JP3425738B2 - 電子マネーシステム、取引情報生成方法及び記録媒体 - Google Patents

電子マネーシステム、取引情報生成方法及び記録媒体

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JP3425738B2
JP3425738B2 JP33376997A JP33376997A JP3425738B2 JP 3425738 B2 JP3425738 B2 JP 3425738B2 JP 33376997 A JP33376997 A JP 33376997A JP 33376997 A JP33376997 A JP 33376997A JP 3425738 B2 JP3425738 B2 JP 3425738B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金銭的情報である
電子マネーを取引するための電子マネーシステム、取引
情報生成方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】貨幣的価値を有する金銭データ(電子マ
ネー)を用いて電子的な決済を可能とする電子マネーシ
ステムが例えば、特公平7−111723等に開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子マネーシステムで
は、電子マネーが偽造、改ざんされる虞がある。よっ
て、このような電子マネーシステムでは、偽造、改ざん
が困難となるような構成の電子マネーが使用されること
が望ましい。
【0004】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、金銭データの偽造、改ざんを有効に防止することが
できる電子マネーシステム、取引情報生成方法及び記録
媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点に係る電子マネーシステム
は、電子マネーカードを用いて電子マネーを取引する
めの電子マネーシステムであって、電子マネーカードに
予め記憶されている第1の暗号鍵を取得する手段と、
2の暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、前記第1と第
2の暗号鍵を用いて取引に関する情報を暗号化する取引
情報暗号化手段と、前記取引情報暗号化手段により暗号
化された前記取引に関する情報を前記電子マネーカード
に記録する取引情報記録手段と、前記第2の暗号鍵を第
1の暗号鍵として前記電子マネーカードに記録する手段
と、を備える。
【0006】このような構成によれば、前回の取引時に
生成した暗号鍵と、新たに生成した暗号鍵を用いて取引
に関する情報を暗号化する。これにより、取引に関する
情報を暗号化するための暗号鍵は連続性を有するため、
暗号化された一連の取引に関する情報は、実質上、連続
的に関連することとなる。このため、暗号化された一連
の取引情報の間に偽造等による不正な取引に関する情報
を割り込ませることができない。よって、電子マネーカ
ードに記録される取引に関する情報(電子マネー)の偽
造、改ざんを防止することができる。また、取引毎に暗
号化鍵が異なるため、不正者による情報の解読が困難と
なり、システムのセキュリティをより高めることができ
る。
【0007】
【0008】また、この発明の第2の観点に係る電子マ
ネーシステムは、電子マネーカードを処理するための端
末と、該端末を制御するセンタ・コンピュータとを備え
る電子マネーシステムにおいて、前記センタ・コンピュ
ータは、電子マネーカードに予め記憶されている第1の
暗号鍵を前記端末から受信する手段と、第2の暗号鍵を
生成する暗号鍵生成手段と、前記第1と第2の暗号鍵を
用いて取引暗号鍵を生成し、少なくとも該取引暗号鍵と
前記第2の暗号鍵を前記端末へ送信する手段と、を備
え、前記端末は、電子マネーカードから前記第1の暗号
鍵を読み出して前記センタ・コンピュータに送信する手
段と、前記取引暗号鍵と前記第2の暗号鍵を前記センタ
・コンピュータから受信する手段と、前記センタ・コン
ピュータからの前記取引暗号鍵を用いて取引に関する情
報を暗号化する取引情報暗号化手段と、前記暗号化され
た取引に関する情報を前記電子マネーカードに記録する
取引情報記録手段と、前記第2の暗号鍵を第1の暗号鍵
として前記電子マネーカードに記録する手段と、を備え
る。
【0009】このような構成によれば、センタは、前回
の取引時に生成した暗号鍵と新たに生成した暗号鍵を用
いて、取引に関する情報を暗号化するための取引暗号鍵
を生成する。これにより、取引暗号鍵は連続性を有する
ため、取引暗号鍵により暗号化された一連の取引に関す
る情報は、実質上、連続的に関連することとなる。この
ため、暗号化された一連の取引情報の間に偽造等による
不正な取引に関する情報を割り込ませることができな
い。よって、電子マネーカードに記録される取引に関す
る情報(電子マネー)の偽造、改ざんを防止することが
できる。また、取引毎に暗号化鍵が異なるため、不正者
による情報の解読が困難となり、システムのセキュリテ
ィをより高めることができる。
【0010】上記第1と第2の観点に係る電子マネーシ
ステムにおいて、前記暗号鍵生成手段は、乱数を生成す
る乱数生成手段を更に備えてもよく、該乱数生成手段に
より生成された乱数を前記第2の暗号鍵としてもよい。
これにより、次に生成される暗号鍵を予測することがで
きないため、電子マネーカードへの取引に関する情報の
不正な追記を防止することができる。
【0011】前記取引に関する情報に、操作者の身体的
情報を含ませてもよい。これにより、取引に関する情報
の偽造、改ざんがより困難となり、システムのセキュリ
ティを高めることができる。例えば、前記身体的情報
は、指紋、声紋、顔の画像、網膜パターンに関する情報
のいずれかを含む。
【0012】また、前記電子マネーカードは、光エネル
ギーが照射されることにより物理的にピットが形成され
てデータが書き込まれ、書き換えが実質的に不可能な光
記憶部を備えてもよく、前記取引情報記録手段は、該光
記憶部に、暗号化された前記取引に関する情報を記録し
てもよい。これにより、データの改ざん、偽造がより困
難となるため、システムの信頼性を高めることができ
る。
【0013】また、この発明の第の観点に係る端末
は、電子マネーカードを処理する端末であって、電子マ
ネーカードに予め記憶されている第1の暗号鍵を読み出
して、所定のコンピュータに送信する手段と、前記第1
の暗号鍵と所定の第2の暗号鍵を用いて生成された取引
暗号鍵と、前記第2の暗号鍵と、を前記コンピュータか
ら受信する手段と、前記取引暗号鍵を用いて取引に関す
る情報を暗号化する手段と、前記暗号化された取引に関
する情報を前記電子マネーカードに記録する手段と、前
記第2の暗号鍵を第1の暗号鍵として前記電子マネーカ
ードに記録する手段と、を備える。また、この発明の第
観点に係る取引情報生成方法は、端末が、電子マネー
カードに予め記憶されている第1の暗号鍵を読み出して
センタ・コンピュータに送信するステップと、センタ
コンピュータが、第2の暗号鍵を生成する暗号鍵生成ス
テップと、前記センタ・コンピュータが、前記第1と第
2の暗号鍵を用いて取引用暗号鍵を生成し、少なくとも
該当取引暗号鍵と前記第2の暗号鍵を端末に送信する
テップと、前記端末が、前記取引暗号鍵と取引に関する
情報と前記第2の暗号鍵を前記センタ・コンピュータ
ら受信するステップと、前記端末が、前記取引暗号鍵を
用いて取引に関する情報を暗号化し、前記電子マネーカ
ードに書き込むステップと、前記端末が、前記第2の暗
号鍵を第1の暗号鍵として前記電子マネーカードに記録
するステップと、を備える。
【0014】このような構成によれば、前回の取引時に
生成した暗号鍵と新たに生成した暗号鍵を用いて取引に
関する情報を暗号化する。これにより、取引に関する情
報を暗号化するための暗号鍵は連続性を有するため、暗
号化された一連の取引に関する情報は、実質上、連続的
に関連することとなる。このため、暗号化された一連の
取引情報の間に偽造等による不正な取引に関する情報を
割り込ませることができない。よって、電子マネーカー
ドに記録される取引に関する情報(電子マネー)の偽
造、改ざんを防止することができる。また、取引毎に暗
号化鍵が異なるため、不正者による情報の解読が困難と
なり、システムのセキュリティをより高めることができ
る。
【0015】前記暗号鍵生成ステップは、乱数を生成す
る乱数生成ステップを更に備えてもよく、該乱数生成ス
テップにより生成された乱数を前記第2の暗号鍵として
もよい。これにより、次に生成される暗号鍵を予測する
ことができないため、電子マネーカードへの取引に関す
る情報の不正な追記を防止することができる。
【0016】また、この発明の第の観点に係る記録媒
体は、コンピュータを、電子マネーカードに予め記憶さ
れている第1の暗号鍵を、所定の端末を介して取得する
手段、第2の暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段、前記第
1と第2の暗号鍵を用いて取引暗号鍵を生成し、少なく
とも該取引暗号鍵と前記第2の暗号鍵を前記端末へ送信
する手段、として機能させるためのプログラムを記録す
る。
【0017】また、この発明の第の観点に係る記録媒
体は、コンピュータを、電子マネーカードに予め記憶さ
れている第1の暗号鍵を読み出して、所定のコンピュー
タに送信する手段、前記第1の暗号鍵と所定の第2の暗
号鍵を用いて生成された取引暗号鍵と、前記第2の暗号
鍵と、を前記コンピュータから受信する手段、前記取引
暗号鍵を用いて取引に関する情報を暗号化する手段、前
記暗号化された取引に関する情報を前記電子マネーカー
ドに記録する手段、前記第2の暗号鍵を第1の暗号鍵と
して前記電子マネーカードに記録する手段、として機能
させるためのプログラムを記録する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態にか
かる電子マネーシステムについて説明する。この電子マ
ネーシステムは、図1に示すように、電子マネー管理セ
ンタ11と、銀行センタ12と、電子マネー端末13
と、電子マネーカード15と、より構成される。
【0019】電子マネー管理センタ11は、この電子マ
ネーシステム全体の動作を制御(管理)するコンピュー
タシステムであり、乱数発生装置21と、利用者データ
ベース(DB)22と、制御部23と、を備える。乱数
発生装置21は、制御部23からの要求に応じて乱数を
発生させ、その乱数をスクランブルキーとして制御部2
3に供給する。スクランブルキーは、電子マネーの取引
に関する情報(取引情報)を暗号化するための暗号鍵で
ある取引変動キーCkの構成するキーである。
【0020】利用者DB22は、このシステムで使用さ
れる各電子マネーカード15の情報(利用者情報)を記
憶する。図2に示すように、利用者情報は、各電子マネ
ーカード15の、カードID、残高、取引変動キーC
k、等から構成される。取引変動キーCkは取引情報の
暗号化に使用される暗号キーであり、前回の取引時に生
成されたスクランブルキーと今回の取引のために生成さ
れたスクランブルキーとを組み合わせることにより作成
される。この取引変動キーCkの詳細については、後述
する。制御部23は、乱数発生装置21へのスクランブ
ルキーの発生要求、取引変動キーCkの作成、利用者D
Bの更新等を行い、電子マネー管理センタ11全体を管
理する。
【0021】銀行センタ12は、電子マネーカード15
の利用者(保有者)の口座である決済口座と、銀行が保
有する電子マネーの運用口座である別段口座とを備え、
これらの口座の入出金処理を行う。例えば、銀行センタ
12は、電子マネー管理センタ11からの指示に従っ
て、決済口座から別段口座への振り替え、別段口座から
決済口座への振り替え、決済口座から他の決済口座への
振り替え等を行う。
【0022】電子マネー端末13は、利用者が電子マネ
ーカード15を挿入又は装着し、所定の操作をすること
により、電子マネーの取引をするための端末であり、カ
ード処理部131と、入力部133と、通信部135
と、表示部137と、制御部139とを備える。カード
処理部131は、電子マネーカード15が有する後述す
るIC部30をアクセスするチップ処理部と後述する光
記憶部31をアクセスする光処理部を備え、IC部30
と光記憶部31からのデータの読み出しと書き込みを行
う。入力部133は、電子マネーの取引の要求等を入力
する。通信部135は、電子マネー管理センタ11との
通信制御を行う。表示部137は、電子マネーの取引の
メニュー等を表示する。制御部139は、入力部133
からの指示に応じて、電子マネーの取引のための処理を
行う。
【0023】電子マネーカード15は、例えば、図3に
示すように、IC部(ICチップ)30と光記憶部31
を備える光ICハイブリッドカードから構成される。I
C部30は、制御回路とメモリ回路を内蔵する。このメ
モリ回路は、図3に示すように、動作プログラムの他
に、カードID、電子マネーの残高、最近受信したスク
ランブルキー、等を記憶する。スクランブルキーは、取
引の都度、取得され、更新される。光記憶部31は、例
えば、光エネルギーが照射されることによりピット等が
形成されてデータが書き込まれるタイプの書き換え不可
能な追記型の記憶媒体等から構成され、取引変動キーC
kによりスクランブル処理(暗号化)された取引情報
(取引金額、取引日時、等)を順次記憶する。なお、電
子マネーカード15が未使用の場合、IC部30のスク
ランブルキーを記憶するための領域(スクランブルキー
領域)には、ダミーキーが初期値として記憶される。
【0024】この電子マネーシステムでは、各電子マネ
ーカード15の光記憶部31に記憶される取引情報は、
取引の都度生成される新たなスクランブルキーと前回の
取引時に生成されたスクランブルキーとを組み合わせて
生成した取引変動キーCkを用いてスクランブル処理さ
れる。この電子マネーシステムにおいて、電子マネーを
電子マネーカード15に供給する処理を、利用者Aが自
己の電子マネーカード15A(カードID”C00
1”)に電子マネーM1、M2、M3を順次受け取る場
合を例に、図4を参照して説明する。
【0025】利用者Aの電子マネーカード15Aは、例
えば、未使用のためIC部30のスクランブルキー領域
にダミーキーが格納されている状態であることとする。
利用者Aは、電子マネー端末13のカード処理部131
に電子マネーカード15を装着し、入力部133に電子
マネーM1の要求を入力する。電子マネー端末13の制
御部139は、この入力に応答し、カード処理部131
を介して電子マネーカード15AのIC部30からカー
ドID”C001”とスクランブルキー(この場合、ダ
ミーキー)を読み出し、通信部135を介して電子マネ
ーM1の要求信号と共に電子マネー管理センタ11に送
信する。
【0026】電子マネー管理センタ11の制御部23
は、受信した電子マネーM1の要求信号に応答して、乱
数発生装置21に新たなスクランブルキーを要求するス
クランブルキー要求を送信する。乱数発生装置21は、
この要求を受けて、スクランブルキーA1を発生させ、
制御部23に送信する。制御部23は、乱数発生装置2
1から受信したスクランブルキーA1と電子マネー端末
13から受信したダミーキーとを組み合わせて取引変動
キーCkA1(ダミーキー+スクランブルキーA1)を生
成する。次に制御部23は、利用者DB22に記憶され
ている利用者情報のうち、カードIDが”C001”の
残高に電子マネーM1の金額を加算し、取引変動キーC
kA1を記憶する。
【0027】利用者DB22の更新後、制御部23は、
電子マネーM1とスクランブルキーA1と取引変動キー
CkA1を取引完了電文と共に電子マネー端末13に送
信する。また、制御部23は、カードID”C001”
の電子マネーカード15の保有者の決済口座から別段口
座に電子マネーM1相当の金額を振り替えるよう銀行セ
ンタ12に指示する。銀行センタ12は、電子マネー管
理センタ11からの指示に応答し、カードID”C00
1”の電子マネーカード15の保有者の決済口座から別
段口座に電子マネーM1相当の金額を振り替える。
【0028】電子マネー端末13の制御部139は、通
信部135を介して取引完了電文を受信し、これに応答
して、カード処理部131を介して電子マネーカード1
5AのIC部30に記憶されている残高に電子マネーM
1の金額を加算し、スクランブルキー領域に記憶されて
いるダミーキーをスクランブルキーA1に更新する。ま
た、電子マネー端末13のカード処理部131は、取引
金額(電子マネーM1の金額)、取引日時等を含む取引
情報H1を作成し、受信した取引変動キーCkA1(ダミ
ーキー+スクランブルキーA1)でスクランブル処理
し、光処理部を介して電子マネーカード15Aの光記憶
部31に追記する。これにより、電子マネーカード15
Aへの電子マネーM1の受け渡しが完了する。
【0029】次に、利用者Aは、電子マネー端末13に
電子マネーM2の要求を入力する。電子マネー端末13
は、この入力に応答して、電子マネーカード15AのI
C部30からカードID”C001”とスクランブルキ
ーA1を読み出し、電子マネーM2の要求信号と共に電
子マネー管理センタ11に送信する。電子マネー管理セ
ンタ11の制御部23は、受信した要求信号に応答し
て、乱数発生装置21にスクランブルキー要求を送信す
る。乱数発生装置21は、この要求を受けて、スクラン
ブルキーA2を発生させ、制御部23に送信する。制御
部23は、受信したスクランブルキーA2とスクランブ
ルキーA1とを組み合わせて取引変動キーCkA2(スク
ランブルーキーA1+スクランブルキーA2)を生成す
る。次に制御部23は、利用者DB22に記憶されてい
るカードID”C001”の残高に電子マネーM2の金
額を加算し、取引変動キーCkA2を記憶する。
【0030】利用者DB22の更新後、制御部23は、
電子マネーM2とスクランブルキーA2と取引変動キー
CkA2を取引完了電文と共に電子マネー端末13に送
信する。また、制御部23は、カードID”C001”
の電子マネーカード15の保有者の決済口座から別段口
座に電子マネーM2相当の金額を振り替えるよう銀行セ
ンタ12に指示する。銀行センタ12は、電子マネー管
理センタ11からの指示に応答し、カードID”C00
1”の電子マネーカード15の保有者の決済口座から別
段口座に電子マネーM2相当の金額を振り替える。
【0031】電子マネー端末13は、電子マネー管理セ
ンタ11から受信した取引完了電文に応答し、電子マネ
ーカード15AのIC部30に記憶されている残高に電
子マネーM2の金額を加算し、スクランブルキーA1
新たなスクランブルキーA2に更新する。また、電子マ
ネー端末13は、取引金額(電子マネーM2の金額)、
取引日時等を含む取引情報H2を作成し、受信した取引
変動キーCkA2でスクランブル処理し、電子マネーカ
ード15Aの光記憶部31に追記する。これにより、電
子マネーカード15Aへの電子マネーM2の受け渡しが
完了する。
【0032】次に、利用者Aは、電子マネー端末13に
電子マネーM3の要求を入力する。電子マネー端末13
は、この入力に応答して、電子マネーカード15AのI
C部30からカードID”C001”とスクランブルキ
ーA2を読み出し、電子マネーM3の要求信号と共に電
子マネー管理センタ11に送信する。電子マネー管理セ
ンタ11の制御部23は、受信した要求信号に応答し
て、乱数発生装置21にスクランブルキー要求を送信す
る。乱数発生装置21は、この要求を受けて、スクラン
ブルキーA3を発生させ、制御部23に送信する。制御
部23は、受信したスクランブルキーA2とスクランブ
ルキーA3とを組み合わせて取引変動キーCkA3(スク
ランブルーキーA2+スクランブルキーA3)を生成す
る。次に制御部23は、利用者DB22に記憶されてい
るカードID”C001”の残高に電子マネーM3の金
額を加算し、取引変動キーCkA3を記憶する。
【0033】利用者DB22の更新後、制御部23は、
電子マネーM3とスクランブルキーA3と取引変動キー
CkA3を取引完了電文と共に電子マネー端末13に送
信する。また、制御部23は、カードID”C001”
の電子マネーカード15の保有者の決済口座から別段口
座に電子マネーM3相当の金額を振り替えるよう銀行セ
ンタ12に指示する。銀行センタ12は、電子マネー管
理センタ11からの指示に応答し、カードID”C00
1”の電子マネーカード15の保有者の決済口座から別
段口座に電子マネーM3相当の金額を振り替える。
【0034】電子マネー端末13は、電子マネー管理セ
ンタ11から受信した取引完了電文に応答し、電子マネ
ーカード15AのIC部30に記憶されている残高に電
子マネーM3の金額を加算し、スクランブルキーA2
新たなスクランブルキーA3に更新する。また、電子マ
ネー端末13は、取引金額(電子マネーM3の金額)、
取引日時等を含む取引情報H3を作成し、受信した取引
変動キーCkA3でスクランブル処理し、電子マネーカ
ード15Aの光記憶部31に追記する。これにより、電
子マネーカード15Aへの電子マネーM1、M2、M3
の受け渡しが完了する。
【0035】以上、電子マネーカード15に電子マネー
を補充する処理(チャージ処理)について説明した。支
払い、譲渡、換金等の他の取引処理について、以下説明
する。
【0036】支払い処理として、利用者Aがある店舗B
において商品を購入し、その代金を支払う場合を例に説
明する。利用者A又は店員は、店舗Bに配置された電子
マネー端末13(支払機)に利用者Aの電子マネーカー
ド15Aを装着し、代金を入力する。電子マネー端末1
3は、電子マネーカード15AからカードIDとスクラ
ンブルキーを読み出し、支払い金額を含む支払い要求と
共に電子マネー管理センタ11に送信する。
【0037】電子マネー管理センタ11の制御部23
は、支払い要求に応答して、乱数発生装置21にスクラ
ンブルキー要求を送信する。乱数発生装置21は、要求
を受けて、スクランブルキーを発生させ、制御部23に
送信する。制御部23は、電子マネーカード15Aから
のスクランブルキーと乱数発生装置21からのスクラン
ブルキーを組み合わせて取引変動キーCkを生成する。
次に制御部23は、利用者DB22に記憶されている電
子マネーカード15Aの保有者の残高から支払い金額を
差し引き、取引変動キーCkを記憶する。
【0038】利用者DB22の更新後、制御部23は、
新たなスクランブルキーと取引変動キーCkを取引完了
電文と共に電子マネー端末13に送信する。また、制御
部23は、電子マネーカード15Aの保有者の決済口座
から店舗Bの決済口座に支払い金額を振り替えるよう銀
行センタ12に指示する。銀行センタ12は、この指示
に応答し、電子マネーカード15Aの保有者の決済口座
から店舗Bの決済口座に支払い金額を振り替える。
【0039】電子マネー端末13は、電子マネー管理セ
ンタ11から受信した取引完了電文に応答し、電子マネ
ーカード15AのIC部30に記憶されている残高から
支払い金額を差し引き、スクランブルキーを更新すると
共に、取引金額(支払い金額)、取引日時等を含む取引
情報を作成し、受信した取引変動キーCkでスクランブ
ル処理し、光記憶部31に追記する。
【0040】次に譲渡処理として、利用者Aが利用者C
に電子マネーM4を譲渡する場合を例に説明する。ま
ず、利用者Aと利用者Cの電子マネーカード15A、1
5Cを電子マネー端末13に装着し、譲渡金額を入力す
る。電子マネー端末13は、電子マネーカード15Aと
15CからカードIDとスクランブルキーをそれぞれ読
み出し、譲渡金額を含む譲渡要求と共に電子マネー管理
センタ11に送信する。
【0041】電子マネー管理センタ11の制御部23
は、譲渡要求に応答して、乱数発生装置21にスクラン
ブルキー要求を2回送信する。乱数発生装置21は、要
求を受けて、スクランブルキーを2回発生させ、制御部
23に送信する。制御部23は、電子マネーカード15
Aからのスクランブルキーと乱数発生装置21からのス
クランブルキーの一方を組み合わせて取引変動キーCk
Aを生成し、電子マネーカード15Cからのスクランブ
ルキーと乱数発生装置21からのスクランブルキーの他
方を組み合わせて取引変動キーCkCを生成する。次に
制御部23は、利用者DB22に記憶されている利用者
A(電子マネーカード15Aの保有者)の残高から支払
い金額を差し引き、取引変動キーCkAを記憶すると共
に、利用者C(電子マネーカード15Cの保有者)の残
高に支払い金額を加算し、取引変動キーCkCを記憶す
る。
【0042】利用者DB22の更新後、制御部23は、
新たな2つのスクランブルキーと取引変動キーCkA、
CkCを取引完了電文と共に電子マネー端末13に送信
する。電子マネー端末13は、受信した取引完了電文に
応答し、電子マネーカード15AのIC部30に記憶さ
れている残高から電子マネーM4の金額を差し引き、ス
クランブルキーを更新すると共に、取引金額、取引日時
等を含む取引情報を作成し、受信した取引変動キーCk
Aでスクランブル処理し、光記憶部31に追記する。ま
た、電子マネー端末13は、電子マネーカード15Cの
IC部30に記憶されている残高に電子マネーM4の金
額を加算し、スクランブルキーを更新すると共に、取引
金額、取引日時等を含む取引情報を作成し、受信した取
引変動キーCkCでスクランブル処理し、光記憶部31
に追記する。
【0043】次に換金処理として、利用者Aが自己の電
子マネーカード15Aに格納されている1万円分の電子
マネーを換金する場合を例に説明する。まず、利用者A
の電子マネーカード15Aを電子マネー端末13に装着
し、1万円分の電子マネーの換金要求を入力する。電子
マネー端末13は、電子マネーカード15Aからカード
IDとスクランブルキーを読み出し、換金金額(1万
円)を含む換金要求と共に電子マネー管理センタ11に
送信する。
【0044】電子マネー管理センタ11の制御部23
は、換金要求に応答して、乱数発生装置21にスクラン
ブルキー要求を送信する。乱数発生装置21は、要求を
受けて、スクランブルキーを発生させ、制御部23に送
信する。制御部23は、電子マネーカード15Aからの
スクランブルキーと乱数発生装置21からのスクランブ
ルキーの一方を組み合わせて取引変動キーCkを生成す
る。次に制御部23は、利用者DB22に記憶されてい
る利用者Aの残高から換金金額を差し引くと共に、取引
変動キーCkを記憶する。
【0045】利用者DB22の更新後、制御部23は、
新たなスクランブルキーと取引変動キーCkを取引完了
電文と共に電子マネー端末13に送信する。また、制御
部23は、別段口座から利用者Aの決済口座に換金金額
(1万円)を振り替えるよう銀行センタ12に指示す
る。銀行センタ12は、この指示に応答し、別段口座か
ら電子マネーカード15Aの保有者の決済口座に換金金
額を振り替える。電子マネー端末13は、受信した取引
完了電文に応答し、電子マネーカード15AのIC部3
0に記憶されている残高から換金金額(1万円)を差し
引き、スクランブルキーを更新すると共に、取引金額
(1万円)、取引日時等を含む取引情報を作成し、受信
した取引変動キーCkでスクランブル処理し、光記憶部
31に追記する。
【0046】上述したように、この電子マネーシステム
では、スクランブルキーを乱数発生装置21で乱数とし
て発生させる。これにより、次に発生するスクランブル
キーを予測することができない。よって、次に使用され
るべき取引変動キーCkを作成することができないた
め、電子マネーカード15への取引情報の不正な追記を
防止することができる。また、この電子マネーシステム
では、取引変動キーCkを、前回の取引時に生成したス
クランブルキーと今回の取引時に生成したスクランブル
キーで構成する。これにより、一連の取引において生成
された取引変動キーCkは実質上、連続的に関連してい
るため、これらの取引変動キーCkで暗号化された一連
の取引情報の間に不正な取引情報を割り込ませることは
できない。従って、電子マネーカード15に記録される
取引情報の偽造、改ざんが非常に困難となるため、不正
カードの製造を防止することができる。
【0047】また、各取引情報がそれぞれ異なるキーで
スクランブル処理されているため、他者が取引情報を解
読することがより困難となる。よってシステムの信頼性
を高めることができる。なお、取引内容をチェックした
い場合は、電子マネー管理センタ11の利用者DB22
が、各電子マネーカード15の取引変動キーを順次記憶
しているため、最新の取引変動キーから順次遡ることに
より、各取引情報のスクランブル処理に用いた取引変動
キーを特定し、取引情報の内容を知ることができる。
【0048】例えば、図4を参照して説明した電子マネ
ーカード15Aの取引内容をチェックする場合、電子マ
ネー管理センタ11は、電子マネーカード15Aが記憶
する全ての取引情報H1、H2、H3を電子マネー端末1
3を介して要求する。電子マネー管理センタ11は、電
子マネーカード15Aの取引情報H1、H2、H3の受信
に応答して、利用者DB22に記憶されている利用者A
の利用者情報の取引変動キーCkのうち、最新の取引変
動キーCkA3を読み出し、その取引変動キーCkA3
用いて最新の取引情報H3を復号化する。続いて、取引
変動キーCkA3の前に記憶されている取引変動キーC
kA2を利用者DB22から読み出し、その取引変動キ
ーCkA2を用いて取引情報H2を復号化する。最後に、
取引変動キーCkA2の前に記憶されている取引変動キ
ーCkA1を利用者DB22から読み出し、その取引変
動キーCkA1を用いて取引情報H1を復号化する。この
ようにして、利用者DB22に格納されている取引変動
キーCkを用いて、電子マネーカード15Aに記憶され
ている取引情報を復号化し、取引内容をチェックするこ
とができる。
【0049】また、取引の都度、電子マネー端末13
が、電子マネーカード15に記憶されている残高を読み
出して電子マネー管理センタ11に送信し、電子マネー
管理センタ11の制御部23が利用者DB22に記憶さ
れている同電子マネーカード15の残高と照合すること
により、電子マネーカード15上の残高の改ざんを検出
するようにしてもよい。
【0050】また、利用者DB22に最後のスクランブ
ルキー又は一連のスクランブルキーのリストを記憶し、
取引変動キーCk生成時に利用者DB22から該当する
スクランブルキーを読み出して、乱数発生装置21から
の新たなスクランブルキーと組み合わせることにより、
取引変動キーCkを生成してもよい。この場合、電子マ
ネーカード15からスクランブルキーを送信しなくても
よい。
【0051】また、利用者DB22にスクランブルキー
を記憶し、その記憶したアドレスをそのスクランブルキ
ーのリンクキーとして電子マネーカード15に送信する
ようにしてもよい。この場合、電子マネー端末13は、
電子マネーカード15に記憶されているリンクキーを読
み出し、電子マネー管理センタ11に送信する。電子マ
ネー管理センタ11の制御部23は、利用者DB22に
おいて、受信したリンクキーが示すアドレスに記憶され
ているスクランブルキーを読み出し、新たに生成したス
クランブルキーと組み合わせて取引変動キーを生成し、
新たなリンクキー(新たなスクランブルキーを記憶した
アドレス)と共に電子マネーカード15に送信する。
【0052】また、取引情報を電子マネーカード15の
光記憶部31に書き込む際、電子マネー端末13が、利
用者の指紋等の身体的特徴(個人特定情報)を読み取
り、取引情報に含ませてスクランブル処理し、記録する
ようにしてもよい。また、上記個人特定情報を取引変動
キーCkに含ませて、取引情報を個人特定情報含む取引
変動キーCkでスクランブル処理するようにしてもよ
い。
【0053】例えば、取引情報に含ませる個人特定情報
として指紋を用いる場合、電子マネー端末13は、図5
に示すような、指紋読取装置35を更に備える。図示さ
れるように、指紋読取装置35は、利用者の指が置かれ
た指紋読取窓(図示せず)内の画像(指紋の画像)をス
キャンし、画像データを取得する画像取得部51と、画
像取得部51で取得した画像データ(の波形)をフーリ
エ変換するフーリエ変換部52と、フーリエ変換部で取
得されたフーリエ級数の位相情報のみを抽出し、出力す
る位相情報抽出部53とを備える。電子マネー端末13
は、指紋読取装置35から出力された位相情報を取引情
報に含ませて、スクランブル処理し、電子マネーカード
15の光記憶部31に書き込む。このようにして、取引
情報に利用者の身体的特徴を含ませることにより、取引
情報の偽造、改ざんがより困難となる。
【0054】また、電子マネーカード15にカード保有
者の指紋データを格納し、上述した指紋読取装置35で
読み取った指紋データを電子マネーカード15に記憶さ
れている指紋データと照合することにより、カード使用
者がその電子マネーカード15の正当な保有者か否かを
判別し、取引を許可するようにしてもよい。この場合の
指紋読取装置35の構成を図6に示す。この指紋読取装
置35は、図5に示す構成に加えて、合成部54とフー
リエ変換部55と判別部56を備える。
【0055】合成部54は、電子マネーカード15に記
憶されている位相情報を読み出し、位相情報抽出部53
から抽出された位相情報と合成する。フーリエ変換部5
5は合成部54により合成された合成データをフーリエ
変換し、相関強度を求める。判別部56は、相関強度が
一定値以上の場合、読み取った指紋と予め電子マネーカ
ード15に記憶されている指紋とが類似し、利用者が電
子マネーカード15の正当な保有者であると判別し、そ
の電子マネーカード15を用いた取引を許可する。相関
強度が一定値未満の場合、読み取った指紋と予め電子マ
ネーカード15に記憶されている指紋とが類似しないと
判断し、取引不可とする。これにより、電子マネーカー
ド15の所有者以外の者による電子マネーカード15の
不正使用を有効に防止できる。
【0056】なお、指紋の類似度を判別する手法及び回
路は上記回路及び方法に限定されず、他の手法を使用し
てもよい。
【0057】また、上記指紋読取装置35においては、
指紋の画像をフーリエ変換し、位相情報を抽出したもの
を指紋データとして扱っているが、指紋を他の形式で変
換して指紋データとしてもよい。例えば、指紋の画像の
特定の位置のオン・オフを指紋データとしてもよい。
【0058】また、指紋データに限定されず、声紋、顔
のパターン、網膜パターン等の個人の身体的特徴を表す
個人特定情報を指紋データの代わりに或いは指紋データ
と組み合わせて使用してもよい。例えば、個人情報読取
部34としてマイクロフォンを配置し、マイクロフォン
で取得した音声の特徴データを抽出し、電子マネーカー
ド15に格納しておいた音声の特徴データとの相関強度
を判別し、相関強度が一定値以上の場合に操作者が正当
者であると判別し、システムの使用を許可してもよい。
【0059】また、顔のパターン、網膜パターン等を使
用する場合には、顔、網膜パターンの特徴データを電子
マネーカード15に格納し、カメラで取得した画像の特
徴データとの相関強度を判別し、相関強度が一定値以上
の場合に操作者が正当者であると判別するようにしても
よい。
【0060】なお、予め電子マネーカード15に記憶さ
せる特徴データは、IC部30に格納してもよく、光記
憶部31に格納してもよい。
【0061】電子マネーカード15は、IC部(ICチ
ップ)30と光記憶部31を備えていればよく、その形
状はカード型に限定されず任意である。また、電子マネ
ーカード15の光記憶部31に、CD−R(Compact Di
sc Recordable)、又はCD−RW(Compact Disc Re-W
ritable)への書き込みと同様の手法を用いて取引情報
を記録するようにしてもよい。
【0062】なお、この発明の電子マネー端末13及び
電子マネー管理センタ11は、専用のシステムによらず
光ICハイブリッドカードのリーダ/ライタを接続した
通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。
例えば、コンピュータに上述の動作を実行するためのプ
ログラムを格納した媒体(フロッピーディスク、CD−
ROM等)から該プログラムをインストールすることに
より、上述の処理を実行する電子マネー端末13及び電
子マネー管理センタ11を構成することができる。
【0063】また、コンピュータにプログラムを供給す
るための媒体は、通信媒体(通信回線、通信ネットワー
ク、通信システムのように、一時的に流動的にプログラ
ムを保持する媒体)でも良い。例えば、通信ネットワー
クの掲示板(BBS)に該プログラムを掲示し、これを
ネットワークを介して配信してもよい。そして、このプ
ログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーシ
ョンプログラムと同様に実行することにより、上述の処
理を実行することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前回の取引時に生成した暗号鍵と新たに生成した暗号鍵
を用いて取引に関する情報を暗号化する。これにより、
取引に関する情報を暗号化するための暗号鍵は連続性を
有するため、暗号化された一連の取引に関する情報は、
実質上、連続的に関連することとなる。このため、暗号
化された一連の取引情報の間に偽造等による不正な取引
に関する情報を割り込ませることができない。また、暗
号鍵に乱数を用いることにより、次に生成される暗号鍵
が予測できないため、電子マネーカードへの取引に関す
る情報の不正な追記を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子マネーシステム
の構成を示す図である。
【図2】利用者DBの構造を示す図である。
【図3】電子マネーカードの構造を示す図である。
【図4】この電子マネーシステムにおける電子マネーの
取引処理を説明するための図である。
【図5】指紋読取装置の構成の一例を示す図である。
【図6】指紋読取装置の構成の他の例を示す図である。
【符号の説明】
11 電子マネー管理センタ 12 銀行センタ 13 電子マネー端末 131 カード処理部 133 入力部 135 通信部 137 表示部 139 制御部 15 電子マネーカード 21 乱数発生装置 22 利用者DB 23 制御部 30 IC部 31 光記憶部 35 指紋読取装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G07F 7/08 G09C 1/00 660C G09C 1/00 660 G07F 7/08 R J (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 G06K 17/00 G07F 7/08 G09C 1/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子マネーカードを用いて電子マネーを取
    引するための電子マネーシステムであって、 電子マネーカードに予め記憶されている第1の暗号鍵を
    取得する手段と、 第2の暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、 前記第1と第2の暗号鍵を用いて取引に関する情報を暗
    号化する取引情報暗号化手段と、 前記取引情報暗号化手段により暗号化された前記取引に
    関する情報を前記電子マネーカードに記録する取引情報
    記録手段と、 前記第2の暗号鍵を第1の暗号鍵として前記電子マネー
    カードに記録する手段と、 を備えることを特徴とする電子マネーシステム。
  2. 【請求項2】電子マネーカードを処理するための端末
    と、該端末を制御するセンタ・コンピュータとを備える
    電子マネーシステムにおいて、 前記センタ・コンピュータは、 電子マネーカードに予め記憶されている第1の暗号鍵を
    前記端末から受信する手段と、 第2の暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、 前記第1と第2の暗号鍵を用いて取引暗号鍵を生成し、
    少なくとも該取引暗号鍵と前記第2の暗号鍵を前記端末
    へ送信する手段と、を備え、 前記端末は、 電子マネーカードから前記第1の暗号鍵を読み出して前
    記センタ・コンピュータに送信する手段と、 前記取引暗号鍵と前記第2の暗号鍵を前記センタ・コン
    ピュータから受信する手段と、 前記センタ・コンピュータからの前記取引暗号鍵を用い
    て取引に関する情報を暗号化する取引情報暗号化手段
    と、 前記暗号化された取引に関する情報を前記電子マネーカ
    ードに記録する取引情報記録手段と、 前記第2の暗号鍵を第1の暗号鍵として前記電子マネー
    カードに記録する手段と、を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  3. 【請求項3】前記暗号鍵生成手段は、乱数を生成する乱
    数生成手段を更に備え、該乱数生成手段により生成され
    た乱数を前記第2の暗号鍵とする、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子マネーシ
    ステム。
  4. 【請求項4】前記取引情報暗号化手段により暗号化され
    る取引に関する情報に、操作者の身体的情報を含ませる
    手段を更に備える、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の電子マネーシステム。
  5. 【請求項5】前記身体的情報は、指紋、声紋、顔の画
    像、網膜パターンに関する情報のいずれかを含む、こと
    を特徴とする請求項4に記載の電子マネーシステム。
  6. 【請求項6】前記電子マネーカードは、光エネルギーが
    照射されることにより物理的にピットが形成されてデー
    タが書き込まれ、書き換えが実質的に不可能な光記憶部
    を備え、 前記取引情報記録手段は、該光記憶部に、暗号化された
    前記取引に関する情報を記録する、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の電子マネーシステム。
  7. 【請求項7】電子マネーカードを処理する端末であっ
    て、 電子マネーカードに予め記憶されている第1の暗号鍵を
    読み出して、所定のコンピュータに送信する手段と、 前記第1の暗号鍵と所定の第2の暗号鍵を用いて生成さ
    れた取引暗号鍵と、前記第2の暗号鍵と、を前記コンピ
    ュータから受信する手段と、 前記取引暗号鍵を用いて取引に関する情報を暗号化する
    手段と、 前記暗号化された取引に関する情報を前記電子マネーカ
    ードに記録する手段と、 前記第2の暗号鍵を第1の暗号鍵として前記電子マネー
    カードに記録する手段と、 を備えることを特徴とする端末。
  8. 【請求項8】端末が、電子マネーカードに予め記憶され
    ている第1の暗号鍵を読み出してセンタ・コンピュータ
    に送信するステップと、 センタ・コンピュータが、第2の暗号鍵を生成する暗号
    鍵生成ステップと、 前記センタ・コンピュータが、前記第1と第2の暗号鍵
    を用いて取引用暗号鍵を生成し、少なくとも該当取引暗
    号鍵と前記第2の暗号鍵を端末に送信するステップと、 前記端末が、前記取引暗号鍵と取引に関する情報と前記
    第2の暗号鍵を前記センタ・コンピュータから受信する
    ステップと、 前記端末が、前記取引暗号鍵を用いて取引に関する情報
    を暗号化し、前記電子マネーカードに書き込むステップ
    と、 前記端末が、前記第2の暗号鍵を第1の暗号鍵として前
    記電子マネーカードに記録するステップと、 を備えることを特徴とする取引情報生成方法。
  9. 【請求項9】前記暗号鍵生成ステップは、乱数を生成す
    る乱数生成ステップを更に備え、該乱数生成ステップに
    より生成された乱数を前記第2の暗号鍵とする、 ことを特徴とする請求項に記載の取引情報生成方法。
  10. 【請求項10】コンピュータを、 電子マネーカードに予め記憶されている第1の暗号鍵を
    読み出して、所定のコンピュータに送信する手段、 前記第1の暗号鍵と所定の第2の暗号鍵を用いて生成さ
    れた取引暗号鍵と、前記第2の暗号鍵と、を前記コンピ
    ュータから受信する手段、 前記取引暗号鍵を用いて取引に関する情報を暗号化する
    手段、 前記暗号化された取引に関する情報を前記電子マネーカ
    ードに記録する手段、 前記第2の暗号鍵を第1の暗号鍵として前記電子マネー
    カードに記録する手段、 として機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
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