JP2000172798A - 電子マネーシステムの構成部品 - Google Patents

電子マネーシステムの構成部品

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JP2000172798A
JP2000172798A JP34272798A JP34272798A JP2000172798A JP 2000172798 A JP2000172798 A JP 2000172798A JP 34272798 A JP34272798 A JP 34272798A JP 34272798 A JP34272798 A JP 34272798A JP 2000172798 A JP2000172798 A JP 2000172798A
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coin
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JP34272798A
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Yoshiyuki Okuma
喜之 大熊
Takeshi Tanaka
武 田中
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NTT Data Corp
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子マネーシステムにおいて、電子マネーの
移動を安全且つ容易に行うための構成部品、例えばコイ
ン型電子マネー媒体を提供する。 【解決手段】 コイン状の板体に非接触型のICモジュ
ールを一体に埋め込んでコイン型電子マネー媒体(コイ
ン媒体)10を構成する。ICモジュールには、電子マ
ネーを記録する記録領域を形成し、さらに、相手装置毎
の鍵を用いた相互認証及び暗号通信を行う通信機能を持
たせる。このコイン媒体10は、特定の移動型端末によ
ってのみ電子マネーを貯えることができ、金融機関に備
えられた端末でのみ換金できるものである。自動販売機
等では、通常のコインと同様の使い方が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子マネーを用い
た電子マネーシステムに関する。ここで「電子マネー」
とは、通貨と等価の財的価値を有する電子データをい
う。
【0002】
【従来の技術】ICチップを搭載したカード、例えばI
Cカードを電子マネーないし電子財布として使用する電
子マネーシステムが知られている。従来のこの種の電子
マネーシステムにおいて、電子マネーを貯える方式とし
て、ICカードにそれを貯える方式(以下、「ICカー
ド方式」)と、電子マネーを扱う外部装置にオンライン
でつながれたパーソナルコンピュータ(以下、「パソコ
ン」)に貯える方式(以下、「ソフトウェア方式」)の
二つの方式が採用されている。
【0003】電子マネーは、第三者がアクセス可能な経
路を流通するため、第三者による不正な複製や改竄が発
生しやすい。そのため、上記の両方式では、これらの不
正行為等を防止するための種々の工夫がなされている。
例えば、ICカード方式では、ICチップに暗号アルゴ
リズムを記録させておき、電子マネーの授受を行う他の
装置との間で、秘密の手順で電子マネーに関わる情報の
通信を行うようにすることで、第三者が電子マネーに不
正にアクセスできないようにしている。一方、ソフトウ
エア方式では、ホストコンピュータを上述の各パソコン
に接続し、個々のパソコンとホストコンピュータとの間
で、秘密の手順で電子マネーの流通に関わる情報通信を
行うようにするとともに、電子マネーの移動に関わるす
べての情報をホストコンピュータ側で管理することで、
上記不正行為等の発生の有無を監視している。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来の各方式には、以下のような問題があった。まず、I
Cカード方式は、ICチップ内での処理内容が不正な第
三者によって解析されないことを前提としているが、近
年は、ICチップをリバースする技術が確立しており、
時間をかければ、その処理内容を解析することは容易に
なってきている。そこで、一定期間内にICチップでの
処理内容(暗号アルゴリズムを含む)を変える必要が生
じてくるが、一旦利用者個人に渡ったICカードをすべ
て回収して新たなICカードに交換することは著しく困
難である。
【0005】一方、ソフトウエア方式では、電子マネー
に関わる情報を利用者毎に管理しているため、利用者の
数が増加するにつれて、ホストコンピュータへの負担が
かかる。また、オンラインでの使用が前提となっている
ため、利用できる環境に制限が付いてしまう。
【0006】そこで、本発明は、電子マネーシステムに
おいて、電子マネーの移動を安全且つ容易に行うことが
できる部品を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、コイン型電子マネー媒体、携帯型端末、
金融端末、電子マネー取引装置を提供する。本発明のコ
イン型電子マネー媒体は、コイン状の板体に非接触型I
Cモジュールを埋め込んだもので、前記ICモジュール
には、所定装置でのみ発行又は換金が許容される電子マ
ネーを記録するための記録領域と、前記電子マネーを扱
う相手装置との間で相互認証及び暗号通信を行う通信手
段とを設けておく。前記記録領域には、初期値又は所定
額の電子マネーのいずれかが記録される。
【0008】また、本発明の携帯型端末は、電子マネー
を所要金額分取得して保持する電子マネー保持手段と、
前記コイン型電子マネー媒体を収容する収容機構と、前
記収容されたコイン型電子マネー媒体と相互認証及び暗
号通信を行う通信手段と、前記通信手段を通じて前記電
子マネー保持手段から前記認証されたコイン型電子マネ
ー媒体の記録領域へ消費金額相当の前記電子マネーを移
動される電子マネー移動手段とを有し、前記電子マネー
を随時発行する電子財布として機能するものである。
【0009】また、本発明の金融端末は、利用者の預金
口座から当該利用者が指示した金額情報を自動出金して
電子マネーに変換するとともに、換金指示された電子マ
ネーを金額情報に変換して前記預金口座に自動入金する
入出金処理手段と、前記コイン型電子マネー媒体及び前
記携帯型端末との間で相互認証及び暗号通信を行う通信
手段と、前記携帯型端末へ前記変換された電子マネーを
前記通信手段を通じて移動させる手段と、認証された前
記コイン型電子マネー媒体に記録された電子マネーを前
記通信手段を通じて前記入出金処理手段に移動させる手
段と、を有するものである。
【0010】また、本発明の電子マネー取引装置は、前
記携帯型端末により電子マネーが記録された前記コイン
型電子マネー媒体と相互認証及び暗号通信を行う通信手
段と、認証された前記コイン型電子マネー媒体の記録領
域に記録されている電子マネーの額を前記確認する手段
とを備え、前記確認した額の電子マネーによる商取引を
許容するように構成されたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明を適用した電子マネ
ーシステムの実施の形態を説明する。この実施形態で
は、電子マネーを通常のコインと同様に使えるようにす
るためのコイン型電子マネー媒体(以下、「コイン媒
体」と略称する)と、利用者が携行する携帯型端末(以
下、「電子財布」)と、銀行のキャッシュロビー等に設
置される金融端末と、店舗等の内外に設置される電子マ
ネー取引装置、例えばPOS(Point Of Sale)レジス
タや自動販売機等を含んで電子マネーシステムを構築す
る。
【0012】まず、各構成部品について説明する。 (1)コイン媒体 図1(a)はコイン媒体の外観図である。このコイン媒
体10は、通常のコインとほぼ同一形状の板体11に、
非接触型ICモジュールを埋め込んだものである。非接
触型ICモジュールは、アンテナ部12と、CPU及び
書換可能な不揮発性メモリ領域を内蔵したIC部13と
有している。図1(b)は、IC部13の詳細構成図で
あり、メモリ領域131には、電子マネー、この電子マ
ネーの発行日等の発行情報、電子マネーを発行した電子
財布を識別するための電子財布ID、相互認証に使用さ
れる鍵データ(電子財布用鍵データ、金融端末用鍵デー
タ、電子マネー取引装置別鍵データ)が記録されてい
る。IC部13には、また、CPUが内蔵プログラムを
読み込んで実行することにより、通信制御部132、認
証部133、メモリ制御部134が形成されるようにな
っている。
【0013】通信制御部132は、コイン媒体10の通
信相手を判別し、判別した通信相手に応じた通信制御を
行うものである。認証部133は、通信相手毎に、対応
する鍵データを使用して相互認証を行うものである。メ
モリ制御部134は、メモリ領域131に記録された電
子マネーの金額情報の読み出し、メモリ領域131への
書き込み、削除等を行うものである。
【0014】(2)電子財布 電子財布の外観は図2(a)に示すとおりである。すな
わち、可搬性の筐体にCPU及び各種メモリ領域を有す
るIC部21とアンテナ部23とを内蔵させ、さらに、
筐体の所定部位に、コイン媒体10を挿入するためのコ
イン挿入部22、テンキー24、表示部25、通信イン
タフェース26を設けて電子財布20を構成している。
アンテナ部23は、非接触でIC部21に電力を供給し
ながら通信を行うためのものであり、テンキー24は、
コイン挿入部22から挿入されたコイン媒体10が担持
している電子マネーの金額情報の読み出し指示やコイン
媒体10に貯える電子マネーの金額情報を入力するため
のデータ入力手段である。表示部25には、コイン媒体
10に貯えられている電子マネーの金額情報や、コイン
媒体10又は金融端末との相互認証後に電子マネーの金
額情報、発行情報、電子財布ID等を表示するものであ
る。通信インタフェース26は、例えば金融端末との間
で赤外線等を用いて非接触式に相互通信を行うためのイ
ンタフェースである。なお、表示部25及び通信インタ
フェース26の動作電力については、図示しない蓄電池
等によって確保しておく。
【0015】図2(b)は、IC部21の機能ブロック
構成図である。IC部21には、電子マネー、発行情
報、通信相手との間の相互認証時に使用する鍵データ
(コイン媒体用鍵データ、金融端末用鍵データ)を記録
するための書換可能な不揮発性のメモリ領域211と、
固有の電子財布IDを記録するための書換不能な不揮発
性メモリ領域212とが形成されており、さらに、IC
チップ内のCPUが内蔵プログラムを読み込んで形成さ
れる、通信制御部213、認証部214,メモリ制御部
215、入出力制御部216を有している。
【0016】通信制御部213は、通信相手に応じた通
信制御を行うものであり、認証部214は上記通信相手
別の鍵データを使用して相互認証を行うものである。メ
モリ制御部215は、メモリ領域211及びメモリ領域
212の記録情報の読み込みと、メモリ領域211への
情報書き込みとを行うものである。入出力制御部216
は、テンキー24を通じて入力された金額情報の演算、
メモリ制御部215を通じて読み取った記録情報、例え
ばコイン媒体10に記録された電子マネーの金額等の表
示部25への表示制御を行うものである。
【0017】(3)金融端末 金融端末は、コイン媒体10を収容する機構、収容した
コイン媒体10との間で非接触式に通信を行う非接触型
リーダライタ、電子財布20との間で赤外線等を用いて
双方向通信を行う通信インタフェース(図2(a)に示
した通信インタフェース26と等価のもの)、利用者の
口座を管理する銀行センタ等にログイン/ログオフして
当該口座にアクセスする機構、コイン媒体10や電子財
布20等との間でそれぞれの鍵データ(コイン媒体用鍵
データ、電子財布用鍵データ)を用いて相互認証を行う
相互認証機能、利用者認証を行う利用者認証機能、利用
者認証のためのデータや金額情報等の入力を受け付ける
入力データ受付手段、端末内の処理内容やその結果を電
子財布20の利用者やコイン媒体10を所持する者に提
示するための表示手段を備えたコンピュータ装置であ
る。
【0018】この金融端末では、操作する者の認証を行
った後、収容されたコイン媒体10との間で相互認証を
行い、正当の場合にメモリ領域131に記録された電子
マネーを換金し、それをコイン媒体10を持ってきた者
の口座に自動的に振り込んだり、電子財布20との間で
相互認証を行い、正当の場合に利用者の口座から必要な
金額を引き落として電子財布20に記録させたりする。
また、換金後のコイン媒体10に対して電子マネーの金
額を0円に減額する要求を通知することも行う。
【0019】(4)電子マネー取引装置 電子マネー取引装置は、コイン媒体10を保持する機
構、保持されたコイン媒体10と非接触式に通信を行う
非接触型リーダライタ、この非接触型リーダライタを通
じてコイン媒体10との間で鍵データ(コイン媒体用鍵
データ)を用いて相互認証を行う相互認証機能、コイン
媒体10内の電子マネーの金額情報を読み込み、これを
所定のディスプレイに表示する機能を有するものであ
る。これらの要素自体は、公知のものを流用することが
できる。自動販売機の場合には、商取引が許容された後
のコイン媒体10に代えて新規コイン媒体(記録内容が
クリアされているコイン媒体)を自動発行する機構を設
ける。この機構は、現在の自動販売機の釣り銭支払い機
構の釣り銭保持部に新規コイン媒体を保持しておくこと
で、流用が可能である。
【0020】次に、上述の構成部品を有する本実施形態
の電子マネーシステムの運用形態を説明する。図3は、
電子マネーシステムにおける全体的な電子マネーの流れ
を示した図である。電子マネーは、まず、金融端末30
を介して銀行センタの利用者の口座から電子財布20へ
移され、さらに電子財布20からコイン媒体10へ移さ
れる。電子マネーを貯えたコイン媒体10は、例えばP
OSレジスタ40や自動販売機50等の電子マネー取引
装置に投入され、商品購入等によって価値が消費された
後、取引者の手を経て最終的に金融端末30へ戻り、銀
行センタで管理されている、その取引者の口座へ自動入
金される。
【0021】次に、図4〜図6を参照して電子マネーの
流れを過程毎に説明する。 [コイン媒体を用いた商品購入]図4は、利用者が商品
購入を行って支払いを行うまでの手順図である。利用者
は店舗へ行き、購入したい商品の金額を確認した後、電
子財布20にコイン媒体10を挿入する。電子財布20
は、挿入されたコイン媒体10との間で相互認証を行い
(W11)、肯定的であった場合は、金額情報の入力を
利用者に促す。利用者がテンキー24を通じて1回分の
取引単位である商品の代金合計に相当する金額情報を入
力したときは、それを受け付け(W12)、電子マネー
を発行する。具体的には、その金額情報、発行日時等の
発行情報、電子財布が持つ電子財布IDをコイン媒体1
0へ送信する。
【0022】コイン媒体10は、現在貯えている電子マ
ネーの金額が0円であることを確認し、さらに、受信し
た金額情報及び発行情報が正しいことを確認した上で
(C11)、電子マネー発行処理、すなわち、メモリ領
域131への金額情報、発行情報、電子財布ID等の記
録を行う(C12)。
【0023】電子マネー発行処理後、コイン媒体10
は、電子財布20へ発行済通知を行う。また、利用者
は、そのコイン媒体10を代金として店員に渡す。
【0024】発行済通知を受けた電子財布20は、現在
貯えている電子マネーの金額情報から、上記受け付けた
金額分だけの減額処理を行う(W13)。
【0025】一方、店員は、利用者から受け取ったコイ
ン媒体10をPOSレジスタ40に収容し、相互認証を
行わせる(P11)。相互認証は、コイン媒体10はP
OSレジスタ用鍵データ、POSレジスタ40はコイン
媒体用鍵データを用いて行う。認証が肯定的であった場
合、POSレジスタ40は、記録情報の読み出しをコイ
ン媒体10へ指示する。この指示を受けたコイン媒体1
0は、メモリ領域131から金額情報、発行情報、電子
財布IDを読み出し、これをPOSレジスタ40へ送る
(C13)。
【0026】POSレジスタ40は、受信した情報の正
当性を確認した後(P12)、電子マネーの金額をディ
スプレイに表示させる(P13)。店員が、表示金額と
代金とが同じ額であることを確認した場合は、所定の支
払完了処理を行う(P14)。支払いを終えた場合、利
用者は、その商品と金額0円の別のコイン媒体10を受
け取る。他の商品についても同様の手順で購入とそのた
めの支払いを行う。
【0027】[金融端末における預金口座入金処理]図
5は、取引者(店舗側担当者)からコイン媒体10を受
け取った金融端末30が、その取引者の預金口座へ入金
するまでの手順図である。取引者は、コイン媒体10を
持って銀行に行き、金融端末30の収容機構にコイン媒
体10を収容させる。金融端末30では、コイン媒体1
0が収容されたことを確認すると、取引者認証を行った
後、その取引者が持ってきたコイン媒体10との間で相
互認証を行う(T21)。相互認証は、コイン媒体10
は金融端末用鍵データを用い、金融端末30はコイン媒
体用鍵データを用いて行う。認証結果が肯定的であった
場合、金融端末30は、コイン媒体10へ記録情報の読
み出しを指示する。この指示を受けたコイン媒体10
は、メモリ領域131から金額情報、発行情報、電子財
布IDを読み出し、これを金融端末30へ送る(C2
1)。
【0028】金融端末30は、受信した情報の正当性を
確認した後(T22)、その情報を保持しておき、コイ
ン媒体10に記録情報のクリア指示を与える。コイン媒
体10は、記録情報をクリアし、金融端末30にクリア
済を通知する(C22)。この通知を受けた金融端末3
0は、取引者認証の結果情報及び保持しておいた情報か
らその取引者の預金口座を特定し、特定した預金口座を
管理する銀行センタに入金指示を与える(T23)。こ
の指示を受けた銀行センタは、上記預金口座への入金処
理を行う(S21)。金融端末30は、一連の処理が正
常に完了したことを確認した後、取引者に記録情報をク
リアしたコイン媒体10を渡す。
【0029】[電子財布への入金]図6は、利用者が金
融端末30を介して新たに電子財布20へ電子マネーを
貯える場合の手順図である。利用者は、銀行に行き、電
子財布20の通信インタフェース26を通じて金融端末
30にアクセスする。
【0030】アクセスされた金融端末30は、電子財布
20を所有する利用者の認証を行った後、電子財布20
との間で相互認証を行う(T31)。相互認証は、電子
財布20は金融端末用鍵データを用い、金融端末30は
電子財布用鍵データを用いて行う。認証結果が肯定的で
あった場合、金融端末30は、入力データ受付手段を通
じて利用者が入力した所要金額を受け付け、金額情報と
発行情報を電子財布20に送る(T32)。電子財布2
0は、受信した情報の正当性を確認した後(W31)、
金額情報の入力を利用者に促す。利用者がテンキー24
を通じて金額情報を入力したときは、それを受け付け、
入金処理を金融端末30へ指示する(W32)。
【0031】金融端末20は、利用者認証の結果データ
をもとにその利用者の預金口座を特定し、銀行センタに
対してその預金口座からの金額情報相当分の減額を指示
する(T33)。銀行センタでは利用者の預金口座から
該当する金額の減額処理を行い、正常終了した場合、つ
まり正当に減額できた場合は、減額済通知を金融端末3
0に対して行う(S31)。この通知に基づき、金融端
末30は電子財布20に対して入金処理を許容し、電子
財布20は、利用者が入力した金額相当分の電子マネー
の入金処理を行う(W33)。金融端末30は、また、
利用者に対して、電子マネーが0円のコイン媒体10を
複数枚発行する。
【0032】なお、説明を省略したが、以上の各構成部
品間では、暗号鍵及び復号鍵を用いた暗号通信を行う。
この場合の鍵はシステム構築時に予め銀行センタ、金融
端末30、電子財布20、利用者、担当者の間で取り決
めておく。
【0033】このように、この実施形態の電子マネーシ
ステムでは、構成部品間で情報の受け渡しを暗号通信で
行うので、不正な第三者による介入を抑制することがで
き、また、コイン媒体10は、利用者、取引者の手を経
て必ず金融機関に戻るようになっているので、その回収
及び発行情報の生成手順や記録形式の変更等が、容易に
なり、電子マネーの複製や改竄による不法行為防止にも
役立つ効果がある。
【0034】また、コイン媒体10は現在使用されてい
る通常のコインと同一形状であるため、POSレジスタ
40や自動販売機50のような電子マネー取引装置にお
いて、従来の構成に小さな改造を施すだけで、本発明を
実施できるようになる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電子マネーの移動を安全且つ容易に行うこと
ができるという、特有の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の電子マネー媒体の一例となる
コイン媒体の外観図、(b)はこのコイン媒体が備える
IC部の機能構成図。
【図2】(a)は本発明の携帯型端末の一例となる電子
財布の外観図、(b)はこの電子財布が備えるIC部の
機能構成図。
【図3】本実施形態の電子マネーシステムにおける電子
マネーの全体的な流れを示した図。
【図4】利用者が電子マネーを用いて商品購入を行うま
での手順を示した図。
【図5】コイン媒体を保持する者、例えば取引者が自己
の口座に金額情報を移すまでの手順を示した図。
【図6】利用者が金融端末を使って電子財布へ電子マネ
ーを貯えるまでの手順を示した図。
【符号の説明】
10 コイン媒体 13 IC部 131 書換可能なメモリ領域 132 通信制御部 133 認証部 134 メモリ制御部 20 電子財布 21 IC部 211 書換可能なメモリ領域 212 書換不能なメモリ領域 213 通信制御部 214 認証部 215 メモリ制御部 216 入出力制御部 22 コイン媒体挿入部 24 テンキー 25 表示部 26 通信インタフェース 30 金融端末 40 POSレジスタ 50 自動販売機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E042 BA17 CC01 EA01 5B035 AA13 BA03 BB09 CA06 CA12 CA23 CA29 CA38 5B055 BB03 BB10 BB12 CB01 CB09 HA02 HA17 JJ05 KK05 KK09 KK14 KK19 5B058 CA16 KA02 KA06 KA08 KA11 KA35 YA03 9A001 BZ04 EE03 JJ65 JJ66 JJ67 JZ58 KK58

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイン状の板体に非接触型のICモジュ
    ールを一体に埋め込んで成り、前記ICモジュールは、
    所定の装置でのみ発行又は換金が許容される電子マネー
    を記録するための不揮発性の記録領域と、前記電子マネ
    ーを扱う相手装置との間で相互認証及び暗号通信を行う
    通信手段とを有し、 前記記録領域には、初期値又は所定額の電子マネーのい
    ずれかが記録されていることを特徴とする、コイン型電
    子マネー媒体。
  2. 【請求項2】 前記通信手段は、前記相手装置に応じて
    異なる形態の相互認証及び暗号通信を行うことを特徴と
    する、 請求項1記載のコイン型電子マネー媒体。
  3. 【請求項3】 1回の取引単位の金額情報が任意の時点
    で記録されるように構成されていることを特徴とする、
    請求項1または2記載のコイン型電子マネー媒体。
  4. 【請求項4】 前記記録領域に、前記相互認証及び暗号
    通信に使用する固有情報が記録されていることを特徴と
    する、請求項1または2記載のコイン型電子マネー媒
    体。
  5. 【請求項5】 電子マネーを所要金額分取得して保持す
    る電子マネー保持手段と、 請求項1乃至4のいずれかの項に記載されたコイン型電
    子マネー媒体を収容する収容機構と、 前記収容されたコイン型電子マネー媒体と相互認証及び
    暗号通信を行う通信手段と、 前記通信手段を通じて前記電子マネー保持手段から前記
    認証されたコイン型電子マネー媒体の記録領域へ消費金
    額相当の前記電子マネーを移動させる電子マネー移動手
    段とを有し、 前記電子マネーを随時発行する電子財布として機能する
    携帯型端末。
  6. 【請求項6】 利用者の預金口座に連動する所定の金融
    端末との間で非接触に暗号通信を行う通信手段を備え、
    この通信手段を通じて前記所要金額分の電子マネーを取
    得するように構成されていることを特徴とする、 請求項5記載の携帯型端末。
  7. 【請求項7】 前記コイン型電子マネー媒体に記録され
    た電子マネーの金額を表示する表示手段を備えているこ
    とを特徴とする、請求項5または6記載の携帯型端末。
  8. 【請求項8】 電子マネーの利用者の預金口座から当該
    利用者が指示した金額情報を自動出金して電子マネーに
    変換するとともに、換金指示された電子マネーを金額情
    報に変換して前記預金口座に自動入金する入出金処理手
    段と、 請求項1乃至4のいずれかの項に記載されたコイン型電
    子マネー媒体及び請求項5乃至7のいずれかの項に記載
    された携帯型端末との間で相互認証及び暗号通信を行う
    通信手段と、 前記携帯型端末へ前記変換された電子マネーを前記通信
    手段を通じて移動させる手段と、 認証された前記コイン型電子マネー媒体に記録された電
    子マネーを前記通信手段を通じて前記入出金処理手段に
    移動させる手段と、 を有することを特徴とする金融端末。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至7のいずれかに記載された
    携帯型端末により電子マネーが記録された前記コイン型
    電子マネー媒体と相互認証及び暗号通信を行う通信手段
    と、 認証された前記コイン型電子マネー媒体の記録領域に記
    録されている電子マネーの額を前記確認する手段とを備
    え、 前記確認した額の電子マネーによる商取引を許容するこ
    とを特徴とする電子マネー取引装置。
  10. 【請求項10】 その記録領域に初期値が記録された新
    規コイン型電子マネー媒体を保持する媒体保持機構と、
    前記商取引が許容された後のコイン型電子マネー媒体に
    代えて前記媒体保持機構から新規コイン型電子マネー媒
    体を自動発行する手段とを備えたことを特徴とする、請
    求項9記載の電子マネー取引装置。
JP34272798A 1998-12-02 1998-12-02 電子マネーシステムの構成部品 Pending JP2000172798A (ja)

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