JP3421579B2 - 空気清浄機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【発明の属する技術分野】本発明は、オフィスやレスト
ラン等で発生する煙草の煙や悪臭を除去する空気清浄機
に関する。

【従来の技術】オフィス、レストラン、遊戯施設等で発
生する煙草の煙や悪臭を除去する空気清浄機で、電気集
塵装置を用いたものとして、例えば登録実用新案第３０
３３８５９号公報に示されるものがあり、この種電気集
塵装置を用いるものでは、上記公報の図１８中にも示さ
れる様な集塵装置に高電圧を供給する為の高電圧直流電
源用の回路部品を設けている。一方、上記回路部品は、
塵埃から保護すべく略密閉されたケースに収納する場合
が多く、この場合には放熱不足により回路部品の耐久性
能の低下を招くという問題があり、又、ケースから露出
させると、循環空気に含まれる塵埃が付着して蓄積さ
れ、リーク電流による誤動作を生じる等の問題がある。

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、集塵
装置に高電圧を印加する高電圧発生基板の温度上昇や塵
埃の蓄積による誤動作を防止する事を目的とするもので
ある。

【課題を解決するための手段】本発明は、外装ケースの
適所に吸気孔と吹出孔を開口すると共に、外装ケース内
に吸気孔と吹出孔とを連通する通気路を区画形成し、か
つこの通気路内に電子荷電式の集塵ユニットと送風機を
配設したものにおいて、この送風機の電動機付近の通風
量が少ない部分に、集塵ユニットに放電用の高電圧を供
給する高電圧発生基板を配置したものである。又本発明
は、上記外装ケースをやや偏平な直方体状に形成し、そ
の底面中央部に上記吸気孔を開口し、同ケースの相対向
する左右両側面の底面寄りに上記吹出孔を開口すると共
に、上記集塵ユニットを上記吸気孔の上方に、上記送風
機を上記集塵ユニットの両側であって吹出孔との間に配
設し、上記送風機は、クロスフロー型ファンの少なくと
も一端に電動機が連結されたものであり、この電動機の
上方に上記高電圧発生基板を配置したものである。

【発明の実施の形態】本発明の実施例を先ず図１及び図
２に基づき説明すると、１は例えば家屋の天井２等に装
着する空気清浄機で、やや偏平で直方体状外装ケース３
の底面略中央部に吸気孔４を開口し、かつこの吸気孔に
は、板金にメッシュ状に多数の通気孔５…を穿孔したカ
バー６、６を着脱自在に装着していると共に、左右両側
面の底面寄りに吹出口７、７を開口し、これら吹出口の
吹出し面にはグリル用の金網８、８を装着し、この金網
の内側に活性炭素繊維等から成る脱臭フィルター９、９
を装着している。又上記外装ケース３内中央部の上記吸
気孔４の上部には、前後に一対の電気集塵方式の集塵ユ
ニット１０、１０を並設して内蔵し、又この集塵ユニッ
トと外装ケース３間に、上記吸気孔４と吹出口７、７と
を連通する通気路１１を区画形成し、かつこの通気路内
の上記集塵ユニット１０、１０の両側にクロスフロー型
の送風機１２、１２を装着し、この送風機の運転によ
り、室内空気を上記吸気孔４より集塵ユニット１０、１
０内に吸引して通過した後、通気路１１を経て吹出口
７、７より脱臭フィルター９、９を介して室内に循環す
る様に構成している。一方上記集塵ユニット１０は、マ
トリクス状に配置した多数のニードル電極１３…間にス
テンレス板等にて形成した格子状の対向電極１４…を挿
入装着して構成している。上記送風機１２、１２は、周
知のクロスフロー型の中空円筒状ファン１５、１５の一
端に電動機１６、１６を連結して構成し、かつ上記ファ
ン１５、１５の周囲にケーシング１７、１７を設けてい
る。従って、上記送風機１２、１２の作動時には、室内
空気がカバー６を介して吸気孔４より吸引された後、集
塵ユニット１０、１０のニードル電極１３…と対向電極
１４…の間を通過して浄化され、次いで、通気路１１を
経た後吹出口７、７より脱臭フィルター９、９を介して
再び室内に排出されるものである。１８は上記外装ケー
ス３内の上記電動機１６のどちらか一方の上方の上記フ
ァン１５、１５の作用による通風量が少ない部分に配設
した高電圧発生基板で、上記集塵ユニット１０、１０の
ニードル電極１３…と対向電極１４…の間にコロナ放電
用の高電圧を印加供給するもので、トランス等の回路部
品１９…を外装ケース３内に露出して配置している。上
記実施例では、集塵ユニット１０、１０を通過した室内
空気は、そのまま送風機１２、１２のケーシング１７、
１７内に吸引されて吹出口７、７より室内に排出される
為、集塵ユニット１０、１０を通過した室内空気が高電
圧発生基板１８部分に流れることはなく、これにより、
室内空気中に含まれる塵埃が高電圧発生基板１８の回路
基板１９…に付着してリーク電流が発生することはな
い。又上記実施例では、電動機１６上方の、集塵ユニッ
ト１０、１０からファン１５、１５に至る通気路１１を
形成する為の遊休空間を利用して高電圧発生基板１８を
配置しているので、この基板配置用のスペースや収納ケ
ースを設ける必要がなく、コストの低減を計る事が出来
るものである。

【発明の効果】本発明の構成により、集塵ユニットに放
電用の高電圧を供給する高電圧発生基板を、送風機の電
動機付近の通風量が少ない部分に配置したことで、高電
圧発生基板を密閉ケースに収納することなく、空気中に
含まれる塵埃の付着を防止することができ、これによ
り、回路部品の温度上昇による耐久性能の低下や、塵埃
の付着による故障を防止する事が出来るものである。又
本発明の構成により、外装ケース内の集塵ユニットから
送風機に至る通気路を形成する為の遊休空間を利用して
高電圧発生基板を配設したことで、この高電圧発生基板
を配置するスペースを確保する必要がなく、空気清浄機
本体の小型化等によるコストダウンを計る事が出来るも
のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による空気清浄機の実施例を示す底面図
である。

【図２】図１中のＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

３ 外装ケース ４ 吸気孔 ７ 吹出孔 １０ 集塵ユニット １１ 通気路 １２ 送風機 １６ 電動機 １８ 高電圧発生基板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 典昭 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥 取三洋電機株式会社内 (72)発明者 松田 隆 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥 取三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平４−363159（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B03C 3/00 - 3/88

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外装ケースの適所に吸気孔と吹出孔を開
   口すると共に、上記外装ケース内に上記吸気孔と吹出孔
   とを連通する通気路を区画形成し、かつこの通気路内に
   電子荷電式の集塵ユニットと送風機を配設したものにお
   いて、この送風機の電動機付近の通風量が少ない部分
   に、上記集塵ユニットに放電用の高電圧を供給する高電
   圧発生基板を配置した事を特徴とする空気清浄機。
2. 【請求項２】 上記外装ケースをやや偏平な直方体状に
   形成し、その底面中央部に上記吸気孔を開口し、同ケー
   スの相対向する左右両側面の底面寄りに上記吹出孔を開
   口すると共に、上記集塵ユニットを上記吸気孔の上方
   に、上記送風機を上記集塵ユニットの両側であって吹出
   孔との間に配設し、上記送風機は、クロスフロー型ファ
   ンの少なくとも一端に電動機が連結されたものであり、
   この電動機の上方に上記高電圧発生基板を配置した事を
   特徴とする、上記請求項１に記載の空気清浄機。