JP3430608B2 - 光ディスク記録再生装置 - Google Patents

光ディスク記録再生装置

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JP3430608B2
JP3430608B2 JP01003794A JP1003794A JP3430608B2 JP 3430608 B2 JP3430608 B2 JP 3430608B2 JP 01003794 A JP01003794 A JP 01003794A JP 1003794 A JP1003794 A JP 1003794A JP 3430608 B2 JP3430608 B2 JP 3430608B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、サンプルサ
ーボ方式でフォーマットされた光磁気(MO)ディスク
のような光ディスクに対して記録再生(以下、記録再生
の用語は特に断らない限り記録処理及び再生処理、記録
処理又は再生処理、すなわち記録及び(又は)再生処理
を意味するものとする。)を行う光ディスク記録再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光ディスク記録再生装置におい
ては、レーザ光発生手段であるレーザダイオードから光
ディスクに対して出射されるレーザ光の光出力(発光パ
ワー又はレーザパワーともいう。)が記録時と再生時と
では異なる値にされている。記録時の光出力を記録(ラ
イト)パワーといい、再生時の光出力を再生(リード)
パワーといっている。
【0003】レーザダイオードは、周囲温度の変化によ
り駆動電流対発光出力(発光パワー)特性が変化する。
そこで、従来から、周囲温度が変化してもレーザダイオ
ードの発光出力が一定となるように、言い換えれば、パ
ワー変動が発生しないように、いわゆる自動レーザ光パ
ワー制御(ALPC:automatic laser
power control)が行われていた。
【0004】図13は、従来の技術による、レーザ光の
発光パワーの変動を抑えるALPC回路を含む光ディス
ク記録再生装置の概略的な構成を示している。
【0005】図13において、例えば、CAV方式で回
転される光ディスク10に対して光ピックアップ11を
構成する図示していないレーザダイオードからレーザ光
が出射される。レーザダイオードから出射されるレーザ
光の一部が光ピックアップ11を構成する図示しないフ
ォトデテクタに供給され、電気信号に変換される。
【0006】この電気信号が電流電圧変換器(I−V)
12により電圧信号に変換されてサンプルホールド回路
13、14に供給される。サンプルホールド回路13、
14に、図示しないタイミングジェネレータから制御端
子15、16を通じて、それぞれ再生時(リード時)に
おけるリードパワーサンプルホールドパルスSHPr及
び記録時(ライト時)におけるライトパワーサンプルホ
ールドパルスSHPwが供給されることで、比較アンプ
17、18の非反転入力端子には、それぞれ、再生パワ
ーサンプルホールド値RPと記録パワーサンプルホール
ド値WPとが供給される。
【0007】比較アンプ17の反転入力端子には、CP
U、レジスタ(何れも図示していない)及び端子19を
通じて再生パワーの参照値RRPが供給され、比較アン
プ18の非反転入力端子には、上記CPU、レジスタ及
び端子20を通じて記録パワーの参照値RWPが供給さ
れている。
【0008】比較アンプ17、18の出力信号は、図示
しないタイミングジェネレータから供給される記録再生
切換パルスR/Wによって再生時には比較アンプ17
側、記録時には比較アンプ18側に切り換えられるマル
チプレクサ21の入力端子に供給され、そのとき、マル
チプレクサ21によって選択された比較アンプ17、1
8のいずれかの出力信号がレーザダイオードドライバ2
6を通じて光ピックアップ11を構成するレーザダイオ
ードに供給されることでレーザダイオードに供給される
電流値が制御されるようになっていた。
【0009】このように、図13に示す従来の光ディス
ク記録再生装置では、レーザダイオードの記録パワー及
び再生パワーが記録パワーの参照値RWP及び再生パワ
ーの参照値RRPに対応した値になるようにアナログ信
号処理によるフィードバック制御が行われていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現在記録再
生中のゾーン記録エリア以外の他のゾーン記録エリアへ
の記録コマンドがホストコンピュータから発行された場
合には、この他のゾーン記録エリアで記録パワーを設定
するためのレーテンシー(待ち時間)が必要となること
により記録パワー設定時に遅延があるため、記録終了ま
でに時間が長くかかるという問題があった。ところで、
光ディスク記録再生装置は、例えば、光ディスクドライ
ブとしてコンピュータ本体に組み込まれて使用される場
合もあり、一般に、装置の小型化が要請されている。
【0011】しかしながら、上述のようなアナログ信号
処理では、オペアンプである比較アンプが必要になる等
アナログのハードウェアが占める割合(実際上、オペア
ンプ自体と、そのバイアス回路等で必要になる抵抗器と
コンデンサ等の受動素子、それらのパターン配線に要す
る面積)が大きいという問題があった。
【0012】また、実際のレーザパワー(記録パワーと
再生パワー)が、参照値RWP、RRPに等しくなって
いるかどうか、言い換えれば、レーザパワーが正しい値
になっているかどうかをCPUが知って管理することが
できないという問題もあった。
【0013】
【0014】この発明は、このような課題を考慮してな
されたものであり、記録パワー設定時の遅延を防止する
ことができる光ディスク記録再生装置を提供することを
目的とする。また、この発明はアナログのハードウエア
が占める割合を小さくすることができる光ディスク記録
再生装置を提供することを目的とする。
【0015】また、この発明は制御手段がレーザパワー
を直接モニタすることを可能とする光ディスク記録再生
装置を提供することを目的とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明による光ディス
ク記録再生装置は、例えば、図面に示すように、光ディ
スク30の記録エリアを同心リング状に2以上のN個の
ゾーン360 〜36N-1 に分け、半径方向外側のゾーン
のクロック周波数を半径方向の内側のゾーンのクロック
周波数に比較して高くして上記光ディスクに記録するよ
うにした光ディスク記録再生装置において、上記光ディ
スクに対してレーザ光Lを照射するレーザ光発生手段L
Dと、このレーザ光発生手段から出射されるレーザ光の
レーザパワーを検出するレーザパワー検出手段FAPC
PDと、このレーザパワー検出手段の出力をサンプルホ
ールドするサンプルホールド手段85、86と、このサ
ンプルホールド手段の出力である再生パワーサンプルホ
ールド値SHrと記録パワーサンプルホールド値SHw
をA/D変換するA/D変換手段88と、このA/D変
換手段の出力側に接続される制御手段24と、この制御
手段に接続され、再生パワー参照値が記録される再生パ
ワー参照用記憶手段81と、上記制御手段に接続され、
N個のゾーンの記録パワー参照値が記憶される記録パワ
ー参照用記憶手段81と、上記制御手段に接続され、N
個のゾーンの記録パワーの設定値が記憶される記録パワ
ー設定用記憶手段82と、上記制御手段に接続され、上
記レーザ光発生手段の再生時における再生パワー設定値
が設定される第1のレジスタ89と、上記制御手段に接
続され、上記レーザ光発生手段の記録時における記録パ
ワー設定値が設定される第2のレジスタ90と、上記第
1及び第2のレジスタに接続され、これら第1及び第2
のレジスタに設定されている再生パワー設定値又は記録
パワー設定値をD/A変換して上記レーザ光発生手段に
供給するD/A変換手段92とを備え、上記制御手段
は、M番目のゾーンの記録時に所定の領域において任意
のゾーンに対応したクロック周波数に基づいて記録パワ
ーサンプルホールド値を出力し、上記記録パワー設定用
記憶手段の記録パワー設定値の書き換えおよび上記第2
のレジスタへの記録パワー設定値の設定を行うと共に、
現在の記録及び(又は)再生中のゾーンにおいて、N個
のゾーンそれぞれの記録パワー設定値を得るようにした
ものである。
【0020】
【0021】第5の発明は、第3又は第4の発明におい
て、上記光ディスクはデータエリアとレーザ光パワー制
御用エリアが形成され、上記データエリアへの記録はレ
ーザ光パルスで行い、Nゾーン中第M番目のゾーンの記
録パワーを制御する際、この第M番目のゾーン中の上記
レーザ光パワー制御用エリアではレーザ光の平均パワー
をサンプルホールドし、このサンプルホールド値と上記
第Mゾーンの記録パワー参照値とを比較するようにした
ものである。
【0022】
【0023】
【0024】この発明による光ディスク記録再生装置に
よれば、いわゆるゾーン記録の光ディスク記録再生装置
において、制御手段は、M番目のゾーンの記録時に所定
の領域において任意のゾーンに対応したクロック周波数
に基づいて記録パワーサンプルホールド値を出力し、上
記記録パワー設定用記憶手段の記録パワー設定値の書き
換えおよび上記第2のレジスタへの記録パワー設定値の
設定を行うと共に、現在の記録及び(又は)再生中のゾ
ーンにおいて、N個のゾーンそれぞれの記録パワー設定
値を得るようにしている。
【0025】
【0026】第5の発明による光ディスク記録再生装置
によれば、第3又は第4の発明において、データエリア
とレーザ光パワー制御用エリアが形成された光ディスク
のデータエリアへの記録はレーザ光パルスで行い、Nゾ
ーン中第M番目のゾーンの記録パワーを制御する際、こ
の第M番目のゾーン中の上記レーザ光パワー制御用エリ
アではレーザ光の平均パワーをサンプルホールドし、こ
のサンプルホールド値と上記第Mゾーンの記録パワー参
照値とを比較するようにしている。
【0027】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。なお、以下に参照する図面において、
図13例に示したものに対応するものには同一の符号を
付ける。
【0028】図1は、一実施例が適用された光ディスク
ドライブの概略的な構成を示している。図1において、
外部接続されるホストコンピュータ21から出力される
データ又はコマンドがSCSIインタフェース22及び
コントローラ23を通じてCPU24に供給される。こ
の場合、データはコントローラ23において、一旦、バ
ッファメモリであるRAM25に格納される。コマンド
は制御手段であるCPU24によってその内容が解読さ
れる。コントローラ23はホストコンピュータ21と光
ディスクドライブとのインタフェース処理を行うととも
に、RAM25を利用してECC(エラー訂正コード)
のエンコード及びデコードを行う。なお、CPU24に
は、後にその記憶内容を詳細に説明する記憶手段である
ROM81とRAM82とがバス線83を通じて接続さ
れている。
【0029】図示しないスピンドルモータにより、ゾー
ンCAV方式(CAV方式でもよい。)で光磁気(M
O)ディスク(以下、単に、光ディスクともいう。)3
0が一定回転数で回転される。この光ディスク30上を
光ピックアップ11と磁気ヘッド38とが2軸・スライ
ドアクチュエータ39を構成するスライダアクチュエー
タにより半径方向Rに移動される。
【0030】図2Aは、光ディスク30のサンプルサー
ボ方式による記録フォーマット例の一部であり、記録再
生単位であるサーボセクタ31を示している。
【0031】1個のサーボセクタ31は、20個のセグ
メント32(32A、32B,32C)と各セグメント
32に1個含まれる20個のサーボエリア33とから構
成されている。セグメント32は、詳細には、光ピック
アップ11の記録再生方向(言い換えれば、光ピックア
ップ11の相対走査方向、さらに言い換えれば、光ディ
スク30のトラックに沿う方向で光ディスク30の回転
方向と逆方向)Qの先頭から順にIDセグメント32
A、9個のデータセグメント32B、(ID+データ)
セグメント32C及び9個のデータセグメント32Bと
から構成されている。
【0032】先頭のIDセグメント32Aと(ID+デ
ータ)セグメント32CのそれぞれのIDエリア32D
には、トラックアドレスとセクタアドレスがエンボスに
よるプリピットで形成されている。また、先頭のIDセ
グメント32Aには、IDエリア32Dの後ろにミラー
面であり全反射面であるレーザ光パワー制御用エリア
(自動レーザ光パワー制御用エリア(automati
c laser power control are
a)ともいう。)32Eが形成されている。
【0033】データエリア32G及びデータエリア32
Fには、光磁気記録によるデータ(MO(magnet
o optical)データ)が記録される。
【0034】図2B〜図2Dは、図2Aのサーボセクタ
31のそれぞれ1部分を拡大して示した図であり、図2
Bでは3バイト分のサーボエリア33と33バイト分の
データエリア32Fからなるデータセグメント32Bを
示している。図2Cでは3バイト分のサーボエリア33
と12バイト分のIDエリア32D及び21バイト分の
ALPCエリア32EからなるIDセグメント32Aを
示している。図2Dでは3バイト分のサーボエリア33
と12バイト分のIDエリア32Dと21バイト分のデ
ータエリア32Gからなる(ID+データ)セグメント
32Cを示している。
【0035】図3は、サーボエリア33の構成を示して
いる。図中、数字1〜24はピットを表している。数字
1、8等の左右下側に描かれている縦線はピットの区分
けを示しているがシステムクロックCKを表していると
みることもできる。1つのサーボエリア33はピットが
24個分(3バイトに対応する分)入る長さがあること
が分かる。このサーボエリア33には、トラックの中心
に配されている、システムクロックCKの同期をとるた
めのクロックピット33aとシステムクロックCKの位
相エラー信号及びトラッキングエラー信号等を得るため
の、トラックの中心に対してそれぞれ外周側及び内周側
に偏位した位置に配されている一対のウォブルピット3
3bとからなるウォブルマークとしてのサーボパターン
33cが記録されている。なお、データエリア32F等
にはMO(光磁気)データが記録される。
【0036】図4は、ゾーンCAV方式に係る光ディス
ク30の記録エリアの構成を示している。図4から分か
るように、記録エリアは、光ディスク30の全記録エリ
ア(記録領域)35が半径方向の内周側から同心リング
状にN個のゾーン記録エリア36(360 〜36N-1
に分割されている。例えば、3.5インチのディスクで
は、半径20〜40mmの記録エリア35が9(=N)
個のゾーン記録エリア36に分割される。光ディスク3
0の回転数は一定であるので、各ゾーン記録エリア36
の記録密度(記録容量)がほぼ同じ値になるように、デ
ータ記録再生用のチャンネルクロックの周波数を最も内
側のゾーン記録エリア360 では8/8、その外側のゾ
ーン記録エリア361 では9/8、…、最外側のゾーン
記録エリア36N-1 =368 では16/8の比になるよ
うに設定している。このようなゾーン記録を行うことに
より、より外周側のゾーンではトラック当たりの記録容
量が増加し、全記録容量を増加させることができる。
【0037】このように構成される光ディスク30のサ
ーボエリア33及びデータエリア32G,32Fに記録
されている情報信号(サーボパターン33cとMOデー
タ)が光学ブロック9を構成する光ピックアップ11に
より読み取られるとともに、光ピックアップ11と磁気
ヘッド38との相互作用によりMOデータがデータエリ
ア32F,32Gに磁化ピットとして記録される。
【0038】図5は、図1例の光ディスクドライブのう
ち光ピックアップ11の概略的な構成を示している。図
5において、レーザダイオードLDには、LDドライバ
26(図1参照)から駆動電流信号idが供給される。
この駆動電流信号idは、後に説明するように、レーザ
ダイオードLDをレーザ発振領域で動作(いわゆるオン
状態)させるための大電流(記録用電流又はこれより低
い読取用(再生用)電流)又は無発光(又は自然光領
域)で動作(いわゆるオフ状態)させるためのゼロ値
(又は小電流)の3つの値のいずれかの値をとる。
【0039】レーザ発振領域において、レーザダイオー
ドLDから出射されたレーザ光Lはコリメータレンズ4
1で平行光にされる。コリメータレンズ41から出射さ
れたレーザ光Lはビームスプリッタ42に入り45度ミ
ラー43で反射された後、レーザ光の一部が偏光ビーム
スプリッタ(PBS)44を通り、フロント自動発光出
力制御用の光検出器であるフォトダイオードFAPCP
Dに入射する。したがって、フォトダイオードFAPC
PDから、レーザダイオードLDの発光光量(発光出
力)に応じた光出力電流信号fapcが出力され、この
光出力電流信号fapcが電流電圧変換器12(図1参
照)を通じて自動レーザ光出力制御(ALPC)回路3
7に供給される。
【0040】ビームスプリッタ42に入射された残りの
レーザ光Lは45゜プリズムミラー45を通じ、対物レ
ンズ46を通じて光ディスク10上に集光される。光デ
ィスク10で反射されたレーザ光Lは、対物レンズ4
6、プリズムミラー45、ビームスプリッタ42、λ/
2板47及びコリメータレンズ48を通じてマイクロプ
リズム49内の光検出器であり、3分割のフォトダイオ
ードPD1、PD2の2つから構成されるフォトデテク
タPD上に集光される。
【0041】図6は図5に示すフォトデテクタPDを有
するマイクロプリズム49の側面構成及びH矢(図6参
照)視構成の拡大構成を示している。
【0042】マイクロプリズム49ではレーザ光Lのう
ちp偏光成分は直進してフォトダイオードPD1に入
り、s偏光成分はビームスプリッタ50、ミラー51で
反射してフォトダイオードPD2に入る。フォトダイオ
ードPD1、PD2の出力電流信号A〜Fは電流電圧変
換器12に供給される。
【0043】図7は電流電圧変換器12の詳細な構成例
を示している。電流電圧変換器12は7個の電流電圧変
換アンプ52〜58と、電流電圧変換アンプ52〜57
に接続される3個のアンプ61〜63を有している。ア
ンプ61〜63は加減算アンプで構成される。電流電圧
変換アンプ58の光出力電圧信号fapc(理解の容易
さのために、符号は光出力電流信号fapcと同じもの
を用いている。)は、上述のようにALPC回路37に
供給される。
【0044】アンプ61では、出力電圧信号A〜F(理
解の容易さのために、符号は出力電流信号A〜Fと同じ
ものを用いている。)について、式(A+B+C+D+
E+F)による演算が行われ、プリピットRF信号PR
Fが形成されてアナログ信号処理回路(ASP:ana
log signal processor)回路71
(図1参照)に供給される。
【0045】また、アンプ62では、出力電圧信号A〜
Fについて、式(A+B+C)−(D+E+F)による
演算が行われ、MOデータ(図4参照)に係るRF信
号、すなわち、データRF信号MORFが形成されてA
SP72に供給される。
【0046】さらに、サーボエラーアンプ63では、出
力電圧信号A〜Fについて、式(A+C+E)−(B+
D+F)による演算が行われ、フォーカスエラー信号F
Eが形成され、これがサーボ制御回路73に供給され
る。
【0047】プリピットRF信号PRFは、ASP71
で次の段のA/D変換器74のダイナミックレンジに合
うように利得が調整され、またプリピットRF信号PR
Fのオフセットが調整されるとともにベースレベルがク
ランプされる。
【0048】データRF信号MORFに対してもASP
72でASP71と同じ処理がなされる。
【0049】ASP71、72でアナログ信号処理され
たプリピットRF信号PRFとデータRF信号MORF
はA/D変換器74、75でそれぞれA/D変換されて
デジタル信号に変換される。
【0050】デジタルプリピットRF信号DPRFは、
PLL(phase lock loop)を有する信
号処理回路76と記録再生処理回路77に供給されると
ともに、信号処理回路76を通じてタイミングジェネレ
ータ(タイミング発生器)79に供給される。デジタル
データRF信号DMORFは記録再生処理回路77に供
給される。
【0051】信号処理回路76では、サーボエリア33
のサーボパターン(ウォブルパターン)33cが検出さ
れる。
【0052】図8は、信号処理回路76で検出されたサ
ーボパターン33cの波形を示している。実際上は、デ
ジタル信号であるが、理解の容易さのためにアナログ信
号で示している。
【0053】信号処理回路76では、式{(a2−a
1)+(c2−c1)}/2=PEにより、A/D変換
器74のサンプルクロックでありシステムクロックCK
に対しての位相エラー信号である位相エラーデータPE
を作成するとともに、式(c0−a0)=TEによりト
ラッキングエラー信号であるトラッキングエラーデータ
TEを作成する。トラッキングエラーデータTEはサー
ボ制御回路73に供給される。
【0054】一方、位相エラーデータPEは電圧制御発
振器(VCO)78に供給され、VCO78では、この
位相エラーデータPEに応じてA/D変換器74のサン
プルクロックCK、すなわち、システムクロック(チャ
ンネルクロック)CKの位相を制御してA/D変換器7
4に供給する。
【0055】A/Dコンバータ74と信号処理回路76
とVCO78とで、位相ロックループ(PLL)が構成
されている。システムクロックCKは、タイミングジェ
ネレータ(タイミング発生器)79、信号処理回路7
6、記録再生(read write)処理回路77、
位相制御用遅延線としての機能を有するプログラマブル
位相遅延回路(PPD:programable ph
ase delay)80及びサーボ制御回路73に供
給される。
【0056】タイミングジェネレータ79では、システ
ムクロックCKに基づき、CPU24でアドレスをデコ
ードするためのタイミング信号、記録再生処理回路77
でのデータの読み取るためのゲート信号及びレーザダイ
オードLDのオン・オフ信号等のタイミング信号を発生
して所定のブロックに供給する。
【0057】サーボ制御回路73は、サーボエラー信号
FE、信号処理回路76からのトラッキングエラーデー
タTE及び、光ピックアップ11の光ディスク10に対
する半径方向の移動量を測定するリニアスケール(図示
していない)等からの移動データ等に基づき、2軸アク
チュエータとスライドデバイス(例えば、リニアモー
タ)等を有するアクチュエータ39を通じて光ピックア
ップ11のトラッキング制御、フォーカス制御及びスラ
イド制御を行う。
【0058】記録再生処理回路77は、デジタルデータ
RF信号DMORFの記録再生処理を行うとともに、コ
ントローラ23との間で記録再生データの転送を行う。
すなわち、記録時には、システムクロックCKに同期し
て、PPD80を制御してヘッドドライバ81を通じ磁
気ヘッド38を介して光ディスク30への磁界の位相及
びLDドライバ26を通じ光ピックアップ11中のレー
ザダイオードLDから発光されるレーザ光Lの位相を補
正して光ディスク30に対する光磁気記録を行う。
【0059】また、再生時には、同様にPPD80を制
御し、データRF信号MORFに対するA/D変換器7
5へのA/Dクロック(サンプルクロック)の位相を制
御するとともに、データクロックに同期してデジタルデ
ータRF信号DMORFの2値(1又は0)データを再
生する。
【0060】図9A〜図9Dは、光ディスク30に磁界
変調パルス発光技術によりオーバーライトされるマーク
(磁化ピット)の形状と再生信号であるデータRF信号
MORFの波形を示している。なお、この図9のデータ
の変調方式はストレートNTZI方式である。
【0061】図9Aに示すように、レーザダイオードL
Dからレーザ光Lのチャンネルクロック単位のオン・オ
フ状態に応じたパルス光が発生され、そのオンレベルに
おいて光ディスク30がキューリー点を超える温度に加
熱されたときで、図9Bに示すように、磁気ヘッド38
よりのスレッショルドレベルを超える磁界が発生されて
いるとき、レーザダイオードLDのオン状態(発光状
態)からオフ状態(非発光状態)に遷移するタイミング
(光ディスク30が再びキューリー点以下になるタイミ
ング)で光ディスク30に磁界の方向(光ディスク30
の表面側から裏面側に向かう磁界の方向を仮に+、その
反対の磁界の方向を−とする。)に対応した磁化ピット
83(磁界の方向+に対応して磁化ピット83A、磁界
の方向−に対応して磁化ピット83B;図9Cのオーバ
ライトマーク形状参照)が形成される。
【0062】このようにして記録された磁化ピット83
は磁界が飽和状態になっているので、図9Dに示す再生
波形であるデータRF信号MORFは高いS/Nを有し
ている。
【0063】次に上記のように構成される実施例の
(A)全体的かつ概括的な動作及び(B)ALPC回路
37の詳細な構成及び動作について説明する。
【0064】(A)全体的動作の説明 例えば、ホストコンピュータ21から記録(書き込み:
write)のコマンドが発行されると、コントローラ
23は、CPU24に対してその記録に係るセクタを指
定するとともに、記録用のデータに対してECCのエン
コードを行い、記録再生処理回路77に転送する。光デ
ィスクドライブ側(CPU24側)では、指定セクタま
で、サーボ制御回路73がアクチュエータ39を移動制
御し、シーク動作を行わせる。記録再生処理回路77で
は、上述したように、システム(チャンネル)クロック
CKに同期して、PPD回路80を制御し、磁気ヘッド
38による磁界及びレーザダイオードLDの記録位相を
補正して記録する。
【0065】同様に、ホストコンピュータ21から再生
(読み出し:read)のコマンドが発行されると、コ
ントローラ23はCPU24に対してその再生に係るセ
クタを指定する。光ディスクドライブ側では、指定セク
タまで、サーボ制御回路73がアクチュエータ39を制
御してシークする。光ディスク30から光ピックアップ
11によって再生されたデータRF信号MORFは記録
再生処理回路77で2値化され、コントローラ23に転
送される。コントローラ23でECCのデコードを行
い、デコード後のデータをホストコンピュータ21に転
送する。
【0066】(B)ALPC回路37の詳細な構成とそ
の動作説明
【0067】図10はALPC回路37の詳細な構成を
示している(その他の部分の構成については概略的に描
いている)。図10において、電流電圧変換器12の出
力側は、ALPC回路37を構成する並列的接続のリー
ドパワーのサンプルホールド回路85とライトパワーの
サンプルホールド回路86に接続されている。なお、比
較的に低速動作を行うサンプルホールド回路86の入力
側にはローパスフィルタが挿入してあってもよい。これ
らサンプルホールド回路85、86の出力側は選択手段
であるマルチプレクサ87の入力端子に接続される。
【0068】サンプルホールド回路85、86の制御端
子には、タイミングジェネレータ79から、それぞれ、
光ディスク30に記録されている情報信号(サーボエリ
ア33のサーボパターン33c、IDエリア32Dのト
ラックアドレス等及びデータエリア32F、32GのM
Oデータ)を読み取るための読み取りに係るレーザ光L
のパワー(出力)を検出するためのサンプルホールドパ
ルス(以下、単にリード用サンプルホールドパルスとい
う。)SPr、及び光ディスク30に記録しようとする
情報信号(データエリア32F、32GへのMOデー
タ)を書き込むための書き込みに係るレーザ光Lのパワ
ーを検出するためのサンプルホールドパルス(以下、単
に、ライト用サンプルホールドパルスという。)SPw
が供給される。マルチプレクサ87の制御端子には、タ
イミングジェネレータ79からサンプルホールド値選択
信号SEL1が供給される。
【0069】マルチプレクサ87の出力側にはA/D変
換器88が接続され、A/D変換器88の出力側はバス
線83に接続されている。
【0070】このバス線83には、制御手段としてのC
PU24、再生パワーと記録パワーの設定にかかるプロ
グラムが格納されるとともに、再生パワーの参照値RR
P及び記録パワーの参照値RWP等が格納される(記憶
されている)記憶手段であるROM(読出専用メモリ)
81とワーク用の記憶手段であるRAM(ランダムアク
セス記憶装置)82が接続されている。
【0071】ここで、再生パワーの参照値RRPは、光
ディスク30の全てのゾーン記録エリア360 〜36
N-1 で一定値である。これに対して、記録パワーの参照
値RWPは、ゾーン記録エリア360 〜36N-1 毎に半
径方向内側のゾーンから順次大きな値にされている。順
次、大きな値にしているのは、光ディスク30が回転数
一定で回転されているため、半径位置(トラック位置)
が大きくなるのに応じて周速度が早くなるのに対応し
て、ほぼ同一長のピット当たりほぼ同一の記録用レーザ
パワーを与えることが必要だからである。なお、図10
のCPU24、ROM81及びRAM82は、この例で
は図1に示したそれらを兼用しているが、いわゆるマル
チCPU構成として別のものを用いてもよい。
【0072】また、バス線83には、CPU24で決定
した再生パワー設定値DSRPが設定される記憶手段で
ある再生パワー設定用レジスタ89と記録パワー設定値
DSWPが設定される記憶手段である記録パワー設定用
レジスタ90も接続される。
【0073】再生パワー設定用レジスタ89と記録パワ
ー設定用レジスタ90の出力側にはマルチプレクサ91
が接続される。マルチプレクサ91の制御端子には、タ
イミングジェネレータ79から記録再生の選択信号SE
L2が供給される。
【0074】マルチプレクサ91の出力側にD/A変換
器92が接続され、D/A変換器92の出力側、すなわ
ち、ALPC回路37の出力側にLDドライバ26が接
続される。
【0075】図11は、図10例の動作説明に供される
タイミングチャート的図である。図12は、図10例中
のROM81に格納されているプログラムの内容を表す
概略フローチャートである。
【0076】(リードパワーのALPC動作の説明)レ
ーザダイオードLDから発光されるレーザ光Lがレーザ
パワーの検出手段であるフォトダイオードFAPCPD
で受光され、光出力電流信号fapcが電流変圧変換器
12内の電流電圧変換アンプ58を通じて光出力電圧信
号fapcとされてALPC回路37を構成するサンプ
ルホールド回路85に供給される。
【0077】この場合、サンプルホールド回路85の制
御入力端子には、図11Bに示すリードパワー検出用の
サンプルホールドパルスSPrが、図11Aと対比すれ
ば分かるように、光ピックアップ11がサーボエリア3
3の通過中に発生されて供給されている。このサーボエ
リア33では、レーザ光Lのレーザパワーは、CPU2
4及びタイミングジェネレータ79の制御下に、書き込
み時(記録時)におけるレーザパワーに比較して必ず小
さい値になっている。なお、光磁気ディスクに対する記
録再生に対し、書き込み時(記録時)のレーザパワーに
比較して読み出し時(再生時)のレーザパワーを小さな
値にすることは上述したように周知である。
【0078】したがって、サンプルホールド回路85
で、リードパワー検出用サンプルホールドパルスSPr
によりレーザ光Lのレーザパワーがリードパワーのサン
プルホールド値SHrとしてサンプルホールドされる。
【0079】ここで、マルチプレクサ87の制御端子に
供給されるサンプルホールド値選択信号SEL1は図1
1Dに示すようにALPCエリア32E以外ではリード
パワーの選択レベルであるハイレベルになっている。見
方をかえれば、サーボエリア33ではリードパワーの選
択レベルになっているので、リードパワーのサンプルホ
ールド期間(サンプルホールドパルスSPrのハイレベ
ル期間)において、リードパワーのサンプルホールド値
SHrがマルチプレクサ87を通じてA/D変換器88
に供給される。
【0080】A/D変換器88でデジタル信号にされた
リードパワーのサンプルホールド値DSPrはCPU2
4に取り込まれ(ステップS1)、一旦、RAM82に
格納される。
【0081】そして、このリードパワーのサンプルホー
ルド値DSPrとROM81に格納されている再生パワ
ー参照値RRPとの大小が比較され(ステップS2)、
サンプルホールド値DSPrと再生パワー参照値RRP
とが等しくなるような値、すなわち再生パワー設定値D
SRPが導出され(ステップS3)、レジスタ89に書
き込まれる(ステップS4)。
【0082】なお、ステップS3における再生パワー設
定値DSRPの導出は、予め、レジスタ89への設定値
とこの設定値に対するA/D変換器88の出力値との関
係、すなわち、伝達利得を求めて置きそれをROM81
に予め格納しておくか、又はRAM82に格納しておい
て、CPU24によりサンプルホールド値DSHrと再
生パワー参照値RRPとの差を求め、その差を上記伝達
利得で割った値だけレジスタ89への始めの設定値を増
減(上記差の符号による)させるようにすればよい。こ
のような手法に代替して、ステップS3における再生パ
ワー設定値DSRPの導出は、サンプルホールド値DS
Hrと再生パワー参照値RRPとの差がゼロ値又は最小
値になるように、単位量ずつ設定値を増減させるフィー
ドバックを順次行うようにしてもよい。その他の手法で
もよい。
【0083】ここで、マルチプレクサ91の制御端子に
は、図11Eに示す、ハイレベルがライトパワーの選択
レベルにされ、ローレベルがリードパワーの選択レベル
にされた選択信号SEL2が供給されているので、サン
プルホールドパルスSPrの発生期間(ハイレベル期
間)では必ずローレベルになっており、レジスタ89に
設定されている再生パワー設定値DSRPがマルチプレ
クサ91を通じてD/A変換器92に供給される。
【0084】このD/A変換器92でアナログ信号にさ
れた再生パワーの設定値SRP、言い換えれば、レーザ
ダイオードLDの駆動電流id(図5参照)がレーザダ
イオードLDに供給されることで、読み取り時のレーザ
光Lの発光強度、すなわちレーザパワーは、ROM81
に格納されている再生パワーの参照値RRPが得られる
値になる。
【0085】(ライトパワーのALPC動作の説明)上
述したように、ROM81には、ゾーン記録エリア36
=360 〜36N-1毎の記録パワーの参照値RWPが記
憶されている。そして、図10例では、CPU24は、
現在の記録及び(又は)再生中のゾーン記録エリア36
において、全記録エリア35、言い換えれば、各ゾーン
記録エリア360 〜36N-1 のそれぞれの記録パワー設
定値DSWPを得るようにALPC動作を行う。
【0086】すなわち、まず、光ピックアップ11が或
るALPCエリア32E上において、ゾーン記録エリア
360 のチャネルクロックを設定するとともに、ゾーン
記録エリア360 の記録パワー参照値RWPをレジスタ
90に書き込む。
【0087】ALPCエリア32Eでは、マルチプレク
サ91の選択信号SEL2は、図11Eに示すように、
ライトパワーの選択レベルになっているので、レジスタ
90に設定されているゾーン記録エリア360 の記録パ
ワー参照値RWPが、記録パワー設定値DSWPとして
マルチプレクサ91を通じてD/A変換器92に供給さ
れる。そして、D/A変換器92でアナログ信号にされ
た記録パワーの設定値SWP、言い換えれば、レーザダ
イオードLDの駆動電流id(図5参照)がレーザダイ
オードLDに供給されることで、そのレーザダイオード
LDからゾーン記録エリア360 の記録パワー参照値R
WPに対応した値の記録時のレーザ光Lが発光される。
【0088】この記録時のレーザ光Lは、読み取り時と
同様に、結果として、光出力電圧信号fapcとされて
ALPC回路37を構成するサンプルホールド回路86
に供給される。
【0089】この場合、サンプルホールド回路85の制
御入力端子には、図11Cに示すライトパワー検出用の
サンプルホールドパルスSPwが、図11Aと対比すれ
ば分かるように、光ピックアップ11がALPCエリア
32Eの通過中に発生されて供給されている。このサン
プルホールドパルスSPwのサンプルホールド期間、言
い換えればハイレベル「1」の期間は、記録時のレーザ
光パルス(図9A参照)の発生周期に比較して相当長い
期間になっている(サンプルホールド時定数が記録パル
ス周波数に比較して十分長い期間になっているといって
もよい)。この意味で、サンプルホールド回路86によ
るライトパワーのサンプルホールド値SHwは、ライト
パワーの平均値であるとみなすことができる。
【0090】このALPCエリア32Eを光ピックアッ
プ11が通過中には、図11Dに示すように、マルチプ
レクサ87の選択信号SEL1がライトパワーの選択レ
ベルになっているので、ライトパワーのサンプルホール
ド期間(サンプルホールドパルスSPwのハイレベル期
間)において、ライトパワーのサンプルホールド値SH
wがマルチプレクサ87を通じてA/D変換器88に供
給される。
【0091】A/D変換器88でデジタル信号にされた
ライトパワーのサンプルホールド値DSHwは、上記図
12のフローチャートで示したのと同様の手順により処
理される。すなわち、そのサンプルホールド値DSHw
がCPU24に取り込まれ、一旦、RAM82に格納さ
れる。
【0092】そして、このライトパワーのサンプルホー
ルド値DSPwとROM81に格納されているゾーン記
録エリア360の記録パワー参照値RWPとの大小が比
較され、サンプルホールド値DSHwとその記録パワー
参照値RWPとが等しくなるような値、すなわち記録パ
ワー設定値DSWPが導出され、レジスタ90に書き込
まれる。これによって、レジスタ90の記録パワー設定
値DSWPが更新される。RAM82には、この更新さ
れた記録パワー設定値DSWPが記憶される。
【0093】同様に、同一ゾーン(同一トラック)の次
のALPCエリア32E内では、ゾーン記録エリア36
1 のチャネルクロック(この周波数は上述したようにゾ
ーン記録エリア360 のチャネルクロック周波数の9/
8倍に対応する周波数)を設定し、このゾーン記録エリ
ア361 に対して上述のゾーン記録エリア360 のAL
PC動作と同様の動作を行わせることで、ゾーン記録エ
リア361 に対するレジスタ90への記録パワー設定値
DSWPが更新され、RAM82にも記憶される。
【0094】以下、順次、残りのゾーン記録エリア36
2 〜36N-1 についてのALPC動作をそのゾーンに対
応するチャンネルロックで行い、それぞれの記録パワー
設定値DSWPを更新して、RAM82にも記録する。
そして、再び、第1番目のゾーン記録エリア360 につ
いてのALPC動作を行い、以下、上述の動作を繰り返
す。
【0095】このように、図10例によれば、現在記録
再生中のゾーン記録エリア36において、全ゾーン記録
エリア360 〜36N-1 の記録パワーの設定値DSWP
の取込制御をALPCエリア32Eでチャンネルクロッ
クの周波数を変えながら順次行うことにより、全ゾーン
記録エリア360 〜36N-1 の記録パワーの設定値DS
WPを正しく更新することができる。言い換えれば、現
在記録再生中のゾーン記録エリア36に関係なく、全ゾ
ーン記録エリア360 〜36N-1 の記録パワーの設定値
DSWPを正しく更新することができる。この場合、レ
ーザダイオードLDのレーザ発光出力特性に温度特性が
存在していても、レーザパワーをモニタして記録パワー
の設定値DSWPを更新するようにしているので、その
温度特性を考慮する必要がない。もちろん仕様上の温度
特性を考慮して、ALPC回路37及び電流電圧変換器
12等の関連回路のダイナミックレンジを決定しておく
ことはいうまでもない。
【0096】データエリア32F等への実際のMOデー
タの記録時、すなわち、図11Eに示す点線で囲んだ範
囲では、そのデータエリア32Fが含まれるゾーン記録
エリア36のRAM82に既に記憶されている記録パワ
ーの設定値DSWPがレジスタ90に書き込まれる(設
定される)。そして、選択信号SEL2がマルチプレク
サ91に供給されることで、そのハイレベル「1」の期
間(上記点線で囲んだ範囲内のハイレベル「1」の期
間)、レジスタ90に設定されている記録パワーの設定
値DSWPがD/A変換器92でアナログ信号である記
録パワー設定値SWPにされる。そして、その記録パワ
ー設定値SWPがレーザダイオードドライバ26に供給
されることで、レーザダイオードLDが記録パワー設定
値DSWPに対応したレーザパワーで発光する。以上
が、ライトパワーのALPC動作の説明である。
【0097】以上説明したように、上記実施例によれ
ば、再生パワーサンプルホールド値SHrと記録パワー
サンプルホールド値SHwとをCPU24の制御の下に
RAM82に取り込んだ後、取り込んだ再生パワーサン
プルホールド値SHwがROM81に記憶されている再
生パワー参照値RRPと同一の値になるような再生パワ
ー設定値DSRPをレジスタ89に設定し、かつ、取り
込んだ記録パワーサンプルホールド値SHwがROM8
1に記憶されている記録パワー参照値RWPと同一の値
になるような記録パワー設定値DSWPをレジスタ90
に設定するようにしている。
【0098】このため、CPU24は、実際のレーザパ
ワーを知って管理することができ、自動レーザパワー制
御を直接的に行うことができる。また、CPU24は、
RAM82に取り込んだサンプルホールド値SHr、S
Hwが、設計範囲外の大きな値又は小さな値であった場
合には、レーザダイオードLD等に異常が発生したこと
をコントローラ23を通じてホストコンピュータ21に
知らせるようにすることもできる。また、このような場
合には、自動的に記録再生動作を中止するようにするこ
ともできる。ホストコンピュータ21の図示しないディ
スプレイ上でそれらの異常発生、記録再生動作の状態を
表示させるようにすることもできる。さらに、ALPC
回路37とCPU24とを一体化チップにすることで、
その一体化チップのCPU24はレーザパワーの管理を
含めた光ディスクドライブの管理を一体的に行うことが
可能となりハードウェアが削減できるという効果も得ら
れる。
【0099】また、上記実施例によれば、データエリア
32FとALPCエリア32Eが形成される光ディスク
30のデータエリア32Fへの記録はレーザ光パルスで
行い、一定のタイミングでALPCエリア32Eで、レ
ーザ光Lの平均パワーをサンプルホールドし、このサン
プルホールド値SHwと記録パワー参照値RWPとを比
較するようにしている。この場合、レーザダイオードL
Dの温度特性の時定数は光ディスク30の回転周期に比
較してゆるやかで相当に長いので、毎ALPCエリア3
2Eで上述のALPC動作を行う必要がなく、例えば、
数秒おきにALPC動作を行えば十分である。この特性
を利用すれば、ALPCエリア32Eをサーボセクタ3
1毎に形成する必要がなくなり、例えば、トラック1周
で数個形成すればよくなり、その分データエリアをトラ
ック毎に増加させることが可能になり、結果として相当
量記憶容量を増加させることも可能である。
【0100】また、上記実施例によれば、現在記録再生
中のゾーン記録エリア36でN個のゾーン記録エリア3
6中の第M番目のゾーン記録エリア36の記録パワーを
制御する際に、ALPCエリア32Eにおいて、その第
M番目のゾーン記録エリア36のチャネルクロックに設
定して、第M番目のゾーン記録エリア36の記録パワー
をレーザダイオードLDからパルス発光させ、パルス発
光したレーザダイオードLDの平均レーザパワーをサン
プルホールドして、第M番目のゾーン記録エリア36用
の記録パワー参照値RWPと比較して、その平均レーザ
パワーがこの記録パワー参照値RWPと等しくなるよう
に制御して、全ゾーン記録エリア360〜36N-1 の記
録パワーの設定値DSWPを得るようにしている。この
ため、現在記録再生中のゾーン記録エリア36以外の他
のゾーン記録エリア36への記録コマンドがホストコン
ピュータ21から発行された場合であっても、該他のゾ
ーン記録エリア36で記録パワーを設定するためのレー
テンシー(待ち時間)が必要なくなり、このような場合
に、記録終了までの必要な時間を短縮することができる
という派生的な効果も得られる。高速に記録が行えると
いってもよい。
【0101】なお、この発明は上記の実施例に限らずこ
の発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得る
ことはもちろんである。
【0102】
【0103】
【0104】
【発明の効果】この発明による光ディスク記録再生装置
によれば、いわゆるゾーン記録の光ディスク記録再生装
置において、制御手段は、M番目のゾーンの記録時に所
定の領域において任意のゾーンに対応したクロック周波
数に基づいて記録パワーサンプルホールド値を出力し、
上記記録パワー設定用記憶手段の記録パワー設定値の書
き換えおよび上記第2のレジスタへの記録パワー設定値
の設定を行うと共に、現在の記録及び(又は)再生中の
ゾーンにおいて、N個のゾーンそれぞれの記録パワー設
定値を得るようにすることにより、記録パワー設定時の
遅延を防止することができ、ゾーンフォーマット(ZC
AV)において効率よく記録パワーを設定することがで
きる。
【0105】
【0106】第5の発明による光ディスク記録再生装置
によれば、第3又は第4の発明において、データエリア
とレーザ光パワー制御用エリアが形成された光ディスク
のデータエリアへの記録はレーザ光パルスで行い、Nゾ
ーン中第M番目のゾーンの記録パワーを制御する際、こ
の第M番目のゾーン中の上記レーザ光パワー制御用エリ
アではレーザ光の平均パワーをサンプルホールドし、こ
のサンプルホールド値と上記第Mゾーンの記録パワー参
照値とを比較するようにしている。このため、上記第2
の発明〜第4の発明のすべての効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光ディスク記録再生装置が適用
された光ディスクドライブの構成を示す回路ブロック図
である。
【図2】サンプルサーボ方式の光ディスクの記録フォー
マットの説明に供される線図であり、Aは1個のサーボ
セクタの構成例、BはAに示すサーボセクタのうち、サ
ーボエリアと一般のデータエリア部分の詳細な構成、C
はAに示すサーボセクタのうち、サーボエリアとIDセ
グメント部分の詳細な構成、DはAに示すサーボセクタ
のうち、サーボエリアと(ID+データ)セグメント部
分の詳細な構成、をそれぞれ示す線図である。
【図3】その光ディスクのサーボエリアのサーボパター
ン等の構成を示す線図である。
【図4】ゾーン記録エリアに分割された光ディスクの構
成説明に供される線図である。
【図5】図1例のうち、光ピックアップの詳細な構成を
示す線図である。
【図6】その光ピックアップのうち、マイクロプリズム
の詳細な構成を示す線図である。
【図7】図1例のうち、電流電圧変換器の詳細な構成を
示す線図である。
【図8】位相エラーとトラッキングエラーの説明に供さ
れる線図である。
【図9】Aは記録パルスレーザ光、Bは磁界、Cはオー
バーライトマーク形状、DはデータRF信号の説明に供
される線図である。
【図10】この発明の一実施例に係るALPC回路の詳
細な構成を示す回路ブロック図である。
【図11】図10例の動作説明に供される線図であっ
て、Aは1個のサーボセクタの構成例、Bはリードパワ
ー検出用サンプルホールドパルス Cはライトパワー検出用サンプルホールドパルス Dはサンプルホールド値選択信号 Eは記録再生選択信号をそれぞれ表す線図である。
【図12】再生パワーの設定に係るフローチャートであ
る。
【図13】従来の技術に係るALPC回路の構成を示す
回路ブロック図である。
【符号の説明】
11 光ピックアップ 24 CPU 37 ALPC回路 81 ROM 82 RAM 89 レジスタ 90 レジスタ SHr リードパワーのサンプルホールド値 SHw ライトパワーのサンプルホールド値 RRP 再生パワー参照値 RWP 記録パワー参照値 DSRP 再生パワー設定値 DSWP 記録パワー設定値
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−46633(JP,A) 特開 平4−98626(JP,A) 特開 平5−128572(JP,A) 特開 平2−218020(JP,A) 特開 平5−28495(JP,A) 特開 平2−227876(JP,A) 特開 平5−225570(JP,A) 国際公開92/14245(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/0055 G11B 7/125 G11B 11/105

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの記録エリアを同心リング状
    に2以上のN個のゾーンに分け、半径方向外側のゾーン
    のクロック周波数を半径方向の内側のゾーンのクロック
    周波数に比較して高くして上記光ディスクに記録するよ
    うにした光ディスク記録再生装置において、 上記光ディスクに対してレーザ光を照射するレーザ光発
    生手段と、 このレーザ光発生手段から出射されるレーザ光のレーザ
    パワーを検出するレーザパワー検出手段と、 このレーザパワー検出手段の出力をサンプルホールドす
    るサンプルホールド手段と、 このサンプルホールド手段の出力である再生パワーサン
    プルホールド値と記録パワーサンプルホールド値をA/
    D変換するA/D変換手段と、 このA/D変換手段の出力側に接続される制御手段と、 この制御手段に接続され、再生パワー参照値が記録され
    る再生パワー参照用記憶手段と、 上記制御手段に接続され、N個のゾーンの記録パワー参
    照値が記憶される記録パワー参照用記憶手段と、 上記制御手段に接続され、N個のゾーンの記録パワーの
    設定値が記憶される記録パワー設定用記憶手段と、 上記制御手段に接続され、上記レーザ光発生手段の再生
    時における再生パワー設定値が設定される第1のレジス
    タと、 上記制御手段に接続され、上記レーザ光発生手段の記録
    時における記録パワー設定値が設定される第2のレジス
    タと、 上記第1及び第2のレジスタに接続され、これら第1及
    び第2のレジスタに設定されている再生パワー設定値又
    は記録パワー設定値をD/A変換して上記レーザ光発生
    手段に供給するD/A変換手段とを備え、 上記制御手段は、M番目のゾーンの記録時に所定の領域
    において任意のゾーンに対応したクロック周波数に基づ
    いて記録パワーサンプルホールド値を出力し、上記記録
    パワー設定用記憶手段の記録パワー設定値の書き換えお
    よび上記第2のレジスタへの記録パワー設定値の設定を
    行うと共に、現在の記録及び(又は)再生中のゾーンに
    おいて、N個のゾーンそれぞれの記録パワー設定値を得
    ようにしたことを特徴とする光ディスク記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 上記光ディスクはデータエリアとレーザ
    光パワー制御用エリアが形成され、上記データエリアへ
    の記録はレーザ光パルスで行い、Nゾーン中第M番目の
    ゾーンの記録パワーを制御する際、この第M番目のゾー
    ン中の上記レーザ光パワー制御用エリアではレーザ光の
    平均パワーをサンプルホールドし、このサンプルホール
    ド値と上記第Mゾーンの記録パワー参照値とを比較する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の光ディスク
    記録再生装置。
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