JP3421887B2 - 洗浄方法およびこれに用いる洗浄装置 - Google Patents

洗浄方法およびこれに用いる洗浄装置

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JP3421887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイスあるい
は液晶デバイス等の微細デバイスを作成する基板を洗浄
するための方法および装置に関し、特に、該基板の汚染
状態に応じた必要最小かつ最適な洗浄を行うことによ
り、洗浄効率,経済性,安全性の改善を図るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造は、酸化、不純物
拡散、CVDやスパッタリングによる成膜、フォトリソ
グラフィ、エッチング、アッシング、イオン注入といっ
た様々な工程を経るものであり、これらの工程の各々に
おいてそれぞれ性質の異なるパーティクルやコンタミネ
ーション(以下、汚染と総称する。)が発生する。これ
らの汚染は、半導体デバイスの信頼性や歩留まりを著し
く低下させる原因となる。すなわち、汚染そのものが電
荷の発生・再結合中心として働くことによりデバイス不
良を招いたり、あるいは基板の残留ダメージや歪と相乗
されて結晶欠陥を誘起することによりリーク電流の増大
を招く等の問題を起こす。したがって、汚染の除去技術
は、半導体装置のデザイン・ルールの微細化と共にます
ますその重要性を増している。
【0003】洗浄方法の代表例としては、いわゆるRC
A洗浄法がある。この洗浄法では、パーティクル,重金
属,アルカリ金属,有機物の除去に有効なSC−1洗浄
液(NH4 OH/H22 /H2 O混合溶液:別名,ア
ンモニア過水)、重金属やアルカリ金属の除去に有効な
SC−2洗浄液(HCl/H22 /H2 O混合溶液:
別名,塩酸過水)、および重金属,アルカリ金属,有機
物,自然酸化膜の除去に有効なDHF(希フッ酸)ら3
種類の洗浄薬液を基本的に用いる。近年では、これら3
種類の洗浄薬液に加え、有機物の除去効果に優れるSP
M(H2 SO4/H22 /H2O 混合溶液:別名,硫
酸過水)を併用するプロセスが標準的な洗浄方法として
確立されている。洗浄工程は通常、上述した様々な製造
工程の前後に置かれ、それぞれ前洗浄および後洗浄と呼
ばれている。
【0004】洗浄の方式も種々知られており、一度に取
り扱う基板の枚数にもとづいて分類すればバッチ式と枚
葉式に、また洗浄薬液の供給方法にもとづいて分類すれ
ばディップ式とスプレー式にそれぞれ大別される。現状
で主流となっている方式は、バッチ式ディップ洗浄と枚
葉式スプレー洗浄である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板上に発
生する汚染の種類や発生箇所は、製造工程により様々に
異なっている。すなわち、パーティクル汚染の様に基板
の全面にわたってほぼ一様に発生するものもあれば、鉄
(Fe)等の金属元素によるメタル汚染の様に基板の周
縁部に向かうほど顕在化する傾向を示すものもある。ま
た、基板の表面側と裏面側との間、あるいは複数の基板
同士の間でも、汚染状態は異なる。
【0006】かかる状況下で、従来の洗浄方法では有効
に汚染を除去することは困難である。たとえば、同一の
洗浄薬液槽中へ一度に複数枚の基板を浸漬するバッチ式
ディップ洗浄では、汚染度の高い基板上の汚染を比較的
清浄な基板上へも拡大させたり、あるいは基板の裏面側
の汚染を表面側へも拡散させる虞れが大きい。また、枚
葉式スプレー洗浄においても、薬液が被洗浄面上を流れ
るため、汚染物質を溶解した薬液が媒介となって該被洗
浄面上の比較的清浄な領域へも汚染物質が拡散する虞れ
が大きい。
【0007】つまりこれらの問題点は、バッチ式ディッ
プ洗浄にしても枚葉式スプレー洗浄にしても、基板表面
全体を1種類の薬液で覆って洗浄するという意味では何
ら違いがないことに起因している。
【0008】さらに、従来の一般的な半導体デバイスの
製造工程では、洗浄工程は個々の工程の前後に組み込ま
れているため、所定の工程を終了した基板は汚染の発生
状態を分析・評価されることなく自動的に洗浄ラインへ
送られてしまう。このため、清浄な基板に対しても汚染
された基板と同様に洗浄が行われることになり、上述の
汚染の拡大の他、工程数の増加、薬液使用量の増加、あ
るいは洗浄装置の台数の増加が避けられず、生産性,経
済性,作業安全性を劣化させる原因となっている。
【0009】そこで本発明は、汚染の拡大を招くことな
く、効率的な基板洗浄を可能とする洗浄方法および洗浄
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達するために提案されるものである。
【0011】まず、本発明の洗浄方法は、所定の前段階
プロセスを終了した基板の汚染状態を測定する第1工程
と、前記基板の汚染状態を解析評価し、その結果にもと
づいて最適な洗浄条件を決定する第2工程と、前記洗浄
条件にしたがって前記基板上の汚染発生領域のみを選択
的に洗浄する第3工程とを有し、前記第3工程における
選択的な洗浄が洗浄薬液の液滴を前記基板上で局所的に
走査させた後、該液滴を除去するものである。
【0012】ここで、基板の汚染状態の解析は、固体表
面と電子,電場,イオン,熱(フォノン),光(フォト
ン),表面音響波,中性粒子,磁場等との相互作用を検
出する通常の手法を用いて行うことができる。半導体装
置の製造分野において微小領域分析に適用可能な代表的
な方法しては、次のようなものがある。
【0013】まず、フォトン・プローブを利用する手法
としては、フーリエ変換赤外分光法(FT−IR),ラ
マン分光法,X線光電子分光法,全反射蛍光X線分析法
(TXRF)等がある。特に、TXRFはメタル汚染の
分析に有効である。
【0014】イオン・プローブを利用する手法として
は、イオン・マイクロプローブ質量分析法(IMA),
ラザフォード後方散乱分光法(RBS),走査型イオン
顕微鏡(SIM),二次イオン質量分析法(SIMS)
が挙げられる。
【0015】また、電子プローブを利用する手法として
は、オージェ電子分光法(AES),走査型電子顕微鏡
(SEM),透過型電子顕微鏡(TEM)がある。電子
プローブ・マイクロアナリシスやX線マイクロアナリシ
スは上記SEMの利用技術、また高速反射電子線回折法
(RHEED)は上記TEMの利用技術である。
【0016】その他の手法としては、原子間力顕微鏡
(AFM)、走査型トンネル電子顕微鏡(STM),昇
温脱離ガス分析法(TDS),走査型付着粒子計数法
(LSS)がある。
【0017】本発明における選択的な洗浄としては、ブ
ラシスクラブ洗浄に代表される物理洗浄を行うこともで
きるが、洗浄範囲を微細領域に限定し、汚染領域の拡大
を防止する観点からは、薬液洗浄が好適である。この薬
液洗浄を行う場合、汚染発生領域に局所的に洗浄薬液を
供給し、所定時間放置した後、該洗浄薬液を除去するこ
とができる。あるいは、前記洗浄薬液の液滴を前記基板
上で走査させた後、該液滴を除去しても良い。このとき
の上記液滴の軌跡は特に限定されるものではなく、汚染
発生部位をカバーできるように適宜設定すれば良い。
【0018】なお、洗浄終了後の基板上の薬液の除去
は、スピン除去でも良いが、汚染領域の拡大を防止する
観点からは局所的な吸引により行うことが特に好適であ
る。
【0019】前記選択的な洗浄は、同一基板上の2カ所
以上の汚染発生領域で同時的もしくは逐次的に行うこと
ができる。このとき、複数の汚染発生領域で行われる洗
浄は同じ種類のものであってももちろん構わないが、本
発明では局所洗浄が可能であるから、異なる種類の洗浄
であっても良い。たとえば、基板上の異なる領域上で異
なる種類のメタル汚染が発生していることが判明した場
合には、それぞれの金属元素の除去に適した洗浄薬液を
その発生領域にそれぞれ供給することができる。
【0020】かかる洗浄方法は、次に述べるような本発
明の洗浄装置を用いて好適に実施することができる。す
なわち、本発明の洗浄装置は、所定の前段階プロセスを
終了した基板の汚染状態を測定する測定部と、前記基板
の汚染状態を解析評価し、その結果にもとづいて最適な
洗浄条件を決定する解析評価部と、前記洗浄条件にした
がって前記基板上の汚染発生領域のみを選択的に洗浄す
る洗浄部とを備え、前記洗浄部が前記汚染発生領域に局
所的に洗浄薬液を供給する薬液供給手段を少なくとも1
系統有し、前記薬液供給手段が前記洗浄薬液の液滴を前
記基板上で走査させる走査手段を少なくとも1系統有す
るものである。
【0021】基板上の異なる領域上で異なる領域上で異
なる種類の汚染が発生した場合に複数種類の洗浄薬液を
供給する必要がある場合には、上記薬液供給手段を複数
系統設ければ良い。
【0022】また、前記薬液供給手段は、2種類以上の
洗浄薬液の混合液を供給するようになされていても良
い。この薬液供給手段としては、たとえば各々種類の異
なる薬液を貯蔵する複数の薬液槽から各々導出される薬
液供給路同士を途中で合流させることにより混合液を該
薬液供給ライン内で調製し、該混合液を先端のノズルか
ら基板へ向けて吐出するようなものが使用可能である。
あるいは、複数の薬液槽から各々導出される薬液供給ラ
インを共通の薬液槽に一旦集合させて混合液を調製し、
この混合液を別の薬液供給ラインを通じて供給するよう
なものであっても良い。
【0023】ところで、前記洗浄部としては、前記基板
上に局所的に供給された前記洗浄薬液を洗浄終了後に吸
引する薬液除去手段を少なくとも1系統備えているもの
が良い。この薬液除去手段は前述の薬液供給手段と独立
に設けられるものであっても構わないが、一度に多種類
の洗浄薬液を使用したい場合、あるいは洗浄装置の省ス
ペース化を図りたい場合には、前記汚染発生領域への局
所的な洗浄薬液の供給と洗浄後の該洗浄薬液の吸引とを
少なくとも一部共通の流路を利用して行う薬液供給/吸
引手段を少なくとも1系統用意することが好適である。
薬液の供給路と吸引路とを一部共通化して用いるには、
たとえば薬液槽を流路に接続せず、その代わりに流路を
中途部で分岐させて一端を加圧手段、他端を減圧手段に
それぞれ接続し、分岐点に設けた切り替え手段の操作で
流路にかかる圧力を加圧または減圧状態に制御とすると
良い。
【0024】
【作用】本発明では、所定の前段階プロセスを終了した
基板を一律に洗浄ラインへ送るのではなく、事前の測定
および解析評価を行うことにより洗浄を必要とする基板
を選別し、かつその基板上で発生している汚染の種類に
応じた洗浄を局所的に行う。これら一連の作業は、測
定、解析評価、および洗浄を行う3つの主要部分が一体
化された洗浄装置を用いて行われるため、解析・評価に
より洗浄を要すると判断された基板を直ちに洗浄部へ送
ることができる。したがって、異なる装置間で基板を搬
送する必要がなく、新たな汚染を招く虞れが最小限に抑
えられる。しかも、洗浄は局所的に行われ、1滴以下の
単位で洗浄薬液を供給することも可能なので、異なる基
板同士間、同一基板の表裏間、あるいは同一基板の同一
面内における汚染の本来不要な拡散が防止され、また、
同一基板の同一面内で同時に多種類の洗浄を行うことも
可能である。また、薬液の液滴を基板上で走査させれ
ば、薬液消費量は最小限に抑えることができる。さら
に、洗浄薬液として複数種類の薬液を混合した混合液を
使用すれば、同一基板の同一面内で異なる種類の汚染が
発生した場合にも、洗浄は1回で済む。さらに、前記洗
浄薬液の除去を局所的な吸引により行えば、究極的な汚
染拡散の防止対策を提供することができる。かかる洗浄
薬液の供給と吸引とを一部共通の流路を利用して行え
ば、省スペース対策ともなる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0026】実施例1 本実施例では、本発明を半導体デバイスの製造における
洗浄に適用した場合のプロセス・フローについて、図1
を参照しながら説明する。
【0027】本実施例で述べるプロセス・フローは、ウ
ェハを1枚ずつ取り扱う枚葉処理を基本としており、ウ
ェハ表面測定を行った後、その解析・評価結果にもとづ
いて洗浄を終了したウェハについて、洗浄結果を確認す
るための測定および解析・評価を予め規定された回数
(n回)の範囲で繰り返すように設計されたものであ
る。
【0028】まず、ステップS1は、前段階の加工/処
理が終了した時点であり、本プロセス・フローの開始点
である。ここで、前段階の加工/処理とは、たとえばド
ライエッチング、イオン注入、アッシング等を指す。
【0029】次に、ステップS2に進んでウェハ表面処
理を行うか否かを判断する。ここでNOを選択すると、
測定を行わずに無条件にウェハを洗浄工程に送っていた
従来のプロセス・フローと同じとなるが、YESを選択
すれば本発明のプロセス・フローに入る。ただし、同じ
前段階の加工/処理を経てきた他のウェハのある程度の
枚数について恒常的に汚染が発生していることが判明す
れば、ある時点からはNOを選択してウェハを自動的に
洗浄工程へ送るようにしても良い。
【0030】次に、ステップS3では、これから行うウ
ェハ表面測定の回数がn回目以下(ただし、nは自然
数)であるか否かを判断する。このステップS3は、後
述するステップS12の判断結果によっては、一度洗浄
を終了したウェハの通過ステップともなるので、この通
過回数を制限するものである。測定および解析・評価の
回数がn回を超えた場合(NO)は、ステップS4に進
んでエラーが確定する。このようなエラーが生ずる可能
性としては、ウェハ上に本フローの洗浄では除去不可能
な汚染が発生したか、あるいは測定に悪影響を与える外
傷等がウェハ上に発生したことが考えられる。
【0031】回数がn回以下である場合(YES)は、
次にステップS5に進んでウェハ表面測定を行う。ここ
では、固体表面と電磁波との相互作用にもとづく従来公
知の様々な測定手法を駆使した測定を行う。
【0032】この測定結果はステップS6で解析され、
ここで汚染の種類、汚染物質の濃度、汚染の発生領域が
特定される。この結果は、画像端末にてマップ表示で確
認することができ、たとえば座標点(x1 ,y1 )にF
e(鉄)汚染が1013原子/cm2 の濃度で発生し、ま
た座標点(x2 ,y2 )にCu(銅)汚染が1011/c
2 で発生しているといった様な汚染の発生状況を読み
取ることができる。
【0033】次に、ステップS7に進み、測定値が規格
値をクリアしているか否かを判断する。この規格値と
は、測定対象のウェハが洗浄を必要とするか否かの判断
の分かれ目となる値であり、予め個別の要素技術の検討
結果にもとづいて決定する。たとえば、既知の種類の汚
染を複数の既知濃度にてウェハ上に強制的に発生させ、
製造される半導体デバイスの電気的特性と上記濃度との
相関関係から汚染の許容範囲を求めることにより、規格
値を決定することができる。測定値が規格値をクリアし
ていれば(YES)、洗浄は不要なのでステップS13
へ進み、本フローを終了して次段階の加工/処理へ進
む。
【0034】一方、クリアしていない場合(NO)に
は、続いて洗浄条件を設定する作業に入る。まず、洗浄
条件の設定にあたって制約条件を考慮するか否かを、ス
テップS8で判断する。この制約条件とは、ウェハ加工
履歴から適用不可能な洗浄工程を特定する情報であり、
たとえば、「Al配線の形成工程以降は、配線を腐食す
る虞れのある硫酸過水は使用できない」といった内容の
ものである。制約条件を特に考慮する必要の無い場合
(NO)には、直ちにステップS10へ進んで最適洗浄
条件の決定を行って良い。一方、考慮の必要がある場合
(YES)には、ステップS9へ進んで制約条件を入力
する。この入力は、本フロー全体を統括する集中管理シ
ステム等の制御手段、あるいは前段階の加工/処理装置
から行うことが可能である。
【0035】次に、ステップS10にて最適洗浄条件を
決定する。ここでは、洗浄薬液の種類、洗浄薬液の濃
度、洗浄温度、洗浄時間、洗浄領域の設定が行われる。
一例として、前述の座標点(x1 ,y1 )に発生したF
e汚染の除去は、HF:H2 O=1:100の混合比の
希フッ酸水溶液0.5mlを用いて22℃で1分間行
い、また座標点(x2 ,y2 )に発生したCu汚染の除
去はHF:H22 :H2O=1:1:100の混合比
のフッ酸過水1mlを用いて25℃で3分間行う、とい
う様な設定を行う。
【0036】この様に最適洗浄条件が設定された後は、
ステップS11にて洗浄を行う。この洗浄は、後述する
ごとく、洗浄薬液の局所的な供給により行われる。
【0037】洗浄終了後は、ステップS12で洗浄結果
を確認するか否かを判断する。確認したい場合(YE
S)には、ステップS3へ戻り、測定および解析・評価
の回数がn回以下である場合に限り、ステップS5のウ
ェハ表面測定とステップS6のデータ解析を行う。ステ
ップS7で測定値が規格値をクリアしていることが確認
されれば、ステップS13にて洗浄の終了が確定し、次
段階の加工/処理へ進むことができる。次段階の加工/
処理とは、具体的には不純物拡散、CVD、フォトリソ
グラフィ等である。もしクリアしていなければ、ステッ
プS8からステップS11までの工程を繰り返す。
【0038】一方、ステップS12にて洗浄結果の確認
を要さない場合(NO)には、直ちにステップS13へ
進んで洗浄終了を確定することができる。もっとも、こ
のステップS12で自動的に洗浄不要(NO)を判断で
きるのは、同一の加工履歴を有する複数枚のウェハに対
して本プロセス・フローを実行し、1回の洗浄でウェハ
上の汚染が概ね除去できることが確認された後とするこ
とが望ましい。
【0039】かかるプロセス・フローによれば、ウェハ
は測定を経てから洗浄工程へ入るため、洗浄を要しない
ウェハについても一律に洗浄を行う従来のプロセスに比
べて洗浄装置の所要台数や洗浄薬液の必要量を大幅に削
減し、また不要な汚染の拡散を防止して半導体デバイス
の信頼性や歩留まりを向上させることが可能である。
【0040】実施例2 本実施例では、実施例1で上述したプロセス・フローを
実行することが可能な洗浄装置について説明する。
【0041】まず、この装置の全体的構成を図2に示
す。本発明の洗浄装置1は、測定部2、解析評価部3、
洗浄部4に大別される。
【0042】前段階の加工/処理を行うユニット5から
この洗浄装置1に搬入されたウェハは、まず測定部2へ
送られる。この測定部2では、前出の図1のフローチャ
ート中、ステップS2からステップS5までの工程が行
われる。測定データは解析評価部3へ転送され、データ
解析3a(前述のステップS6に相当)、洗浄の要不要
の判断3b(前出のステップS7に相当)を順次経る。
ここで洗浄不要と判断された場合には、この情報を担う
信号が測定部2へ転送され、ウェハは次段階の加工/処
理を行うユニット6へ送られる。一方、洗浄要と判断さ
れた場合には、ウェハは測定部2から洗浄部4へ送ら
れ、ここで洗浄の指示を待つ。この間、解析評価部3で
は、洗浄要を示す信号を受け取って洗浄条件の選択3c
(前出のステップS8に相当)が行われる。このとき、
必要に応じて制約条件を入力することができる。この入
力は、半導体デバイス製造の集中管理システムであるコ
ンピュータ7から直接に行われるか、あるいは予め前段
階の加工/処理を行うユニット5へ入力されたウェハ加
工履歴の情報を元に、該ユニット5から行われる。続い
て、最適洗浄条件の決定3d(前出のステップS10に
相当)を行う。
【0043】このようにして最適洗浄条件が決定される
と、洗浄を指示する信号が洗浄部4へ転送され、既に待
機しているウェハについて洗浄が行われる。洗浄結果を
確認したい場合にはウェハを再び測定部2に戻し、確認
する必要の無い場合は次段階の加工/処理を行うユニッ
ト6へウェハを移送する。
【0044】このように、本発明の洗浄装置を用いる
と、洗浄を要するウェハについてのみ、最適条件下で洗
浄を行うことができる。
【0045】実施例3 本実施例では、前述の洗浄部4で実際に用いられる洗浄
薬液の供給および吸引系統およびその使用方法につい
て、図3ないし図7を参照しながら説明する。
【0046】図3に、ウェハW上への局所的な洗浄薬液
の供給を行う薬液供給系統と、洗浄終了後の洗浄薬液の
局所的な吸引を行う薬液除去系統とを備えた本発明の洗
浄装置の洗浄部の要部を示す。(a)図は斜視図、
(b)図はさらにその一部の側面図である。
【0047】上記薬液供給系統と上記薬液除去系統にお
いては、それぞれ多関節ロボット11,12のアーム先
端にそれぞれ輸液チューブ17b,18bが挿通され、
該輸液チューブ17b,18bの先端に各々装着された
ノズル17a,18aから洗浄薬液Sを供給または吸引
するようになされている。すなわち、薬液供給は輸液チ
ューブ17bを通じて矢印A方向から、また薬液吸引は
輸液チューブ18bを通じて矢印B方向に行われる。
【0048】ウェハWはウェハ・ステージ13上に載置
される。このウェハ・ステージ13の中心には従動プー
リ14が接続されており、この従動プーリ14とモータ
15の回転軸に接続された駆動プーリ15との間には、
動力伝達用のベルト19が張架されている。かかる構成
により、モータ16の矢印D方向の回動運動を、ウェハ
・ステージ13の矢印C方向の回動運動として利用す
る。もちろん、一方向回転運動も可能である。
【0049】上述の装置における薬液供給は、(b)図
に示されるように、上記ノズル17aの先端をウェハW
面の至近距離まで近付けた状態で洗浄薬液Sを供給する
ことにより行われる。かかる局所的な薬液供給は、1滴
あるいはそれ以下の単位で行うことが可能である。
(b)図には、ノズル17aの先端とウェハWの表面と
の間に洗浄薬液Sの液滴が表面張力により保持された状
態を示した。
【0050】ところで、洗浄終了後の洗浄薬液Sの除去
方法としては、ウェハ・ステージ13を一方向に高速回
転させる遠心除去も可能である。しかし、本実施例では
特に、ウェハWの面内での不必要な汚染拡散を防止する
観点から、上記の薬液除去系統を利用した低汚染シーケ
ンスを採用した。このシーケンスについて、図3および
図4を参照しながら説明する。
【0051】まず、図3に示されるように、薬液供給系
統の多関節ロボット11の操作によりノズル17aをウ
ェハW面に近接させた状態で必要最小量の洗浄薬液Sを
吐出する。次に、図4の(a)図に示されるように、ノ
ズル17aを矢印E方向に上昇・後退させる。この状態
で一定時間放置した後、(b)図に示されるように、ウ
ェハ・ステージ13を上記洗浄薬液Sの液滴を移動させ
ない程度の速度で矢印C方向に回転させ、これと同時に
薬液除去系統の多関節ロボット12を操作してノズル1
8aを矢印F方向に前進・下降させる。続いて、(c)
図に示されるように、ノズル18aの先端を洗浄薬液S
の液滴に接触させ、矢印B方向にこれを吸引除去する。
しかる後、(d)図に示されるように、ノズル18aを
矢印G方向に上昇・後退させ、洗浄を終了する。
【0052】上述のシーケンスによると、洗浄薬液Sの
液滴は洗浄を必要とする汚染領域に局所的に供給され、
しかも洗浄終了後にはウェハW上の他所に広がることな
く吸引される。したがって、洗浄薬液Sを媒介とするウ
ェハW面内の汚染拡散を極めて効果的に防止することが
できる。
【0053】なお、上述のシーケンスでは洗浄薬液Sの
微小な液滴を供給する場合について述べたが、洗浄領域
の大きさは洗浄薬液Sの吐出量に応じて図5の(a)図
に示されるごとく任意に拡大することが可能である。
【0054】さらにあるいは、洗浄薬液Sの供給を一箇
所に固定するのではなく、液滴でウェハWの面上を走査
することも可能である。すなわち、図3に示したよう
に、洗浄薬液Sの表面張力によりノズル17aの先端に
液滴を保持した状態で、薬液供給系統11の多関節ロボ
ットを操作して所望の軌跡に沿った液滴の走査を行うこ
とができる。
【0055】この時の軌跡のバリエーションを、図5の
(b)図から(h)図に示す。(b)図は円形軌跡L
1、(c)図はスパイラル軌跡L2、(d)図は格子軌
跡L3、(e)図はウェハ周縁部におけるスパイラル軌
跡L4、(f)図はウェハ中心から一定距離だけ離れた
同心的なスパイラル軌跡L5である。また、(g)図は
上述の円形軌跡L1にしたがった走査を同一ウェハ面内
の3箇所で行った場合、(h)図は上述のスパイラル軌
跡L2にしたがった走査を同一ウェハ面内の2箇所で行
った場合をそれぞれ示す。
【0056】これらの軌跡は、汚染の発生状況に応じて
適宜選択すれば良いが、たとえば(e)図に示したスパ
イラル軌跡L4は、ウェハ周縁部に発生し易いメタル汚
染の集中的な洗浄を行う上で有効である。
【0057】また、(f)図に示したスパイラル軌跡L
5は、ウェハ上のある程度離間した複数地点を結ぶ軌跡
と考えることができるので、たとえば、Fe汚染用の洗
浄薬液とCu汚染用の洗浄薬液の混合液を用いてかかる
走査を行えば、この軌跡上に存在するFe汚染とCu汚
染が一回の作業で除去できることになる。この混合液の
調製については、次の実施例で述べる。
【0058】なお、これまでは薬液供給系統と薬液除去
系統が各々独自の多関節ロボット11,12を使用する
例について説明したが、装置構成を簡略化するために1
台の多関節ロボットを共用することも考えられる。この
ような装置構成の例を、図6に示す。ここでは、多関節
ロボット11のアーム先端に2本の輸液チューブ17
b,18bを挿通させることにより、装置コストおよび
占有スペースの削減が図られている。バルブV1を開放
すれば洗浄薬液が供給され、バルブV2を開放すれば洗
浄終了後の洗浄薬液を吸引することができる。
【0059】また薬液供給系統には、図7に示されるよ
うに、異物の混入を防止したり流路を洗浄することが可
能な構成を採用することもできる。図7は、薬液供給系
統の途中を分岐させてドレイン系統へも接続可能とされ
た構成を示す。薬液はバルブV3で流量を制御されなが
ら輸液チューブ17bへ送出されるが、この輸液チュー
ブ17bの前段に設置されたフィルタ20により異物が
除去される。したがって、ノズル17aから吐出される
洗浄薬液による新たな汚染が惹起される懸念がない。ま
た、バルブV3とフィルタ20との間には三方コック1
9が配され、ここからバルブV4を介してドレイン系統
に至る流路が分岐されている。このドレイン系統は、フ
ィルタの前段の流路を洗液を用いて洗浄するために設け
られているものである。この場合の洗液としては、洗浄
に用いるものと同じ洗浄薬液、もしくは純水を用いるこ
とができる。
【0060】実施例4 本実施例では、複数種類の洗浄薬液を同数の薬液供給系
統にて使用可能な洗浄部の構成例について、図8を参照
しながら説明する。
【0061】この装置では、薬液A,薬液B,薬液C・
・・と種類の異なる洗浄薬液ごとに専用の輸液チューブ
17bが用いられており、各輸液チューブ17bにおけ
る薬液の流量は各々の流路に配設されたバルブV5,V
6,V7・・・で調節される。また、各輸液チューブ1
7bを挿通する多関節ロボット11も、薬液の数と同数
だけ設置される。
【0062】これら複数の輸液チューブ17bの先端に
接続されたノズル17aは、前出の図5の(g)図に示
した様に、同一ウェハ面内の複数領域において所定の軌
跡を描くことができる。また、特にこれらの多関節ロボ
ット11をそれぞれ独立に制御可能な構成としておけ
ば、複数領域において各々別の軌跡を描くことも可能で
ある。なお、上記の薬液供給系統のひとつは、リンス液
を供給するものとしても良い。また、これら複数系統の
薬液供給系統の他に、図示されない薬液除去系統が設け
られていても、もちろん構わない。
【0063】実施例5 実施例4で前述した構成は、各洗浄薬液の供給量や走査
軌跡を独立に制御できる利点を有する反面、多関節ロボ
ット11を洗浄薬液の種類と同数要する等、装置構成が
複雑化、大型化する問題がある。しかし、複数の洗浄薬
液は、混合により成分同士の反応による洗浄能力の変化
や劣化を来さないものであれば、混合液として供給する
ことができる。そこで、本実施例では、複数種類の洗浄
薬液を共通の輸液チューブから供給可能な洗浄部の構成
例について、図9および図10を参照しながら説明す
る。
【0064】まず図9に、調合槽を含む薬液供給系統の
一例を示す。ここで、薬液A,薬液B,薬液C・・・は
各々バルブV5,V6,V7・・・により流量を制御さ
れながら調合槽21に投入され、この中で攪拌子22を
用いて十分に混合された後、バルブV8で吐出量を制御
されながらウェハW上へ供給される。上記調合槽21に
は、混合液を所定温度に維持するためのヒータ23が備
えられていても良い。また別の例として、図10に薬液
供給路を途中で合流させることにより混合液を調製す
る、より簡易な薬液供給系統を示す。ここでは、薬液
A,薬液B,薬液C・・・は各々バルブV5,V6,V
7・・・により流量を制御されながら送出されるが、各
々の流路は途中で合流され、輸液チューブ17bにつな
がる1本の共通流路となる。つまり、混合液は共通流路
の内部で調製される。この混合液は、バルブV8により
吐出量を制御されながらウェハW上へ供給される。上記
共通流路の中途部には、ヒータ23を設けて混合液の温
度制御を行うようにしても良い。
【0065】実施例6 本実施例では、洗浄薬液の供給と吸引とを一部共通の流
路を用いて行う装置構成について、図11および図12
を参照しながら説明する。
【0066】まず図11に、流路に接続された加圧ポン
プと吸引ポンプの作動を切り替えながら、複数種類の洗
浄薬液を輸液チューブ17b内に吸引する操作と吐出す
る操作とを逐次繰り返すことを可能とした洗浄部の構成
を示す。ここでは、加圧ポンプ25からノズル17aに
至る流路の中途部に三方コック24が配され、ここから
吸引ポンプ26に接続される流路が分岐されている。一
方、複数種類の薬液A,B,C・・・は各々バルブV
9、V10,V11・・・を介して薬液槽C1,C2,
C3・・・に供給されている。ノズル17aは、図示さ
れない多関節ロボットによりウェハWと各薬液槽C1,
C2,C3・・・との間を往復することができる。
【0067】かかる洗浄部を用いた洗浄方法は、概略以
下のとおりである。すなわち、まずノズル17aの先端
を各薬液槽C1,C2,C3・・・内のいずれかの薬液
に浸漬し、三方コック24を操作して吸引ポンプ26を
接続することにより、所定量の薬液を輸液チューブ17
b内に吸い上げる。続いて、ノズル17aをウェハW上
の所定領域へ移動させ、三方コック24を操作して加圧
ポンプ25を接続することにより、輸液チューブ17b
内の洗浄薬液S(符号Sは、ウェハW上に吐出された洗
浄薬液を表す。)を吐出する。
【0068】なお、上記複数の薬液のうちの少なくとも
一種類は、ウェハ汚染洗浄用の薬液ではなく、ノズル1
7aあるいは輸液チューブ17b洗浄用の洗液であって
も良い。
【0069】また、上記構成の変形例としては、図12
に示されるような混合薬液槽を用いる構成が考えられ
る。ここでは、上述のように薬液ごとに異なる薬液槽を
用意するのではなく、各薬液A,B,C・・・に共通の
混合薬液槽C4を設け、ノズル17aがウェハWと混合
薬液槽C4との間のみを往復するように構成する。この
構成は、複数種類の薬液を混合しても差し支えのない場
合に有効であり、装置の省スペース化に貢献する。
【0070】以上、本発明を6例の実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。たとえば、洗浄薬液の流路におけるドレ
イン系統,フィルタ,ヒータ等の部材は、図示しなかっ
た例においても適宜組み合わせて設置することができ
る。
【0071】また、本明細書では、半導体デバイス製造
を念頭において専ら半導体ウェハを洗浄の対象として説
明したが、本発明は液晶表示素子(LCD)基板の洗浄
等、ミクロン単位の汚染が問題とされるいかなるプロセ
スにも適用可能である。
【0072】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば汚染を拡大させることなく、目的とする汚染
にターゲットを絞って効果的な基板洗浄を行うことが可
能となる。このため、製造される半導体デバイスの信頼
性や歩留まりを著しく向上させることができる。しか
も、前段階の加工/処理を終了した後に一律に同一の洗
浄工程へウェハを搬入していた従来のプロセスに比較し
て、洗浄を要するウェハの枚数、洗浄薬液の所要量、洗
浄装置の必要台数、クリーン・ルーム内における洗浄装
置の占有面積、洗浄の所要時間をいずれも削減すること
ができる。これらは、具体的には洗浄薬液そのもののコ
ストの削減、廃液の減少や省エネルギー化による環境保
全性の向上、装置のランニング・コストの削減、作業安
全性の向上をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄方法のフローチャートである。
【図2】本発明の洗浄装置の一構成例を示すブロック図
である。
【図3】本発明の洗浄装置の洗浄部の要部を示す図であ
り、(a)図は概略斜視図、(b)図はさらにその一部
の側面図である。
【図4】本発明の洗浄薬液の供給/除去シーケンスを表
す概略斜視図である。
【図5】ウェハ表面への洗浄薬液の供給パターンを示す
平面図である。
【図6】薬液供給系統と薬液除去系統とで多関節ロボッ
トを共有する洗浄部の構成例を示す模式図である。
【図7】洗浄薬液の流路にフィルタと洗液用のドレイン
系統を接続した洗浄部の構成例を示す模式図である。
【図8】複数種類の洗浄薬液を同数の薬液供給系統にて
使用可能とした洗浄部の構成例を示す模式図である。
【図9】複数種類の洗浄薬液の混合液を調合槽内で調製
し、共通の輸液チューブから供給可能とした洗浄部の構
成例を示す模式図である。
【図10】複数種類の洗浄薬液の混合液を流路内で調製
し、共通の輸液チューブから供給可能とした洗浄部の構
成例を示す模式図である。
【図11】複数の薬液槽とウェハとの間を往復しながら
洗浄薬液の供給/吸引を流路の一部を共通に用いて行う
洗浄部の構成例を示す模式図である。
【図12】共通の混合薬液槽とウェハとの間を往復しな
がら洗浄薬液の供給/吸引を流路の一部を共通に用いて
行う洗浄部の構成例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置 2 測定部 3 解析評価部 4 洗浄部 7 コンピュータ 11,12 多関節ロボット 13 ウェハ・ステージ 17a,18a ノズル 17b,18b 輸液チューブ S (ウェハ上に吐出された)洗浄薬液 W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 B08B 3/00 B08B 11/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の前段階プロセスを終了した基板の
    汚染状態を測定する第1工程と、 前記基板の汚染状態を解析評価し、その結果にもとづい
    て最適な洗浄条件を決定する第2工程と、 前記洗浄条件にしたがって前記基板上の汚染発生領域の
    みを選択的に洗浄する第3工程とを有する洗浄方法にお
    いて、 前記第3工程における選択的な洗浄は、洗浄薬液の液滴
    を前記基板上で局所的に走査させた後、該液滴を除去す
    ることにより行う 洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記第2工程では洗浄不要な基板の選別
    も行う請求項1記載の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記第3工程における選択的な洗浄は、
    洗浄薬液を前記汚染発生領域に供給し、所定時間放置し
    た後、該洗浄薬液を除去することにより行う請求項1記
    載の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 前記洗浄薬液の除去を局所的な吸引によ
    り行う請求項1記載の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記第3工程における選択的な洗浄を、
    2種類以上の洗浄薬液の混合液を用いて行う請求項1記
    載の洗浄方法。
  6. 【請求項6】 前記第3工程における選択的な洗浄を、
    同一基板上の2カ所以上の汚染発生領域で同時的もしく
    は逐次的に行う請求項1記載の洗浄方法。
  7. 【請求項7】 所定の前段階プロセスを終了した基板の
    汚染状態を測定する測定部と、 前記基板の汚染状態を解析評価し、その結果にもとづい
    て最適な洗浄条件を決定する解析評価部と、 前記洗浄条件にしたがって前記基板上の汚染発生領域の
    みを選択的に洗浄する洗浄部とを備える洗浄装置におい
    て、 前記洗浄部は、前記汚染発生領域に局所的に洗浄薬液を
    供給する薬液供給手段を少なくとも1系統有し、 前記薬液供給手段は、前記洗浄薬液の液滴を前記基板上
    で走査させる走査手段 を少なくとも1系統有する洗浄装
    置。
  8. 【請求項8】 前記薬液供給手段は、2種類以上の洗浄
    薬液の混合液を供給する請求項7記載の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記洗浄部は、前記基板上に局所的に供
    給された前記洗浄薬液を洗浄終了後に吸引する薬液除去
    手段を少なくとも1系統備える請求項7記載の洗浄装
    置。
  10. 【請求項10】 前記洗浄部は、前記汚染発生領域への
    局所的な洗浄薬液の供給と洗浄後の該洗浄薬液の吸引と
    を少なくとも一部共通の流路を利用して行う薬液供給/
    吸引手段を少なくとも1系統備える請求項7記載の洗浄
    装置。
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