JP3416168B2 - 固液吸込揚送装置 - Google Patents
固液吸込揚送装置Info
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- JP3416168B2 JP3416168B2 JP13181092A JP13181092A JP3416168B2 JP 3416168 B2 JP3416168 B2 JP 3416168B2 JP 13181092 A JP13181092 A JP 13181092A JP 13181092 A JP13181092 A JP 13181092A JP 3416168 B2 JP3416168 B2 JP 3416168B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、真空吸引方式と空気圧
送方式を併用した固液混合体の吸込揚送装置に関し、主
としてシールド工事における竪坑からの排水排土に供せ
られるものである。
送方式を併用した固液混合体の吸込揚送装置に関し、主
としてシールド工事における竪坑からの排水排土に供せ
られるものである。
【０００２】
【従来の技術】水中サンドポンプを使用して水中に混在
する土砂を揚送する装置は古くから存在するが、内部に
可動部を有するため、機械的な磨耗が発生し、或いは絡
み付きによる閉塞を生じることが多い。また、揚送管路
内流速が常にスラリーの沈澱しない高流速であることが
必要で、一般的に細砂の条件で３ｍ／ｓ以上とされてい
るため、土砂の回収が目的であるにも拘らず多量の水を
必要とし、使用された水の後処理に大掛かりな設備が必
要となる。
する土砂を揚送する装置は古くから存在するが、内部に
可動部を有するため、機械的な磨耗が発生し、或いは絡
み付きによる閉塞を生じることが多い。また、揚送管路
内流速が常にスラリーの沈澱しない高流速であることが
必要で、一般的に細砂の条件で３ｍ／ｓ以上とされてい
るため、土砂の回収が目的であるにも拘らず多量の水を
必要とし、使用された水の後処理に大掛かりな設備が必
要となる。
【０００３】
【発明の目的】本発明の目的は、可動部の機械的な磨耗
や、絡み付き等のトラブルを生じることなく、比重や粘
性の高いヘドロや土砂などの吸引揚送が、高吸込揚程条
件下においても有効に行われ、特にシールド工事におけ
る竪坑からの排水排土に好適な固液吸込揚送装置を提供
することにある。
や、絡み付き等のトラブルを生じることなく、比重や粘
性の高いヘドロや土砂などの吸引揚送が、高吸込揚程条
件下においても有効に行われ、特にシールド工事におけ
る竪坑からの排水排土に好適な固液吸込揚送装置を提供
することにある。
【０００４】と空気圧縮装置から導延された送気管とを
合流させて混合室となし、該混合室内に撹拌機構を設け
る、
合流させて混合室となし、該混合室内に撹拌機構を設け
る、
【発明の構成】本発明に係る固液吸込揚送装置において
は、固液供液源へ向けて固液取入口を開口させ撹拌機構
を内装させてなる混合室を有し、真空発生装置の作動に
よって負圧とされる固液回収タンクより導下された単一
または複数の揚送管を前記混合室内の下底部へ導通させ
て該導通部に固液吸込開閉機構を附設し、空気圧縮装置
から導延された送気管に送気開閉機構を付設し、該送気
開閉機構を介して送気管が前記揚送管と連通するよう構
成すると共に、要すれば、送気管と連通して大気中へ開
口される排気口に圧縮空気調整機構を附設する。
は、固液供液源へ向けて固液取入口を開口させ撹拌機構
を内装させてなる混合室を有し、真空発生装置の作動に
よって負圧とされる固液回収タンクより導下された単一
または複数の揚送管を前記混合室内の下底部へ導通させ
て該導通部に固液吸込開閉機構を附設し、空気圧縮装置
から導延された送気管に送気開閉機構を付設し、該送気
開閉機構を介して送気管が前記揚送管と連通するよう構
成すると共に、要すれば、送気管と連通して大気中へ開
口される排気口に圧縮空気調整機構を附設する。
【０００５】
【実施例】以下実施例の図面により説明をする。
【０００６】１ａは水封式の真空ポンプまたはブロワー
を用いた真空発生装置、１ｂは空気圧縮装置、２は真空
発生装置１ａの作動によって負圧とされる固液回収タン
ク、３は真空発生装置１ａと固液回収タンク１ｂとの間
に介装される液分回収タンク、４は固液回収タンク２と
液分回収タンク３とを導通させる通液管、５は真空発生
装置１ａにおける真空ポンプまたはブロワーの吸気口を
液分回収タンク３の上方部へ導通させた通気管である。
６は掘削土砂等の固液混合体を排出する固液供給源、８
は固液供給源６へ向けて開口される固液取入口、９は空
気圧縮装置１ｂから導延された送気管、７は上記固液取
入口８を開口させた混合室、７′は混合室７内に横設さ
れて電動機等により駆動されるスクリュー式の撹拌機
構、９′は送気管９と連通して大気中へ開口される排気
口、１１は固液回収タンク２より導下された揚送管、１
１′は固液回収タンク２より分岐状に導下された揚送管
であって、それらの導下先端部は混合室７内の下底部へ
夫々各別に導通せられ、該導通部１２，１２′には固液
吸込開閉機構１０ａ，１０′ａが夫々附設されている。
１０ｂは前記送気管９の導延終端部付近に附設された三
方弁或いは四方弁等の送気開閉機構であり、該送気開閉
機構１０ｂを介して送気管９が揚送管１１および１１′
の双方または何れか一方と連通するよう構成される。１
０ｃは前記排気口９′に附設された圧縮空気調整機構で
ある。１３は液分回収タンク３内に設置された水中ポン
プ、１４は水中ポンプ１３の吐出口から導出された液分
返送管であって、その導出先端部１５は、例えば固液取
入口８上から混合室７内へ導入開口させられている。
を用いた真空発生装置、１ｂは空気圧縮装置、２は真空
発生装置１ａの作動によって負圧とされる固液回収タン
ク、３は真空発生装置１ａと固液回収タンク１ｂとの間
に介装される液分回収タンク、４は固液回収タンク２と
液分回収タンク３とを導通させる通液管、５は真空発生
装置１ａにおける真空ポンプまたはブロワーの吸気口を
液分回収タンク３の上方部へ導通させた通気管である。
６は掘削土砂等の固液混合体を排出する固液供給源、８
は固液供給源６へ向けて開口される固液取入口、９は空
気圧縮装置１ｂから導延された送気管、７は上記固液取
入口８を開口させた混合室、７′は混合室７内に横設さ
れて電動機等により駆動されるスクリュー式の撹拌機
構、９′は送気管９と連通して大気中へ開口される排気
口、１１は固液回収タンク２より導下された揚送管、１
１′は固液回収タンク２より分岐状に導下された揚送管
であって、それらの導下先端部は混合室７内の下底部へ
夫々各別に導通せられ、該導通部１２，１２′には固液
吸込開閉機構１０ａ，１０′ａが夫々附設されている。
１０ｂは前記送気管９の導延終端部付近に附設された三
方弁或いは四方弁等の送気開閉機構であり、該送気開閉
機構１０ｂを介して送気管９が揚送管１１および１１′
の双方または何れか一方と連通するよう構成される。１
０ｃは前記排気口９′に附設された圧縮空気調整機構で
ある。１３は液分回収タンク３内に設置された水中ポン
プ、１４は水中ポンプ１３の吐出口から導出された液分
返送管であって、その導出先端部１５は、例えば固液取
入口８上から混合室７内へ導入開口させられている。
【０００７】
【作用】図１の管路構成における一使用法として、真空
発生装置１ａおよび空気圧縮装置１ｂと共に攪拌機構
７′を駆動し、固液吸込開閉機構１０ａおよび送気開閉
機構１０ｂを夫々閉操作すれば、固液回収タンク２と共
に揚送管１１内は負圧状態となり、送気管９内には空気
が蓄圧された状態となる。固液供液源６から排出されて
固液取入口８上に落下する固液は、混合室７内において
攪拌機構７′の作用により混練せられ、固液吸込開閉機
構１０ａを開操作することにより揚送管１１に吸い込ま
れる。次いで固液吸込開閉機構１０ａを閉操作すると共
に送気開閉機構１０ｂを開操作すれば、送気管９内に圧
縮されていた空気が揚送管１１内へ急速に圧送されて膨
張し、揚送管１１内の固液と混合して固分の見掛け比重
が軽減された状態となり、真空発生装置１ａによる吸引
作用と空気圧縮装置１ｂによる加圧作用とが相まって、
揚送管１１内の水と土砂は揚送せられ、固液回収タンク
２内へ回収されることになる。
発生装置１ａおよび空気圧縮装置１ｂと共に攪拌機構
７′を駆動し、固液吸込開閉機構１０ａおよび送気開閉
機構１０ｂを夫々閉操作すれば、固液回収タンク２と共
に揚送管１１内は負圧状態となり、送気管９内には空気
が蓄圧された状態となる。固液供液源６から排出されて
固液取入口８上に落下する固液は、混合室７内において
攪拌機構７′の作用により混練せられ、固液吸込開閉機
構１０ａを開操作することにより揚送管１１に吸い込ま
れる。次いで固液吸込開閉機構１０ａを閉操作すると共
に送気開閉機構１０ｂを開操作すれば、送気管９内に圧
縮されていた空気が揚送管１１内へ急速に圧送されて膨
張し、揚送管１１内の固液と混合して固分の見掛け比重
が軽減された状態となり、真空発生装置１ａによる吸引
作用と空気圧縮装置１ｂによる加圧作用とが相まって、
揚送管１１内の水と土砂は揚送せられ、固液回収タンク
２内へ回収されることになる。
【０００８】上記操作を吸込条件により調整せられた適
宜時間間隔で反覆させることによって、固液供給源６か
ら排出される水と土砂は断続的に揚送せられ、逐次固液
回収タンク２内へ回収されるのである。そして固液回収
タンク２内へ回収された固液のうちの液分を液分回収タ
ンク３内へ移送させ、水中ポンプ１３の作動により液分
返送管１４を通って混合室７内へ還元させれば含水比の
低い固液混合体の吸込と揚送に好都合な状態となる。ま
た、固液回収タンク２内に残存した固分は下底部の排出
口から適時排出せられ、別途搬送機関に積載されて所定
の廃棄場所へと運ばれるのである。
宜時間間隔で反覆させることによって、固液供給源６か
ら排出される水と土砂は断続的に揚送せられ、逐次固液
回収タンク２内へ回収されるのである。そして固液回収
タンク２内へ回収された固液のうちの液分を液分回収タ
ンク３内へ移送させ、水中ポンプ１３の作動により液分
返送管１４を通って混合室７内へ還元させれば含水比の
低い固液混合体の吸込と揚送に好都合な状態となる。ま
た、固液回収タンク２内に残存した固分は下底部の排出
口から適時排出せられ、別途搬送機関に積載されて所定
の廃棄場所へと運ばれるのである。
【０００９】図１の管路構成における別の使用法とし
て、第１の揚送管１１経由の固液吸込揚送作業と、第２
の揚送管１１′経由の固液吸込揚送作業を交互に反復さ
せるよう、固液吸込開閉機構１０ａ，１０′ａおよび圧
縮空気調整機構１０ｃを開閉操作し、かつ、三方弁或い
は四方弁等の送気開閉機構１０ｂを切換操作して、一方
の揚送管が送気管９と連通するときは他方の揚送管を閉
止させることにより、途切れのない固液吸込揚送作業が
実施せられ、作業能率を高めることが可能となる。
て、第１の揚送管１１経由の固液吸込揚送作業と、第２
の揚送管１１′経由の固液吸込揚送作業を交互に反復さ
せるよう、固液吸込開閉機構１０ａ，１０′ａおよび圧
縮空気調整機構１０ｃを開閉操作し、かつ、三方弁或い
は四方弁等の送気開閉機構１０ｂを切換操作して、一方
の揚送管が送気管９と連通するときは他方の揚送管を閉
止させることにより、途切れのない固液吸込揚送作業が
実施せられ、作業能率を高めることが可能となる。
【００１０】
【発明の効果】本発明によれば、機械的な磨耗や、絡み
付き等のトラブルを生じることなく、比重や粘性の高い
ヘドロや土砂などの吸込と揚送が、高吸込揚程条件下に
おいても有効に行われ、特にシールド工事における竪坑
からの排水排土用として好適である。
付き等のトラブルを生じることなく、比重や粘性の高い
ヘドロや土砂などの吸込と揚送が、高吸込揚程条件下に
おいても有効に行われ、特にシールド工事における竪坑
からの排水排土用として好適である。
【図１】本発明固液吸込揚送装置の管路構成図である。
【図２】本発明固液吸込揚送装置における要部の拡大正
面図である。
面図である。
【図３】本発明固液吸込揚送装置における要部の拡大側
面図である。
面図である。
１ａ 真空発生装置
１ｂ 空気圧縮装置
２ 固液回収タンク
６ 固液供液源
７ 混合室
７′ 攪拌機構
８ 固液取入口
９ 送気管
９′ 排気口
１０ａ 固液吸込開閉機構
１０′ａ 固液吸込開閉機構
１０ｂ 送気開閉機構
１０ｃ 圧縮空気調整機構
１１ 揚送管
１１′ 揚送管
１２ 導通部
１２′ 導通部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 下農 三郎
大阪府大阪市鶴見区鶴見４丁目16番40号
株式会社鶴見製作所内
(72)発明者 西村 武幸
大阪府大阪市鶴見区鶴見４丁目16番40号
株式会社鶴見製作所内
(72)発明者 小林 正弘
大阪府大阪市鶴見区鶴見４丁目16番40号
株式会社鶴見製作所内
(72)発明者 池内 利光
大阪府大阪市鶴見区鶴見４丁目16番40号
株式会社鶴見製作所内
(72)発明者 工岡 登
大阪府大阪市鶴見区鶴見４丁目16番40号
株式会社鶴見製作所内
(72)発明者 久保 祐
大阪府大阪市鶴見区鶴見４丁目16番40号
株式会社鶴見製作所内
(72)発明者 米村 秀樹
大阪府大阪市鶴見区鶴見４丁目16番40号
株式会社鶴見製作所内
(56)参考文献 特開 平３−287927（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−253200（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F04F 3/00
F04F 1/18
F04F 1/02
F04F 1/14
Claims (2)
- 【請求項１】 固液供液源（６）へ向けて開口される固
液取入口（８）を開口させ撹拌機構（７′）を内装させ
てなる混合室（７）を有し、真空発生装置（１ａ）の作
動によって負圧とされる固液回収タンク（２）より導下
された揚送管（１１）を前記混合室（７）内の下底部へ
導通させて該導通部（１２）に固液吸込開閉機構（１０
ａ）を附設し、かつ、空気圧圧縮装置（１ｂ）から導延
された送気管（９）に送気開閉機構（１０ｂ）を附設
し、該送気開閉機構（１１ｂ）を介して送気管（９）が
前記揚送管（１１）と連通するよう構成したことを特徴
とする、固液吸込揚送装置。 - 【請求項２】 固液供液源（６）へ向けて開口される固
液取入口（８）を開口させ撹拌機構（７′）を内装させ
ている混合室（７）を有し、真空発生装置（１ａ）の作
動によって負圧とされる固液回収タンク（２）より各別
に導下された揚送管（１１）（１１′）を前記混合室
（７）内の下底部へ夫々導通させて該導通部（１２）
（１２′）に固液吸込開閉機構（１０ａ）（１０′ａ）
を夫々附設し、空気圧圧縮装置（１ｂ）から導延された
送気管（９）に送気開閉機構（１０ｂ）を附設し、該送
気開閉機構（１１ｂ）を介して送気管（９）が前記揚送
管（１１）（１１′）と連通するよう構成し、かつ、送
気管（９）と連通して大気中へ開口される排気口
（９′）に圧縮空気調整機構（１０ｃ）を附設したこと
を特徴とする、固液吸込揚送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13181092A JP3416168B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 固液吸込揚送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13181092A JP3416168B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 固液吸込揚送装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07109999A JPH07109999A (ja) | 1995-04-25 |
| JP3416168B2 true JP3416168B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=15066645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13181092A Expired - Fee Related JP3416168B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 固液吸込揚送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3416168B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP13181092A patent/JP3416168B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07109999A (ja) | 1995-04-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404 Year of fee payment: 9 |
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