JP3420726B2 - 畳 - Google Patents

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JP3420726B2
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幸三 笈川
隆司 中村
修 山下
健治 服部
裕介 服部
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株式会社ジェー・ティー・ピィー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軽量で、緊急時に人
の撤送が可能な畳に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、畳は日本の生活様式に古くから定
着している。最近ではフローリングされたリビングでの
置き畳などにも使用され、くつろぎのスペースに広く利
用されている。また大規模な地震などの場合、多数の避
難者が学校の講堂や体育館等に避難するが、その際講堂
や体育館の床に多数の畳が持ち込まれ敷かれ、その上で
生活したり寝泊まりすることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また緊急な場合、シー
ツ、毛布、戸板などと共に、畳を担架の代用として利用
し、患者を搬送する場合もあるが、このような場合、畳
の端部を十分に保持して患者を搬送することはかなりの
困難を伴い、患者を地面に落下しかねず大変危険であ
る。本発明の課題は、軽量で緊急時に人の搬送が可能
な、これまでにない全く新しい、搬送用に適した畳を提
供することにある。
【0004】傷病者を搬送する担架代用となる畳であっ
て、畳の裏面に、脱着もしくは収納可能な搬送用保持部
を取り付けたことを特徴とする畳に係る。また、搬送用
保持部は、ポリ塩化ビニルシートを端部で折りたたんで
二重とし、高周波ミシンで接合した補強布に保持部切り
込み部を開け、剥離止め力帯を折り曲げて畳裏面に粘着
シートの接着にて取り付けて成るものとでき、畳は、畳
芯材の上部に上部防水層、下部に下部防水層夫々を設
け、上部防水層には畳表を設けて成るものとできる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の畳について図面を参照し
ながら説明する。 図1は本発明の畳の断面図である。
上から畳表1、上部防水層2、畳芯材3、下部防水層4
からなる畳の裏面に、脱着もしくは収納可能な搬送用保
持部5が取り付けられている。上部防水層および下部防
水層は任意部材である。搬送時には上記保持部を用いて
持ち運びをするが、畳として使用する時は例えば畳裏面
に設けた粘着シート6を用いて搬送用保持部の握り部を
固定するのが好ましい。搬送用保持部材は畳の裏面に設
けても良く、側面に設けても良い。なお畳表と畳芯材の
間に、防虫シートおよび/または中空積層板を設けるこ
とも、畳芯材の下側に防虫シートおよび/または中空積
層板を設けることも任意である。
【0006】本発明において畳表は任意のものを使用で
き、例えばポリプロピレン(PP)製の化学畳表、いぐ
さとPPを用いた半ピなどを例示できる。畳芯材として
は、厚み20mm以下、好ましくは8〜20mm、かさ比重
0.3以下、好ましくは0.05〜0.3の物性を有す
るものが好ましく、材質としては珪酸カルシウムボー
ド、インシュレーションボード等の木質繊維板、ポリス
チレン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の樹脂系発泡体又
はそれらが複合された複合成形体等が例示できるが、特
に低比重高強度珪酸カルシウム成形体を芯材とするもの
が好ましい。例えば特開平10−159316号公報、
特開平10−162540号公報、特願平8−3230
29号、特願平10−1819号等に記載の畳に使用さ
れる芯材を用いることができる。例えば、ゾノトライト
を主体とする珪酸カルシウムスラリーに水分散型高分子
化合物、及び/又は繊維質等を混合して加圧、脱水、乾
燥成形したボードなどを例示できる。
【0007】上部および下部の防水層としては、例えば
発泡ポリエチレン(PEF)、ポリエチレンシート(P
E)等を用いることができる。 畳芯材の上下層に防水
層を設けることにより、汚れがつきにくく、水コボレに
よる水が畳に淀み込まず好ましい。上部防水層は畳表よ
り透過してきた水分を防ぎ、また座面クッション層とし
て機能する。下部防水層は畳裏面より透過してきた水分
を防ぎ、また材質として発泡体を用いた場合は不陸解消
の働きをする。
【0008】搬送用保持部材の具体例を図2〜3に示
す。図2において5aは握り部としての開口部、5bは
剥離止め力帯(任意)、5cは搬送用保持ベルトであ
る。図3において5a’は握り部としての切り込み部、
5bは剥離止め力帯、5cは搬送用保持ベルトである。
握り部に使用する材料としては、例えば生地材料、ナイ
ロン、ビニロン、ケブラー、ガラス繊維等のシート、テ
ープ、ロープ等が例示できる。生地材料としては、例え
ばガラス膜、ポリ塩化ビニル(PVC)ターポリンなど
の日除けあるいは建築用、レジャー用のテント生地、ゴ
ム引布、ウレタン引布等が例示できる。握り部は2以
上、好ましくは3〜5程度である。握り部の布の1ケ所
で標準体重65kgの3倍である195kg以上支えられる
幅および材料強度のものとするのが好ましい。搬送用保
持部材の厚みは収納状態で畳として使用したときに、凹
凸を感じないように、通常1〜4mm、好ましくは1〜3
mm程度とするのが良い。
【0009】搬送用保持部材を脱着可能に取り付けると
きは、例えば搬送用保持ベルトに保持部固定用粘着テー
プ(例えばアクリル系接着剤使用のもの)を貼るか、同
じ位置にファスナーテープをフック部が畳裏面にくる搬
送用保持ベルトに、ループ部が握り部側にくるように縫
製するのが好ましい。また搬送用保持部材を収納可能に
取り付けるときは、搬送用保持ベルトに開口を開け、握
り部を挿入して収納する。図4に、例えば畳の裏面に、
脱着もしくは収納可能な図2に示す搬送用保持部材5を
取り付け、それを収納したときの斜視図を示す。7は畳
表、8は畳裏面である。図5に、例えば畳の裏面に、脱
着もしくは収納可能な図3に示す搬送用保持部材5を取
り付け、それを収納したときの平面図を示す。8は畳裏
面である。
【0010】図6〜7に、例えば本発明の畳を緊急時の
担架として傷病者を搬送するときの斜視図を示す。図6
では握り部の開口部又は切り込み部を直接利用してお
り、図7では該開口部又は切り込み部に支柱を通して利
用している。上記のように緊急用の担架がない場合で
も、傷病者が畳に横たわった状態で、畳を少し持ち上げ
予め収納してある搬送用保持部材を引っぱり出せば、患
者を動かすことなく搬送することができる。勿論、あと
から患者を載せても良い。
【0011】本発明の畳はきわめて軽く持ち運びに便
利、ダニや虫が住み込めず衛生的、断熱効果に優れる等
の各種の特徴を有する。本発明の畳は例えば通常10枚
程度を、専用パッキングシートに入れて保存あるいは移
動、搬送することができる。畳の保管には、講堂のステ
ージの下、体育用具置場、各自治会の集会所などが好ま
しい。
【0012】本発明の畳は上記のような緊急時の担架以
外に例えば以下のような各種の用途を有する。避難所で
の置き(敷き)畳として。学校の講堂でのイベント時の
置き(敷き)畳として。児童館での節句などの行事の際
の置き(敷き)畳として。高齢者福祉の食事会の際の置
き(敷き)畳として。生け花や書道などのサークルや授
業の際の置き(敷き)畳として。スポーツ大会などのア
ウトドアでの行事の際の置き(敷き)畳として。
【0013】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。 実施例1 図2に示す搬送用保持材パーツ 5a〜5cを備えた搬
送用保持部材5を厚さ0.65mmのポリ塩化ビニル(P
VC)シートで作成した。寸法は全体的に幅200mm、
長さは畳裏面に接着する部分810mm、握り部分115
mmである。上記PVCシートを端部で折りたたんで二重
とし、高周波ミシンで接合した補強布に、開口用ダンベ
ルにより保持部開口部5aを開け、更に畳取り付け後の
剥離防止に剥離止め力帯5b(材質は搬送用保持部材と
同じ、寸法は200×30mm)を折り曲げて畳裏面に接
着にて取り付けて搬送用保持部を作成した。
【0014】別に畳の芯材として、珪酸カルシウム結晶
スラリーにゴム系バインダーを添加、混合し成形後、脱
水乾燥させて得たボード状成形体(かさ比重0.15、
厚さ9mm)を用い、この上部に発泡ポリエチレンシート
付きクラフト紙からなる上部防水シート(厚さ2.5m
m)と、下部にポリエチレンシート付きクラフト紙から
なる下部防水シート(厚さ0.5mm)を酢酸ビニル系接
着剤により接着し、上記上部防水シートの上にポリプロ
ピレンからなる畳表を製畳し、さらに上記搬送用保持部
材を畳裏面の下部防水シートにゴム系接着剤により取り
付け、搬送用保持部材を取り付けた畳縁に位置を示すマ
ーキングを施し、搬送用保持部材を畳裏面で固定できる
ようにアクリル系接着剤を使用した粘着テープを所定の
位置に粘着テープにより設けて本発明の搬送用保持部を
取り付けた畳を得た。
【0015】実施例2 図3に示す搬送用保持材パーツ 5a’〜5cを備えた
搬送用保持部材5を厚さ0.65mmのポリ塩化ビニル
(PVC)シートで作成した。寸法は全体的に幅200
mm、長さは畳裏面に接着する部分820mm(本体部77
0mm+剥離止め力帯25mm×2)、握り部分155mmで
ある。上記PVCシートを端部で折りたたんで二重と
し、高周波ミシンで接合した補強布に、切り込み入れ用
ダンベルにより保持部切り込み部5a’を開け、更に畳
取り付け後の剥離防止に剥離止め力帯5b(材質は搬送
用保持部材と同じ、寸法は200×25mm)を折り曲げ
て畳裏面に接着にて取り付けて搬送用保持部を作成し
た。上記搬送用保持部を実施例1に準じた方法で畳裏面
に取り付けることにより、本発明の搬送用保持部を取り
付けた畳を得た。
【0016】実施例3 畳表として半ピ製の畳表を用い、搬送用保持部材を畳裏
面で固定できるように粘着テープの代わりに、ファスニ
ングテープを用い、このファスニングテープを所定の位
置に縫製により設けて本発明の搬送用保持部を取り付け
た畳を得た。
【0017】
【発明の効果】本発明の畳はきわめて軽く持ち運びに便
利、ダニや虫が住み込めず衡生的、断熱効果に優れる等
の各種の特徴を有する。 本発明の畳は例えば緊急時の
担架、避難所、学校の講堂でのイベント時、児童館での
節句などの行事、高齢者福祉の金事会、生け花や書道な
どのサークルや授業、スポーツ大会などのアウトドアで
の行事等の際の置き(敷き)畳としてなど、各種の用途
を有する。また、実施例(特に、実施例2)のような形
状の搬送用保持部を設けることにより、耐荷重が大き
く、かつ、運搬者の手への負担がより小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の畳の断面図である。
【図2】 本発明の搬送用保持部の一態様を示す斜視図
である。
【図3】 本発明の搬送用保持部の一態様を示す平面図
及び側面図である。
【図4】 本発明の畳の裏面に、脱着もしくは収納可能
な搬送用保持部材(図2に示すもの)を取り付け、それ
を収納したときの斜視図である。
【図5】 本発明の畳の裏面に、脱着もしくは収納可能
な搬送用保持部材(図3に示すもの)を取り付け、それ
を収納したときの平面図である。
【図6】 本発明の畳を緊急時に傷病者を搬送するとき
の斜視図である。
【図7】 本発明の畳を緊急時に傷病者を搬送するとき
の別の斜視図である。
【符号の説明】
1 畳表 2 上部防水層 3 畳芯材 4 下部防水層 5 搬送用保持部 6 粘着シート 7 畳表面 8 畳裏面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 健治 東京都中央区日本橋人形町3−3−9 株式会社ジェー・ティー・ピィー内 (72)発明者 服部 裕介 東京都中央区日本橋人形町3−3−9 株式会社ジェー・ティー・ピィー内 (56)参考文献 特開 平10−159316(JP,A) 特開 平9−177294(JP,A) 実開 平2−107652(JP,U) 実開 平3−128143(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/02 102 A61G 1/00 501

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傷病者を搬送する担架代用となる畳であ
    って、畳の裏面に、脱着もしくは収納可能な搬送用保持
    部を取り付けたことを特徴とする畳。
  2. 【請求項2】 搬送用保持部は、ポリ塩化ビニルシート
    を端部で折りたたんで二重とし、高周波ミシンで接合し
    た補強布に保持部切り込み部を開け、剥離止め力帯を折
    り曲げて畳裏面に粘着シートの接着にて取り付けて成る
    請求項1記載の畳。
  3. 【請求項3】 畳は、畳芯材の上部に上部防水層、下部
    に下部防水層夫々を設け、上部防水層には畳表を設けて
    成る請求項1または2記載の畳。
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