JP3428245B2 - 可変速揚水発電設備 - Google Patents
可変速揚水発電設備Info
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- JP3428245B2 JP3428245B2 JP23964195A JP23964195A JP3428245B2 JP 3428245 B2 JP3428245 B2 JP 3428245B2 JP 23964195 A JP23964195 A JP 23964195A JP 23964195 A JP23964195 A JP 23964195A JP 3428245 B2 JP3428245 B2 JP 3428245B2
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/16—Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids
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- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力系統から有効電力
が供給される負荷設備および電力系統に対して有効電力
を供給する発電設備および制御方法に関するものであ
る。
が供給される負荷設備および電力系統に対して有効電力
を供給する発電設備および制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、同一の仕様・特性を持つ複数の
同期発電機が同一の電力系統に接続されかつ並行運転さ
れている場合、電力系統の無効電力が外乱により変動さ
せられると、それらの発電機間に循環電流が流れること
は良く知られていることである。以下、この循環電流の
ことを「横流」という。
同期発電機が同一の電力系統に接続されかつ並行運転さ
れている場合、電力系統の無効電力が外乱により変動さ
せられると、それらの発電機間に循環電流が流れること
は良く知られていることである。以下、この循環電流の
ことを「横流」という。
【0003】この横流を抑制する系統の一例が、特開昭
58−54837号に開示されている。
58−54837号に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法によって無
効電力の変動を回復させることは可能であるが、2段ル
ープ制御を用いているために、その回復方法では回復ま
でに数秒を要する。電力に依存する社会活動が中断させ
られるため、電力系統に外乱が発生するときは、電力系
統を瞬時に回復させることが望ましい。それに応えるべ
く、可変速揚水発電系統が開発された。この可変速揚水
発電系統では、2次励磁誘導電動機が用いられている。
この可変速揚水発電系統を用いることによって、ミリ秒
単位で電力系統の有効電力を回復させることができる。
並列運転下にある可変速揚水発電系統において、外乱等
によって可変速発電機/電動機間に横流が発生した場
合、上述の従来技術を用いて短時間にその横流を取り除
くことは非常に困難である。したがって、複数台のその
ような可変速設備を有する系統においては、可変速揚水
発電系統の高速応答の利点が実際上得ることができな
い。
効電力の変動を回復させることは可能であるが、2段ル
ープ制御を用いているために、その回復方法では回復ま
でに数秒を要する。電力に依存する社会活動が中断させ
られるため、電力系統に外乱が発生するときは、電力系
統を瞬時に回復させることが望ましい。それに応えるべ
く、可変速揚水発電系統が開発された。この可変速揚水
発電系統では、2次励磁誘導電動機が用いられている。
この可変速揚水発電系統を用いることによって、ミリ秒
単位で電力系統の有効電力を回復させることができる。
並列運転下にある可変速揚水発電系統において、外乱等
によって可変速発電機/電動機間に横流が発生した場
合、上述の従来技術を用いて短時間にその横流を取り除
くことは非常に困難である。したがって、複数台のその
ような可変速設備を有する系統においては、可変速揚水
発電系統の高速応答の利点が実際上得ることができな
い。
【0005】また、複数台の可変速発電機/電動機が同
一の運転制御方法で運転されているとき、可変速発電機
/電動機間に共振やうなりが発生する場合がある。した
がって、複数台の可変速発電機/電動機を同一の運転条
件で運転することは好ましくない。
一の運転制御方法で運転されているとき、可変速発電機
/電動機間に共振やうなりが発生する場合がある。した
がって、複数台の可変速発電機/電動機を同一の運転条
件で運転することは好ましくない。
【0006】本発明の目的は、共振やうなりを防止し
た、複数台の可変速発電機/電動機を有する電力発電機
構の改善された制御系統を提供することにある。
た、複数台の可変速発電機/電動機を有する電力発電機
構の改善された制御系統を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、並列運転される少なくとも2台以上の可変速発電機
/電動機を有する可変速揚水発電系統を、少なくとも2
つ以上の群に分割する。それぞれの群は、フィードバッ
ク制御の対象となる互いに異なる物理諸量を用いて制御
するか、または、互いに異なる制御量をそれぞれの群の
制御装置において使用するか、あるいは、その両方を組
み合わせる方法を取る。
め、並列運転される少なくとも2台以上の可変速発電機
/電動機を有する可変速揚水発電系統を、少なくとも2
つ以上の群に分割する。それぞれの群は、フィードバッ
ク制御の対象となる互いに異なる物理諸量を用いて制御
するか、または、互いに異なる制御量をそれぞれの群の
制御装置において使用するか、あるいは、その両方を組
み合わせる方法を取る。
【0008】
【作用】本発明によれば、可変速揚水発電系統の各群
は、異なるやり方すなわち異なる制御モードで制御され
る。したがって、それぞれが可変速発電機/電動機装置
を有する群間で、共振やうなりが発生しなくなる。ま
た、外乱により作られる横流が素早く解消される。その
結果、可変速揚水発電系統の瞬時回復が可能となる。
は、異なるやり方すなわち異なる制御モードで制御され
る。したがって、それぞれが可変速発電機/電動機装置
を有する群間で、共振やうなりが発生しなくなる。ま
た、外乱により作られる横流が素早く解消される。その
結果、可変速揚水発電系統の瞬時回復が可能となる。
【0009】上述のように、本発明によれば、可変速揚
水発電系統の安定な運転状態が維持され得る。よって、
電力系統の安定度が向上し得る。
水発電系統の安定な運転状態が維持され得る。よって、
電力系統の安定度が向上し得る。
【0010】
【実施例】図1は本発明が適用される電力グリッド系統
PGを概略的に示している。複数台の電力発生設備G
1、G2、G3、G4は電力グリッドPGに接続されてい
る。例えば、設備G2はピーク電力負荷の30%を供給
する原子力プラントであり、G3はピーク電力負荷の5
5%を供給する火力発電プラントであり、そしてG4は
ピーク電力負荷の10%を供給する水力発電プラントで
ある。設備G1はピーク電力負荷の5%を供給する発電
機/電動機電力プラントであり、電力グリッドの電力負
荷(揚水モード)および電力供給(発電モード)を正確
に制御するよう機能する。
PGを概略的に示している。複数台の電力発生設備G
1、G2、G3、G4は電力グリッドPGに接続されてい
る。例えば、設備G2はピーク電力負荷の30%を供給
する原子力プラントであり、G3はピーク電力負荷の5
5%を供給する火力発電プラントであり、そしてG4は
ピーク電力負荷の10%を供給する水力発電プラントで
ある。設備G1はピーク電力負荷の5%を供給する発電
機/電動機電力プラントであり、電力グリッドの電力負
荷(揚水モード)および電力供給(発電モード)を正確
に制御するよう機能する。
【0011】電力負荷PLは、工場、家庭用機器等にお
いて電気的に駆動される装置の形態で電力グリッドに課
せられる。それらの電力負荷は1日を通じて変動し、夜
は通常非常に低負荷となる。実際には、発電設備G3お
よびG4は、低負荷の間停止させられ、一方、設備G2は
稼働し続ける。設備G1は運転を続け、電力グリッドの
電力供給変動を正確にかつ瞬時に制御するよう作用す
る。
いて電気的に駆動される装置の形態で電力グリッドに課
せられる。それらの電力負荷は1日を通じて変動し、夜
は通常非常に低負荷となる。実際には、発電設備G3お
よびG4は、低負荷の間停止させられ、一方、設備G2は
稼働し続ける。設備G1は運転を続け、電力グリッドの
電力供給変動を正確にかつ瞬時に制御するよう作用す
る。
【0012】図2を参照する。設備G1は、水溜めW
R、水溜めWRに接続された流水トンネルWT、および
流水トンネルWTの水によって駆動される2台の発電機
/電動機装置GM1およびGM2を持つ系統として構成さ
れる。設備GM1およびGM2は、電力グリッドPGで余
剰電力が利用可能であるとき、水を水溜めWRに汲み上
げるための選択的に作動可能なポンプを有している。こ
のやり方では、これらの発電機/電動機装置GM1およ
びGM2が、変動している電力要求を平衡化させるよう
に働く。本発明は、GM1およびGM2のような設備およ
びそれらの制御設備から成る改善された系統に関係して
いる。
R、水溜めWRに接続された流水トンネルWT、および
流水トンネルWTの水によって駆動される2台の発電機
/電動機装置GM1およびGM2を持つ系統として構成さ
れる。設備GM1およびGM2は、電力グリッドPGで余
剰電力が利用可能であるとき、水を水溜めWRに汲み上
げるための選択的に作動可能なポンプを有している。こ
のやり方では、これらの発電機/電動機装置GM1およ
びGM2が、変動している電力要求を平衡化させるよう
に働く。本発明は、GM1およびGM2のような設備およ
びそれらの制御設備から成る改善された系統に関係して
いる。
【0013】前述の特開昭58−54837号の例につ
いて、図3を参照して説明する。電源2が需要3に接続
されている電力系統7において、2台の発電機/電動機
装置18aと18bが並列点6において接続され、互い
に並列運転されている。並列点6は、電力系統7の並列
点5に接続され、2台のポンプ水車12aおよび12b
は、それぞれ発電機/電動機装置18aおよび18bに
直結されている。
いて、図3を参照して説明する。電源2が需要3に接続
されている電力系統7において、2台の発電機/電動機
装置18aと18bが並列点6において接続され、互い
に並列運転されている。並列点6は、電力系統7の並列
点5に接続され、2台のポンプ水車12aおよび12b
は、それぞれ発電機/電動機装置18aおよび18bに
直結されている。
【0014】各発電機が接続されている系の無効電力
は、無効電力検出器13により検出される。各系におい
て検出された無効電力の出力信号は、無効電力基準値調
整器14に入力される。そこで無効電力の平均値がその
出力信号を用いて計算される。基準値調整器14の出力
信号は、基準信号として無効電力調整器(AQR)15
に入力される。無効電力調整器15において、上記基準
信号が各系の無効電力出力信号と比較される。無効電力
調整器15の出力信号は、発電機の電圧を制御する電圧
調整器(AVR)17へ出力される。各系の無効電力が
外乱などにより変化した場合、第1の発電機/電動機装
置18aを有する系と第2の発電機/電動機装置18b
を有する系の間に横流が流れる。しかし、無効電力基準
値調整器14が無効電力を基準値に一致するように制御
する。発電機/電動機装置18aおよび18bの出力電
圧は、基準値調整器14の出力にしたがって、電圧調整
器17aおよび17bによって調整される。その結果、
系の無効電力間の差が無くなり、横流も低減される。
は、無効電力検出器13により検出される。各系におい
て検出された無効電力の出力信号は、無効電力基準値調
整器14に入力される。そこで無効電力の平均値がその
出力信号を用いて計算される。基準値調整器14の出力
信号は、基準信号として無効電力調整器(AQR)15
に入力される。無効電力調整器15において、上記基準
信号が各系の無効電力出力信号と比較される。無効電力
調整器15の出力信号は、発電機の電圧を制御する電圧
調整器(AVR)17へ出力される。各系の無効電力が
外乱などにより変化した場合、第1の発電機/電動機装
置18aを有する系と第2の発電機/電動機装置18b
を有する系の間に横流が流れる。しかし、無効電力基準
値調整器14が無効電力を基準値に一致するように制御
する。発電機/電動機装置18aおよび18bの出力電
圧は、基準値調整器14の出力にしたがって、電圧調整
器17aおよび17bによって調整される。その結果、
系の無効電力間の差が無くなり、横流も低減される。
【0015】図4ないし図6は、本発明で使用する可変
速発電機/電動機装置の特徴および利点を概略的に説明
している図である。サイクロコンバータでの交流電流
(AC)を利用して、装置速度が、瞬時かつ正確な制御
応答特性で連続的に調整され得る。本発明に係る制御設
備の好適な実施例についての以下の記述は、この型の可
変速発電機/電動機装置の利用に基づいている。
速発電機/電動機装置の特徴および利点を概略的に説明
している図である。サイクロコンバータでの交流電流
(AC)を利用して、装置速度が、瞬時かつ正確な制御
応答特性で連続的に調整され得る。本発明に係る制御設
備の好適な実施例についての以下の記述は、この型の可
変速発電機/電動機装置の利用に基づいている。
【0016】図3に示された発電機/電動機18a,1
8bは、図7ではそれぞれ可変速発電機/電動機1a,
1bになっている。有効電力調整器11aは、有効電力
基準値Poを有効電力検出器10aからの出力信号と比
較し、可変速発電機/電動機装置1aの有効電力出力を
制御する。自動回転速度調整器(ASR)9bは、予め
設定された回転速度基準値Noを発電機/電動機装置の
回転速度検出器8bからの出力信号と比較し、ポンプ水
車12bの回転速度を制御する。これによって、可変速
揚水発電系統のそれぞれは異なったやり方で制御され、
可変速発電機/電動機装置間を流れる横流を素早く取り
除くことができる。
8bは、図7ではそれぞれ可変速発電機/電動機1a,
1bになっている。有効電力調整器11aは、有効電力
基準値Poを有効電力検出器10aからの出力信号と比
較し、可変速発電機/電動機装置1aの有効電力出力を
制御する。自動回転速度調整器(ASR)9bは、予め
設定された回転速度基準値Noを発電機/電動機装置の
回転速度検出器8bからの出力信号と比較し、ポンプ水
車12bの回転速度を制御する。これによって、可変速
揚水発電系統のそれぞれは異なったやり方で制御され、
可変速発電機/電動機装置間を流れる横流を素早く取り
除くことができる。
【0017】図8は、本発明の他の実施例を示してい
る。可変速発電機/電動機装置1aおよび1bを有して
いる群では、有効電力検出器10a,10bで検出され
た有効電力が、それぞれ倍数器19a,19bを通し
て、予め設定された基準値Poを持つ自動有効電力調整
器(APR)11a,11bに転送される。自動有効電力
調整器11aおよび11bは、該基準値Poを倍数器1
9aおよび19bの出力値と比較し、それぞれ可変速発
電機/電動機装置1aおよび1bの有効電力出力を制御
する。
る。可変速発電機/電動機装置1aおよび1bを有して
いる群では、有効電力検出器10a,10bで検出され
た有効電力が、それぞれ倍数器19a,19bを通し
て、予め設定された基準値Poを持つ自動有効電力調整
器(APR)11a,11bに転送される。自動有効電力
調整器11aおよび11bは、該基準値Poを倍数器1
9aおよび19bの出力値と比較し、それぞれ可変速発
電機/電動機装置1aおよび1bの有効電力出力を制御
する。
【0018】異なる数値を倍数器19aおよび19bに
予め設定することによって、可変速発電機/電動機装置
1aおよび1bを含む群のそれぞれにおいて制御方法を
変えることができる。したがって、共振および横流を避
けるという図7の実施例と同様の効果を得ることができ
る。
予め設定することによって、可変速発電機/電動機装置
1aおよび1bを含む群のそれぞれにおいて制御方法を
変えることができる。したがって、共振および横流を避
けるという図7の実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0019】図9は本発明のさらに他の実施例を示して
いる。この実施例においては、4台の可変速発電機/電
動機装置1a〜1dが、並列点6で互いに接続され、並
行運転されている。並列点6は、電力系統7の並列点5
に接続されている。ポンプ水車12a〜12dは、それ
ぞれ可変速発電機/電動機装置1a〜1dに直結されて
いる。
いる。この実施例においては、4台の可変速発電機/電
動機装置1a〜1dが、並列点6で互いに接続され、並
行運転されている。並列点6は、電力系統7の並列点5
に接続されている。ポンプ水車12a〜12dは、それ
ぞれ可変速発電機/電動機装置1a〜1dに直結されて
いる。
【0020】可変速発電機/電動機装置1aおよび1b
を有する群では、有効電力検出器10aおよび10bで
検出された有効電力が、それぞれ倍数器19aおよび1
9bを通して自動有効電力調整器11aおよび11bに転
送される。自動有効電力調整器11aおよび11bは、
予め設定された有効電力基準値Poをそれぞれ倍数器1
9aおよび19bの出力値と比較し、それぞれ可変速発
電機/電動機1aおよび1bの有効電力出力を制御す
る。図8に関連して述べたように、倍数器19aと19
bには異なる数値が予め設定される。
を有する群では、有効電力検出器10aおよび10bで
検出された有効電力が、それぞれ倍数器19aおよび1
9bを通して自動有効電力調整器11aおよび11bに転
送される。自動有効電力調整器11aおよび11bは、
予め設定された有効電力基準値Poをそれぞれ倍数器1
9aおよび19bの出力値と比較し、それぞれ可変速発
電機/電動機1aおよび1bの有効電力出力を制御す
る。図8に関連して述べたように、倍数器19aと19
bには異なる数値が予め設定される。
【0021】可変速発電機/電動機装置1cおよび1d
を有する群では、発電機/電動機装置の回転速度検出器
8cおよび8dによって検出された回転速度が、倍数
器19cおよび19dを通してそれぞれ自動回転速度調
整器9cおよび9dに転送される。自動回転速度調整器
9cおよび9dは、予め設定された回転速度の基準値N
oをそれぞれ倍数器19cおよび19dの出力値と比較
し、それぞれポンプ水車12cおよび12dの回転速度
を制御する。この時、倍数器19cと19dには異なる
数値が予め設定される。したがって、4群の可変速揚水
発電系統のそれぞれにおいて制御方法を変えることがで
きる。
を有する群では、発電機/電動機装置の回転速度検出器
8cおよび8dによって検出された回転速度が、倍数
器19cおよび19dを通してそれぞれ自動回転速度調
整器9cおよび9dに転送される。自動回転速度調整器
9cおよび9dは、予め設定された回転速度の基準値N
oをそれぞれ倍数器19cおよび19dの出力値と比較
し、それぞれポンプ水車12cおよび12dの回転速度
を制御する。この時、倍数器19cと19dには異なる
数値が予め設定される。したがって、4群の可変速揚水
発電系統のそれぞれにおいて制御方法を変えることがで
きる。
【0022】次に図10を参照する。図10は本発明の
さらに他の実施例を示している。この実施例において
は、図7の回路に加えて中央給電指令所21が設けられ
ている。この給電指令所21は発電所内に設置されてい
る。中央給電指令所21は、有効電力検出器10aおよ
び発電機/電動機装置の回転速度検出器8bからの検出
値を比較し、有効電力基準値Poおよび回転速度基準値
Noをそれぞれ自動有効電力調整器11aおよび自動回
転速度調整器9bに与える。この方法によって2つの群
の間の横流を素早く取り除くことができる。
さらに他の実施例を示している。この実施例において
は、図7の回路に加えて中央給電指令所21が設けられ
ている。この給電指令所21は発電所内に設置されてい
る。中央給電指令所21は、有効電力検出器10aおよ
び発電機/電動機装置の回転速度検出器8bからの検出
値を比較し、有効電力基準値Poおよび回転速度基準値
Noをそれぞれ自動有効電力調整器11aおよび自動回
転速度調整器9bに与える。この方法によって2つの群
の間の横流を素早く取り除くことができる。
【0023】今まで述べてきた回転速度調整器9b、9
cおよび9d、有効電力調整器11aおよび11b、無
効電力基準値調整器14,電圧調整器17aおよび17
b等によって制御される物理諸量が、相関付けられる。
例えば、発電機の出力、電動機の出力、および回転速度
間の相関が、運動エネルギーによって密接なものにな
る。2つの状態が決まれば、残りの状態は無条件に決ま
る。他方、無効電力と電圧間の相関は、相対的に弱い。
cおよび9d、有効電力調整器11aおよび11b、無
効電力基準値調整器14,電圧調整器17aおよび17
b等によって制御される物理諸量が、相関付けられる。
例えば、発電機の出力、電動機の出力、および回転速度
間の相関が、運動エネルギーによって密接なものにな
る。2つの状態が決まれば、残りの状態は無条件に決ま
る。他方、無効電力と電圧間の相関は、相対的に弱い。
【0024】本発明が意図するところは、これらの相関
を有する物理諸量を矛盾無く協調して制御する制御設備
を提供することにある。図11および図12は、本発明
の概念を表している。これらの図から明らかなように、
たとえ2つの制御設備への入出力が同一であっても、こ
れら2つの制御設備において異なる制御モードが実行さ
れる場合には、所望の効果を得ることができる。例え
ば、有効電力の制御に関して、一方の例では励磁制御が
使用されるが、他方の例では電動機ガバナ制御が使用さ
れる。回転速度に対しても、同様のことがいえる。更
に、たとえ2つの制御設備の制御方法が同一であって
も、フィードバック信号による異なる補正利得および異
なる時定数が使用される場合には、所望の効果を得るこ
とができる。
を有する物理諸量を矛盾無く協調して制御する制御設備
を提供することにある。図11および図12は、本発明
の概念を表している。これらの図から明らかなように、
たとえ2つの制御設備への入出力が同一であっても、こ
れら2つの制御設備において異なる制御モードが実行さ
れる場合には、所望の効果を得ることができる。例え
ば、有効電力の制御に関して、一方の例では励磁制御が
使用されるが、他方の例では電動機ガバナ制御が使用さ
れる。回転速度に対しても、同様のことがいえる。更
に、たとえ2つの制御設備の制御方法が同一であって
も、フィードバック信号による異なる補正利得および異
なる時定数が使用される場合には、所望の効果を得るこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、並行運
転される可変速発電機/電動機装置を有する系間での共
振やうなりを防止することができる。これにより、可変
速揚水発電系統の安定的な運転状態を確保することがで
き、電力系統の安定度を上げることが可能である。
転される可変速発電機/電動機装置を有する系間での共
振やうなりを防止することができる。これにより、可変
速揚水発電系統の安定的な運転状態を確保することがで
き、電力系統の安定度を上げることが可能である。
【図1】本発明が適用される電力グリッドの概略図であ
る。
る。
【図2】本発明によって制御される複数個の可変速発電
機/電動機装置を有する電力発電設備の概略図である。
機/電動機装置を有する電力発電設備の概略図である。
【図3】従来技術の制御設備を示す概略図である。
【図4】本発明の好適な実施例の可変速発電機/電動機
装置系統と従来の発電機/電動機装置系統の概略比較図
である。
装置系統と従来の発電機/電動機装置系統の概略比較図
である。
【図5】本発明の好適な実施例で使用する可変速発電機
/電動機装置と従来の発電機/電動機装置用のステータ
/ロータ/磁界パターンの概略比較図である。
/電動機装置と従来の発電機/電動機装置用のステータ
/ロータ/磁界パターンの概略比較図である。
【図6】本発明の好適な実施例で使用する可変速発電機
/電動機装置の動作と制御を示す概略図である。
/電動機装置の動作と制御を示す概略図である。
【図7】本発明の第1の好適な実施例にしたがって構成
された制御機構を示す概略図である。
された制御機構を示す概略図である。
【図8】同一の物理量が検出され、かつ制御設備の制御
量が互いに異なっている、本発明の他の実施例を示す図
である。
量が互いに異なっている、本発明の他の実施例を示す図
である。
【図9】4群の可変速発電系統が並列運転されている、
本発明のさらに他の実施例を示す図である。
本発明のさらに他の実施例を示す図である。
【図10】所定の基準値が給電指令所から供給される、
本発明のさらに他の実施例を示す図である。
本発明のさらに他の実施例を示す図である。
【図11】本発明の概念を示す図である。
【図12】本発明の概念を示す他の図である。
1a,1b…可変速発電機/電動機、2…電力系統電源
側、3…電力需要側、4…電力系統送電線、5,6…並
列点、7…電力系統、8c,8d…発電機/電動機回転
速度検出器、9c,9d…自動回転速度調整器、10
a,10b…有効電力検出器、11a,11b…自動有
効電力調整器、12a〜12d…ポンプ水車、13…無
効電力検出器、14…無効電力基準値調整器、15…無
効電力調整器、16…電圧検出器、17…自動電圧調整
器、18…同期発電機/電動機、19…倍数器、21…
中央給電指令所。
側、3…電力需要側、4…電力系統送電線、5,6…並
列点、7…電力系統、8c,8d…発電機/電動機回転
速度検出器、9c,9d…自動回転速度調整器、10
a,10b…有効電力検出器、11a,11b…自動有
効電力調整器、12a〜12d…ポンプ水車、13…無
効電力検出器、14…無効電力基準値調整器、15…無
効電力調整器、16…電圧検出器、17…自動電圧調整
器、18…同期発電機/電動機、19…倍数器、21…
中央給電指令所。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H02J 3/00 - 5/00
H02P 9/00
Claims (6)
- 【請求項1】 2台の可変速発電電動機を並行運転する可
変速揚水発電設備において、前記2台の可変速発電電動
機の回転速度を変化させる際に、一方の可変速発電電動
機はガバナ制御を行い、他方の可変速発電電動機は励磁
制御を行う制御設備を具備することを特徴とする可変速
揚水発電設備。 - 【請求項2】 2台の可変速発電電動機を並行運転する可
変速揚水発電設備において、前記2台の可変速発電電動
機の回転速度を変化させる際に、一方の可変速発電電動
機はガバナ制御を行い、他方の可変速発電電動機は前記
ガバナ制御と時定数の異なる励磁制御を行う制御設備を
具備することを特徴とする可変速揚水発電設備。 - 【請求項3】 2台の可変速発電電動機を並行運転する可
変速揚水発電設備において、一方の可変速発電電動機を
励磁制御して回転速度を変化させる第1の制御設備と、
他方の可変速発電電動機をガバナ制御して回転速度を変
化させる第2の制御設備を具備することを特徴とする可
変速揚水発電設備。 - 【請求項4】 2台の可変速発電電動機を並行運転する可
変速揚水発電設備において、前記2台の可変速発電電動
機の有効電力を変化させる際に、一方の可変速発電電動
機を励磁制御を行い、他方の可変速発電電動機をガバナ
制御を行う制御設備を具備することを特徴とする可変速
揚水発電設備。 - 【請求項5】 2台の可変速発電電動機を並行運転する可
変速揚水発電設備において、前記2台の可変速発電電動
機の有効電力を変化させる際に、一方の可変速発電電動
機はガバナ制御を行い、他方の可変速発電電動機は前記
ガバナ制御と時定数の異なる励磁制御を行う制御設備を
具備することを特徴とする可変速揚水発電設備。 - 【請求項6】 2台の可変速発電電動機を並行運転する可
変速揚水発電設備において、前記一方の可変速発電電動
機を励磁制御して有効電力を変化させる第1の制御設備
と、他方の可変速発電電動機をガバナ制御して有効電力
を変化させる第2の制御設備を具備することを特徴とす
る可変速揚水発電設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23964195A JP3428245B2 (ja) | 1994-09-19 | 1995-09-19 | 可変速揚水発電設備 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-222951 | 1994-09-19 | ||
JP22295194 | 1994-09-19 | ||
JP23964195A JP3428245B2 (ja) | 1994-09-19 | 1995-09-19 | 可変速揚水発電設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08149696A JPH08149696A (ja) | 1996-06-07 |
JP3428245B2 true JP3428245B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=26525188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23964195A Expired - Fee Related JP3428245B2 (ja) | 1994-09-19 | 1995-09-19 | 可変速揚水発電設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3428245B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100399667C (zh) * | 2005-08-10 | 2008-07-02 | 蒋建民 | 发电机无功功率调节器及其调节流程 |
JP5622198B2 (ja) * | 2010-03-19 | 2014-11-12 | 株式会社東芝 | 発電電動機の同期始動制御装置 |
CN101969205A (zh) * | 2010-10-20 | 2011-02-09 | 华中电网有限公司 | 采用储能装置抑制互联电力系统联络线功率振荡的方法 |
-
1995
- 1995-09-19 JP JP23964195A patent/JP3428245B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
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