JP3422097B2 - 寸法可変式床パン - Google Patents

寸法可変式床パン

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JP3422097B2
JP3422097B2 JP25662894A JP25662894A JP3422097B2 JP 3422097 B2 JP3422097 B2 JP 3422097B2 JP 25662894 A JP25662894 A JP 25662894A JP 25662894 A JP25662894 A JP 25662894A JP 3422097 B2 JP3422097 B2 JP 3422097B2
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秀康 甲斐
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は寸法可変式床パン、更に
詳しくは浴槽載置面が洗い場面に対して落とし込まれて
おり、浴槽載置面に設置される浴槽への跨ぎ込み高さを
低くする所謂洗い場面と浴槽載置面との高さを段違いに
した浴槽載置型床パンの長さ寸法及び幅寸法の双方を可
変式にするその改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、床パンにおいて長さ寸法及び幅寸
法を調整可能とするものとして実開昭62-89363号公報
(A号)、実公昭47-31165号公報(B号)、特開平6-42
022 号公報(C号)等が既に提案されている。A号は、
外周に水切り部として立ち上がり面を有する複数枚の床
板分割片の側端同士を螺旋状に積み重ねて長さ方向及び
幅方向の2方向に寸法を可変する排水床を構成してい
る。B号は、4枚の床板分割片の隣設する縁部間にチャ
ンネル型の係合材を取付けて、該チャンネル型の係合片
で4枚の床板分割片の隣設する縁部同士をパッキン材を
介して連結し、該隣設する床板分割片同士の係合部上を
簀の子等で被蓋した構成にしてある。また、C号は、4
枚の床板分割片の互いの中心部に接合調整代を設け、該
接合調整代で長さ寸法、幅寸法を互いに調整した後、そ
の部分をシールしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、A号、B号、
C号共に、底面を水平状とする防水パンを製作するもの
であり、浴槽載置面が洗い場面に対して一段低い浴槽載
置型床パンの長さ寸法及び幅寸法を調整する技術ではな
い。しかも、浴槽載置面を洗い場面に対して一段低くす
る浴槽載置型床パンとは床パンのスタイルが根本的に異
なるため、その長さ寸法及び幅寸法を可変するに際して
その技術をそのまま応用できず、工夫を講じる必要があ
る。また、底面を水平状とする防水パンを製作する床パ
ンであれ、洗い場面と浴槽載置面との高さを段違いにし
た浴槽載置型床パンであれ、洗い場面に排水勾配を形成
しなければならない。そして排水勾配を形成する際に
は、床板分割片で長さ寸法及び幅寸法を調整した後、排
水勾配を形成すべく片側の床板分割片の支持高さを他側
の床板分割片に比べて高く調整する方法か、各々の床板
分割片の互いに接合する寸法調整部を水平状とし、それ
以外の面部分に排水勾配を形成して寸法調整部に排水を
集中させる方法のどちらかを採用することになる。しか
し、前者は排水勾配を設けるための床パンの高さ調整を
わざわざ行わねばならず、アジャスト作業が面倒とな
り、高さ調整時の誤差等によって上記寸法調整部が平面
状とならずにくの状に傾斜される虞れがあり、シール部
分が剥離したり、シール面積が縮小され、シール性が劣
化する問題があるばかりでなく、同一高さのパネルを使
用して側壁を建て込むとその側壁上端レベルが排水勾配
と平行な傾斜状となってしまうため、天井の取付けが所
定の構造で行えなくなる。また、後者では寸法調整部に
排水孔を設置する必要から、漏水処理として特殊な構造
を採用する必要があり、排水孔の存在によって寸法調整
代が制限されてしまう問題も惹起する。
【0004】本発明は従来事情に鑑みてなされたもの
で、その技術的課題は排水スロープのない床基材(分割
片)を使用して所謂浴槽跨ぎ込み高さを低く抑制するタ
イプの浴槽載置型床パンの長さ寸法及び幅寸法を調整す
ると共に所定の排水性と安定したシール性を兼備するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた技術的手段は、請求項1は、洗い場部に対して
浴槽載置部を落とし込んだ高さを段違いとする寸法可変
式床パンであって、浴槽載置部側の長縁部を除いて水返
し面を設けた洗い場部と、洗い場部側の長縁部の水返し
面を他の水返し面に比べて低高とした浴槽載置部とに分
割し、該低高な水返し面に交差して載承する洗い場部の
対向する短辺側の水返し面と浴槽載置部の対向する短辺
側の水返し面同士を水密状にスライド可能に係合させて
長さ寸法調整可能に構成し、該洗い場部と浴槽載置部と
を夫々上記スライド方向と平行する方向に2分割化した
排水勾配のない分割片で各々形成すると共に、洗い場
部、浴槽載置部各々の隣設する分割片縁部間に互いに水
密状に重なり合って摺接する幅寸法調整部を設け、幅寸
法が調整された洗い場部に排水勾配を有するスロープ面
材を敷設固定したことを要旨とする。請求項2は、請求
項1記載のスロープ面材が長さ寸法及び幅寸法調整後の
洗い場部の面積に適合する面積もって施工現場で適宜
切断されるものであることを要旨とする。請求項3は、
請求項2記載のスロープ面材が高発泡な合成樹脂材で成
形した本体の表裏を薄肉なFRP材で被覆していること
を要旨とする。請求項4は、請求項2記載のスロープ面
材が独立気孔を有する低発泡な合成樹脂材で成形されて
いることを要旨とする。請求項5は、請求項1記載の浴
槽載置部の低高な水返し面がその上縁に長さ寸法調整時
に洗い場部の前縁が載置されて水密状に摺接する摺接用
平面を折曲していることを要旨とする。請求項6は、請
求項2乃至4いずれか1項記載のスロープ面材が洗い場
部の水返し面との間に壁パネル下端の差し込み空間を確
保する面積に切断されるものであることを要旨とする。
ここで上記高発泡とは15倍乃至20倍程度に発泡され
たものを指し、低発泡とは3倍以下の発泡されたものを
指す。
【0006】
【作用】上記技術的手段によれば、下記の作用がある。 (請求項1)施工現場、詳しくは改造施工現場等に洗い
場部、浴槽載置部を構成する各々2枚の分割片計4枚を
搬入し、洗い場部を構成する分割片、浴槽載置部を構成
する分割片各々を下側幅調整片部表面上を上側幅調整片
部を摺接させながら接近もしくは離間させて洗い場部、
浴槽載置部各々の幅寸法を調整する。そして、低高にな
っている浴槽載置部の水返し面に洗い場部を平面視でク
ロスするように互いの対向する短辺側の水返し面同士を
係合させてその洗い場部と浴槽載置部を相対的にスライ
ドさせて長さ寸法を調整する。更に、幅寸法調整後の洗
い場部上に排水勾配を備えたスロープ面材を敷設固定す
る。尚、幅調整した洗い場部、浴槽載置部は幅寸法調整
部を上方から打設金具(例えばビス)で固定し、長さ寸
法を調整した洗い場部と浴槽載置部とはスライド係合部
分を同様に打設金具で固定し、またスロープ面材の浴槽
載置側の長縁部は浴槽載置部の載置した浴槽のエプロン
面に当接しシールされる。これにより排水はスロープ面
材の排水勾配で排水孔へとガイドされる。従って、排水
勾配のない各々の分割片を用いて洗い場面と浴槽載置面
との高さを段違いにした浴槽載置型床パンを寸法可変式
にできる。 (請求項2)洗い場部の最大面積に形成されている前記
スロープ面材を施工現場で幅調整時の面積に対応する切
断で対処させる。 (請求項3)高発泡の合成樹脂材の本体が軽量であり、
またその本体の強度不足を薄肉なFRP材が増補する。
そしてそのスロープ面材が緩衝性、防音性、断熱性を発
揮する。 (請求項4)スロープ面材を構成する低発泡な合成樹脂
材自らが所定の強度と緩衝性、防音性、断熱性を発揮す
る。 (請求項5)浴槽載置部の摺接用平面とその摺接用平面
に載承される洗い場部の前縁とに亘って見栄えを兼ねた
最終工程となるシーリング材の塗布が床パン上から行え
る。 (請求項6)同一高さの室壁用のパネルを用いて洗い場
部回りの水返し面の地肌を隠すことができる。
【0007】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したから下記
の利点がある。 (請求項1)浴槽への跨ぎ込み高さを低くするために浴
槽載置面が洗い場面に対して一段低くなっている長さ寸
法及び幅寸法調整可能な浴槽載置型床パンを新規に提供
することができる。しかも、排水勾配を備えたスロープ
面材を幅寸法調整後の洗い場部上に敷設固定して排水性
を持たせているため、分割片として排水勾配を考慮しな
い水平状のものが使用でき、床板分割片で長さ寸法及び
幅寸法を調整した後、排水勾配を形成すべく片側の床板
分割片の支持高さを他側の床板分割片に比べて高く調整
する先行方法や、各々の床板分割片の互いに接合する寸
法調整部を水平状とし、それ以外の面部分に排水勾配を
形成して寸法調整部に排水を集中させる先行方法の問題
点であるアジャスト作業が面倒になる、アジャスト時の
誤差等によって寸法調整部が平面状とならずにくの状に
傾斜されて、シール部分が剥離したり、シール面積が縮
小されてシール性が劣化する、側壁上縁が排水勾配と平
行な傾斜状となってしまい天井の取付けが所定の構造で
行えなくなる、漏水処理として特殊な構造を採用する必
要があり、排水孔の存在によって寸法調整代が制限され
てしまう等の問題点を一掃することができる。 (請求項2)床パンの調整量に合わせて施工現場で洗い
場部の洗い場面面積に適合するようにスロープ面材を切
断すれば良く、種々の面積のスロープ面材を製作用意す
る必要がなくなり、また施工現場へ搬入する部品点数の
削減に寄与することが可能となる。 (請求項3)スロープ面材が軽量になり、施工現場への
搬入及び洗い場部への敷設固定作業が軽労働で済み、ま
た緩衝性、防音性、断熱性によって洗い場部の使用感の
向上、洗い場部使用時、清掃時の打音等の階下への伝
達、床裏面からの結露水の建築躯体床への滴下等も防止
でき、しかも表裏のFRP材が薄肉であることからスロ
ープ面材のカットも施工現場で簡単に行える。 (請求項4)緩衝性、防音性、断熱性によって洗い場部
の使用感の向上、洗い場部使用時、清掃時の打音等の階
下への伝達、床裏面からの結露水の建築躯体床への滴下
等を防止できるばかりか、低発泡故に強度が保持される
結果、補強材等で補強せずとも上面に貼着されるタイル
等の表面化粧材の剥離等を防止することができ、所望面
積へのカット作業もより簡単である。 (請求項5)長さ寸法調整後の浴槽載置部と洗い場部と
の当接部分の最終工程の見栄えを兼ねたシーリングは浴
槽載置部の摺接用平面とその摺接用平面に載承される洗
い場部の前縁部分、洗い場部の対向する短辺側の水返し
面と浴槽載置部の対向する短辺側の水返し面との縁部に
亘って床パン上から自然な無理のない姿勢のままで行
え、作業性が向上する。 (請求項6)洗い場部回りの水返し面の素地が側壁用の
パネルで隠されるから、内装性を向上できるばかりでな
く、その素地を隠すに際してわざわざ排水勾配に合わせ
た高さを異にするパネルを使用せずに同一高さのパネル
を使用して側壁(室壁の側壁)を構築できる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図7は第1実施例を、図8は第2実施例
を各々示している。まず第1実施例を説明すると、符号
1は洗い場部、2は浴槽載置部、3はスロープ面材であ
り、この洗い場部1及び浴槽載置部2各々は2片のFR
P製の分割片で各々構成している。
【0009】洗い場部1を構成する分割片において一方
の分割片(後述では第1分割片11と称する)と他方の分
割片(後述では第2分割片21と称する)は、図2、図3
に示すように各々隣設する縁部及び浴槽載置部2側の縁
部を除く縁部分に水平状の洗い場構成面1’から水返し
面1aを起設し、この第1分割片11、第2分割片21の隣設
する縁部に幅寸法調整部4を設けると共に、浴槽載置部
2側の前縁を後述する浴槽載置部2の摺接用平面32に摺
接する水平摺接面1bとし、その水平摺接面1bの後端から
後方に一段高い高さの前記水平状の洗い場構成面1’、
1’を各々連設した構成になっている。
【0010】幅寸法調整部4は、図2、図3に示すよう
に第1分割片11において第2分割片21と隣設する縁部所
望幅部分の全長に一段低い凹部を凹設することで水平状
に形成した所望幅寸法の下側幅調整片部14と、その下側
幅調整片部14に重なるように摺接される第2分割片21の
洗い場構成面1’及び水返し面1aと、上記下側幅調整片
部14に摺接する第2分割片21の上記洗い場構成面1’裏
面端部及び水返し面1a裏面端部に亘って連続して固着さ
れたシール材34とで構成されている。この実施例では上
側幅調整片部24は、下側幅調整片部14に重なるように摺
接される第2分割片21の洗い場構成面1’部分及び水返
し面1a部分とで構成される。
【0011】第2分割片21には、下側幅調整片部14の表
面に摺接して幅調整する際、第1分割片11の水平摺接面
1bの端部部分が裏に入り込む裏スペース21a を水平摺接
面1bと洗い場構成面1’との境界部分に形成している
(図5)。
【0012】また、前記水平摺接面1bにはその裏面全長
に亘ってシール材34が固着されており、更に第1分割片
11における短辺の水返し面1a側に近接する水平摺接面1b
部分は図示するようにくの字状に抉った洗い場構成面
1’の前縁に形成されている。
【0013】この洗い場部1は、第1分割片11の下側幅
調整片部14上に第2分割片21の上側幅調整片部24である
洗い場構成面1’、水返し面1aを載置し摺接して所望幅
寸法に調整した後、シール材34を貫通するビス100 で第
1分割片11、第2分割片21同士を止着して一体化される
(図4)。
【0014】浴槽載置部2を構成する分割片において一
方の分割片(後述では第3分割片12と称する)と他方の
分割片(後述では第4分割片22と称する)は、図2、図
3に示すように隣設する縁部を除く縁部分に浴槽載置構
成面2’から水返し面2aを起設すると共に、洗い場部1
の対向する短辺側の水返し面1a、1a(後述では1a’、1
a’を付して説明する)をスライド可能に案内する部分
を対向する短辺側の水返し面2a、2a(後述では2a’、2
a’を付して説明する)部分に設け、且つ洗い場部1側
の水返し面2a(後述では2a”を付して説明する)を低高
にすると共にその低高の水返し面2a”上縁に長さ寸法調
整時に洗い場部1前縁の前記水平摺接面1bが摺接する摺
接用平面32を洗い場部1側に向かって水平に折曲した構
造になっており、この第3分割片12と第4分割片22との
隣設する縁部に洗い場部1と同様構成の幅寸法調整部5
が設けられている。
【0015】この幅寸法調整部5は、第3分割片12にお
いて第4分割片22と隣設する縁部所望幅部分に全長に亘
って一段低い凹部を凹設することで水平状に形成した所
望幅寸法の下側幅調整片部15と、その下側幅調整片部15
に重なるように摺接される第4分割片22の浴槽載置構成
面2’、水返し面2a”、その水返し面2a”が対向する長
縁側の水返し面2a、摺接用平面32と、上記下側幅調整片
部14に摺接する第4分割片22の上記浴槽載置構成面2’
裏面端部及び水返し面2a、2a”裏面端部、摺接用平面32
裏面に亘って連続して固着されたシール材35とで構成さ
れている。この第4分割片22における上側幅調整片部25
は、下側幅調整片部15に重なるように摺接される上記浴
槽載置構成面2’及び水返し面2a、2a”、摺接用平面32
とで構成される。
【0016】この浴槽載置部2は、第3分割片12の下側
幅調整片部15上に第4分割片22の浴槽載置構成面2’、
水返し面2a、2a”、摺接用平面32を載置し摺接して所定
幅寸法に調整した後、シール材35を貫通するビス100 で
第3分割片12、第4分割片22同士を止着して洗い場部1
と同様に一体化される(図4)。
【0017】また、浴槽載置部2は、第3分割片12、第
4分割片22の摺接用平面32の端部を、長さ寸法調整時の
洗い場部1の前記水平摺接面1bを摺接させて洗い場部1
を浴槽載置部2に対して相対的にスライドさせる時の載
せ面42とし、また対向する短辺側の水返し面2a’、2a’
の前半部が洗い場部1の対向する短辺側の水返し面1
a’、1a’のスライド面になり、その載せ面42高さに連
続して上記水返し面2a’、2a’後半部及び低高な水切り
面2a”と対向する長縁側の水返し面2a中途高さ部位に壁
載せ面52を段設形成してなり、洗い場部1の対向する短
辺側の水返し面1a’、1a’を対向する短辺側の水返し面
2a’、2a’にスライド可能に係合させて長さ寸法調整可
能にしている。符号は62排水ピット、72は浴槽400 の排
水管(図示せず)をそのピット62に配管するために凹部
であり、共に第3分割片12に凹設されている。また、符
号82は浴槽載置部1と洗い場部2との相対的な長さ寸法
の調整を規制する段立面であり、洗い場部1のスライド
面である浴槽載置部2の対向する短辺側の水返し面2
a’、2a’中途部に縦設されており、その段立面82の洗
い場部1側の水返し面2a’が洗い場部1のスライド代と
なる。
【0018】更に、浴槽載置部2と洗い場部1とがスラ
イドする水返し面1a’、1a’、2a’、2a’部分のシール
は図6に示すように水返し面1a’の裏面に前記シール材
34と連続して固着されたシール材と、洗い場部1の水返
し面1a’先端部と見栄えを兼ねた浴槽載置部2の水返し
面2a’に亘って塗着するシリコンシーリング材7とで行
われ、固定は重合部のビス100 止めで行われる。また、
洗い場部1の前縁の水平摺接面1bと浴槽載置部2の摺接
用平面32とのシールは図5に示すように前記水平摺接面
1b裏面全長に固着した前記シール材34と、水平摺接面1b
先端部と摺接用平面32とに上方から塗着される見栄えを
兼ねたシリコンシーリング材7で行われ、固定はシール
材34を貫通するビス100 を摺接用平面32に止着すること
で行われる。
【0019】スロープ面材3は、高発泡なポリプロピレ
ン、塩ビ、ポリスチレン等の合成樹脂材で成形した本体
13の表裏両面を薄肉なFRP材23、23で被覆して洗い場
部1の最大面積に適応する面積に形成され、後述する排
水樋9方向に排水勾配を有してなり、裏面形状をその前
端部が前記摺接用平面1bに当接すると共に水平摺接面1b
を含む第1分割片11、第2分割片21の洗い場構成面
1’、1’に沿う形状にしている。尚、幅調整段階で下
側幅調整片部14上に残置される凹部に入り込む凸部を有
してはいない。
【0020】排水樋9は、前端側に排水勾配を有してな
り、前記浴槽載置部2の排水ピット62に臨むように第1
分割片11の短辺側の水返し面1a’に側壁用の壁パネル20
0 の差し込み空間10を残して沿わせた状態で同第1分割
片11の洗い場構成面1’に載置固定され、後端側を長さ
寸法調整に適合させて施工現場で鋸等の切断工具でカッ
トし、前端側の排水孔9’が排水ピット62上に位置する
ようにセットされる。
【0021】また、スロープ面材3は、上記排水樋9で
占有されない洗い場面(第1分割片11、第2分割片21の
洗い場構成面1’、1’で構成される幅寸法調整後の洗
い場面)1A部分を上方から覆い且つ敷設時にその前側
長縁部が浴槽載置部2に若干突出するように前側長縁部
及び上流側短縁部を各々直線状に鋸等の切断工具で切断
される。詳細には図1、図7に示すように洗い場部1回
りの水返し面1aとの間に上記排水樋9と同様に側壁用の
壁パネル200 の差し込み空間10を確保する平面積にカッ
トされ、洗い場部1の洗い場面1Aに敷設固定される。
固定は接着材で行う。
【0022】前記差し込み空間10には、側壁用の壁パネ
ル200 、詳細にはタイルパネルがその下端が洗い場面1
Aに載置されるように差し込まれて側壁が構築され、ま
たスロープ面材3の前縁には浴槽載置部2に載置される
浴槽400 のエプロン面下端部前面を当接させてシールさ
れ、またスロープ面材3の表面はタイル貼りされる。ま
た、スロープ面材3、排水樋9と壁パネル200 との間は
シールされる。従って、排水はスロープ面材3の排水勾
配で排水樋9に至り、排水孔9’から浴槽載置部2の排
水ピット62に排水される。
【0023】本発明では、洗い場部1を構成する一対の
排水勾配を有さない分割片11、21同士及び同様に排水勾
配を有さない浴槽載置部2を構成する一対の分割片12、
22同士を互いに接近・離間させて幅寸法を調整してシー
ルし、排水勾配を形成するためにアジャスト作業を行わ
ずに排水勾配を有するスロープ面材3を洗い場面1Aに
単に敷設固定したものであるから、洗い場面1Aと浴槽
載置面2A(第3分割片12、第4分割片22の浴槽載置構
成面2’、2’で構成される幅寸法調整後との浴槽載置
面)高さとを段違いにする床パンを所定のシール性を発
揮しながら寸法可変式にできる。しかも、高発泡な合成
樹脂材で成形した本体13の表裏を薄肉なFRP材23、23
で被覆したスロープ面材3を使用しているため、そのス
ロープ面材3を強度に秀でた軽量なものにすることがで
きる。故に敷設固定作業か簡単に行え、タイルが剥離す
るようなことも防止できる。更に、スロープ面材3回り
に壁パネル200 の差し込み空間10を確保して洗い場面1
A上に直接壁パネル200 を載置して洗い場部1の水返し
面1aを隠すようにしていることから、床パンの地肌が入
浴者に見えず、内装性が向上する。等のメリットを達成
できる。
【0024】次に第2実施例を説明すると、この実施例
は前記するスロープ面材3を低発泡な合成樹脂材で成形
すると共に前記排水樋9を一体形成したものである。
【0025】このようにスロープ面材3を低発泡な合成
樹脂材で成形すると所定の強度が発揮され、補強材等で
敢えて補強せずとも上面に貼着されるタイル等の表面化
粧材の剥離等を防止することができるばかりでなく、緩
衝性、防音性、断熱性を発揮し、また幅調整された洗い
場部1の洗い場面1A面積に対応するように後側長縁部
及び上流側短縁部を切断する時にスロープ面材3だけを
切断すれば良く、切断作業が向上する利点がある。
【0026】また、上記スロープ面材3の前側長縁部は
前記実施例と同様に浴槽のエプロン面の下端域表面に当
接してシールできるように浴槽載置部2側に突出させて
ある。尚、排水は一体形成された排水樋9先端の排水孔
9”から浴槽載置部2の排水ピット62に落下し排水され
る。
【0027】尚、この第2実施例ではスロープ面材3の
排水勾配を洗い場部1の一方の短辺側の水返し面1a’に
向かう方流れ勾配とし、先端の排水樋9で受けて排水ピ
ット62の案内する構造にしているが、排水樋9を設けず
に浴槽載置部2の排水ピット62に直接向かう斜め勾配に
することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の寸法可変式床パンの斜視図。
【図2】同寸法可変式床パンの分解斜視図。
【図3】洗い場部、浴槽載置部の幅寸法を調整し、且つ
長さ寸法を調整した状態を示す斜視図。
【図4】図3の(Y)−(Y)線拡大断面図。
【図5】図3の(Z)−(Z)線拡大断面図。
【図6】長さ寸法調整後の洗い場部と浴槽載置部との固
定部を示す拡大斜視図。
【図7】図1の(X)−(X)線断面図。
【図8】第2実施例を示し、洗い場部、浴槽載置部の幅
寸法を調整し、且つ長さ寸法を調整した後、スロープ面
材を載置固定する状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 :洗い場部 2 :浴槽載置部 1a :洗い場部の水返し面 4、5:幅寸法調整部 11、12、21、22:分割片(第1分割片、第2分割片、第
3分割片、第4分割片) 14、15:下側幅調整片部 24、25:上側幅調整片部 34、35:シール材 3 :スロープ面材 13 :本体 23 :FRP材 32 :摺接用平面 200 :壁パネル(タイ
ルパネル) 2a” :低高な水返し面 1a’ :洗い場部の対向
する短辺側の水返し面 2a’ :浴槽載置部の対向する短辺側の水返し面 1b :水平摺接面 7 :シリコンシーリ
ング材 2a :浴槽載置部の水返し面

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗い場部に対して浴槽載置部を落とし込
    んだ高さを段違いとする寸法可変式床パンであって、浴
    槽載置部側の長縁部を除いて水返し面を設けた洗い場部
    と、洗い場部側の長縁部の水返し面を他の水返し面に比
    べて低高とした浴槽載置部とに分割し、該低高な水返し
    面に交差して載承する洗い場部の対向する短辺側の水返
    し面と浴槽載置部の対向する短辺側の水返し面同士を水
    密状にスライド可能に係合させて長さ寸法調整可能に構
    成し、該洗い場部と浴槽載置部とを夫々上記スライド方
    向と平行する方向に2分割化した排水勾配のない分割片
    で各々形成すると共に、洗い場部、浴槽載置部各々の隣
    設する分割片縁部間に互いに水密状に重なり合って摺接
    する幅寸法調整部を設け、幅寸法が調整された洗い場部
    に排水勾配を有するスロープ面材を敷設固定したことを
    特徴とする寸法可変式床パン。
  2. 【請求項2】 上記スロープ面材が長さ寸法及び幅寸法
    調整後の洗い場部の面積に適合する面積もって施工現
    場で適宜切断されるものであることを特徴とする請求項
    1記載の寸法可変式床パン。
  3. 【請求項3】 上記スロープ面材が高発泡な合成樹脂材
    で成形した本体の表裏を薄肉なFRP材で被覆している
    ことを特徴とする請求項2記載の寸法可変式床パン。
  4. 【請求項4】 上記スロープ面材が独立気孔を有する低
    発泡な合成樹脂材で成形されていることを特徴とする請
    求項2記載の寸法可変式床パン。
  5. 【請求項5】 上記浴槽載置部の低高な水返し面がその
    上縁に長さ寸法調整時に洗い場部の前縁が載置されて水
    密状に摺接する摺接用平面を折曲していることを特徴と
    する請求項1記載の寸法可変式床パン。
  6. 【請求項6】 上記スロープ面材が洗い場部の水返し面
    との間に壁パネル下端の差し込み空間を確保する面積に
    切断されるものであることを特徴とする請求項2乃至4
    いずれか1項記載の寸法可変式床パン。
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