JP3418332B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JP3418332B2 JP08113898A JP8113898A JP3418332B2 JP 3418332 B2 JP3418332 B2 JP 3418332B2 JP 08113898 A JP08113898 A JP 08113898A JP 8113898 A JP8113898 A JP 8113898A JP 3418332 B2 JP3418332 B2 JP 3418332B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、テープファスナ
を使用して着用する使い捨ておむつに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、テープファスナで前後胴周り域を
取り外し可能に連結して着用する使い捨ておむつは、周
知である。かかるテープファスナの一つとして、フック
部材とループ部材とからなるメカニカルファスナのフッ
ク部材をテープ部材に取り付けて使用することがあるこ
とも、また周知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】使い捨ておむつの製造
過程から使用するまでの間、おむつ側縁部から延出する
テープファスナをおむつ内方へ折曲して仮り止めし、お
むつ取り扱いの際にファスナが邪魔にならないようにす
ることがある。そのときに、前記フック部材を使用した
テープファスナは、それを仮り止めすべき部位にループ
部材に匹敵する止着可能な相手方を持たなければならな
い。そのような相手方をそのことのためにのみ設けるこ
とは、おむつ製造コストを徒に上昇させることになりか
ねない。
【０００４】そこで、この発明は、おむつの製造コスト
をほとんど上昇させることなく、フック部材を取り付け
たテープファスナの仮り止めを容易にすることを課題に
している。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明が前提とするのは、おむつの前後胴周り域
側縁部どうしを取り外し可能に連結するためのテープフ
ァスナが前記両胴周り域のいずれか一方の側縁部から延
出し、前記テープファスナの内面にメカニカルファスナ
を構成するフック部材とループ部材とのうちのフック部
材が取り付けられている使い捨ておむつである。
【０００６】かかる前提のもとに、この発明が特徴とす
るところは、前記テープファスナの固定端部内面が粘着
剤を介して前記一方の側縁部に接合し、前記側縁部から
延出する自由端部を前記側縁部内面に折り重ねたときに
前記フック部材が当接する前記側縁部内面のシートに開
孔が形成され、該開孔で前記粘着剤が露出しているこ
と、にある。
【０００７】この発明の実施態様の一つにおいて、前記
テープファスナが前記側縁部内面に折り重ねられ、前記
フック部材のフック先端部が前記開孔で露出している粘
着剤に剥離可能に止着している。
【０００８】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照し、この発明に
係る使い捨ておむつの詳細を説明すると、以下のとおり
である。
【０００９】図１に部分破断平面図で示された使い捨て
おむつ１は、透液性表面シート２と、不透液性裏面シー
ト３と、これら両シート２，３間に介在する吸液性コア
４とからなる本体５、および本体５に取り付けられたテ
ープファスナ９で構成されている。表裏面シート２，３
は、コア４の周縁から側方へ延出して重なり合い、その
重なり合う部分で互いに接合して、左右の側縁部１１
と、前後の端縁部１２，１３とを形成している。本体５
の前後方向は、前胴周り域（前身頃）６と、後胴周り域
（後身頃）７と、これら両域６，７間に位置する股下域
８とで構成されている。後胴周り域７における側縁部１
１には、左右一対のテープファスナ９が取り付けられて
いる。図には、一方のテープファスナ９が側縁部１１か
ら外方へ延びた状態で示され、もう一方のテープファス
ナ９が側縁部１１の内方に折り重ねられた状態で示され
ている。かかるおむつ１を着用するときには、テープフ
ァスナ９を前胴周り域６のループ部材（図示せず）に取
り外し可能に係合させて前後胴周り域６，７を連結す
る。
【００１０】図２は、図１のＩＩ−ＩＩ線断面を示す図
である。テープファスナ９は、テープ部材１０とフック
部材１５とで構成されている。テープ部材１０は、表裏
面シート２，３間に位置する固定端部１６と、側縁部１
１から延出する自由端部１７とからなり、固定端部１６
は、その内面（図における上面）が粘着剤２０を介して
表面シート２の下面に接合している。自由端部１７は、
延びた先端に摘持域１８を有し、摘持域１８と側縁部１
１との間の内面にフック部材１５が取り付けられてい
る。フック部材１５は、マジックテープ等の商品名で知
られるメカニカルファスナの構成部材であって、シート
状のベース２１と、ベース２１から起立する多数のフッ
ク２２とで構成されている。ベース２１は、ホットメル
ト等の接着剤を介してテープ部材１０に接合する他に、
ベース２１または／およびテープ部材１０を部分的に溶
融することによって接合する。表面シート２がテープ部
材１０と接合している部位には、開孔２３が形成されて
おり、開孔２３で粘着剤２０が露出している。裏面シー
ト３は、テープ部材１０の外面に接合している場合と、
接合していない場合とがある。
【００１１】図２において仮想線で示されたテープファ
スナ９は、その自由端部１７が側縁部１１の内面に折り
重ねられている。フック２２の先端部は、開孔２３にの
ぞく粘着剤２０に接触してフック２２と粘着剤２０とが
弱く接合しており、折り重ねられた自由端部１７が仮り
止めされた状態にある。かかる自由端部１７は、摘持域
１８を持って図の上方へ引っ張るようにすれば、粘着剤
２０から容易に離脱し、前胴周り域６のループ部材に止
着することができる。このように作用する開孔２３は、
フック２２が進入して粘着剤２０に接触することを可能
にする開孔寸法を有していれば、図示例のように一つで
あってもよいし、複数であってもよい。
【００１２】このように構成された使い捨ておむつ１
は、テープファスナ９をおむつ本体５に取り付けるため
の粘着剤２０を利用してファスナ９の自由端部１７を仮
り止めするものであるから、その仮り止めのために格別
の資材を必要とするわけではなく、おむつ製造コストの
上昇を抑えることが可能になる。また、このファスナ９
で前後胴周り域６，７を連結するときには、フック部材
１５とループ部材との係合に加え、開孔２３からのぞく
粘着剤２０とループ部材や裏面シート３との剥離可能な
接合が生じ得る。かかる接合によって、前後胴周り域
６，７が比較的広い面積でしっかりと連結する。
【００１３】
【発明の効果】この発明にかかる使い捨ておむつは、メ
カニカルファスナのフック部材を使用したテープファス
ナが、そのテープファスナをおむつ本体へ取り付けるた
めの粘着剤に対して仮り止めされるから、その仮り止め
のために格別の資材が必要とならず、おむつ製造コスト
の上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】使い捨ておむつの部分破断平面図。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線切断面を示す図。
【符号の説明】
１ おむつ ５ 本体 ６ 後胴周り域 ７ 後胴周り域 ９ テープファスナ １１ 側縁部 １５ フック部材 １６ 固定端部 １７ 自由端部 ２０ 粘着剤 ２３ 開孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61F 13/15 - 13/84 A61F 5/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 おむつの前後胴周り域側縁部どうしを取
    り外し可能に連結するためのテープファスナが前記両胴
    周り域のいずれか一方の側縁部から延出し、前記テープ
    ファスナの内面にメカニカルファスナを構成するフック
    部材とループ部材とのうちのフック部材が取り付けられ
    ている使い捨ておむつであって、 前記テープファスナの固定端部内面が粘着剤を介して前
    記一方の側縁部に接合し、前記側縁部から延出する自由
    端部を前記側縁部内面に折り重ねたときに前記フック部
    材が当接する前記側縁部内面のシートに開孔が形成さ
    れ、該開孔で前記粘着剤が露出していることを特徴とす
    る前記おむつ。
  2. 【請求項２】 前記テープファスナの自由端部が前記側
    縁部内面に折り重ねられ、前記フック部材のフック先端
    部が前記開孔で露出している粘着剤に剥離可能に止着し
    ている請求項１記載のおむつ。
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