JP3416341B2 - 画像の関心領域の画像位置認識方法 - Google Patents

画像の関心領域の画像位置認識方法

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JP3416341B2 JP17180095A JP17180095A JP3416341B2 JP 3416341 B2 JP3416341 B2 JP 3416341B2 JP 17180095 A JP17180095 A JP 17180095A JP 17180095 A JP17180095 A JP 17180095A JP 3416341 B2 JP3416341 B2 JP 3416341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、識別記号と関心領
域を有する画像の関心領域画像位置の認識方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、多数の画像から特定の画像を
選択し、利用することが多い。そして、ほとんどの画像
には、各画像ごとに、関心領域に存在する画像を識別す
るために識別情報が記録されている。
【0003】しかしながら、多数の画像から所望の画像
を探し出すことは容易なことではなかった。
【0004】たとえば、X線画像を例にとると、1枚ご
とのフィルムに1つの画像を記録した場合、フィルム枚
数は膨大なものとなり、また、集団検診により1本の長
尺のフィルムにまとめて撮影されたX線画像(胃部、胸
部の画像)でも、1本に300〜500の画像がその識
別記号(数字、文字等)とともに記録される。そして、
数ケ月、1年後の再度の検診時等に探し出して、見ると
いうことがしばしば行われ、その度に、所望の画像を探
すのに手間がかかっていた。
【0005】近年、この煩雑さを解消するものとして、
フィルムに記録された画像を読み取り、ディジタル化し
て保存、検索を行うことが提案されている。そして、各
画像の識別情報(患者のID等)も関心領域の画像のデ
ィジタル化とともに行われている。この識別情報は画像
と一定の位置関係で記録されている場合が多い。
【0006】ところで、フィルム上の画像は、1枚のフ
ィルムでは、フィルム内の所定の記録位置、長尺フィル
ムに連続して記録された画像はほぼ一定の間隔をおい
て、記録されている。しかしながら、その記録位置、ま
た、長尺フィルムにおいては、所定の間隔は、正確には
一定でないため、単に順次画像を読み取ったのでは、画
像の位置が正確に把握できず、ディジタル化した画像の
うち、関心領域を正確に把握して、取り出すことは困難
であるという問題があった。
【0007】そこで、従来は、この問題を解消するため
に、読み取ってディジタル化された画像を1枚ずつCR
T等に表示して、表示された画像に対して、ディジタル
化された画像のうち、取り出す関心領域の範囲を手作業
で指定して、必要な範囲の画像の取り出しを行ってい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような方法である
と、多数枚のフィルムに記録された画像もしくは、長尺
フィルムに多数枚記録された画像を目視で1枚ごとに確
認して、ディジタル化した画像のうち、取り出す関心領
域を指示した後に、画像情報を登録するといった非常に
煩雑で、時間のかかる作業となっていた。そして、この
作業に加えて、画像の識別情報も入力する必要があっ
た。
【0009】本発明は、上記の問題を解決するものであ
り、フィルム上に記録された画像をディジタル化した
後、ディジタル化した画像のうち取り出したい関心領域
を精度よく認識する方法を提供することを目的とする。
【0010】さらに、各画像に対する識別情報を手入力
することなく、容易に且つ確実に認識する方法を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、長尺フィルム上に記録された複数の関心
領域および該関心領域と所定の位置関係にある記号を有
する画像の関心領域の位置を認識する方法であって、前
記フィルム上の関心領域および記号を有する領域をディ
ジタル化して、画像情報を得、既に認識された前回の関
心領域と所定の位置関係にある記号の位置と、予め定め
た各記号間の間隔とに基づいて今回の記号の検索領域を
求め、該今回の記号の検索領域内を検索して今回の記号
の位置を検知し、前記検知された記号の位置に基づい
て、前記関心領域と前記記号の位置関係を用いて前記関
心領域の画像位置を認識するようにした。
【0012】また、長尺フィルム上に記録された複数の
関心領域および該関心領域と所定の位置関係にある識別
情報を有する画像の関心領域の位置を認識する装置であ
って、前記長尺フィルムをディジタル化して、画像情報
を得る手段と、既に認識された前回の関心領域と所定の
位置関係にある記号の位置と、予め定めた各記号間の間
隔とに基づいて今回の記号の検索領域を求める手段と、
該今回の記号の検索領域内を検索して今回の記号の位置
を検知する検出手段と、前記検知された記号の位置に基
づいて、前記関心領域と前記記号の位置関係を用いて前
記関心領域の画像位置を認識する手段とを有して関心領
域の位置認識装置を構成した。
【0013】
【0014】
【作用】本発明は、以上の構成によって、ディジタル化
された画像情報中の関心領域と一定の位置関係にある記
号の位置を求めることによって、関心領域の位置を正確
に認識できる。つまり、画像情報中の記号は、関心領域
の画像より比較的階調がはっきりしており、検知し易い
ということを利用し、まず記号の位置を検知し、その
後、この位置より一定の位置関係を用い、関心領域を求
めることで、常に関心領域の位置を正確に認識できる。
【0015】また、連続して画像が存在する場合、ある
識別記号の位置および各識別記号の間隔を検知し、それ
より後に存在する識別記号の位置を順次求めていくこと
で、この求められた識別記号の位置に基づいて関心領域
の位置を正確に認識することができる。
【0016】本発明によれば、たとえば、図1のように
フィルムF上に関心領域Bと関心領域と一定の位置関係
を有する記号Aが記録されている場合、両方を含む領域
をディジタル化して記号の情報A、被写体の画像が写し
込まれている画像領域である関心領域の情報Bを含む画
像情報を得る。ディジタル化する領域はフィルム全体で
もよいが、領域B、記号Aを含む領域であればフィルム
全体でなくてもよい。この関心領域Bの領域の位置を正
確に認識するために以下の処理を行う。まず、ディジタ
ル化された画像情報から記号の位置を検知する。記号
は、フィルム中での位置は、ほぼ特定されているので、
ディジタル化された画像情報全体を見る必要はないが、
画像ごとに変動する可能性があるので、記号Aの周辺を
含む多少大きな画像番号領域(図1のA´の範囲)で記
号Aの位置を探すように構成しておけばよい。
【0017】次に、検知された記号位置に基づいて、関
心領域の位置を認識する。記号Aと関心領域Bの位置関
係は一定であり、位置関係、たとえば記号Aの位置に対
する関心領域Bの特定位置(図1のb)の相対位置(図
1のx、y)、関心領域の大きさ(たとえば図1の縦、
横の長さl、m)については、予め入力しておき、検知
した記号位置に基づき認識できるようにする。この位置
関係は、予め入力しておき、処理に際して用いてもよい
し、第1枚目のフィルム読み込み時に、画像データを表
示し、この表示された画像に対して、記号A、関心領域
Bを指定することにより、認識するように構成してもよ
い。
【0018】また、図2のような長尺フィルムに複数の
画像が連続して記録されている場合においても、第1、
第2、第3の関心領域および記号をディジタル化した画
像情報より第1の画像に対する記号の位置(A1)の検
知、検知された記号の位置に基づく関心領域の位置(B
1)の認識という処理を、第2の画像に対するA2B
2、第3の画像に対するA3B3についても順次繰り返
すことにより各関心領域の正確な位置を認識することが
可能となる。
【0019】記号としては、一定の大きさを持った●、
■などの記号または英字、数字などの文字およびこの両
方を用いたものがある。一定の大きさとしては、フィル
ム上のノイズ等との区別ができる程度の大きさであれば
よい。また、文字を記号として用いる場合、記号がある
大きさにより範囲を有するので範囲内で基準点を決めて
この点と関心領域の特定位置との関係に基づき関心領域
の位置を認識することにより確実となる。
【0020】また、記号が各画像を認識するための文字
から成る認識情報である場合、文字位置に対して基準位
置を決め(文字位置の中心、文字の右下位置など)、こ
の基準位置と関心領域の位置関係を求めておくようにす
ればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】図3は、本発明にかかる方法で、ロールフ
ィルム上に記録された複数画像の各画像位置を認識し、
抽出、ファイルする装置の構成を示す。
【0023】図において、複数画像が記録されたロール
フィルムがロールフィルムディジタイザ1にセットされ
ると、ロールフィルムディジタイザ1はロールフィルム
を読み取り、ディジタル階調画像データとしてメモリ2
に格納する。メモリ2に格納される画像データは、ロー
ルフィルム全体のデータである。処理装置3において、
メモリ2に格納されたデータから各画像ごとに画像の識
別番号の位置および識別番号、画像の位置を認識し、該
画像データを抽出し、該識別番号を対応付けて記憶装置
4にファイルする。
【0024】本説明においては、記号として画像を識別
する3桁の画像識別番号が、各画像領域の左上部に記録
されているものとする。各画像の識別番号は、該画像位
置と一定の位置関係を保ち、且つ、ロールフィルム上の
どこにあってもよい。また、画像識別番号の桁数は、何
桁でもよいが、事前に処理装置3に与えられるものとす
る。
【0025】図4〜6に、図3に示した処理装置3にお
ける、連続画像データから各画像ごとに画像の識別番号
の位置および識別情報、画像の位置を認識し、該画像デ
ータを抽出し、識別番号と対応付けて記憶装置4にファ
イルする処理のフローを示す。図7(a)にメモリ2に
格納されたロールフィルムの連続した画像データを示
す。
【0026】図4〜6に示したフローチャートに従い、
連続画像データから各画像を抽出し、該画像番号を対応
付けてファイルする処理の説明を行う。
【0027】ファイルすべき最初の画像である画像
(1)をCRT5に表示する。表示された画像を見なが
ら、キーボード6またはマウス7を用いて、図7(b)
に示すように、画像(1)の画像領域(1)の位置と大
きさ(r×q)を指定する(F−1)。次画像以降の画
像領域の大きさは、画像(1)と同等の大きさ(r×
q)で抽出される。
【0028】次に、表示された画像を見ながら、キーボ
ード6またはマウス7を用いて、図7(b)に示すよう
に、画像(1)の画像番号領域(1)の位置と大きさを
指定する(F−2)。
【0029】図8(a)に示すように、画像番号領域
(1)内を2値化し、3桁の数字(文字)を切り出す
(F−3)。2値化の手法としては、公知の判別分析
法、Pタイル法、微分ヒストグラム法等がある。縦横の
プロジェクション処理により、文字の切り出し(セグメ
ンテーション)を行う。
【0030】切り出した数字位置に基づき、画像(1)
の基準点B1 を求める(F−4)。数字位置に基づいて
決められる基準点の位置は、多数考えられる。図8
(b)にいくつかの例を示す。基準点位置の決め方は、
文字の特性を考慮して決めるのがよい。数字位置に対す
る基準点の位置はロールごとに一定とする。
【0031】図9(a)に示すように、切り出した数字
位置より、番号領域の大きさw×hを求める。番号領域
の大きさにゆとりをもった、次画像以降の画像番号検索
領域の大きさW×Hを算出する(F−5)。ロールフィ
ルムの撮影された画像をディジタル化したとき、画像間
隔は、前後左右に多少のズレが認められる。これらは、
撮影装置やロールフィルムディジタイザに依存する。こ
のために、画像位置の検出が非常に困難となる。図9
(a)に示すように、番号領域に対し、α、βのゆとり
を設定し、画像番号検索領域の大きさを定める。α、β
は、画像間隔のズレを考慮し、画像番号検索領域内に画
像番号が見つけられるように定める。
【0032】図9(b)に示すように、基準点B1 に対
する画像番号検索領域の相対位置(Nx ,Ny )を算出
する(F−6)。
【0033】図10に示すように、基準点B1 に対し
て、指定した画像領域の相対位置(Bx ,By )を算出
する(F−7)。
【0034】切り出した各数字を認識し、画像番号
(1)を求める(F−8)。数字(文字)の認識の手法
は、公知のパターンマッチング法、ゾンデ法、輪郭構造
解析法、線形化法、特開平6−282688等がある。
認識の手法は、数字(文字)の特性を考慮して選択する
のがよい。
【0035】画像領域(1)を抽出し画像番号(1)と
対応付けて、記憶装置4にファイルする(F−9)。
【0036】次に、CRT5に画像2を表示する。表示
された画像を見ながらキーボード6またはマウス7を用
いて、図7(b)に示すように、画像(2)の画像番号
領域(2)の位置と大きさを指定する(F−10)。
【0037】ステップ(F−3)と同様の方法で、画像
番号(2)内を2値化し、3桁の数字(文字)を切り出
す(F−11)。
【0038】ステップ(F−4)と同様に、数字位置よ
り画像(2)の基準点B2 を求める(F−12)。図1
1に示すように、画像(1)の基準点B1 と画像(2)
の基準点B2 の水平距離mを算出する(F−13)。
【0039】図11に示すように、基準点B2 に基づ
き、画像(1)において求めた基準点と画像領域の位置
の関係(Bx ,By )から、画像領域(2)を求める
(F−14)。
【0040】ステップ(F−8)と同様に、画像番号
(2)を求める(F−15)。
【0041】求めた画像番号領域(2)を抽出し、画像
番号(2)と対応付けて、記憶装置4にファイルする
(F−16)。
【0042】次に、画像(i)の画像領域(i)を抽出
し、画像番号(i)と対応付けて記憶装置4にファイル
する処理を説明する。
【0043】図12に示すように、前画像の基準点B
i-1 からmの距離に、仮の基準点Bi´を定める(F−
18)。
【0044】図12に示すように、画像(1)において
求めた基準点と画像番号検索領域の位置関係(Nx ,N
y )と、画像番号検索領域の大きさW×Hより、仮の基
準点Bi ´を基準点として画像番号検索領域(i)を定
める(F−19)。
【0045】ステップ(F−3)、ステップ(F−1
1)と同様に、画像番号検索領域(i)内を2値化し、
3桁の数字(文字)を切り出す(F−20)。
【0046】ステップ(F−4)、ステップ(F−1
2)と同様に、図13(a)に示すように、切り出した
数字位置に基づき、画像(i)の基準点Bi を求める
(F−21)。
【0047】図13(b)に示すように、基準点Bi
基づき、画像(1)において求めた基準点と画像領域の
位置の関係(Bx ,By )から、画像領域(i)を求め
る(F−22)。
【0048】ステップ(F−8)、ステップ(F−1
5)と同様に、切り出した各数字を認識し、画像番号
(i)を求める(F−23)。
【0049】求めた画像領域(i)を抽出し、画像番号
(i)と対応付けて、記憶装置4にファイルする(F−
24)。
【0050】画像(i)についての処理をファイルする
画像だけ繰り返す。
【0051】なお、本実施の形態では、ステップ(F−
23)において、装置が認識した番号を、そのまま画像
番号として決定したが、画像番号の確実性を向上するた
めの処理を加えてもよい。
【0052】たとえば、ある画像の画像番号と次の画像
の画像番号が、所定の変化量で増減していくことに着目
し、この変化量が変わった場合には、処理装置3で認識
した画像番号と識別番号部分の画像をCRT5に表示
し、オペレータの確認を求めるようにする。処理装置3
で認識した画像番号が間違っていたら、オペレータが訂
正できるようにするとよい。
【0053】また、ディジタル化したロールフィルムの
全データは膨大な量となり、すべてをメモリ2に格納す
ることは、困難である。処理速度向上の観点からも、ロ
ールフィルムディジタイザ1によるフィルムの読み取り
と、処理装置3における処理とを並列に行うようにする
のがよい。
【0054】ロールフィルムに撮影する場合、画像識別
記号として7セグメントの数字が用いられることが多
い。次に、直線性分で構成される7セグメントの数字、
数字の位置を、境界を検出する空間フィルタ操作によっ
て求める方法を示す。
【0055】数1、数2の空間フィルタを用いて、水平
方向の境界のみを検出することができる。
【0056】
【数1】
【0057】
【数2】 数3、数4の空間フィルタを用いて、垂直方向の境界の
みを検出することができる。
【0058】
【数3】
【0059】
【数4】 また、7セグメント文字は図14に示すように、左、ま
たは右に傾いているものがある。これらについては、数
3、数4の垂直方向の成分を検出する空間フィルタで
は、線分を検出することができない。そこで、空間フィ
ルタ処理によって線分を検出する前に、図15に示すよ
うに、画像番号の領域を文字の傾きθだけ文字の傾きと
反対の方向に傾ける。そして、画像番号の領域が、矩形
となるようにc、dの領域をそれぞれ辺a、bと等しい
画素値で補う。
【0060】また、ロールフィルムディジタイザ1によ
ってディジタル化された画像は、撮影時、フィルムの現
像時、ロールフィルムディジタイザ1によりディジタル
化するときの濃度レンジによって、濃度に偏りが生じ
る。そこで、図16に示すように、線形の濃度変換を行
い最適化する。画像番号領域の濃度ヒストグラムが図1
6(a)のとき、入力濃度の最大値および最小値を検出
し、それぞれが画素値の最大と最小になるように線形変
換を施す。変換後の画像番号領域の濃度ヒストグラムは
図16(c)となる。
【0061】また、図17に示すように、画像番号領域
に撮影した被写体の一部が含まれる可能性がある。この
ような場合には、図17の破線で示す画像番号領域の中
央部分の濃度ヒストグラムを作成するとよい。
【0062】文字の傾きがある場合は傾き変換を行い、
濃度変換を施した画像番号領域(以下「画像A」とい
う)に対し、空間フィルタ処理を行う。画素値の最大値
をDmaxとする。
【0063】画像Aに対し、数1の空間フィルタを用
い、空間フィルタ処理を2回行い、Dmax以上の画素
値を1、以下を0とする2値化を行い、この画像を画像
Bとする。
【0064】画像Aに対し、数2の空間フィルタを用
い、空間フィルタ処理を2回行い、Dmax以上の画素
値を1、以下を0とする2値化を行い、この画像を画像
Cとする。
【0065】画像Bと画像Cの論理積を求め、画像Dと
する。この画像Dは、画像番号領域から水平成分を検出
した画像である。しかし、画像Dはフィルム上のキズや
ゴミ、線幅による直交成分等のノイズを含んでいる。そ
こで、水平方向に収縮、膨張することにより、これらの
ノイズを除去する。水平方向の収縮は、図18に示すよ
うに、画素値が1の画素に着目し、その画素の左右どち
らかの画素値が0のとき、着目画素を0にする。水平方
向の膨張は、図19に示すように、画素値が1の画素に
着目し、その左の画素が0のとき左の画素を1にする。
また、その右の画素が0のとき右の画素を1にする。画
像Dを水平方向に収縮し、それを水平方向に膨張した画
像を画像Eとする。また、数字の特性によって、n(2
以上)回収縮し、n回膨張するとよい。
【0066】次に、画像Aに対し、数3の空間フィルタ
を用い、空間フィルタ処理を2回行い、Dmax以上の
画素値を1、以下を0とする2値化を行い、この画像を
画像Fとする。
【0067】画像Aに対し、数4の空間フィルタを用
い、空間フィルタ処理を2回行い、Dmax以上の画素
値を1、以下を0とする2値化を行い、この画像を画像
Gとする。
【0068】画像Fと画像Gの論理積を求め、画像Hと
する。この画像Hは、画像番号領域から垂直成分を検出
した画像である。画像Hは、画像Dと同様に、ノイズを
含んだ画像である。そこで、垂直方向に収縮、膨張する
ことにより、これらのノイズを除去する。垂直方向の収
縮は、図20に示すように、画素値が1の画素に着目
し、その画素の上下どちらかの画素値が0のとき、着目
画素を0にする。垂直方向の膨張は、図21に示すよう
に、画素値が1の画素に着目し、その上の画素が0のと
き上の画素を1にする。また、その下の画素が0のとき
下の画素を1にする。画像Hを垂直方向に収縮し、それ
を垂直方向に膨張した画像を画像Jとする。また、数字
の特性によって、n(2以上)回収縮し、n回膨張する
とよい。
【0069】画像Eと画像Jの論理和を求め画像Kとす
る。画像Kは画像Aから、水平成分と垂直成分を取り出
した2値画像である。
【0070】次に図22に示すように、画像Kの水平方
向および垂直方向のプロジェクション(射影)を求め、
数字位置を検出し、数字の切り出しを行う。
【0071】各数字位置より文字領域の大きさを検出
し、基準点を求める。図23に示す7セグメントで表現
される0から9の数字では、cまたはdのどちらかが必
ず存在する。従って、7セグメント文字における基準点
を安定して求めることができる下桁の数字の右下とす
る。
【0072】切り出した、7セグメントの数字の認識
は、図24に示すように、3つの直線g、j、p上にお
いて、丸印の部分の画素値が0か1かにより各線分の有
無が判明し、その組み合わせによって、数字が認識でき
る。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディジタル化された画像情報中の識別情報を利用するこ
とにより、関心領域の位置を正確に認識することがで
き、関心領域データのファイリングを高速且つ省力化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルム上に関心領域と関心領域と一定の位置
関係を有する記号が記録されている場合を説明する図で
ある。
【図2】長尺フィルムに複数の画像が連続して記録され
ている場合を説明する図である。
【図3】本発明によるロールフィルム上に記録された画
像の画像位置認識方法を適用した装置の一実施の形態の
ブロック図である。
【図4】図3に示した処理装置における処理のフローチ
ャートである。
【図5】図3に示した処理装置における処理のフローチ
ャートであり、図4に続く部分である。
【図6】図3に示した処理装置における処理のフローチ
ャートであり、図5に続く部分である。
【図7】図3に示したメモリに格納された連続した画像
を示す図であり、(a)は連続した画像を示し、(b)
はオペレータが指示する画像領域を示す。
【図8】基準点の決め方の例を説明する図であり、
(a)は画像番号領域を示し、(b)は基準点の例を示
す。
【図9】画像番号検索領域について説明する図であり、
(a)は画像番号と画像番号検索領域との位置関係を示
し、(b)は基準点B1 と画像番号検索領域との位置関
係を示す。
【図10】基準点B1 と画像領域(1)との位置関係を
表す図である。
【図11】画像(1)の基準点B1 と画像(2)の基準
点B2 との位置関係を示す図である。
【図12】画像(i−1)の基準点Bi-1 と画像(i)
の基準点Bi との位置関係を示す図である。
【図13】画像領域(i)の求め方を説明する図であ
り、(a)は基準点Bi の求め方を説明する図、(b)
は基準点Bi に基づいて画像領域(i)を求める方法を
説明する図である。
【図14】画像番号の傾きについて説明する図であり、
(a)は右側にθ°だけ傾いた7セグメント表示の数字
を示し、(b)は左側にθ°だけ傾いた7セグメント表
示の数字を示す。
【図15】傾き変換の方法について説明する図であり、
(a)は傾き変換を行う前の画像番号領域内の画像を示
し、(b)は元の傾きと逆方向に傾けた場合の画像番号
領域内の画像を示し、(c)は画像番号領域が長方形に
なるように補正し新たな画像番号領域とした画像を示
す。
【図16】濃度変換について説明する図であり、(a)
は画像番号領域内の画像の濃度ヒストグラムの一例を示
し、(b)は線形変換の変換特性を示し、(c)は
(a)の濃度ヒストグラムに濃度変換を施した後の濃度
ヒストグラムを示す。
【図17】濃度ヒストグラム作成の対象とする画像領域
について説明する図である。
【図18】ノイズ除去処理における水平方向の収縮につ
いて説明する図であり、(a)は収縮前の画像を示し、
(b)は収縮後の画像を示す。
【図19】ノイズ除去処理における水平方向の膨張につ
いて説明する図であり、(a)は膨張前の画像を示し、
(b)は膨張後の画像を示す。
【図20】ノイズ除去処理における垂直方向の収縮につ
いて説明する図であり、(a)は収縮前の画像を示し、
(b)は収縮後の画像を示す。
【図21】ノイズ除去処理における垂直方向の膨張につ
いて説明する図であり、(a)は膨張前の画像を示し、
(b)は膨張後の画像を示す。
【図22】画像番号を切り出す処理について説明する図
である。
【図23】7セグメントの数字の特徴に基づく基準点の
決め方について説明する図である。
【図24】7セグメントの数字の認識について説明する
図である。
【符号の説明】
1 ロールフィルムディジタイザ 2 メモリ 3 処理装置 4 記憶装置 5 CRT 6 キーボード 7 マウス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06T 1/00 A61B 6/00 - 6/14 H04N 1/38 - 1/393

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺フィルム上に記録された複数の関心
    領域および該関心領域と所定の位置関係にある記号を有
    する画像の関心領域の位置を認識する方法であって、 前記フィルム上の関心領域および記号を有する領域をデ
    ィジタル化して、画像情報を得、既に認識された前回の関心領域と所定の位置関係にある
    記号の位置と、予め定めた各記号間の間隔とに基づいて
    今回の記号の検索領域を求め、 該今回の記号の検索領域内を検索して今回の記号の位置
    を検知し、 前記検知された記号の位置に基づいて、前記関心領域と
    前記記号の位置関係を用いて前記関心領域の画像位置を
    認識する方法。
  2. 【請求項2】 前記記号が前記関心領域の画像を識別す
    るための識別記号である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記各記号間の間隔を、第1の記号およ
    び第2の記号位置を指定することにより求める請求項1
    ないし2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 第1の記号位置および第1の関心領域を
    指定することにより前記記号と関心領域との所定の位置
    関係を求める請求項1ないし2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 長尺フィルム上に記録された複数の関心
    領域および該関心領域と所定の位置関係にある識別情報
    を有する画像の関心領域の位置を認識する装置であっ
    て、 前記長尺フィルムをディジタル化して、画像情報を得る
    手段と、既に認識された前回の関心領域と所定の位置関係にある
    記号の位置と、予め定めた各記号間の間隔とに基づいて
    今回の記号の検索領域を求める手段と、 該今回の記号の検索領域内を検索して今回の記号の位置
    を検知する検出手段と、 前記検知された記号の位置に基づいて、前記関心領域と
    前記記号の位置関係を用いて前記関心領域の画像位置を
    認識する手段と、 を有することを特徴とする関心領域の位置認識装置。
  6. 【請求項6】 前記位置認識装置が、前記識別情報を認
    識する手段と該認識された識別情報および画像をファイ
    リングする手段とを有することを特徴とする請求項5に
    記載の位置認識装置。
  7. 【請求項7】 前記記号が、前記関心領域の画像を識別
    するための画像識別番号であって、7セグメントを用い
    て表現される文字を用いて記録され、 前記今回の記号の検索領域内を検索して今回の記号位置
    を検知する際に、空間フィルタ操作を用いて前記画像識
    別番号を認識することによって該記号位置を検知する
    とを特徴とする請求項1に記載の方法
  8. 【請求項8】 前記認識に先立つ前処理を有することを
    特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記記号が、前記関心領域の画像を識別
    するための画像識別番号であって、 画像に付与された前記画像識別番号を認識した後、所定
    画像に付与された画像識別番号とその前後の画像に付与
    された画像識別番号との変化量を用いて前記認識された
    画像識別番号の確認を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の方法
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