JP3425822B2 - 耐圧性水中遮音材 - Google Patents

耐圧性水中遮音材

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JP3425822B2 JP10239695A JP10239695A JP3425822B2 JP 3425822 B2 JP3425822 B2 JP 3425822B2 JP 10239695 A JP10239695 A JP 10239695A JP 10239695 A JP10239695 A JP 10239695A JP 3425822 B2 JP3425822 B2 JP 3425822B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐圧性水中遮音材に
係わり、更に詳しくは船舶の吃水下船底部や、ソーナー
ドーム内の天井部等に取付ける耐圧性水中遮音材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ソーナーを備えた船舶に対する水
中放射雑音の低減対策として、例えばソーナー近傍の船
底内側に、水中遮音材が施工されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、従来の水
中遮音材としては、図3の(a),(b)に示すよう
に、ゴム状弾性体から成る遮音材本体1の一側面に、断
面凹状の空間部2を複数個形成し、前記空間部2の開口
側にカバー部材3を接着剤を介して一体的に設けて構成
されている。
【0004】然しながら、上記のような遮音材本体1
は、断面凹状の空間部2を複数個形成した面積空隙率が
小さい構造であるため、遮音性能を低周波化することが
難しい。そこで、図4の(a),(b)に示すように、
遮音性能を低周波化するために、断面凹状の空間部2a
を大きして面積空隙率を大きくした遮音材本体1が考え
られる。
【0005】然しながら、面積空隙率を大きくした遮音
材本体1の場合、遮音性能の低周波化効果は大きい半
面、カバー部材3が長期間の圧力により断面凹状の空間
部2a内側にへたり、遮音性能が劣化したり、表面に凹
みXが出来て、外観を損なうと言う問題があった。上記
長期間の圧力のへたりを改善するため、カバー部材3の
肉厚を厚いものとしたり、カバー部材3の材料として、
弾性率の大きな材料、例えば、繊維強化プラスチック
(FRP)や、ゴム状弾性体と鉄板とを組合せた物を使
用することも考えられるが、重量が増加したり、現場加
工性に問題があり、必ずしも十分な解決方法と言うこと
は出来ない。
【0006】図5は、従来の水中遮音材における音響性
能の経時性能劣化を示すグラフ説明図であって、周波数
(fKHz)に対するIL(Insertion Loss)を表わしてい
る。それによると、最初の遮音性能(点線で示す)に対
して、一年後における遮音性能(実線で示す)が劣化し
ていることが明らかである。この発明は、かかる従来の
課題に着目して案出されたもので、軽量で、かつ現場加
工性が良く、しかも長期圧力に対するへたりが殆ど生じ
ることがない耐圧性及び外観の良好な耐圧性水中遮音材
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、ゴム状弾性体から成る遮音材本体の一側面
に、断面凹状の空間部を複数個形成し、前記空間部の開
口側に、カバー部材を介して軟質プラスチックハニカム
を一体的に設けたことを要旨とするものである。また、
前記断面凹状の空間部内に、独立気泡ゴムから成る遮音
材を埋設して構成することも可能である。
【0008】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、遮音
材本体の一側面に形成される断面凹状の空間部の開口側
に、カバー部材に接着剤を介して接着させた軟質プラス
チックハニカムを一体的に設けることによって、耐圧性
及び外観の良好な耐圧性水中遮音材とすることが出来る
ものである。
【0009】
【発明の実施例】以下、添付図面に基づき、この発明の
実施例を説明する。なお、従来例と同一構成要素は、同
一符号を付して説明は省略する。図1は、この発明を実
施した耐圧性水中遮音材の断面図を示し、1は遮音材本
体、2bは遮音材本体1の一側面に形成した断面凹状の
空間部を示し、前記空間部2bの開口側には、カバー部
材3に接着剤を介してハニカムコア4aと、上下面板4
bとから成る軟質プラスチックハニカム4が一体的に設
けてある。または、一方の面板とハニカムコアとをイン
ジェクション成形し、他方の面板を熱融着させた軟質プ
ラスチックハニカムを使用することも可能である。
【0010】上記軟質プラスチックハニカム4は、軽量
で、耐圧性に対して十分な強度を有し、また現場加工性
が良く、しかも長期圧力に対するへたりが殆ど生じるこ
とがない。図2は、オリジナルの耐圧性水中遮音材と、
この発明の実施例にかかる軟質プラスチックハニカム4
を装着した耐圧性水中遮音材との遮音性能を比較したグ
ラフ説明図であって、オリジナルの耐圧性水中遮音材は
実線で示し、軟質プラスチックハニカムを装着した耐圧
性水中遮音材は、一点鎖線で示してある。
【0011】この発明の実施例では、特に0.7f(KH
z)〜2.3f(KHz)の範囲Pにおいて、遮音性能が大き
くなることが判る。以上のように、遮音材本体1の一側
面に形成される断面凹状の空間部2bの開口側に、カバ
ー部材3に接着剤を介して接着させた軟質プラスチック
ハニカム4を一体的に設けることによって、耐圧性及び
外観の良好な耐圧性水中遮音材とすることが出来、また
現場の加工性も良好である。なお、前記断面凹状の空間
部2b内に、独立気泡ゴムから成る遮音材を埋設して使
用することも可能である。
【0012】
【発明の効果】この発明は、上記のようにゴム状弾性体
から成る遮音材本体の一側面に、断面凹状の空間部を複
数個形成し、前記空間部の開口側に、カバー部材を介し
て軟質プラスチックハニカムを一体的に設けたので、軽
量で、かつ現場加工性が良く、しかも長期圧力に対する
へたりが殆ど生じることがない耐圧性及び外観の良好な
耐圧性水中遮音材とすることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した耐圧性水中遮音材の断面図
である。
【図2】この発明の耐圧性水中遮音材における遮音性能
を示すグラフ説明図である。
【図3】(a)は従来の水中遮音材の断面図、(b)は
従来の水中遮音材の耐圧性能を示す断面図である。
【図4】(a)は従来の水中遮音材の断面図、(b)は
従来の水中遮音材の耐圧性能を示す断面図である。
【図5】従来の水中遮音材における経時変化による遮音
性能を示すグラフ説明図である。
【符号の説明】
1 遮音材本体 2b 空間
部 3 カバー部材 4 軟質プ
ラスチックハニカム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム状弾性体から成る遮音材本体の一側
    面に、断面凹状の空間部を複数個形成し、前記空間部の
    開口側に、カバー部材を介して軟質プラスチックハニカ
    ムを一体的に設けたことを特徴とする耐圧性水中遮音
    材。
  2. 【請求項2】 前記断面凹状の空間部内に、独立気泡ゴ
    ムから成る遮音材を埋設した請求項1に記載の耐圧性水
    中遮音材。
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