JP3421748B2 - 引戸の配線装置 - Google Patents

引戸の配線装置

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JP3421748B2
JP3421748B2 JP06299399A JP6299399A JP3421748B2 JP 3421748 B2 JP3421748 B2 JP 3421748B2 JP 06299399 A JP06299399 A JP 06299399A JP 6299399 A JP6299399 A JP 6299399A JP 3421748 B2 JP3421748 B2 JP 3421748B2
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宏次 大東
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院等で好適に用
いられ床レールを必要としない上吊り式の引戸におい
て、電気錠等の電気機器を有した引戸内に配線を導くた
めの配線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、引戸に電気錠等の電気機器を取付
ける場合、引戸が開成時に収納される戸袋を設け、戸袋
内に前記電気機器に電力を供給するための電気ケーブル
を配線するとともに、引戸の戸袋側の端縁である基端縁
から電気ケーブルを引戸内に導くようにしている。この
ような構造において、戸袋内に配線される電気ケーブル
は、引戸が全閉位置に位置する場合に届き得る長さに設
定されており、引戸が開成方向に移動するにしたがって
戸袋内で垂れ下がるような構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、戸袋の中で電気ケーブルが自在に動くた
め、引戸を動かす度に電気ケーブルが引戸に干渉し、電
気ケーブルが絡まったり断線等のトラブルが発生するお
それがある。しかも電気ケーブルを隠すための戸袋が必
要になり、設置場所の自由度や製品選択の範囲が狭まる
といった不都合もある。
【0004】一方、配線トラブルを解決する目的で、戸
袋内に引戸の動きに追随して動く配線ガイド部材を設
け、この配線ガイド部材に沿わせるように電気ケーブル
を配線したものも考えられているが、このようなもので
も、戸袋が必須である点を解決し得ない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、係る点に鑑
み、上吊り式の引戸においてレールを保持するためのレ
ール保持部に空間があることに着目してなされたもので
あって、このレール保持部内に配線ガイド部材を配設す
ることにより、戸袋を不要としながらも、配線を外部に
露出させることなく、しかも配線トラブルの発生を防止
できる引戸の配線装置を提供すべく図ったものである。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明に係る引戸の配
線装置は、上方に配設したレール保持部に支持させたレ
ールにより全閉位置と全開位置との間で水平スライド可
能に支持された上吊り式の引戸に適用されるものであっ
て、引戸内に導かれる電気ケーブルを、該引戸の外部に
おいて、添わせるようにして保持する変形可能な配線ガ
イド部材を設け、この配線ガイド部材を、前記レールを
保持するためのレール保持部内に配設し、配線ガイド部
材の一端を、引戸の基端側上端に設定した第1取付位置
に取付けて略水平に延出させて直線状部分を形成すると
ともに、その他端をレール保持部上壁であって全開位置
にある引戸の幅方向中間部に対応する部位に設定した第
2取付位置に取付けて略水平に延出させることによりレ
ール保持部の上壁に沿った直線状部分を形成してなり、
前記配線ガイド部材が、直線状姿勢からいずれか一方に
のみ湾曲可能に構成されたものであって、引戸を閉成方
向側に移動させると前記レール保持部の上壁に沿った直
線状部分の長さが短くなり、短くなった分だけ前記第1
取付位置から延びる直線状部分が長くなるように、引戸
の位置に対応し、かつ引戸のスライド動作に追随して変
形するものであることを特徴とする
【0007】このようなものであれば、引戸の外部に配
設される電気ケーブルが、配線ガイド部材に添うように
して保持され、レール保持部内に収納されるため、電気
ケーブルが引戸に干渉することなく断線等の配線に係る
トラブルを防止できる。また、戸袋を設けなくともよく
なるため、設置場所の自由度や製品選択の範囲を従来の
ものに比べて拡大できる。さらに、電気錠等の電気機器
を具備するタイプと具備しないタイプとの外観上の差を
ほとんどなくすことができるため、これらが混在するよ
うな配置にしても、均整がとれ、美しく仕上げることが
可能になる。
【0008】また、配線ガイド部材の一端を、引戸の基
端側上端に設定した第1取付位置に取付けて略水平に延
出させ、直線状部分を形成するとともに、その他端をレ
ール保持部上壁であって全開位置にある引戸の幅方向中
間部に対応する部位に設定した第2取付位置に取付けて
略水平に延出させ、レール保持部の上壁に沿った直線状
部分を形成して、前記配線ガイド部材が、引戸を閉成方
向側に移動させると前記レール保持部の上壁に沿った直
線状部分の長さが短くなり、短くなった分だけ前記第1
取付位置から延びる直線状部分が長くなるように、引戸
の位置に対応し、かつ引戸のスライド動作に追随して変
形するようにしているので、配線ガイド部材がレール保
持部内に配置されている戸車等の走行機構に干渉するこ
とを好適に防止することも可能になる。さらに、前記配
線ガイド部材が、直線状姿勢からいずれか一方にのみ湾
曲可能に構成されたものであるので、具体的に前記構成
を簡単に実現できる。一方、本発明に係る引戸の配線装
置の他の態様として、上方に配設したレール保持部に支
持させたレールにより全閉位置と全開位置との間で水平
スライド可能に支持された上吊り式の引戸に適用される
ものであって、引戸内に導かれる電気ケーブルを、該引
戸の外部において、添わせるようにして保持する変形可
能な配線ガイド部材を設け、この配線ガイド部材を、前
記レールを保持するためのレール保持部内に配設し、配
線ガイド部材の一端を、引戸の基端側上端に設定した第
1取付位置に取付けて略水平に延出させて直線状部分を
形成するとともに、その他端をレール保持部上壁であっ
て全開位置にある引戸の幅方向中間部に対応する部位に
設定した第2取付位置に取付けて略水平に延出させるこ
とによりレール保持部の上壁に沿った直線状部分を形成
して、前記配線ガイド部材が、引戸を閉成方向側に移動
させると前記レール保持部の上壁に沿った直線状部分の
長さが短くなり、短くなった分だけ前記第1取付位置か
ら延びる直線状部分が長くなるように、引戸の位置に対
応し、かつ引戸のスライド動作に追随して変形するもの
であることを特徴とするものが挙げられる。このような
態様によっても、上述したような構成を実現できる。さ
らに、本発明に係る引戸の配線装置の他の態様として、
上方に配設したレール保持部に支持させたレールにより
全閉位置と全開位置との間で水平スライド可能に支持さ
れた上吊り式の引戸に適用されるものであって、引戸内
に導かれる電気ケーブルを、該引戸の外部において、添
わせるようにして保持する変形可能な配線ガイド部材を
設け、この配線ガイド部材を、前記レールを保持するた
めのレール保持部内に配設し、配線ガイド部材の一端
を、引戸の上端に設定した第1取付位置に取付けて略水
平に延出させて直線状部分を形成するとともに、その他
端をレール保持部上壁に設定した第2取付位置に取付け
て略水平に延出させることによりレール保持部の上壁に
沿った直線状部分を形成してなり、前記配線ガイド部材
が、直線状姿勢からいずれか一方にのみ湾曲可能に構成
されたものであって、引戸のスライド動作に追随して変
形するものであることを特徴とするものも挙げられる。
このような態様によっても、上述したような構成を実現
できる。
【0009】このようなものにおいて、配線ガイド部材
を極力短く構成するためには、その一端を引戸の基端側
上端に設定した第1取付位置に取付け、その他端をレー
ル保持部上壁であって全開位置にある引戸の幅方向中間
部に対応する部位に設定した第2取付位置に取付けると
ともに、これら第1取付位置及び第2取付位置から側方
であって同方向に延出するように設定しておくことが好
ましい。
【0010】配線ガイド部材の具体的実施態様として
は、配線ガイド部材が、直列に連結された複数の単位ガ
イドからなるものであり、隣接する単位ガイド同士が所
定角度範囲内で互いに回動自在に連結されたものである
ことが望ましい。種々の幅の引戸に対しても同部品で対
応できるようにするには、単位ガイド同士が着脱可能に
連結されているものが好適である。
【0011】配線ガイド部材に電気ケーブルを保持させ
るための配線作業を簡単化するとともに、電気ケーブル
を好適に保護するには、配線ガイド部材が筒状体であ
り、その内周に電気ケーブルを貫通させるようにして保
持するものであることが望ましい。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。本実施例の引戸2は、床レールを必要と
しない上吊り式のものであって、図1、図2に示すよう
に、間仕切壁Mに設けられた戸口Kを開閉するために、
その上方に配設したレール保持枠5に支持させたレール
1(同図中図示されていない)により、その戸先2b
が、戸口Kを形成する戸先枠K1に当接して戸口Kを閉
成する全閉位置Cと、戸口Kを開成する全開位置Oとの
間で水平スライド可能に支持されている。
【0013】レール1は、図3〜図5に示すように、水
平部11とその両側縁から上方に立設した立設部12、
13を具備する上方に開口した長尺チャネル状部材とに
より構成されているもので、戸口Kと天井面との間に形
成される欄間部Rに取着したレール保持部5に、内側の
立設部13を密着させるようにして、その長手方向を水
平方向に一致させて収容されている。しかして、その長
さは、引戸2の全閉位置Cから全開位置Oに亘ってその
上方に位置する程度に設定されている。
【0014】レール保持部5は、同じく図3〜図5に示
すように、間仕切壁Mの面板方向に沿って外向きに開口
する長尺チャネル状部材により構成されている本体51
と、この本体51の開口を覆うためのカバー体52から
なる。本体51は、前記開口に対向する側壁51aとそ
の上縁及び下縁から側方にそれぞれ延出した上壁51b
及び下壁51cから構成されており、その長手方向を水
平方向に一致させるようにして側壁51aを欄間部Rに
ねじ止めされている。カバー体52はメンテ時等に外す
ことを考えて、本体51の開口に着脱可能に取付けてあ
る板状部材である。
【0015】引戸2は、図3、図4にその内部構造を示
すように、枠材21により外殻を形成されている。そし
て、戸先2b側の枠材内面と上側の枠材内面には配線用
補強枠24、23がそれぞれ添接され、戸尻側の枠材内
面にはバランサー用補強枠22が添接されている。ま
た、引戸2の上端2aであって両端近傍には、L字型の
戸車保持金具61、62を介して戸車6がそれぞれ枢支
されている。そして、この戸車6がレール1を構成する
外側立設部12の上端縁部にその外周溝6aを係合させ
るようにして転動し、引戸2はスライド移動する。
【0016】さらにこの引戸2には、減速装置7、自閉
装置8及び全開ストッパ機構9が設けられている。減速
装置7は、戸先2b側の戸車保持金具61に取付けたシ
リンダ保持金具71に、ロッド72aを戸先2b側に突
出させるように保持させたエアシリンダ72と、レール
保持部5内に配設され、引戸2が全閉位置Cに近づいた
所定位置で前記ロッド72aの先端に当接するストッパ
73とからなる。そして、このエアシリンダ72がダン
パの役目を果たして、引戸2が閉まる際に、その戸先2
bが戸先枠K1に勢いよく当接するのを防止する役割を
果たす。自閉装置8は、紐部材81の一端を戸先枠K1
に取付けるとともに、他端を引戸2の上端部戸尻側に設
けたプーリ82を介してバランサー錘83に取付け、こ
のバランサー錘83を引戸2のバランサー用補強枠22
内に垂下させてなるもので、外力が作用しなければこの
バランサー錘83により自動的に引戸2を全閉位置Cに
移動させる。全開ストッパ機構9は、自閉装置8の機能
をキャンセルし、引戸2を全開位置Oで保持しておきた
い要請から設けられたもので、戸尻側の戸車保持金具6
2に配設され全開位置Oにおいて戸車6を回動不能にロ
ックし、引戸2を全開位置Oに保持する。また、全閉位
置Cで戸口開口縁K1に当接する引戸2の先端縁2bに
はゴム製の緩衝体Gが配設されており、指詰め等の危険
を防止している。
【0017】係る構成において、本実施例では電気信号
により施錠及び解錠が可能な電気錠EKを引戸2に設け
るとともに、この電気錠EKに電力及び電気信号を供給
するための電気ケーブル3を引戸2の外部において保持
すべく、変形可能な配線ガイド部材4をレール保持部5
内に配設している。詳述すると配線ガイド部材4は、図
3、図4、図6、図7等に示すように、互いに回動可能
に直列に連結された複数の単位ガイド41からなるもの
で、その長さを最短にすべく、一端を引戸2の上端であ
って基端側に設定した第1取付位置Pに取着し、他端を
レール保持部上壁51であって全開位置Oにある引戸2
の幅方向中間部の上方に対応する部位に設定した第2取
付位置Qに取着している。なお、前記基端側とは基端近
傍も含む意味である。
【0018】各単位ガイド41は、図8に示すように、
樹脂からなる断面矩形状の筒状体であり、対向する壁部
41aの一端部にそれぞれ設けた軸孔41bに、隣接す
る単位ガイド41を構成する壁部41aの他端部に設け
た軸41cを回動可能に支持させることによって、隣接
する単位ガイド41同士を所定角度範囲内で互いに回動
自在に連結してある。ここで所定角度範囲とは、隣接す
る単位ガイド41同士が直線状姿勢となる状態から、一
方に略45°屈曲させ得る範囲である。本実施例では壁
部41aの他端から突出させた係合爪41f、41g
が、壁部41a内面に形成した係止段部41d、41e
にそれぞれ係止されることで回動範囲を規制している。
したがって、この配線ガイド部材4を全体としてみると
直線状姿勢からいずれか一方にのみ湾曲し得るものとな
る。また、隣接する単位ガイド41同士は着脱可能に連
結されており、配線ガイド部材4の長さを自在に変化さ
せ得るように構成されている。
【0019】係る配線ガイド部材4は、第1取付位置P
において、戸先2b側の戸車保持金具61の外側方に一
体に設けられ引戸2の上端2aから上方に突出したガイ
ド取付金具63の上端部に、戸先枠K1とは反対方向に
向かって略水平に延出するように取付けられている。一
方、第2取付位置Qにおいて配線ガイド部材4は、レー
ル保持部5の上壁51bであって全開位置Oにある引戸
2の幅方向中間部の上方に対応する部位に、戸先枠K1
とは反対方向に向かって略水平に延出するように取付け
られている。また、第1取付位置Pから延出された配線
ガイド部材4は、上方へのみ湾曲可能なように設定して
ある。
【0020】電気ケーブル3は、図3、図4に示すよう
に、引戸2に配設された電気錠EKにその一端を接続さ
れ、その他端は、引戸2の内部を通って、引戸上端2a
であって戸尻側の戸車保持金具62を取付けた部位に設
けた開口から引戸外部に引き出され、配線ガイド部材4
の内周を貫通して、レール保持部5の上壁51bであっ
て第2取付位置Qに開口させた開口からレール保持部5
の外部に引き出されている。なお、引戸2内において電
気ケーブル3は、配線用補強枠23、24に沿って配設
されている。
【0021】このように構成した本実施例によれば、配
線ガイド部材4の姿勢が、引戸2の動きに追随して変化
する。具体的には、全開位置Oにおいては、図4、図7
に示すように、配線ガイド部材4は、第1取付位置Pか
ら戸先枠K1方向とは反対方向に延出された後、すぐに
上方に向かって湾曲するとともに直立し、レール保持部
5の上壁51b近傍で戸先枠K1方向に向かって湾曲し
た後、レール保持部5の上壁51bに沿って直線状に延
び、第2取付位置Qに至る。しかして、引戸2を全開位
置Oから閉成方向側に移動させると、レール保持部5の
上壁51bに沿った直線状部分4aの長さが短くなると
ともに、短くなった分だけ第1取付位置Pから戸先枠K
1とは反対方向に延びる直線状部分4bが長くなる。引
戸2が全閉位置Cに至った状態では、図3、図6に示す
ように、第1取付位置Pから延びる直線状部分4bの長
さが最大となり、第2取付位置Qから延びる直線状部分
4aの長さが最小となる。このように配線ガイド部材4
は、戸車6や戸車取付金具61、62等のレール保持部
5内に配設された種々の機器に干渉することなく、これ
らの回りに沿ってその姿勢を変化させる。
【0022】したがって、本実施例によれば、引戸2の
外部に配設される電気ケーブル3が、レール保持部5内
に収納された配線ガイド部材4に保持されるため、戸袋
を設けずともよくなり、設置場所の自由度や製品選択の
範囲を従来のものに比べて拡大できる。また、配線ガイ
ド部材4の一端を、引戸2の基端側上端に設定した第1
取付位置Pに取付けて略水平に延出させ、直線状部分4
bを形成するとともに、その他端をレール保持部5の上
壁51bであって全開位置Oにある引戸2の幅方向中間
部に対応する部位に設定した第2取付位置Qに取付けて
略水平に延出させ、レール保持部5の上壁51bに沿っ
た直線状部分4aを形成して、配線ガイド部材4の姿勢
が、引戸2を閉成方向側に移動させると前記レール保持
部5の上壁51bに沿った直線状部分4aの長さが短く
なり、短くなった分だけ前記第1取付位置Pから延びる
直線状部分4bが長くなるように、引戸2の位置に対応
し、かつ引戸2の動きに追随して変化し、各姿勢におい
て配線ガイド部材4がレール保持部5内に配置されてい
る戸車6等の走行機構に干渉しないように設定してある
ため、断線等の配線に係るトラブルを好適に防止でき
る。さらに、電気錠EK等の電気機器を具備するタイプ
と具備しないタイプとの外観上の差をほとんどなくすこ
とができるため、これらが混在するような配置にして
も、均整をとり美しく仕上げることが可能になる。
【0023】加えて、単位ガイド41同士が着脱可能に
連結されており、その長さを自在に変えられるため、種
々の幅の引戸2に対しても同部品で対応できる。また配
線ガイド部材4が電気ケーブル3に外嵌するため、電気
ケーブル3を適切に保護できるだけでなく、配線ガイド
部材4に電気ケーブル3を貫通させればよいだけなど
で、配線作業が簡単なものとなる。
【0024】なお、本発明は上記実施例に限られるもの
ではない。例えば、配線ガイド部材の一端を戸車保持金
具61に取り付けても構わない。この場合であれば第1
取付位置は戸車保持金具61の取付位置とみなすことが
できる。また、配線ガイド部材の最短化を図るために
は、第1取付位置を引戸の上端であって先端側に設定
し、第2取付位置をレール保持部上壁であって全開位置
にある引戸の幅方向中間部の上方に対応する部位に設定
しても構わない。さらに、第2取付位置は、前記実施例
の位置よりも、戸先側であればレール保持部上壁の任意
の位置に設定してもよい。このことは、電気配線が上記
範囲内のいずれの場所から引出されても配線ガイド部材
を長くしさえすれば対応できることを示している。また
本発明は、電気錠のみならず、全開ストッパ機構等、引
戸内に種々設け得る電気機器への配線が可能であるのは
言うまでもない。
【0025】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0026】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明によれば、
引戸の外部に配設される電気ケーブルが、配線ガイド部
材に添うようにして保持され、レール保持部内に収容さ
れるため、電気ケーブルが引戸に干渉することなく断線
等の配線に係るトラブルを防止できる。また、戸袋を設
けずともよくなるため、設置場所の自由度や製品選択の
範囲を従来のものに比べて拡大できる。さらに、電気錠
等の電気機器を具備するタイプと具備しないタイプとの
外観上の差をほとんどなくすことができるため、これら
が混在するような配置にしても、均整をとり美しく仕上
げることが可能になる。
【0027】配線ガイド部材の姿勢を、引戸の位置に対
応した所定の姿勢となるように引戸の動きに追随して変
化するように構成しておけば、配線ガイド部材がレール
保持部内で自在に動き回るなどして戸車等の走行機構に
干渉することを好適に防止することができる。係る構成
は、配線ガイド部材を、直線状姿勢からいずれか一方に
のみ湾曲可能に構成しておくことにより、簡単に実現化
することができる。
【0028】また、配線ガイド部材が、その一端を引戸
の基端側上端に設定した第1取付位置に取付けられ、そ
の他端をレール保持部上壁であって全開位置にある引戸
の幅方向中間部に対応する部位に設定した第2取付位置
に取付けられており、これら第1取付位置及び第2取付
位置から引戸のスライド方向であって同じ向きに延出す
るように設定されているものであれば、配線ガイド部材
を可及的に短く設定することができ、ひいては電気ケー
ブルの長さの短縮化を図ることができる。
【0029】配線ガイド部材が、直列に連結された複数
の単位ガイドからなるものであり、隣接する単位ガイド
同士が所定角度範囲内で互いに回動自在に連結されたも
のであれば、上記構成を容易に実現でき、またこの場合
に単位ガイド同士を着脱可能に連結したものとしておけ
ば、種々の幅の引戸に対しても同部品で容易に対応でき
る。
【0030】配線ガイド部材が筒状体であり、その内周
に電気ケーブルを貫通させるようにして保持するもので
あれば、配線ガイド部材に電気ケーブルを保持させるた
めの配線作業を簡単化するとともに、電気ケーブルを好
適に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における引戸が全閉位置にあ
る状態を示す全体正面図。
【図2】同実施例における引戸が全開位置にある状態を
示す全体正面図。
【図3】同実施例におけるレール保持部の内部構造を示
す正面図。
【図4】同実施例におけるレール保持部の内部構造を示
す正面図。
【図5】図4におけるA−A線端面図。
【図6】同実施例における配線ガイド部材を示す全体斜
視図。
【図7】同実施例における配線ガイド部材を示す全体斜
視図。
【図8】同実施例における単位ガイドを示す全体斜視
図。
【符号の説明】
1…レール 2…引戸 3…電気ケーブル 4…配線ガイド部材 41…単位ガイド 5…レール保持部 51b…上壁 C…全閉位置 O…全開位置 P…第1取付位置 Q…第2取付位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−333951(JP,A) 特開 平7−255116(JP,A) 特開 平5−15039(JP,A) 特開 平8−13948(JP,A) 実開 平7−6486(JP,U) 実開 平6−20848(JP,U) 実開 昭62−154684(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 7/28 H05K 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方に配設したレール保持部に支持させた
    レールにより全閉位置と全開位置との間で水平スライド
    可能に支持された上吊り式の引戸に適用されるものであ
    って、 引戸内に導かれる電気ケーブルを、該引戸の外部におい
    て、添わせるようにして保持する変形可能な配線ガイド
    部材を設け、この配線ガイド部材を、前記レールを保持
    するためのレール保持部内に配設し、 配線ガイド部材の一端を、引戸の基端側上端に設定した
    第1取付位置に取付けて略水平に延出させて直線状部分
    を形成するとともに、その他端をレール保持部上壁であ
    って全開位置にある引戸の幅方向中間部に対応する部位
    に設定した第2取付位置に取付けて略水平に延出させる
    ことによりレール保持部の上壁に沿った直線状部分を形
    成してなり、 前記配線ガイド部材が、直線状姿勢からいずれか一方に
    のみ湾曲可能に構成されたものであって、引戸を閉成方
    向側に移動させると前記レール保持部の上壁に沿った直
    線状部分の長さが短くなり、短くなった分だけ前記第1
    取付位置から延びる直線状部分が長くなるように、引戸
    の位置に対応し、かつ引戸のスライド動作に追随して変
    形するものであることを特徴とする 配線装置。
  2. 【請求項2】上方に配設したレール保持部に支持させた
    レールにより全閉位置と全開位置との間で水平スライド
    可能に支持された上吊り式の引戸に適用されるものであ
    って、 引戸内に導かれる電気ケーブルを、該引戸の外部におい
    て、添わせるようにして保持する変形可能な配線ガイド
    部材を設け、この配線ガイド部材を、前記レールを保持
    するためのレール保持部内に配設し、 配線ガイド部材の一端を、引戸の基端側上端に設定した
    第1取付位置に取付けて略水平に延出させて直線状部分
    を形成するとともに、その他端をレール保持部上壁であ
    って全開位置にある引戸の幅方向中間部に対応する部位
    に設定した第2取付位置に取付けて略水平に延出させる
    ことによりレール保持部の上壁に沿った直線状部分を形
    成してなり、 前記配線ガイド部材が、引戸を閉成方向側に移動させる
    と前記レール保持部の 上壁に沿った直線状部分の長さが
    短くなり、短くなった分だけ前記第1取付位置から延び
    る直線状部分が長くなるように、引戸の位置に対応し、
    かつ引戸のスライド動作に追随して変形するものである
    ことを特徴とする 配線装置。
  3. 【請求項3】上方に配設したレール保持部に支持させた
    レールにより全閉位置と全開位置との間で水平スライド
    可能に支持された上吊り式の引戸に適用されるものであ
    って、 引戸内に導かれる電気ケーブルを、該引戸の外部におい
    て、添わせるようにして保持する変形可能な配線ガイド
    部材を設け、この配線ガイド部材を、前記レールを保持
    するためのレール保持部内に配設し、配線ガイド部材の一端を、引戸の上端に設定した第1取
    付位置に取付けて略水平に延出させて直線状部分を形成
    するとともに、その他端をレール保持部上壁に設定した
    第2取付位置に取付けて略水平に延出させることにより
    レール保持部の上壁に沿った直線状部分を形成してな
    り、 前記配線ガイド部材が、直線状姿勢からいずれか一方に
    のみ湾曲可能に構成されたものであって、引戸のスライ
    ド動作に追随して変形するものであることを特徴とする
    配線装置。
  4. 【請求項4】配線ガイド部材の一端を、引戸の基端側上
    端に設定した第1取付位置に取付けるとともに、その他
    端をレール保持部上壁であって全開位置にある引戸の幅
    方向中間部に対応する部位に設定した第2取付位置に取
    付け、前記配線ガイド部材を前記第1取付位置及び第2
    取付位置から引戸のスライド方向であって同じ向きに延
    出するように設定している請求項1または3記載の配線
    装置。
  5. 【請求項5】配線ガイド部材が、直列に連結された複数
    の単位ガイドからなり、隣接する単位ガイド同士が所定
    角度範囲内で互いに回動自在に連結されたものである
    求項1、3または4記載の配線装置。
  6. 【請求項6】単位ガイド同士が着脱可能に構成されてい
    る請求項5記載の配線装置。
  7. 【請求項7】配線ガイド部材が筒状体であり、その内周
    に電気ケーブルを貫通させるようにして保持するもので
    ある請求項1、2、3、4、5または6記載の配線装
    置。
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