JP3418062B2 - 合成樹脂製裏シート付き泥落としマットの製造方法 - Google Patents
合成樹脂製裏シート付き泥落としマットの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面の三次元をな
すループ層と裏シートが一体に形成された、合成樹脂製
裏シート付き泥落としマットの製造方法に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の合成樹脂製裏シート付き
泥落としマットの製造方法に例えば、出願人の発明に係
わる特開平6−311961号公報記載のものが知られ
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平6−311961号公報に記載された製造方法は、
複数のノズル群から紡出させるフィラメント群の一部を
受け止めて形成させる裏シート上に、残余のフィラメン
ト群を積層して形成させるループ層を空気中で押圧ロー
ルと平坦な受けロールとで挟圧して形成するために、ル
ープ層が三次元構造を構成せず、フラットになり、クッ
ション性並びに泥落とし性能に劣るマットしか提供でき
ない課題を残している。そこで本発明は、ループ層が三
次元構造をなして、クッション性並びに泥落とし性能の
よい合成樹脂製裏シート付き泥落としマットを連続的に
製造する方法を提供することを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明に係わる合成樹脂製裏シート付き泥落としマ
ットの製造方法は、ノズル群を位置をずらして複数列配
設したダイスを備える押出機の下方に温水槽を設けて該
温水槽内で受けロールと凸模様賦形ロールを対設し、さ
らに該温水槽に受けロールと凸模様賦形ロールの対接す
る面が水没する深さに温水を充填するようにしたマット
の製造装置において、前記押出機と受けロールの中間に
加熱圧延ロール対を対設し、前記ノズル群の一部から紡
出させたフィラメント群を加熱圧延ロールで挟圧させる
ことにより裏シートを形成し、前記ノズル群の残余のノ
ズル群から紡出させたフィラメント群を前記裏シート上
にループ状に受け止めさせる際に最後に紡出するフィラ
メントは温水内で受け止めるようにして、受けロールと
凸模様賦形ロールで押圧させることにより三次元ループ
層を形成すると共に、該ループ層を裏シートに融着一体
化させてマットを構成して温水槽より引き上げ水切り乾
燥し、さらにマットの全面に糊剤を付与して加熱硬化す
ることにより、泥落としマットの原反を連続的に製造す
るものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる実施の一形
態を図面と共に説明する。図1において1は軟質塩化ビ
ニル等の合成樹脂を溶融して押し出す押出機であり、そ
の先端にダイス2が接続され、このダイス2の下部に図
示されないノズルが列状に、しかも互いに位置をずらし
て複数列(図では5列)配設され、これらのノズル群か
ら紡出されるフィラメント群F1〜F5はそれぞれ真直
に垂下される。これらのフィラメント群は後寄りのF
1,F2がマットの裏シートBを形成し、前寄りのF3
〜F5がループ層Lを形成する。 【0006】3,3′はフィラメント群F1,F2の直
下方に左右一対に対設される加熱圧延ローラであり、そ
の下方で全てのフィラメント群F1〜F5を受ける位置
に表面が平坦に形成された受けロール4を配置し、該受
けロール4より若干下方に凸模様賦形ロール5を対設す
る。6は凸模様賦形ロール5と受けロール4の対から送
出されるマットのガイドロールで、マットMが垂直に垂
下できるように位置決めして設ける。7はガイドロール
6を通過したマットMを受け止めて移送するメッシュコ
ンベヤベルトで、一側端を支持させるベルト車8をガイ
ドロール6の下方に位置させると共に、他端を支持させ
るベルト車8′はベルト車8より高い位置に設置して傾
斜させて張設し、さらに中間の二個所に位置決めロール
9,9′を介在させて上部寄りを水平に維持するように
している。 【0007】10は前記受けロール4,凸模様賦形ロー
ル5,ガイドロール6,及びメッシュコンベヤベルト7
の下半部を収容する温水槽であり、内部に一定の温度
(50〜60℃)を保持した温水が貯留される。この温
水によってダイス2のノズルより紡出するフィラメント
群F3〜F5が急激に冷却されず、特にフィラメント群
F3〜F5で形成されるループ層の各ループが起立して
三次元構造を構成させることができる。 【0008】この温水槽10の温水は次のようにして一
定の温度を保持するように調節される。即ち、温水槽1
0の一側壁上部に内部に連通する流出管11を設けると
共に、下部に同じく流入管12を循環ポンプ13及び加
熱器14を介して接続し、さらに、加熱器14の後方に
冷却供給弁15を設けた送水管16を接続する。また、
温水槽10の上部に水温調節計17を配設して、その下
端の検出部を温水中に浸漬させる。そして、水温調節計
17の発する信号で、槽内の水を流入管12から加熱器
14へ吸い込んで加熱し、加熱した温水を流出管11か
ら槽内へ戻したり、或いは冷却供給弁15を開放して送
水管16から送られる水を流出管11から槽内へ流入さ
せることにより温水槽10の温水の温度を調節して一定
に保たさせるようにする。温水槽10の温水の水面18
は受けロール4と凸模様賦形ロール5の対設する面が水
没する深さになるように設定する。 【0009】前記メッシュコンベヤベルト7の終端に近
接して温水槽10の外側上方に引取ロール19,19′
が対設され、その下方にアイドルロール20を介して耳
切断機21が配設されている。この耳切断機21の下方
に押えロール22を介してベルト車23,23′により
水平に支持されるベルトコンベヤ24が設置され、さら
にコンベヤベルト24と同一線上にベルトコンベヤ25
がベルト車26,26′により支持される。このベルト
コンベヤ25の上面走行部25aは乾燥炉27内を走行
するようになっている。そして、乾燥炉27の入口前に
多段ブロア28が、また乾燥炉27の出口側に冷却ファ
ン29がそれぞれ設置されている。30はガイドロー
ル,31は巻取機である。 【0010】押出機1のダイス2から紡出されるフィラ
メント群のうち、後寄りのF1,F2は垂下して加熱圧
延ロール3,3′に挟圧加熱されることにより偏平な裏
シートBを形成して受けロール4上に受け止められ、受
けロール4の回転に伴ない移送される。このようにフィ
ラメント群F1,F2により形成された裏シートBは、
受けロール4上に受止められ移送する時に、その裏シー
トBの表面上に位置をずらしてダイス2に複数列配設さ
れたノズルより紡出されるフィラメント群F3が垂下し
て裏シートBの表面にループを形成し、このループと裏
シートBの交差部が融着し、さらに、高温の融着可能な
状態で受けロール4の回転に伴ない移動した位置でフィ
ラメント郡F3で形成されたループの表面にフィラメン
ト群F4が垂下して重なりループを形成し、このループ
とフィラメント群F3により形成されたループとの交差
部が融着する。 【0011】ついで、この位置と至近の水面18の温水
内にフィラメント群F5が垂下して、水面18に移送さ
れてきたフィラメント群F3,F4により形成されたル
ープより大きなループが形成され、このループが前記フ
ィラメント群F4によるループ上に重なり、互いの交差
部で融着してマットMのループ層Lを形成する。続いて
このループ層Lは凸模様賦形ロール5によって押圧賦型
され、さらに受けロール4に挟圧されて裏シートBとル
ープ層Lとが一体をなすマットMが形成されるが、ルー
プ層Lの表面に凸模様賦形ロール5の凸模様によつて凹
模様が形成される。 【0012】このマットMは続いて温水中に垂下移送さ
れ、ループ層の各ループは温水に浸漬されることで起立
して立体的となり、三次元構造をなす複雑な曲線形状と
なる。そして、このマットMはガイドロール6を経てメ
ッシュコンベヤベルト7で移送されて温水槽10から引
き上げられ、引取ロール19,19′対に引き取られ、
ついで耳切断機21で両耳が切断される。両耳が切断さ
れて横巾を一定寸法としたマットMはベルトコンベヤ2
3に受け止められて移送される途中、乾燥炉27の入口
前で多段ブロア28からの送風によって水切り完了した
ものがベルトコンベヤ25に乗り乾燥炉27を走行する
過程で加熱乾燥され、乾燥炉27から出たマットMは冷
却ファン29により冷却され、巻取機31によりロール
状に巻き上げられる。 【0013】図4に、図1に示す装置構成によって製造
された長尺のマットMに糊剤を付与する装置構成を示
す。同図において32は長尺の巻回されたマットMを順
次供給する繰出機、33は繰出機32から繰り出された
マットMを糊付機構へ送出する送りベルトで、両端をベ
ルト車34,34′で支持させ、ベルト車34′の上方
に押えロール35を対設している。36は糊タンクであ
り、該糊タンク36には糊剤Pが収容される。37は糊
タンク36の糊剤を所定の高さ位置まで引き上げて供給
する糊供給管で、先端にノズル38を接続している。糊
剤Pはモータ39で駆動させる糊圧送ポンプ40によっ
て揚送される。 【0014】41,41は上下一対をなす絞りロールで
あり、下方に位置するロールに糊剤Pを掻き取るドクタ
ーブレード42が配設される。43はマットMの裏面を
ブラッシングして余分の糊剤Pを除去する刷毛である。
44は両端をベルト車45,45′に支持させた送りベ
ルトで、その傍に送りベルト44に付着した糊剤を掻き
落とすドクターブレード46が取り付けられ、その下方
に掻き落とした糊剤Pを回収する糊容器47が配置され
る。なお、糊容器47に回収された糊剤Pは糊タンク3
6に還流され再び糊圧送ポンプ40により糊供給管37
を経てノズル38よりマットMの表面に噴霧される。 【0015】48は両端をベルト車49,49′で支持
させたコンベヤベルトで、該コンベヤベルト48の上面
走行部48aを挟んで乾燥炉50を設置し、乾燥炉50
の出口上方に冷却ファン51が配設される。52,5
2′はコンベヤベルト48から送り出されたマットMの
受取ロールである。53は両端をベルト車54,54′
で支持させた送りベルトであり、53は両端をベルト車
54,54′で支持させた送りベルトであり、55はマ
ットMの巻取機である。この巻取機55は複数のロール
56中の中央のロールをモータ57で強制回転させるこ
とにより、マットMをロール状に巻き上げる。 【0016】マットMは送り速度約0.6〜1.5m/
分で繰出機32から送り出され、送りベルト33と押え
ロール35を経て糊付機構に供給され、その全表面に糊
供給管37先端のノズル38から糊剤Pが噴霧される。
糊の使用量は約0.5〜1kg/m2である。噴霧によ
り付与された糊剤Pは絞りロール41,41で余剰分を
除去され、続いて刷毛43でマットMの裏面がブラッシ
ングされる。ついでマットMは送りベルト25を経てコ
ンベヤベルト48に送られ、移送されつつ150〜17
0℃に加熱されている乾燥炉50を通過する過程で糊剤
Pが乾燥硬化する。なお、糊剤Pはノズル38による噴
霧によってマットMの積層した各ループに被着してお
り、硬化することによつて強固な樹脂皮膜を形成する。
乾燥炉50から出たマットMは冷却ファン51で冷却さ
れてから、巻上機55で巻き上げられる。 【0017】 【発明の効果】以上に述べたように本発明に係わる合成
樹脂製裏シート付き泥落としマットの製造方法は、裏シ
ートの表面に形成させるループ層の個々のループが温水
に浸漬されることで起立して三次元構造を形成すると共
に裏シートが同時に成形されるため、裏シートの貼合せ
等の手間或いは裏シートが剥離することは皆無となりル
ープ層と裏シートが一体となり、クッション性並びに泥
落とし性能に優れたマットを連続的に生産性よく製造す
ることができる。
すループ層と裏シートが一体に形成された、合成樹脂製
裏シート付き泥落としマットの製造方法に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の合成樹脂製裏シート付き
泥落としマットの製造方法に例えば、出願人の発明に係
わる特開平6−311961号公報記載のものが知られ
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平6−311961号公報に記載された製造方法は、
複数のノズル群から紡出させるフィラメント群の一部を
受け止めて形成させる裏シート上に、残余のフィラメン
ト群を積層して形成させるループ層を空気中で押圧ロー
ルと平坦な受けロールとで挟圧して形成するために、ル
ープ層が三次元構造を構成せず、フラットになり、クッ
ション性並びに泥落とし性能に劣るマットしか提供でき
ない課題を残している。そこで本発明は、ループ層が三
次元構造をなして、クッション性並びに泥落とし性能の
よい合成樹脂製裏シート付き泥落としマットを連続的に
製造する方法を提供することを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明に係わる合成樹脂製裏シート付き泥落としマ
ットの製造方法は、ノズル群を位置をずらして複数列配
設したダイスを備える押出機の下方に温水槽を設けて該
温水槽内で受けロールと凸模様賦形ロールを対設し、さ
らに該温水槽に受けロールと凸模様賦形ロールの対接す
る面が水没する深さに温水を充填するようにしたマット
の製造装置において、前記押出機と受けロールの中間に
加熱圧延ロール対を対設し、前記ノズル群の一部から紡
出させたフィラメント群を加熱圧延ロールで挟圧させる
ことにより裏シートを形成し、前記ノズル群の残余のノ
ズル群から紡出させたフィラメント群を前記裏シート上
にループ状に受け止めさせる際に最後に紡出するフィラ
メントは温水内で受け止めるようにして、受けロールと
凸模様賦形ロールで押圧させることにより三次元ループ
層を形成すると共に、該ループ層を裏シートに融着一体
化させてマットを構成して温水槽より引き上げ水切り乾
燥し、さらにマットの全面に糊剤を付与して加熱硬化す
ることにより、泥落としマットの原反を連続的に製造す
るものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる実施の一形
態を図面と共に説明する。図1において1は軟質塩化ビ
ニル等の合成樹脂を溶融して押し出す押出機であり、そ
の先端にダイス2が接続され、このダイス2の下部に図
示されないノズルが列状に、しかも互いに位置をずらし
て複数列(図では5列)配設され、これらのノズル群か
ら紡出されるフィラメント群F1〜F5はそれぞれ真直
に垂下される。これらのフィラメント群は後寄りのF
1,F2がマットの裏シートBを形成し、前寄りのF3
〜F5がループ層Lを形成する。 【0006】3,3′はフィラメント群F1,F2の直
下方に左右一対に対設される加熱圧延ローラであり、そ
の下方で全てのフィラメント群F1〜F5を受ける位置
に表面が平坦に形成された受けロール4を配置し、該受
けロール4より若干下方に凸模様賦形ロール5を対設す
る。6は凸模様賦形ロール5と受けロール4の対から送
出されるマットのガイドロールで、マットMが垂直に垂
下できるように位置決めして設ける。7はガイドロール
6を通過したマットMを受け止めて移送するメッシュコ
ンベヤベルトで、一側端を支持させるベルト車8をガイ
ドロール6の下方に位置させると共に、他端を支持させ
るベルト車8′はベルト車8より高い位置に設置して傾
斜させて張設し、さらに中間の二個所に位置決めロール
9,9′を介在させて上部寄りを水平に維持するように
している。 【0007】10は前記受けロール4,凸模様賦形ロー
ル5,ガイドロール6,及びメッシュコンベヤベルト7
の下半部を収容する温水槽であり、内部に一定の温度
(50〜60℃)を保持した温水が貯留される。この温
水によってダイス2のノズルより紡出するフィラメント
群F3〜F5が急激に冷却されず、特にフィラメント群
F3〜F5で形成されるループ層の各ループが起立して
三次元構造を構成させることができる。 【0008】この温水槽10の温水は次のようにして一
定の温度を保持するように調節される。即ち、温水槽1
0の一側壁上部に内部に連通する流出管11を設けると
共に、下部に同じく流入管12を循環ポンプ13及び加
熱器14を介して接続し、さらに、加熱器14の後方に
冷却供給弁15を設けた送水管16を接続する。また、
温水槽10の上部に水温調節計17を配設して、その下
端の検出部を温水中に浸漬させる。そして、水温調節計
17の発する信号で、槽内の水を流入管12から加熱器
14へ吸い込んで加熱し、加熱した温水を流出管11か
ら槽内へ戻したり、或いは冷却供給弁15を開放して送
水管16から送られる水を流出管11から槽内へ流入さ
せることにより温水槽10の温水の温度を調節して一定
に保たさせるようにする。温水槽10の温水の水面18
は受けロール4と凸模様賦形ロール5の対設する面が水
没する深さになるように設定する。 【0009】前記メッシュコンベヤベルト7の終端に近
接して温水槽10の外側上方に引取ロール19,19′
が対設され、その下方にアイドルロール20を介して耳
切断機21が配設されている。この耳切断機21の下方
に押えロール22を介してベルト車23,23′により
水平に支持されるベルトコンベヤ24が設置され、さら
にコンベヤベルト24と同一線上にベルトコンベヤ25
がベルト車26,26′により支持される。このベルト
コンベヤ25の上面走行部25aは乾燥炉27内を走行
するようになっている。そして、乾燥炉27の入口前に
多段ブロア28が、また乾燥炉27の出口側に冷却ファ
ン29がそれぞれ設置されている。30はガイドロー
ル,31は巻取機である。 【0010】押出機1のダイス2から紡出されるフィラ
メント群のうち、後寄りのF1,F2は垂下して加熱圧
延ロール3,3′に挟圧加熱されることにより偏平な裏
シートBを形成して受けロール4上に受け止められ、受
けロール4の回転に伴ない移送される。このようにフィ
ラメント群F1,F2により形成された裏シートBは、
受けロール4上に受止められ移送する時に、その裏シー
トBの表面上に位置をずらしてダイス2に複数列配設さ
れたノズルより紡出されるフィラメント群F3が垂下し
て裏シートBの表面にループを形成し、このループと裏
シートBの交差部が融着し、さらに、高温の融着可能な
状態で受けロール4の回転に伴ない移動した位置でフィ
ラメント郡F3で形成されたループの表面にフィラメン
ト群F4が垂下して重なりループを形成し、このループ
とフィラメント群F3により形成されたループとの交差
部が融着する。 【0011】ついで、この位置と至近の水面18の温水
内にフィラメント群F5が垂下して、水面18に移送さ
れてきたフィラメント群F3,F4により形成されたル
ープより大きなループが形成され、このループが前記フ
ィラメント群F4によるループ上に重なり、互いの交差
部で融着してマットMのループ層Lを形成する。続いて
このループ層Lは凸模様賦形ロール5によって押圧賦型
され、さらに受けロール4に挟圧されて裏シートBとル
ープ層Lとが一体をなすマットMが形成されるが、ルー
プ層Lの表面に凸模様賦形ロール5の凸模様によつて凹
模様が形成される。 【0012】このマットMは続いて温水中に垂下移送さ
れ、ループ層の各ループは温水に浸漬されることで起立
して立体的となり、三次元構造をなす複雑な曲線形状と
なる。そして、このマットMはガイドロール6を経てメ
ッシュコンベヤベルト7で移送されて温水槽10から引
き上げられ、引取ロール19,19′対に引き取られ、
ついで耳切断機21で両耳が切断される。両耳が切断さ
れて横巾を一定寸法としたマットMはベルトコンベヤ2
3に受け止められて移送される途中、乾燥炉27の入口
前で多段ブロア28からの送風によって水切り完了した
ものがベルトコンベヤ25に乗り乾燥炉27を走行する
過程で加熱乾燥され、乾燥炉27から出たマットMは冷
却ファン29により冷却され、巻取機31によりロール
状に巻き上げられる。 【0013】図4に、図1に示す装置構成によって製造
された長尺のマットMに糊剤を付与する装置構成を示
す。同図において32は長尺の巻回されたマットMを順
次供給する繰出機、33は繰出機32から繰り出された
マットMを糊付機構へ送出する送りベルトで、両端をベ
ルト車34,34′で支持させ、ベルト車34′の上方
に押えロール35を対設している。36は糊タンクであ
り、該糊タンク36には糊剤Pが収容される。37は糊
タンク36の糊剤を所定の高さ位置まで引き上げて供給
する糊供給管で、先端にノズル38を接続している。糊
剤Pはモータ39で駆動させる糊圧送ポンプ40によっ
て揚送される。 【0014】41,41は上下一対をなす絞りロールで
あり、下方に位置するロールに糊剤Pを掻き取るドクタ
ーブレード42が配設される。43はマットMの裏面を
ブラッシングして余分の糊剤Pを除去する刷毛である。
44は両端をベルト車45,45′に支持させた送りベ
ルトで、その傍に送りベルト44に付着した糊剤を掻き
落とすドクターブレード46が取り付けられ、その下方
に掻き落とした糊剤Pを回収する糊容器47が配置され
る。なお、糊容器47に回収された糊剤Pは糊タンク3
6に還流され再び糊圧送ポンプ40により糊供給管37
を経てノズル38よりマットMの表面に噴霧される。 【0015】48は両端をベルト車49,49′で支持
させたコンベヤベルトで、該コンベヤベルト48の上面
走行部48aを挟んで乾燥炉50を設置し、乾燥炉50
の出口上方に冷却ファン51が配設される。52,5
2′はコンベヤベルト48から送り出されたマットMの
受取ロールである。53は両端をベルト車54,54′
で支持させた送りベルトであり、53は両端をベルト車
54,54′で支持させた送りベルトであり、55はマ
ットMの巻取機である。この巻取機55は複数のロール
56中の中央のロールをモータ57で強制回転させるこ
とにより、マットMをロール状に巻き上げる。 【0016】マットMは送り速度約0.6〜1.5m/
分で繰出機32から送り出され、送りベルト33と押え
ロール35を経て糊付機構に供給され、その全表面に糊
供給管37先端のノズル38から糊剤Pが噴霧される。
糊の使用量は約0.5〜1kg/m2である。噴霧によ
り付与された糊剤Pは絞りロール41,41で余剰分を
除去され、続いて刷毛43でマットMの裏面がブラッシ
ングされる。ついでマットMは送りベルト25を経てコ
ンベヤベルト48に送られ、移送されつつ150〜17
0℃に加熱されている乾燥炉50を通過する過程で糊剤
Pが乾燥硬化する。なお、糊剤Pはノズル38による噴
霧によってマットMの積層した各ループに被着してお
り、硬化することによつて強固な樹脂皮膜を形成する。
乾燥炉50から出たマットMは冷却ファン51で冷却さ
れてから、巻上機55で巻き上げられる。 【0017】 【発明の効果】以上に述べたように本発明に係わる合成
樹脂製裏シート付き泥落としマットの製造方法は、裏シ
ートの表面に形成させるループ層の個々のループが温水
に浸漬されることで起立して三次元構造を形成すると共
に裏シートが同時に成形されるため、裏シートの貼合せ
等の手間或いは裏シートが剥離することは皆無となりル
ープ層と裏シートが一体となり、クッション性並びに泥
落とし性能に優れたマットを連続的に生産性よく製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マットの製造装置の構造概要図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図2の平面図。
【図4】図1の製造装置で製造されたマットに糊付けを
する装置の構造概要図。 【符号の説明】 1 押出機 2 ダイス 3,3′ 加熱圧延ロール対 4 受けロール 5 凸模様賦形ロール 10 温水槽 27,50 乾燥炉 38 ノズル B 裏シート F1〜F5 フィラメント群 L ループ層 M マット P 糊剤
する装置の構造概要図。 【符号の説明】 1 押出機 2 ダイス 3,3′ 加熱圧延ロール対 4 受けロール 5 凸模様賦形ロール 10 温水槽 27,50 乾燥炉 38 ノズル B 裏シート F1〜F5 フィラメント群 L ループ層 M マット P 糊剤
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平7−138864(JP,A)
特開 平7−39509(JP,A)
特開 平6−306758(JP,A)
特開 昭62−128737(JP,A)
特開 昭54−73858(JP,A)
特開 平6−311961(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B29C 47/00 - 47/96
A47L 23/22
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ノズル群を位置をずらして複数列配設し
たダイスを備える押出機の下方に温水槽を設けて該温水
槽内で受けロールと凸模様賦形ロールを対設し、さらに
該温水槽に受けロールと凸模様賦形ロールの対接する面
が水没する深さに温水を充填するようにしたマットの製
造装置において、 前記押出機と受けロールの中間に加熱圧延ロール対を対
設し、前記ノズル群の一部から紡出させたフィラメント
群を加熱圧延ロール対で挟圧させることにより裏シート
を形成し、前記ノズル群の残余のノズル群から紡出させ
たフィラメント群を前記裏シートにループ状に受け止め
させる際に最後に紡出するフィラメントは温水内で受け
止めるようにして、受けロールと凸模様賦形ロールで押
圧させることにより三次元ループ層を形成すると共に、
該ループ層を裏シートに融着一体化させてマットを構成
して温水槽より引き上げ水切り乾燥し、さらにマットの
全面に糊剤を付与して加熱硬化することを特徴とする合
成樹脂製裏シート付き泥落としマットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15349596A JP3418062B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 合成樹脂製裏シート付き泥落としマットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15349596A JP3418062B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 合成樹脂製裏シート付き泥落としマットの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09314640A JPH09314640A (ja) | 1997-12-09 |
JP3418062B2 true JP3418062B2 (ja) | 2003-06-16 |
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ID=15563816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP15349596A Expired - Fee Related JP3418062B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 合成樹脂製裏シート付き泥落としマットの製造方法 |
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Country | Link |
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KR102316796B1 (ko) * | 2021-05-18 | 2021-10-26 | 손가윤 | 인조잔디 매트 제조방법 |
KR102316801B1 (ko) * | 2021-05-18 | 2021-10-26 | 손가윤 | 바닥매트 제조방법 |
-
1996
- 1996-05-23 JP JP15349596A patent/JP3418062B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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