JP3422809B2 - エレベータ駆動綱車用ディスクブレーキ - Google Patents
エレベータ駆動綱車用ディスクブレーキInfo
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Description
の出力軸に取付けられたブレーキ組立体に関し、特に、
上昇及び下降の非常用ブレーキに供用されるばかりか、
通常のブレーキ動作にも有用である、ディスクブレーキ
組立体に関するものである。
踊り場に停止する際に運転台を正しい場所に保持する場
合のようにエレベータの通常運転において使用するため
に設計され、並びに運転台及び/または釣合い錘が昇降
機通路ピット内へ突入するのを押さえる場合のように非
常時において使用するために設計された、複合型のブレ
ーキ装置が備えられている。
作動するブレーキは、一般的には、機械入力軸に係合
し、運転台が階に停止する際にはこれを回転保持するド
ラム型ブレーキである。エレベータの事故防止用装置
は、一般的には、運転台フレームあるいは釣合い錘組立
体上に取付けられた装置であり、これらは運転台や釣合
い錘に連結された調速機ケーブルの速度超過を検知して
引き外される。事故防止用装置が一度引き外された場合
には、この装置により昇降機通路内の案内レールが掴ま
れて運転台や釣合い錘が停止される。上記した通常時に
作動するブレーキは、非常時には使用されず、また上記
したエレベータの事故防止用装置は運転台が昇降機通路
内を非制御状態で上方に動いている場合には作動しな
い。
上方移動する際の乗客の安全に関しては、北アメリカに
おいて安全法規の改正がされ、それによればエレベータ
システムは上方に走行する運転台を安全に停止するため
の設備を含むとされている。これらの改訂により、要求
された機能を提供し得るブレーキシステムの研究や開発
がされている。L.Bialyその他に1990年12
月18日に付与された米国特許第4,977,982号
には、駆動綱車上に直接作用し、エレベータ運転台が制
御不能で上方移動する場合には、これを動かなくして昇
降機通路内で運転台を停止するようにした、エレベータ
綱車ブレーキ安全装置が開示されている。このブレーキ
安全装置はまた、運転台のドアが開いた場合における運
転台の踊り場からの移動を阻止する。これらの特徴は、
安全装置としては好ましい特徴である。この特許に開示
されたブレーキ安全装置は、一対のくさび体を利用した
もので、これらを綱車の側面に位置させ、またスプリン
グにより綱車に向って付勢している。そして運転台の不
適当な動作によって安全装置が引き外された時には、こ
れらくさび体が綱車に向って移動しその動きを止め、こ
れにより綱車の回転が停止することで、運転台が停止す
る。このくさび体は、上昇及び下降の両方向において運
転台を停止する。またLindeggerに1991年
4月16日に付与された米国特許第5,007,505
号には、垂直に往復するスプリング付勢された静止摩擦
板を綱車の真下に設けてなるエレベータ静止摩擦綱車ブ
レーキが開示されている。この静止摩擦板は、通常は綱
車から離間して保持されているが、運転台が不適当な動
作する間は、上方移動して綱車の回転運動を止める。上
記同様に、このブレーキは、運転台の上昇あるいは下降
移動を停止することができる。
体はいずれも、駆動綱車あるいはその付属部分に直接作
用して綱車の外周における動きを止めるものであるた
め、綱車に損傷を与えたり、あるいは外すことが非常に
困難であるくさび体と綱車との係合関係を伴う。またこ
れら2つのブレーキでは、綱車とブレーキとの間の接触
面積が最小であるため、綱車上に働く力は非常に集中さ
れたものとなり、このためブレーキが引き外された時に
は運転台は急激に揺れながら停止する。
はその他にもいくつかの未解決の問題がある。1つはブ
レーキの改良に関することで、既存のエレベータシステ
ムに現場で容易に逆取付けできないという点である。ま
た他の問題は、駆動部に対する高い制動トルクを得るた
めに必要なブレーキと駆動部との間の大きな接触領域を
確保できないことも挙げられる。その他、ブレーキを容
易に解放することができる能力、並びに改新することな
く再利用できること、更に比較的低い電力供給で作動す
ること、等が特に求められている。非常用ブレーキを、
運転台を踊り場に正しい場所に保持するための通常の動
作ブレーキとして利用できることが更に別の公的な特長
として挙げられる。そして機械綱車組立体に取付けら
れ、正しく設計された出力軸ブレーキによって伝動装置
上の入力軸ブレーキの必要性を削減できる可能性があり
これにより安全ブレーキと通常の機械ブレーキとして使
用できるという好適な機能の2重性を提供できる。
ータ装置内に結合することが容易であり、あるいは既存
の装置上に現場で逆取付けすることができる、複合型の
ディスクブレーキ組立体に関するものである。本発明の
ブレーキ組立体は、電磁的に作動し、またその発動作用
は従来の調速機ロープの運転台速度検知器組立体、並び
に運転台ドアセンサーと運転台移動センサーによって制
御される。このようにしてブレーキ組立体は、運転台が
速度超過(上昇あるいは下降)である場合、及び運転台
がそのドアが開いたまま踊り場から離れて移動する場合
には引き外される。ブレーキ組立体の形状によって、大
きなブレーキディスク、例えば直径15から20インチ
のディスクを使用でき、この結果大きな磁路が提供でき
て低い動作力で高い制動トルクを得ることが可能にな
る。大きな磁路によって非回転の金属ブレーキディスク
内の磁気飽和を低減あるいは無視でき、これにより比較
的大きなブレーキ作動スプリング力をブレーキ内に用い
ることができるようになる。一例として、本発明のブレ
ーキは、1アンペア以下の電流を使用することで3,8
00から6,000フィートポンドのトルクを発生でき
る。このブレーキ組立体を駆動綱車及び出力軸に連結す
ることで、トルク伝達力がこれら2つの要素の間に広が
り、伝動装置内の歯車(ウォーム歯車やリング歯車)ま
たははすば歯車の状態はブレーキの操作性になんらの影
響を与えることがない。このようにして、制動するため
の歯車が機械破損したり綱車が離脱した場合でも、ブレ
ーキはセットされたままであり、ブレーキにより綱車を
停止することが可能になる。
け型の複合型のディスク非常ブレーキを従来の伝動装置
付きエレベータの駆動装置に取付けた状態を示した。こ
の装置は、全体が符号2で示されており、またエレベー
タを収容する建物の機械室内にあるベッドプレート6上
に取付けられた下部ケーシング4を備えている。下部ケ
ーシング4は、装置2の上部ケーシング12内に取付け
られたリング歯車10と噛合うウォーム歯車8を収容す
る。ここで、ウォーム歯車8は、電動モーター(図示せ
ず)により駆動される一方、リング歯車10を駆動す
る。リング歯車10は、上部ケーシング12内のベアリ
ング16に軸受けされた出力軸10にキー溝固定されて
いる。エレベータ駆動綱車18は、出力軸14上に取付
けられ且つキー溝固定されており、またエレベータ運転
台及び釣合い錘用のケーブル20を支えている。以上の
構成部品によって、伝動装置付きエレベータ駆動組立体
の従来の一般的な構成部品が構成される。そしてこの組
立体を以下のように一部変更することによって上下の非
常用制動安全装置の特徴を持たせることができる。
の上に取付けられ、これにより回転延長部が形成されて
いる。全体を符号24で示した複合型のディスクブレー
キ組立体は、出力軸延長部22上に取付けられる。ブレ
ーキ組立体24をこの出力軸延長部22上に正しい位置
に保持するため、従前のカバー板26が出力軸延長部2
2の端部上に取付けられる。
が示されている。この出力軸延長部22は、出力軸14
の端面及び綱車18の側面に面している端フランジ28
を備えている。端フランジ28には綱車18(図1参
照)内のネジ穴32に芯合せされる3つの穴30を有し
ている。ネジ穴32は通常は、点検のために綱車18を
出力軸14から取外す必要がある場合に、綱車18上に
水圧牽引ジャッキを取付けるために使用される。ボルト
34(図1参照)がネジ穴32を通りテーパー付き綱車
穴であるネジ穴32内にネジ止めされることにより、綱
車18への出力軸延長部22の第1の締結が形成され
る。端フランジ28は、出力軸延長部22が綱車18に
ボルト止めされた後に綱車18に面する、等間隔で設け
られた第2の組のフランジ穴36を更に備えている。こ
れらのフランジ穴36は、その際には綱車18(図1参
照)内の相手方の穴38を穴明けする際の案内として用
いられる。またその時には、締結ピン40が芯合せされ
たフランジ穴36、穴38内に圧入されることにより、
綱車18と出力軸延長部22との第2の締結が形成され
る。従って、出力軸延長部22と綱車18との間には全
部で6つのトルク伝達連結部がある。
端部44まで至る円筒状のボス部42が突出している。
先端部44内には、後述するようにブレーキ組立体の一
部を出力軸延長部22にキー溝固定するためのキー溝4
6が形成されている。ボス部42と先端部44には3つ
の等間隔で配置された通し通路48が穴明けされてい
る。これらの通路48は、出力軸14の端部に形成され
た基準タップでネジ切りされた穴に芯合せされ、通常
は、本発明の非常用安全ブレーキを取付けできない標準
型の装置においてカバー板26を出力軸14の端部に締
結するためのボルトを受容するためのものである。適当
な大きさのボルトあるいはネジ付きの植込ボルトが、カ
バー板26及び通路48を通り、出力軸14内に予め形
成されたタップ付き穴に捩じ込まれる。以上のように出
力軸延長部22と出力軸14との間の直接的な連結が行
われる。これらの締結装置により、駆動綱車の面に反作
用が供給され、このため綱車は、そのテーパ上で逆に駆
動されて正しい位置にしっかりと保持される。ここで、
出力軸延長部22並びに綱車/出力軸の組合せとの間に
は全部で9つの連結があることになる。
立体24の詳細が示されている。図4と図5に明示した
ように、ブレーキ組立体24は、キー溝54を持ったテ
ーパー付きの通し通路52を有した、中央ハブ50を備
えている。この中央ハブ50は先端部44上に取付けら
れ、またこれとともに回転するためにこれにキー溝固定
される。ここで、図1から明らかなように、カバー板2
6により中央ハブ50が先端部44上に押し付けられ
る。再び図4において、各応用例において必要とされる
制動トルク量に応じた適当な部材からなる、内側に位置
する薄板製の複数の摩擦円板58に取付けるために、中
央ハブ50の外周面にはスプライン(軸長方向のキー
溝)56が形成されている。各摩擦円板58は、環状
で、また放射状に延在する摩擦パッド60を支持してい
る。以上のことから、中央ハブ50、摩擦円板58、並
びに摩擦パッド60は全て出力軸14と綱車18ととも
に回転する。
有し、またトルクアーム66(図1参照)上に取付けら
れた磁石組立体62を備えている。電機子板68が磁石
組立体62に隣接して配置され、更に一連の環状のブレ
ーキ板70が続いている。ここで、摩擦円板60とブレ
ーキ板70は挟まれている。電機子板68は、複数のコ
イルスプリング72によって磁石組立体62から離間す
るように付勢されており、またブレーキ板70は、電機
子板68とブレーキ板70とを通って延在するボルト7
6上に取付けられた複数の軽コイルスプリング74によ
って離間するように付勢されている。こうしてブレーキ
板70は、ブレーキ組立体24が「off」の時には、
コイルスプリング74によってそれらが挟まれた摩擦円
板60から離れるように保持される。ボルト76の端部
上にはナット78がネジ止めされており、これによりブ
レーキの有効寿命の間における摩耗量に応じてブレーキ
板70の間の距離を調節できる。複数の案内ダボ80
が、ブレーキ組立体24の回りに円周状に分散して設け
られている。これら案内ダボ80は、磁石組立体62、
並びに電機子板68とブレーキ板70を貫通して延在し
ており、ブレーキがセットされまたは解放された時にお
けるこれらの部材の相対的な軸移動を案内している。
ブ82上に取付けられ、またスリーブ82は、ボールベ
アリグ組立体84の外部レースに取付けられる。スリー
ブ82はトルクアーム66を通過してこれに固定されて
いる。以上の記載より、摩擦円板60は、出力軸14と
綱車18とともに回転する一方、ブレーキ板70は相対
的に固定である。トルクアーム66は、ベッドプレート
6にボルト止めされたUリンク86、並びにトルクアー
ム66とUリンク86を通過する横ピン88によって、
ベッドプレート6に連結されている。図8に、トルクア
ーム66とベッドプレート6との間の連結の詳細を示し
た。トルクアーム66は、ピン88がその中を通過する
ように切断された長方形の開口90を有している。硬化
スチール製の飾り板92がピン88上に取付けられてト
ルクアーム66の開口90の内側に位置している。飾り
板92は、開口90より小さく、このためトルクアーム
66は、Uリンク86内においてその下端が限られた移
動をする。この限られた運動によって、駆動部の通常の
動作を妨げることなく、出力軸延長部22の通常程度の
揺れが許容される。
を以下に説明する。エレベータが通常の安全な動作をし
ている間はコイル64は励磁され、電機子板68は磁石
組立体62に磁気的に保持され、このためコイルスプリ
ング72は圧縮される。
ドになり、摩擦円板60は、ブレーキ板70により抑制
されることなく、出力軸延長部22とともに回転自由と
なる。各方向における速度過剰、あるいはドア開状態で
の運転台の踊り場からの移動等の安全でない動作があっ
た場合には、コイル64への電力はスイッチオフされ、
コイル64は励磁されない状態となる。するとコイルス
プリング72により電機子板68が磁石組立体62から
離間して環状のブレーキ板70に向って移動する。コイ
ルスプリング72の力により軽コイルスプリング(離間
スプリング)74が圧縮され、ブレーキ板70は摩擦円
板60を更に動かないようにクランプする。これによ
り、トルクアーム66が移動してUリンク86及びベッ
ドプレート6と固定された係合をする。出力軸14と綱
車18の移動はこうして中断され、運転台は、昇降機通
路内でその移動が停止される。同時に、装置への動力も
中断される。運転台の安全でない動作の原因が発見され
た後は、コイル64への電力を復旧させるだけで、ブレ
ーキ組立体24は解放状態となる。
置付きエレベータ駆動装置に取付けられた複合型のディ
スク型非常用ブレーキの好適な実施例を示したものであ
る。この装置は全体が符号20で示されており、またエ
レベータを収容する建物の機械室内にあるベッドプレー
ト6上に取付けられた下部ケーシング4を備えている。
下部ケーシング4は、装置2の上部ケーシング12内に
取付けられたリング歯車10と噛合うウォーム歯車8を
収容する。ここで、ウォーム歯車8は、電動モーター
(図示せず)により駆動される一方、出力軸歯車である
リング歯車10を駆動する。リング歯車10は、出力軸
14に直接取付けられているか、あるいは上部ケーシン
グ12内のベアリング16に軸受けされたスパイダー
(spyder)に取付けられる。エレベータ駆動綱車18
は、出力軸14上に取付けられ且つキー溝固定されてい
る。カバー板26が、綱車18を出力軸14上で正しく
保持するために、出力軸14の端部上に取付けられてい
る。以上の構成要素により、伝動装置付きエレベータ駆
動組立体の従来の一般的な構成要素が構成される。
れてこれと一体に回転する。符号24でその全体を示し
た複合型のディスクブレーキ組立体は、出力軸延長部2
2のテーパー付きの先端部44上に取付けられている。
後述するように、出力軸延長部22にブレーキ組立体の
一部をキー溝固定するために、キー溝46が先端部44
内に形成されている。
ルト34によって装置のハウジングである上部ケーシン
グ4にボルト止めされたベース板102を備えている。
ベース板102は、下部ケーシング4、上部ケーシング
12内の端ぐり86内にはめ込まれたボス84を有して
いる。端ぐり87内に延在するボス85を備えた密閉板
83により下部ケーシング4、上部ケーシング12の他
端が閉塞される。密閉板83はボルト35によって下部
ケーシング4、上部ケーシング12にボルト止めされ
る。端ぐり86と87並びにボス85は出力軸14の回
転軸に対して偏心しており、これにより、偏心したベー
ス板102と密閉板83が同じ方向に等しく回転する場
合におけるギアメッシュのバックラッシュ調整、並びに
ベース板102と密閉板83が逆方向に回転する場合に
おける歯車歯の接触パターンの水平方向の転位の双方が
可能となり、多くの装置の小誤差を補正することができ
る。ベース板102や密閉板83等の偏心カバー上への
ウォーム歯車、はすば歯車出力軸の取付け、あるいは歯
車のメッシュパターン補正等は、当業者には自明の技術
である。過度のバックラッシュは、運転台における水平
化の問題が起こるし、またバックラッシュが不十分であ
れば運転中における歯車の熱膨張による運転台のジャム
(jamb)を引き起こす。
その歯車調整の据え付けに拘らず、出力軸へのブレーキ
集中を保ちながら、入力軸に対する出力軸の形状位置の
移動を如何にして許容するかということである。図2、
図3に明示したように、ブレーキ組立体24は、キー溝
54を備えたテーパー付きの通路52を貫通する中央ハ
ブ50を有している。この中央ハブ50は、先端部44
上に取付けられ、これとともに回転するためにキー溝固
定されている。中央ハブ50の外周面にはスプライン5
6が形成され、これにより各応用例において必要とされ
る制動トルク量に応じた適当な部材からなる、側に位置
する薄板製の複数の摩擦円板58が取付けられる。各摩
擦円板58は、環状で放射状に外側に延在した摩擦パッ
ド60を支持している。以上のことから、中央ハブ5
0、摩擦円板58、並びに摩擦パッド60は全部が出力
軸14と綱車18とともに回転する。
置、あるいは歯車箱を変更したり再設計する必要なし
に、制動トルクを作用させるための高度に精度が高くま
た平な表面を提供することにある。ベース板102はま
た固定された歯車箱に当接されており、これにより、中
心距離を小さくしたり、あるいは歯車や歯車箱を高度に
正確に機械加工するだけで、どのような偏心調整も不要
となる。オーチスカンパニーにより開発された新しいエ
レベータ装置のいくつかは、このように歯車箱部分にお
ける高度に正確な機械加工にだけを基本とする歯車芯合
せに依存する、固定中心距離型である。この場合、歯車
箱ハウジングの側壁は、その異形状及び寸法に不正確さ
によって、ディスクブレーキをボルト付けするには相応
しくない。例示した据え付け技術は、機械加工されたベ
ース板102と据え付けボルト34を用いることで、歯
車箱の機械加工を最小とすることができる。この方法に
より、歯車箱ハウジングである下部ケーシング4の側部
の表面を平に機械加工する必要が低減される。
動部の構成要素を損傷することなく、高いトルクの制動
力を発生でき、また非常に小さい電流ないし電力供給に
よって作動する。トルクアームとベッドプレートとの間
の緩い取付けにより、綱車上のブレーキ組立体における
通常の揺れが許容され、据え付けパラメータが緩和され
る。
キとして説明したが、運転台と踊り場との間において乗
客が通行する際に運転台を踊り場に停止する時に使用す
る、運転台を保持するための通常のブレーキにも使用で
きることは勿論である。同様に、本発明のブレーキ組立
体の用途は伝動装置付きエレベータ装置に限定されず、
他の伝動装置なしのエレベータシステムにも使用できる
ことは言うまでもない。
実施例に限定されるものではなく、請求の範囲に記載さ
れた本発明の技術思想の範囲内で種々の変更や変形が可
能である。
装置内に結合することが容易であり、あるいは既存の装
置上に現場で逆取付けすることができる、エレベータ装
置を提供できる。また本発明のブレーキ装置は、エレベ
ータ駆動部の構成要素を損傷することなく、高いトルク
の制動力を発生でき、また非常に小さい電流ないし電力
供給によって作動する等の効果を奏する。
逆取付け型の安全ブレーキを備えた伝動装置付きエレベ
ータ装置の断面図である。
る。
部正面図である。
て左側から見た端面図である。
った断面図である。
ングの1つの部分的な断面図である。
トの1つの部分的な断面図である。
ッドプレートの相互連結部分の部分的な側面図である。
安全ブレーキを備えた基本型の伝動装置付きエレベータ
装置の断面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 軸(14)及び複数のホイストケーブル
が巻きかけられる綱車(18)を備えた駆動装置(2)
を含んでなり、前記駆動装置(2)がベッドプレート
(6)に固定されたエレベータ駆動システムに適用され
るブレーキの組立体であって、かつ、 前記軸(14)に連結され、この軸とともに回転可能な
摩擦円板手段(58)と、 前記軸(14)の回転に対して固定及び軸受化されると
ともに、前記摩擦円板手段(58)がその構成要素の間
に挟まれたブレーキ板手段(70)と、 前記ブレーキ板手段(70)を選択的に作動して前記摩
擦円板手段(58)を回転に対しクランプして、前記軸
(14)と前記綱車(18)の回転を選択的に停止する
ための作動手段(62−68)と、を有する組立体にお
いて、 前記軸が前記駆動装置の出力軸(14)であり、前記綱
車(18)が前記出力軸(14)に取り付けられてお
り、 前記出力軸(14)と前記綱車(18)の少なくとも一
方に取外し自在に固着されるとともに、前記出力軸(1
4)と略同心状に配置され、また前記出力軸(14)と
は反対側の前記綱車(18)側に配置される略円筒状の
延長部(22)を有し、 前記摩擦円板手段(58)が前記延長部(22)上に取
り付けられるとともにこの延長部とともに回転可能であ
り、前記ブレーキ板手段(70)が前記延長部(22)
に対して軸受化され、その回転に対して固定されている
ことを特徴とする組立体。 - 【請求項2】 前記ブレーキ板手段(70)がトルクア
ーム(66)によって前記ベッドプレート(6)に可動
的に連結されている請求項1記載の組立体。 - 【請求項3】 前記トルクアーム(66)が前記ベッド
プレート(6)に緩く連結されて前記延長部(22)の
限られた回転の揺れ、並びにその結果としての前記ブレ
ーキ板手段(70)の振動を前記出力軸(14)と前記
綱車(18)の回転に影響されることなく調節する請求
項2記載の組立体。 - 【請求項4】 前記摩擦円板手段(58)と前記ブレー
キ板手段(70)が、対をなすブレーキ板の間に挟まれ
る複数の摩擦円板を含んで構成される請求項1〜3のい
ずれかに記載の組立体。 - 【請求項5】 前記作動手段が、前記ブレーキ板手段
(70)の構成要素を広げた状態に保持するための電磁
アクチュエータ(62)と、前記ブレーキ板手段(7
0)の構成要素をディスククランプ位置の方に付勢する
スプリング手段(72)を備えている請求項1〜4のい
ずれかに記載の組立体。 - 【請求項6】 前記延長部(22)が前記出力軸(1
4)と前記綱車(18)に連結されている請求項1〜5
のいずれかに記載の組立体。 - 【請求項7】 前記ブレーキ板手段(70)がローラベ
アリングによって前記延長部(22)に軸受化されてい
る請求項1〜6のいずれかに記載の組立体。 - 【請求項8】 回転する出力軸(14)と、前記出力軸
に固定されて、この出力軸とともに同時回転する綱車
(18)とを備えた駆動装置を有し、前記綱車(18)
に複数のホイストケーブルが巻き掛けられ、前記駆動装
置がベッドプレート(6)に接続され、かつ、 軸とともに回転するように取り付けられた摩擦円板手段
(58)と、 軸に対して軸受化され、その回転に対して固定されると
ともに、前記摩擦円板手段がその構成要素の間に挟まれ
たブレーキ板手段(70)と、 前記ブレーキ板手段(70)を選択的に作動して前記摩
擦円板手段(58)を回転に対しクランプして、前記出
力軸(14)と前記綱車(18)の回転を選択的に停止
し、前記摩擦円板手段(58)がクランプされている限
りケーブルの更なる巻上げ動作を停止する作動手段(6
2−68)とを有するエレベータ駆動システムにおい
て、前記出力軸(14)と前記綱車(18)の少なくとも一
方に取外し自在に固着されるとともに、前記出力軸(1
4)と略同心状に配置される略円筒状の延長部(22)
を有し、 前記摩擦円板手段(58)が前記駆動装置の前記延長部
(22)上に取り付けられ、前記ブレーキ板手段(7
0)が前記延長部(22)に対して軸受化及び固定され
ていることを特徴とするエレベータ駆動システム。 - 【請求項9】 ケーシング(4)内に取付けられた軸
(14)と、前記軸(14)上に取付けられた綱車(1
8)とを備えた駆動装置を含んでなり、前記綱車(1
8)に複数のホイストケーブルが巻き掛けられ、前記駆
動装置ケーシング(4,12)がベッドプレート(6)
に固定されたエレベータの駆動システムに適用されるブ
レーキの組立体であって、かつ、 a)前記軸に対して可動的に連結され、またこれととも
に回転する摩擦円板手段(58)と、 b)前記ケーシング(4,12)上に取り付けられて、
前記軸の回転に対して固定されるとともに、前記摩擦円
板手段(58)がその構成要素の間に挟まれたブレーキ
板手段(70)と、 c)前記ブレーキ板手段(70)を選択的に作動して前
記摩擦円板手段(58)を回転に対しクランプして、前
記軸(14)と前記綱車(18)の回転を選択的に停止
するための作動手段(62−68)と、を有する組立体
において、前記軸が前記駆動装置の出力軸(14)であり 、前記出
力軸(14)が前記綱車(18)から遠位の端部に形成
された略円筒状の延長部(22)を含み、前記延長部が
前記ケーシング(4)から突出しており、前記組立体の
一部である前記摩擦円板手段(58)が前記延長部(2
2)に取付けられることを特徴とする組立体。 - 【請求項10】 前記ブレーキ板手段(70)が、前記
装置ケーシング(4,12)にボルト止めされた板(8
2)に固着されている請求項9記載の組立体。 - 【請求項11】 前記板(82)が、前記ケーシング
(4,12)内の端ぐり(86)内に延在した環状のボ
ス(84)を含み、前記端ぐり(86)により前記出力
軸(14)が囲繞される請求項10記載の組立体。 - 【請求項12】 前記出力軸(14)が前記ボス(8
4)内の穴に同心で且つその中で軸受化される請求項1
1記載の組立体。 - 【請求項13】 前記ボス(84)と前記端ぐり(8
6)が互いに偏心している請求項12記載の組立体。
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