JP3424919B2 - ケーブルコネクタ構造 - Google Patents

ケーブルコネクタ構造

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JP3424919B2
JP3424919B2 JP31856699A JP31856699A JP3424919B2 JP 3424919 B2 JP3424919 B2 JP 3424919B2 JP 31856699 A JP31856699 A JP 31856699A JP 31856699 A JP31856699 A JP 31856699A JP 3424919 B2 JP3424919 B2 JP 3424919B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のケーブル導
体を並列に配置して、絶縁被覆を施したフラットケーブ
ルをコネクタハウジングに装備し、フラットケーブルを
固定する際に、各ケーブルに対応する各コネクタのUコ
ンタクト部を、絶縁被覆を貫通して、ケーブル導体に導
通させるようにしたケーブルコネクタ構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種のケーブルコネクタ構造では、コ
ネクタハウジング本体に設けた各コネクタのUコンタク
ト部に対応して、フラットケーブルの各線を位置させ、
その上から抑えカバーを押し付けて、前記Uコンタクト
部を、フラットケーブルの絶縁被覆に貫通させ、ケーブ
ル導体に導通させている。
【0003】従って、フラットケーブル自体は、コネク
タハウジングに対して、ストレート(平坦)に装着され
ているので、引っ張りに対して、コネクタとの接続強度
が確保されていない(Uコンタクト部に直接、引張負荷
が掛かる)から、通常、ストレインリリーフで、フラッ
トケーブルを巻き込んで保持する構造が採用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コネクタハウ
ジングを貫通して、両端にフラットケーブルを引き出
す、所謂、ディジーチェーン接続では、片側のみ、スト
レインリリーフによって巻き込み保持がなされていて、
他方は、保持されていない構造が一般的で、この保持さ
れない部分に引張の外圧が掛かると、断線が発生する畏
れがある。
【0005】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、コネクタハウジングの構造を工夫して、ストレイ
ンリリーフを用いなくても、引張負荷に対して、コネク
タハウジングへの接続保持が確実に維持でき、断線の危
険がない、ケーブルコネクタ構造を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
複数のケーブル導体を並列に配置して、絶縁被覆を施し
たフラットケーブルをコネクタハウジングに装備し、フ
ラットケーブルを固定する際に、各ケーブルに対応する
各コネクタのUコンタクト部を、絶縁被覆を貫通して、
ケーブル導体に導通させるようにしたケーブルコネクタ
構造において、前記コネクタハウジングは、フラットケ
ーブルの上下を、それぞれ、挟持するケーブル受け部を
対向して設けたハウジング本体と、抑えカバーとから構
成されており、前記ケーブル受け部とは段差を以て前記
ハウジング本体と抑えカバーとに凹部およびこれに嵌合
する凸部を形成し、前記凹部に位置して前記ハウジング
本体側に設けた各コネクタのUコンタクト部を、前記ハ
ウジング本体に対する前記抑えカバーの装着時、前記凸
部の押圧によって、前記絶縁被覆に貫通させ、前記ケー
ブル導体に導通させる構成であることを特徴とする。
【0007】この場合、本発明の好ましい実施の形態と
して、前記凸部には、前記Uコンタクト部に対応して、
逃げ溝穴が形成されていること、また、前記Uコンタク
ト部が、互いに隣接するものが離間するように、好まし
くは、千鳥状に、前記凹部内に配列されていることが有
効である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して、具体的に説明する。なお、図1は
フラットケーブルを挟み込むためのコネクタハウジング
の分解斜視図、図2は挟み込み状態を示す断面図であ
る。
【0009】ここでは、複数のケーブル導体1a…を並
列に配置して、絶縁被覆1bを施したフラットケーブル
1をコネクタハウジング2に装備し、フラットケーブル
1を固定する際に、各ケーブルに対応する各コネクタ3
…のUコンタクト部3a…を、絶縁被覆1bを貫通し
て、ケーブル導体1a…に導通させるように構成されて
いる。
【0010】特に、本発明に係わるケーブルコネクタ構
造においては、コネクタハウジング2が、フラットケー
ブル1の上下を、それぞれ、挟持するケーブル受け部4
a、4aと5a、5aを両端部に対向して設けたハウジ
ング本体4と、抑えカバー5とから構成されており、前
記ケーブル受け部とは上下に段差を以て、前記ハウジン
グ本体と抑えカバーとに凹部4bおよびこれに嵌合する
凸部5bを形成し、凹部4bに位置してハウジング本体
4側に設けた各コネクタ3…のUコンタクト部3a…
を、ハウジング本体4に対する抑えカバー5の装着時、
凸部5bの押圧によって、絶縁被覆1bに貫通させ、ケ
ーブル導体1a…に導通させる構成になっている。
【0011】なお、この実施の形態では、凸部5bに
は、Uコンタクト部3a…に対応して、逃げ溝穴(上下
貫通孔)6…が個別に形成されている。また、Uコンタ
クト部3a…は、互いに隣接するものが離間するよう
に、例えば、千鳥状(2列で一つ置き)に、凹部4b内
に配列されている。
【0012】このような構成では、ケーブルハウジング
本体4に抑えカバー5を装着する際、凸部5bがフラッ
トケーブル1を凹部4bに押し込めるので、フラットケ
ーブル1は、図1に示すように、ケーブルハウジング本
体4の両端にあるケーブル受け部4a、4aおよび5
a、5aで挟持されると共に、前記段差に応じた変形を
なして、ケーブルハウジング本体4と抑えカバー5との
間に収まるから、引張が働いても、Uコンタクト部3a
…に対して、引張負荷が掛からない。従って、断線など
の畏れが回避できる。
【0013】なお、フラットケーブル1の長手方向に関
して、凹部4bと凸部5bとの前後の間隙は、フラット
ケーブル1の曲がり部分を納め、好ましくは、ケーブル
引張時、縦壁面で摩擦接触するように、ここでの余裕が
少ない寸法に設定されているのがよい。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したようになり、複
数のケーブル導体を並列に配置して、絶縁被覆を施した
フラットケーブルをコネクタハウジングに装備し、フラ
ットケーブルを固定する際に、各ケーブルに対応する各
コネクタのUコンタクト部を、絶縁被覆を貫通して、ケ
ーブル導体に導通させるようにしたケーブルコネクタ構
造において、前記コネクタハウジングは、フラットケー
ブルの上下を、それぞれ、挟持するケーブル受け部を対
向して設けたハウジング本体と、抑えカバーとから構成
されており、前記ケーブル受け部とは段差を以て前記ハ
ウジング本体と抑えカバーとに凹部およびこれに嵌合す
る凸部を形成し、前記凹部に位置して前記ハウジング本
体側に設けた各コネクタのUコンタクト部を、前記ハウ
ジング本体に対する前記抑えカバーの装着時、前記凸部
の押圧によって、前記絶縁被覆に貫通させ、前記ケーブ
ル導体に導通させる構成である。
【0015】従って、ディジーチェーン接続などのコネ
クタ接続において、ストレインリリーフを用いることな
く、確実にコネクタハウジングにフラットケーブルを保
持でき、引張負荷による断線が回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】同じく、断面図である。
【符号の説明】
1 フラットケーブル 1a ケーブル導体 1b 絶縁被覆 2 コネクタハウジング 3 コネクタ 3a Uコンタクト部 4 コネクタハウジング本体 4a ケーブル受け部 4b 凹部 5 抑えカバー 5a ケーブル受け部 5b 凸部 6 逃げ溝穴

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のケーブル導体を並列に配置して絶
    縁被覆を施したフラットケーブルをコネクタハウジング
    に装備し固定する際に、前記ケーブル導体に対応して前
    記コネクタハウジングに設けられた複数のUコンタクト
    部を前記絶縁被覆を貫通してそれぞれ前記複数のケーブ
    ル導体に導通させるようにしたケーブルコネクタ構造に
    おいて、 前記コネクタハウジングはハウジング本体と抑えカバー
    とから構成されており、 前記ハウジング本体は、両端部に設けられた第1のケー
    ブル受け部と、これら両端部に設けられた第1のケーブ
    ル受け部の間にてそれぞれ該第1のケーブル受け部とは
    段差を以て形成された凹部とを備えており、該凹部には
    前記複数のUコンタクト部が配列されており、 前記抑えカバーは、前記第1のケーブル受け部に対応し
    て両端部に設けられた第2のケーブル受け部と、これら
    両端部に設けられた第2のケーブル受け部の間にてそれ
    ぞれ該第2のケーブル受け部とは段差を以て形成され且
    つ前記凹部に嵌合する凸部とを備えており、 前記ハウジング本体に対する前記抑えカバーの装着時
    に、前記凸部が前記フラットケーブルを押圧することに
    よって前記Uコンタクト部を前記絶縁被覆に貫通させて
    前記ケーブル導体に導通させ、且つ、前記第1のケーブ
    ル受け部と前記第2のケーブル受け部とにより前記フラ
    ットケーブルを挟持するようにしたことを特徴とするケ
    ーブルコネクタ構造。
  2. 【請求項2】 前記凸部には前記Uコンタクト部に対応
    して逃げ溝穴が形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のケーブルコネクタ構造。
  3. 【請求項3】 前記Uコンタクト部は千鳥状に配置され
    ていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載のケ
    ーブルコネクタ構造。
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