JP3420361B2 - メッシュ状織編物の樹脂加工方法 - Google Patents
メッシュ状織編物の樹脂加工方法Info
- Publication number
- JP3420361B2 JP3420361B2 JP29772394A JP29772394A JP3420361B2 JP 3420361 B2 JP3420361 B2 JP 3420361B2 JP 29772394 A JP29772394 A JP 29772394A JP 29772394 A JP29772394 A JP 29772394A JP 3420361 B2 JP3420361 B2 JP 3420361B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mesh
- knitted fabric
- woven
- resin
- processing method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木工事などに使用さ
れるメッシュ状織編物の樹脂加工方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、土木工事などに使用されるメッシ
ュ状織編物の目止め加工あるいは固め加工のための樹脂
加工方法は、水または溶媒に溶かした樹脂にメッシュ状
織編物を浸漬したのちマングルで絞り込み、熱処理する
という方法が一般的であった。 【0003】しかしこの方法では、使用する樹脂が水、
または溶媒に溶かしてあるので、樹脂の濃度が薄く、メ
ッシュ状織編物の表面に十分な樹脂被膜を形成すること
ができなかった。このため、メッシュ状織編物を屋外で
使用すると紫外線で強度が劣化するという問題があっ
た。さらに、加工後に樹脂の廃液を処理しなければなら
ないという問題もあった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、メ
ッシュ状織編物の表面に、紫外線をガードするのに十分
な樹脂被膜を形成でき、産業廃液などの発生をなくすこ
とができるメッシュ状織編物の樹脂加工方法を提供する
ことを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、メッシュ状織
編物を構成する糸より融点の低い熱可塑性樹脂粉体の流
動槽に、加熱したメッシュ状織編物を通過させ、メッシ
ュ状織編物の表面に熱可塑性樹脂を付着させたのち、メ
ッシュ状織編物を構成する糸の融点より低い温度まで加
熱して表面に付着した熱可塑性樹脂を溶融することによ
り、メッシュ状織編物を樹脂コーティングすることを特
徴としたメッシュ状織編物の樹脂加工方法を提供するも
のである。 【0006】あるいは、メッシュ状織編物の表面に静電
気で帯電させた熱可塑性樹脂を付着させたのち、メッシ
ュ状織編物を構成する糸の融点より低い温度まで加熱し
て表面に付着した熱可塑性樹脂を溶融することにより、
メッシュ状織編物を樹脂コーティングすることを特徴と
したメッシュ状織編物の樹脂加工方法を提供するもので
ある。 【0007】 【作用】本発明の樹脂加工方法によれば、被覆する樹脂
の濃度が100パーセントなので、メッシュ状織編物の
表面に紫外線をガードするのに十分な樹脂を付着させる
ことができ、また、加工後に産業廃液が発生することも
なくなった。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面をもとに説明す
る。第一実施例として、図1のようにアラミド繊維を用
いて絡み織りにて製織した幅2メートル、目合いが約1
0ミリのメッシュ状織物1を、熱風槽2に通し、約30
0度まで加熱し、カーボンブラックを含有したポリ塩化
ビニール粉体3をエアーで流動化させた槽4の中を通過
させ、メッシュ状織物1の表面にポリ塩化ビニールを付
着させた。 【0009】次に、このメッシュ状織物1を約200度
の熱風槽5に通し、表面に付着したポリ塩化ビニールを
溶融させ、メッシュ状織物1の表面に、均一なポリ塩化
ビニールの被覆層を形成させた。 【0010】第二実施例として、図2のようにポリエス
テル繊維を用いてタテヨコ挿入ラッセル編み機にて製編
した幅3メートル、目合い25ミリのメッシュ状編物1
1の表面に、静電ガン12を用いて、カーボンブラック
を含有する帯電したポリエチレン粉末13を吹き付けて
メッシュ状編物の表面にポリエチレンを付着させた。 【0011】次に、このメッシュ状編物を約200度の
熱風槽14に通し、表面に付着したポリエチレンを溶融
させ、メッシュ状編物11の表面に、均一なポリエチレ
ンの被覆層を形成させた。 【0012】本実施例では、メッシュ状織編物の素材と
して、アラミド繊維、ポリエステル繊維を用いたが、本
発明はこれに限定するわけではなく、融点が被覆する樹
脂の融点より高いものであれば他の繊維でもよい。また
被覆する樹脂についても、熱可塑性樹脂で、樹脂の融点
がメッシュ状織編物の融点より低いものであれば他の熱
可塑性樹脂でもよい。 【0013】 【発明の効果】本実施例の樹脂加工方法によれば、被覆
する樹脂の濃度が100パーセントであり、樹脂がカー
ボンブラックを含有しているので、メッシュ状織編物の
表面に紫外線をガードするのに十分な樹脂を付着させる
ことができた。また、加工後に産業廃液が発生すること
もなくなった。
れるメッシュ状織編物の樹脂加工方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、土木工事などに使用されるメッシ
ュ状織編物の目止め加工あるいは固め加工のための樹脂
加工方法は、水または溶媒に溶かした樹脂にメッシュ状
織編物を浸漬したのちマングルで絞り込み、熱処理する
という方法が一般的であった。 【0003】しかしこの方法では、使用する樹脂が水、
または溶媒に溶かしてあるので、樹脂の濃度が薄く、メ
ッシュ状織編物の表面に十分な樹脂被膜を形成すること
ができなかった。このため、メッシュ状織編物を屋外で
使用すると紫外線で強度が劣化するという問題があっ
た。さらに、加工後に樹脂の廃液を処理しなければなら
ないという問題もあった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、メ
ッシュ状織編物の表面に、紫外線をガードするのに十分
な樹脂被膜を形成でき、産業廃液などの発生をなくすこ
とができるメッシュ状織編物の樹脂加工方法を提供する
ことを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、メッシュ状織
編物を構成する糸より融点の低い熱可塑性樹脂粉体の流
動槽に、加熱したメッシュ状織編物を通過させ、メッシ
ュ状織編物の表面に熱可塑性樹脂を付着させたのち、メ
ッシュ状織編物を構成する糸の融点より低い温度まで加
熱して表面に付着した熱可塑性樹脂を溶融することによ
り、メッシュ状織編物を樹脂コーティングすることを特
徴としたメッシュ状織編物の樹脂加工方法を提供するも
のである。 【0006】あるいは、メッシュ状織編物の表面に静電
気で帯電させた熱可塑性樹脂を付着させたのち、メッシ
ュ状織編物を構成する糸の融点より低い温度まで加熱し
て表面に付着した熱可塑性樹脂を溶融することにより、
メッシュ状織編物を樹脂コーティングすることを特徴と
したメッシュ状織編物の樹脂加工方法を提供するもので
ある。 【0007】 【作用】本発明の樹脂加工方法によれば、被覆する樹脂
の濃度が100パーセントなので、メッシュ状織編物の
表面に紫外線をガードするのに十分な樹脂を付着させる
ことができ、また、加工後に産業廃液が発生することも
なくなった。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面をもとに説明す
る。第一実施例として、図1のようにアラミド繊維を用
いて絡み織りにて製織した幅2メートル、目合いが約1
0ミリのメッシュ状織物1を、熱風槽2に通し、約30
0度まで加熱し、カーボンブラックを含有したポリ塩化
ビニール粉体3をエアーで流動化させた槽4の中を通過
させ、メッシュ状織物1の表面にポリ塩化ビニールを付
着させた。 【0009】次に、このメッシュ状織物1を約200度
の熱風槽5に通し、表面に付着したポリ塩化ビニールを
溶融させ、メッシュ状織物1の表面に、均一なポリ塩化
ビニールの被覆層を形成させた。 【0010】第二実施例として、図2のようにポリエス
テル繊維を用いてタテヨコ挿入ラッセル編み機にて製編
した幅3メートル、目合い25ミリのメッシュ状編物1
1の表面に、静電ガン12を用いて、カーボンブラック
を含有する帯電したポリエチレン粉末13を吹き付けて
メッシュ状編物の表面にポリエチレンを付着させた。 【0011】次に、このメッシュ状編物を約200度の
熱風槽14に通し、表面に付着したポリエチレンを溶融
させ、メッシュ状編物11の表面に、均一なポリエチレ
ンの被覆層を形成させた。 【0012】本実施例では、メッシュ状織編物の素材と
して、アラミド繊維、ポリエステル繊維を用いたが、本
発明はこれに限定するわけではなく、融点が被覆する樹
脂の融点より高いものであれば他の繊維でもよい。また
被覆する樹脂についても、熱可塑性樹脂で、樹脂の融点
がメッシュ状織編物の融点より低いものであれば他の熱
可塑性樹脂でもよい。 【0013】 【発明の効果】本実施例の樹脂加工方法によれば、被覆
する樹脂の濃度が100パーセントであり、樹脂がカー
ボンブラックを含有しているので、メッシュ状織編物の
表面に紫外線をガードするのに十分な樹脂を付着させる
ことができた。また、加工後に産業廃液が発生すること
もなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の断面図である。
【図2】第二実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 メッシュ状織物
2 熱風槽
3 ポリ塩化ビニール粉体
4 流動槽
5 熱風槽
6 エアー吹き出し口
11 メッシュ状編物
12 静電ガン
13 ポリエチレン粉体
14 熱風槽
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 熱可塑性樹脂粉体の流動槽に、加熱した
メッシュ状織編物を通過させ、メッシュ状織編物の表面
に熱可塑性樹脂を付着させたのち、再び加熱して表面に
付着した熱可塑性樹脂を溶融することにより、メッシュ
状織編物を樹脂コーティングすることを特徴としたメッ
シュ状織編物の樹脂加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29772394A JP3420361B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | メッシュ状織編物の樹脂加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29772394A JP3420361B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | メッシュ状織編物の樹脂加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08158260A JPH08158260A (ja) | 1996-06-18 |
JP3420361B2 true JP3420361B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=17850350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29772394A Expired - Fee Related JP3420361B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | メッシュ状織編物の樹脂加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3420361B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6863921B2 (en) * | 2001-09-06 | 2005-03-08 | Japan Vilene Company Ltd. | Process and apparatus for manufacturing fiber and fiber sheet carrying solid particles and fiber and fiber sheet carrying solid particles |
JP6746844B2 (ja) * | 2017-05-10 | 2020-08-26 | 木下製網株式会社 | 特定用途硬質網材およびその製造方法 |
JP6889949B2 (ja) * | 2017-05-10 | 2021-06-18 | 木下製網株式会社 | 特定用途硬質網材 |
-
1994
- 1994-12-01 JP JP29772394A patent/JP3420361B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08158260A (ja) | 1996-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1330964B1 (en) | EMI shielding fabric | |
US4521458A (en) | Process for coating material with water resistant composition | |
JP3420361B2 (ja) | メッシュ状織編物の樹脂加工方法 | |
KR100639793B1 (ko) | 난연직물과 그 제조방법 | |
ATE19415T1 (de) | Durchbrochene textilstruktur und verfahren zu ihrer herstellung. | |
KR100886755B1 (ko) | 코팅 기능이 향상된 지오그리드 제조장치 | |
DE50012348D1 (de) | Atmungsfähiges Material für Schutzbekleidung | |
JP5033537B2 (ja) | 広告用膜材 | |
JPH08142238A (ja) | 一方向性強化繊維複合基材及びその製造方法 | |
WO2005091836A2 (en) | Elastic stitched composite fabric using inextensible yarns | |
ITUD20010059A1 (it) | Griglia tessile multiassiale per impiego tecnico o geotecnico e procedimento per la sua fabbricazione | |
JPH0218235B2 (ja) | ||
CN212765092U (zh) | 一种防静电效果优异的经编布 | |
KR102641445B1 (ko) | 생분해 40% 발현 일회용 보호복 및 작업복용 직물의 제조방법 | |
CN210116244U (zh) | 一种防静电放防辐射的化纤面料 | |
US3663329A (en) | Method of reinforcing a knitted or woven fabric | |
CN212796108U (zh) | 一种耐洗数码印花面料 | |
JP2848791B2 (ja) | 制電性極細繊維布帛及びその製造方法 | |
CN215435413U (zh) | 一种能吸收异味的防水针刺无纺布 | |
JP2866206B2 (ja) | 縦横挿入ラッセル編地の樹脂加工方法 | |
JPH102621A (ja) | 熱交換シート | |
JPH03269179A (ja) | 布のしわ出し加工方法 | |
JPH1096151A (ja) | 土木用メッシュ織編物の樹脂被覆加工方法 | |
JPH05163630A (ja) | ネット状編織物の製造方法 | |
JPH05177780A (ja) | 内装布帛製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |