JP3430622B2 - マルチ入力回路並びにこれを使用した回路及び制御装置 - Google Patents

マルチ入力回路並びにこれを使用した回路及び制御装置

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JP3430622B2
JP3430622B2 JP06895794A JP6895794A JP3430622B2 JP 3430622 B2 JP3430622 B2 JP 3430622B2 JP 06895794 A JP06895794 A JP 06895794A JP 6895794 A JP6895794 A JP 6895794A JP 3430622 B2 JP3430622 B2 JP 3430622B2
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博之 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、正論理又は負論理の入
力信号を受けるマルチ入力回路並びにこれを使用した回
路及び制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハイレベルでアクティブとなる正
論理のみの入力信号を受ける入力回路、又はローレベル
でアクティブとなる負論理のみの入力信号を受ける入力
回路があった。図4はこのような従来の入力回路の例を
示す回路図である。この回路は複数の入力信号をCPU
に取り込む例である。
【0003】図4(a)はハイレベルでアクティブとな
る正論理のみの入力信号を受ける入力回路であり、21
は複数の入力信号を受ける複数のNPNトランジスタか
らなる回路、22はこのトランジスタ回路21からの信
号を受ける制御装置であるタイマあるいはカウンタに内
蔵されたCPUである。図には示さないが、CPU22
の入力ポートIN1,IN2,…,INiは内部でプル
アップされている。この回路において、任意のトランジ
スタのベースにハイレベルの入力信号が供給されると、
トランジスタがオンとなりそのトランジスタのコレクタ
に接続されたCPU22の入力ポートがローレベルとな
る。入力信号がない場合すなわちトランジスタのベース
がローレベルの状態では、トランジスタはオフ状態であ
り、CPU22の入力ポートは(プルアップされいるた
め)ハイレベルとなる。このようなハイレベルでアクテ
ィブとなる入力方式は、主に日本で使用されてるため日
本方式と呼ばれている。
【0004】図4(b)はローレベルでアクティブとな
る負論理のみの入力信号を受ける入力回路であり、23
は複数の入力信号を受ける複数のPNPトランジスタか
らなる回路、24はこのトランジスタ回路23からの信
号を受けるCPUである。図には示さないが、CPU2
4の入力ポートIN1,IN2,…,INiは内部でプ
ルダウンされている。この回路において、任意のトラン
ジスタのベースにローレベルの入力信号が供給される
と、トランジスタがオンとなりそのトランジスタのコレ
クタに接続されたCPU24の入力ポートがハイレベル
となる。入力信号がない場合すなわちトランジスタのベ
ースがハイレベルの状態では、トランジスタはオフ状態
であり、CPU24の入力ポートは(プルダウンされい
るため)ローレベルとなる。このようなローレベルでア
クティブとなる入力方式は、主にヨーロッパで使用され
てるためヨーロッパ方式と呼ばれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の入力回路を用いた製品は、接続の誤り等ユーザに無用
な負担を強いる上、生産コストも高くなるという問題を
抱えていた。
【0006】この問題を解決するために、高級なシステ
ム機器等では、入力回路に双方向のフォトカップラを用
いたマルチ入力方式がある。図5は従来のマルチ入力回
路を示す図である。この入力回路は、被制御機器である
生産機械等を制御する制御装置に使用されてる回路であ
る。図5において、31はコモン端子、32は入力信号
を受ける入力端子、33は双方向のフォトカップラ、3
4はCPU(図示せず)の入力ポートに接続する出力端
子である。
【0007】図5の回路でコモン端子31をアース(ロ
ーレベル)に接続した場合、入力端子32にハイレベル
の入力信号が供給されると、フォトカップラ33の入力
側に電圧が印加されるので、発光ダイオードが導通して
フォトカップラ33の出力トランジスタがオンとなり、
CPUの入力ポートにはローレベルの信号が入力され
る。一方、入力端子32にローレベルの入力信号が供給
されると、フォトカップラ33の入力側には電圧が印加
されないので、発光ダイオードは導通せずフォトカップ
ラ33の出力トランジスタはオフ状態であり、CPUの
入力ポートはハイレベルの信号が入力される。したがっ
てこの場合には、ハイレベルでアクティブとなる入力回
路を構成する。
【0008】図5の回路でコモン端子31を電源(ハイ
レベル)に接続した場合、入力端子32にハイレベルの
入力信号が供給されても、フォトカップラ33の入力側
は共にハイレベルとなる同じ電圧が印加されるので、発
光ダイオードは導通せずフォトカップラ33の出力トラ
ンジスタはオフ状態であり、CPUの入力ポートはハイ
レベルの信号が入力される。一方、入力端子32にロー
レベルの入力信号が供給されると、フォトカップラ33
の入力側に電圧が印加されるので、発光ダイオードが導
通してフォトカップラ33の出力トランジスタがオンと
なり、CPUの入力ポートにはローレベルの信号が入力
される。したがってこの場合には、ローレベルでアクテ
ィブとなる入力回路を構成する。
【0009】図6はこのようなマルチ入力回路を内部に
使用した制御装置(タイマ、カウンタ等)の回路例を示
す図である。図6(a)において、35は制御装置であ
り、コモン端子(COM)と2つの入力端子(IN1,
IN2)を備えている。36は2つの入力信号を供給す
る外部機器の出力回路のNPNトランジスタ回路であ
り、各トランジスタのコレクタは各入力端子に接続され
ている。また、制御装置35のコモン端子は電源に接続
されてハイレベルとなっている。今、任意の出力トラン
ジスタのベースがハイレベルのときはその出力トランジ
スタが導通して、そのコレクタから入力端子にローレベ
ルの入力信号が供給される。この場合には、コモン端子
と入力端子との間に電圧が印加されるので、図5におい
て説明したように、制御装置35ではその入力信号をア
クティブな信号として取り込むことになる。
【0010】また、図6(b)において、35は同じく
コモン端子(COM)と2つの入力端子(IN1,IN
2)を備えた制御装置であり、37は2つの入力信号を
供給する外部機器の出力回路のPNPトランジスタ回路
である。また、コモン端子はアースに接続されてローレ
ベルとなっている。今、任意の出力トランジスタのベー
スがローレベルのときはその出力トランジスタが導通し
て、そのコレクタから入力端子にハイレベルの入力信号
が供給される。この場合にも同様に、コモン端子と入力
端子との間に電圧が印加されるので、制御装置35では
その入力信号をアクティブな信号として取り込むことに
なる。
【0011】しかしながら図5の構成のフォトカップラ
33は、Toff 時間が200μS、蓄積時間Ts が25
μSであるので、入力信号がオフとなった時から実際に
フォトカップラ33がオフとなるまでの時間Tは、T=
Toff +Ts =100μS+25μS=125μS と
なり、入力信号のデューティ比が50%である場合に
は、この入力回路の入力応答周波数fは、f=1/(1
25μS+125μS)=4kHzとなる。したがっ
て、高速のカウンタ等の制御装置にこのフォトカップラ
33を使用するはできないという問題があった。
【0012】図7は高速応答のフォトカップラを使用し
たマルチ入力回路の例を示す回路図である。図7におい
て、41はToff 時間が改善された高速の双方向フォト
カップラであり、Toff 時間が30μS、蓄積時間Ts
が20μS、Ton時間が5μSとなっている。その他の
構成は図5の場合と同じである。したがって、入力信号
がオフとなった時から実際にフォトカップラ41がオフ
となるまでの時間Tは、T=Toff +Ts =30μS+
20μS=50μS となり、入力信号のデューティ比
が50%である場合には、この入力回路の入力応答周波
数fは、f=1/(50μS+50μS)=10kHz
となる。
【0013】しかしながら、このような高速応答のフォ
トカップラは高価であるため、これを使用した制御装置
の製品コストが高くなってしまうという新たな問題が発
生することになる。
【0014】請求項1、2、3及び4に係る発明は、こ
のような従来の種々の問題を解決するものであり、ハイ
レベルでアクティブとなる入力信号と、ローレベルでア
クティブとなる入力信号の双方を受けることの可能なマ
ルチ入力回路で、入力信号に対する応答速度も速く、し
かも非常に安価な部品で構成することのできる優れたマ
ルチ入力回路を提供することを目的とする。
【0015】また請求項5に係る発明は、かかる優れた
マルチ入力回路が半導体のチップ上に形成できることに
着眼して、用途の広い優れたLSI回路を提供すること
を目的とする。
【0016】さらに請求項6及び7に係る発明は、正論
理及び負論理の入力信号を取り込むことのできるCPU
回路を提供することを目的とする。
【0017】さらにまた、請求項8に係る発明は、正論
理及び負論理の入力信号に対応できるとともに、いわゆ
る日本方式及びヨーロッパ方式の双方に対応し、かつ安
価な制御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1ないし4に係る発明は、ハイレベルでアク
ティブとなる正論理の入力信号又はローレベルでアクテ
ィブとなる負論理の入力信号を受ける入力手段と、前記
入力信号が正論理であるか又は負論理であるかに応じて
前記入力手段のバイアス条件を切り替えるバイアス切替
手段と、前記入力手段から得られる信号をハイレベル又
はローレベルの出力信号として送出する出力手段とを備
えた。
【0019】また、請求項5に係る発明は、ハイレベル
でアクティブとなる正論理の入力信号又はローレベルで
アクティブとなる負論理の入力信号を受ける第1の入力
端子、及び、前記入力信号が正論理であるか又は負論理
であるかを識別する識別信号を受ける第2の入力端子を
有し、前記識別信号に応じてバイアス切替信号を発生す
る信号発生回路と、当該バイアス切替信号に応じてバイ
アス条件を切り替えるバイアス回路と、当該バイアス回
路から得られる信号をハイレベル又はローレベルの出力
信号として送出する出力回路とを同一の半導体チップ上
に形成したLSI回路である。
【0020】また、請求項6及び7に係る発明は、ハイ
レベルでアクティブとなる正論理の入力信号又はローレ
ベルでアクティブとなる負論理の入力信号を受けるマル
チ入力回路を有し、当該入力回路から得られる信号を受
ける第1の入力ポートと、ハイレベル又はローレベルの
識別信号を受ける第2の入力ポートと、前記識別信号の
レベルに応じて前記入力信号が正論理であるか又は負論
理であるかを判別して前記入力回路の回路条件を設定す
る制御信号を発生する判別手段とを備えたCPU回路で
ある。
【0021】また、請求項8に係る発明は、被制御機器
を制御する制御装置であって、ハイレベルでアクティブ
となる正論理の入力信号又はローレベルでアクティブと
なる負論理の入力信号を受ける入力手段と、前記入力信
号が正論理であるか又は負論理であるかに応じて前記入
力手段のバイアス条件を切り替えるバイアス切替手段
と、前記入力手段から得られる信号をハイレベル又はロ
ーレベルの出力信号として送出する出力手段とを有する
マルチ入力回路を備えたものである。
【0022】
【作用】請求項1ないし4に係る発明によれば、入力信
号が正論理であるか又は負論理であるかに応じて入力手
段のバイアス条件を切り替えることにより、ハイレベル
でアクティブとなる入力信号と、ローレベルでアクティ
ブとなる入力信号の双方を受けることの可能なマルチ入
力回路で、入力信号に対する応答速度も速く、しかも非
常に安価な部品で構成することが可能となる。
【0023】請求項5に係る発明によれば、バイアス切
替信号を発生する信号発生回路、バイアス切替信号に応
じてバイアス条件を切り替えるバイアス回路、及び、バ
イアス回路から得られる信号を送出する出力回路を同一
の半導体チップ上に形成することにより、用途の広い優
れたLSI回路を提供することができる。
【0024】請求項6及び7に係る発明によれば、識別
信号のレベルに応じて入力信号が正論理か又は負論理か
を判別して入力回路の回路条件を設定することにより、
正論理及び負論理の入力信号を取り込むことのできるC
PU回路を提供することができる。
【0025】請求項8に係る発明によれば、正論理及び
負論理の入力信号の双方を判別して入力する入力回路を
備えることにより、いわゆる日本方式及びヨーロッパ方
式の双方に対応し、かつ安価な制御装置を提供すること
ができる。
【0026】
【実施例】以下、請求項1ないし8に係る発明(以下、
本発明という)の実施例について図を参照して説明す
る。
【0027】図1は本発明の実施例の構成を示す回路図
である。図1において、1はハイレベルでアクティブと
なる正論理の入力信号又はローレベルでアクティブとな
る負論理の入力信号を受ける入力端子、2はこの入力信
号が正論理であるか又は負論理であるかを識別する識別
信号を受けるコモン端子である。スイッチング用のトラ
ンジスタTR1、TR2等を含む回路は入力信号を処理
するマルチ入力回路である。3はこのマルチ入力回路か
らの信号を第1の入力ポートであるIN1ポートから取
り込んで、被制御機器(図示せず)を制御する制御手段
としてのCPUであり、制御装置に内蔵されている。
【0028】入力端子1には入力抵抗として並列抵抗R
1及びR2が接続され、過電圧保護用のツェナーダイオ
ードD1を介してアースに接続されている。この並列抵
抗R1及びR2は電力容量を増加させるためであり、以
下、説明を簡便にするため合成された抵抗R12と称す
る。入力端子1に供給された入力信号は、この抵抗R1
2を経て直列抵抗R3を介してPNPトランジスタTR
2のベースに供給される。トランジスタTR2のエミッ
タは電源に接続されるとともに、そのベース・エミッタ
間には抵抗R4が接続されている。したがってこの抵抗
R3及び抵抗R4はトランジスタTR2のバイアス回路
を構成し、ノイズ除去用のコンデンサC1及びC2を含
め、入力端子1から抵抗R4までは入力信号を受ける入
力手段を構成する。
【0029】また、トランジスタTR2のコレクタは負
荷抵抗R5に接続され、さらに直列抵抗R6を介してC
PU3のIN1ポートに接続されている。また、抵抗R
12と抵抗R3の接続点には抵抗R9を介してPNPト
ランジスタTR1のコレクタが接続され、トランジスタ
TR1のエミッタはアースに、ベースはCPU2の出力
ポートであるOUT1ポートにそれぞれ接続されてい
る。したがって、トランジスタTR2、抵抗R5及び抵
抗R6は、バイアス回路から得られる信号をハイレベル
又はローレベルの出力信号として送出する出力手段を構
成する。
【0030】コモン端子2には、入力信号が正論理であ
るか又は負論理であるかにより、電源又はアースに接続
されてハイレベル又はローレベルの識別信号が供給され
る。コモン端子2にハイレベルの識別信号が供給された
場合には、ダイオードD2のアノード及びカソードは共
にハイレベルとなり非導通状態である。したがって、C
PU3の第2の入力ポートであるポートCOMには抵抗
R7及びR8を介して電源VDDが供給されるので、CO
Mポートはハイレベルとなる。一方、コモン端子2にロ
ーレベルの識別信号が供給された場合には、ダイオード
D2が導通するので、抵抗R7と抵抗R8の接続点がア
ースされ、COMポートはローレベルとなる。したがっ
て、コモン端子2から抵抗8までの回路は、入力端子1
からの入力信号が正論理であるか又は負論理であるかを
識別する識別信号を受ける入力手段を構成する。
【0031】CPU3からは、COMポートに供給され
た識別信号のレベルに応じて出力ポートであるOU1ポ
ートから制御信号が送出されるが、これについては後で
詳述する。この制御信号はトランジスタTR1のベース
に与えられ、トランジスタTR1がオン又はオフとな
る。したがって、このトランジスタTR1はオン又はオ
フとなることにより、トランジスタTR2のバイアス条
件を切り替えるバイアス切替手段を構成する。
【0032】すなわち、トランジスタTR1がオフの場
合には、トランジスタTR2のベースのバイアスは抵抗
R4により決定され、バイアス電圧は電源電圧と同一と
なる。したがって、入力信号が無いオープンの場合及び
ハイレベルの場合にはトランジスタTR2はオフ状態と
なる。また、入力信号がローレベルの場合には、トラン
ジスタTR2のベースの電圧は抵抗R12、R3及びR
4で電源電圧を分圧した電圧となり、トランジスタTR
2がオン状態となるに十分な電圧となるように抵抗値が
設定されている。
【0033】一方、トランジスタTR1がオンの場合に
は、トランジスタTR2のバイアスは抵抗R4、R3、
及びR9でバイアス条件が決定される。この場合、入力
信号が無いオープンの場合及びローレベルの場合には、
抵抗R4、R3、及びR9の抵抗値の設定により低いバ
イアス電圧がベースに供給されて、トランジスタTR2
はオン状態となる。また、入力信号がハイレベルの場合
には、抵抗R12からのハイレベル信号の印加によりベ
ースのバイアス電圧が高くなり、抵抗値の設定により、
トランジスタTR2はオフ状態となる。
【0034】このように、CPU3は、バイアス切替手
段であるトランジスタTR1のバイアス条件を切り替え
る制御信号を発生する制御手段を構成する。
【0035】次に、図1の構成の全体的な動作について
図2のフローチャートを参照して説明する。
【0036】まず、図1の構成の制御装置に電源が投入
された後、コモン端子2がハイレベルか、ローレベル
か、あるいはオープンであるかにより(ステップS
1)、入力端子1に供給される入力信号が正論理か負論
理かが決定される。コモン端子2がハイレベル又はオー
プンの場合には、上記説明したように、CPU3のCO
Mポートはハイレベルとなる(ステップS2)。一方、
コモン端子2がローレベルの場合には、CPU3のCO
Mポートはローレベルとなる(ステップS3)。
【0037】COMポートがハイレベルの場合には、C
PU3はNPN入力処理を行い、OUT1ポートへロー
レベルの制御信号を出力し、IN1ポートからの信号に
対してハイレベルのエッジを検出する動作を行う(ステ
ップS4)。この場合、トランジスタTR1のベースに
はローレベルの制御信号が与えられるので、トランジス
タTR1はオフ状態となる(ステップS5)。さらに、
入力端子1に供給される入力信号のレベルによって分岐
し(ステップS6)、入力信号がハイレベル又はオープ
ンの場合にはトランジスタTR2はオフ状態となり(ス
テップS7)、その結果、CPU3のIN1ポートはロ
ーレベルとなる(ステップS8)。この場合にはCPU
3は入力オフとして内部処理を行う(ステップS9)。
【0038】ステップS6において、入力信号がローレ
ベルのときは、トランジスタTR2はオン状態となり
(ステップS10)、その結果、CPU3のIN1ポー
トはハイレベルとなる(ステップS11)。この場合に
はCPU3は入力オンとして内部処理を行う(ステップ
S12)。
【0039】一方、ステップS3でCPU3のCOMポ
ートがローレベルであるときは、CPU3はPNP入力
処理を行い、OUT1ポートへハイレベルの制御信号を
出力し、IN1ポートからの信号に対してローレベルの
エッジを検出する動作を行う(ステップS13)。この
場合、トランジスタTR1のベースにはハイレベルの制
御信号が与えられるので、トランジスタTR1はオン状
態となる(ステップS14)。さらに、入力端子1に供
給される入力信号のレベルによって分岐し(ステップS
15)、入力信号がハイレベルの場合にはトランジスタ
TR2はオフ状態となり(ステップS16)、その結
果、CPU3のIN1ポートはローレベルとなる(ステ
ップS17)。この場合にはCPU3は入力オンとして
内部処理を行う(ステップS18)。
【0040】ステップS15において、入力信号がロー
レベル又はオープンのときは、トランジスタTR2はオ
ン状態となり(ステップS19)、その結果、CPU3
のIN1ポートはハイレベルとなる(ステップS2
0)。この場合にはCPU3は入力オフとして内部処理
を行う(ステップS21)。
【0041】このように、この実施例によれば、ハイレ
ベルでアクティブとなる入力信号と、ローレベルでアク
ティブとなる入力信号の双方を受けることの可能なマル
チ入力回路で、入力信号に対する応答速度も速く、しか
も非常に安価な部品で構成することのできる優れたマル
チ入力回路を提供することができる。
【0042】なお、上記実施例においては、入力信号が
正論理か又は負論理か識別するための識別信号を受ける
コモン端子2を設けたが、他の実施例として、手動操作
により切り替えるディップスイッチ等の切替スイッチを
設けて、この切替スイッチから識別信号を発する構成と
する。かかる構成により、より安価で操作性の優れたマ
ルチ入力回路を実現できる。
【0043】また、図1の回路はフォトカップラ等の特
殊な部品を使用しておらず、容易にIC化することがで
きるので、これらの回路構成を同一の半導体チップ上に
形成したLSI回路を実現することが可能となる。その
結果、複数の入力信号を受ける回路をLSI化すること
により、各入力回路の特性のバラツキを抑制するととも
に、ノイズに対して強く、かつ量産性の優れたLSI回
路を得ることができる。
【0044】さらに、上記マルチ入力回路をCPUに内
蔵させる構成とすることにより、正論理及び負論理の入
力が可能で広範な用途に適した優れたCPUを実現する
効果がある。
【0045】図3は、図1のマルチ入力回路を複数使用
した制御装置であるカウンタの構成を示す回路図であ
る。図3において、10は正論理又は負論理の識別を示
す識別信号COMを入力する回路、11及び12は2つ
のカウント信号CP1及びCP2を入力するマルチ入力
回路、13はカウンタをリセットするリセット信号を入
力するマルチ入力回路である。これらマルチ入力回路1
1ないし13は、ハイレベルでアクティブとなる正論理
の入力信号又はローレベルでアクティブとなる負論理の
入力信号を受ける入力手段を構成する。14はこれらの
マルチ入力回路からの信号を受けるCPUである。15
はCPU14からのデータによりカウント値その他のデ
ータを表示するLCDである。
【0046】CPU14は、識別信号COMを入力ポー
トであるIN1ポートから取り込み、そのレベルに応じ
て出力ポートであるOUT1ポートから各マルチ入力回
路11、12及び13に対してバイアス切替用の制御信
号を送出する。また、各マルチ入力回路11、12及び
13からの信号は、割り込みポートであるINT0ポー
ト、INT1ポート及びINT2ポートから取り込まれ
る。さらに、INT0ポート及びINT1ポートは、双
方向の入出力ポート又はスリーステートポートとなって
いて、これら双方向ポートにはそれぞれ出力ポートであ
るP0ポート及びP1ポートが接続されている。
【0047】CPU14は、通常はメイン処理を行って
いるが、割り込みポートから割り込み信号である入力信
号を任意のマルチ入力回路から受けると、その信号の立
上がりエッジ又は立ち下がりエッジを検出して、メイン
処理から割り込み処理に移行する。そしてその割り込み
処理が完了した後にメイン処理に戻るが、メイン処理に
戻る前に再び割り込み信号を受けるとメイン処理に戻る
ことができず、遂には暴走状態となるおそれがある。特
に、2つのカウント信号CP1及びCP2を入力するマ
ルチ入力回路からは、このような高速の割り込み信号が
入力される可能性がある。
【0048】そこでかかる不具合を回避するために、I
N0ポート及びIN1ポートにそれぞれ出力ポートであ
るP0ポート及びP1ポートを接続し、IN0ポート又
はIN1ポートから受けた割り込み信号のレベルと同じ
レベルの信号を一定時間出力してロックし、その一定時
間内の割り込み信号の入力を禁止する。この一定時間
は、割り込み処理からメイン処理に移行して所定のメイ
ン処理が完了するまでの時間である。
【0049】なお、図3では制御装置としてカウンタを
例に採ったが、タイマ、プログラマブルコントローラ
(PC)その他の制御装置にも適用できることはいうま
でもない。
【0050】このようなマルチ入力回路を使用した制御
装置は、NPNタイプである日本方式とPNPタイプの
ヨーロッパ方式の双方に適用できるので、方式の違いか
らくるユーザの無用な負担を解消するとともに、製品の
共通化により量産性を向上でき、安価な製品を提供する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】本発明は上記実施例から明らかなよう
に、ハイレベルでアクティブとなる入力信号と、ローレ
ベルでアクティブとなる入力信号の双方を受けることの
可能なマルチ入力回路で、入力信号に対する応答速度も
速く、しかも非常に安価な部品で構成することのできる
優れたマルチ入力回路、並びに、このマルチ入力回路を
使用した優れた回路及び制御装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す回路図である。
【図2】図1の構成の全体的な動作を示すフローチャー
トである。
【図3】図1のマルチ入力回路を複数使用した制御装置
であるカウンタの構成を示す回路図である。
【図4】従来の入力回路の例を示す概略回路図である。
【図5】従来のマルチ入力回路を示す図である。
【図6】マルチ入力回路を内部に使用した制御装置の回
路例を示す図である。
【図7】高速応答のフォトカップラを使用したマルチ入
力回路の例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 コモン端子 3 CPU R1、R2、R3、R4及びR9 抵抗 TR1、TR2 トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−119414(JP,A) 特開 平2−5168(JP,A) 特開 昭57−138220(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/173 101 G06F 3/00 G06F 15/78 510

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイレベルでアクティブとなる正論理の
    入力信号又はローレベルでアクティブとなる負論理の入
    力信号を受ける入力手段と、前記入力信号が正論理であ
    るか又は負論理であるかに応じて前記入力手段のバイア
    ス条件を切り替えるバイアス切替手段と、前記入力手段
    から得られる信号をハイレベル又はローレベルの出力信
    号として送出する出力手段とを備えたマルチ入力回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記入力信号が正論
    理であるか又は負論理であるかを識別する識別信号を受
    ける他の入力手段を備えたことを特徴とするマルチ入力
    回路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、操作に応じて、前記
    入力信号が正論理であるか又は負論理であるかを識別す
    る識別信号を発する切替スイッチを有することを特徴と
    するマルチ入力回路。
  4. 【請求項4】 請求項1において、ハイレベル又はロー
    レベルの識別信号を受けて前記入力信号が正論理である
    か又は負論理であるかを判別して前記バイアス切替手段
    のバイアス条件を切り替える制御信号を発生する制御手
    段を有することを特徴とするマルチ入力回路。
  5. 【請求項5】 ハイレベルでアクティブとなる正論理の
    入力信号又はローレベルでアクティブとなる負論理の入
    力信号を受ける第1の入力端子、及び、前記入力信号が
    正論理であるか又は負論理であるかを識別する識別信号
    を受ける第2の入力端子を有し、前記識別信号に応じて
    バイアス切替信号を発生する信号発生回路と、当該バイ
    アス切替信号に応じてバイアス条件を切り替えるバイア
    ス回路と、当該バイアス回路から得られる信号をハイレ
    ベル又はローレベルの出力信号として送出する出力回路
    とを同一の半導体チップ上に形成したLSI回路。
  6. 【請求項6】 ハイレベルでアクティブとなる正論理の
    入力信号又はローレベルでアクティブとなる負論理の入
    力信号を受けるマルチ入力回路を有し、当該入力回路か
    ら得られる信号を受ける第1の入力ポートと、ハイレベ
    ル又はローレベルの識別信号を受ける第2の入力ポート
    と、前記識別信号のレベルに応じて前記入力信号が正論
    理であるか又は負論理であるかを判別して前記入力回路
    の回路条件を設定する制御信号を発生する判別手段とを
    備えたCPU回路。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記第1のポートか
    ら信号を受信したときは、メイン処理から割込処理に移
    行して前記第1の入力ポートを一定時間ロックして信号
    の取り込みを停止し、当該割込処理後の所定のメイン処
    理の完了後に当該ロックを解除することを特徴とするC
    PU回路。
  8. 【請求項8】 被制御機器を制御する制御装置であっ
    て、 ハイレベルでアクティブとなる正論理の入力信号又はロ
    ーレベルでアクティブとなる負論理の入力信号を受ける
    入力手段と、前記入力信号が正論理であるか又は負論理
    であるかに応じて前記入力手段のバイアス条件を切り替
    えるバイアス切替手段と、前記入力手段から得られる信
    号をハイレベル又はローレベルの出力信号として送出す
    る出力手段とを有するマルチ入力回路を備えたことを特
    徴とする制御装置。
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