JP3420884B2 - 3次元形状モデルの自由形状変形方法、画像合成装置及び情報記憶媒体 - Google Patents

3次元形状モデルの自由形状変形方法、画像合成装置及び情報記憶媒体

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JP3420884B2
JP3420884B2 JP15150796A JP15150796A JP3420884B2 JP 3420884 B2 JP3420884 B2 JP 3420884B2 JP 15150796 A JP15150796 A JP 15150796A JP 15150796 A JP15150796 A JP 15150796A JP 3420884 B2 JP3420884 B2 JP 3420884B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3次元形状モデルの
自由形状変形方法及び画像合成装置に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】従来、3
次元形状モデルを自由に変形させる技術が公知である。
このような技術として米国特許第4,821,214号
公報に記載の方法や、「情報処理学グラフィックスとC
AD研究会報 52−8」に記載の方法が公知である。
【0003】これらに記載の方法では、先ず、変形させ
る3次元形状モデルを取り囲むように平行6面体状の3
次元立体格子を配置し、各格子点の位置に制御点を配置
する。そして、それらの制御点群に対する3次元形状モ
デルの相対的位置を導出する。その後、制御点の位置を
移動させてから、移動後の制御点群に対して既に導出し
た相対的位置に基づいて前記3次元形状モデルを再配置
する。こうして、3次元形状モデルの自由形状変形を実
現している。
【0004】しかし、これらに記載の方法によれば、3
次元立体格子の各格子点に配置される制御点に基づいて
変形処理を行うため、格子の分割数を増加させれば、そ
れに応じて計算量が増加し、リアルタイムな処理を必要
とするゲーム装置などの用途には不向きであるといった
問題がある。また、変形を指定するための制御点が3次
元立体格子状に配置されているため、制御点の変位によ
る変形の指定が煩雑であるという問題がある。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、変形のための計算量を削減可能で変形の指定が容易
な3次元形状モデルの自由形状変形方法、画像合成装置
及び情報記憶媒体を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、3次元形状モ
デルの自由形状変形方法であって、該3次元形状モデル
に属する位置ベクトルRの絶対座標データを取得するス
テップと、該3次元形状モデルの周囲に配置され、3次
元表面格子を形成し、該3次元形状モデルの変形を制御
する、{(L+1)×M}個の制御点群の各位置ベクト
ルPij(i=0〜M−1,j=0〜L)の絶対座標デー
タを取得するステップと、該3次元形状モデルに属する
前記位置ベクトルRの局所座標データ(ξ,η,ζ)
を、前記制御点群の各位置ベクトルPijの絶対座標デー
タと、前記3次元形状モデルに属する前記位置ベクトル
Rの絶対座標データと、下記の(4)式と、に基づいて
導出し、記憶するステップと、前記制御点群のうちの少
なくとも一つの制御点を変位させて前記3次元形状モデ
ルの変形を指定するステップと、変位後の前記制御点群
の各位置ベクトルPijの絶対座標データと、前記位置ベ
クトルRの局所座標データ(ξ,η,ζ)と、下記の
(4)式と、に基づいて、変形後の前記位置ベクトルR
の絶対座標データを導出するステップと、を含むことを
特徴とする。
【0007】
【数7】 ここで、fij(ξ,η,ζ)は、ξ,η,ζについての
連続関数を表し、特に、変形前後の前記制御点群の各位
置ベクトルPi'j'の位置の局所座標データ(ξi'j',η
i'j',ζi'j')の代入に対して、
【数8】 を満たすものとする。
【0008】本発明によれば、変形される3次元形状モ
デルの周囲に{(L+1)×M}個の制御点を配置し、
該制御点により(L+1)×Mの3次元表面格子を形成
する。
【0009】そして、3次元形状モデルに属する位置ベ
クトルRの絶対座標データを取得し、また、前記制御点
の絶対座標データを取得する。
【0010】そして、それらのデータと上記(4)式と
に基づいて、前記位置ベクトルRの局所座標データ
(ξ,η,ζ)を導出し、記憶する。
【0011】その後、前記制御点の内の少なくとも一つ
の制御点を変位させて前記3次元形状モデルの変形を指
定し、変位後の位置ベクトルPijの絶対座標データと、
既に導出して記憶した前記位置ベクトルRの局所座標デ
ータ(ξ,η,ζ)と、上記(4)式と、に基づいて変
形後の前記位置ベクトルRの絶対座標データを導出す
る。
【0012】こうして、導出された変形後の位置ベクト
ルRの絶対座標データに基づいて画像を合成すれば、変
形後の3次元形状モデルの画像を得ることができる。
【0013】ここで、上記(4)式は(5)式を満足す
る、ξ,η,ζについての連続関数である。(4)式は
前記位置ベクトルRを前記位置ベクトルPijの線形和と
して表現しており、その各係数が位置ベクトルRの局所
座標データ(ξ,η,ζ)の関数fij(ξ,η,ζ)で
与えられる。こうすれば、局所座標データ(ξ,η,
ζ)は前記制御点に対する位置ベクトルRの位置の相対
的位置を表す情報として与えられる。
【0014】従って、前記位置ベクトルPijの位置を変
位させた場合に、既に求めた相対的位置を表す情報であ
る局所座標データ(ξ,η,ζ)を用いて、再び、前記
(4)式による演算を行えば、変位後の制御点に対応し
た変形後の位置ベクトルRの絶対座標データを求めるこ
とができる。
【0015】また、式(5)を満足するように関数fij
(ξ,η,ζ)を定めることによって、各制御点の位置
と同位置の位置ベクトルRは、変形後も、変位後の制御
点の位置に移動することになる。こうすれば、制御点に
よって形成される3次元表面格子の内側に位置する位置
ベクトルRは変形後も変位後の3次元表面格子の内側に
位置することになり、制御点の変位指定の際に、変形後
の3次元形状モデルの形態の予測が容易となる。
【0016】本発明によれば、これらの効果に加えて、
前記制御点を、3次元立体格子ではなく、3次元表面格
子を形成するように、配置しているため、変形を指定す
るために変位指定する制御点の数を少なくすることがで
きる。このため、変位指定を比較的容易に行うことがで
きるとともに、変形のための演算を少量化することがで
きる。
【0017】また、本発明によれば、前記制御点の変形
前の初期位置は任意に設定することができるため、変形
目的の3次元形状モデルの形状に応じて適切な位置に制
御点を配置することができる。そして、この結果、3次
元形状モデルと制御点との乖離を小さなものとすること
ができ、制御点の変位に対する3次元形状モデルの変形
を高応答なものとすることができる。
【0018】尚、本発明において、前記3次元形状モデ
ルをポリゴン又は曲面の組み合わせにより形成し、前記
位置ベクトルRを該ポリゴンの頂点位置又は該曲面の制
御点位置に定めることとしてもよい。
【0019】3次元表面格子の制御点を変位させること
で、曲面の組合せにより表された3次元形状モデルを変
形させる場合には、3次元表面格子の制御点の変位によ
り曲面の制御点を変位させ、変位した曲面の制御点によ
り変形後の曲面の形を決めてやればよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】本実施例では、図1に示す3次元形状モデ
ルの自由形状変形方法について説明する。同図に示す3
次元形状モデルはポリゴンの組み合わせにより形成され
ており、その形状及び位置は、例えば同図中の点R等、
該3次元形状モデルを構成するポリゴンの各頂点の絶対
座標データにより特定されている。また、本実施例にお
いては、特に、前記3次元形状モデルの周囲に{(L+
1)×M}個の制御点群が配置されている。
【0022】図2はこれらの制御点の識別符号を説明す
る図である。同図に示すように各制御点は、Pij(i=
0〜M−1,j=0〜L)と名付けられている。ここ
で、添字iは周方向の位置を表し、添字jは長手方向の
位置を表している。こうして、2つの添字で特定される
網状の3次元表面格子が3次元形状モデルの周囲に配置
される。
【0023】この3次元形状モデルに自由形状変形を施
すために、次に説明する画像合成装置を用いる。図3
は、本実施例に係る3次元形状モデルの自由形状変形方
法を実施するための画像合成装置を示す機能ブロック図
である。同図に示す画像合成装置は、制御点データメモ
リ10、制御点変位部12、局所座標データ導出部1
4、局所座標データメモリ16、変形モデルデータ導出
部18、モデルデータメモリ20、画像合成部22、を
含んで構成される。
【0024】前記モデルデータメモリ20は、前記3次
元形状モデルの形状データを記憶するRAM等であっ
て、前記3次元形状モデルを構成するポリゴンの各頂点
n(n=0,…,N)の絶対座標データ(Xn,Yn
n)が記憶されるものである。
【0025】前記制御点データメモリ10は、前記3次
元形状モデルの周囲に配置される各制御点Pijの絶対座
標データ(Xij,Yij,Zij)が記憶されるRAM等で
ある。
【0026】前記局所座標データ導出部14は、CPU
及びそれを制御するソフトウェア等によって構成されて
おり、前記モデルデータメモリ20に記憶される頂点R
nの絶対座標データ(Xn,Yn,Zn)と、各制御点Pij
の絶対座標データ(Xij,Yij,Zij)と、次に示す
(6)式とに基づいて、前記3次元形状モデルの頂点R
nの局所座標データ(ξn,ηn,ζn)を導出する手段で
ある。
【0027】
【数9】 ここでは、Rは前記3次元形状モデルを構成するポリゴ
ンの頂点Rnの位置ベクトルを表し、Pijは前記制御点
ijの位置ベクトルを表す。
【0028】また、上式は次の条件を満足する連続関数
である。
【0029】
【数10】 ここでδii'はクロネッカーの記号である(i=i’な
らば1、i≠i’ならば0)。また、(ξi'j'
ηi'j',ζi'j')は制御点Pi'j'の局所座標データであ
り、それらの制御点が変位した場合にも不変である。
【0030】この(7)式によれば、(6)式に、例え
ば、(ξ,η,ζ)=(ξi'j',ηi'j',ζi'j')を代
入すれば、
【数11】 となり、変形の前後においても制御点の位置は制御点の
位置に必ず変位することが確認できる。
【0031】(6)(7)式では、前記位置ベクトルR
は前記位置ベクトルPijの線形和により表現されてい
て、各位置ベクトルPijの係数は前記局所座標データ
(ξn,ηn,ζn)の関数として表現されている。従っ
て、前記局所座標データ(ξn,ηn,ζn)は、いわば
前記制御点群Pijの中における3次元形状モデルの各頂
点Rn(n=0,…,N)の相対的な位置を表すもので
ある。
【0032】前記局所座標データ導出部14は、位置ベ
クトルRnとして前記モデルデータメモリ20に記憶さ
れる絶対座標データ(Xn,Yn,Zn)を用い、ベクト
ルPijとして前記制御点データメモリ10に記憶される
絶対座標データ(Xij,Yij,Zij)を用いて、(6)
式をニュートン法等により数値計算し、前記頂点Rn
局所データ(ξn,ηn,ζn)を導出する。
【0033】この際、上記関数fij(ξ,η,ζ)の中
で、本実施例に係る局所座標データ導出部14は、特
に、次に示す(9)式のようにして制御点Pijの局所座
標データ(ξij,ηij,ζij)を定義し、計算量の削減
を図っている。
【0034】
【数12】 図4はこれらの式が示す同一の添字jを付した前記制御
点Pij(i=0〜M−1)をξ−η平面に表す図であ
る。同図に示すようにPijの局所座標データは、ξ成分
はξ0〜ξmのm+1の値しか取り得ず、η成分はη0
ηmのm+1の値しか取り得ず、ζ成分はζ0〜ζLまで
のL+1の値しか取り得ないように定義している。こう
して制御点Pijの局所座標データの各成分の取りうる値
を削減している。この結果、次に示す(10)式のよう
にして、比較的、次数及び項数を低く抑えて、前記
(7)式を満足するfij(ξ,η,ζ)を定義すること
に成功している。
【0035】
【数13】 ここで、αijは、次式を満足する数である。
【0036】
【数14】 これらの式によれば、関数fij(ξ,η,ζ)に(ξ
i'j',ηi'j',ζi'j')=(ξi',ηi',ζj')を代入
した場合に、前記(7)式を満足する。
【0037】前記局所座標データメモリ16はこうして
前記局所座標データ導出部14により導出された3次元
形状モデルを構成するポリゴンの各頂点Rnの局所座標
データ(ξn,ηn,ζn)を記憶するRAM等である。
【0038】前記制御点変位部12は前記制御点データ
メモリ10に記憶された制御点Pijの絶対座標データ
(Xij,Yij,Zij)を書き換えることにより前記制御
点Pijの位置を変位させる手段である。
【0039】前記変形モデルデータ導出部18は、CP
U及びそれを制御するソフトウェア等によって構成さ
れ、前記制御点データメモリ10に記憶された前記各制
御点Pijの絶対座標データ(Xij,Yij,Zij)と前記
局所座標データメモリ16に記憶された前記3次元形状
モデルを構成するポリゴンの各頂点Rnの局所座標デー
タ(ξn,ηn,ζn)と、前記(6)(9)(10)
(11)式に基づいて、変形後の3次元形状モデルのポ
リゴンの各頂点Rnの絶対座標データ(Xn,Yn,Zn
を導出し、前記モデルデータメモリ20に記憶するもの
である。
【0040】即ち、該変形モデルデータ導出部18は、
前記制御点Pijに対する相対位置データである前記局所
データメモリに記憶される局所座標データ(ξn,ηn
ζn)と、変位後の制御点Pijの絶対座標データ
(Xij,Yij,Zij)とに基づいて、新たな制御点群中
における前記各頂点Rnの対応位置の絶対座標データ
(Xn,Yn,Zn)を求めるものである。
【0041】前記画像合成部22は、前記モデルデータ
メモリ20に記憶される各頂点の絶対座標データに基づ
いて画像を合成する。
【0042】次に、以上説明した本画像合成装置を用い
て本実施例に係る3次元形状モデルの自由形状変形方法
を実施する例について説明する。図5は、本実施例に係
る3次元形状モデルの自由形状変形方法を示すフロー図
である。
【0043】本方法によれば、先ず、3次元形状モデル
を構成するポリゴンの各頂点の位置ベクトルRnの絶対
座標データ(Xn,Yn,Zn)を取得し、該データを前
記モデルデータメモリ20に記憶する(S1)。また、
前記制御点の位置ベクトルPijの絶対座標データ
(Xij,Yij,Zij)を取得し、該データを前記制御点
データメモリ10に記憶する(S2)。
【0044】次に、前記局所座標データ導出部14は前
記(6)(9)(10)(11)式に基づいて局所座標
データ(ξn,ηn,ζn)を導出する(S3)。
【0045】そして、前記制御点変位部12は前記制御
点データメモリ10に記憶される制御点Pijの絶対座標
データ(Xij,Yij,Zij)の値を変更することによ
り、制御点を変位させる(S4)。
【0046】次に、前記変形モデルデータ導出部18は
前記制御点データメモリ10に記憶される変位後の制御
点Pijの絶対座標データ(Xij,Yij,Zij)と、前記
局所座標データメモリ16に記憶される局所座標データ
(ξn,ηn,ζn)と、(6)(9)(10)(11)
式とに基づいて変形後の3次元形状モデルのポリゴンの
頂点Rnの絶対座標データ(Xn,Yn,Zn)を導出し、
前記モデルデータメモリ20に記憶する(S5)。
【0047】その後、前記画像合成部22は該モデルデ
ータメモリ20に記憶された3次元形状モデルのポリゴ
ンの頂点Rnの絶対座標データ(Xn,Yn,Zn)に基づ
いて変形後の3次元形状モデルの画像を合成する(S
6)。
【0048】こうして、本実施例に係る3次元形状モデ
ルの自由形状変形が実現される。図6はこうして変形さ
れた3次元形状モデルを示す図である。同図に示すよう
に変形後の3次元形状モデルは変位後の制御点により構
成される3次元表面格子中に収まるように配置されてい
る。
【0049】本実施例に係る方法によれば、前記関数f
ij(ξ,η,ζ)は(7)式を満足する連続関数である
ため、各制御点Pijの位置は変位後の該制御点Pijの位
置に移動する。従って、3次元形状モデルの各頂点Rn
が変形後に制御点群の外側に位置することがなく、前記
制御点変位部12による変形の指定の際に、変形の態様
の予測が容易であり、変形のデザインを好適に行うこと
ができる。
【0050】更に、変形を制御する制御点が3次元表面
格子を構成するように前記3次元形状モデルの表面に配
置され、該制御点に基づいて変形の関数fij(ξ,η,
ζ)が定義されている。このため、3次元立体格子の各
格子点上に制御点を配置する場合に比して、変形の関数
の次数及び項数を削減することができ、前記局所座標デ
ータ導出部14及び前記変形モデルデータ導出部18に
おける数値計算を小規模なものに抑えることができる。
【0051】また、制御点Pijを3次元表面格子の格子
点上に設けることで、該制御点Pijの変位指定を容易に
行うことができる。図7(A)〜(C)は3次元立体格
子の各格子点上に制御点を配置した場合の変位指定の不
具合を説明する図であり、図7(A)は制御点が配置さ
れる3次元立体格子を示し、図7(B)は図7(A)に
おいて制御点Pa、Pb、Pc、Pdを含む面を見る断面図
である。また、図7(C)は図7(B)における制御点
aを変位させた様子を示す図である。
【0052】これらの図に示すように制御点を3次元立
体格子を構成するように配置した場合には、該3次元立
体格子の表面上の制御点Paを変位させるのみでは、制
御点Pe等の内部側の制御点がそのままの位置に留まる
ため、自然な3次元形状モデルの変形を行わせることが
できない。従って、こうした場合に自然な変形を行わせ
るためには、3次元立体格子の表面に位置する制御点の
みならず、3次元立体格子の内部に位置する制御点も、
該表面に位置する制御点に呼応して変位させなければな
らないため、制御点の変位指定が煩雑なものとなる。
【0053】これに対して、本発明による3次元形状モ
デルの自由形状変形方法によれば、こうした不具合がな
い。
【0054】図8(A)〜(C)は3次元表面格子の各
格子点上に制御点を配置した場合の変位指定を説明する
図であり、図8(A)は制御点が配置される3次元表面
格子を示し、図8(B)は図8(A)において制御点P
a'、Pb'、Pc'、Pd'を含む面を見る断面図である。ま
た、図8(C)は図8(B)における制御点Pa'を変位
させた様子を示す図である。
【0055】これらの図に示すように、本発明によれ
ば、3次元表面格子の各格子点上に制御点を配置するの
みで3次元形状モデルの内部側に制御点を配置しないた
め、制御点の変位による変形指定を容易に行うことがで
きる。
【0056】更に、図1に示すように、変形させようと
する3次元形状モデルを取り囲む制御点は自由にその初
期位置を設定することができ、平行6面体状に配置しな
ければならない等の制限がないため、3次元形状モデル
の形状に合わせた最適位置に制御点を配置することがで
きる。その結果、3次元形状モデルと自由変形格子との
間の形状の乖離を小さなものとすることができ、目的の
変形に合わせて制御点を移動させて、内部の3次元形状
モデルを応答よく変形させることができる。
【0057】尚、本発明は上記実施例に限定されず種々
の変形実施が可能である。例えば、関数fij(ξ,η,
ζ)は上記(10)式に限らず、(7)式を満たすもの
であれば、どのような関数でも良い。
【0058】また、上記実施例においてはポリゴンの組
み合わせにより形成された3次元形状モデルの自由形状
変形について説明したが、例えば、NURBS等の自由
曲面からなる3次元形状モデルについても同様に自由形
状変形を施すことができる。この場合、3次元表面格子
の制御点の変位により曲面の制御点を変位させ、曲面の
変形を行えばよい。
【0059】また本発明は、図5に示す各ステップの処
理を行うための情報(プログラムコード、形状情報、画
像情報等)を格納した情報記憶媒体(CD−ROM、ゲ
ームカセット、ICカード、MO、FD、メモリ等)の
形態で実施することも可能である。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例において変形処理を施す3次元形状モ
デルを示す図である。
【図2】3次元形状モデルの周囲に配置される制御点の
識別符号を説明する図である。
【図3】本実施例に係る3次元形状モデルの自由形状変
形方法を実施するための画像合成装置を示す機能ブロッ
ク図である。
【図4】3次元形状モデルの形状変形の制御点をξ−η
平面に表す図である。
【図5】本実施例に係る3次元形状モデルの自由形状変
形方法を示すフロー図である。
【図6】本実施例に係る3次元形状モデルの自由形状変
形方法により変形された3次元形状モデルを示す図であ
る。
【図7】図7(A)、図7(B)、図7(C)は、3次
元立体格子の各格子点上に制御点を配置した場合の変位
指定の不具合を説明する図である。
【図8】図8(A)、図8(B)、図8(C)は、3次
元表面格子の各格子点上に制御点を配置した場合の変位
指定を説明する図である。
【符号の説明】
R 3次元形状モデルに属する位置ベクトル Pij 制御点の位置ベクトル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−115353(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 17/00 - 17/40 G06F 17/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モデルデータメモリと制御点データメモ
    リと局所座標データ導出部と制御点変位部と変形モデル
    データ導出部とを含む画像合成装置を用いて行う3次元
    形状モデルの自由形状変形方法であって、 該3次元形状モデルに属する位置ベクトルRの絶対座標
    データを取得して、前記モデルデータメモリに記憶する
    ステップと、 該3次元形状モデルの周囲に配置され、3次元表面格子
    を形成し、該3次元形状モデルの変形を制御する、
    {(L+1)×M}個の制御点群の各位置ベクトルPij
    (i=0〜M−1,j=0〜L)の絶対座標データを取
    して、前記制御点データメモリに記憶するステップ
    と、 該3次元形状モデルに属する前記位置ベクトルRの局所
    座標データ(ξ,η,ζ)を、前記制御点群の各位置ベ
    クトルPijの絶対座標データと、前記3次元形状モデル
    に属する前記位置ベクトルRの絶対座標データと、下記
    の(1)式と、に基づいて、前記局所座標データ導出部
    により導出するステップと、 前記制御点群のうちの少なくとも一つの制御点を前記制
    御点変位部により変位させて前記3次元形状モデルを変
    形するステップと、 変位後の前記制御点群の各位置ベクトルPijの絶対座標
    データと、前記位置ベクトルRの局所座標データ(ξ,
    η,ζ)と、下記の(1)式と、に基づいて、前記変形
    モデルデータ導出部により、変形後の前記位置ベクトル
    Rの絶対座標データを導出するステップと、 を含むことを特徴とする3次元形状モデルの自由形状変
    形方法。 【数1】 ここで、fij(ξ,η,ζ)は、ξ,η,ζについての
    連続関数を表し、特に、変形前後の前記制御点群の各位
    置ベクトルPi'j'の位置の局所座標データ(ξi'j',η
    i'j',ζi'j')の代入に対して、 【数2】 を満たすものとする。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記3次元形状モデルをポリゴン又は曲面の組み合わせ
    により形成し、前記位置ベクトルRを該ポリゴンの頂点
    位置又は該曲面の制御点位置に定めることを特徴とする
    3次元形状モデルの自由形状変形方法。
  3. 【請求項3】 3次元形状モデルの自由形状変形を行う
    画像合成装置であって、 該3次元形状モデルに属する位置ベクトルRの絶対座標
    データを取得する手段と、 該3次元形状モデルの周囲に配置され、3次元表面格子
    を形成し、該3次元形状モデルの変形を制御する、
    {(L+1)×M}個の制御点群の各位置ベクトルPij
    (i=0〜M−1,j=0〜L)の絶対座標データを取
    得する手段と、 該3次元形状モデルに属する前記位置ベクトルRの局所
    座標データ(ξ,η,ζ)を、前記制御点群の各位置ベ
    クトルPijの絶対座標データと、前記3次元形状モデル
    に属する前記位置ベクトルRの絶対座標データと、下記
    の(2)式と、に基づいて導出し、記憶する手段と、 前記制御点群のうちの少なくとも一つの制御点を変位さ
    せて前記3次元形状モデルの変形を指定する手段と、 変位後の前記制御点群の各位置ベクトルPijの絶対座標
    データと、前記位置ベクトルRの局所座標データ(ξ,
    η,ζ)と、下記の(2)式と、に基づいて、変形後の
    前記位置ベクトルRの絶対座標データを導出する手段
    と、 を含むことを特徴とする画像合成装置。 【数3】 ここで、fij(ξ,η,ζ)は、ξ,η,ζについての
    連続関数を表し、特に、変形前後の前記制御点群の各位
    置ベクトルPi'j'の位置の局所座標データ(ξi'j',η
    i'j',ζi'j')の代入に対して、 【数4】 を満たすものとする。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記3次元形状モデルはポリゴン又は曲面の組み合わせ
    により形成され、前記位置ベクトルRは該ポリゴンの頂
    点位置又は該曲面の制御点位置に定められることを特徴
    とする画像合成装置。
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