JP3426009B2 - 光学走査装置 - Google Patents
光学走査装置Info
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B26/00—Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
- G02B26/08—Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
- G02B26/10—Scanning systems
- G02B26/12—Scanning systems using multifaceted mirrors
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- Optics & Photonics (AREA)
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ラスター出力走査装置(RO
S)に関し、特にオーバフィル形ラスター出力スキャナ
(ROS)構造を用いた時に迷光反射が感光媒体上に結
像されないようにする改良形光学装置に関するものであ
る。 【0002】ラスター出力スキャナを組み込んだデジタ
ルプリンタは、感光媒体の表面に変調走査線を形成する
ために走査素子として回転多面体を用いている。典型的
な装置では、入力ビデオ信号に従って変調されたビーム
がヘリウムネオンまたはダイオードレーザ等の光源から
放出される。変調光は多面体前調整光学系を介して回転
多面体の表面上へ送られる。多面体は3〜30krpm
の範囲で回転して、多面体後光学系を介してビームを走
査し、レーザスポットを処理方向へ移動中の感光媒体の
全処理幅を横切る走査線として結像する。従来のROS
系では、一般的に3つの走査モードがある。第1モード
では、多面体前調整光学系がアンダーフィル構造になっ
ている、例えばレーザからの光が、ダイオードレーザの
場合には、結像多面体の小面(facet) 上における高速走
査方向の、その小面よりも一般的に約1/3だけ小さい
正確なビーム幅の平行光にされ(collimated)、ガスレー
ザの場合には拡張されてからそのような平行光にされ
る。アンダーフィル形構造は、処理効率が高く、結像小
面の照度が均一になるため、一般的に好都合であった。
第2モードはオーバフィル構造であり、光ビームが、ダ
イオードレーザの場合には、結像多面体の小面上におけ
る高速走査方向の、その小面よりも約1/3だけ大きい
正確なビーム幅の平行光にされ、ガスレーザの場合には
そのような正確なビーム幅に拡張される。オーバフィル
構造では、イメージ媒体に一定のスポットサイズを形成
するために必要な小面サイズが相当に小さくなり、さら
に多くの小面を同一直径の多面体に収容することができ
る。これによって、走査装置が一定の多面体モータで形
成できる1秒当りの走査線が増加するか、あるいは能力
及びコストを低下させた多面体モータ駆動部を用いるこ
とができる。オーバフィル構造には、これまでに完全に
は解決されていない幾つかの問題点がある。処理効率が
アンダーフィル構造の50%効率に比べて低く(20
%)、また結像小面の照度がアンダーフィル構造の場合
ほど均一ではない。しかし、この照度の問題には、米国
特許第4,941,721号に記載されている技術が取
り組んでいる。 【0003】オーバフィル構造は、上記問題点に加え
て、感光媒体に走査線を形成するように完全に照射され
ている小面に隣接した小面からの迷光の反射にも重大な
問題もある。この反射迷光は多面体前光学系を通って逆
向きに反射されて、その光は部分的透過性かつ部分的反
射性のレーザの前表面を通過してレーザに入るか、ある
いは再度、この場合には部分的反射性のダイオードレー
ザ前表面から反射される。それがレーザキャビティに入
る場合、それによってレーザ出力が不安定になることが
ある。多面体光学系を介して逆向きに反射されてから結
像小面上に戻された後、多面体後光学系を介して反射さ
れて結像小面上に入射された場合、それは望ましくない
光イメージを形成する可能性がある。 【0004】本発明によれば、多面体前光学系における
光ビームの光軸は多面体後光学系の光軸に対してある最
適角度Φをなして位置合わせ(aline) されているため、
迷光は走査線が感光体表面を横切って走査中である時間
から外れた時だけに感光体に達するようにすることがで
きる。すなわち、本発明は、オーバフィル形多面体構造
において望ましくない迷光反射を補償する光学走査装置
であって、第1光軸に沿って位置合わせされた光学素子
を持つ多面体前光学系を有し、前記多面体前光学系は、
高輝度変調の平行光にされた光ビーム源と、平行光にさ
れたビームを一方向に集束させる手段と、光路上の前記
多面体前光学系と感光媒体との間に配置されたX個の光
反射用の小面を備えている多面体スキャナであって、前
記小面は入射光によって完全に照射されて、ある走査角
度θで走査ビームを発生して感光媒体の方へ反射される
ようにするのに対して、隣接小面は少なくとも部分的に
照射されて、通常はそれに迷光として入射された光の少
なくとも一部分を第1光軸に沿って逆方向へ反射するよ
うになった多面体スキャナと、第2光軸に沿って位置合
わせされた光学素子を持ち、前記小面から反射されたビ
ームのイメージライン露光を感光媒体上に形成するため
の少なくとも一つのfθレンズを含む多面体後光学系と
を有し、前記光ビーム源は、高い光強さの光ビーム出力
を持つダイオードレーザと、前記ダイオードレーザの光
ビームを平行にするための平行化レンズからなり、前記
第1及び第2光軸は、Ω=360/X、前記ダイオード
レーザの高速走査方向における前面反射面の幅をミリメ
ータで表現してW、前記平行化レンズの焦点距離をFL
として、Φ=2(Ω±(1/2)θ)+1/2[tan
−1 (W/FL)] によって表される角度Φで互いに位
置合わせされたものである光学走査装置である。 【0005】〔図面の簡単な説明〕図1は、従来のオー
バフィル形多面体ROS構造を示しており、迷光の問題
を説明している。 【0006】図2は、多面体前光学系及び多面体後光学
系の光軸が好適な角度Φをなすようにした図1の構造を
示している。 【0007】〔発明の説明〕図1は、オーバフィル形多
面体構造を備えたROS装置8を示している。レーザダ
イオード12が高輝度平行偏光放射源になっている。ビ
デオ信号が電子サブシステム(ESS)10に入力され
て、自己変調レーザダイオード12に加えられる。出力
光ビームはビデオ信号に含まれている情報に一致して変
調される。変調ビームはコリメータアセンブリ14によ
って平行光にされる。あるいは、図1に点線で示されて
いるように、ガスレーザ12' を用いることもでき、こ
れはほぼ平行な出力を発生するが、ビーム拡張光学装置
14' によってビームの拡張を行う必要がある。ガスレ
ーザ出力は直線的に偏光させても、無作為的に偏光させ
てもよい。いずれの実施例でも、平行光束は走査方向に
幅があり、それは小面24A及び24Bを溢れ出ている
(ovefill) 。光線22a及びbがこのオーバフィル形イ
メージビームを表している。光線22a及びbはシリン
ダレンズ20を通過する。レンズ20は、モータ付き多
面体によって発生するサジタルビーム位置(ウォッブ
ル)誤差を補償するために光学的に補正できるように平
行入力ビームを成形する。ダイオード12、コリメータ
14及びレンズ20が多面体前光学系を形成している。
レンズは、多面体の垂直軸線の平面上に集束したビーム
を発生し、直交する走査軸線方向にビームの平行状態を
維持している。このように、平行光ビームは、多面体モ
ータ26で回転する多面体24の小面24A、24Bを
横切る方向へ送られる。説明上、小面24Aが結像表面
として図示されて、小面24Bは隣接小面である。多面
体が回転すると、入射光の一部分がある回転角度で隣接
小面24Bに直角に入射する。光は、点線で示されてる
ように迷光反射ビーム28として光軸に沿って戻るよう
に反射される。このビームはレンズ20及びコリメータ
アセンブリ14を通過して、ダイオード12の反射前表
面またはガスレーザの前ミラー上に集束する。次に、ビ
ームの一部は多面体前光路に沿って走査小面24へ戻る
ように反射され、また一部はダイオード12の前表面ま
たはガスレーザミラーを透過する。ダイオード前表面ま
たはガスレーザ前ミラー及び小面24Aから反射した光
は、fθ結像レンズ30を含む多面体後光学系を介して
走査される。レンズ30は、多面体24の回転と感光体
表面32における横方向の走査ビームの振れとの間に線
形関係を与えることができる構造になっている。変調ビ
ームは感光体表面32にイメージライン露光を形成する
が、これには迷光ビームの反射によって発生した望まし
くない輝度点スポットも含まれている。また、レーザダ
イオード面またはガスレーザ前ミラーに達した反射光が
小面または前ミラーを通過して、レーザダイオードまた
はガスレーザ出力を不安定にすることもある。 【0008】図1に示されているように、ダイオードレ
ーザ12、ビームコリメータ14及びレンズ20を含む
多面体前光学系の光軸40は、角度Φをなしてfθレン
ズ30を含む多面体後光学系の光軸50に位置合わせさ
れている。この角度は、従来技術では走査線の横方向の
スポット幅変化を最小にすることによって決定されてい
た。しかし、走査小面24Aによる感光体の走査中に2
4B等の隣接小面に衝突する光線が直角に入射しないよ
うにする最適角度Φがあることがわかった。ビームは直
角以外で入射するため、望ましくない迷光ビームSが、
T1 の時点でイメージ走査線幅SD よりも外側のある点
でビームS’として形成される。この角度は、小面の数
をX個として小面角度Ωを360/X、小面がイメージ
ゾーンを走査するために必要な角度をθとした時に式: Φ=2(Ω±(1/2)θ) (1) で表される、小面の角度Ωと小面の走査角度θとの間に
決定された関係に基づいている。 【0009】図2は、多面体24に18個の小面24A
〜24Rを設けたROS装置を図示している。多面体は
17.5゜である角度θだけ回転して幅SD の12.
5”イメージラインを形成する。この実施例では、Φ=
2(360÷18±17.5÷2)、すなわちΦ=5
7.5゜である。このように、中心線40及び50はこ
の角度で互いに位置合わせされている。ダイオードから
反射されたビーム28はこの場合は前の結像小面24R
から反射されて、感光体のイメージ走査線SD の外のあ
る点にビームS’として到達する。 【0010】角度θの上記計算から、隣接小面から瞬間
的に反射された迷光のほとんどすべてが結像ゾーンSD
の外側に反射されることが確認される。単一または複数
のレーザダイオードを用いた幾つかの装置では、多面体
の小回転からわかるように、高速走査方向の一つ又は複
数のダイオードチップの面からの迷光スポットの反射を
考慮に入れるためにさらなる計算が必要になるであろ
う。回転は、高速走査方向のダイオードチップの反射部
分の多面体前光軸からのミリメートル単位の最大距離を
W、コリメータ20の焦点距離をFLとした時に式:(t
an-1・W/FL)/2で与えられる角度である。このた
め、完全に補償された装置の場合、次のようになる。 Φ=2(Ω±(1/2)θ)+1/2[tan -1(W/FL)] (2) 【0011】このさらなる多面体回転角度は単一のダイ
オードの場合には極めて小さいが、複数のダイオードを
高速走査方向に突き合わせている場合、相当に大きくな
る。例えば、単一のダイオードのWが0.1mm、コリ
メータのFLが40mmである場合、0.14゜の値が
先に算出されている57.5゜に加えられて、Φの合計
値が57.64゜になる。 【0012】本発明のさらなる特徴によれば、ダイオー
ドレーザ出力レベルを測定するために本構造に背部小面
検出器を用いる時、ビームS’の位置及びS’が形成さ
れる時点T1 が重要である。従来通りに、この検出器は
走査の終了後及び走査の開始前の時点で作動可能とな
る。これらの時点では、レーザが通常はオンになって、
全出力状態に保持されているので、レーザ出力レベルの
検出及び必要に応じて調節を行うことができる。しか
し、この検出が行われる時点にスポットS’が存在する
ため、検出器は出力の正確な測定値を表すことができな
いであろう。本発明のさらなる特徴によれば、多面体が
角度Φだけ掃引されて、逆向き反射のビームがもはやダ
イオードチップ上に入射されなくなるまで、ダイオード
レーザ出力レベルの検出を遅らせる。
S)に関し、特にオーバフィル形ラスター出力スキャナ
(ROS)構造を用いた時に迷光反射が感光媒体上に結
像されないようにする改良形光学装置に関するものであ
る。 【0002】ラスター出力スキャナを組み込んだデジタ
ルプリンタは、感光媒体の表面に変調走査線を形成する
ために走査素子として回転多面体を用いている。典型的
な装置では、入力ビデオ信号に従って変調されたビーム
がヘリウムネオンまたはダイオードレーザ等の光源から
放出される。変調光は多面体前調整光学系を介して回転
多面体の表面上へ送られる。多面体は3〜30krpm
の範囲で回転して、多面体後光学系を介してビームを走
査し、レーザスポットを処理方向へ移動中の感光媒体の
全処理幅を横切る走査線として結像する。従来のROS
系では、一般的に3つの走査モードがある。第1モード
では、多面体前調整光学系がアンダーフィル構造になっ
ている、例えばレーザからの光が、ダイオードレーザの
場合には、結像多面体の小面(facet) 上における高速走
査方向の、その小面よりも一般的に約1/3だけ小さい
正確なビーム幅の平行光にされ(collimated)、ガスレー
ザの場合には拡張されてからそのような平行光にされ
る。アンダーフィル形構造は、処理効率が高く、結像小
面の照度が均一になるため、一般的に好都合であった。
第2モードはオーバフィル構造であり、光ビームが、ダ
イオードレーザの場合には、結像多面体の小面上におけ
る高速走査方向の、その小面よりも約1/3だけ大きい
正確なビーム幅の平行光にされ、ガスレーザの場合には
そのような正確なビーム幅に拡張される。オーバフィル
構造では、イメージ媒体に一定のスポットサイズを形成
するために必要な小面サイズが相当に小さくなり、さら
に多くの小面を同一直径の多面体に収容することができ
る。これによって、走査装置が一定の多面体モータで形
成できる1秒当りの走査線が増加するか、あるいは能力
及びコストを低下させた多面体モータ駆動部を用いるこ
とができる。オーバフィル構造には、これまでに完全に
は解決されていない幾つかの問題点がある。処理効率が
アンダーフィル構造の50%効率に比べて低く(20
%)、また結像小面の照度がアンダーフィル構造の場合
ほど均一ではない。しかし、この照度の問題には、米国
特許第4,941,721号に記載されている技術が取
り組んでいる。 【0003】オーバフィル構造は、上記問題点に加え
て、感光媒体に走査線を形成するように完全に照射され
ている小面に隣接した小面からの迷光の反射にも重大な
問題もある。この反射迷光は多面体前光学系を通って逆
向きに反射されて、その光は部分的透過性かつ部分的反
射性のレーザの前表面を通過してレーザに入るか、ある
いは再度、この場合には部分的反射性のダイオードレー
ザ前表面から反射される。それがレーザキャビティに入
る場合、それによってレーザ出力が不安定になることが
ある。多面体光学系を介して逆向きに反射されてから結
像小面上に戻された後、多面体後光学系を介して反射さ
れて結像小面上に入射された場合、それは望ましくない
光イメージを形成する可能性がある。 【0004】本発明によれば、多面体前光学系における
光ビームの光軸は多面体後光学系の光軸に対してある最
適角度Φをなして位置合わせ(aline) されているため、
迷光は走査線が感光体表面を横切って走査中である時間
から外れた時だけに感光体に達するようにすることがで
きる。すなわち、本発明は、オーバフィル形多面体構造
において望ましくない迷光反射を補償する光学走査装置
であって、第1光軸に沿って位置合わせされた光学素子
を持つ多面体前光学系を有し、前記多面体前光学系は、
高輝度変調の平行光にされた光ビーム源と、平行光にさ
れたビームを一方向に集束させる手段と、光路上の前記
多面体前光学系と感光媒体との間に配置されたX個の光
反射用の小面を備えている多面体スキャナであって、前
記小面は入射光によって完全に照射されて、ある走査角
度θで走査ビームを発生して感光媒体の方へ反射される
ようにするのに対して、隣接小面は少なくとも部分的に
照射されて、通常はそれに迷光として入射された光の少
なくとも一部分を第1光軸に沿って逆方向へ反射するよ
うになった多面体スキャナと、第2光軸に沿って位置合
わせされた光学素子を持ち、前記小面から反射されたビ
ームのイメージライン露光を感光媒体上に形成するため
の少なくとも一つのfθレンズを含む多面体後光学系と
を有し、前記光ビーム源は、高い光強さの光ビーム出力
を持つダイオードレーザと、前記ダイオードレーザの光
ビームを平行にするための平行化レンズからなり、前記
第1及び第2光軸は、Ω=360/X、前記ダイオード
レーザの高速走査方向における前面反射面の幅をミリメ
ータで表現してW、前記平行化レンズの焦点距離をFL
として、Φ=2(Ω±(1/2)θ)+1/2[tan
−1 (W/FL)] によって表される角度Φで互いに位
置合わせされたものである光学走査装置である。 【0005】〔図面の簡単な説明〕図1は、従来のオー
バフィル形多面体ROS構造を示しており、迷光の問題
を説明している。 【0006】図2は、多面体前光学系及び多面体後光学
系の光軸が好適な角度Φをなすようにした図1の構造を
示している。 【0007】〔発明の説明〕図1は、オーバフィル形多
面体構造を備えたROS装置8を示している。レーザダ
イオード12が高輝度平行偏光放射源になっている。ビ
デオ信号が電子サブシステム(ESS)10に入力され
て、自己変調レーザダイオード12に加えられる。出力
光ビームはビデオ信号に含まれている情報に一致して変
調される。変調ビームはコリメータアセンブリ14によ
って平行光にされる。あるいは、図1に点線で示されて
いるように、ガスレーザ12' を用いることもでき、こ
れはほぼ平行な出力を発生するが、ビーム拡張光学装置
14' によってビームの拡張を行う必要がある。ガスレ
ーザ出力は直線的に偏光させても、無作為的に偏光させ
てもよい。いずれの実施例でも、平行光束は走査方向に
幅があり、それは小面24A及び24Bを溢れ出ている
(ovefill) 。光線22a及びbがこのオーバフィル形イ
メージビームを表している。光線22a及びbはシリン
ダレンズ20を通過する。レンズ20は、モータ付き多
面体によって発生するサジタルビーム位置(ウォッブ
ル)誤差を補償するために光学的に補正できるように平
行入力ビームを成形する。ダイオード12、コリメータ
14及びレンズ20が多面体前光学系を形成している。
レンズは、多面体の垂直軸線の平面上に集束したビーム
を発生し、直交する走査軸線方向にビームの平行状態を
維持している。このように、平行光ビームは、多面体モ
ータ26で回転する多面体24の小面24A、24Bを
横切る方向へ送られる。説明上、小面24Aが結像表面
として図示されて、小面24Bは隣接小面である。多面
体が回転すると、入射光の一部分がある回転角度で隣接
小面24Bに直角に入射する。光は、点線で示されてる
ように迷光反射ビーム28として光軸に沿って戻るよう
に反射される。このビームはレンズ20及びコリメータ
アセンブリ14を通過して、ダイオード12の反射前表
面またはガスレーザの前ミラー上に集束する。次に、ビ
ームの一部は多面体前光路に沿って走査小面24へ戻る
ように反射され、また一部はダイオード12の前表面ま
たはガスレーザミラーを透過する。ダイオード前表面ま
たはガスレーザ前ミラー及び小面24Aから反射した光
は、fθ結像レンズ30を含む多面体後光学系を介して
走査される。レンズ30は、多面体24の回転と感光体
表面32における横方向の走査ビームの振れとの間に線
形関係を与えることができる構造になっている。変調ビ
ームは感光体表面32にイメージライン露光を形成する
が、これには迷光ビームの反射によって発生した望まし
くない輝度点スポットも含まれている。また、レーザダ
イオード面またはガスレーザ前ミラーに達した反射光が
小面または前ミラーを通過して、レーザダイオードまた
はガスレーザ出力を不安定にすることもある。 【0008】図1に示されているように、ダイオードレ
ーザ12、ビームコリメータ14及びレンズ20を含む
多面体前光学系の光軸40は、角度Φをなしてfθレン
ズ30を含む多面体後光学系の光軸50に位置合わせさ
れている。この角度は、従来技術では走査線の横方向の
スポット幅変化を最小にすることによって決定されてい
た。しかし、走査小面24Aによる感光体の走査中に2
4B等の隣接小面に衝突する光線が直角に入射しないよ
うにする最適角度Φがあることがわかった。ビームは直
角以外で入射するため、望ましくない迷光ビームSが、
T1 の時点でイメージ走査線幅SD よりも外側のある点
でビームS’として形成される。この角度は、小面の数
をX個として小面角度Ωを360/X、小面がイメージ
ゾーンを走査するために必要な角度をθとした時に式: Φ=2(Ω±(1/2)θ) (1) で表される、小面の角度Ωと小面の走査角度θとの間に
決定された関係に基づいている。 【0009】図2は、多面体24に18個の小面24A
〜24Rを設けたROS装置を図示している。多面体は
17.5゜である角度θだけ回転して幅SD の12.
5”イメージラインを形成する。この実施例では、Φ=
2(360÷18±17.5÷2)、すなわちΦ=5
7.5゜である。このように、中心線40及び50はこ
の角度で互いに位置合わせされている。ダイオードから
反射されたビーム28はこの場合は前の結像小面24R
から反射されて、感光体のイメージ走査線SD の外のあ
る点にビームS’として到達する。 【0010】角度θの上記計算から、隣接小面から瞬間
的に反射された迷光のほとんどすべてが結像ゾーンSD
の外側に反射されることが確認される。単一または複数
のレーザダイオードを用いた幾つかの装置では、多面体
の小回転からわかるように、高速走査方向の一つ又は複
数のダイオードチップの面からの迷光スポットの反射を
考慮に入れるためにさらなる計算が必要になるであろ
う。回転は、高速走査方向のダイオードチップの反射部
分の多面体前光軸からのミリメートル単位の最大距離を
W、コリメータ20の焦点距離をFLとした時に式:(t
an-1・W/FL)/2で与えられる角度である。このた
め、完全に補償された装置の場合、次のようになる。 Φ=2(Ω±(1/2)θ)+1/2[tan -1(W/FL)] (2) 【0011】このさらなる多面体回転角度は単一のダイ
オードの場合には極めて小さいが、複数のダイオードを
高速走査方向に突き合わせている場合、相当に大きくな
る。例えば、単一のダイオードのWが0.1mm、コリ
メータのFLが40mmである場合、0.14゜の値が
先に算出されている57.5゜に加えられて、Φの合計
値が57.64゜になる。 【0012】本発明のさらなる特徴によれば、ダイオー
ドレーザ出力レベルを測定するために本構造に背部小面
検出器を用いる時、ビームS’の位置及びS’が形成さ
れる時点T1 が重要である。従来通りに、この検出器は
走査の終了後及び走査の開始前の時点で作動可能とな
る。これらの時点では、レーザが通常はオンになって、
全出力状態に保持されているので、レーザ出力レベルの
検出及び必要に応じて調節を行うことができる。しか
し、この検出が行われる時点にスポットS’が存在する
ため、検出器は出力の正確な測定値を表すことができな
いであろう。本発明のさらなる特徴によれば、多面体が
角度Φだけ掃引されて、逆向き反射のビームがもはやダ
イオードチップ上に入射されなくなるまで、ダイオード
レーザ出力レベルの検出を遅らせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のオーバフィル形多面体ROS構造を示
しており、迷光の問題を説明している。 【図2】 多面体前光学系及び多面体後光学系の光軸が
好適な角度Φをなすようにした図1の構造を示してい
る。 【符号の説明】 12 ダイオードレーザ 14 ビームコリメータ 20 シリンダレンズ 24 多面体 30 fθレンズ 40、50 光軸
しており、迷光の問題を説明している。 【図2】 多面体前光学系及び多面体後光学系の光軸が
好適な角度Φをなすようにした図1の構造を示してい
る。 【符号の説明】 12 ダイオードレーザ 14 ビームコリメータ 20 シリンダレンズ 24 多面体 30 fθレンズ 40、50 光軸
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平5−273481(JP,A)
特開 平3−80214(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G02B 26/10
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 オーバフィル形多面体構造において望ま
しくない迷光反射を補償する光学走査装置であって、 第1光軸に沿って位置合わせされた光学素子を持つ多面
体前光学系を有し、 前記多面体前光学系は、 高輝度変調の平行光にされた光ビーム源と、 平行光にされたビームを一方向に集束させる手段と、 光路上の前記多面体前光学系と感光媒体との間に配置さ
れたX個の光反射用の小面を備えている多面体スキャナ
であって、前記小面は入射光によって完全に照射され
て、ある走査角度θで走査ビームを発生して感光媒体の
方へ反射されるようにするのに対して、隣接小面は少な
くとも部分的に照射されて、通常はそれに迷光として入
射された光の少なくとも一部分を第1光軸に沿って逆方
向へ反射するようになった多面体スキャナと、 第2光軸に沿って位置合わせされた光学素子を持ち、前
記小面から反射されたビームのイメージライン露光を感
光媒体上に形成するための少なくとも一つのfθレンズ
を含む多面体後光学系とを有し、前記光ビーム源は、高い光強さの光ビーム出力を持つダ
イオードレーザと、前記ダイオードレーザの光ビームを
平行にするための平行化レンズからなり、 前記第1及び第2光軸は、Ω=360/X、前記ダイオ
ードレーザの高速走査方向における前面反射面の幅をミ
リメータで表現してW、前記平行化レンズの焦点距離を
FLとして、次の式Φ=2(Ω±(1/2)θ)+1/2[tan −1 (W/FL)] によって表される角度Φで互いに位置合わせされたもの
である光学走査装置。
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