JP3423926B2 - シェルライナプレート、シェルリフタ、シェルライナ、シェル本体及びミル装置 - Google Patents

シェルライナプレート、シェルリフタ、シェルライナ、シェル本体及びミル装置

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JP3423926B2
JP3423926B2 JP2000310446A JP2000310446A JP3423926B2 JP 3423926 B2 JP3423926 B2 JP 3423926B2 JP 2000310446 A JP2000310446 A JP 2000310446A JP 2000310446 A JP2000310446 A JP 2000310446A JP 3423926 B2 JP3423926 B2 JP 3423926B2
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一利 伊佐地
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原石の破砕用のミ
ル装置に用いるシェル本体、シェルライナ等に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、原石等の破砕物を破砕する場合な
どに用いられる回転式のミル装置に使用されるシェルラ
イナにおいては、通常、内壁側にシェルライナプレート
とシェルリフタが交互に連続して配設されている。そし
て、シェル本体が回転されると上記シェルリフタの掛止
面は、投入された摩鉱部材を掛止し、上記シェル本体の
回転によって摩鉱部材を高所まで掻き上げて、高所から
摩鉱部材を投下する。そのため、上記摩鉱部材には高い
位置エネルギが付加されるため、破砕する破砕物に衝撃
的な力が付加される、効率よく効果的に破砕物の破砕を
行うことができるとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのようなシ
ェルライナにおいては、上記シェルリフタと近接するシ
ェルリフタとの間に摩鉱部材がはまり(嵌まり)込んで
抜けなくなってしまい、破砕物への摩鉱部材の投下がで
きなくなってしまうという課題を有していた。
【0004】また、上記摩鉱部材が投下されることによ
って上記シェルライナに衝撃的な力が作用し、シェル本
体自身を破損、損傷させてしまう虞があるため、シェル
本体の肉厚を厚く設定するなど重厚で高価な構造となっ
ていた。
【0005】そこで、本発明は、シェル本体を厚肉化す
ることなくシェルライナの弾力性、緩衝性をより高める
ことを可能とし、上記シェルリフタと近接するシェルリ
フタとの間に摩鉱部材がはまり込んで抜けなくなってし
まうことがないとともに、上記摩鉱部材が投下されるこ
とによって上記シェルライナに衝撃的な力が作用しても
シェル本体自身を破損、損傷させてしまうのを防止する
ことができるシェルライナ、シェル本体、ミル装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、ミル
装置のシェル本体の内壁に配設されるシェルライナプレ
ートであって、上記シェルライナプレートの上端側にお
ける両側の角部であって、隣接するシェルリフタ側の角
部には、面取り部が設けられていることを特徴とする。
【0007】この第1の構成のシェルライナプレートに
おいては、面取り部が設けられているので、このシェル
ライナプレートに隣接して設けられるシェルリフタが変
形して、上記面取り形状によって空間となっているスペ
ースに入り込むように、上記シェルリフタが膨らむこと
ができるため、一対のシェルリフタと1つのシェルライ
ナプレートにより囲まれた空間に摩鉱部材が入っても、
該摩鉱部材が抜けなくなることがない。つまり、摩鉱部
材のはまり込みが生じない。また、該面取り部により、
シェルリフタの緩衝性を高めることができるので、上記
摩鉱部材が投下されることによって上記シェルライナに
衝撃的な力が作用した場合の緩衝性を更に高めることが
でき、シェル本体の損傷等を防止することができる。
【0008】また、第2には、上記第1の構成におい
て、上記シェルライナプレートには、シェル本体の内壁
側に設けられた溝部、又は、該シェルライナプレートの
内部に設けられた中空部が設けられていることを特徴と
する。よって、シェルライナプレートの緩衝性を高める
ことができ、上記摩鉱部材のはまり込みが生じることが
なく、また、シェル本体の損傷等の防止を図ることがで
きる。
【0009】
【0010】また、第には、ミル装置のシェル本体の
内壁に配設されるシェルリフタであって、該シェルリフ
タの内部に中空部が設けられ、該シェルリフタの長手方
向の側面には、シェルリフタの内部に形成された該中空
部に繋がる切込みが形成されていることを特徴とする。
よって、シェルリフタの緩衝性を高めることができ、上
記摩鉱部材のはまり込みが生じることがなく、また、シ
ェル本体の損傷等の防止を図ることができる。また、切
込みが設けられているので、シェルリフタの弾性をより
大きくすることが可能となる。
【0011】
【0012】また、第には、上記第3の構成におい
て、上記シェルリフタにおける隣接するシェルライナプ
レート側の両側面が、下部に設けられた縦側面と、上部
に設けられた掛止面であって、該縦側面に対してシェル
リフタの内側に傾斜して形成された掛止面とを有するこ
とを特徴とする。よって、この第4の構成のシェルリフ
タにおいては、上記掛止面が設けられているため、この
シェルリフタと近接するシェルリフタとの間に摩鉱部材
がはまり込んだ場合でも、上記摩鉱部材は上記掛止面の
傾斜によって上記シェルリフタから容易に抜け落ちる。
そのため、シェルリフタと近接するシェルリフタとの間
に摩鉱部材がはまり込んでしまうのを抑制でき、破砕物
への摩鉱部材の投下を確実なものとすることが可能にな
る。
【0013】
【0014】また、第には、ミル装置のシェル本体の
内壁に配設されるシェルライナであって、シェルライナ
プレートとシェルリフタとが連続して交互にシェル本体
の内壁に配設されて固着され、上記シェルライナプレー
トの上端側における両側の角部であって、隣接するシェ
ルリフタ側の角部には、面取り部が設けられており、上
記シェルリフタにおける隣接するシェルライナプレート
側の両側面が、下部に設けられた縦側面と、上部に設け
られた掛止面であって、該縦側面に対してシェルリフタ
の内側に傾斜して形成された掛止面とを有し、この掛止
面の下側の起点が、上記シェルライナプレートの表面と
同一円周上、又は、該同一円周上よりも上記シェルリフ
タの基部側であることを特徴とする。
【0015】この第の構成のシェルライナにおいて
は、上記シェルライナプレートに面取り部が設けられ、
また、上記シェルリフタの掛止面の傾斜の起点が上記シ
ェルライナプレートの表面と同一円周上、又は、該同一
円周上よりも上記シェルリフタの基部側であるため、摩
鉱部材のはまり込みを防止することができる。つまり、
上記シェルリフタの掛止面の傾斜の起点が上記シェルラ
イナプレートの表面と同一円周上、又は、該同一円周上
よりも上記シェルリフタの基部側であるため、上記シェ
ルライナプレートから露出している上記シェルリフタは
全て傾斜のある掛止面となる。上記摩鉱部材は上記掛止
面の傾斜によって上記シェルリフタから容易に抜け落ち
る。また、上記面取り部が設けられているので、シェル
リフタが変形して、上記面取り形状によって空間となっ
ているスペースに入り込むように、上記シェルリフタが
膨らむことができる。以上のようにして、一対のシェル
リフタと1つのシェルライナプレートにより囲まれた空
間に摩鉱部材が入っても、該摩鉱部材がはまり込むこと
がない。また、該面取り部により、シェルリフタの緩衝
性を高めることができるので、上記摩鉱部材が投下され
ることによって上記シェルライナに衝撃的な力が作用し
た場合の緩衝性を更に高めることができ、シェル本体の
損傷等を防止することができる。
【0016】また、第6には、上記第5の構成におい
て、上記シェルリフタには、シェル本体の内壁側に設け
られた溝部、又は、該シェルリフタの内部に設けられた
中空部が設けられていることを特徴とする。よって、シ
ェルリフタの緩衝性を高めることができ、上記摩鉱部材
のはまり込みが生じることがなく、また、シェル本体の
損傷等の防止を図ることができる。
【0017】また、第7には、上記第6の構成におい
て、上記シェルリフタの長手方向の側面には、シェルリ
フタの内部に形成された中空部に繋がる切込みが形成さ
れていることを特徴とする。
【0018】また、第には、ミル装置のシェル本体の
内壁に配設されるシェルライナであって、シェルライナ
プレートとシェルリフタとが連続して交互にシェル本体
の内壁に配設されて固着され、上記シェルリフタにおけ
る隣接するシェルライナプレート側の両側面が、下部に
設けられた縦側面と、上部に設けられた掛止面であっ
て、該縦側面に対してシェルリフタの内側に傾斜して形
成された掛止面とを有し、この掛止面の下側の起点が、
上記シェルライナプレートの表面と同一円周上、又は、
該同一円周上よりも上記シェルリフタの基部側であり、
該シェルリフタの内部に中空部が設けられ、該シェルリ
フタの長手方向の側面には、該シェルリフタの内部に形
成された該中空部に繋がる切込みが形成されていること
を特徴とする。
【0019】この第8の構成のシェルライナにおいて
は、上記シェルリフタの掛止面の傾斜の起点が上記シェ
ルライナプレートの表面と同一円周上、又は、該同一円
周上よりも上記シェルリフタの基部側であるため、上記
シェルライナプレートから露出している上記シェルリフ
タは全て傾斜のある掛止面となる。上記摩鉱部材は上記
掛止面の傾斜によって上記シェルリフタから容易に抜け
落ちる。よって、一対のシェルリフタと1つのシェルラ
イナプレートにより囲まれた空間に摩鉱部材が入って
も、該摩鉱部材がはまり込むことがない。また、中空部
が設けられているので、シェルリフタの緩衝性を高める
ことができ、上記摩鉱部材のはまり込みが生じることが
なく、また、シェル本体の損傷等の防止を図ることがで
きる。また、切込みが設けられているので、シェルリフ
タの弾性をより大きくすることができる。
【0020】また、第には、上記第5から第8までの
いずれかの構成において、上記シェルライナプレートに
は、シェル本体の内壁側に設けられた溝部、又は、該シ
ェルライナプレートの内部に設けられた中空部が設けら
れていることを特徴とする。よって、シェルライナプレ
ートの緩衝性を高めることができ、上記摩鉱部材のはま
り込みが生じることがなく、また、シェル本体の損傷等
の防止を図ることができる。
【0021】また、第10には、上記第から第まで
のいずれかの構成において、上記シェルライナが、シェ
ルライナプレートの底面側に設けられた金属製の保護プ
レートを有することを特徴とする。よって、この保護プ
レートによってシェル本体を好適に保護することがで
き、上記摩鉱部材が投下されることによって上記シェル
ライナに衝撃的な力が作用しても、シェル本体自身を破
損、損傷させてしまうのを防止する効果を更に高めるこ
とが可能になる。
【0022】また、第11には、ミル装置に用いるシェ
ル本体であって、上記第から第10までのいずれかの
構成のシェルライナを有することを特徴とする。また、
12には、上記第11の構成のシェル本体であって、
シェル本体の外形が略円錐台形状であることを特徴とす
る。また、第13には、ミル装置であって、上記第11
又は12の構成のシェル本体を有することを特徴とす
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての各実
施例を図面を利用して説明する。まず、本発明に基づく
第1実施例について、図1〜図6を使用して説明する。
本発明に基づく第1実施例のシェル本体H1は、原石の
破砕用などに用いられる図示略のミル装置に使用される
ものであり、図1に示すように、供給口H10側を排出
口H20側よりも大径とした円錐台形状を呈した中空筒
体である。つまり、このシェル本体H1の径は、供給口
H10側の方が排出口H20側よりも大きくなってい
る。また、シェルライナS1は、図2等に示されるよう
に、シェルライナプレート10と、シェルリフタ20
と、取付部材30とを有している。
【0024】また、上記シェルライナプレート10と上
記シェルリフタ20は、略円錐台形状を呈するシェル本
体H1の内壁に沿って連続して交互に配設されている。
また、上記シェルライナプレート10と上記シェルリフ
タ20は、それぞれ略細長棒状に形成されている。この
場合、シェルリフタ20は、全長に渡って同一幅に形成
されているが、シェルライナプレート10は、上記排出
口H20側へ行くほど断面が若干縮小するテーパ状に形
成することにより、上記略円錐台形状に対応するように
なっている。
【0025】上記シェルライナプレート10は、略細長
棒状に形成されており、断面略台形形状に形成されてい
る。また、上記シェルライナプレート10は、両側先端
角部に面取り部14が形成されている。つまり、シェル
ライナプレート10の長手方向の全長に渡って、面取り
部14が形成されている。すなわち、シェルライナプレ
ート10の上端側、つまり、シェル本体H1への取付け
時に回転中心側となる面における両側の角部であって、
隣接するシェルリフタ側の角部に、面取り部14が設け
られている。このシェルライナプレート10は、硬質ゴ
ムにより形成されている。
【0026】また、このシェルライナプレート10の底
部には、保護プレート12が固着されている。また、上
記保護プレート12は、金属材により形成されており、
上記シェル本体H1の内壁に沿って周方向に複数個に分
断された略円弧形状になされており、上記シェルライナ
プレート10の幅よりも両側に所定量だけ突出しており
フランジ12aが形成されている。
【0027】上記シェルリフタ20は、略細長棒状に形
成されており、その断面形状は、台形形状と長方形状を
組み合わせた形状を呈している。このシェルリフタ20
は、硬質ゴムにより形成されている。また、このシェル
リフタ20は、シェル本体H1の内壁に上記シェルライ
ナプレート10を配設した時の上記シェルリフタ20間
の隙間と略同一の巾形状になされている。
【0028】また、上記シェルリフタ20は任意の摩鉱
部材を掛止すべく、組み付け時において上記シェルライ
ナプレート10の表面(内側面)から上記シェル本体H
1の内壁側に所定量だけ突出するように設定されてい
る。また、図3に示すように、上記シェルリフタ20の
両側面部には掛止面22が形成されている。上記シェル
リフタ20の上記掛止面22は、上記シェルリフタ20
の先端方向に向けて内部側に、つまり、シェルリフタ2
0の内側に角度θだけ傾斜するテーパに形成されてい
る。つまり、シェルリフタ20の両側面における下部側
の縦側面21に対して、角度θだけ傾斜している。この
掛止面22は、シェルリフタ20のの長手方向の全長に
渡って設けられている。また、その掛止面22の下側の
起点22a、つまり、傾斜面の下側の起点は、組み付け
時において上記シェルライナプレート10の表面部が位
置する円周(Q1)と略同一円周上となる位置に形成さ
れている。つまり、上記縦側面21がなす面の延長面に
回転中心がある場合には、該掛止面22は、該起点22
aと回転中心とを結ぶ方向に対して傾斜した傾斜面を呈
しているということもできる。また、上記掛止面22の
各頂部には、曲げR部22bが形成されている。なお、
本第1実施例において使用される摩鉱部材としては、図
4に示すように、ロッドP1が挙げられる。
【0029】また、上記取付部材30は、ボルト32と
案内部材34を有している。上記ボルト32は、案内部
材34の中心部に固着されており、上記シェルリフタ2
0の下側に図示略のネジ部を突きだした状態に形成され
ている。そして、上記ボルト32を上記シェル本体H1
に形成された嵌合孔H1aに挿入し、ワッシャ36を介
してナット38を上記ボルト32に締結し、上記シェル
リフタ20を上記シェル本体H1に固着する。また、上
記案内部材34は、上記シェルリフタ20の内部に配設
されて、上記シェルリフタ20の骨格として機能する。
つまり、上記案内部材34は、上記シェルリフタ20の
大きな変形やズレを規制し、大きな変形やズレによって
発生する亀裂を防止するなどの目的で用いられる。
【0030】なお、本第1実施例における各部の寸法と
しては、好適には、上記掛止面22の角度θを5〜30
°、上記シェルライナプレート10の面取り部14はカ
ット寸法2〜15mm、上記掛止面22の曲げR部22
bは半径2〜15mm、程度とするのが好ましい。
【0031】次に、本第1実施例のシェルライナS1の
使用状態について説明する。まず、組付け方法として
は、上記シェル本体H1の内壁面の所定の部位に、上記
シェルライナプレート10を配置する。続いて、各上記
シェルリフタ20のボルト32を上記シェル本体H1の
嵌合孔H1aに挿通し、上記ナット38を上記ボルト3
2に締結して、各上記シェルリフタ20と上記シェル本
体H1を固着する。
【0032】この場合に、上記シェルライナプレート1
0は、上述したように、上記シェルライナプレート10
の幅よりも両側に所定量だけ突出しておりフランジ12
aが形成されている。従って、上記シェルリフタ20と
上記シェル本体H1とを固着すると、上記シェルライナ
プレート10の上記フランジ12aは、上記シェルリフ
タ20と上記シェル本体H1との間に挟まれた状態とな
る。そのため、上記シェルリフタ20と上記シェル本体
H1とを固着すれば、自動的に上記シェルライナプレー
ト10と上記シェル本体H1とが固着されることにな
る。
【0033】そして、その状態から、ミル装置を作動さ
せて上記シェル本体H1を回転駆動させると、図2に示
すように、ロッドP1は上記シェルリフタ20の上記掛
止面22に掛止されて掻き上げられるため上昇する。そ
のため、上記ロッドP1は、より高い位置から原石類G
1に投射され、効率的に原石類G1を破砕することがで
きる。
【0034】また、この場合に、上述したように、上記
シェルリフタ20の上記掛止面22は、上記シェルリフ
タ20の先端方向に向けて内部側に角度θだけ傾斜する
テーパに形成されている。また、その傾斜の起点22a
は、組み付け時において上記シェルライナプレート10
の表面部が位置する円周(Q1)と略同一円周上となる
位置に形成されている。そのため、上記シェルリフタ2
0が剛性を保ちつつ細肉化するため上記シェルリフタ2
0の弾力性が向上して、緩衝性が高くなる。また、上記
シェルライナプレート10は、両側先端角部に面取り部
14が形成されている。
【0035】この場合に、上記シェル本体H1の回転駆
動によって上記シェルリフタ20の上記掛止面22に掛
止されて掻き上げられ、高い位置から原石類G1に投射
された上記ロッドP1が上記シェルリフタ20に当接す
ると、上記シェルリフタ20がその衝撃によって圧縮さ
れて変形する。この時に、上記シェルライナプレート1
0には、両側先端角部に面取り部14が形成されている
ため、上記シェルリフタ20の上記起点22aの部分
が、図5に示すように、その上記面取り部14によって
空間となっているスペースに入り込むように、上記シェ
ルリフタ20が膨らむことができる。これにより、シェ
ルリフタ20が図5(a)に示すように左右に動きやす
くなり、さらに、図5(b)に示すように、上下にも動
きやすくなることにより、全体として、シェルリフタ2
0の弾性が大きくなって、一対のシェルリフタ20間の
間隔が大きくなる。
【0036】この面取り部14に基づくシェルリフタ2
0間の間隔の増大により、ロッドP1が、一対のシェル
ライナプレート10とシェルリフタ20とで囲まれる空
間に入った場合でも、この空間にロッドP1がはまり込
む(図4参照)のを防止することができる。
【0037】また、掛止面22が傾斜しているので、ロ
ッドP1は、シェルリフタ20から容易に抜け落ちる。
特に、上記シェルリフタ20の上記掛止面22が組付け
時において上記シェルライナプレート10の表面部が位
置する円周(Q1)と略同一円周上となる位置に形成さ
れているため、上記シェルライナプレート10から露出
している上記シェルリフタ20は全て傾斜のある掛止面
22となる。そのため、上記シェルリフタ20と近接す
るシェルリフタ20との間に上記ロッドP1がはまり込
んだ場合でも、上記ロッドP1は上記掛止面22の傾斜
によって上記シェルリフタ20から容易に抜け落ちる。
【0038】以上のようにして、上記シェルリフタ20
と近接する上記シェルリフタ20との間に上記ロッドP
1がはまり込んでしまうのを抑制でき、原石類G1への
上記ロッドP1の投下を確実なものとすることが可能に
なる。
【0039】また、面取り部14が設けられていること
により、シェルリフタ20の弾性が大きくなり、また、
上記掛止面22の各頂部には、曲げR部22bが形成さ
れているため、大幅に上記ロッドP1に対する緩衝性を
高めることができる。
【0040】従って、上記ロッドP1が投下されて上記
シェルリフタ20に衝撃的な力が作用した場合において
は、上述した多様な方法によって、上記シェルリフタ2
0の緩衝性が高められているため、上記ロッドP1が投
下されることによって上記シェルライナS1に衝撃的な
力が作用しても、シェル本体H1自身を破損、損傷させ
てしまうのを防止することが可能になる。また、緩衝性
が高くなる分だけ上記シェルライナS1の薄肉化を図る
ことができ、軽量で安価なシェルライナS1とすること
が可能になる。
【0041】また、上述したように、上記シェルライナ
プレート10には、底部に保護プレート12が固着され
ている。そのため、上記保護プレート12によって上記
シェル本体H1を好適に保護することができ、上記ロッ
ドP1が投下されることによって上記シェルライナS1
に衝撃的な力が作用しても、上記シェル本体H1自身を
破損、損傷させてしまうの防止することができる。つま
り、図6に示すように、上記ロッドP1の先端部が上記
シェルライナプレート10の硬質ゴム部分に食い込んで
しまった場合であっても、上記ロッドP1の先端部は上
記保護プレート12によって受け止められ、上記シェル
本体H1を突き抜けてしまうことはない。
【0042】次に、本発明に基づく第2実施例について
説明する。本発明に基づく第2実施例のシェル本体H2
は、図7に示すように、上記第1実施例の構成に対し
て、シェルライナのシェルライナプレートとシェルリフ
タにおけるゴム部形状のみが異なっており、その他の構
成、作用、効果などは、上記第1実施例と略同一であ
る。従って、以下の説明においては、上記第1実施例と
異なる部分を重点的に説明し、略同一である部分につい
ては説明を一部省略してある。
【0043】シェルライナL1は、図7に示されるよう
に、シェルライナプレートL10と、シェルリフタL2
0、取付部材L30とを有している。また、上記シェル
ライナプレートL10と上記シェルリフタL20は、略
円錐台形状を呈するシェル本体H2の内壁に沿って連続
して交互に配設されている。
【0044】上記シェルライナプレートL10は、略細
長棒状に形成されていて、断面略台形形状に形成されて
いる。このシェルライナプレートL10は、硬質ゴムに
より形成されている。また、シェルライナプレートL1
0の底部には、保護プレートL12が固着されている。
また、上記シェルライナプレートL10は、両側先端角
部に面取り部L14が形成されている。つまり、シェル
ライナプレートL10の長手方向の全長に渡って、面取
り部L14が形成されている。また、上記シェルライナ
プレートL10においては、図7、図8に示すように、
上記保護プレートL12と対向する硬質ゴム底面に、一
対の溝部L10aが平行に形成されている。
【0045】上記シェルリフタL20は、上記第1実施
例の場合と同様に、略細長棒状に形成されており、その
断面形状は、台形形状と長方形状を組み合わせた形状を
呈している。このシェルリフタL20は、硬質ゴムによ
り形成されている。また、このシェルリフタL20は、
シェル本体H2の内壁に上記シェルライナプレートL1
0を配設した時の上記シェルリフタL20間の隙間と略
同一の巾形状になされている。また、上記シェルリフタ
L20は任意の摩鉱部材を掛止すべく、組み付け時にお
いて上記シェルライナプレートL10から上記シェル本
体H2の内壁側に所定量だけ突出するように設定されて
いる。
【0046】また、上記シェルリフタL20の両側面部
には掛止面L22が形成されている。また、上記シェル
リフタL20の上記掛止面L22は、上記シェルリフタ
L20の先端方向に向けて内部側に角度θ2だけ傾斜す
るテーパに形成されている。
【0047】また、その傾斜の起点L22aは、組み付
け時において上記シェルライナプレートL10の表面部
と同一円周(Q2)上にある。また、上記掛止面L22
の各頂部には、曲げR部L22bが形成されている。
【0048】さらに、上記シェルリフタL20には、上
記取付部材L30の案内部材L34と対向する硬質ゴム
底面に溝部L20aが形成されている。また、上記溝部
L20aを挟んだ両側の上記シェルリフタL20の硬質
ゴム肉部に、一対の中空孔(中空部)L20bが形成さ
れている。また、シェルリフタL20の長手方向の側面
には、切込みL20cが設けられている。つまり、シェ
ルリフタL20のシェルライナプレートL10側の両側
面には、全長に渡って切込みL20cが設けられてい
る。この切込みL20cは、側面における表面と中空孔
L20b間に略横方向に形成されている。つまり、この
切込みL20cは、表面から中空部L20bにまで繋が
っている。
【0049】なお、本第2実施例における各部の寸法配
分としては、好適には、上記掛止面L22の角度θ2を
5〜30°、上記シェルライナプレートL10の面取り
部L14はカット寸法2〜15mm、上記掛止面L22
の曲げR部L22bは半径2〜15mm、上記中空孔L
20bの位置は上記シェルリフタL20の側壁から5〜
30mm内側、上記中空孔L20bの径は5〜30m
m、上記溝部L20aの幅は10〜100mm、高さは
1〜30mm、上記溝部L10aの幅は10〜50m
m、高さは5〜50mm程度とするのが好ましい。
【0050】また、取付部材L30は、上記第1実施例
の場合と同様に、ボルトL32と案内部材L34とを有
している。
【0051】次に、本第2実施例のシェルライナL1の
使用状態について説明する。本第2実施例のシェルライ
ナL1は上記第1実施例のシェルライナS1に加えて、
上述したように、上記シェルライナプレートL10の上
記保護プレートL12と対向する硬質ゴム底面に一対の
溝部L10aが平行に形成されており、また上記シェル
リフタL20には、上記取付部材L30の案内部材L3
4と対向する硬質ゴム底面に溝部L20aが形成されて
おり、更に、上記溝部L20aを挟んだ両側の上記シェ
ルリフタL20の硬質ゴム肉部に一対の中空孔L20b
と切込みL20cが形成されている。
【0052】そのため、本第2実施例のシェルライナL
1は上記第1実施例のシェルライナS1が有する作用・
効果に加えて上記一対の溝部L10a、上記溝部L20
a、及び上記一対の中空孔L20bによる中空部のクッ
ション効果を有するものとなる。また、切込みL20c
によっても、シェルリフタL20の弾性を大きくするこ
とが可能となる。従って、上記第1実施例のシェルライ
ナS1に対して、より高い緩衝性を有するシェルライナ
L1とすることができる。従って、上記ロッドP1が投
下されて上記シェルリフタL20に衝撃的な力が作用し
た場合に、その高い緩衝性によって上記シェル本体H2
自身を破損、損傷させてしまうのを防止する効果を更に
高めることが可能になる。また、緩衝性が高くなる分だ
け上記シェルライナL1の薄肉化を図ることができ、軽
量で安価なシェルライナL1とすることが可能になる。
【0053】次に、本発明に基づく第3実施例について
説明する。本発明に基づく第3実施例のシェル本体H3
は、図9に示すように、上記第1実施例の構成に対し
て、シェルライナのシェルライナプレートとシェルリフ
タにおけるゴム部形状のみが異なっており、その他の構
成、作用、効果などは、上記第1実施例と略同一であ
る。従って、以下の説明においては、上記第1実施例と
異なる部分を重点的に説明し、略同一である部分につい
ては説明を一部省略してある。
【0054】シェルライナM1は、図9に示されるよう
に、シェルライナプレートM10と、シェルリフタM2
0、取付部材M30とを有している。また、上記シェル
ライナプレートM10と上記シェルリフタM20は、略
円錐台形状を呈するシェル本体H3の内壁に沿って連続
して交互に配設されている。
【0055】上記シェルライナプレートM10は、略細
長棒状に形成されていて、断面略台形形状に形成されて
いる。このシェルライナプレートM10は、硬質ゴムに
より形成されている。また、シェルライナプレートM1
0の底部には、保護プレートM12が固着されている。
また、上記シェルライナプレートM10は、両側先端角
部に面取り部M14が形成されている。つまり、シェル
ライナプレートM10の長手方向の全長に渡って、面取
り部M14が形成されている。また、上記シェルライナ
プレートM10においては、硬質ゴム肉部の略中央部
に、3個の断面略円形状の中空孔(中空部)M10aが
形成されている。つまり、シェルライナプレートM10
の長手方向の端部を除いたほぼ全長に渡って、中空孔M
10aが形成されている。
【0056】上記シェルリフタM20は、上記第1実施
例、第2実施例の場合と同様に、略細長棒状に形成され
ており、その断面形状は、台形形状と長方形状を組み合
わせた形状を呈している。このシェルリフタM20は、
硬質ゴムにより形成されている。また、このシェルリフ
タM20は、シェル本体H3の内壁に上記シェルライナ
プレートM10を配設した時の上記シェルリフタM20
間の隙間と略同一の巾形状になされている。また、上記
シェルリフタM20は任意の摩鉱部材を掛止すべく、組
み付け時において上記シェルライナプレートM10から
上記シェル本体H3の内壁側に所定量だけ突出するよう
に設定されている。
【0057】また、上記シェルリフタM20の両側面部
には掛止面M22が形成されている。また、上記シェル
リフタM20の上記掛止面M22は、上記シェルリフタ
M20の先端方向に向けて内部側に角度θ3だけ傾斜す
るテーパに形成されている。
【0058】また、その傾斜の起点M22aは、組み付
け時において上記シェルライナプレートM10の表面部
と同一円周(Q3)上にある。また、上記掛止面M22
の各頂部には、曲げR部M22bが形成されている。さ
らに、上記シェルリフタM20には、硬質ゴム肉部の略
中心部分に1個の断面略円形状の中空孔(中空部)M2
0aが形成されている。
【0059】また、上記取付部材M30は、ボルトM3
2と案内部材M34を有している。
【0060】なお、本第3実施例における各部の寸法配
分としては、好適には、上記掛止面M22の角度θ3を
5〜30°、上記シェルライナプレートM10の面取り
部M14はカット寸法2〜15mm、上記掛止面M22
の曲げR部M22bは半径2〜15mm、上記中空孔M
20aの中心位置は上記案内部材M34の頂部から5〜
30mm上方、上記中空孔M20aの径は5〜30m
m、各上記中空孔M10aの中心位置は上記シェルライ
ナプレートM10よりも5〜30mm上方、また各上記
中空孔M10aの中心位置は1つが上記シェルライナプ
レートM10の中心線上で残り2つが上記シェルライナ
プレートM10の中心線から左右に20〜100mm振
り分けた位置、また各上記中空孔M10aの径は5〜3
0mm程度とするのが好ましい。
【0061】次に、本第3実施例のシェルライナM1の
使用状態について説明する。本第3実施例のシェルライ
ナM1は上記第1実施例のシェルライナS1に加えて、
上述したように、上記シェルライナプレートM10の硬
質ゴム肉部の略中央部に、3個の断面略円形状の中空孔
M10aが形成されており、更に上記シェルリフタM2
0の硬質ゴム肉部の略中心部分に1個の断面略円形状の
中空孔M20aが形成されている。
【0062】そのため、本第3実施例のシェルライナM
1は上記第1実施例のシェルライナS1が有する効果に
加えて上記中空孔M10a、及び上記中空孔M20aに
よる中空孔のクッション効果を有するものとなる。従っ
て、上記第1実施例のシェルライナS1に対して、より
高い緩衝性を有するシェルライナM1とすることができ
る。従って、上記ロッドP1が投下されて上記シェルリ
フタM20に衝撃的な力が作用した場合に、その高い緩
衝性によって上記シェル本体H3自身を破損、損傷させ
てしまうのを防止する効果を更に高めることが可能にな
る。また、緩衝性が高くなる分だけ上記シェルライナM
1の薄肉化を図ることができ、軽量で安価なシェルライ
ナM1とすることが可能になる。
【0063】次に、本発明に基づく第4実施例について
説明する。本発明に基づく第4実施例のシェル本体H4
は、図10に示すように、上記第1実施例の構成に対し
て、シェルライナの掛止面形状、及びシェルライナプレ
ートの面取り部の有無のみが異なっており、その他の構
成、作用、効果などは、上記第1実施例と略同一であ
る。従って、上記第1実施例と異なる部分を重点的に説
明し、略同一である部分については説明を一部省略して
ある。
【0064】シェルライナN1は、図10に示されるよ
うに、シェルライナプレートN10と、シェルリフタN
20、取付部材N30とを有している。また、上記シェ
ルライナプレートN10と上記シェルリフタN20は、
略円錐台形状を呈するシェル本体H4の内壁に沿って連
続して交互に配設されている。
【0065】上記シェルライナプレートN10は、略細
長形状に形成されていて、断面略台形形状に形成されて
いる。また、シェルライナプレートN10の底部には、
保護プレートN12が固着されている。
【0066】上記シェルリフタN20は、略細長棒状に
形成されており、その断面形状は、台形形状と長方形状
とを組み合わせた形状を呈している。このシェルリフタ
N20は、硬質ゴムにより形成されている。このシェル
リフタN20は、シェル本体H4の内壁に上記シェルラ
イナプレートN10を配設した時の上記シェルリフタN
20間の隙間と略同一の巾形状になされている。また、
上記シェルリフタN20は任意の摩鉱部材を掛止すべ
く、組み付け時において上記シェルライナプレートN1
0から上記シェル本体H4の内壁側に所定量だけ突出す
るように設定されている。
【0067】また、上記シェルリフタN20の両側面部
には掛止面N22が形成されている。また、上記シェル
リフタN20の上記掛止面N22は、上記シェルリフタ
N20の先端方向に向けて内部側に角度θ4だけ傾斜す
るテーパに形成されている。
【0068】また、その傾斜の起点N22aは、組み付
け時において上記シェルライナプレートN10の表面部
の円周(Q4)より上記シェルリフタN20の基部側
(図10中U1方向)にある。つまり、上記起点N22
aは、組み付け時において上記シェルライナプレートN
10の内部側に入り込んでいる。また、上記掛止面N2
2の各頂部には、曲げR部N22bが形成されている。
【0069】また、上記取付部材N30は、ボルトN3
2と案内部材N34を有している。
【0070】なお、本第4実施例における各部の寸法配
分としては、好適には、上記掛止面N22の角度θ4を
5〜30°、上記掛止面N22の曲げR部N22bは半
径2〜15mm程度とするのが好ましい。
【0071】次に、本第4実施例のシェルライナN1の
使用状態について説明する。本第4実施例のシェルライ
ナN1は上記第1実施例のシェルライナS1に対して、
上述したように、上記シェルリフタN20の上記掛止面
N22の起点N22aが組み付け時において上記シェル
ライナプレートN10の表面部の円周(Q4)より上記
シェルリフタN20の基部側(図10中U1方向)にあ
り、上記シェルライナプレートN10の内部側に入り込
んでいる。
【0072】そのため、本第4実施例の上記シェルリフ
タN20は、上記第1実施例における上記シェルリフタ
20の場合に比較して、さらに細肉化するため上記シェ
ルリフタN20の弾力性が向上して、さらに緩衝性が高
くなる。従って、上記ロッドP1が投下されて上記シェ
ルリフタN20に衝撃的な力が作用した場合に、その高
い緩衝性によって上記シェル本体H4自身を破損、損傷
させてしまうのを防止する効果を更に高めることが可能
になる。
【0073】以上述べたように、上記第1〜第4実施例
によれば、シェル本体を厚肉化することなくシェルライ
ナの弾力性、緩衝性をより高めることが可能となる。そ
のため、上記シェルリフタと近接するシェルリフタとの
間に摩鉱部材がはまり込んで抜けなくなってしまうこと
がないとともに、上記摩鉱部材が投下されることによっ
て上記シェルライナに衝撃的な力が作用してもシェル本
体自身を破損、損傷させてしまうのを、好適に防止する
ことが可能になる。
【0074】なお、本発明は、上記第1〜第4実施例の
構成のみに限定されるものではなく、多様な態様が可能
である。例えば、上記第1〜第4実施例では、上記保護
プレートを金属材によるものとしているが、それのみに
限定されるものではなく、金属以外のプラスチック、セ
ラミックなどであってもよい。
【0075】また、上記第1〜第4実施例では、摩鉱部
材としてロッドを用いたロッドミルの例を示している
が、それのみに限定されるものではなく、摩鉱部材とし
てボールを用いたボールミル等、ミル装置であれば全て
含まれる。
【0076】また、上記第1〜第4実施例では、シェル
リフタとシェルライナを硬質ゴムによる別体のものとし
ているが、スチールによって一体的に形成してもよい。
【0077】また、上記第2実施例において、シェルラ
イナプレートL10には、溝部L10aが設けられてい
るものとして説明したが、第3実施例の中空孔M10a
のような中空孔としてもよい。
【0078】また、上記第3実施例において、シェルリ
フタM20には、中空孔M20aが設けられているもの
として説明したが、第2実施例の溝部L20aのような
溝部としてもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明におけるシェルライナや、これを
有するシェル本体、ミル装置によれば、シェルライナプ
レートに面取り部が設けられているので、このシェルラ
イナプレートに隣接して設けられるシェルリフタが変形
して、上記面取り部形状によって空間となっているスペ
ースに入り込むように、上記シェルリフタが膨らむこと
ができるため、一対のシェルリフタと1つのシェルライ
ナプレートにより囲まれた空間に摩鉱部材が入っても、
該摩鉱部材が抜けなくなることがない。つまり、摩鉱部
材のはまり込みが生じない。また、該面取り部により、
シェルリフタの緩衝性を高めることができるので、上記
摩鉱部材が投下されることによって上記シェルライナに
衝撃的な力が作用した場合の緩衝性を更に高めることが
でき、シェル本体の損傷等を防止することができる。
【0080】また、シェルライナプレートは、さらに、
シェル本体の内壁側に設けられた溝部、又は、該シェル
ライナプレートの内部に設けられた中空部を有するの
で、シェルライナプレートの緩衝性を高めることがで
き、上記摩鉱部材のはまり込みが生じることがなく、ま
た、シェル本体の損傷等の防止を図ることができる。
【0081】また、シェルリフタにおいては、シェルリ
フタの内部に形成された中空部に繋がる切込みが形成さ
れているので、シェルリフタの弾性をより大きくするこ
とが可能となる。また、上記掛止面が設けられているた
め、このシェルリフタと近接するシェルリフタとの間に
摩鉱部材がはまり込んだ場合でも、上記摩鉱部材は上記
掛止面の傾斜によって上記シェルリフタから容易に抜け
落ちる。特に、上記シェルリフタの掛止面の傾斜の起点
が上記シェルライナプレートの表面と同一円周上、又
は、該同一円周上よりも上記シェルリフタの基部側であ
るため、上記シェルライナプレートから露出している上
記シェルリフタは全て傾斜のある掛止面となる。よっ
て、上記摩鉱部材は上記掛止面の傾斜によって上記シェ
ルリフタから容易に抜け落ちる。これにより、一対のシ
ェルリフタと1つのシェルライナプレートにより囲まれ
た空間に摩鉱部材が入っても、該摩鉱部材がはまり込む
ことがない。
【0082】また、上記シェルライナプレートには、そ
の底面側に、金属製の保護プレートが設けられているの
で、この保護プレートによってシェル本体を好適に保護
することができ、上記摩鉱部材が投下されることによっ
て上記シェルライナに衝撃的な力が作用しても、シェル
本体自身を破損、損傷させてしまうのを防止する効果を
更に高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づくシェル本体を示す
断面図である。
【図2】図1におけるB−B断面図である。
【図3】図1におけるA−A断面図である。
【図4】第1実施例のシェルリフタと隣接するシェルリ
フタとの間にロッドがはまり込んで抜けなくなった状態
を示す説明図である。
【図5】第1実施例のシェルリフタが衝撃を受けて変形
した状態を示す説明図である。
【図6】第1実施例においてロッドの先端部がシェルラ
イナプレートの硬質ゴム部分に食い込んだ状態を示す説
明図である。
【図7】本発明の第2実施例に基づくシェルライナを示
す断面図である。
【図8】シェルライナプレートの底面側の構成を示す平
面図である。
【図9】本発明の第3実施例に基づくシェルライナを示
す断面図である。
【図10】本発明の第4実施例に基づくシェルライナを
示す断面図である。
【符号の説明】
10、L10、M10、N10 シェルライナプレート 12、L12、M12、N12 保護プレート 14、L14、M14、N14 面取り部 20、L20、M20、N20 シェルリフタ 22、L22、M22、N22 掛止面 22a、L22a、M22a、N22a 起点 H1、H2、H3、H4 シェル本体 L10a、L20a 溝部 L20b、M10a、M20a 中空孔 P1 ロッド Q1、Q2、Q3、Q4 円周 S1、L1、M1、N1 シェルライナ U1 基部側

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミル装置のシェル本体の内壁に配設され
    るシェルライナプレートであって、 上記シェルライナプレートの上端側における両側の角部
    であって、隣接するシェルリフタ側の角部には、面取り
    部が設けられていることを特徴とするシェルライナプレ
    ート。
  2. 【請求項2】 上記シェルライナプレートは、シェル本
    体の内壁側に設けられた溝部、又は、該シェルライナプ
    レートの内部に設けられた中空部を有することを特徴と
    する請求項1に記載のシェルライナプレート。
  3. 【請求項3】 ミル装置のシェル本体の内壁に配設され
    シェルリフタであって、該シェルリフタの内部に中空部が設けられ、 該シェルリフタの長手方向の側面には、シェルリフタの
    内部に形成された該中空部に繋がる切込みが形成されて
    いる ことを特徴とするシェルリフタ
  4. 【請求項4】 上記シェルリフタにおける隣接するシェ
    ルライナプレート側の両側面が、下部に設けられた縦側
    面と、上部に設けられた掛止面であって、該縦側面に対
    してシェルリフタの内側に傾斜して形成された掛止面と
    を有することを特徴とする請求項3に記載のシェルリフ
    タ。
  5. 【請求項5】 ミル装置のシェル本体の内壁に配設され
    るシェルライナであって、 シェルライナプレートとシェルリフタとが連続して交互
    にシェル本体の内壁に配設されて固着され、 上記シェルライナプレートの上端側における両側の角部
    であって、隣接するシェルリフタ側の角部には、面取り
    部が設けられており、 上記シェルリフタにおける隣接するシェルライナプレー
    ト側の両側面が、下部に設けられた縦側面と、上部に設
    けられた掛止面であって、該縦側面に対してシェルリフ
    タの内側に傾斜して形成された掛止面とを有し、この掛
    止面の下側の起点が、上記シェルライナプレートの表面
    と同一円周上、又は、該同一円周上よりも上記シェルリ
    フタの基部側である ことを特徴とするシェルライナ
  6. 【請求項6】 上記シェルリフタには、シェル本体の内
    壁側に設けられた溝部、又は、該シェルリフタの内部に
    設けられた中空部が設けられていることを特徴とする
    求項5に記載のシェルライナ
  7. 【請求項7】 上記シェルリフタの長手方向の側面に
    は、シェルリフタの内部に形成された上記中空部に繋が
    る切込みが形成されていることを特徴とする請求項6に
    記載のシェルライナ。
  8. 【請求項8】 ミル装置のシェル本体の内壁に配設され
    るシェルライナであって、 シェルライナプレートとシェルリフタとが連続して交互
    にシェル本体の内壁に配設されて固着され、 上記シェルリフタにおける隣接するシェルライナプレー
    ト側の両側面が、下部に設けられた縦側面と、上部に設
    けられた掛止面であって、該縦側面に対してシェルリフ
    タの内側に傾斜して形成された掛止面とを有し、この掛
    止面の下側の起点が、上記シェルライナプレートの表面
    と同一円周上、又は、該同一円周上よりも上記シェルリ
    フタの基部側であり、 該シェルリフタの内部に中空部が設けられ、 該シェルリフタの長手方向の側面には、該シェルリフタ
    の内部に形成された該中空部に繋がる切込みが形成され
    ている ことを特徴とするシェルライナ。
  9. 【請求項9】 上記シェルライナプレートには、シェル
    本体の内壁側に設けられた溝部、又は、該シェルライナ
    プレートの内部に設けられた中空部が設けられているこ
    とを特徴とする請求項5又は6又は7又は8に記載のシ
    ェルライナ。
  10. 【請求項10】 上記シェルライナが、シェルライナプ
    レートの底面側に設けられた金属製の保護プレートを有
    することを特徴とする請求項5又は6又は7又は8又は
    9に記載のシェルライナ。
  11. 【請求項11】 ミル装置に用いるシェル本体であっ
    て、 上記請求項5又は6又は7又は8又は9又は10に記載
    のシェルライナを有することを特徴とするシェル本体。
  12. 【請求項12】 シェル本体の外形が略円錐台形状であ
    ることを特徴とする請求項11に記載のシェル本体。
  13. 【請求項13】 ミル装置であって、 上記請求項11又は12に記載のシェル本体を有するこ
    とを特徴とするミル装置。
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