JP3420839B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3420839B2
JP3420839B2 JP20700594A JP20700594A JP3420839B2 JP 3420839 B2 JP3420839 B2 JP 3420839B2 JP 20700594 A JP20700594 A JP 20700594A JP 20700594 A JP20700594 A JP 20700594A JP 3420839 B2 JP3420839 B2 JP 3420839B2
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豊 吉田
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラに関し、詳細には
撮影コマごとにプリントすべき枚数をフイルム上に記録
し得るカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムの一部に磁気記録層等の情
報記録領域を形成し、撮影コマごとの撮影時の露光デー
タ等の情報をこの記録領域に記録して、ラボ等における
現像処理やプリント作業の便宜を図ることが提案されて
いる(米国特許第 4,965,627号,特表平4−502518号公
報,特願平5−322393号)。このデータとしては、例え
ば、被写体の輝度、カメラの撮影姿勢、撮影距離、プリ
ントフォーマット(フルサイズまたはパノラマサイ
ズ)、プリントの要否またはプリントの枚数等がある。
【0003】ところで最近のカメラには自動露出制御装
置やオートフォーカス装置が標準的に装備されているた
め、露出の過不足やピント合わせの不良を原因とする失
敗写真は少なくなっている。しかし露出時間が長くなる
と、いわゆる手振れによる撮影ミスが発生しやすくな
り、特に露出時間が例えば1/60秒よりも長くなると少
なからず手振れによる撮影ミスが目立つようになる。こ
の傾向は特に一般アマチュア向けのコンパクトカメラに
おいて発生しやすい。この種の自動露出制御付カメラに
おいては、被写体の輝度に応じて絞りと露出時間がプロ
グラム方式で自動的に設定されるものが多いが、撮影者
は被写体の輝度の相違に応じた露出時間の長短を意識せ
ずに同じ様に撮影操作を行なうため、低輝度の被写体の
場合には撮影操作中に手振れを生じることが多くなるた
めである。そしてこのような手振れ撮影によって撮影さ
れた写真は失敗写真となり、本来プリントする必要がな
いものとなることが多い。
【0004】またこの手振れ撮影は前述したような露光
データ等の情報をフイルムに記録し得るカメラにおいて
も生じ得ることであるが、プリントの要否またはプリン
トの枚数を入力し得る入力手段が備えられているカメラ
については、手振れ撮影をしたことが撮影後に分かれば
手振れ撮影のなされた撮影コマについて、プリント不要
の指示やプリント枚数を0とするデータをこの入力手段
により入力してフイルムに記録することにより、ラボに
おいてそのフイルムに記録されたプリント不要のデータ
を読み取ってプリント不要であることを認識し、手振れ
撮影の行われた失敗写真はプリントしないようにするこ
とができ、撮影者は無駄なプリント料金を支払わずに済
むようにすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記情報を記
録し得るカメラであっても、プリントの要否またはプリ
ントの枚数を入力する手動入力手段が備えられていない
廉価なカメラも考えられる。このようなカメラにおいて
は、手振れ撮影により本来プリントが不要である撮影コ
マも常にプリントされ、利用者は不要なプリントに対し
て無駄な料金を支払うことになる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、手振れ撮影によって撮影された撮影コマについて
は、自動的にプリントの要否の情報をプリント不要とい
う情報として記録し、またはプリントの枚数の情報をゼ
ロとして記録し、プリントが行われないようにして無駄
なプリントを防止することを可能にするカメラを提供す
ることを目的とするものである。
【0007】さらに、このように手振れによって失敗撮
影となり、プリントが行われないように指示された撮影
コマ、すなわちプリントの要否の情報がプリント不要と
いう情報として記録されまたはプリントの枚数の情報が
ゼロとして記録された撮影コマであっても、その失敗撮
影の撮直しを次のコマになすことができなかった場合に
は、失敗撮影であってもプリントをしたいと考える場合
がある。このような場合にプリントを可能にするため、
本発明は、さらに上述のようにプリントしない旨の情報
を記録した手振れ撮影のコマについて、次のコマに撮直
しがなされたか否かを自動的に判定して、撮直しがなか
った場合にはプリント不要のデータをプリントする指示
のデータに書き替えることを可能としたカメラを提供す
る目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラは、露光
される撮影コマのプリントの要否またはプリントの枚数
を指示する情報をフイルムの一部に記録する記録手段を
有するカメラにおいて、撮影コマの撮影時における手振
れを検出する手振れ検出手段と、手振れ検出手段から出
力された手振れ検出信号に基づいて、前記撮影コマにつ
いてプリントしない旨の情報を記録手段に入力する指示
手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】ここでプリントの要否とはプリントをする
か、またはプリントをしないかの2つのうち一方を示す
情報であり、プリント枚数とは、プリントしようとする
枚数を0以上の整数により示す情報であることを意味す
る。
【0010】またプリントしない旨の情報とは、プリン
トの要否を指示する情報にあってはプリント不要を指示
する情報を意味し、プリントの枚数を指示する情報にあ
ってはプリントの枚数をゼロとして指示する情報を意味
する。
【0011】本発明のカメラは、前記手振れの撮影がな
された撮影コマの次の撮影コマにその手振れの撮影の撮
直しがなされたか否かを判定する撮直し判定手段と、こ
の撮直し判定手段により撮直しがなされなかったと判定
された場合、1つ前のコマについての前記入力されたプ
リントしない旨の情報をプリントする旨の情報に書き替
える書換手段とをさらに備えた構成を採用して、一旦は
プリントしない旨の指示を入力した撮影コマについて、
プリントする旨の情報に書き替えるようにしてもよい。
【0012】1つ前のコマとは、撮直しがなされたか否
かを判定されたコマの1つ前のコマ、すなわち手振れの
撮影がなされたコマを意味するものである。
【0013】この書換手段によるプリントする旨の情報
への書替えは、直接記録手段に対するものであってもよ
いし、指示手段に対するものであってもよい。
【0014】ここでプリントする旨の情報とは、プリン
トの要否を指示する情報にあってはプリント必要を指示
する情報を意味し、プリントの枚数を指示する情報にあ
っては1以上の任意の枚数をプリント枚数として指示す
る情報を意味する。
【0015】撮直し判定手段による撮直しがなされなか
ったとの判定は、具体的には例えば以下の(1)〜
(6)に掲げる条件のうち少なくとも1つの条件が満た
されたときに行うようにするのが、判定の容易性の点か
ら好適である。
【0016】(1)手振れの撮影がなされた後、次の撮
影コマに撮影がなされる以前にカメラのメインスイッチ
がオフにされたこと。
【0017】(2)手振れの撮影時に測定された撮影距
離と、次の撮影コマの撮影時に測定された撮影距離との
比または差が予め設定された所定の値以上であること。
【0018】(3)手振れの撮影がなされた被写体の輝
度と、次の撮影コマに撮影される若しくは撮影された被
写体の輝度との比または差が予め設定された所定の値以
上であること。
【0019】(4)手振れの撮影終了時から、次の撮影
コマの撮影開始時までの時間が予め設定された所定の値
以上であること。
【0020】(5)手振れの撮影時のカメラ姿勢と、次
の撮影コマに撮影する若しくは撮影したときのカメラ姿
勢とが予め設定された所定の範囲以上の変位量をもって
変化したこと。すなわちカメラを垂直方向に構えていた
か、または水平方向に構えていたかの違いである。
【0021】(6)手振れの撮影がなされた撮影コマに
対する画面のアスペクト比と、次の撮影コマに対する画
面のアスペクト比とが相違すること。ここでいうアスペ
クト比の相違は、いわゆるパノラマサイズのアスペクト
比とフルサイズのアスペクト比との相違をいう。
【0022】なお、記録手段に対して所望のプリントの
要否または所望のプリントの枚数を任意に入力する入力
手段を備えてもよく、それにより上記指示手段による手
振れの有無に応じた記録手段への入力情報に拘らず、撮
影者の意思によってプリントの要否またはプリントの枚
数を指示する情報をフイルムに記録することができる。
【0023】
【作用および発明の効果】本発明のカメラによれば、手
振れ検出手段により撮影時における手振れを検出し、手
振れを検出したことを示す手振れ検出信号に基づいて、
手振れ撮影をしたコマについてプリントしない旨の情報
を記録手段に入力するようにしたため、手振れの検出さ
れた撮影コマについては現像ラボ等においてこの指示に
従い、プリントは行わない。したがって撮影者にとって
無駄なプリントを未然に防ぐことができ、実用上有用で
ある。
【0024】また、手振れがあったと判定された場合、
ファインダ内等に設けられたLEDなどの手振れ警告装
置で警告することにより、撮影者はその撮影コマに撮影
した写真が失敗写真であると認識するようにすることが
できるため、そのコマの次のコマに失敗撮影と同じシー
ン(被写体等)について再撮影することができる。この
ようにして次のコマに再撮影が行われた場合には、通常
1つ前のコマで撮影された失敗写真は当然に不要となっ
てプリントを要しないと考えられるが、再撮影が行われ
なかった場合には、同一シーンについて代替えとなるも
のがないため、例え失敗写真であってもプリントした方
がよいことが多い。
【0025】このため撮直しがなされたか否かを判定す
るようにした本発明のカメラによれば、手振れにより、
失敗撮影とされた撮影コマの次のコマに再撮影がなされ
たか否かを判定し、再撮影がなされなかったと判定した
場合には、一旦はプリントしない旨の指示の情報を記録
した撮影コマについて、プリントする旨の指示の情報に
書き替えて、手振れを起こした失敗写真であってもプリ
ントする旨の指示を記録するため、失敗写真であっても
プリントすることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明のカメラの実施例について図面
を用いて説明する。
【0027】図1は本実施例のカメラの要部を示す外観
斜視図、図2は図1に示したカメラの電気的構成を示す
ブロック図である。図示のカメラ1は、カメラボディ2
にズーム鏡筒3が組み込まれ、ズーム鏡筒3はズームレ
バー4を矢印方向に操作することにより撮影光軸5に沿
って進退移動して撮影レンズ6の焦点距離を変更する。
カメラボディ2の上面には切替えノブ7が設けられてい
る。この切替えノブ7を指標「N」に合わせたときには
撮影画面サイズがフルサイズ(24mm×36mm)にな
り、指標「P」に合わせたときには撮影画面サイズがパ
ノラマサイズ(13mm×36mm)になり、同時にファイ
ンダ8で観察される視野範囲もパノラマサイズと同じア
スペクト比になる。そして現像所では、パノラマ画面サ
イズで撮影したフレームからプリントを行うときには、
フルサイズ画面からプリントを行うときの約2倍のアス
ペクト比でプリントが行われる。なお符号9はシャッタ
ボタンを示す。
【0028】ズーム鏡筒3の内部には、その先端寄りに
変位センサ10が内蔵されており手振れの有無を検出する
ように構成されている。
【0029】図中の符号24はマイクロコンピュータ(M
PU)を示し、その内部には破線で機能ブロックを表
す。MPU24はメインS/W61の切替えにより作動のオ
ン・オフが切り替えられる。
【0030】手振れの有無を検出する装置については、
本願出願人が既に出願している特願平6−162396号に示
されているが、一例を本実施例において以下に詳述す
る。
【0031】変位センサ10から得られた信号電圧V
s は、アンプ25、フィルタ回路26を介してMPU24に入
力される。フィルタ回路26は、高周波ノイズ除去用のハ
イカットフィルタとなっている。この変位センサ10の詳
細は、図3に示すように、円柱状の中空部11が形成され
たケース12と、中空部11内に収納される振動体13と、M
R素子(Magnetoresistive Element:磁気抵抗素子)15
が固着された基板16とからなる。振動体13は、例えばピ
アノ線のように適度な弾性をもったロッド17と、その先
端に固着された磁石18と、振動吸収用のダンパー19とか
らなり、ロッド17の後端は調整ビス20に固定される。調
整ビス20はケース12に螺合され、その回転によって磁石
18とMR素子15との間の間隔を調節することができる。
【0032】ロッド17は、カメラボディ2が光軸5の向
きを変えるような運動を行ったとき、すなわちカメラボ
ディ2に力が加わって運動の加速度が変化するときに変
形する。なお、手振れによるカメラボディ2の変位は、
光軸5を鉛直面に沿って傾けた方向で最も顕著であるか
ら、以下、この方向でのカメラボディ2の変位に基づい
て手振れ検出を行う例に限って説明するが、例えば変位
センサ10の数を増やして他の方向での変位についても全
く同様に検出することができる。
【0033】振動によってロッド17が撓むと、MR素子
15と磁石18との相対位置に変化が生じ、MR素子15に対
する磁界強度が変化する。MR素子15は磁界強度によっ
て電気抵抗が変化する磁気抵抗効果をもつ素子であり、
図4にその特性を示す。図4における横軸はMR素子15
に加わる磁界強度を、縦軸に抵抗の変化率を示し、磁界
強度が強くなるとMR素子15の抵抗値は下がる。そし
て、磁界強度がある程度強くなると抵抗の変化率が飽和
する。また、特性が左右対照なことから、磁石がN極で
もS極でも同じように抵抗値が下がることが分かる。
【0034】次に、磁石18の変位量を電気信号に変換す
る原理を説明する。図5は、等価回路で表したMR素子
15に対して磁石18の位置が変化する様子を模式的に表す
もので、さらに磁石18の変位とMR素子15の中点に接続
された検出端子15aから得られる信号電圧Vs の相関を
表している。実線で示した位置Bが、磁石18の変位量が
ゼロで停止している状態である。磁石18が下方に最大変
位した位置Cのときの信号電圧をV1 、上方に最大変位
した位置Aのときの信号電圧をV2 としたとき、磁石18
が位置Bにあるときの信号電圧V0 が、線形となる信号
電圧V1 −V2間の中間電位となるように磁石18、MR
素子15の位置を調整しておく。
【0035】磁石18が位置Aに向って変位した場合に
は、等価的に中間端子15aが磁石18の変位量に対応して
上方にスライドした状態となり、中間端子15aによる分
圧抵抗値が大きくなって信号電圧Vs が中間電位V0
りも増加する。逆に磁石18が位置Cに向かって変位した
場合には信号電圧Vs が中間電位V0 よりも低下する。
これにより、中間端子15aからは磁石18の変位量に対し
て比例的な信号電圧Vsを得ることができる。
【0036】なお、上述のように磁界強度の増加に伴っ
て抵抗値が低下する負の磁気抵抗特性を示すMR素子と
しては、ニッケルとコバルトとの合金、あるいはニッケ
ルと鉄との合金を用いた金属被膜抵抗がある。また、イ
ンジウム・アンチモン化合物からなる半導体を用いたも
のでは正の磁気抵抗特性(磁界強度が増えると抵抗値が
増加)が得られ、このような正の特性のものをMR素子
15に用いることも可能である。また、MR素子15の背面
側、例えば図3に示す基板16側に鉄板などの強磁性体を
貼付けヨークとして用いることによって、検出感度を向
上させることが可能である。
【0037】なおダンパ19は、カメラボディ2に加速度
が加わってロッド17が変形したとき、その変形に伴う振
動を即座に減衰させるためのもので、例えばスポンジ等
の振動吸収体を中空部11の内径とほぼ等しい径に形成し
たものである。なお、ロッド17の代わりにコイルスプリ
ングを用い、その先端に磁石18を固定し後端を調整ビス
20に固定してもよい。また振動吸収のためには、中空部
11内をオイルで満たしたオイルダンパなどを用いてもよ
い。
【0038】画面サイズ切替え機構28は、切替えノブ7
を指標「P」にセットしたときに一対のマスク板29を図
示位置に移動させ、フイルム30に対する露光範囲をパノ
ラマ画面サイズに切り替える。また、指標「N」にセッ
トしたときにはマスク板29をフイルム30の前面から退避
させ、フイルム30に対する露光範囲をフルサイズに切り
替える。また、この画像サイズ切替え機構28は、切替え
ノブ7のセット位置に対応したサイズ切替え信号をMP
U24に入力して画像のアスペクト比の情報とされる。
【0039】ズーム操作部32は、ズームレバー4の操作
方向に対応したズーム操作信号をMPU24に入力する。
これにより、MPU24は、ズーム制御回路33に広角側も
しくは望遠側へのズーム駆動信号を入力する。ズーム制
御回路33はズーム駆動信号に応じてモータ34を正・逆転
させ、変倍機構35を駆動してズーム鏡筒3を光軸5に沿
ってズーミングする。また、ズーム制御回路33はモータ
34の回転位置に対応したズーム位置信号をMPU24にフ
ィードバックする。
【0040】レリーズ操作回路37はシャッタボタン9の
半押し・全押し信号をMPU24に入力する。半押し信号
の入力により、MPU24は測距装置62・オートフォーカ
ス装置63・測光装置64を作動させて、撮影距離の測定・
撮影レンズ6のピント合わせ・被写体輝度の測光・適正
露出の算出が行われる。全押し信号が入力されると、M
PU24はシャッタ駆動回路38を作動させ、算出された適
正露出値に対応してステッピングモータ39を駆動する。
そして、ステッピングモータ39の逆転によりシャッタ羽
根40が閉じて1回の撮影が行われる。
【0041】さらに、シャッタ駆動回路38はカメラボデ
ィ2の変位を測定する際の測定タイミング信号発生手段
として用いられている。すなわち、シャッタ駆動回路38
はシャッタ羽根40が開放される瞬間にシャッタ開き信号
をMPU24に入力し、またシャッタ羽根40が閉じた瞬間
にシャッタ閉じ信号をMPU24に入力する。これらの信
号は、ステッピングモータ39に正転用、逆転用の駆動パ
ルスを供給したタイミングで得ることができる他、例え
ばシャッタ羽根40の位置を光電検出して得ることも可能
である。
【0042】シャッタ羽根40が閉開して撮影が行われる
間に手振れの生じたことが検知されると、MPU24はド
ライバ41に警告信号を入力し、これによりLED42が点
灯する。LED42はファインダ8内に組み込まれてお
り、したがって手振れがあったときにはファインダ8内
でLED42の点灯が撮影者に視認される。さらに記録デ
ータ格納メモリ54内に記憶されているプリント要否のデ
ータ内容を「0」にセットする。手振れがあったことが
検知されない場合はLED42による警告は行わずに、ま
たプリント要否のデータ内容を「1」にセットする。プ
リント要否のデータ内容「0」はプリントしないことを
指示するものであり、一方「1」はプリントすることを
指示するものである。この指示は撮影されたフイルムを
現像所で現像しプリントする際の現像所に対するプリン
トの指示を意味するものであり、本実施例では特に同時
プリント用の指示として用いられるものとする。
【0043】姿勢検出装置65は撮影時のカメラボディ2
がどのように傾けられていたかを検出するためのもの
で、横姿勢あるいは縦姿勢であったかを検出する他、そ
れらの中間である斜め傾きの場合をも検出し、この場合
傾きの程度についても傾斜角を検出してその撮影姿勢情
報をMPU24に出力する。
【0044】時計回路55は現在の年月日時刻を示す時刻
情報が出力され、MPU24に入力される。
【0045】固有データ格納メモリ56は、例えばカメラ
の種別データ(メーカー名や機種名、製造番号など)・
レンズの開放F値・レンズの焦点距離などカメラ固有の
データを格納していて、必要に応じて後述する磁気記録
データとして用いられる。
【0046】記録データ格納メモリ54には、MPU24に
接続される各種の装置・機構によって検出・算出される
情報のうち、後述するフイルム30の磁気記録トラック30
g へ記録すべき撮影データ等が格納される。
【0047】次に、写真フイルム30について図6を用い
て説明する。パトローネ53にはフイルム送出し機構(図
示せず)が組み込まれており、フイルム未使用時にはフ
イルム30が先端までパトローネ53に巻き込まれている。
パトローネ53をカメラボディ2に装填し、カメラの給送
モータ駆動回路52・給送モータ51・給送メカニズム50か
らなるフイルム給送機構によって、パトローネ軸がフイ
ルム送出し方向に回転させると、フイルム30がポート部
から送り出されるように構成されている。またこのパト
ローネ53は現像後のフイルム30を長尺のまま収納するケ
ースとしても用いられ、パトローネ軸を正転・逆転する
ことによってフイルム30の送出し・巻込みをも行うこと
ができる。したがって、このフイルム30は長尺のままパ
トローネ53に収納された状態でパトローネ53ごとユーザ
に返却される。
【0048】フイルム30の背面には、その上下の側縁に
沿って一定幅で磁気記録層30a ,30b が形成されてい
る。フイルムリーダ部の磁気記録層には、フイルムメー
カによって磁気記録された記録トラック30c ,30d が形
成されている。記録トラック30c には、フイルムの製造
番号や写真乳剤のロット番号、さらには現像処方を表す
コード等のように、撮影操作には不要の写真フイルム個
別の製造情報あるいは処理情報が記録されている。記録
トラック30d には、モノクロ/カラー等の写真フイルム
の種別、撮影可能枚数、ISO感度等、写真フイルムの
写真性能に関する情報が記録されている。
【0049】磁気トラック30c ,30d に書き込まれた情
報は、フイルム30の種々の取扱い段階で読み取られる。
例えばこのフイルム30がカメラに装填されると、フイル
ム給送機構によってフイルムリーダ部の初期送りが行わ
れるが、この給送中に記録トラック30d に記録された情
報は、カメラの記録/再生回路57・記録回路58・磁気ヘ
ッド59,60からなる記録読取装置によって読み出され、
写真撮影に際して適宜利用される。記録トラック30c に
書き込まれた情報は、トラブル発生時にフイルムメーカ
で利用することができ、また現像処方に関するデータは
現像所で利用することができる。
【0050】フイルム30のリーダ部の記録トラック30c
,30d の下にはさらに記録トラック30e ,30f という
記録領域が確保されている。記録トラック30e は撮影後
にフイルム30を現像取扱店に渡して現像処理やプリント
の注文をしたときに、現像取扱店がその注文内容に応じ
た情報を記録するのに用いられる。記録トラック30f
は、フイルム30のフイルムリーダ部の初期送り時に、カ
メラに内蔵された磁気記録装置によって書き込まれる。
この記録トラック30f には、カメラのIDコードやカメ
ラユーザのIDコード等が記録される。
【0051】またフイルム30には1フレーム(撮影コ
マ)あたり1個ずつのパーフォレーション30P が設けら
れている。このパーフォーレーション30P は、撮影後に
フイルム30を給送するときにカメラに内蔵されているフ
ォトセンサ(パーフォレーションセンサ)21により検知
され、この検知信号が1フレーム給送完了信号として用
いられる。なお、フイルムリーダ部の先頭にあるパーフ
ォレーションは、フイルムリーダ部を自動送りする際の
フイルム先端確認用や、全フレームへの撮影を完了した
後にフイルム巻戻しを行う際の巻戻し完了確認用に用い
られる。
【0052】撮影後、MPU24により制御される給送モ
ータ駆動回路52からの駆動信号に基づいて給送モータ51
が駆動され、その駆動力が給送メカニズム50に伝達され
て、フイルム30を1フレーム分給送する。この1フレー
ム分給送の間に記録データ格納メモリ54に記憶された撮
影データなどが読み出されるとともに、この読み出され
たデータは前述の磁気記録装置によって、撮影されたフ
レーム30F の下に磁気記録されて記録トラック30f と同
様の記録トラック30g が形成される。この撮影データと
しては、そのフレーム30F に撮影したときの種々の情
報、例えば撮影日時情報、被写体輝度情報、撮影距離情
報、撮影姿勢情報、アスペクト比、プリント要否を指示
する情報、ストロボ使用の有無の情報、絞り値、シャッ
タ速度、露出補正値等の情報が含まれ、MPU24に接続
されたカメラ内蔵の各種の装置等から得られるデータで
ある。
【0053】上記各種のデータは、シャッタレリーズが
行われた時点でRAMで構成された記録データ格納メモ
リ54に書き込まれる。
【0054】次に本実施例のカメラの作用について図2
のブロック図および図7のフローチャートを参照して説
明する。撮影操作によりシャッターボタン9が押下され
てシャッタ開き信号がMPU24のA/Dコンバータ45に
入力され、A/Dコンバータ45は、シャッタ開き信号を
受けた時点(図7に示すステップ#1)からシャッタ閉
じ信号を受ける時点(ステップ#3)までの間に、一定
のサンプリング周期でフィルタ回路26から信号電圧Vs
を読み込む(ステップ#2〜#4)とともにデジタル値
に変換する。デジタル化された信号電圧VD は、逐次に
変位信号演算部46に入力される。変位信号演算部46は、
読み込まれた信号電圧VD の最大値と最小値との差を算
出してこれを絶対変位信号Vdef とし(ステップ#
5)、比較部47に入力する。こうして得られた絶対変位
信号Vdef は磁石18の振れ幅に対応した値となってい
る。
【0055】基準値演算部48は、画面サイズ切替え機構
28からのサイズ切替え信号と、ズーム制御回路33からの
ズーム位置信号とを受けて基準値Vref を算出する(ス
テップ#6)。この基準値Vref は手振れの有無の判定
する基準値であり、サイズ切替え信号はフルサイズのと
きよりもパノラマサイズのときの方が小さく、またズー
ム位置信号は広角側のときより望遠側のときの方が小さ
くなる。なお手振れの有無における手振れ無とは、必ず
しもカメラボディ2が全く変位しないことを意味するも
のではなく、微小の変位があってもフイルムに撮影され
た画像が実用上問題ない程度で、実質的に手振れ無とい
えるものを含むものである。
【0056】比較部47は絶対変位信号Vdef を基準値V
ref と比較照合し(ステップ#7)、Vdef ≧Vref
場合、すなわちカメラボディ2の変位量に対応する絶対
変位信号Vdef が許容値である基準値Vref 以上である
場合は手振れ警告信号および指示信号を出力する。この
警告信号はドライバ41に入力され、ドライバ41はこの警
告信号によりLED42を点灯して手振れがあったことを
表示(ステップ#10)し、一方、指示信号は指示部49に
入力され、指示部49はプリント要否のデータを「0」、
すなわちプリントしない旨の指示情報にセットする(ス
テップ#11)。
【0057】尚、手振れがあったと判定した場合に、プ
リント要否のデータとして「0」,「1」のいずれもセ
ットせずにブランクとしてもよい。そしてこのようにプ
リント要否のデータがブランクの場合は、プリントしな
い旨の指示として取り扱うようにすればよい。
【0058】一方、Vdef <Vref の場合、すなわちカ
メラボディ2の変位量に対応する絶対変位信号Vdef
許容値である基準値Vref より小さい場合は手振れ警告
信号は出力されず(ステップ#8)、指示信号は指示部
49に入力され、指示部49はプリント要否のデータを
「1」、すなわちプリントする旨の指示情報にセットす
る(ステップ#9)。
【0059】このようにプリント要否のデータが「0」
または「1」にセットされたのちに、記録データ格納メ
モリ54にこのプリント要否のデータとともに、前述した
撮影日時情報や被写体輝度情報等の他の撮影データも記
録データ格納メモリ54に格納される(ステップ#12)。
【0060】また本実施例のカメラにおいては指示部49
が、記録データ格納メモリ54に対してプリントの要否を
指示する指示手段として機能する。
【0061】その後、撮影されたフレーム(コマ)30F
はフイルム給送機構によって1フレーム分給送されつ
つ、磁気記録装置によって、記録データ格納メモリ54に
記憶されたプリント要否の指示情報を含む前述の撮影日
時情報、被写体輝度情報、撮影距離情報、撮影姿勢情
報、アスペクト比、ストロボ使用の有無の情報、絞り
値、シャッタ速度、露出補正値等のデータが読み出さ
れ、そのデータは撮影されたフレーム30F の下に記録ト
ラック30g として記録されて(ステップ#13)処理を終
了する。
【0062】このように本実施例のカメラによれば、手
振れ撮影によって撮影されたコマについてのプリント要
否の指示情報を、自動的にプリント不要と設定してその
撮影コマに記録することができるため、その手振れ撮影
に供された撮影コマのプリントは行われず、したがって
無駄なプリントを防止することができる。
【0063】なお記録トラック30g に記録される情報の
うち、プリント要否を指示する情報に代えてプリント枚
数を指示する情報としてもよい。例えば、カメラに、撮
影されたフイルムのコマのプリント枚数を入力する手動
のプリント枚数入力手段を設け、撮影者がシャッタ操作
の後にそのプリント枚数入力手段を操作して、0または
1以上の必要なプリント枚数を入力することによりプリ
ント枚数を指示する情報とすればよい。プリント枚数を
指示する情報は、図7のステップ#7において、手振れ
ありと判定された場合はプリント枚数を指示する情報と
してプリント枚数0をセットし、ステップ#13でその情
報が記録された後、撮影者がプリント枚数入力手段を操
作して1以上の必要なプリント枚数が入力されたとき
は、フイルムを1コマ分リワインドして0と記録された
情報を入力されたプリント枚数に書き替えるようにすれ
ばよい。なおプリントが不要の場合は0を入力してプリ
ント枚数を0とすればよい。
【0064】また、プリント要否を指示する情報を記録
する前述の構成のカメラについても、撮影者の意図する
ところによりプリントの要否を入力し得る手動の入力手
段を設けて、手振れの有無に関係なくプリントの要否を
フイルムに記録し得るように構成してもよい。すなわ
ち、変位センサによっては手振れ撮影と判定されるよう
な場合でも撮影者の意図としては失敗撮影でない場合が
ある。例えばレース中の自動車を流し撮りしたような場
合には、手振れ撮影と判定されても、プリントの必要が
ある。このような場合には、手動の入力手段は有用であ
る。
【0065】さらにまた、これとは逆に、予めプリント
の枚数を指示することのできる入力手段から入力された
プリント枚数を、手振れの有無に応じてキャンセルする
手動のキャンセル手段を設けてもよい。
【0066】なお、以上のような手動のプリント枚数入
力手段、入力手段、またはキャンセル手段の有無に関わ
らず、予めフイルムに記録トラック30g を形成し、この
記録トラック30g に、プリント要否の指示情報としてプ
リントする旨の情報、またはプリント枚数を指示する情
報として1枚プリントする旨の情報をデフォルト値とし
て記録しておいてもよい。この場合、手振れ撮影がなさ
れたと判定された場合にのみ、その予め記録されている
プリントの指示情報をプリント不要の指示情報、または
プリント枚数を0枚とする指示情報に書き替えるように
構成することもできる。また、このデフォルト値はカメ
ラのROM等に予め記憶させておいて、撮影の都度この
ROMから読み出すようにしてもよい。
【0067】ところで比較部47による絶対変位信号V
def と基準値Vref と比較照合(ステップ#7)の結
果、手振れがあったと判断された(Vdef ≧Vref )場
合、手振れ警告表示用のLED42が点灯するため、撮影
者はそのフレームに撮影した写真が失敗写真であると認
識して、そのフレームの次のフレームに失敗撮影と同じ
シーン(被写体)について再撮影する可能性が高いと考
えられる。再撮影が行われた場合には通常、1つ前のフ
レームで撮影された失敗写真は不要でありプリントを要
しないと考えられるが、再撮影が行われなかった場合に
は1つ前のフレームで撮影された失敗写真であってもプ
リントした方がよい場合がある。すなわち例えば、野鳥
が飛翔する瞬間を狙った写真などについては撮直しのチ
ャンスがない場合があり、このような場合例え手振れを
起こした失敗写真であってもプリントする価値を有する
ことがある。
【0068】図8に示す本発明の第2の実施例のカメラ
は、失敗撮影の次のフレームに再撮影がなされたか否か
を判定し、再撮影がなされなかったと判定した場合に
は、一旦はプリントしない旨の指示を記録したフレーム
について、プリントする旨の指示に書き替えて、上述の
ような手振れを起こした失敗写真であってもプリントす
る指示を記録するカメラである。
【0069】図示のカメラは、図2に示した第1の実施
例のカメラに対して、記録データ格納メモリ54に代えて
2つのメモリ(メモリA71,メモリB72)を備え、さら
にMPU24内に、手振れによって失敗撮影となったフレ
ームの次のフレームに再撮影がなされたか否かを判定す
る判定部73と、再撮影がなされなかったと判定した場合
に判定部73から出力される信号が入力され、指示部49に
対してプリント要否のデータを「1」に書き替える指示
信号を出力するとともに、給送モータ駆動回路52に対し
てフイルムを逆方向に給送制御する信号を出力する書替
部74とを設けた構成である。なおメモリA71,メモリB
72は記録データ格納メモリ54と同じ機能を有するメモリ
であるが、給送されるフレームごとに交互に使用される
点で記録データ格納メモリ54と異なる。
【0070】本実施例のカメラの作用について、図9,
10のフローチャートを参照して説明する。図9のフロー
チャートは、前述した実施例のカメラのフローチャート
(図7)のステップ#1〜#11までの作用と同じであ
る。なおメモリA71には、予め1つ前のフレームの記録
トラック30g に記録された、その1つ前のフレームにお
ける撮影時のデータが記憶されているものとする。
【0071】撮影操作によりシャッターボタン9が押下
されてシャッタ開き信号がMPU24のA/Dコンバータ
45に入力され、A/Dコンバータ45は、シャッタ開き信
号を受けた時点(ステップ#1)からシャッタ閉じ信号
を受ける時点(ステップ#3)までの間に、一定のサン
プリング周期でフィルタ回路26から信号電圧Vs を読み
込む(ステップ#2〜#4)とともにデジタル値に変換
する。デジタル化された信号電圧VD は、逐次に変位信
号演算部46に入力される。変位信号演算部46は、読み込
まれた信号電圧VD の最大値と最小値との差を算出して
これを絶対変位信号Vdef とし(ステップ#5)、比較
部47に入力する。こうして得られた絶対変位信号Vdef
は磁石18の振れ幅に対応した値となっている。
【0072】基準値演算部48は、画面サイズ切替え機構
28からのサイズ切替え信号と、ズーム制御回路33からの
ズーム位置信号とを受けて基準値Vref を算出する(ス
テップ#6)。
【0073】比較部47は絶対変位信号Vdef を基準値V
ref と比較照合し(ステップ#7)、Vdef ≧Vref
場合、手振れ警告信号および指示信号を出力する。この
警告信号はドライバ41に入力され、ドライバ41はこの警
告信号によりLED42を点灯して手振れがあったことを
表示(ステップ#10)し、一方、指示信号は指示部49に
入力され、指示部49はプリント要否のデータを「0」に
セットする(ステップ#11)。一方、Vdef <Vref
場合は手振れ警告信号は出力されず(ステップ#8)、
指示信号は指示部49に入力され、指示部49はプリント要
否のデータを「1」にセットする(ステップ#9)。
【0074】このようにプリント要否のデータが「0」
または「1」にセットされたのちに、このプリント要否
のデータおよび前述した撮影日時情報や被写体輝度情報
等の他の撮影データがメモリB72に格納される(ステッ
プ#14)。
【0075】次にMPU24の制御により、1つ前のフレ
ームに対する撮影時のデータが記憶されているメモリA
71から、そのデータが読み出されて判定部73に入力され
る(ステップ#15)。判定部73は、この読み出された1
つ前の撮影データと、直前に撮影されたフレームにおけ
る撮影データ(メモリB72に記憶されたデータ)とを比
較照合して、直前の撮影が、1つ前のフレームにおける
撮影の撮直しか否かを判定する(ステップ#16)。
【0076】撮直しと判定した場合は、直前に撮影され
たフレーム(コマ)はフイルム給送機構によって1フレ
ーム分給送されつつ、磁気記録装置によって、メモリB
72に記憶されたプリント要否の指示情報を含む他の撮影
データが読み出され(ステップ#21)、そのデータは撮
影されたフレームの下に記録トラック30g として記録さ
れて(ステップ#22)、処理を終了する。
【0077】撮直しでないと判定した場合は、メモリA
71から読み出されたデータのうちのプリント要否のデー
タが「0」であるか、または「1」であるかを照合する
(ステップ#17) 。プリント要否のデータが「1」の場
合は、1つ前のフレームにおける撮影は正常に撮影され
たものでありプリントすることを指示されたものである
から、その1つ前のフレームのプリント要否の指示デー
タに対して特に作用をなすことなく、直前に撮影された
フレームはフイルム給送機構によって1フレーム分給送
されつつ、磁気記録装置によって、メモリB72に記憶さ
れたプリント要否の指示情報を含む他の撮影データが読
み出され(ステップ#21)、そのデータは撮影されたフ
レームの下に記録トラック30g として記録されて(ステ
ップ#22)、処理を終了する。
【0078】撮直しでないと判定した場合であって、メ
モリA71から読み出されたデータのうちのプリント要否
のデータが「0」である場合は、1つ前のフレームにお
ける撮影は手振れによる失敗撮影のため、プリントしな
い指示が記憶されていることを意味する。この場合、本
来、直前に撮影されたフレームは再撮影に供されている
べきところ、撮直しではないと判定されているため、そ
の手振れを起こした失敗写真の撮直しは行われておら
ず、したがってそのような失敗写真であってもプリント
するために、判定部73より書替部74に対してデータの書
替信号が出力され、書替部74はこの信号に応じて給送モ
ータ駆動回路52に対してフイルムを逆方向に給送制御す
る信号を出力する。この作用によりフイルム30は1コマ
分巻き戻されて、1つ前の失敗撮影のフレームが撮影準
備の位置に配される(ステップ#18)。
【0079】書替部74はさらに指示部49に対して「プリ
ント要否」のデータを「1」に書き替える指示信号を出
力する。指示部49は「プリント要否」のデータを「1」
に書き替えた(ステップ#19)うえで、その1つ前のフ
レームはフイルム給送機構によって1フレーム分給送さ
れつつ、メモリA71から読み出された他のデータととも
に磁気記録装置によってフレームの下に記録トラックと
して記録される(ステップ#20)。
【0080】1フレーム分給送された後に、直前に撮影
されたフレームがフイルム給送機構によって1フレーム
分給送されつつ、磁気記録装置によって、メモリB72に
記憶されたプリント要否の指示情報を含む他の撮影デー
タが読み出され(ステップ#21)、そのデータは撮影さ
れたフレームの下に記録トラック30g として記録されて
(ステップ#22)、処理を終了する。
【0081】このように本実施例のカメラによれば、手
振れによる失敗撮影の次のフレームにおいて再撮影が行
われなかった場合には、その1つ前のフレームで撮影さ
れた失敗写真についてプリントするように指示すること
ができる。
【0082】なお、上記判定部73による撮直しか否かの
判定は、具体的には以下の(1)〜(5)に掲げる条件
を少なくとも1つ満たした場合は撮直しではないと判定
することにより行うものとする。
【0083】(1)手振れの撮影時に測定された撮影距
離と、次の撮影コマの撮影時に測定された撮影距離との
比または差が予め設定された所定の値以上であること。
【0084】(2)手振れの撮影がなされた被写体の輝
度と、次の撮影コマに撮影される若しくは撮影された被
写体の輝度との比または差が予め設定された所定の値以
上であること。
【0085】(3)手振れの撮影終了時から、次の撮影
コマの撮影開始時までの時間が予め設定された所定の値
以上であること。
【0086】(4)手振れの撮影時のカメラ姿勢と、次
の撮影コマに撮影する若しくは撮影したときのカメラ姿
勢とが予め設定された所定の範囲以上の変位量をもって
変化したこと。
【0087】(5)手振れの撮影がなされた撮影コマに
対する画面のアスペクト比と、次の撮影コマに対する画
面のアスペクト比とが相違すること。
【0088】また上記(1)〜(5)に掲げる条件を満
たす場合以外であっても、例えば、手振れの撮影がなさ
れた後、次の撮影コマに撮影がなされる以前にカメラの
メインS/W61がオフにされた場合には、撮直しではな
いと判定してもよい。
【0089】このようにメインS/W61がオフにされた
ことにより、撮直しではないと判定する処理の流れを図
11のフローチャートに示す。
【0090】メインS/W61がオフにされたのち、MP
U24の制御により、1つ前のフレーム、すなわちメイン
S/W61がオフとされる以前の最後に撮影されたフレー
ムに対する撮影時のデータが記憶されているメモリB72
から、そのデータが読み出されて判定部73に入力される
(ステップ#23)。このとき判定部73はメインS/W61
がオフとされたことを受けて瞬時に再撮影がおこなわれ
ないと判定したうえで、メモリB72から読み出されたデ
ータのうちのプリント要否のデータが「0」であるか、
または「1」であるかを照合する(ステップ#24) 。プ
リント要否のデータが「1」の場合は、1つ前のフレー
ムにおける撮影は正常に撮影されたものでありプリント
することを指示されたものであるから、その1つ前のフ
レームのプリント要否の指示データに対して特に作用を
なすことなく、メインS/W61のオフ処理(切断処理)
をして(ステップ#29)処理を終了する。
【0091】プリント要否のデータが「0」の場合は、
1つ前のフレームにおける撮影は手振れによる失敗撮影
のため、プリントしない指示が記憶されていることを意
味する。この場合、本来、直前に撮影されたフレームは
再撮影に供されるべきところメインS/W61がオフとさ
れて、撮直しがおこなわれないと判定されているため、
その手振れを起こした失敗写真の撮直しは行われず、し
たがってそのような失敗写真であってもプリントするた
めに、判定部73より書替部74に対してデータの書替信号
が出力され、書替部74はこの信号に応じて給送モータ駆
動回路52に対してフイルムを逆方向に給送制御する信号
を出力する。この作用によりフイルム30は1コマ分巻き
戻されて、1つ前の失敗撮影のフレームが撮影準備の位
置に配される(ステップ#25)。
【0092】書替部74はさらに指示部49に対してプリン
ト要否のデータを「1」に書き替える指示信号を出力す
る。指示部49はプリント要否のデータを「1」に書き替
えた(ステップ#26)うえで、その1つ前のフレームは
フイルム給送機構によって1フレーム分給送されつつ、
メモリB72から読み出された他のデータとともに磁気記
録装置によってフレームの下に記録トラックとして記録
される(ステップ#27)。メモリB72から読み出された
データはそのままメモリB72に格納されて(ステップ#
28)、メインS/W61はフ処理(切断処理)され(ステ
ップ#29)、処理を終了する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のカメラの要部を示す外観斜視図
【図2】図1に示したカメラの電気的構成を示すブロッ
ク図
【図3】変位センサの詳細な構成を示す分解図
【図4】MR素子の磁界強度による電気抵抗の変化を示
す特性図
【図5】等価回路で表したMR素子に対する磁石の位置
変化の様子を模式的に表す図
【図6】本発明のカメラに使用される写真フイルムの一
例を示す概略図
【図7】第1の実施例のカメラの作用を説明するための
フローチャート
【図8】第2の実施例のカメラの電気的構成を示すブロ
ック図
【図9】第2の実施例のカメラの作用を説明するための
フローチャート(その1)
【図10】第2の実施例のカメラの作用を説明するため
のフローチャート(その2)
【図11】メインS/Wがオフ操作されたときの処理を
示すフローチャート
【符号の説明】
10 変位センサ 24 マイクロコンピュータ 25 アンプ 26 フィルタ回路 30 写真フイルム 45 A/Dコンバータ 46 変位信号演算部 47 比較部 48 基準値演算部 49 指示部 50 給送メカ 51 モータ 52 給送モータ駆動回路 53 パトローネ 54 記録データ格納メモリ 57 記録再生回路 58 記録回路 59,60 磁気記録ヘッド

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光される撮影コマのプリントの要否ま
    たはプリントの枚数を指示する情報を記録する記録手段
    を有するカメラにおいて、 前記撮影コマの撮影時における手振れを検出する手振れ
    検出手段と、 該手振れ検出手段から出力された手振れ検出信号に基づ
    いて、前記撮影コマについてプリントしない旨の情報を
    前記記録手段に入力する指示手段と 前記手振れの撮影がなされた撮影コマの次の撮影コマに
    該手振れの撮影の撮直しがなされたか否かを判定する撮
    直し判定手段と を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記撮直し判定手段が、以下の(1)〜
    (6)に掲げる条件のうち少なくとも1つの条件が満た
    されたとき、撮直しがなされなかったと判定するもので
    あることを特徴とする請求項記載のカメラ。 (1)前記手振れの撮影がなされた後、次の撮影コマに
    撮影がなされる以前にカメラのメインスイッチがオフに
    されたこと、 (2)前記手振れの撮影時に測定された撮影距離と、次
    の撮影コマの撮影時に測定された撮影距離との比または
    差が予め設定された所定の値以上であること、 (3)前記手振れの撮影がなされた被写体の輝度と、次
    の撮影コマに撮影される若しくは撮影された被写体の輝
    度との比または差が予め設定された所定の値以上である
    こと、 (4)前記手振れの撮影終了時から、次の撮影コマの撮
    影開始時までの時間が予め設定された所定の値以上であ
    ること、 (5)前記手振れの撮影時のカメラ姿勢と、次の撮影コ
    マに撮影する若しくは撮影したときのカメラ姿勢とが予
    め設定された所定の範囲以上の変位量をもって変化した
    こと、 (6)前記手振れの撮影がなされた撮影コマに対する画
    面のアスペクト比と、次の撮影コマに対する画面のアス
    ペクト比とが相違すること。
  3. 【請求項3】 前記指示手段による前記記録手段への入
    力情報に拘らず、前記記録手段に対して所望のプリント
    の要否または所望のプリントの枚数を任意に入力する入
    力手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載
    のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記記録手段が、前記露光される撮影コ
    マのプリントの要否またはプリントの枚数を指示する情
    報をフイルムの一部に記録するものであることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記撮直し判定手段により撮直しがなさ
    れなかったと判定された場合、1つ前のコマについての
    前記入力されたプリントしない旨の情報をプリントする
    旨の情報に書き替える書換手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項記載のカメラ。
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