JP3414221B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP3414221B2 JP28892297A JP28892297A JP3414221B2 JP 3414221 B2 JP3414221 B2 JP 3414221B2 JP 28892297 A JP28892297 A JP 28892297A JP 28892297 A JP28892297 A JP 28892297A JP 3414221 B2 JP3414221 B2 JP 3414221B2
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0002Controlling intake air
    • F02D2041/0022Controlling intake air for diesel engines by throttle control
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の制御装
置、特にディーゼルエンジンに好的に利用できる内燃機
関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平5−71367号公報で
は、内燃機関における暖機促進を図るとともに車輌ヒー
タの性能不足を解消する技術として、排気管に排気絞り
弁を設け、これを閉じることでポンピング仕事(ポンピ
ング損失)を増やし、熱媒体である機関冷却水(以下、
単に「冷却水」という。)の受熱量を増大する技術を示
している。
【0003】ところで、内燃機関では、一般に、排気絞
り弁を閉弁状態から開弁状態へ、またはその反対に開弁
状態から閉弁状態へ切替えるにあたり、冷却水温、エン
ジン回転数およびアクセル開度の少なくとも1つ以上の
検出値を排気絞り弁開閉制御のためのパラメータとして
用いている。そして、これらのパラメータの示す数値を
目安として、エンジン電子制御装置(以下「ECU」と
いう。)により、排気絞り弁の開閉制御が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのパラ
メータが示す数値の変化は、冷却水が内燃機関から受け
る熱量の変化を直接的に示すものではない。このため、
単なる目安でしかないこれらのパラメータに基づいて排
気絞り弁の開閉制御を行うと、内燃機関表面や車輌ヒー
タ等での放熱量以上の冷却水受熱量が得られない運転域
が生じて冷却水温度の低下が生じ、内燃機関の暖機が不
十分であったり、車輌ヒータから出る送風が冷たかった
りする不具合が生じる。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みて発明されたも
のであって、排気絞り弁を備えた内燃機関において、排
気絞り弁を開いても暖機が十分で、かつ車輌ヒータから
出る送風を乗車する人が暖かく感じられる程に十分な熱
を冷却水が吸収したことが確実になった運転状態で排気
絞り弁を開くようにし、これによって暖機の促進とヒー
タ性能の向上を図ることを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の内燃機関の制御装置は、機関冷却水によって
適温に保たれる内燃機関が所定の運転状態にある場合に
その排気通路を絞る排気絞り弁と、この排気絞り弁を開
閉する弁開閉手段と、この弁開閉手段によって前記排気
絞り弁が閉じられた時に前記内燃機関に燃料を増量して
供給する燃料供給手段と、前記弁開閉手段によって前記
排気絞り弁が閉じられている時に、前記排気絞り弁を開
いた場合の冷却水受熱量を予測する受熱量予測手段と、
を備え、この受熱量予測手段によって予測された冷却水
受熱量が所定値以上の時に前記弁開閉手段によって前記
排気絞り弁を開くというものである。
【0007】ここで、適温とは、内燃機関がうまく作動
する一定の温度範囲をいう。また、所定値とは、暖機が
十分で、かつ車輌ヒータから出る送風を乗車する人が暖
かく感じられる程に十分な熱を生じることが可能な供給
燃料量をいう。
【0008】そして、内燃機関が所定の運転状態にある
ときとは、暖機促進が要求されるときかヒータ装置が作
動しているときにおける内燃機関の運転状態をいうもの
とする。
【0009】前記内燃機関は、機関冷却水を熱源とする
ヒータ装置を有することが望ましい。さらに、前記受熱
量予測手段は、前記排気絞り弁を開いた場合の単位時間
当たりの予測供給燃料量より冷却水受熱量を予測するよ
うにすることが望ましい。
【0010】さらにまた、前記予測供給燃料量は、アイ
ドリング状態での前記排気絞り弁を閉じた場合の単位時
間当たりの前記燃料供給手段による供給燃料量と、前記
排気絞り弁を開いた場合の単位時間あたりの前記燃料供
給手段による供給燃料量と、から演算して求めるとよ
い。
【0011】ところで、内燃機関の回転数、負荷および
冷却水温度に拘わらず、単位時間あたりの供給燃料量
(燃料供給時間または燃料噴射時間)と冷却水受熱量と
の間には、ほぼ比例関係がある。よって、供給燃料量が
決まれば、冷却水受熱量が決まる。
【0012】そこで、冷却水受熱量と供給燃料量との対
応マップを予め用意しておく。そうすれば、排気絞り弁
が開いた状態でかつある回転数で内燃機関が駆動してい
るときの供給燃料量が分かれば、これに相当する冷却水
受熱量は、前記マップに照らし合わせて正確に予測する
ことができる。
【0013】そして、本発明の内燃機関の制御装置で
は、排気絞り弁を閉じている時に排気絞り弁を開いた場
合の冷却水受熱量を受熱量予測手段によって予測し、こ
の予測した冷却水受熱量が所定値以上の場合に弁開閉手
段によって排気絞り弁が開かれる。したがって、排気絞
り弁は、冷却水受熱量が十分得られる運転状態である場
合に開かれることとなり、よって、暖機が不十分となっ
たり、ヒータから冷風が出たりするといった不具合いを
防止できる。
【0014】また、前記予測値は、アイドリング状態に
おける前記排気絞り弁の開および閉それぞれの状態での
燃料供給量の差と、前記所定の運転状態における前記排
気絞り弁の閉状態での燃料量と、から演算して求められ
るので、暖機促進とヒータ性能の向上を精度よくでき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】
〈装置の全体構成〉以下、本発明の実施の形態を添付し
た図面に基いて説明する。
【0016】図1および図2に示すように、内燃機関と
してのディーゼルエンジン1は、その内部に複数のシリ
ンダ2,2,…を備えたシリンダブロック3を有する。
なお、図面ではシリンダ2は一つのみ示す。
【0017】シリンダ2の各々は、ピストン4との間で
できる燃焼室5を有し、各燃焼室5の吸気ポート6およ
び排気ポート8には、それぞれインテークマニホールド
10およびエキゾーストマニホールド12が連通されて
いる。
【0018】また、吸気ポート6および排気ポート8に
は、それぞれ吸気バルブ14および排気バルブ16が組
み込まれている。また、両バルブ14,16の間には、
インジェクタ18が、燃焼室5に臨んだ状態で配置され
ている。インジェクタ18からは、インジェクションポ
ンプ20によって、燃焼室5に燃料が噴射される。
【0019】インジェクションポンプ20には、エンジ
ン回転数を検出する回転数センサ22が取付けられてい
る。また、インジェクタ18およびインジェクションポ
ンプ20は、ECU23と電気的に接続されている。
【0020】また、インテークマニホールド10には吸
気通路としての吸気管24が接続され、エキゾーストマ
ニホールド12には排気通路としての排気管25が接続
されている。
【0021】さらに、ディーゼルエンジン1は、ターボ
チャージャ26を備えている。ターボチャージャ26
は、タービン28と、このタービン28と同軸のコンプ
レッサ30とを供えており、排気ガスの力でタービン2
8を回転することでシリンダ2に加圧空気を強制的に送
り込む。
【0022】そして、吸気管24とインテークマニホー
ルド10との間には、ターボチャージャ26で加圧され
た吸入空気の圧縮熱を冷却するインタークーラ30が配
置されている。
【0023】排気管25には、例えば排気絞りVSV
(バキューム・スイッチング・バルブ)等の圧力制御弁
31と連結駆動する排気絞り弁34が取付けられてい
る。排気絞り弁34は、排気管25の内部に位置する弁
体34aと、弁体34aを駆動する駆動部としてのバキ
ュームアクチュエータ34bとからなる。また、排気絞
り弁34は、開弁か閉弁かがON/OFF制御され、少
なくともディーゼルエンジン1の冷却水が低温状態のと
きには閉弁して排気管25を絞るようになっている。
【0024】また、圧力制御弁31はバキュームタンク
33と連通し、これによって負圧が掛けられている。よ
って、排気絞り弁34は、圧力制御弁31を介して負圧
駆動制御される。
【0025】一方、エキゾーストマニホールド12の下
流側に位置する部分とインテークマニホールド10の上
流側に位置する部分とは、排気再循環通路36で連結さ
れている。
【0026】排気再循環通路36は、排気再循環通路3
6内に示された太線矢印で示すように、各排気ポート8
から出る排気ガスの一部をエキゾーストマニホールド1
2からインテークマニホールド10に戻す通路であり、
エキゾーストマニホールド12とインテークマニホール
ド10とをシリンダブロック3に対してバイパス状に接
続する。
【0027】排気再循環通路36は、これを平面で見る
と、図1に示すように、ほぼL字形をしており、その屈
曲点36aには、再循環排ガス量制御手段としてのEG
R弁38が設けられている。
【0028】EGR弁38は、図2に示すように、排気
再循環通路36を経由してエキゾーストマニホールド1
2からインテークマニホールド10に向かう排気ガスの
量を排気絞り弁34の少なくとも閉弁時に制限する可変
制御可能な弁であり、これを負圧制御する例えばデュー
ティVSV等の圧力制御弁39と連結されている。この
圧力制御弁39もバキュームタンク33と連通されてお
り、圧力制御弁31と同様に負圧が掛けられている。ま
た、圧力制御弁31および圧力制御弁39は、ECU2
3に電気的に接続されている。
【0029】圧力制御弁39は、デューティ比を有する
駆動パルス信号がECU23から入力されると、そのデ
ューティ比に対応して全開時間と全閉時間の比率が制御
される。これによりEGR弁38の負圧室へ供給される
負圧が制御されEGR弁38の開度が制御される。
【0030】一方、シリンダ2には、水温センサ41を
備えたウォータジャケット42が設けられている。ウォ
ータジャケット42には、シリンダ2における燃焼熱を
吸収してディーゼルエンジン1を適温に保つ機関冷却水
が流れる。
【0031】ウォータジャケット42は、ここを通る冷
却水の一部を熱源とする車輛用室内ヒータ装置H(以下
単に「ヒータH」という。)と接続されており、このヒ
ータHから車輛車室内に暖かい空気が送り込まれる。
【0032】そして、ディーゼルエンジン1を搭載する
図示しない車輛のうち、大気に接する適所には吸気温セ
ンサ44が、また図示しないアクセルペダルの踏み込み
量(アクセル開度)を電気的な信号に変えるアクセルセ
ンサ46が、図示しないアクセルペダルの近傍に備えら
れている。さらに、図示しないトランスミッションに
は、スピードセンサ47が設けられている。
【0033】回転数センサ22,水温センサ41,吸気
温センサ44,アクセルセンサ46およびスピードセン
サ47は、ECU23に電気的に接続されている。そし
て、前記センサ22,41,44,46および47によ
って出力されたパラメータをECU23が演算処理する
ことで、圧力制御弁31および圧力制御弁39を駆動
し、その結果、排気絞り弁34およびEGR弁38が、
ディーゼルエンジン1の運転状態に応じて適宜開閉す
る。よって、ECU23ならびに圧力制御弁31および
圧力制御弁39は、排気絞り弁34およびEGR弁38
の弁開閉手段である。
【0034】また、これらの弁34,38の開閉によっ
て、ポンピング仕事が変わり、それに応じて冷却水がデ
ィーゼルエンジン1から受ける熱量(以下、冷却水がデ
ィーゼルエンジン1から受ける熱量のことを特に断らな
い限り単に「受熱量」という。)が変わる。
【0035】このように、受熱量は、ECU23によっ
て圧力制御弁31および圧力制御弁39が制御されるこ
とにより、排気絞り弁34およびEGR弁38が開閉す
ることによって変化する。よって、受熱量が変われば、
その結果として、ヒータHから出る送風の温度も変わる
ので、ECU23は、ヒータHの送風温度調整手段とも
いえる。
【0036】また、インジェクタ18は、ECU23の
制御のもと、前記各センサの出力値に応じて、インジェ
クションポンプ20によって、適切な時期に適正量の燃
料を燃焼室5に噴射供給するようになっている。そし
て、インジェクタ18は、圧力制御弁31による排気絞
り弁34の閉弁時には、排気絞り弁34の開弁時よりも
増量した燃料を噴射する。よって、インジェクタ18,
インジェクションポンプ20およびECU23は、排気
絞り弁34の閉弁時にシリンダ2に燃料を増量して供給
する燃料供給手段といえる。
【0037】シリンダ2へ供給される燃料の量が増えれ
ば、それだけ燃焼熱が増えて冷却水受熱量も増えるの
で、これにより車輌用室内ヒータHの性能不足が補われ
る。また、ECU23は、排気絞り弁34が閉じられて
いる時に、排気絞り弁34を開いた場合の冷却水受熱量
を予測する受熱量予測手段としても機能する。受熱量予
測手段としての具体的な内容については、図3および図
4で示すルーチンで順次明らかにする。
【0038】以上述べたように、ディーゼルエンジン1
が所定の運転状態にあるときに、その排気管25を絞る
排気絞り弁34と、排気絞り弁34を開閉するECU2
3および圧力制御弁31と、ECU23および圧力制御
弁31によって排気絞り弁34が閉じられた時にシリン
ダ2に燃料を増量して供給するインジェクタ18,イン
ジェクションポンプ20およびECU23と、排気絞り
弁34が閉じられている時に、排気絞り弁34を開いた
場合の冷却水がシリンダ2から受ける熱量を予測し、こ
の予測した冷却水受熱量に基づいて、排気絞り弁34の
開閉を制御するECU23とを少なくとも有するもの
が、本発明に係る内燃機関の制御装置Aである。また、
ディーゼルエンジン1が所定の運転状態にあるときと
は、暖機が要求される時あるいは車輌のヒータが作動さ
れているときの状態をいうものとする。
【0039】次に内燃機関の制御装置Aを作動制御する
ためのメインルーチンおよびサブルーチンならびに必要
な他のルーチンについて説明する。メインルーチンは、
図3に示すように、内燃機関の制御装置Aを作動制御す
るためのものである。このルーチンは、機関制御メイン
ルーチンの一部であり、ディーゼルエンジン1をアイド
リング状態および非アイドリング状態に拘わらず駆動す
る、図示しない通常のフローチャートの一部であって、
以下に述べるステップ101〜ステップ108からな
る。なお、以下の各ステップにおける動作は、すべてE
CU23による。また、図4に示すサブルーチンは、必
要に応じてメインルーチンに呼び出される。なお、ルー
チンを構成する各ステップを符号Sとそれに連続する番
号で特定する。また、図5に示すのは、メインルーチン
の一部であって、燃料噴射量を演算する燃料噴射量演算
ルーチンである。このルーチンは周知のものであるか
ら、簡単な説明にとどめた。
【0040】ディーゼルエンジン1がスタートした後、
処理がメインルーチンに移行すると、現在のディーゼル
エンジン1の運転状態が、S101において、排気絞り
弁34をON、すなわち排気絞り弁34を閉じる必要の
ある状態かどうかを判定する。その判定は、前記各セン
サ22,41,44および46によって検出されるパラ
メータが示す数値に基づいてなされる。
【0041】S101において肯定判定した場合は、次
のS102に進み、否定判定した場合はメインルーチン
を終了する。S102では、排気絞り弁34が閉じてい
る状態での単位時間当たりの燃料噴射量(供給燃料量)
GFを求める。なお、以下のメインルーチンでの説明
は、特に断らない限り、排気絞り弁34が閉じているこ
とを前提とする。
【0042】図5の燃料噴射量演算ルーチンによれば、
ディーゼルエンジン1の負荷およびエンジン回転数を検
出することで、燃料噴射量(燃料供給量)を演算する。
このルーチンに基づいて、所定のタイミングでインジェ
クタ18によって燃料が噴射(供給)される。
【0043】S102で単位時間当たりの燃料噴射量G
Fを求めた後は、S103へ進む。S103では、アイ
ドリング状態での排気絞り弁34が開く場合および閉じ
る場合のそれぞれにおける燃料供給量の差ΔGF0と、
現在のエンジン回転数Neとから、現在のディーゼルエ
ンジン1の運転状態におけるエンジン回転数NEにおけ
る排気絞り弁34が開く場合および閉じる場合のそれぞ
れにおける燃料供給量の差ΔGFを求める。アイドリン
グ状態を基準とするのは、エンジンの運転条件がほぼ一
定であるからである。
【0044】ΔGFを求めるために、図4のサブルーチ
ンで、ΔGF0を求める。ΔGFは、例えば、次の
(1)式で求められる。 ΔGF=K・ΔGF0・NE/Ne0・・・・・・・・
・・・・・・(1)式但し、Kは係数とする。
【0045】ΔGF0を求めるために、話を一旦、図4
のサブルーチンに移す。サブルーチンはΔGF0を求め
るためのものであり、そのためにS201〜S207を
備えている。また、サブルーチンは、必要に応じてメイ
ンルーチンに呼び出される。
【0046】なお、サブルーチンでは、アイドリング状
態であることを前提とする。S201では冷却水の温度
が所定の設定水温範囲にあるかどうかを判定する。アイ
ドル時の冷却水受熱量QWは、フリクションの影響が大
きい。また、フリクションは潤滑油の温度、つまり冷却
水温度の影響を大きく受ける。例えばエンジン始動時に
おけるアイドリング状態と、ある程度エンジンが暖まっ
たときでのアイドリング状態とでは、フリクションが異
なるので冷却水受熱量QWが異なる。したがって、ここ
では冷却水温度の変化によるフリクションの影響を受け
難くするために、冷却水温度という条件を同じにしてい
るのである。
【0047】S201で肯定判定したときはS202へ
進み、否定判定したときはこのルーチンを終了する。S
202では、アイドリング状態でのエンジン回転数が所
定の設定回転数範囲にあるかどうかを判定する。回転数
が例えば1000回転のときと2000回転のときとで
は、使用燃料の量に差が出てしまい、条件が一定になら
ない。よって、これを回避するためにS202がある。
エンジン回転数を所定の設定回転数範囲におくために、
例えば図示しないアイドルスピードコントローラが用い
られる。
【0048】S202で肯定判定されればS203へ進
み、そうでなければ否定判定してこのルーチンを終了す
る。いずれにしろS201およびS202は、アイドリ
ング状態で最終的にΔGF0を同一条件下で求めるため
に必要なステップである。
【0049】S203では排気絞りがONかどうかを判
定し、肯定判定の場合はS204へ進み、否定判定の場
合はS205へ進む。S204では、排気絞りがON時
の単位時間当たりの燃料噴射量GF1を求め、次のS2
06へ進む。
【0050】反対にS205では、排気絞りがOFF時
の単位時間当たりの燃料噴射量GF2を求め、その後こ
のルーチンを終了する。この燃料噴射量GF2の値およ
びS204で求めた燃料噴射量GF1の値は、ECU2
3に含まれるランダムアクセスメモリRAMに一時的に
記憶される。
【0051】S206では、前回の判定は排気絞りがO
FFであったかどうかを判定し、肯定判定の場合は、S
207へ進み、否定判定の場合はこのルーチンを終了す
る。そして、求めたΔGF0のバラツキを減らすため、
S207では、排気絞り弁がOFFからONに変わった
直後に、S202で判定した所定の設定回転数の範囲に
おける排気絞りONとOFFのときの単位時間当たりの
燃料噴射量の差、すなわち単位時間あたりの供給燃料量
の差であるΔGF0を求める。
【0052】ΔGF0を求めたら、その後、このサブル
ーチンを終了する。ΔGF0の値も前記燃料噴射量GF
1およびGF2の値と同様、ECU23に含まれるラン
ダムアクセスメモリRAMに一時的に記憶される。ま
た、ECU23には、ランダムアクセスメモリRAM以
外にECU23に含まれる中央処理装置CPUで演算処
理するために必要なメインルーチンやサブルーチン等の
制御プログラムや初期データを予め記憶している読み出
し専用メモリROMを備えており、この読み出し専用メ
モリROMには、図6に示すような冷却水受熱量QWと
単位時間当たりの燃料噴射量(供給燃料量)GFとの対
応マップMが予め記憶されている。
【0053】話をメインルーチンのS104に戻す。S
104では、S102で求めた単位時間当たりの燃料噴
射量GFから前記ΔGF0を引く。この結果求められた
値が、排気絞り弁OFF時の前記インジェクタ18によ
りシリンダ2内に噴射される供給燃料量の予測値GF3
である。
【0054】S105では、GF3が所定の設定値以上
かどうかを判定する。ここで、設定値とは、暖機の促進
とヒータHのヒータ性能の向上を可能ならしめるに十分
な冷却水受熱量QWに相当する単位時間当たりの燃料噴
射量GFのことである。
【0055】また、暖機の促進とヒータHのヒータ性能
の向上を可能ならしめるに十分な冷却水受熱量QWのこ
とを「目標QW」ということにし、そのときの単位時間
当たりの燃料噴射量GFのことを「目標GF」というこ
とにする。
【0056】目標QWと目標GFとの関係を図6に示
す。図6において、単位時間あたりの燃料燃料量(燃料
噴射時間)GFと冷却水受熱量QWとの間には比例関係
があることがわかる。
【0057】この比例関係は、ディーゼルエンジン1の
回転数、エンジン負荷および冷却水温度に拘わらず確保
される。冷却水受熱量QWが目標QW以上であれば、暖
機性およびヒータ性ともに十分である。また、燃料燃料
量GFが目標GFを境にそれよりも小さければ、排気絞
り弁34を閉じてポンピング仕事を増やすことで目標Q
Wに近づけることが、暖機性およびヒータ性を良好にす
るためには望ましい。また、目標GFを境にそれよりも
燃料噴射量GFが大きければ熱損失が大きいと判断でき
るので、排気絞り弁34を開いてポンピング仕事を減ら
し、目標QWに近づけることが良好な暖機性およびヒー
タ性を確保するためには望ましい。
【0058】S105で、肯定判定した場合は、S10
6へ進み、否定判定した場合は、このメインルーチンを
終了する。S106では、ECU23によって排気絞り
弁34をONからOFFに制御し、このメインルーチン
を終了する。ECU23によって排気絞り弁34の絞り
が解除されるので、ECU23は、絞り弁解除手段でも
ある。
【0059】以上述べた各ステップをディーゼルエンジ
ン1が駆動している間繰り返す。 〈実施の形態の作用効果〉次に、内燃機関の制御装置A
の作用効果について説明する。
【0060】内燃機関の制御装置Aでは、排気絞り弁3
4が開いた状態で、かつある回転数NEでディーゼルエ
ンジン1が駆動しているときの燃料噴射量GFが分かれ
ば、これに相当する冷却水受熱量QWは、図5のマップ
Mに照らし合わせて正確に予測することができる。
【0061】そして、内燃機関の制御装置Aでは、EC
U23が、予測して求めた冷却水受熱量QWに基づい
て、排気絞り弁34を開いた時のインジェクタ18、イ
ンジェクションポンプ20およびECU23によって単
位時間当たりの噴射燃料量GFを演算するようになって
いる。したがって、この単位時間当たりの噴射燃料量G
Fが、所定値、すなわち暖機の促進とヒータ性能の向上
を可能ならしめるに十分な目標QWに相当するに足る目
標GFになった時点で、絞り弁解除手段であるECU2
3よって初めて排気絞り弁を開くようにすれば、ヒータ
Hの熱源である冷却水の受熱量が不足することがない。
よって、暖機が不十分となったり、ヒータHから冷風が
出たりするといった不具合いを防止できる。
【0062】また、目標GFに燃料噴射量がなるよう
に、すなわち燃料噴射量が過剰にならないようにできる
ので、スモークの発生も抑制できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、排
気絞り弁を開いた場合に機関冷却水が内燃機関から受け
る熱量を、供給燃料量演算手段によって予測し、この予
測した冷却水受熱量に基づいて、排気絞り弁を開いた時
の燃料供給手段による供給燃料量を定めるようになって
いるので、暖機の促進とヒータ性能の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る内燃機関の制御装置を採用した
ディーゼルエンジンの概略構成図
【図2】 図1のII−II線概略断面図
【図3】 本発明に係る内燃機関の制御装置を作動制御
するためのメインルーチン
【図4】 図3のサブルーチン
【図5】 燃料噴射量演算ルーチン
【図6】 冷却水受熱量QWと単位時間当たりの燃料噴
射量(供給燃料量)GFとの対応マップ
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン(内燃機関) 2…シリンダ 3…シリンダブロック 4…ピストン 5…燃焼室 6…吸気ポート 8…排気ポート 10…インテークマニホールド 12…エキゾーストマニホールド 14…吸気バルブ 16…排気バルブ 18…インジェクタ(燃料供給手段) 20…インジェクションポンプ(燃料供給手段) 22…回転数センサ 23…ECU(燃料供給手段,受熱量予測手段,弁開閉
手段) 24…吸気管 25…排気管(排気通路) 26…ターボチャージャ 28…タービン 30…コンプレッサ 31…圧力制御弁(弁開閉手段) 34…排気絞り弁 34a…弁体 34b…バキュームアクチュエータ 36…排気再循環通路 36a…屈曲点 38…EGR弁 39…圧力制御弁 41…水温センサ 42…ウォータジャケット 44…吸気温センサ 46…アクセルセンサ 47…スピードセンサ A…内燃機関の制御装置 CPU…中央処理装置 GF…燃料噴射量 目標GF…燃料噴射量(供給燃料量)の所定値 ΔGF…現在のディーゼルエンジン1の運転状態におけ
るエンジン回転数NEにおける排気絞り弁34が開く時
および閉じる時のそれぞれの場合における燃料供給量差 GF1…アイドリング状態で排気絞りON時の燃料噴射
量 GF2…アイドリング状態で排気絞りOFF時の燃料噴
射量 GF3…排気絞り弁OFF時のインジェクタ18により
シリンダ2内に噴射される供給燃料量の予測値 ΔGF0…アイドリング状態での排気絞り弁34が開く
時および閉じる時のそれぞれの場合における燃料供給量
の差 H…ヒータ(ヒータ装置) M…冷却水受熱量QWと単位時間当たりの燃料噴射量G
Fとの対応マップ Ne…現在のディーゼルエンジン1の回転数 Ne0…アイドリング状態でのディーゼルエンジン1の
回転数 QW…冷却水受熱量 RAM…ランダムアクセスメモリ ROM…読み出し専用メモリ TAU…燃料噴射量
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 9/04 F02D 41/40 F02D 45/00 F02D 43/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関冷却水によって適温に保たれる内燃
    機関が所定の運転状態にある場合にその排気通路を絞る
    排気絞り弁と、 この排気絞り弁を開閉する弁開閉手段と、 この弁開閉手段によって前記排気絞り弁が閉じられた時
    に前記内燃機関に燃料を増量して供給する燃料供給手段
    と、 前記弁開閉手段によって前記排気絞り弁が閉じられてい
    る時に、前記排気絞り弁を開いた場合の冷却水受熱量を
    予測する受熱量予測手段と、 を備え、 この受熱量予測手段によって予測された冷却水受熱量が
    所定値以上の時に前記弁開閉手段によって前記排気絞り
    弁を開く内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記受熱量予測手段は、前記排気絞り弁
    を開いた場合の単位時間当たりの予測供給燃料量より冷
    却水受熱量を予測することを特徴とする請求項1に記載
    の内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記予測供給燃料量は、アイドリング状
    態での前記排気絞り弁を閉じた場合の単位時間当たりの
    前記燃料供給手段による供給燃料量と、前記排気絞り弁
    を開いた場合の単位時間あたりの前記燃料供給手段によ
    る供給燃料量と、から演算して求められることを特徴と
    する請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
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