JP3423615B2 - 電力安定化制御システム - Google Patents

電力安定化制御システム

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JP3423615B2
JP3423615B2 JP09973998A JP9973998A JP3423615B2 JP 3423615 B2 JP3423615 B2 JP 3423615B2 JP 09973998 A JP09973998 A JP 09973998A JP 9973998 A JP9973998 A JP 9973998A JP 3423615 B2 JP3423615 B2 JP 3423615B2
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広二 坂口
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、電力系統に事故
が発生した場合に認められる電力系統の脱調現象を安定
化制御によって安定化をはかる電力系統安定化制御シス
テムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図11は、例えば「オンライン安定度計
算による脱調未然防止システム(TSC)の開発」(平
成7年 電気学会発行 電気学会論文誌B第115巻第
1号、75頁)に示された従来方式による電力系統安定
化制御システムの構成図である。図において、1は中央
演算装置、2は事故検出装置、3は電源遮断装置であ
る。 【0003】次に動作について説明する。まず、中央演
算装置1で給電情報等のオンラインデータをもとに後述
する図12のフローチャートに従って、安定度を計算
し、安定度を維持する為に必要な電制機(電源制限する
発電機)を決定し、その結果を電制条件として事故検出
装置2へ送出する。事故検出装置2は路線保護や母線保
護等の送電線保護リレーの動作情報等から実際に発生し
た事故地点や事故様相を判定し、中央演算装置1の算出
結果に基づき、電源遮断装置3へ電制信号(電源制限信
号)を送出する。電源遮断装置3は事故検出装置2より
受信した電制信号により発電機を遮断し、安定化制御
(電源制限)を行う。 【0004】なお、図中、UVは電圧の値が、ΔPは電
力の値が事故中、事故後にとるべき値でなければ、事故
が発生していないと判断し、電源制限を行わないための
論理になっている。 【0005】次に中央演算装置1での電制機決定動作を
図12のフローで説明する。 (1)ステップST1ではオンライン計測値を入力デー
タとし、重み付き最小二乗法による状態推定計算で初期
系統状態を決定し、 (2)ステップST2では短絡容量法により計算精度を
維持しながら系統を縮約する。 【0006】(3)ステップST3では簡略計算により
スクリーニング(系統の安定度判別)を行なって、明ら
かに安定な想定事故では詳細安定度計算を省略すること
で演算時間の短縮を図る。 (4)ステップST4ではスクリーニングで不安定と判
別されたケースについて詳細安定度計算を行い、 (5)ステップST5では詳細安定度計算の結果、安定
であればステップST7へ、不安定であればST6へ進
む。 【0007】(6)ステップST6では電制効果や運用
上の有利点から、適切な電制対象発電機を選択し、 (7)再度ステップST5へ進み詳細安定度計算を行
い、詳細安定度計算結果が安定となるまで繰り返す。 (8)ステップST7では決定した電制対象機を事故検
出装置2へ送信する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】従来の電力系統安定化
制御システムは以上のように、全ての事故地点と事故様
相に対してスクリーニングを行った後、不安定と判別さ
れたケースに対して安定となる電制機が選択されるまで
繰り返し詳細安定度計算を行っており、長い計算時間を
要するという問題点があった。また、発電機内部位相
角、およびこれと発電機角速度の組み合せでしきい値を
用いて安定化制御量を求めているため、最適な電制量
(電源制限の際、系統が安定となる最も少ない電源制限
量)を算出することが困難であるという問題点があっ
た。 【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、計算時間を短縮できるととも
に、最適電制量を算出することができる電力系統安定化
制御システムを得る事を目的とする。 【0010】この発明に係る電力系統安定化システム
は、詳細安定度計算手段と第1の安定判別手段と第2の
安定判別手段と制御量算出手段と制御手段とを有し、上
記詳細安定度計算手段と、上記第1および第2の安定判
別手段とは並列に計算するシステムとし、上記詳細安定
度計算手段は、系統のオンライン計測値とを用いて種々
の想定事故に対応した系統状態の模擬計算を行う手段と
し、第1の安定判別手段は、上記オンライン計測値およ
び上記模擬計算途中の計算値を用いて想定事故発生時の
全系統での発電機の運動エネルギーと各発電機の位相角
とを計算し、この計算結果から系統の安定判別を行う手
段とし、第2の安定判別手段は、この第1の安定判別手
段で不安定と判別されると、上記オンライン計測値およ
び上記模擬計算途中の計算値を用いて、電源制限後のP
−δ曲線を推定し、その推定結果から電源制限時の全系
統での発電機の運動エネルギーと位置エネルギーのピー
ク値とを計算し、この計算結果の比較に応じて安定判別
する手段とし、上記制御量算出手段は、上記第2の安定
判別手段で不安定と判別されると、上記第2の安定判別
手段で推定した電源制限後のP−δ曲線を用いて、電源
制限後の発電機の組み合わせケース毎に、算出する制御
量の少ない順番で制御量を算出し、電源制限時の全系統
での発電機の運動エネルギーより位置エネルギーのピー
ク値が大きければその算出した制御量を最適制御量とし
て採用する手段とし、制御手段は、上記最適制御量によ
り系統の安定化制御を行う手段とし、上記第1または2
の安定判別手段で安定と判別されると詳細計算を停止
し、上記最適制御量を採用した時点でその算出を停止す
るものである。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1による電力系統安定化手法に基づいた電力系
統安定化制御装置の構成例である。図において、従来の
ものと同一符号は、同一または相当部分を示すので説明
を省略する。 【0017】次に本システムの動作について説明する。
まず、中央演算装置1で給電情報等のオンライン情報を
もとに後述する図2のフローチャートに従って、安定度
を維持する為に必要な電制機(電源制限する発電機)を
決定し、結果を事故検出装置2へ送出する。事故検出装
置2は線路保護や母線保護リレーの動作情報等から実際
に発生した事故地点や事故様相を判定し、中央演算装置
1の算出結果に基づき、電源遮断装置3へ電制信号を送
出する。電源遮断装置3は事故検出装置2より受信した
電制信号により発電機を遮断し、安定化制御(電源制
限)を行う。 【0018】次に電制機決定までの動作の概念を図2の
フローチャートで説明する。 (1)図2において、従来と同様にステップST1で状
態を決定し、ST2で系統を縮約する。 (2)次にST3で詳細安定度計算を行い、この計算と
同時にST4でスクリーニング(簡易計算等によって系
統の安定判別を行う手法)により、安定度を簡易計算し
て不安定と判別されれば、制御量(電制量)を算出して
送信する。 (3)安定度の簡易計算結果が安定であれば、詳細安定
度計算をストップすると共に次のケースのステップST
1から開始する。 【0019】次に電制機決定までの動作の詳細を図3 の
フローチャートで説明する。 (1)ステップS1ではオンライン計測値を入力データ
とし、重み付き最小二乗法による状態推定計算で初期系
統状態を決定し、 (2)ステップST2では短絡容量法により計算精度を
維持しながら系統を縮約する。なお、ステップST1、
ST2は従来と同一の部分で同一動作である。 【0020】(3)ステップS3〜S6ではオープン分
散システム(並列演算)により、詳細安定度計算と同時
にスクリーニングや電制量算出等の計算を並列して計算
して、その計算結果を監視する処理を行う。これらの各
ステップを次に説明する。 【0021】(4)S3の詳細安定度計算は、発電機の
運動方程式を時間毎に解き、時間断面毎の系統状態を計
算するもので、事故による系統の応動をシミュレーショ
ンする計算であり、この計算の途中で計算されたデータ
等(第1波のデータと言われているデータ)が、後
述するステップで使用される。なお、詳細安定度計算
は、例えば[谷口、内田、田中、他:「大規模電力系統
の安定度総合解析システムの開発」電中研 総合報告
書:T14 平成2年4月]に記載されている計算(Y
法と言われている)が用いられる。 【0022】(5)S4のスクリーニング1では、想定
事故発生直後のデータ及び詳細安定度計算の計算データ
より安定度判別を行う。 (6)S5の安定判別の結果「安定」であれば、S6で
詳細安定度計算をストップし、 (7)S12で全ケース終了で無ければ、次の事故ケー
スの計算に移行し、ステップS4,S5から開始する。
このような事故ケースは通常、数十から数百ケースあ
る。 【0023】(8)S5の安定判別の結果「不安定」で
あれば、S7のスクリーニング2により、位置エネルギ
ーがピーク値を取る時点で更に安定度判別を行う。この
場合、詳細安定度計算の計算データが使用される。 (9)S7のスクリーニング2終了すると、S8で詳細
安定度計算をストップする。 【0024】(10)S9の安定判別の結果「安定」で
あれば、S12へ行き全ケース終了で無ければ、次の事
故ケースの計算に移行し、ステップS4,S5から開始
する。 (11)S9の安定判別の結果「不安定」であれば、S
10の制御量算出で、各発電機の電機的出力、内部位相
角からP−δ曲線を推定し、最適な制御量を算出する。 【0025】(12)S11では決定した制御量を事故
検出装置2へ送信する。 (13)S12では、全ケース終了するまでステップS
3,S4から繰り返して、全ケース終了するとENDに
なる。 【0026】ここで従来のシステムの図12のフローチ
ャートと比較すると、図12ではステップST5の安定
判別で不安定の場合、ST7で新たな電制機の選択(ど
の発電機を電源制限するかの組み合わせを変更する)を
して、選択したケースに対してST4の詳細安定度計算
を行うので、選択したケース毎に詳細安定度計算を実施
する必要があり、処理時間が長くなる。 【0027】これに対しこの発明の実施の形態1では、
ステップS10の制御量算出の中の処理で制御量を算出
し電制機の組み合わせを選択するので、電制機の組み合
わせを変更してもステップS3の詳細安定度計算は1回
のみ実行すればよい。この詳細は実施の形態4で説明す
る。 【0028】以上のように、この発明の実施の形態1に
よれば、スクリーニング、制御量算出を詳細安定度計算
と並列して同時に行い、一度の詳細安定度計算を行うの
みで制御量の算出ができるため、従来のシステムと比べ
て計算時間を短縮することが可能となり、また、系統に
最適な制御量の算出が可能である。 【0029】実施の形態2.実施の形態2においては、
実施の形態1の想定事故発生直後のデータを用いたスク
リーニング手法を説明する。電力系統に事故が発生する
と、発電機の電気的出力は図4のような波形を示し、発
電機の運動エネルギーは図の斜線部分となる。各発電機
の運動エネルギーは(1)式で近似することができる。 【0030】 Vk =(Poi−Pfi)・ΔT ‥‥‥(1) ここに、Poi :発電機iの事故発生前の出力 Pfi :発電機iの事故発生直後の出力 ΔT :事故継続時間 【0031】各発電機の角速度中心からの開きは(2)
式より求めることができ、これより各発電機の運動エネ
ルギーは(3)式より求めることができる。 【0032】 【数1】 【0033】ここで、Nは系統内での運転している発電
機の台数 【0034】 ここに、Mi :発電機iの慣性定数 ωi :発電機iの角速度 ωo :角速度中心 N :系統内の全発電機数 【0035】安定度余裕は各発電機毎に異なるため、各
発電機の運動エネルギーに(4)式のように位相角で重
み付けを行うことにより、系統の運動エネルギーは
(5)式より求めることができる。 【0036】 ここに、α : 位相角調整係数 θi : 発電機iの位相角 θo : 位相中心 【0037】 【数2】 【0038】つまり、(5)式の値を用いて事前に数十
〜数百の想定事故のケースについてシミュレーション
(詳細安定度計算)にて計算しておき、安定ケースと不
安定ケースの境界を求めておけば、詳細安定度計算の事
故(想定事故)発生直後までの計算結果でスクリーニン
グを行うことができる。これは事故発生直後までのデー
タがないと運動エネルギーが計算できないためである。
なお、スクリーニングに用いる上記の詳細安定度計算の
事故(想定事故)発生直後までの計算結果とは、(2)
式のPoi,Pfi、(3)式のωi 、(4)式のθi 等で
ある。 【0039】以上、この発明の実施の形態2によれば、
詳細安定度計算の事故発生直後までの計算結果でスクリ
ーニングを行うことができる。 【0040】実施の形態3.実施の形態3においては、
実施の形態1の位置エネルギーがピーク値を取る時点の
データを用いたスクリーニング手法を説明する。図5に
本手法のフロー図を示す。なお、図5のST1〜ST3
が図3のS7「スクリーニング2」に相当し、図5のS
T4が図3のS9に相当し、図5のST5が図3のS1
0に相当する。 【0041】詳細安定度計算開始後、発電機位相角の動
向を監視する。発電機の位相角が予め設定されたしきい
値αmax を超えた場合には、全発電機を(6)式を満足
する発電機は加速側発電機グループに、その他の発電機
は減速側発電機グループの2グループに分類する。(図
6(a)参照) δi >αmax ‥‥‥(6) ここで、グループ1の発電機数はnであり、グループ2
の発電機数はmである。 【0042】2つの発電機グループに対して、それぞれ
(7)〜(11)式を用いて縮約発電機の慣性定数
(M)、機械的入力(Pm )、電気的出力(Pe
(t))、位相角(δ(t))、角速度(ω(t))を
算出する。なお、これらの式において、等価発電機の電
気的出力、位相角および角速度は逐次変化する量である
為、以上の演算は各時間断面毎に行う必要がある。 【0043】 【数3】 【0044】次に図6(a),(b)に示すように、
(12)〜(16)式より2機系を安定度的に等価な1
機系に縮約する。 【0045】 【0046】 Pm ={(Pm1/M1 )−(Pm2/M2 )}・M ‥‥‥(13) Pe (t)={(Pe1(t)/M1 )−(Pe2(t)/M2 )}・M ‥‥‥(14) δ(t)=δ1 (t)−δ2 (t) ‥‥‥(15) ω(t)=ω1 (t)−ω2 (t) ‥‥‥(16) なお、ここまでが図5のステップST1に相当する。 【0047】等価1機発電機のP−δ曲線を(17)式
と設定する。(P−δ曲線は図7の推定曲線b参照) 【0048】ここで、Pe :等価発電機電気的出力 Eo :無限大母線電圧 EG :等価発電機内部電圧 XG :等価発電機リアクタンス(発電機内部+昇圧変圧
器) XS :系統側リアクタンス δo :補正位相角 【0049】Eo 、EG をそれぞれ1とすれば(17)
式は(18)式のように変換することができる。【0050】詳細安定度計算の結果から以下のマトリク
ス(19)式を得る。 【0051】 【数4】 【0052】この式からパラメータX(P1,P2)
は、最小二乗法を用いて(20)式より推定できる。 X=(AT A)-1T b ‥‥‥(20) 【0053】(P1,P2)を得た後、系統側のリアク
タンスが(21)式より求められる。 なお、ここまでが図5のステップST2に相当する。 【0054】推定したP−δ曲線より、電制時点の運動
エネルギーを(22)式より求める。 ここで、ω=2πfo :基本角速度 M:等価発電機慣性定数 tsh:電源制限時刻 Δω(tsh):tsh時点の等価発電機角速度偏差分 【0055】臨界エネルギーは(23)式より求める。 【0056】 【数5】 【0057】ここで、δsh:tsh時点の等価発電機
位相角 δu:不安定平衡点の等価発電機位相角 Pm:等価発電機機械的入力 【0058】上記で得られた各エネルギー量が、(2
4)式を満足すれば安定と判別し、また(25)式を満
足すれば不安定と判別する。 VK (tsh)<VC ‥‥‥(24) VK (tsh)≧VC ‥‥‥(25) つまり、しきい値のαmax を事前に設定しておけば、位
置エネルギーがピーク値を取る時点でスクリーニングを
行うことができる。 【0059】これは図7では推定曲線のVK とVC との
面積比較となる。但し、VK はPMより下の部分の面積
からPM より上の部分の面積を差し引いた面積となる。
なお、ここまでが図5のステップST3,ST4に相当
する。そしてステップST5は実施の形態4で説明す
る。なお、この実施の形態のスクリーニングに用いる詳
細安定度計算の計算結果は(8)式のPm1i ,Pm2i が
用いられる。 【0060】以上、この発明の実施の形態3によれば、
位置エネルギーがピーク値を取る時点でスクリーニング
を行うことができる。 【0061】実施の形態4.実施の形態4においては、
実施の形態3の安定判別を応用し、推定したP−δ曲線
より最適な電制量(電源制限の際、系統が安定となる最
も少ない電源制限量)を算出する手法について説明す
る。 【0062】実施の形態3と同様、系統内の全発電機を
1機系に縮約すると、電制実施後の運動エネルギー(V
K (tsh)’)は(26)式より求めることができる。 ここで、M’:電制機を除く等価発電機慣性定数 【0063】電制実施後のP−δ曲線は(27)式より
求めることができる。この曲線は図8ではdが電源制限
後のP−δ曲線となる。 【0064】 ここで、XG ’:電制機を除く等価発電機リアクタンス
(発電機内部+昇圧変圧器) 【0065】電制後の臨界エネルギー(位置エネルギー
のピーク値)は(28)式より求めることができる。 【0066】 【数6】 【0067】ここで、δu’:新しいP−δ推定曲線不
安定平衡点の位相角 Pm’:電制機を除く等価発電機機械的入力 【0068】上記の計算を(29)式を満足するまで繰
り返し計算を行うことにより、最適な電制量を得ること
ができる。但し、電制パターンについては、全ての電制
対象発電機の組み合せを求め、電制総容量の少ないパタ
ーンから計算を実施する。 【0069】 VK (tsh)’<VC ’ ‥‥‥(29) つまり、一回の詳細安定度計算を行えば、最適な電制量
を求めることができる。 【0070】上記の最適電制量を得るための詳細を図9
および図10で説明する。 (1)図5のステップST4で「不安定」と判別された
場合、電制量の最も少ない電制機の組み合わせケースを
選択し(図9のステップS1)、 (2)「VK (tsh)’」および「VC ’」の両者を計
算し(S2)、 (3)この両者を比較する(S3)。(図10(a)の
ケースa) 【0071】(4)比較結果が「Y」であれば、その電
制機の組み合わせが、その想定事故に対する最適電制量
であるので、その組み合わせ情報を出力する。 (5)ステップS3で「N」であれば、次に電制量の少
ない組み合わせケースに変更する(S4)。(図10
(a)のケースaからケースbに変更) 【0072】(6)再度、ステップS2の計算を行い、
S3で「Y」になるまでこれを繰り返す。例えば、図1
0(a)のケースdでステップS3が「Y」になれば、
その時点で処理を中止して、その電制機の組み合わせ情
報を最適電制量として出力する。 【0073】ここで図10(b)のように、従来はa,
b,c,・・・の各ケース毎に「詳細安定度計算」を行
っていたので、長い処理時間が必要となる。なお、この
実施の形態の制御量の算出に用いる詳細安定度計算の計
算結果は(9)式のPe1i ,Pe2i 、(10)式のδ1
i,δ2i、(11)式のω1i,ωe2i等が用いられる。 【0074】以上、この発明の実施の形態4によれば、
詳細安定度計算と並列して、各発電機の電気的出力、内
部位相角からP−δ曲線を推定し、最適な電制量を算出
するため、一回の詳細安定度計算で最適な電制量を求め
ることができるので、従来のシステムと比べて計算時間
を短縮でき、系統に最適な制御量の算出が可能となる。 【0075】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、制御
量算出を詳細安定度計算と並列して行い、一つの想定事
故に対して一度の詳細安定度計算で算出できるため、従
来のシステムと比べて計算時間を短縮でき、系統に最適
な制御量の算出が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の実施の形態1による電力系統安定
化制御システムの構成図である。 【図2】 図1のシステムにおける処理の概要を示すフ
ローチャートである。 【図3】 図1のシステムにおける処理の詳細を示すフ
ローチャートである。 【図4】 この発明の実施の形態2による事故発生時の
発電機の電気的出力の図である。 【図5】 この発明の実施の形態3による処理のフロー
チャートである。 【図6】 この発明の実施の形態3における全系発電機
の縮約を示す図である。 【図7】 この発明の実施の形態4による電源制限前の
P−δ曲線図である。 【図8】 この発明の実施の形態4による電源制限後の
P−δ曲線図である。 【図9】 この発明の実施の形態4による最適電制量を
求めるフローチャートである。 【図10】 この発明の実施の形態4による電制量と電
制機組み合わせ選択ケースとの関係を示す図である。 【図11】 従来の電力系統安定化制御システムの構成
図である。 【図12】 従来の電力系統安定化制御システムにおけ
る処理のフローチャートである。 【符号の説明】 1 中央演算装置 2 事故検出装置 3 電源遮断装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−298498(JP,A) 特開 平9−56069(JP,A) 特開 昭61−214726(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 - 5/00 H02H 3/26 302 H02H 3/48

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 詳細安定度計算手段と第1の安定判別手
    段と第2の安定判別手段と制御量算出手段と制御手段と
    を有し、上記詳細安定度計算手段と、上記第1および第
    2の安定判別手段とは並列に計算するシステムとし、 上記詳細安定度計算手段は、系統のオンライン計測値と
    を用いて種々の想定事故に対応した系統状態の模擬計算
    を行う手段とし、 第1の安定判別手段は、上記オンライン計測値および上
    記模擬計算途中の計算値を用いて想定事故発生時の全系
    統での発電機の運動エネルギーと各発電機の位相角とを
    計算し、この計算結果から系統の安定判別を行う手段と
    し、 第2の安定判別手段は、この第1の安定判別手段で不安
    定と判別されると、上記オンライン計測値および上記模
    擬計算途中の計算値を用いて、電源制限後のP−δ曲線
    を推定し、その推定結果から電源制限時の全系統での発
    電機の運動エネルギーと位置エネルギーのピーク値とを
    計算し、この計算結果の比較に応じて安定判別する手段
    とし、 上記制御量算出手段は、上記第2の安定判別手段で不安
    定と判別されると、上記第2の安定判別手段で推定した
    電源制限後のP−δ曲線を用いて、電源制限後の発電機
    の組み合わせケース毎に、算出する制御量の少ない順番
    で制御量を算出し、電源制限時の全系統での発電機の運
    動エネルギーより位置エネルギーのピーク値が大きけれ
    ばその算出した制御量を最適制御量として採用する手段
    とし、 制御手段は、上記最適制御量により系統の安定化制御を
    行う手段とし、 上記第1または2の安定判別手段で安定と判別されると
    詳細計算を停止し、上記最適制御量を採用した時点でそ
    の算出を停止することを特徴とする電力安定化制御シス
    テム。
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