JP3419610B2 - 油圧駆動走行装置 - Google Patents

油圧駆動走行装置

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JP3419610B2 JP28841795A JP28841795A JP3419610B2 JP 3419610 B2 JP3419610 B2 JP 3419610B2 JP 28841795 A JP28841795 A JP 28841795A JP 28841795 A JP28841795 A JP 28841795A JP 3419610 B2 JP3419610 B2 JP 3419610B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/423Motor capacity control by fluid pressure control means

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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベル等の建
設車両の油圧駆動走行装置に係わり、特に、走行用の駆
動源として可変容量型の油圧モータを使用し、その油圧
モータの傾転角を大傾転と小傾転に切り換えることによ
り走行2速制御を行う油圧駆動走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設車輌の油圧駆動走
行装置としては、走行用の駆動源に可変容量型の油圧モ
ータを使用し、その傾転角(容量)を路面の勾配や土質
等に起因して生じる走行負荷の変化に応じて小傾転と大
傾転の2段に切り換え、走行2速制御を行うものが知ら
れている。その一例として、実開昭63−54521号
公報やWO90/08910号公報がある。
【0003】実開昭63−54521号公報に記載の装
置は、圧力センサで検出したポンプ吐出圧力が第1の設
定値を越えると油圧モータの傾転角を大傾転(大容量)
に切り換え、圧力センサで検出したポンプ吐出圧力が第
2の設定値より小さくなると油圧モータの傾転角を小傾
転(小容量)に切り換えるものであり、これにより坂道
の登坂時等、油圧ポンプの吐出圧力が高くなる高負荷運
転時には、油圧モータは低速・大トルクモードとなり、
坂道を登坂するに十分な牽引力が得られ、平坦路走行
等、油圧ポンプの吐出圧力が低くなる低走行負荷運転に
移ると、油圧モータは高速・低トルクモードに変わり、
高速走行が可能となる。
【0004】WO90/08910号公報に記載の装置
は、油圧ポンプの吐出圧力が走行負荷圧力より所定値だ
け高くなるようにポンプ吐出流量を制御するロードセン
シング方式のレギュレータを採用したものにおいて、油
圧ポンプの吐出圧力に加え、更に要求走行速度に係わる
値として油圧ポンプの傾転角を検出し、ポンプ吐出圧力
が高圧領域にあるときには走行用油圧モータの傾転角を
大傾転に切り換え、ポンプ吐出圧力が低圧領域にありか
つポンプ傾転角が大傾転領域にあるときには油圧モータ
の傾転角を小傾転に切り換え、更にポンプ吐出圧力が低
圧領域にありかつポンプ傾転角が小傾転にあるときには
油圧モータの傾転角を大傾転に切り換えるものであり、
これにより坂道の登坂時等、油圧ポンプの吐出圧力が高
くなる高負荷運転時には、油圧モータは低速・大トルク
モードとなり、通常の平坦路走行時等、油圧ポンプの吐
出圧力が低くなりかつ要求走行速度が大きい低走行負荷
運転時には油圧モータは高速・低トルクモードに変わ
り、実開昭63−54521号公報と同様の効果が得ら
れるとともに、平坦路を微操作で走行する時など、油圧
ポンプの吐出圧力は低いが要求走行速度が小さい運転時
には、油圧モータは低速・大トルクモードに設定され、
平坦路での微操作での走行が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実開昭63−5452
1号公報に記載の装置では、油圧ポンプの吐出圧力に応
じて走行用油圧モータの傾転角を切り換えることによ
り、走行の高負荷運転時か低負荷運転時かに応じて油圧
モータの傾転角が大傾転と小傾転とで切り替わり、走行
負荷に応じた走行2速制御が可能となる。しかし、この
従来装置においては、走行負荷の低い平坦路や下り坂で
微操作で走行する場合、油圧ポンプの吐出圧力は高くな
らないので、油圧モータは必ず小傾転に切換わり高速・
低トルクモードに設定されてしまう。このため、平坦路
において、低速から高速まで広い範囲にわったって走行
速度を制御することができず、また下り坂をゆっくりと
下ることができなかった。
【0006】WO90/08910号公報に記載の装置
では、油圧ポンプの吐出圧力に加え油圧ポンプの傾転角
を用いて走行用油圧モータの傾転角を切り換えるため、
油圧ポンプの吐出圧力は低いが要求走行速度が小さい運
転時には、油圧モータは低速・大トルクモードに設定さ
れ、平坦路において、低速から高速まで広い範囲にわっ
たって走行速度を制御することができるとともに、下り
坂もゆっくりと下ることができる。しかし、この従来装
置は、ロードセンシング方式でポンプ吐出流量を制御す
る油圧回路に走行2速制御を適用した技術であり、現在
の傾転角を知るため傾転角センサのような高価な機器が
必要になり、装置全体が高価になるという問題があっ
た。
【0007】本発明の目的は、走行負荷に応じた走行2
速制御ができると共に、高価な機器を必要とせずに平坦
路や下り坂において低速走行ができる油圧駆動走行装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 (1)上記課題を解決するため、本発明は、少なくとも
2つの油圧ポンプと、前記2つの油圧ポンプから吐出さ
れる圧油によってそれぞれ駆動される2つの可変容量型
の走行用油圧モータと、前記2つの油圧ポンプと前記2
つの油圧モータの間にそれぞれ接続され、操作手段の操
作量に応じて対応する油圧モータに供給される圧油の流
量をそれぞれ制御する2つのセンターバイパス型の走行
用流量制御弁と、前記2つの油圧ポンプの吐出圧力をそ
れぞれ検出する2つの圧力検出手段と、前記2つの油圧
モータの傾転角を大傾転と小傾転に切り換えるモータ制
御手段とを備えた油圧駆動走行装置において、前記2つ
の走行用流量制御弁のそれぞれの操作量をそれぞれ検出
する2つの走行操作検出手段を更に備え、前記モータ制
御手段は、前記2つの圧力検出手段で検出されるポンプ
吐出圧力と前記2つの走行操作検出手段で検出される操
作量に基づいて、前記2つの油圧モータのそれぞれにつ
き、関連する油圧ポンプの吐出圧力が高圧領域にあると
きには油圧モータの目標傾転角を大傾転とし、関連する
油圧ポンプの吐出圧力が低圧領域にありかつ関連する走
行用流量制御弁の操作量が小操作量領域にあるときには
油圧モータの目標傾転角を大傾転とし、関連する油圧ポ
ンプの吐出圧力が低圧領域にありかつ関連する走行用流
量制御弁の操作量が大操作量領域にあるときには油圧モ
ータの目標傾転角を小傾転とするようそれぞれの目標傾
転角を設定する第1の目標傾転角設定手段と、前記第1
の目標傾転角設定手段で前記2つの油圧モータの少なく
とも一方の目標傾転角を大傾転とするよう設定されたと
きには前記2つの油圧モータの目標傾転角を両方とも大
傾転とし、前記第1の目標傾転角設定手段で前記2つの
油圧モータの目標傾転角を両方とも小傾転とするよう設
定されたときには前記2つの油圧モータの目標傾転角を
両方とも小傾転とするようそれぞれの目標傾転角を設定
する第2の目標傾転角設定手段とを有するものとする。
【0009】以上のような本発明において、第1の目標
傾転角設定手段は、坂道の登坂時等、2つの油圧ポンプ
の吐出圧力が高くなる高負荷運転時には、2つの油圧モ
ータの目標傾転角がそれぞれ大傾転となるよう設定し、
これにより坂道を登坂するに十分な牽引力が得られ、通
常の平坦路走行等、2つの油圧ポンプの吐出圧力が低く
なりかつ走行用流量制御弁の操作量(要求走行速度)が
大きい低走行負荷運転に移ると、2つの油圧モータの目
標傾転角がそれぞれ小傾転となるよう設定し、これによ
り高速走行が可能となる。また、第1の目標傾転角設定
手段は、平坦路や下り坂を微操作で走行する時など、2
つの油圧ポンプの吐出圧力は低いが走行用流量制御弁の
操作量(要求走行速度)が小さい運転時には、2つの油
圧モータの目標傾転角がそれぞれ大傾転となるよう設定
し、これにより微操作での走行が可能となり、しかして
平坦路において、低速から高速まで広い範囲にわったっ
て走行速度を制御することができるとともに、下り坂を
ゆっくりと下ることができる。
【0010】更に、上記のような2つの油圧モータの走
行2速制御での走行中、片方の走行装置が石の上に乗り
上げるなどして左右の走行負荷に差が生じた場合、第1
の目標傾転角設定手段だけでは、2つの油圧モータの一
方が大傾転で他方が小傾転になるように制御され、左右
の走行速度に差が生じ、思わぬところで走行が曲がって
しまうことになる。また、もし2つの油圧モータの傾転
角を両方とも小傾転に制御しての走行は小トルクになる
ので、例えば坂道にかかった時には走行のトルク不足が
発生し、坂道を登れなくなってしまうことがある。この
ような場合、本発明では、第2の目標傾転角設定手段は
2つの油圧モータの目標傾転角を両方とも大傾転にする
ので、直進走行性が維持されるとともに、走行のトルク
不足は起こらず、坂道を確実に登ることができる。
【0011】そして、上記制御を行うのに傾転角センサ
のような高価な機器を必要とせず、センターバイパス流
量を検出する流量測定手段(例えば流量測定器、圧力セ
ンサ)を用いれば良く、装置全体を安価に構築できる。
【0012】(2)上記油圧駆動走行装置において、好
ましくは、前記2つの走行操作検出定手段は前記2つの
走行用流量制御弁を貫通する2つのセンターバイパスラ
インの下流側にそれぞれ設置された2つの流量測定器を
含むものとする。
【0013】(3)前記2つの走行操作検出手段は、前
記2つの走行用流量制御弁の操作量をそれぞれ検出する
2つの位置センサを含むものであってもよい。
【0014】(4)また、前記2つの走行操作検出手段
は、前記2つの走行用流量制御弁を貫通する2つのセン
ターバイパスラインの下流側にそれぞれ設置された2つ
の抵抗手段と、前記抵抗手段により前記2つのセンター
バイパスラインに発生した圧力を検出する2つの圧力セ
ンサとを含むものであってもよい。
【0015】(5)更に、上記油圧駆動走行装置が、前
記2つの走行用流量制御弁を貫通する2つのセンターバ
イパスラインの下流側を流れるセンターバイパス流量を
それぞれ検出する2つの流量検出手段と、前記2つの流
量検出手段で検出されたセンターバイパス流量が減少す
ると増大するよう前記2つの油圧ポンプの目標傾転角を
計算し、前記2つの油圧ポンプの吐出流量を制御するポ
ンプ制御手段とを更に備えるものにあっては、前記2つ
の走行操作検出手段は、前記2つの走行用流量制御弁の
それぞれの操作量として前記2つの油圧ポンプの目標傾
転角を検出するものであってもよい。
【0016】(6)上記(5)において、前記2つ流量
検出手段は、前記2つの走行用流量制御弁を貫通する2
つのセンターバイパスラインの下流側にそれぞれ設置さ
れた2つの流量測定器を含むものであってもよい。この
場合、上記(2)のように走行操作検出手段に流量測定
器を用いれば、両検出手段を兼用できる。
【0017】(7)また、上記(5)において、前記2
つの流量検出手段は、前記2つの走行用流量制御弁を貫
通する2つのセンターバイパスラインの下流側にそれぞ
れ設置された2つの抵抗手段と、前記抵抗手段により前
記2つのセンターバイパスラインに発生した圧力を検出
する2つの圧力センサとを含むものであってもよい。こ
の場合も、上記(4)のように走行操作検出手段に抵抗
手段と圧力センサを用いれば、両検出手段を兼用でき
る。
【0018】(8)また、上記油圧駆動走行装置が、前
記2つの油圧ポンプの一方から吐出される圧油によって
駆動される走行用以外の少なくとも1つの他のアクチュ
エータと、前記一方の油圧ポンプと前記他のアクチュエ
ータの間であって前記一方の油圧ポンプに係わる走行用
流量制御弁の上流側に接続され、操作手段の操作量に応
じて前記他のアクチュエータに供給される圧油の流量を
制御するセンターバイパス型の他アクチュエータ用流量
制御弁とを備える油圧システムの一部として構成され、
前記2つの油圧ポンプの他方の吐出管路と前記一方の油
圧ポンプに係わる走行用流量制御弁の入口ポートとを連
通させる連通弁とを更に備え、前記他のアクチュエータ
が駆動されていないときは前記連通弁を閉じ、前記他の
アクチュエータが駆動されると前記連通弁を開くよう制
御するものにおいては、好ましくは、前記他アクチュエ
ータ用流量制御弁が操作されたかどうかを検出する他ア
クチュエータ操作検出手段を更に備え、前記モータ制御
手段は、前記2つの油圧モータが大傾転に切り換えられ
ているときに前記他アクチュエータ操作検出手段で前記
他アクチュエータ用流量制御弁が操作されたことが検出
されると、前記2つの油圧モータの目標傾転角を大傾転
に維持するモータ傾転保持手段を更に有するものとす
る。
【0019】以上のような本発明では、2つの油圧モー
タが大傾転に切り換えられているときに他アクチュエー
タ操作検出手段により他アクチュエータ用流量制御弁が
操作されたことが検出されると、モータ傾転保持手段は
2つの油圧モータの傾転角を大傾転に維持するので、高
負荷走行中に他のアクチュエータを操作する走行複合操
作では2つの油圧モータの傾転角は両方とも大傾転に制
御される。このため、片側の履帯が湿地にはまり込んで
空転し、上記一方の油圧ポンプの圧油のほとんどが低負
荷側である当該履帯側の油圧モータに流れ込むような事
態が発生しても、その油圧モータは小傾転に切り換わら
ないので、油圧モータが過回転することはなく、油圧モ
ータの破損を防ぐことができる。
【0020】また、上記(2),(4),(6)のよう
に走行操作検出手段が走行用流量制御弁の操作量をセン
ターバイパス流量を直接的、間接的に検出して測定する
ものでは、微操作での低速走行中に他のアクチュエータ
を駆動するとセンターバイパス流量が減少し、走行用流
量制御弁の操作量が大きくなったと検出され、このため
油圧モータが小傾転には切り換えられ、走行速度が低速
から高速に変化することがあるが、本発明では、上記の
ように2つの油圧モータが大傾転に切り換えられている
ときに他アクチュエータ操作検出手段により他アクチュ
エータ用流量制御弁が操作されたことが検出されると、
モータ傾転保持手段が2つの油圧モータの傾転角を大傾
転に維持するので、微操作での低速走行中に他のアクチ
ュエータを駆動する結果、センターバイパス流量が減少
しても2つの油圧モータは小傾転には切り替わらず、走
行速度が低速から高速に変化するのが防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施形
態を図面を用いて説明する。
【0022】まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図
5により説明する。
【0023】図1において、1,2は油圧駆動走行装置
に使用されている走行用の可変容量型の油圧モータであ
り、エンジン35により駆動される。油圧モータ1,2
はそれぞれシリンダ3,4により駆動される容量可変機
構すなわち斜板1a,2aにより傾転角(容量)が変化
する。シリンダ3,4は電磁切換弁5によりパイロット
油圧源7及びタンク17への接続が切り換えられ、斜板
1a,2aを大傾転と小傾転とに切り換える。
【0024】12,13は、それぞれ油圧モータ1,2
へ圧油を供給する容量可変機構すなわち斜板12a,1
3aを持つ容量可変型の油圧ポンプである。油圧ポンプ
12,13の斜板12a,12bはそれぞれレギュレー
タ32,33により駆動され、傾転角(容量)が制御さ
れる。油圧ポンプ12,13と油圧モータ1,2の間に
は、それぞれ操作レバー10a,11aの操作量に応じ
て開口面積が変化し、対応する油圧モータ1,2に供給
される圧油の流量を制御する流量制御弁10,11が接
続されている。流量制御弁10,11はセンターバイパ
ス型であり、油圧ポンプ12,13をタンク17につな
げるセンターバイパスライン30,31が貫通してい
る。流量制御弁10,11は中立位置にあるときにはセ
ンターバイパスを最大に開き、油圧ポンプ12,13か
らの圧油をタンク17に戻し、中立位置から左右の操作
位置に操作されるにしたがってセンターバイパスを絞
り、油圧ポンプ12,12からの圧油を油圧モータ1,
2に供給できるようにする。このため、センターバイパ
スライン30,31を流れる圧油の流量(センターバイ
パス流量)は流量制御弁11,12の操作量(又は操作
レバー10a,11aの操作量)が増大するにしたがっ
て減少する。
【0025】以上の油圧回路に、センサとして、センタ
ーバイパスライン30,31の下流側に設置されセンタ
ーバイパス流量Q1,Q2を検出する流量測定器8,9
と、油圧ポンプ12,13の吐出管路に設けられポンプ
吐出圧力Pd1,Pd2を測定する圧力センサ14,1
5が設けられ、それぞれセンターバイパス流量Q1,Q
2とポンプ吐出圧力Pd1,Pd2を電気信号に変えて
コントローラ16へ出力する。
【0026】コントローラ16はセンターバイパス流量
Q1,Q2とポンプ吐出圧力Pd1,Pd2の信号を入
力し、レギュレータ32,33と電磁切換弁5に制御信
号Sp1,Sp2及び制御信号Sv1を出力する。
【0027】コントローラ16における油圧ポンプ1
2,13のポンプ傾転の制御アルゴリズムを図2に示
す。図2において、100はポンプ傾転算出ブロックで
あり、センターバイパス流量Q1,Q2の入力値からテ
ーブルに予め用意されたマップ又は関数関係に基づき油
圧ポンプ12,13の目標ポンプ傾転q1,q2を算出
する。ここで、図2のブロック100に示す横軸はセン
ターバイパス流量Qi(i=1又は2)、縦軸は目標ポ
ンプ傾転qi(i=1又は2)であり、センターバイパ
ス流量が減少するにしたがって目標ポンプ傾転が増大す
るように両者の関係が設定されている。このような関係
を用いて目標ポンプ傾転qiを算出し、制御信号Sp
1,Sp2をレギュレータ32,33に出力することに
より、センターバイパス流量が減少するにしたがって油
圧ポンプ12,13の吐出流量が増大するいわゆるネガ
コン制御が行われ、操作レバー10a,11aの操作量
(要求走行速度)に応じてポンプ吐出流量を制御するこ
とができる。
【0028】コントローラ16における走行用油圧モー
タ1,2のモータ傾転の第1の制御アルゴリズムを図3
に示す。図3において、200i(i=1又は2)は走
行モータ目標傾転決定ブロックであり、センターバイパ
ス流量Q1,Q2とポンプ吐出圧力Pd1,Pd2の入
力値からテーブルに予め用意されたマップ又は関数関係
に基づき走行用油圧モータ1,2の目標傾転を決定す
る。ここで、図3のブロック200iに示す横軸はポン
プ吐出圧力Pdi(i=1又は2)、縦軸はセンターバ
イパス流量Qi(i=1又は2)であり、下記のように
設定されている。
【0029】 (1)ポンプ吐出圧力とセンターバイパス流量の交点(Pdi,Qi)が直線 A1(Pdi=PA)よりPdi高圧側(右側)で、直線A2(Qi=QA)よ りQi大流量側(上側)で、直線A3よりPdi高圧・Qi大流量側の領域にあ る時: →大傾転 (2)ポンプ吐出圧力とセンターバイパス流量の交点(Pdi,Qi)が直線 B1(Pdi=PB)よりPdi低圧側(左側)で、直線B2(Qi=QB)よ りQi小流量側(下側)で、直線B3よりPdi低圧・Qi小流量側の領域にあ る時: →小傾転 (3)ポンプ吐出圧力とセンターバイパス流量の交点(Pdi,Qi)が直線 A1,A2,A3と直線B1,B2,B3の間の領域にある時: →現状維持 しかして、ポンプ吐出圧力とセンターバイパス流量(P
di,Qi)が大傾転領域に位置するときは油圧モータ
1,2の目標傾転は大傾転に設定され、小傾転領域に位
置するときは油圧モータ1,2の目標傾転は小傾転に設
定され、現状維持領域に位置するときは今までの目標傾
転が維持される。
【0030】コントローラ16における走行用油圧モー
タ1,2のモータ傾転の第2の制御アルゴリズムを図4
に示す。図4において、ブロック2001,2002の
それぞれで油圧モータ1,2の目標傾転角が上記のよう
に設定され、油圧モータ1,2の目標傾転角のいずれか
に大傾転又は大傾転での現状維持が含まれているときは
油圧モータ1,2の目標傾転角は両方とも大傾転とな
り、油圧モータ1,2の目標傾転角が共に小傾転又は小
傾転での現状維持であるときは、油圧モータ1,2の目
標傾転角は両方とも小傾転となるようそれぞれの目標傾
転角が設定される。
【0031】上記第1及び第2の制御アルゴリズムを含
む走行モータ傾転の全体の制御手順を図5に示す。図5
において、まず、センタバイパス流量Q1,Q2及びポ
ンプ吐出圧力Pd1,Pd2の検出値を入力し(手順2
00,201)、上記第1の制御アルゴリズムを用いて
油圧モータ1,2の目標傾転を決定する(手順200
1,2002)。次いで、上記第2の制御アルゴリズム
を用いて油圧モータ1,2の目標傾転を決定する。すな
わち、油圧モータ1の目標傾転角が大傾転又は大傾転で
の現状維持で油圧モータ2の目標傾転角が大傾転又は大
傾転での現状維持であるかどうかを判定し(手順20
3)、共に大傾転又は大傾転での現状維持であれば油圧
モータ1,2の目標傾転角を大傾転にする制御信号Sv
1を出力する(手順204)。油圧モータ1,2の目標
傾転角が共に大傾転又は大傾転での現状維持でないと判
定されると、油圧モータ1の目標傾転と油圧モータ2の
目標傾転の一方が小傾転又は小傾転での現状維持で他方
が大傾転又は大傾転での現状維持であるかどうかを判定
し(手順205,206)、YESであれば油圧モータ
1,2の目標傾転角を大傾転にする制御信号Sv1を出
力し(手順204)、NOであれば油圧モータ1,2の
目標傾転を共に小傾転にする制御信号Sv1を出力する
(手順207)。
【0032】以上において、圧力センサ14,15は2
つの油圧ポンプ12,13の吐出圧力をそれぞれ検出す
る2つの圧力検出手段を構成し、シリンダ3,4、電磁
切換弁5及びコントローラ16は走行用油圧モータ1,
2の傾転角を大傾転と小傾転に切り換えるモータ制御手
段を構成し、流量測定器8,9は2つの走行用流量制御
弁10,11のそれぞれの操作量をそれぞれ検出する2
つの走行操作検出手段を構成し、コントローラ16の図
5に示す制御手順のうち、手順200,201,200
1,2002は、2つの圧力検出手段で検出されるポン
プ吐出圧力と2つの走行操作検出手段で検出される操作
量に基づいて、2つの油圧モータのそれぞれにつき、関
連する油圧ポンプの吐出圧力が高圧領域にあるときには
油圧モータの目標傾転角を大傾転とし、関連する油圧ポ
ンプの吐出圧力が低圧領域にありかつ関連する走行用流
量制御弁の操作量が小操作量領域にあるときには油圧モ
ータの目標傾転角を大傾転とし、関連する油圧ポンプの
吐出圧力が低圧領域にありかつ関連する走行用流量制御
弁の操作量が大操作量領域にあるときには油圧モータの
目標傾転角を小傾転とするようそれぞれの目標傾転角を
設定する第1の目標傾転角設定手段を構成し、手順20
3〜207は、前記第1の目標傾転角設定手段で2つの
油圧モータの少なくとも一方の目標傾転角を大傾転とす
るよう設定されたときには2つの油圧モータの目標傾転
角を両方とも大傾転とし、前記第1の目標傾転角設定手
段で2つの油圧モータの目標傾転角を両方とも小傾転と
するよう設定されたときには2つの油圧モータの目標傾
転角を両方とも小傾転とするようそれぞれの目標傾転角
を設定する第2の目標傾転角設定手段を構成する。
【0033】以上のように構成した本実施形態では、坂
道の登坂時等、油圧ポンプ12,13の吐出圧力が高く
なる高負荷運転時には、図3に示すモータ傾転の第1の
制御アルゴリズム(図5の手順2001,2002)に
より油圧モータ1,2の傾転角がそれぞれ大傾転となる
よう制御され、これにより油圧モータ12,13は低速
・大トルクモードとなり、坂道を登坂するに十分な牽引
力が得られ、通常の平坦路走行等、油圧ポンプ12,1
3の吐出圧力が低くなりかつ走行用の流量制御弁10,
11のの操作量(要求走行速度)が大きい低走行負荷運
転に移ると、モータ傾転の第1の制御アルゴリズムによ
り油圧モータ1,2の傾転角は小傾転に切り換えられ、
これにより油圧モータ1,2は高速・低トルクモードに
変わり、高速走行が可能となる。このように、走行が高
負荷運転時か低負荷運転時かに応じて油圧モータ1,2
の傾転角が大傾転と小傾転とで切り替わり、走行負荷に
応じた走行2速制御が可能となる。
【0034】また、平坦路や下り坂を微操作で走行する
時など、油圧ポンプ12,13の吐出圧力は低いが走行
用の流量制御弁10,11の操作量(要求走行速度)が
小さい運転時には、モータ傾転の第1の制御アルゴリズ
ムにより油圧モータ1,2の傾転角は大傾転に切り換え
られ、これにより油圧モータ1,2は低速・大トルクモ
ードに設定され、微操作での走行が可能となる。このた
め、平坦路において、低速から高速まで広い範囲にわっ
たって走行速度を制御することができるとともに、下り
坂をゆっくりと下ることができる。
【0035】更に、上記のような油圧モータ1,2の高
速・低トルクモード又は低速・大トルクモードでの走行
中、片方の履帯が石の上に乗り上げるなどして左右の走
行負荷に差が生じ、モータ傾転の第1の制御アルゴリズ
ムにより油圧モータ1,2の一方の目標傾転角が大傾転
(現状維持を含む)に設定され、他方の目標傾転角が小
傾転(現状維持を含む)に設定されることがある。この
ような場合、もし油圧モータ1,2の傾転角をそのまま
大傾転と小傾転に制御してしまうと、左右の走行速度に
差が生じ、思わぬところで走行が曲がってしまうことに
なる。また、もし油圧モータ1,2の傾転角を両方とも
小傾転に制御しての走行は小トルクモードになるので、
例えば坂道にかかった時には走行トルクが不足し、坂道
を登れなくなってしまうことがある。本実施形態では、
このような場合、図4に示すモータ傾転の第2の制御ア
ルゴリズム(図5の手順203〜207)により油圧モ
ータ1,2の目標傾転角を両方とも大傾転にする。この
ため、直進走行性が維持されるとともに、大トルクモー
ドになるので走行トルク不足は起こらず、坂道を確実に
登れるなど必要な走行操作を確実に行え、走行操作性を
大幅に向上できる。
【0036】そして、本実施形態では、上記制御を行う
のに必要なセンサは流量測定器8,9及び圧力センサ1
4,15だけであり、従来のロードセンシング方式の油
圧回路に用いた傾転角センサのような高価な機器は不要
となる。また、流量測定器8,9はもともと油圧ポンプ
12,13の吐出流量制御のために設けられていたもの
をモータ制御に共用したものであり、実質的なセンサの
追加はない。このため、装置全体をシンプルかつ安価に
構築できる。
【0037】以上のように本実施形態によれば、走行負
荷に応じた走行2速制御ができると共に、平坦路や下り
坂において微操作による低速走行を行うことができ、更
に左右の走行負荷状況の異なる路面での走行であっても
直進走行性を維持でき、かつ十分な走行トルクを得るこ
とができ、以て走行操作性を大幅に向上できる。また、
高価な機器を必要としないので、安価に製造できる。
【0038】本発明の第2の実施形態を図6〜図8によ
り説明する。図中、図1、図3及び図5に示す部材又は
機能と同等のものには同じ符号を付している。
【0039】図6において、本実施形態の油圧走行駆動
装置は、2つの走行用流量制御弁10,11のそれぞれ
の操作量をそれぞれ検出する2つの走行操作検出手段と
して、走行用流量制御弁10,11の操作レバー10
a,10bの操作量を検出する位置センサ26,27を
備え、それぞれ操作レバー10a,10bの操作量を電
気信号に変えてコントローラ16Aへ出力する。
【0040】コントローラ16Aはセンターバイパス流
量Q1,Q2とポンプ吐出圧力Pd1,Pd2と操作レ
バー10a,10bの操作量(要求走行速度)S1,S
2の信号を入力し、レギュレータ32,33と電磁切換
弁5に制御信号Sp1,Sp2及び制御信号Sv1を出
力する。
【0041】コントローラ16Aにおける油圧ポンプ1
2,13のポンプ傾転の制御アルゴリズムは第1の実施
形態と同じであり、図2に示すように、センターバイパ
ス流量Q1,Q2の入力値からテーブルに予め用意され
たマップ又は関数関係に基づき、センターバイパス流量
が減少するにしたがって油圧ポンプ12,13の吐出流
量が増大するよう油圧ポンプ12,13の目標ポンプ傾
転q1,q2を算出する。
【0042】コントローラ16Aにおける走行用油圧モ
ータ1,2のモータ傾転の第1の制御アルゴリズムを図
7に示す。図7において、200iA(i=1又は2)
は走行モータ目標傾転決定ブロックであり、操作レバー
10a,10bの操作量S1,S2とポンプ吐出圧力P
d1,Pd2の入力値からテーブルに予め用意されたマ
ップ又は関数関係に基づき走行用油圧モータ1,2の目
標傾転を決定する。ここで、図7のブロック200iA
に示す横軸はポンプ吐出圧力Pdi(i=1又は2)、
縦軸は操作量Si(i=1又は2)であり、下記のよう
に設定されている。
【0043】 (1)ポンプ吐出圧力とレバー操作量の交点(Pdi,Si)が直線A4(P di=PA)よりPdi高圧側(右側)で、直線A5(Si=SA)よりSi小 操作量側(下側)で、直線A6よりPdi高圧・Si小操作量側の領域にある時 : →大傾転 (2)ポンプ吐出圧力とレバー操作量の交点(Pdi,Si)が直線B4(P di=PB)よりPdi低圧側(左側)で、直線B5(Si=SB)よりSi大 操作量側(上側)で、直線B6よりPdi低圧・Si大操作量側の領域にある時 : →小傾転 (3)ポンプ吐出圧力とレバー操作量の交点(Pdi,Si)が直線A4,A 5,A6と直線B4,B5,B6の間の領域にある時: →現状維持 しかして、ポンプ吐出圧力とレバー操作量(Pdi,S
i)が大傾転領域に位置するときは油圧モータ1,2の
目標傾転は大傾転に設定され、小傾転領域に位置すると
きは油圧モータ1,2の目標傾転は小傾転に設定され、
現状維持領域に位置するときは今までの目標傾転が維持
される。
【0044】コントローラ16Aにおける走行用油圧モ
ータ1,2のモータ傾転の第2の制御アルゴリズムを図
8に示す。図8において、ブロック2001A,200
2Aのそれぞれで油圧モータ1,2の目標傾転角が上記
のように設定され、油圧モータ1,2の目標傾転角のい
ずれかに大傾転又は大傾転での現状維持が含まれている
ときは油圧モータ1,2の目標傾転角は両方とも大傾転
となり、油圧モータ1,2の目標傾転角が共に小傾転又
は小傾転での現状維持であるときは、油圧モータ1,2
の目標傾転角は両方とも小傾転となるようそれぞれの目
標傾転角が設定される。
【0045】本実施形態によっても、第1の実施形態と
同様に、走行負荷に応じた走行2速制御ができると共
に、平坦路や下り坂において微操作による低速走行を行
うことができ、更に左右の走行負荷状況の異なる路面で
の走行であっても直進走行性を維持でき、かつ十分な走
行トルクを得ることができ、以て走行操作性を大幅に向
上できる。また、高価な機器を必要としないので、安価
に製造できる。
【0046】本発明の第3の実施形態を図9〜図12に
より説明する。図中、図1〜図3及び図5に示す部材又
は機能と同等のものには同じ符号を付している。
【0047】図9において、本実施形態の油圧走行駆動
装置は、センターバイパス流量Q1,Q2を検出する流
量測定器8,9の代わりに、センターバイパスライン3
0,31の下流側に設置された絞り23,24と、この
絞り23,24によりセンターバイパスライン30,3
1に発生した圧力を検出する圧力センサ21,22とを
備え、それぞれセンターバイパスライン30,31に発
生した圧力Pn1,Pn2を電気信号に変えてコントロ
ーラ16Bへ出力する。
【0048】コントローラ16Bはセンターバイパスラ
インの圧力Pn1,Pn2とポンプ吐出圧力Pd1,P
d2の信号を入力し、レギュレータ32,33と電磁切
換弁5,6にそれぞれ制御信号Sp1,Sp2及び制御
信号Sv1を出力する。
【0049】コントローラ16Bにおける油圧ポンプ1
2,13のポンプ傾転の制御アルゴリズムを図10に示
す。センターバイパス圧力はセンターバイパス流量と同
様、操作レバー10a,11aの操作量(要求走行速
度)が増大するにしたがって減少する。このため、図1
0のブロック100Bに示すセンタバイパス圧力Pni
(n=1又は2)と目標ポンプ傾転qi(i=1又は
2)の関係は図2のブロック100に示すセンタバイパ
ス流量Qi(i=1又は2)と目標ポンプ傾転qi(i
=1又は2)の関係と同じであり、これによりセンター
バイパス圧力が減少するにしたがって油圧ポンプ12,
13の吐出流量が増大するよう油圧ポンプ12,13の
目標ポンプ傾転q1,q2を算出し、操作レバー10
a,11aの操作量(要求走行速度)に応じてポンプ吐
出流量を制御することができる。
【0050】コントローラ16Bにおける走行用油圧モ
ータ1,2のモータ傾転の第1の制御アルゴリズムを図
11に示す。図11において、走行モータ目標傾転決定
ブロック200iBのポンプ吐出圧力Pdi(i=1又
は2)、センターバイパス圧力Pni(n=1又は2)
と走行用油圧モータ1,2の目標傾転との関係は図3の
ブロック200iのものと縦軸がセンターバイパス流量
Qi(i=1又は2)からセンターバイパス圧力Pni
(n=1又は2)に変わった点を除いて同じであり、下
記のように設定されている。
【0051】 (1)ポンプ吐出圧力とセンターバイパス圧力の交点(Pdi,Pni)が直 線A1(Pdi=PA)よりPdi高圧側(右側)で、直線A2(Pni=PC )よりPni高圧側(上側)で、直線A3よりPdi高圧・Pni高圧側の領域 にある時: →大傾転 (2)ポンプ吐出圧力とセンターバイパス圧力の交点(Pdi,Pni)が直 線B1(Pdi=PB)よりPdi低圧側(左側)で、直線B2(Pni=PD )よりPni低圧側(下側)で、直線B3よりPdi低圧・Pni低圧側の領域 にある時: →小傾転 (3)ポンプ吐出圧力とセンターバイパス圧力の交点(Pdi,Pni)が直 線A1,A2,A3と直線B1,B2,B3の間の領域にある時: →現状維持 しかして、ポンプ吐出圧力とセンターバイパス圧力(P
di,Pni)が大傾転領域に位置するときは油圧モー
タ1,2の目標傾転は大傾転に設定され、小傾転領域に
位置するときは油圧モータ1,2の目標傾転は小傾転に
設定され、現状維持領域に位置するときは今までの目標
傾転が維持される。
【0052】コントローラ16Bにおける走行用油圧モ
ータ1,2のモータ傾転の第2の制御アルゴリズムを図
12に示す。図12において、ブロック2001B,2
002Bのそれぞれで油圧モータ1,2の目標傾転角が
上記のように設定され、油圧モータ1,2の目標傾転角
のいずれかに大傾転又は大傾転での現状維持が含まれて
いるときは油圧モータ1,2の目標傾転角は両方とも大
傾転となり、油圧モータ1,2の目標傾転角が共に小傾
転又は小傾転での現状維持であるときは、油圧モータ
1,2の目標傾転角は両方とも小傾転となるようにそれ
ぞれの目標傾転角が設定される。
【0053】本実施形態によっても、第1の実施形態と
同様に、走行負荷に応じた走行2速制御ができると共
に、平坦路や下り坂において微操作による低速走行を行
うことができ、更に左右の走行負荷状況の異なる路面で
の走行であっても直進走行性を維持でき、かつ十分な走
行トルクを得ることができ、以て走行操作性を大幅に向
上できる。また、高価な機器を必要としないので、安価
に製造できる。
【0054】本発明の第4の実施形態を図13及び図1
4により説明する。図中、図3及び図5に示す機能と同
等のものには同じ符号を付している。
【0055】本実施形態は、上記第1及び第2の実施形
態の図3及び図7に示す走行用油圧モータ1,2のモー
タ傾転の第1の制御アルゴリズムにおいて、センターバ
イパス流量Qi又は操作レバーの操作量Siの代わりに
図2に示す油圧ポンプ12,13の目標ポンプ傾転角q
iを用いたものであり、システム構成は図1及び図6と
同じであるので図示は省略する。
【0056】本実施形態において、コントローラにおけ
る油圧ポンプ12,13のポンプ傾転の制御アルゴリズ
ムは図2に示す第1及び第2の実施形態のものと同じで
あり、センターバイパス流量Q1,Q2の入力値からテ
ーブルに予め用意されたマップ又は関数関係に基づき油
圧ポンプ12,13の目標ポンプ傾転q1,q2を算出
する。
【0057】コントローラにおける走行用油圧モータ
1,2のモータ傾転の第1の制御アルゴリズムを図13
に示す。図13において、200iC(i=1又は2)
は走行モータ目標傾転決定ブロックであり、図2の制御
アルゴリズムで計算した目標ポンプ傾転角q1、q2と
ポンプ吐出圧力Pd1,Pd2の入力値からテーブルに
予め用意されたマップ又は関数関係に基づき走行用油圧
モータ1,2の目標傾転を決定する。ここで、図13の
ブロック200iCに示す横軸はポンプ吐出圧力Pdi
(i=1又は2)、縦軸は目標ポンプ傾転角qi(i=
1又は2)であり、下記のように設定されている。
【0058】 (1)ポンプ吐出圧力と目標ポンプ傾転角の交点(Pdi,qi)が直線A4 (Pdi=PA)よりPdi高圧側(右側)で、直線A5(qi=qA)よりq i小ポンプ傾転側(下側)で、直線A6よりPdi高圧・qi小ポンプ傾転側の 領域にある時: →大傾転 (2)ポンプ吐出圧力と目標ポンプ傾転角の交点(Pdi,qi)が直線B4 (Pdi=PB)よりPdi低圧側(左側)で、直線B5(qi=qB)よりq i大ポンプ傾転側(上側)で、直線B6よりPdi低圧・qi大ポンプ傾転側の 領域にある時: →小傾転 (3)ポンプ吐出圧力と目標ポンプ傾転角の交点(Pdi,qi)が直線A4 ,A5,A6と直線B4,B5,B6の間の領域にある時: →現状維持 しかして、ポンプ吐出圧力と目標ポンプ傾転角(Pd
i,qi)が大傾転領域に位置するときは油圧モータ
1,2の目標傾転は大傾転に設定され、小傾転領域に位
置するときは油圧モータ1,2の目標傾転は小傾転に設
定され、現状維持領域に位置するときは今までの目標傾
転が維持される。
【0059】コントローラにおける走行用油圧モータ
1,2のモータ傾転の第2の制御アルゴリズムを図14
に示す。図14において、ブロック2001C,200
2Cのそれぞれで油圧モータ1,2の目標傾転角が上記
のように設定され、油圧モータ1,2の目標傾転角のい
ずれかに大傾転又は大傾転での現状維持が含まれている
ときは油圧モータ1,2の目標傾転角は両方とも大傾転
となり、油圧モータ1,2の目標傾転角が共に小傾転又
は小傾転での現状維持であるときは、油圧モータ1,2
の目標傾転角は両方とも小傾転となるようそれぞれの目
標傾転角が設定される。
【0060】本実施形態によっても、第1の実施形態と
同様に、走行負荷に応じた走行2速制御ができると共
に、平坦路や下り坂において微操作による低速走行を行
うことができ、更に左右の走行負荷状況の異なる路面で
の走行であっても直進走行性を維持でき、かつ十分な走
行トルクを得ることができ、以て走行操作性を大幅に向
上できる。また、高価な機器を必要としないので、安価
に製造できる。
【0061】なお、上記第4の実施形態では、油圧ポン
プ12,13の目標ポンプ傾転角q1,q2は、第1及
び第2の実施形態と同様にセンターバイパス流量の入力
値から計算したが、第3の実施形態と同様、センタバイ
パス圧力の入力値から計算してもよく、この場合、走行
用油圧モータ1,2の目標傾転を決定するアルゴリズム
でもその目標ポンプ傾転角を用い、同様の作用効果が得
られる。
【0062】本発明の第5の実施形態を図15及び図1
6により説明する。図中、図1及び図4に示す部材又は
機能と同等のものには同じ符号を付している。
【0063】図14において、本実施形態に係わる油圧
システムは、第1の実施形態における油圧走行駆動装置
の構成に加えて、油圧ポンプ13から吐出された圧油に
よって駆動される走行用以外の他のアクチュエータ19
と、油圧ポンプ13とアクチュエータ19の間に接続さ
れ、操作レバー18aの操作量に応じてアクチュエータ
19に供給される圧油の流量を制御するセンターバイパ
ス型の流量制御弁18とを更に備え、流量制御弁18は
走行用の流量制御弁11に対して油圧ポンプ13からの
圧油が優先的に供給されるようにセンターバイパスライ
ン31にタンデムに接続されている。
【0064】また、本実施形態の油圧走行駆動装置は、
油圧ポンプ12を走行用の2つの流量制御弁10,11
にパラレルに接続するよう油圧ポンプ12を走行用の流
量制御弁11のフィーダライン50に接続する走行バイ
パスライン40及びこの走行バイパスラインに設置され
た通常閉の電磁切換開閉弁39と、走行バイパスライン
40及びフィーダライン50にそれぞれ設置され、走行
用の流量制御弁11に供給された圧油の逆流を防止する
チェック弁41,42と、操作レバー18aが操作され
たかどうかを検出するスイッチ20とを更に備え、操作
レバー18aが操作されるとスイッチ20は信号SWを
コントローラ16Dに出力し、コントローラ16Dはそ
の信号SWにより操作レバー18aが操作されたことを
認識して電磁切換開閉弁39に制御信号Sv3を出力す
る。これにより電磁切換開閉弁39は図示の閉位置から
開位置に切り換えられ、油圧ポンプ12で2つの油圧モ
ータ1,2に圧油が供給され、油圧ポンプ13でアクチ
ュエータ19に圧油が供給される。
【0065】また、コントローラ16Dは、センターバ
イパス流量Q1,Q2とポンプ吐出圧力Pd1,Pd2
の信号及びスイッチ20の信号を入力し、電磁切換弁5
に制御信号Sv1を出力する。
【0066】コントローラ16Dにおける油圧ポンプ
1,2のポンプ傾転の制御アルゴリズムは図2に示す第
1の実施形態のものと同じである。
【0067】コントローラ16Dにおける走行用油圧モ
ータ1,2のモータ傾転の第1及び第2の制御アルゴリ
ズムも、図3及び図4に示す第1の実施形態のものと同
じである。
【0068】第1及び第2の制御アルゴリズムを含む走
行モータ傾転の全体の制御手順を図16に示す。図16
において、まず、内部信号に基づいて現在の油圧モータ
1,2の傾転角が大傾転であるかどうかを判定し(手順
300)、大傾転でなければ第1の実施形態と同様に第
1の制御アルゴリズムにより油圧モータ1,2の目標傾
転角が大傾転であるか小傾転であるか現状維持であるか
を決め(手順200,201,2001,2002)、
更に第2の制御アルゴリズムにより、油圧モータ1,2
の目標傾転角のいずれかに大傾転又は大傾転での現状維
持が含まれているときは油圧モータ1,2の目標傾転角
は両方とも大傾転となり、油圧モータ1,2の目標傾転
角が共に小傾転又は小傾転での現状維持であるときは、
油圧モータ1,2の目標傾転角は両方とも小傾転となる
ようにそれぞれの目標傾転角を設定する(手順203〜
207)。
【0069】また、手順300で現在の油圧モータ1,
2の傾転角が大傾転であると判定されると、スイッチ2
0の信号SWによりアクチュエータ19が操作されてい
るかどうかを判定し(手順301)、アクチュエータ1
9が操作されている場合は油圧モータ1,2の目標傾転
角を大傾転に維持する(手順204)。これにより、油
圧モータ1,2の傾転角が大傾転でかつアクチュエータ
19と油圧モータ1,2の同時操作時は、油圧モータ
1,2の傾転角は大傾転を維持する。アクチュエータ1
9が操作されていない場合は第1及び第2の制御アルゴ
リズムを実行する手順に進み、上記と同様のモータ傾転
制御をする(手順200,201,2001,200
2,203〜207)。
【0070】以上において、スイッチ20は他アクチュ
エータ用流量制御弁18が操作されたかどうかを検出す
る他アクチュエータ操作検出手段を構成し、図16に示
す手順300〜302は、2つの油圧モータ1,2が大
傾転に切り換えられているときに操作検出手段20で他
アクチュエータ用流量制御弁18が操作されたことが検
出されると、2つの油圧モータ1,2の目標傾転角を大
傾転に維持するモータ傾転保持手段を構成する。
【0071】以上のように構成した本実施形態では、走
行用の油圧モータ1,2が大傾転に切り換えられている
ときにスイッチ20によりアクチュエータ19の流量制
御弁18が操作されたことが検出されると、油圧モータ
1,2の傾転角を大傾転に維持するので、微操作での低
速走行中に操作レバー18aを操作してアクチュエータ
19を駆動する結果、センターバイパス流量Q1,Q2
が減少しても油圧モータ1,2は小傾転には切り替わら
ず、走行速度が低速から高速に変化するのが防止でき
る。このため、平坦路や下り坂を微操作で走行中にアク
チュエータ19との複合操作に移行しても走行速度が変
化することのないスムーズな走行を実現できる。
【0072】また、本実施形態では、高負荷走行でアク
チュエータ19を操作する走行複合操作で、上記のよう
に油圧モータ1,2の傾転角を両方とも大傾転に制御す
るので、片側の履帯が湿地にはまり込んで空転し、油圧
ポンプ12の圧油のほとんどが低負荷側である当該履帯
側の油圧モータに流れ込むような事態が発生しても、そ
の油圧モータは小傾転に切り換わらないので、油圧モー
タが過回転することはなく、油圧モータの破損を防ぐこ
とができる。
【0073】なお、上記第5の実施形態では、図1に示
す第1の実施形態のシステムに走行用以外の他のアクチ
ュエータ19、流量制御弁18、走行バイパスライン4
0、電磁切換開閉弁39、スイッチ20等を設けたが、
図6に示す第2の実施形態のシステムや図9、図13等
に示す第3、第4の実施形態のシステムに同様の構成を
追加しても良く、このような場合のシステム構成を図1
7及び図18に示す。このような実施形態においても、
第5の実施形態と同様の効果が得られる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、走行負荷に応じた走行
2速制御ができると共に、平坦路や下り坂において微操
作による低速走行を行うことができ、更に左右の走行負
荷状況の異なる路面での走行であっても直進走行性を維
持でき、かつ十分な走行トルクを得ることができ、以て
走行操作性を大幅に向上できる。また、高価な機器を必
要としないので、安価に製造できる。
【0075】また、本発明によれば、微操作での低速走
行中に他のアクチュエータを駆動しても、走行速度が低
速から高速に変化するのが防止できると共に、油圧モー
タの過回転を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧駆動走行装
置を含む油圧システムの構成図である。
【図2】第1の実施形態におけるポンプ傾転の制御アル
ゴリズムを示す図である。
【図3】第1の実施形態における走行モータ傾転の第1
の制御アルゴリズムを示す図である。
【図4】第1の実施形態における走行モータ傾転の第2
の制御アルゴリズムを示す図である。
【図5】第1の実施形態における第1及び第2の制御ア
ルゴリズムを含む走行モータ傾転の全体の制御手順を示
すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態による油圧駆動走行装
置を含む油圧システムの構成図である。
【図7】第2の実施形態における走行モータ傾転の第1
の制御アルゴリズムを示す図である。
【図8】第2の実施形態における走行モータ傾転の第2
の制御アルゴリズムを示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態による油圧駆動走行装
置を含む油圧システムの構成図である。
【図10】第3の実施形態におけるポンプ傾転の制御ア
ルゴリズムを示す図である。
【図11】第3の実施形態における走行モータ傾転の第
1の制御アルゴリズムを示す図である。
【図12】第3の実施形態における走行モータ傾転の第
2の制御アルゴリズムを示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態における走行モータ
傾転の第1の制御アルゴリズムを示す図である。
【図14】第4の実施形態における走行モータ傾転の第
2の制御アルゴリズムを示す図である。
【図15】本発明の第5の実施形態による油圧駆動走行
装置を含む油圧システムの構成図である。
【図16】第5の実施形態における走行モータ傾転の全
体の制御手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第5の実施形態の一部を変更した油
圧駆動走行装置を含む油圧システムの構成図である。
【図18】本発明の第5の実施形態の一部を変更した油
圧駆動走行装置を含む油圧システムの構成図である。
【符号の説明】
1,2:油圧モータ 1a,2a:容量可変機構(斜板) 3,4:シリンダ 5,6:電磁切換弁 7:油圧源 8,9:流量測定器 10,11,18:流量制御弁 10a,11a,18a:操作レバー 12,13:油圧ポンプ 12a,13a:容量可変機構(斜板) 14,15:圧力センサ 16:コントローラ 17:タンク 19:アクチュエータ 20:スイッチ 21,22:圧力センサ 22,23:絞り 30,31:センターバイパスライン 32,33:レギュレータ 39:電磁切換開閉弁 40:走行バイパスライン 41,42:チェック弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富川 修 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 吉永 滋博 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 実開 平4−26260(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/22 F16H 61/44

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの油圧ポンプと、前記2
    つの油圧ポンプから吐出される圧油によってそれぞれ駆
    動される2つの可変容量型の走行用油圧モータと、前記
    2つの油圧ポンプと前記2つの油圧モータの間にそれぞ
    れ接続され、操作手段の操作量に応じて対応する油圧モ
    ータに供給される圧油の流量をそれぞれ制御する2つの
    センターバイパス型の走行用流量制御弁と、前記2つの
    油圧ポンプの吐出圧力をそれぞれ検出する2つの圧力検
    出手段と、前記2つの油圧モータの傾転角を大傾転と小
    傾転に切り換えるモータ制御手段とを備えた油圧駆動走
    行装置において、 前記2つの走行用流量制御弁のそれぞれの操作量をそれ
    ぞれ検出する2つの走行操作検出手段を更に備え、 前記モータ制御手段は、前記2つの圧力検出手段で検出
    されるポンプ吐出圧力と前記2つの走行操作検出手段で
    検出される操作量に基づいて、前記2つの油圧モータの
    それぞれにつき、関連する油圧ポンプの吐出圧力が高圧
    領域にあるときには油圧モータの目標傾転角を大傾転と
    し、関連する油圧ポンプの吐出圧力が低圧領域にありか
    つ関連する走行用流量制御弁の操作量が小操作量領域に
    あるときには油圧モータの目標傾転角を大傾転とし、関
    連する油圧ポンプの吐出圧力が低圧領域にありかつ関連
    する走行用流量制御弁の操作量が大操作量領域にあると
    きには油圧モータの目標傾転角を小傾転とするようそれ
    ぞれの目標傾転角を設定する第1の目標傾転角設定手段
    と、前記第1の目標傾転角設定手段で前記2つの油圧モ
    ータの少なくとも一方の目標傾転角を大傾転とするよう
    設定されたときには前記2つの油圧モータの目標傾転角
    を両方とも大傾転とし、前記第1の目標傾転角設定手段
    で前記2つの油圧モータの目標傾転角を両方とも小傾転
    とするよう設定されたときには前記2つの油圧モータの
    目標傾転角を両方とも小傾転とするようそれぞれの目標
    傾転角を設定する第2の目標傾転角設定手段とを有する
    ことを特徴とする油圧駆動走行装置。
  2. 【請求項2】請求項1項記載の油圧駆動走行装置におい
    て、前記2つの走行操作検出定手段は前記2つの走行用
    流量制御弁を貫通する2つのセンターバイパスラインの
    下流側にそれぞれ設置された2つの流量測定器を含むこ
    とを特徴とする油圧駆動走行装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の油圧駆動走行装置におい
    て、前記2つの走行操作検出手段は、前記2つの走行用
    流量制御弁の操作量をそれぞれ検出する2つの位置セン
    サを含むことを特徴とする油圧駆動走行装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の油圧駆動走行装置におい
    て、前記2つの走行操作検出手段は、前記2つの走行用
    流量制御弁を貫通する2つのセンターバイパスラインの
    下流側にそれぞれ設置された2つの抵抗手段と、前記抵
    抗手段により前記2つのセンターバイパスラインに発生
    した圧力を検出する2つの圧力センサとを含むことを特
    徴とする油圧駆動走行装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の油圧駆動走行装置におい
    て、前記2つの走行用流量制御弁を貫通する2つのセン
    ターバイパスラインの下流側を流れるセンターバイパス
    流量をそれぞれ検出する2つの流量検出手段と、前記2
    つの流量検出手段で検出されたセンターバイパス流量が
    減少すると増大するよう前記2つの油圧ポンプの目標傾
    転角を計算し、前記2つの油圧ポンプの吐出流量を制御
    するポンプ制御手段とを更に備え、前記2つの走行操作
    検出手段は、前記2つの走行用流量制御弁のそれぞれの
    操作量として前記2つの油圧ポンプの目標傾転角を検出
    することを特徴とする油圧駆動走行装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の油圧駆動走行装置におい
    て、前記2つ流量検出手段は、前記2つの走行用流量制
    御弁を貫通する2つのセンターバイパスラインの下流側
    にそれぞれ設置された2つの流量測定器を含むことを特
    徴とする油圧駆動走行装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の油圧駆動走行装置におい
    て、前記2つの流量検出手段は、前記2つの走行用流量
    制御弁を貫通する2つのセンターバイパスラインの下流
    側にそれぞれ設置された2つの抵抗手段と、前記抵抗手
    段により前記2つのセンターバイパスラインに発生した
    圧力を検出する2つの圧力センサとを含むことを特徴と
    する油圧駆動走行装置。
  8. 【請求項8】 前記2つの油圧ポンプの一方から吐出さ
    れる圧油によって駆動される走行用以外の少なくとも1
    つの他のアクチュエータと、前記一方の油圧ポンプと前
    記他のアクチュエータの間であって前記一方の油圧ポン
    プに係わる走行用流量制御弁の上流側に接続され、操作
    手段の操作量に応じて前記他のアクチュエータに供給さ
    れる圧油の流量を制御するセンターバイパス型の他アク
    チュエータ用流量制御弁とを備える油圧システムの一部
    として構成され、前記2つの油圧ポンプの他方の吐出管
    路と前記一方の油圧ポンプに係わる走行用流量制御弁の
    入口ポートとを連通させる連通弁とを更に備え、前記他
    のアクチュエータが駆動されていないときは前記連通弁
    を閉じ、前記他のアクチュエータが駆動されると前記連
    通弁を開くよう制御する請求項1〜7のいずれか1項記
    載の油圧駆動走行装置において、 前記他アクチュエータ用流量制御弁が操作されたかどう
    かを検出する他アクチュエータ操作検出手段を更に備
    え、 前記モータ制御手段は、前記2つの油圧モータが大傾転
    に切り換えられているときに前記他アクチュエータ操作
    検出手段で前記他アクチュエータ用流量制御弁が操作さ
    れたことが検出されると、前記2つの油圧モータの目標
    傾転角を大傾転に維持するモータ傾転保持手段を更に有
    することを特徴とする油圧駆動走行装置。
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