装置は段積みされた商品を間欠的に前進させるときに、
段積みされた商品の荷崩れを防止するために搬送速度が
限定され、搬送効率が悪かった。また、搬送時の荷崩れ
を防止するために、パレット上に段積みされた商品を倉
庫で平積み保管するように多段に積み重ねることが困難
であり、保管効率が悪いという短所もあった。 【0004】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、高層に多段積みされた商品を効率良
く搬送するとともに安定して保管することができる多段
積みストレ−ジ装置を得ることを目的とするものであ
る。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明に係る多段積み
ストレ−ジ装置は、多段に段積みされた商品を搬送する
搬送台車と、搬送台車上の前部と後部に設けられ、多段
に段積みされた商品を搭載する2組の傾動テ−ブル及び
搬送台車を搬送する駆動機構部とを有し、搬送台車の前
部に設けた傾動テ−ブルは前端部に支点を有し、搬送台
の中心側に昇降機構を有し、搬送台車の後部に設けた
傾動テ−ブルは後端部に支点を有し、搬送台車の中心側
に昇降機構を有し、各昇降機構は2組の傾動テ−ブルに
多段に段積みされた商品を搭載するときに上昇端まで上
昇して傾動テ−ブルを水平に支持し、2組の傾動テ−ブ
ルに多段に段積みされた商品を搭載した後に傾動テ−ブ
ルの中心側を下降させて傾動テ−ブルを傾け、2組の傾
動テ−ブルに搭載した段積みされた商品を直接寄りかか
らせ、駆動機構部は傾動テ−ブルを傾けた状態で搬送台
車を前進させることを特徴とする。 【0006】 【0007】 【発明の実施の形態】この発明の多段積みストレ−ジ装
置は、複数の搬送台車と、搬送台車の前部と後部に搭載
した2組の傾動テ−ブルと、搬送台車を移動させる駆動
機構部とを有する。搬送台車の前部に設けられた傾動テ
−ブルは前端部の係止部が搬送台車に回動自在に取り付
けられ、後端部が例えばジャッキ等の昇降機構部により
水平に支持され、昇降機構部の下降により前端部の係止
部を中心にして下側に傾くように構成している。搬送台
車の後部に設けられた傾動テ−ブルは後端部の係止部が
搬送台車に回動自在に取り付けられ、前端部が昇降機構
部により水平に支持され、昇降機構部の下降により後端
部の係止部を中心にして下側に傾くように構成してい
る。 【0008】この2組の傾動テ−ブルに例えば3段のパ
レット段積み商品を移載するとき、各昇降機構部は上昇
端まで上昇して傾動テ−ブルを水平に支持している。搬
送台車の2組の傾動テ−ブルに3段のパレット段積み商
品を移載すると、各昇降機構部が下降して傾動テ−ブル
を一定角度だけ傾ける。この各傾動テ−ブルの傾きによ
り各傾動テ−ブルに移載した3段のパレット段積み商品
が互いに寄りかかるように傾く。この状態で駆動機構部
を駆動して搬送台車を搬送する。 【0009】このように各傾動テ−ブルに移載した3段
のパレット段積み商品を、互いに寄りかかるように傾
け、搬送台車の前部に設けた傾動テ−ブルに移載した3
段のパレット段積み商品には搬送方向と逆方向の力を働
かせ、搬送台車の後部に設けた傾動テ−ブルに移載した
3段のパレット段積み商品には搬送方向と同方向の力を
働かせて、各3段のパレット段積み商品自体を自重で支
持するようにして、搬送台車の搬送速度を早くしたとき
の荷崩れ等を防ぐ。 【0010】 【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す側面図であ
る。図に示すように、ストレ−ジ装置1は複数の搬送台
車2と、搬送台車2の前部と後部に搭載した2組の傾動
テ−ブル3a,3bと、駆動機構部4とを有する。搬送
台車2は、図2の側面図と図3の後面図に示すように、
下部の中心線に沿って複数の突起部5が一定間隔で設け
られている。突起部5は搬送台車2の前進方向である前
端部に傾斜面を有する。搬送台車2の前部に設けられた
傾動テ−ブル3aは前端部の係止部6aが搬送台車2に
回動自在に取り付けられ、後端部が例えばねじジャッキ
やラック駆動ジャッキ,油圧ジャッキ等の昇降機構部7
aにより水平に支持され、昇降機構部7aの下降により
前端部の係止部6aを中心にして下側に傾くように構成
している。搬送台車2の後部に設けられた傾動テ−ブル
3bは後端部の係止部6bが搬送台車2に回動自在に取
り付けられ、前端部が昇降機構部7bにより水平に支持
され、昇降機構部7bの下降により後端部の係止部6b
を中心にして下側に傾くように構成している。搬送台車
2の下部に設けられた駆動機構部4は駆動シリンダ8
と、駆動シリンダ8のビストンロッドに取り付けられた
リンクバ−9と、リンクバ−9に一定間隔で取り付けら
れた複数の回動リンク10を有する。リンクバ−9は複
数の車輪11を有し、駆動シリンダ8により搬送台車2
の搬送路の中心線に沿って間欠的に前進,後退する。回
動リンク10は、図4に示すように、後端部がリンクバ
−9に回動自在に取り付けられ、後方である駆動シリン
ダ8側にスプリング12で付勢され、先端部が搬送台車
2の下面に圧接するように形成されている。 【0011】上記のように構成されたストレ−ジ装置1
を縦列状態に配置した倉庫の一例を図5に示す。図に示
すように、倉庫13の複数レ−ンに設けられたストレ−
ジ装置1aa〜1bzの入庫側には搬送コンベア14が
設けられ、出庫側には荷捌き場兼出荷ヤ−ド(以下、出
荷ヤ−ドという)15が設けられている。搬送コンベア
14の入庫口側には、例えば自動パレット3段積み付け
機16a,16bを有する入庫コンベア17が設けられ
ている。ストレ−ジ装置1aa〜1bzの搬送路18に
は、図6の側面図に示すように、パレット段積み商品1
9を搬送コンベア14側から出荷ヤ−ド15側に搬送す
る本ライン20と、搬送台車2を搬送コンベア14側に
返す復帰ライン21を有する。搬送路18の出荷ヤ−ド
15側の端部と搬送コンベア14側の端部には本ライン
20と復帰ライン21を連結する垂直リフタ22a,2
2bが設けられている。そして本ライン20には図7の
平面図に示すように、中央部と搬送コンベア14側端部
の垂直リフタ22bを回避した位置に駆動機構部4の駆
動シリンダ8a,8bが設けられ、本ライン20の中央
部に設けた駆動シリンダ8aにより本ライン20に設け
たリンクバ−9aを間欠的に前後に移動し、搬送コンベ
ア14側の端部に設けた駆動シリンダ8bにより搬送コ
ンベア14側の垂直リフタ22bの部分に設けたリンク
バ−9bを間欠的に前後に移動する。 【0012】上記のように構成された倉庫13にパレッ
ト段積み商品19を入庫して保管し出荷するときの動作
を説明する。 【0013】例えば工場でパレットに段積みされて入庫
コンベア17で搬送されたパレット段積み商品19は搬
送コンベア14の前段で自動パレット3段積み付け機1
6a,16bにより、図6に示すように、自動的に3段
に積み付けられる。この3段に積み付けられたパレット
段積み商品19は搬送コンベア14により所定のライ
ン、例えはストレ−ジ装置1aaのラインまで搬送され
る。ストレ−ジ装置1aaのラインまで搬送された3段
のパレット段積み商品19は、例えば昇降式のチェ−ン
コンベアやパレットの側面クランプ式又はフォ−ク式等
の移載装置により、ストレ−ジ装置1aaの入庫側にあ
る搬送台車2の傾動テ−ブル3a,3bに順次移載され
る。この3段のパレット段積み商品19を傾動テ−ブル
3a,3bに移載するとき、昇降機構部7a,7bは上
昇端まで上昇して傾動テ−ブル3a,3bを水平に支持
している。搬送台車2の2組の傾動テ−ブル3a,3b
に3段のパレット段積み商品19を移載すると、昇降機
構部7a,7bが下降して傾動テ−ブル3a,3bを一
定角度だけ傾ける。この傾動テ−ブル3a,3bの傾き
により傾動テ−ブル3a,3bに移載した3段のパレッ
ト段積み商品19が互いに寄りかかるように傾く。この
状態で駆動機構部4を駆動して搬送台車2を出荷ヤ−ド
15側に搬送する。 【0014】このように傾動テ−ブル3a,3bに移載
した3段のパレット段積み商品19が互いに寄りかかる
ように傾け、搬送台車2の前部に設けた傾動テ−ブル3
aに移載した3段のパレット段積み商品19aには搬送
方向と逆方向の力を働かせ、搬送台車2の後部に設けた
傾動テ−ブル3bに移載した3段のパレット段積み商品
19bには搬送方向と同方向の力を働かせて、3段のパ
レット段積み商品19a,19b自体を自重で支持する
ようにしたから、搬送台車2の搬送速度を早くしても荷
崩れなしに搬送することができる。 【0015】駆動機構部4で搬送台車2を搬送するとき
は、駆動機構部4の駆動シリンダ8a,8bを前進する
とリンクバ−9a,9bが前進して、図4に示すよう
に、回転リンク10の先端部が搬送台車2の下面に設け
た突起部5の後端部に突き当たる。この状態で駆動シリ
ンダ8a,8bがさらに前進すると、回転リンク10が
突起部5に与える押圧力で駆動台車2が押されて前進す
る。駆動シリンダ8a、8bが所定のストロ−ク分だけ
前進したら、駆動シリンダ8a,8bを後退させる。駆
動シリンダ8a,8bを後退させるとリンクバ−9と回
転リンク10も後退し、回転リンク10が突起部5から
離れ、3段のパレット段積み商品19a,19bを搭載
した搬送台車2は停止している。この駆動シリンダ8を
後退させたときに、回転リンク10の先端部が後段の突
起部5の位置に当たると、突起部5の前端部の傾斜面に
沿って下側に回動して後段の突起部5を回避して後退
し、搬送台車2は停止したままになっている。駆動シリ
ンダ8a、8bが、図7に示すように後退端に達すると
駆動シリンダ8a、8bを再び前進させて搬送台車2を
前進させる。 【0016】この搬送台車2に対するパレット段積み商
品19の移載と搬送を順次繰返して各ラインのストレ−
ジ装置1aa〜1bzにパレット段積み商品19を移載
して保管する。各ラインのストレ−ジ装置1aa〜1b
zのパレット段積み商品19を搭載した搬送台車2が出
荷ヤ−ド15側の端部まで到達したら、傾動テ−ブル3
a,3bの昇降機構部7a,7bを上昇させて傾動テ−
ブル3a,3bを水平にしてパレット段積み商品19を
水平に保持する。そして出荷計画に応じて、図6に示す
ように、フォ−クリフト23等により出荷ヤ−ド15端
部の搬送台車2に搭載したパレット段積み商品19を出
荷する。 【0017】出荷ヤ−ド15端部の搬送台車2に搭載し
たパレット段積み商品19を全て積降したら、図7に示
すように駆動シリンダ8a、8bが後退端にある状態で
出荷ヤ−ド15側の垂直リフタ22aを下降して出荷ヤ
−ド15端部の搬送台車2を復帰ライン21に送り、復
帰ライン21で搬送コンベア14側に回収する。搬送コ
ンベア14側に回収した搬送台車2は駆動シリンダ8b
が前進端に達しているときに搬送コンベア14側の垂直
リフタ22bで本ライン20に復帰させる。 【0018】このようにして3段に積み付けたパレット
段積み商品19を安定して搬送し保管することができ
る。 【0019】上記実施例は、ストレ−ジ装置1の傾動テ
−ブル3a,3bの上面を平坦にした場合について説明
したが、傾けて搬送中のパレット段積み商品19のずれ
を防止するため傾動テ−ブル3a,3bにストッパを設
けたり、パレット段積み商品19の移載を容易にするた
めロ−ラを設けても良い。 【0020】また、上記実施例は2組の傾動テ−ブル3
a,3bを搬送台車2に設けた場合について説明した
が、図8に示すように、搬送台車2の中央に固定テ−ブ
ル3cを設け、前後に傾動テ−ブル3a,3bを設けて
も良い。この場合も前後の傾動テ−ブル3a,3bに搭
載したパレット段積み商品19を中央の固定テ−ブル3
cに搭載したパレット段積み商品19側に若干傾けるこ
とで、搬送台車2に搭載したパレット段積み商品19の
自重が中心側に働き、安定して搬送することができる。 【0021】さらに、上記実施例はストレ−ジ装置1の
駆動機構部4として駆動シリンダ8とリンクバ−9と回
動リンク10を使用した場合について説明したが、駆動
機構部4としてチェ−ンコンベア等を使用しても良い。 【0022】また、上記実施例はパレットに段積みされ
た商品19を搬送して保管する場合について説明した
が、プラスチック等のケ−ス詰めの商品を段積みして搬
送し保管する場合にもパレット段積み商品19と同様に
適用することができる。 【0023】 【発明の効果】この発明は以上説明したように、搬送台
の前部と後部に設けた各傾動テ−ブルに移載した多段
積みの商品を、互いに寄りかかるように傾け、搬送台車
の前部に設けた傾動テ−ブルに移載した多段積みの商品
には搬送方向と逆方向の力を働かせ、搬送台車の後部に
設けた傾動テ−ブルに移載した多段積みの商品には搬送
方向と同方向の力を働かせて、各多段積みの商品自体を
直接寄りかからせて自重で支持するようにしたから、搬
送台車を高速度で搬送したときの荷崩れ等を防ぐことが
でき、安定して多段積みの商品を搬送して保管すること
ができる。 【0024】また、多段積みした商品を水平方向に搬送
して直接保管することができるから、高層ラックやスタ
ッカクレ−ンを使用した保管装置と比べて簡単に保管で
きるとともに保管装置の設備費を低減することもでき
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例の構成を示す側面図である。 【図2】上記実施例の搬送台車の構成を示す側面図であ
る。 【図3】上記搬送台車と駆動機構部を示す後面図であ
る。 【図4】駆動機構の一部を示す側面図である。 【図5】上記ストレ−ジ装置を縦列配置した倉庫を示す
平面図である。 【図6】上記倉庫の構成を示す側面図である。 【図7】駆動機構部の構成を示す平面図である。 【図8】他の搬送台車の構成を示す側面図である。 【符号の説明】 1 ストレ−ジ装置 2 搬送台車 3 傾動テ−ブル 4 駆動機構部 6 係止部 7 昇降機構部 13 倉庫 14 搬送コンベア 15 出荷ヤ−ド 19 パレット段積み商品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衛藤 信一郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 実開 昭54−66310(JP,U) 実開 平4−127085(JP,U) 実開 昭62−195573(JP,U) 実開 平1−101970(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61B 10/04 B60P 7/16 B61D 45/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 多段に段積みされた商品を搬送する搬送
    台車と、搬送台車上の前部と後部に設けられ、多段に段
    積みされた商品を搭載する2組の傾動テ−ブル及び搬送
    台車を搬送する駆動機構部とを有し、搬送台車 の前部に設けた傾動テ−ブルは前端部に支点を
    有し、搬送台車の中心側に昇降機構を有し、搬送台車
    後部に設けた傾動テ−ブルは後端部に支点を有し、搬送
    台車の中心側に昇降機構を有し、各昇降機構は2組の傾
    動テ−ブルに多段に段積みされた商品を搭載するときに
    上昇端まで上昇して傾動テ−ブルを水平に支持し、2組
    の傾動テ−ブルに多段に段積みされた商品を搭載した後
    に傾動テ−ブルの中心側を下降させて傾動テ−ブルを傾
    け、2組の傾動テ−ブルに搭載した段積みされた商品を
    直接寄りかからせ、 駆動機構部は傾動テ−ブルを傾けた状態で搬送台車を前
    進させる ことを特徴とする多段積みストレ−ジ装置。
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